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JP3852222B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP3852222B2
JP3852222B2 JP27803498A JP27803498A JP3852222B2 JP 3852222 B2 JP3852222 B2 JP 3852222B2 JP 27803498 A JP27803498 A JP 27803498A JP 27803498 A JP27803498 A JP 27803498A JP 3852222 B2 JP3852222 B2 JP 3852222B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー像を転写材への転写位置まで担持搬送する感光体又は中間転写体に接触し、感光体又は中間転写体上の紙粉を除去する紙粉除去手段を備えた画像形成装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
感光体あるいは中間転写体上のトナー像を紙に転写して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置において、感光体あるいは中間転写体上の転写残トナーをブレード等で掻き取らずに、現像器で回収して再使用するという所謂クリーレス現像という方式がある。このような方式では、紙から出る紙粉も現像器によって回収され、その紙粉が下地等に現像されてしまうという印字不良が発生した。
【0003】
そこで、転写手段と現像器の間に回転式あるいは固定式のブラシや不織布等を備えた紙粉除去手段を設けるという方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の紙粉除去手段では、全ての紙粉を除去することは非常に困難であった。
【0005】
例えば、ブラシを用いた場合には、紙粉に含まれる比較的大き目のパルプ繊維については良好に除去することができるが、タルク等の填料は比較的取り難いという問題があった。
【0006】
一方、不織布を用いた場合には、パルプ繊維についても、また、タルクについても良好に除去することができるが、除去した紙粉を保持してしまうので、例えば感光ドラム表面と不織布との接触部に溜まったタルクによって感光ドラムの表面にタルクのフィルミングが発生してしまうという問題があった。
【0007】
このようなフィルミングを防止するためには、極力柔らかい材質の不織布を、極めて低い接触圧により接触させることが考えられるが、この手法では、タルクと同時に、不織布に比べて硬いパルプ繊維が不織布に捕捉されて蓄積されることによって、接触圧を低くした効果が無くなり、タルクによるフィルミングが発生したり、パルプ繊維によって感光ドラム表面を損傷させるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、どのような種類の紙粉であっても確実に除去することのできる画像形成装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像形成装置は、前記課題を解決するために、感光体上に形成した静電潜像を、現像剤により現像して可視像を形成し、該可視像を可視像担持体により転写位置に搬送し、該可視像担持体から転写媒体に該可視像を転写することによって画像を形成する画像形成装置であって、転写残現像剤を、前記現像装置で回収し、再び現像に供するクリーナレス現像方式を用いるとともに、前記転写位置よりも前記可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触するブラシ部材を有し、主として紙粉の繊維成分を除去する第1の紙粉除去手段と、前記第1の紙粉除去手段の前記可視像担持体に対する接触位置よりも前記可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触する不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材を有し、主として紙粉の填料成分を除去する第2の紙粉除去手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、可視像担持体上に担持された可視像は、転写位置において転写媒体に転写され、この時、転写媒体の紙粉が可視像担持体上に付着するが、転写位置よりも可視像担持体の回転方向下流側には、ブラシ部材を含む第1の紙粉除去手段が可視像担持体に接触しているので、主として紙粉の繊維成分が当該第1の紙粉除去手段のブラシ部材によって除去される。また、当該第1の紙粉除去手段の可視像担持体に対する接触位置よりも、可視像担持体の回転方向下流側には、不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材を含む第2の紙粉除去手段が可視像担持体に接触している。従って、当該第2の紙粉除去手段の可視像担持体との接触位置には、繊維成分を含まない紙粉が搬送され、当該接触位置に紙粉の繊維成分が蓄積されることがない。その結果、蓄積された繊維成分による紙粉の填料成分のフィルミングを発生させることなく、当該第2の紙粉除去手段により、紙粉の填料成分が確実に除去される。以上のように、本発明によれば、紙粉の繊維成分と填料成分の双方が確実に除去されることになる。
さらに、転写工程後に可視像担持体に残留する転写残現像剤は、前記現像装置で回収され、再び現像に供されるクリーナレス現像方式が用いられるが、上述したように、可視像担持体上の紙粉は、繊維成分及び填料成分の何れもが確実に除去されるので、これらの紙粉が現像装置内に混入することがなく、これらが原因となる画像不良を確実に防止することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
請求項に記載の画像形成装置は、前記課題を解決するために、請求項に記載の画像形成装置において、前記第1の紙粉除去手段は、ローラ状のブラシ部材を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の画像形成装置によれば、転写直後の可視像担持体上に付着した紙粉のうち、前記第1の紙粉除去手段が含むローラ状のブラシ部材により、繊維成分が除去される。従って、ブラシ部材の可視像担持体に対する接触箇所は、ローラ状のブラシ部材の回転に伴って、次々に入れ替わるので、ブラシ部材の紙粉掻き取り力がより一層向上し、第2の紙粉除去手段と可視像担持体との接触位置に紙粉の繊維成分を蓄積させることがない。
【0015】
請求項に記載の画像形成装置は、前記課題を解決するために、請求項に記載の画像形成装置において、前記第1の紙粉除去手段は、開口部を有する紙粉収容部材と、該紙粉収容部材に固定的に取り付けられたブラシ部材とを含み、前記紙粉収容部材の前記開口部は、前記ブラシ部材により除去されて重力により落下する紙粉を前記紙粉収容部材内部に案内する位置及び大きさに形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の画像形成装置によれば、前記第1の紙粉除去手段の紙粉収容部材に固定的に取り付けられたブラシ部材により、可視像担持体から除去された紙粉は、重力により落下し、紙粉収容部材の開口部から紙粉収容部材内部に案内され、収容される。従って、ブラシ部材と可視像担持体の接触部に紙粉が蓄積されることがなく、かつ、画像形成装置内部を紙粉で汚すこともない。
【0017】
請求項に記載の画像形成装置は、前記課題を解決するために、請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記現像装置は、画像形成装置に対して着脱自在であり、前記第2の紙粉除去手段は、該着脱自在な現像装置に取り付けられていることを特徴する。
【0018】
請求項に記載の画像形成装置によれば、現像剤の残量の減少等により画像の劣化が発生した場合には、現像装置を画像形成装置から取り外し、新たな現像装置を装着することにより、良好な画像を形成することができるが、この現像装置の交換の際においては、現像装置に取り付けられた第2の紙粉除去手段も同時に交換されることになる。従って、主として紙粉の填料成分を除去する第2の紙粉除去手段と可視像担持体の接触部に紙粉が蓄積した場合でも、この蓄積した紙粉による可視像担持体の損傷あるいはフィルミングの発生を防ぐことができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてレーザビームプリンタ1の概略構成を示す断面図である。図1において、レーザビームプリンタ1は、本体ケース2の底部に、転写媒体としての用紙Pを給紙するフィーダユニット10を備えている。フィーダユニット10は、用紙押圧板11と、圧縮バネ12と、給紙ローラ13とを備え、用紙押圧板11と給紙ローラ13との間に用紙Pを挟持して所定のタイミングで最上位の用紙Pの供給を行う。
【0023】
前記給紙ローラ13よりも矢印Aで示す搬送方向の下流側には、対のレジストローラ14及び15が回転可能に枢支され、後述する感光ドラム20と転写ローラ60によって形成される転写位置へ所定のタイミングで用紙Pを搬送する。
【0024】
感光体及び可視像担持体としての感光ドラム20は、正帯電性の材料、例えば、正帯電性のポリカーボネトを主成分とする有機感光体からなる。具体的には、図2に示すように、感光ドラム20は、例えば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブ21を本体として、その外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層22を形成した中空状のドラムから構成され、円筒スリーブ21を接地した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支される。更に、感光ドラム20は、図示しない駆動手段により矢印B方向に回転駆動される。帯電器30は、例えば、タングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
【0025】
レーザスキャナユニット40は、感光ドラム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生するレーザ発生器(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー(5面体ミラー)41、一対のレンズ42及び43、並びに一対の反射ミラー44及び45を含んで構成されている。
【0026】
現像装置50は、ケース51内にトナー収容室52が形成され、トナー収容室52内には、アジテータ53と、電気絶縁性を有する正帯電性の非磁性1成分現像剤としてのトナー54が収容される。トナー収容室52の隣側には、現像を行う現像室55が形成され、供給ローラ56と現像ローラ57が回転可能に枢支される。現像ローラ57上のトナー54は、薄い板状の弾性を有する層厚規制ブレード58により所定の層厚に規制され、現像に供される。
【0027】
転写ローラ60は、回転自在に枢支され、シリコンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成される。印加される電圧により、感光ドラム20上のトナー画像を用紙Pに確実に転写するように構成されている。
【0028】
定着ユニット70は、感光ドラム20よりも矢印Aで示す用紙Pの搬送方向の下流側に設けられ、加熱用ローラ71と押圧ローラ72を備える。用紙Pの下面に転写されたトナー画像が加熱されつつ押圧されて用紙Pに定着される。
【0029】
用紙搬送用の対の搬送ローラ73及び排紙ローラ74は、定着ユニット70の搬送方向下流側に夫々設けられており、排紙ローラ74の下流側には排紙トレイ75が設けられている。
【0030】
以上のような本実施形態のレーザビームプリンタ1において、感光ドラム20の表面が帯電器30により一様に帯電され、レーザスキャナユニット40から画像情報に従って変調されたレーザ光Lが照射されると、感光ドラム20の表面には静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置50によってトナー54で可視像化され、感光ドラム20上に形成された可視像は感光ドラム20によって転写位置へと搬送される。転写位置においては、フィーダユニット10及びレジストローラ14及び15を介して用紙Pが供給され、前記可視像は転写ローラ60によって印加される転写バイアスにより、用紙Pに転写される。なお、転写後に感光ドラム20上に残ったトナーは、現像装置50に回収され、再び現像に供される。このように、本実施形態のレーザビームプリンタ1は、いわゆるクリーレス現像方式を採用している。次に、用紙Pは定着ユニット70に搬送され、定着ユニット70の加熱用ローラ71と押圧ローラ72によって挟持搬送され、用紙P上の可視像は加圧及び加熱され、用紙P上に定着される。そして、用紙Pは一対の搬送ローラ73及び排紙ローラ74によりレーザビームプリンタ1上部の排紙トレイ75外に排出され、画像形成動作が終了する。
【0031】
このように、本実施形態のレーザビームプリンタ1においては、感光ドラム20の表面が直接用紙Pと接触するため、感光ドラム20の表面に紙粉が付着し易く、もし、この紙粉が感光ドラム20上に残ったトナーと共に現像装置50に回収されてしまうと、画像不良を起こす原因になることが考えられる。
【0032】
ここで、紙粉について詳しく説明する。紙粉には、紙の主原料たるパルプ繊維(広葉樹や針葉樹から抽出したセルロース)以外に、紙を不透明にしたり白くしたりする填料、インクのにじみ防止のための内添サイズ剤、及びサイズ剤をパルプ繊維に吸着させる内添サイズ定着剤等が含まれている。また、上述した酸性紙には主として、填料にタルクやクレイ、内添サイズ剤にロジンサイズ剤、内添サイズ定着剤に硫酸バンド(硫酸アルミニウム)が使用されている。
【0033】
この中で、電子写真プロセスに特に悪影響を与える物質は、パルプ繊維と填料のタルクである。パルプ繊維は、非磁性1成分現像剤を用いる現像装置に混入すると、層厚規制ブレードと現像ローラの間に挟まって、層厚規制ブレードや現像ローラに損傷を与えることがある。更に、パルプ繊維が、パルプ繊維にまとわりついたトナーと一緒に層厚規制ブレードを通過して用紙P上に付着し、そのまま定着工程を経て排出されてしまうと、特に白ベタ部分に付着した場合には目立つゴミとして肉眼で認識されることになる。また、タルクは、かなり強い負帯電性の物質で、正帯電トナーを使用したプロセスにおいては、現像装置に混入すると、トナーの帯電量を低下させて印字カブリの原因となる。更に、負帯電トナーを使用したプロセスにおいても、同様に印字カブリの原因になるか、あるいはカブリとまではいかなくても、トナーの帯電量が高くなり過ぎて、画像濃度の低下を引き起こすことがある。
【0034】
このような紙粉を除去するために、従来から回転式または固定式のブラシを感光ドラムに接触させたり、あるいは不織布等からなるパッドを感光ドラムに接触させた装置が提案されているが、何れの方式によっても、パルプ繊維とタルクの双方による印字不良を確実に防止することはできなかった。
【0035】
つまり、回転式または固定式のブラシを用いた場合には、紙粉に含まれている比較的大きめのパルプ繊維を除去することはできるが、タルク等の填料については十分に除去することはできなかった。一方、不織布を用いた場合には、パルプ繊維とタルクの双方を除去することができるが、除去した紙粉を保持してしまうため、不織布と感光ドラムの接触部に溜まったタルクによって感光ドラムの表面にフィルミングを生じさせてしまうという問題があった。更に、このようなフィルミングを防止させるために、不織布の感光ドラムに対する接触圧を低減させることも考えられたが、不織布に比べて硬いパルプ繊維が不織布に保持されると、パルプ繊維によって感光ドラム表面が損傷されるだけでなく、蓄積されたパルプ繊維によってタルクが感光ドラムに強く押し当てられ、結局フィルミングが発生するという問題があった。フィルミングが発生すると、感光ドラム表面の露光前の帯電電位や露光後の電位が変化して適切な画像形成が行えなかったり、あるいはトナーの離型性が悪くなって転写不良の原因になることがあった。
【0036】
そこで、本実施形態においては、以上のような問題を解決するために、図1に示すように、主にパルプ繊維の除去を目的とした第1の紙粉除去手段としての第1紙粉除去装置80と、主にタルク等の填料の除去を目的とした第2の紙粉除去手段としての第2紙粉除去装置90との2種類の紙粉除去装置を用い、第1紙粉除去装置80を感光ドラム20と転写ローラ60が対向する転写位置によりも感光ドラム20の回転方向下流位置に配置し、第2紙粉除去装置90を第1紙粉除去装置80よりも前記回転方向下流位置に配置した。以下、本実施形態における紙粉除去手段の構成を図3に基づいて詳しく説明する。
【0037】
図3に示すように、第1紙粉除去装置80は、紙粉収容部材としてのケース81内に支持部材82により支持した絶縁性のブラシ83を備えている。ブラシ83は、ブラシ83の先端が感光ドラム20の回転方向を向くように感光ドラム20の表面に接触させている。そして、この接触位置は、感光ドラム20と転写ローラ60が対向する転写位置よりも、感光ドラム20の回転方向下流側であって、転写後の感光ドラム20の表面に最初に接触可能な位置である。このような位置においては、感光ドラム20の表面には、パルプ繊維と共にタルク等の填料を含む紙粉が付着しているが、ブラシ83によって、主に硬くて長いパルプ繊維が除去され、残りの成分は感光ドラム20によって当該接触位置よりも感光ドラム20の回転方向下流側に搬送される。ブラシ83の感光ドラム20に対する接触圧は極めて小さくなるように設定されており、また、除去したパルプ繊維は接触部にて保持されずに、ケース81内の収容部84に重力により落下して収納されるので、この接触部においてパルプ繊維が多量に蓄積されることはなく、パルプ繊維が感光ドラム20の表面に損傷を与えたり、タルクのフィルミングが発生することはない。
【0038】
次に、図3に示すように、第2紙粉除去装置90は、支持部材91によって、スポンジ93で裏打ちされた不織布92が支持されており、支持部材91は現像装置50のケース51に一体に取り付けられている。本実施形態においては、不織布92は、構成繊維が交絡することによって一体化したものを用いた。構成繊維の自由度の高いものを用いる方が、細かい紙粉を繊維間に補足する上で好ましいためである。構成材料としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維等の合成繊維、又はこれらの各繊維の樹脂を用いた複合化繊維、アセテート系繊維等の半合成繊維、若しくはキュプラ、レーヨン等の再生繊維、或いは線、麻、羊毛等の大然繊維、又は混綿等の繊維製部材が用いられる。また、本発明においては、このような第2の紙粉除去手段に用いる部材は不織布に限られるものではなく、織物、あるいは編物であっても良い。
【0039】
本実施形態においては、以上のような不織布92を、感光ドラム20に対する押圧力が略ゼロになるように位置決めし、更に不織布92をスポンジ93で裏打ちすることにより、長期間に亘って感光ドラム20に対する押圧力を略ゼロに維持している。また、この不織布92の感光ドラム20に対する接触位置は、前記第1紙粉除去装置80の感光ドラム20に対する接触位置よりも、感光ドラム20の回転方向下流側に設定されている。従って、紙粉に含まれる硬いパルプ繊維は、上述したように第1紙粉除去装置80により確実に除去されるため、第2紙粉除去装置90の不織布92と感光ドラム20の接触部に硬いパルプ繊維が蓄積されることがない。その結果、感光ドラム20の表面がパルプ繊維によって損傷を受けることがなく、上述のように不織布92の感光ドラム20に対する押圧力は略ゼロに維持され、かつ不織布92の材質の柔らかさを失わない。従って、不織布92によって捕捉した比較的軟らかいタルク等の填料を感光ドラム20の表面に強く押圧することがないため、フィルミングを発生させることがない。このように、本実施形態によれば、感光ドラム20の表面を損傷させることなく、タルクを確実に除去することができる。
【0040】
なお、本実施形態のように、不織布92を固定的に押圧させる構成の場合には、不織布92と感光ドラム20との接触部において、パルプ繊維以外の紙粉が蓄積することになるが、本実施形態の現像装置50は、レーザビームプリンタ1に対して着脱自在なカートリッジとして構成されているため、第2紙粉除去装置90と現像装置50とを一体で交換することにより、更に長期に亘ってフィルミング等の感光ドラム20へのダメージを防止することが可能となる。
【0041】
以上のように、本実施形態によれば、紙粉の成分を詳しく検討することにより、紙粉をパルプ繊維等の繊維成分とタルク等の填料成分に分け、繊維成分の除去に適した紙粉除去手段を、填料成分の除去に適した紙粉除去手段よりも可視像担持体の回転方向上流側に配置したので、酸性紙を使用した場合においても感光ドラム20へのタルクのフィルミングを発生させることなく、パルプ繊維とタルクを確実に除去することができる。その結果、パルプ繊維とタルクの現像装置50への混入、更にはパルプ繊維の用紙Pへの転移が生じないので、カブリあるいは用紙汚れ等の画像不良を確実に防止することができる。
【0042】
(紙粉除去手段の他の実施形態)
次に、本発明の紙粉除去手段の他の実施形態を図4乃至図8に基づいて説明する。
【0043】
上述した実施形態では、第1の紙粉除去手段を、固定式の絶縁性ブラシを用いて構成したが、図4に示すような構成とすることもできる。図4に示す第1紙粉除去装置100は、支持部材としての弾性体または剛体のローラ101上に、接触部材として、感光ドラム20と帯電極性が等しく、かつ帯電系列上の位置が略等しいナイロン等の絶縁性のブラシ102を取り付けた紙粉除去ローラ103を用いる。紙粉除去ローラ103は、ケース104内において回転自在に設け、図示しない駆動手段により、感光ドラム20と同じ方向に回転させる。また、ケース104内においては、ブラシ102と接触するPET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる掻き取り部材105を設ける。このような第1紙粉除去装置100を用いることにより、感光ドラム20に対するブラシ102の押圧力を著しく小さくしつつ、ブラシ102の拭き取り力により感光ドラム20上のパルプ繊維をより一層確実に除去することができる。そして、たとえブラシ102にパルプ繊維が付着したとしても、掻き取り部材105によって掻き取られるため、ブラシ102にパルプ繊維が蓄積されない。
【0044】
また、上述した各例においては、可視像担持体としての感光ドラムに紙粉除去手段を接触させたが、本発明はこれに限られるものではなく、図5に示すように、可視像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)に紙粉除去手段を接触させるようにしても良い。
【0045】
図5に示す画像形成装置200は、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラー複写装置である。フィーダユニット10、感光ドラム20、帯電器30、レーザスキャナユニット40、定着ユニット60を備えている点では図1に示す装置と共通であるが、現像装置として、イエローのトナーを備えた現像装置50Y、マゼンタのトナーを備えた現像装置50M、シアンのトナーを備えた現像装置50C、ブラックのトナーを備えた現像装置50Bkの4個の現像装置を備えた点が異なっている。また、図1のレーザビームプリンタ1においては、感光ドラム20から直接用紙Pにトナー像の転写を行っているが、図5に示す装置においては、中間転写ベルト201を用いる点が図1のレーザビームプリンタ1と異なっている。この中間転写ベルト201は、例えば、導電性のポリイミドをベルト状に形成したものである。中間転写ベルト201が感光ドラム20上のトナーに押圧された状態で電圧が印加されると静電気力でトナーが中間転写ベルト201側に転写される。その後、転写ローラ202にトナーと逆極性で中間転写ベルト201より高い電圧が印加されると静電気力により用紙Pにトナーが再転写される。
【0046】
このように、この複写装置においては、用紙Pと直接接触するのは感光ドラム20ではなく、中間転写ベルト201である。従って、この場合には、中間転写ベルト201に、第1の紙粉除去手段として、例えば図6に示すような第1紙粉除去装置100のブラシ102を接触させ、第2の紙粉除去手段として、例えば図7に示すような第2紙粉除去装置110の不織布シート112を接触するように構成すれば良い。
【0047】
ここで、第1紙粉除去装置100は、図4に示した紙粉除去装置と同様の構成である。
【0048】
第2紙粉除去装置110は、図7に示すように、支持部材としての弾性体または剛体のローラ111に、接触部材としての短冊状の不織布シート112の一端を貼り付け、他端を自由端として互いに重なり合うようにして紙粉除去ローラ113を構成し、この紙粉除去ローラ113をケース114内で回転自在に設け、図示しない駆動手段により中間転写ベルト201と同方向に回転させる。従って、中間転写ベルト201との接触部では、カウンター方向に不織布シート112が移動することになる。また、ケース114の内部には、不織布シート112に接触して不織布シート112上の紙粉を掻き取る掻き取り部材115を取り付ける。
【0049】
以上のような第1紙粉除去装置100により、中間転写ベルト201に付着したパルプ繊維を上流側で確実に除去するので、下流側の第2紙粉除去装置110の不織布シート112と中間転写ベルト201との接触部にパルプ繊維を蓄積させることがない。従って、中間転写ベルト201に対する第2紙粉除去装置110の不織布シート112の押圧力を著しく小さくすることができ、フィルミングの発生を防止し、かつ、不織布シート112の拭き取り力により、中間転写ベルト201上のタルクを確実に除去することができる。これにより、中間転写ベルと201上の紙粉を確実に除去して画像不良を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、転写残現像剤を、前記現像装置で回収し、再び現像に供するクリーナレス現像方式を用いるとともに、転写位置よりも可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触するブラシ部材を有し、主として紙粉の繊維成分を除去する第1の紙粉除去手段と、前記第1の紙粉除去手段の前記可視像担持体に対する接触位置よりも前記可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触する不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材を有し、主として紙粉の填料成分を除去する第2の紙粉除去手段とを備えたので、第2の紙粉除去手段の可視像担持体との接触位置には、繊維成分を含まない紙粉が搬送されることになる。従って、不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材と可視像担持体との接触位置における紙粉の繊維成分の蓄積を確実に防止することができ、蓄積された繊維成分による紙粉の填料成分のフィルミング発生させることなく、不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材により紙粉の填料成分を確実に除去することができる。即ち、本発明によれば、紙粉の繊維成分と填料成分の双方を確実に除去することができる。
また、転写残現像剤は、前記現像装置で回収され、再び現像に供されるクリーナレス現像方式が用いられるが、紙粉の現像装置内への混入を確実に防止することができ、これらが原因となる画像不良を確実に防止することができる。
【0051】
【0052】
請求項に記載の画像形成装置によれば前記第1の紙粉除去手段にローラ状のブラシ部材を備えたので、ブラシ部材の紙粉掻き取り力をより一層向上させることができ、第2の紙粉除去手段と可視像担持体との接触位置における紙粉の繊維成分の蓄積をより一層確実に防止することができる。
【0053】
請求項に記載の画像形成装置によれば、前記第1の紙粉除去手段を、開口部を有する紙粉収容部材と、該紙粉収容部材に固定的に取り付けられたブラシ部材とから構成し、前記紙粉収容部材の前記開口部を、前記ブラシ部材により除去されて重力により落下する紙粉が前記紙粉収容部材内部に案内する位置及び大きさに形成したので、ブラシ部材と可視像担持体の接触部に紙粉の蓄積をより一層確実に防止することができ、かつ、画像形成装置内部を紙粉による汚染を確実に防止することができる。
【0054】
請求項に記載の画像形成装置によれば、前記現像装置を、画像形成装置に対して着脱自在とし、前記第2の紙粉除去手段を、該着脱自在な現像装置に取り付けたので、第2の紙粉除去手段と可視像担持体の接触部に紙粉が蓄積した場合でも、この蓄積した紙粉による可視像担持体の損傷あるいはフィルミングの発生を防ぐことができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】 図1の画像形成装置における感光ドラムの構成を示す断面図である。
【図3】 図1の画像形成装置における紙粉除去装置を説明するための断面図である。
【図4】 本発明の紙粉除去装置の変形例を示す断面図である。
【図5】 本発明の紙粉除去装置の使用態様の変形例を示す断面図である。
【図6】 図5の画像形成装置に用いられる第1紙粉除去装置を示す断面図である。
【図7】 図5の画像形成装置に用いられる第2紙粉除去装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ
20 感光ドラム
80 第1紙粉除去装置
81 ケース
82 支持部材
83 ブラシ部材
84 収納部
90 第2紙粉除去装置
91 支持部材
92 不織布
93 スポンジ
100 第1紙粉除去装置
101 ブラシ
102 ローラ
103 紙粉除去ローラ
104 ケース
105 掻き取り部材
110 第2紙粉除去装置
111 ローラ
112 不織布シート
113 紙粉除去ローラ
114 ケース
115 掻き取り部材

Claims (4)

  1. 感光体上に形成した静電潜像を、現像剤により現像して可視像を形成し、該可視像を可視像担持体により転写位置に搬送し、該可視像担持体から転写媒体に該可視像を転写することによって画像を形成する画像形成装置であって、
    転写残現像剤を、前記現像装置で回収し、再び現像に供するクリーナレス現像方式を用いるとともに、
    前記転写位置よりも前記可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触するブラシ部材を有し、主として紙粉の繊維成分を除去する第1の紙粉除去手段と、
    前記第1の紙粉除去手段の前記可視像担持体に対する接触位置よりも前記可視像担持体の回転方向下流側にて前記可視像担持体に接触する不織布、織物、あるいは編物からなる繊維部材を有し、主として紙粉の填料成分を除去する第2の紙粉除去手段とを備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の紙粉除去手段は、ローラ状のブラシ部材を含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の紙粉除去手段は、開口部を有する紙粉収容部材と、該紙粉収容部材に固定的に取り付けられたブラシ部材とを含み、前記紙粉収容部材の前記開口部は、前記ブラシ部材により除去されて重力により落下する紙粉を前記紙粉収容部材内部に案内する位置及び大きさに形成されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像装置は、画像形成装置に対して着脱自在であり、前記第2の紙粉除去手段は、該着脱自在な現像装置に取り付けられていることを特徴する請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
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