JP3847680B2 - おむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用者の股間および大腿部周りに吸収体が配されるタイプのおむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
シート上に吸収体が固着されているタイプのおむつ(以下、このタイプのおむつを単に「おむつ」という。)は、主に使い捨て用途に供されるものであるが、高い漏れ防止能を有していることが望まれる。
【0003】
このため、多くのおむつでは、着用者の鼠けい部に当たる箇所よりも股幅方向内側に液不透過性ないし撥水性の立体ガードが設けられる。
【0004】
また、着用時に着用者の鼠けい部よりも大腿部側に延出して大腿部周りに配される左右一対のレッグ部を設け、これらのレッグ部にレッグギャザーを形成することによって、股間からの排泄物の漏れ(以下、「股漏れ」という。)を抑制したおむつもある。
【0005】
さらに、特開2001−346830号公報には、着用者の股間に当てられる吸収体の他に、着用者の大腿部内側に当てられる第2吸収体(クッション材)を備えたおむつが記載されている、
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、おむつは常に一定の位置に装着されているものではなく、着用者の活動によって、あるいは排泄物の吸収に伴って、着用時の位置から下方にずれ落ちることが多々ある。
【0007】
おむつがずれ落ちると、着用者の大腿部とおむつとの間に比較的大きな間隙が生じて股漏れが起こり易くなるという問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、ずれ落ちたときでも股漏れが起こり難いおむつを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、吸収体に特定の弾性部材と特定の立体ガードとを設けることによって上記の課題を解決した。
【0010】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0011】
本発明の第1の態様では、液透過性の表面シート(12)と、液不透過性の防漏シート(11)と、前記表面シートと前記防漏シートとの間に配置された吸収体(10)と、着用時に着用者の鼠けい部よりも大腿部(33)側に延出して大腿部周りに配される左右一対のレッグ部(6A、6B)とを具備し、前記吸収体が、前記一対のレッグ部の一方に懸かる第1レッグ領域(10a)と、前記一対のレッグ部の他方に懸かる第2レッグ領域(10b)とを有するとともに、着用時に前記第1レッグ領域および前記第2レッグ領域の屈曲を補助する少なくとも1対の屈曲手段(14a〜14f)を備えたおむつであって、前記吸収体における股幅方向(DC)の両側縁部上に、前記吸収体の長手方向(DL)と略平行な方向に延在する液不透過性の立体ガード(15a、15b)と、前記第1レッグ領域または前記第2レッグ領域と重なりつつ該吸収体の長手方向と略平行な方向に延在して前記両側縁部を前記長手方向に収縮させることができる股部弾性部材(17a、17b)とが配され、前記立体ガードを前記股幅方向の外側から前記吸収体上に倒伏させたときに、該立体ガードの自由端が、前記股部弾性部材のうちで該立体ガードと同じ側にあるものの中で最も外側の股部弾性部材よりも前記股幅方向の内側で、かつ、前記屈曲手段のうちで該立体ガードと同じ側にあるものの中で最も内側の屈曲手段における前記股幅方向の最内側縁上、または前記最内側縁よりも外側に位置するおむつを提供して、上記の課題を解決する。
【0012】
上記の立体ガードおよび股部弾性部材を設けることにより、おむつが正規の位置に着用されているときには第1レッグ領域および第2レッグ領域を着用者の大腿部内側に押圧させることが可能になり、おむつがずれ落ちて当該おむつと大腿部との距離が広がったときには股部弾性部材によるリフティング効果を発現させることが可能になる。
【0013】
このリフティング効果は股部弾性部材の収縮によって発現し、当該リフティング効果が発現すると、第1レッグ領域および第2レッグ領域が斜め上方に引き上げられて大腿部側に寄るので、おむつがずれ落ちた後でも立体ガードを大腿部に当接させることが可能になる。
【0014】
その結果として、おむつがずれ落ちたときでも着用者の大腿部内側とおむつとの間に間隙が形成され難くなると共に、立体ガードによって排泄物の流下ないし滲出を抑制することが可能になるので、股漏れが抑制される。
【0015】
本発明のこのような作用および利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のおむつに係る実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のおむつの第1実施形態を概略的に示す斜視図である。図示のおむつ30はパンツ型おむつであり、当該パンツ型おむつ30は、着用者の腹側に配される腹側部1、背側に配される背側部2、これら腹側部1と背側部2との間に位置する股部3、および着用者の鼠けい部よりも大腿部側に延出して大腿部周りに配される左右一対のレッグ部6A、6Bの各領域に分けることができる。
【0017】
腹側部1と背側部2との両側縁部が互いに接合されてサイドシール部4A、4Bを形成し、これによって、ウエスト開口部5および一対のレッグ開口部6a、6bが形成されている。
【0018】
ウエスト開口部5の下方には、腰回り全周に亘って、ウエスト開口部5の幅を可逆的に変化させることができる複数の腰部弾性部材7aを備えたウエストギャザー7が形成されており、ウエストギャザー7の下方には、胴回り全周に亘って、複数の胴部弾性部材8a、8bを備えた胴回りギャザー8が形成されている。
【0019】
また、レッグ開口部6aには、全周に亘ってレッグギャザー9Aが形成されており、レッグ開口部6bには、全周に亘ってレッグギャザー9Bが形成されている。
【0020】
レッグギャザー9Aは、レッグ開口部6aの近傍に固定された第1脚部弾性部材9aによって形成され、レッグギャザー9Bは、レッグ開口部6bの近傍に固定された第2脚部弾性部材9bによって形成されている。これらの第1脚部弾性部材9aおよび第2脚部弾性部材9bは、それぞれ、着用時に着用者の体側に当たる領域から鼠けい部に当たる領域にかけて配されている。
【0021】
最も外側の第1脚部弾性体9aからレッグ開口部6aにかけての領域が上述したレッグ部6Aに相当し、最も外側の第2脚部弾性部材9bからレッグ開口部6bにかけての領域が上述したレッグ部6Bに相当する。
【0022】
着用者の排泄物を吸収するために、パンツ型おむつ30の内部には、腹側部1から股部3を経て背側部2に達する吸収体10が配置されている。
【0023】
この吸収体10は、レッグ部6Aに懸かる第1レッグ領域10a、およびレッグ部6Bに懸かる第2レッグ領域10bを有している。図1においては、これらの領域10a、10bにスマッジングを付してある。そして、この吸収体10は、着用時にこれら第1レッグ領域および前記第2レッグ領域の屈曲を補助する少なくとも1対の屈曲手段14a〜14f(詳細は後述する。)を備えている。
【0024】
吸収体10における股幅方向の両側縁部それぞれの上には、当該吸収体10の長手方向に略平行な方向に延在する液不透過性の第1立体ガード15A、15B(図1には第1立体ガード15Bのみが現れている。)が設けられている。第1立体ガード15Aは、レッグ部6A側の側縁部上に配されており、第1立体ガード15Bは、レッグ部6B側の側縁部上に配されている。
【0025】
本明細書でいう「立体ガード」とは、排泄物の透過を抑制することができる液不透過性ないし撥水性のシートを利用して、吸収体10に対して高さを有するように立ち上げられて形成され、その立ち上がっている部分で排泄物の移動を阻止する役割を担うものを意味する。
【0026】
吸収体10における股幅方向の両側縁部それぞれの外層シート20側上方には、股部弾性部材17aまたは股部弾性部材17bが4本ずつ設けられている。股部弾性部材17aは、レッグ部6A側の側縁部の外層シート20側上方に配されており、股部弾性部材17bは、レッグ部6B側の側縁部の外層シート20側上方に配されている。
【0027】
図2および図3は、パンツ型おむつ30を構成する各部材の平面配置を概略的に示す。図2は、パンツ型おむつ30のサイドシール部4A、4Bをそれぞれ剥離して緊張状態(後述する各弾性部材を伸張させた状態)の下に展開したものを着用者の肌に接する側から見たときのものであり、図3は、図2に示したものを裏面側から見たときのものである。
【0028】
図2に示すように、パンツ型おむつ30における外層シート20は、長方形の両長辺の中央部にレッグ開口部6a、6b(図1参照)形成用の湾入部が形成された形状を呈している。この外層シート20の中央部に液不透過性の防漏シート(図示せず。)が固着され、その上に吸収体10が配置され、当該吸収体10上に液透過性の表面シート(図示せず。)が配されている。
【0029】
吸収体10は、上述のように第1レッグ領域10aと、第2レッグ領域10bとを有しており、当該吸収体10の長手方向DLは、外層シート20の長手方向と略一致している。なお、図2においては、領域10a、10bを判り易くするために、これらの領域にスマッジングを付してある。
【0030】
吸収体10における股幅方向DCの側縁部上には、立体ガード用シート15a、15bと当該シート15a、15bの一端に固定された弾性部材(図示せず)とを有する第1立体ガード15Aまたは第1立体ガード15Bが固定されている。
【0031】
なお、図2においては、第1立体ガード15A、15Bを構成する弾性部材の位置を判り易くするために該当箇所を曲線で示しているが、前述のような緊張状態下では、実際には当該箇所も直線的に延在する。
【0032】
図2および図3に示すように、ウエストギャザー7(図1参照)を形成するための腰部弾性体21が、外層シート20における長手方向DLの両端部にそれぞれ複数本ずつ固定され、胴回りギャザー8を形成するための胴部弾性体が、腰部弾性体21よりも外層シート20の長手方向内側に複数本ずつ固定されている。
【0033】
各腰部弾性体21は、それぞれ、外層シート20を股幅方向DCに横断している。これらの腰部弾性体21がサイドシール部4A、4B(図1参照)で所定の腰部弾性体21と接合されて、環状を呈する複数の腰部弾性部材7aが形成される。図1に示した例では、3つの腰部弾性部材7aが形成されている。
【0034】
また、胴回りギャザー8を形成するための胴部弾性体のうち、外側の複数本(以下、これらの胴部弾性体を「胴部弾性体23a」という。)は、それぞれ、外層シート20を股幅方向DCに横断している。これらの胴部弾性体23aがサイドシール部4A、4Bで所定の胴部弾性体23aと接合されて、環状を呈する複数の胴部弾性部材8aが形成される。図1に示した例では、4つの腰部弾性部材8aが形成されている。
【0035】
胴回りギャザー8を形成するために胴部弾性体23aよりも内側に固定される胴部弾性体(以下、これらの胴部弾性体を「胴部弾性体23b」という。)は、吸収体10と平面視上重なる領域を有し、この領域の中央部において寸断されている。図2では、胴部弾性体23bにおいて吸収体10と平面視上重なる領域のうち、寸断されていない領域を破線で示し、寸断されている箇所については図示を省略している。図3においても、上記寸断されている箇所の図示を省略している。
【0036】
これらの胴部弾性体23bがサイドシール部4A、4Bで所定の胴部弾性体23bと接合されて、円弧状を呈する複数の胴部弾性部材8bが形成される。図1に示した例では、8つの胴部弾性部材8bが形成されている。
【0037】
なお、胴部弾性体23bに代えて、胴部弾性体23aと同様の形状を有する弾性体を用いることもできる。
【0038】
レッグ開口部6a、6b(図1参照)を形成するために外層シート20に設けられた2つの湾入部それぞれの近傍には、当該湾入部に略沿うようにして、レッグギャザー9A、9Bを形成するための脚部弾性体25が複数本ずつ固定されている。
【0039】
個々の脚部弾性体25は、腹側部1から股部3にかけて配された第1脚部弾性体25aと、背側部2から股部3にかけて配された第2脚部弾性体25bとが、股部3において互いに接合されたものである。
【0040】
レッグギャザー9Aを形成するための脚部弾性体25それぞれの一端が、サイドシール部4Aにおいて自己の他端に接合されて、略環状を呈する複数の第1脚部弾性部材9aが形成される。レッグギャザー9Bを形成するための脚部弾性体25それぞれの一端が、サイドシール部4Bにおいて自己の他端に接合されて、略環状を呈する複数の第2脚部弾性部材9bが形成される。図1に示した例では、レッグ部6A、6Bと腹側部1、背側部2、股部3との境界付近に第1脚部弾性部材9aまたは第2脚部弾性部材9bが3つずつ形成されている。
【0041】
図3に示すように、パンツ型おむつ30では、上記の各弾性部材とは別に、吸収体10における股幅方向の両側縁部それぞれの外層シート20側上方に、前述した股部弾性部材17a、17bが設けられている。各股部弾性部材17a、17bは、第1レッグ領域10aまたは第2レッグ領域10bと重なりつつ、吸収体10の長手方向DLと略平行な方向に延在しており、吸収体10を長手方向DLと略平行な方向に収縮させることができる。これらの股部弾性部材17a、17bは、第1レッグ領域10aまたは第2レッグ領域10bを前記の長手方向DLに横切って、少なくともパンツ型おむつ30における股下領域3A(図2および図3参照)を縦断していることが好ましい。
【0042】
ここで、本明細書でいう「股下領域」とは、緊張状態下に保持されたおむつをその長手方向DLに四等分したときの中央の2つの領域を意味する。パンツ型おむつについては、図2または図3に示したように、両脇のサイドシールを剥離した後に緊張状態に保持し、この状態下での長手方向DLに四等分したときの中央の2つの領域を意味する。
【0043】
股部弾性部材17aの各々は、同じ側に配されている脚部弾性体25の各々と交差し、これらの交差部において脚部弾性体25と接合されている。同様に、股部弾性部材17bの各々は、同じ側に配されている脚部弾性体25の各々と交差し、これらの交差部において脚部弾性体25と接合されている。
【0044】
図4(A)は、図2に示すIV−IV線に沿った概略断面図であり、パンツ型おむつ30における厚さ方向での各部材の配置を概略的に示す。
【0045】
同図に示すように、パンツ型おむつ30における外層シート20は、おむつの外形を定めるシートであり、1または複数のシート材によって形成される。図示の例では、第1シート20aと、その外側に配置されて当該第1シート20aと一体化された第2シート20bとによって外層シート20が構成されている。
【0046】
第1シート20aおよび第2シート20bとしては、例えば通気性を有する不織布が用いられる。必要に応じて、外層シート20の外側に更に別のシートを重ねることができる。
【0047】
上記の第1シート20a上に防漏シート11が固着され、その上方に表面シート12が配されて、これら防漏シート11と表面シート12との間に吸収体10が配置されている。また、防漏シート11および表面シート12それぞれの股幅方向側縁部は、サイドシート13A、13Bによって被覆されている。図4(A)には示されていないが、防漏シート11および表面シート12それぞれの長手方向側縁部も、サイドシートによって被覆されている。
【0048】
なお、図4(A)においては各シートを判り易くするためにこれらのシートを離隔させて描いているが、実際には、第1シート20aと防漏シート11、防漏シート11とサイドシート13A、13B、および表面シート12とサイドシート13A、13Bは、それぞれ、平面視したときに重なる領域において互いに固着している。同様に、吸収体10は、少なくとも防漏シート11に接している。
【0049】
防漏シート11としては、液不透過性のフィルが用いられる。具体的には、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等、吸収性物品用の防漏シートとして従来より使用されている熱可塑性樹脂製の液不透過性フィルムが用いられる。好ましくは、炭酸カルシウム、酸化チタン等からなる無機微粒子を上記の熱可塑性樹脂に配合して延伸、成形することで得られる蒸気透過性(透湿性)フィルムを用いる。
【0050】
表面シート12としては液透過性のシート、例えば天然繊維からなる織布、合成繊維からなる不織布、または、熱可塑性樹脂からなる開口フィルムが用いられる。乾燥時および湿潤時の肌触り、並びに経済性を勘案すると、合成繊維からなる不織布を用いることが好ましい。
【0051】
当該合成繊維からなる不織布としては、吸収性物品の表面材として従来より使用されている湿式または乾式の合成繊維不織布、具体的にはポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン−ポリエステル複合繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン等の合成繊維を用いて製造される湿式または乾式不織布が挙げられる。
【0052】
排泄物の吸収性を勘案すると、表面シート12は親水化処理されていることが好ましい。親水化処理は、例えば、当業界で通常用いられる界面活性剤を塗布することによって行うことができる。
【0053】
サイドシート13A、13Bとしては、使い捨ておむつに通常使用される液不透過性または撥水性のシートを用いることができる。例えば、熱可塑性樹脂を溶融紡糸して得られる未延伸糸、または当該未延伸糸を延伸して得られる延伸糸に必要に応じてクリンピング処理を施し、その後に切断して得た短繊維同士を熱、または接着剤等によって点接着するか、または、水流、針等で互いに交絡させてなる不織布、すなわち、湿式法、乾式法、スパーンレース法、またはスパンボンド法によって形成された不織布を用いることができる。また、メルトブローンまたはスパンボンド成形法によって直接成形される不織布を用いることもできる。
【0054】
上記の未延伸糸または延伸糸としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等から形成された単一繊維または複合繊維を用いることができる。前記複合繊維としては、鞘芯型複合繊維や、並列型複合繊維、あるいは、熱または外力によって複数の繊維に分割する分割性複合繊維を用いることができる。
【0055】
鞘芯型複合繊維としては、芯成分と鞘成分との組み合わせがPET/PE、PP/PE、またはPET/PP(いずれも、前者が芯成分、後者が鞘成分を表す。)であるポリオレフィン系鞘芯型複合繊維が挙げられる。
【0056】
複合繊維からなる不織布の中でも、高弾性樹脂を芯に用い、低弾性および/または低融点樹脂を鞘に用いた鞘芯型複合繊維からなる不織布は、風合いおよび弾力性に優れ、また、生産性、安全性が高く、コストが低いことから、特に好適である。
【0057】
吸収体10としては、例えば、解繊パルプを主材として用い、これと吸水性ポリマーとを併用したものや、熱可塑性樹脂とセルロース繊維と吸水性ポリマーとの混合物等が用いられる。必要に応じて、これらの材料が、例えば一般的な吸収紙や、親水処理された低坪量の不織布(スパンボンド不織布、SMS(スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド)不織布、SMMS(スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド)不織布等)等によって上下から包まれる。
【0058】
前述した第1立体ガード15A、15Bは、上記の吸収体10(表面シート12)上に固着されている。また、外層シート20および吸収体10には、前述した各種の弾性体ないし弾性部材が固着されている。
【0059】
第1立体ガード15A、15Bは、矩形状を呈する液不透過性の立体ガード用シート15a、15bと、当該立体ガード用シート15a、15bの側縁部に固定された弾性体27a、27bとを有する。
【0060】
この第1立体ガード15A、15Bは、例えば、立体ガード用シート15a、15bの1つの長辺に沿って弾性体27a、27bを固定し、この立体ガード用シート15a、15bにおける残りの長辺と2つの短辺とを、少なくとも吸収体10上においては、表面シート12ないしサイドシート13A、13Bに固着することによって形成することができる。
【0061】
前述した各種の弾性体ないし弾性部材のうち、股部弾性部材17a、17bは防漏シート11の内側表面上または外側表面上に固定することが好ましいが、外層シート20に固定することも可能である。図4(A)に示した例では、防漏シート11の内側表面上に股部弾性部材17a、17bが固定されている。
【0062】
脚部弾性体25の各々は、例えば、第1シート20aと第2シート20bとの間において、これらのシート20a、20bに固定される。図4(A)には現れていないが、腰部弾性体21および胴部弾性体23a、23bも、例えば、脚部弾性体25と同様に第1シート20aと第2シート20bとの間おいて、これらのシート20a、20bに固定される。
【0063】
このような構造を有するパンツ型おむつ30を前述のように展開して緊張状態の下に保持すると、図4(A)に示すように、第1立体ガード15A、15Bは股幅方向の外側から吸収体10上に倒伏する。
【0064】
弾性部材27a、27bが緊張状態から弛緩状態に移行すると、図4(B)に示すように、第1立体ガード15A、15Bが立ち上がる。第1立体ガード15A、15Bは、図4(B)に示すように、自然状態下においては股幅方向DCの外側から内側に向かって斜めに張り出していることが好ましい。
【0065】
パンツ型おむつ30を構成している弾性体ないし弾性部材の各々は、例えば糸ゴム、平ゴム、弾性フィルム等からなり、いずれの弾性体ないし弾性部材も、当該弾性体ないし弾性部材を固定しようとするシートを緊張状態に保った状態で、当該シートの所定箇所に伸張状態の下に固定される。
【0066】
そのため、着用していないときのパンツ型おむつ30においては、いずれの弾性体ないし弾性部材も、シートに固定した際に比べて弛緩状態にある。その結果として、図1に示したウエストギャザー7、胴回りギャザー8、レッグギャザー9A、9B、および第1立体ガード15A、15Bが形成される。
【0067】
パンツ型おむつ30を着用すると、図5(A)に示すように、吸収体10中の第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bが外層シート20側に屈曲して、着用者の大腿部33に当たる。そのため、排泄物が着用者の股間35で吸収体10に吸収される前に脚周りへ流下ないし滲出したとしても、当該排泄物を着用者の大腿部33において吸収することができる。
【0068】
着用者の活動によって、あるいは排泄物の吸収に伴って、パンツ型おむつ30が着用時の位置から下方にずれ落ちたときには、正規の位置に着用されていたときに比べてパンツ型おむつ30の身幅や股幅が狭くなって、第1脚部弾性部材9a、第2脚部弾性部材9b、および股部弾性部材17a、17bが収縮する。また、第1立体ガード15A、15Bを構成している弾性部材27a、27b(図4(A)または図4(B)参照)も収縮する。
【0069】
パンツ型おむつ30のずれ落ちによって、大腿部33と第1レッグ領域10aまたは第2レッグ領域10bとの間隙が拡がるが、同時に、股部弾性部材17a、17bの収縮によって当該股部弾性部材17a、17bによるリフティング効果が発現して、図5(B)中に矢印Aで示すように、第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bが斜め上方に引き上げられて、大腿部33側に寄る。
【0070】
弾性部材27a、27bの収縮によって第1立体ガード15A、15Bが立ち上がると共に、上述のリフティング効果によって第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bが大腿部33側に寄るので、図5(B)に示すように、上記の間隙を第1立体ガード15A、15Bによって埋めることができる。
【0071】
したがって、たとえパンツ型おむつ30がずれ落ちた場合でも、当該パンツ型おむつ30と大腿部33との間に間隙が生じ難く、また、立ち上がった状態で大腿部に当たっている第1立体ガード15A、15Bによって排泄物の流下を抑制することが可能になるので、股漏れの発生が抑制される。
【0072】
着用時に着用者の足の指が第1立体ガード15A、15Bに引っ掛かると危険であるので、第1立体ガード15A、15Bの高さは、概ね3mm〜40mmの範囲内とするとすることが好ましく、概ね3mm〜20mmの範囲内とすることが更に好ましい。第1立体ガード15A、15Bの高さをこのように選定すると、第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bを着用者の大腿部33へ密着させることも容易になる。
【0073】
このような第1立体ガード15A、15Bによって上述のように股漏れを抑制するためには、股部弾性部材17a、17bの配設位置を次のように選定することができる。
【0074】
すなわち、第1立体ガード15A、15Bを股幅方向の外側から吸収体10上に倒伏させたときに、第1立体ガード15A、15Bの自由端が、股部弾性部材17a、17bのうちで当該第1立体ガード15A、15Bと同じ側にあるものの中で最も外側の股部弾性部材17a、17bよりも股幅方向DCの内側に位置するように、股部弾性部材17a、17bの配設位置を選定することができる。<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態のおむつについて、図6(A)および図6(B)を参照しつつ説明する。
【0075】
図6(A)は、第2実施形態のおむつ50を緊張状態に保持して、着用時に外表面となる側から見たものであり、図6(B)は、図6(A)に示したVI−VI線断面の概略図である。
【0076】
図示のおむつ50は展開型おむつであり、(1)外層シートを備えておらず、防漏シートと表面シートとサイドシートとによって外形が定められている点、(2)長手方向DLの一方の端部に、オス材として機能する多数のフックを有するフック材40が左右に2つずつ配置され、他方の端部に、フック材40に対してメス材として機能する不織布42が固定されている点、および、(3)股部弾性部材17aの外側に2本の補助弾性部材44が配され、股部弾性部材15bの外側にも2本の補助弾性部材44が配されている点で、第1実施形態のパンツ型おむつ30と大きく異なる。
【0077】
他の構成はパンツ型おむつ30の構成と同様であるので、図6(A)または図6(B)に示した構成部材のうちで図1〜図3、図4(A)、または図4(B)に示した構成部材と共通するものについては図1〜図3、図4(A)、または図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0078】
図6(B)に示すように、吸収体10を構成する防漏シート11およびサイドシート13A、13Bは、パンツ型おむつ30における防漏シート11およびサイドシート13A、13Bよりも股幅方向DCに延長されており、サイドシート13A、13Bの股幅方向側縁部は防漏シート11における股幅方向側縁部上に接合されている。また、これらのシート11、13A、13Bは、長手方向DLにも延長されている。
【0079】
上記の補助弾性部材44は、例えば図6(B)に示すように、サイドシート13A、13Bと防漏シート11との間に固定することができる。これらの補助弾性部材44は、展開型おむつ50の保形性を高めて、着用者の大腿部内側への領域10a、10bの密着性を向上させる。また、吸収体10の側縁部から排泄物が溢れた場合でも、当該排泄物のおむつ50外への漏出を防止する。
【0080】
このような構成を有する展開型おむつ50においても、当該おむつ50が第1レッグ領域10a、第2レッグ領域10b、脚部弾性体25、第1立体ガード15A、15B、および股部弾性部材17a、17bを有しているので、図1〜図5を用いて説明したパンツ型おむつ30と同様に股漏れの発生を抑制することができる。
【0081】
以上、第1および第2実施形態のおむつについて説明したが、第1立体ガード15A、15Bと股部弾性部材17a、17bとの組み合わせによる股漏れ防止機能は、着用者の活動度が一般に高いパンツ型おむつに付与することが特に好適である。
【0082】
本発明のおむつをパンツ型および展開型のいずれのタイプとする場合でも、当該おむつに前述した脚部弾性体25を配するときには、脚部弾性体25が吸収体10を股幅方向DCに横断していない構成にすることが好ましい。脚部弾性体25が吸収体10を股幅方向DCに横断していると、当該脚部弾性体25によって吸収体10が股幅方向DC内向きに収縮されて、第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bの大腿部33への密着性が低下する恐れが生じる。
【0083】
また、着用時に第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bが外側に容易に屈曲するように、前記の屈曲を補助する少なくとも1対の屈曲手段14a〜14fを備えている。
【0084】
当該屈曲手段の具体例としては、例えば下記(1)〜(8)の手段が挙げられる。
(1)図7に示すように、防漏シート11と表面シート12との間の所望箇所に、吸収体10が実質的に存在しない領域14aを帯状、線状、スリット状等に形成する。
(2)図8に示すように、吸収体10の所望箇所に周囲よりも坪量の低い低坪量領域14bを形成する。
(3)図9に示すように、吸収体10の所望箇所に薄肉部14cを形成する。
(4)図10に示すように、吸収体10中の所望箇所に低剛性材料14dを配置する。
(5)図11に示すように、吸収体10の所望箇所に幅狭のエンボス線14eを形成する。
(6)第1レッグ領域10aまたは第2レッグ領域10bの股幅方向内側縁部近傍に、既に説明した脚部弾性体25のような弾性体を配置する。
(7)図12に示すように、吸収体10の所望箇所を裏面(着用時に外側となる面)側に折り返し、折り返し部分に接着剤14fを塗布することによって、あるいは当該部分を融着させることによって、股幅方向DCに接合させる。
【0085】
なお、図7〜図12に示した構成部材のうちで図4(B)に示した構成部材と共通するものについては、図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0086】
上述した屈曲手段を設ける場合には、第1立体ガード15A、15Bを股幅方向DCの外側から吸収体10上に倒伏させたときに、当該第1立体ガード15A、15Bの自由端が、上記屈曲手段のうちで当該第1立体ガード15A、15Bと同じ側にあるものの中で最も内側の屈曲手段における股幅方向DCの最内側縁上、または、この最内側縁よりも股幅方向DCの外側に位置することになるように、屈曲手段の位置を選定することが好ましい。
【0087】
上記(7)の屈曲手段については、外層シート20へ適用することも可能である。
【0088】
パンツ型および展開型のいずれのおむつにおいても、実用的な吸収能を確保するうえからは、緊張状態の吸収体10の股幅方向側縁を基準にして求めた第1レッグ領域10aおよび第2レッグ領域10bそれぞれの吸収体10への平面視上の最大進入深さL1(図2参照)を、緊張状態下の吸収体10の幅の概ね1/6〜1/3の範囲内とすることが好ましく、概ね1/4とすることが更に好ましい。具体的には、吸収体10の大きさに応じて、概ね10〜100mmの範囲内で選定することが好ましい。
【0089】
なお、第1脚部弾性部材9aおよび第2脚部弾性部材9bの各々を、股部3において互いに離隔した2つの弾性体、すなわち、腹側部1に配置された第1の弾性体と背側部2に配された第2の弾性体とによって構成した場合には、各弾性体について長手方向DLに弾性力が働く地点を考え、当該地点のうちで第1の弾性体における股部3側の最深地点と第2の弾性体における股部3側の最深地点とを結ぶ線を仮想して、上記の最大深さL1を規定することも可能である。
【0090】
また、股漏れを十分に抑制するうえからは、吸収体10における第1レッグ領域10a、第2レッグ領域10bの長さを、おむつの最大長の概ね1/5〜2/3の範囲内とすることが好ましく、概ね1/4〜1/2の範囲内とすることが更に好ましい。具体的には、吸収体10の大きさに応じて、概ね140〜600mmの範囲内で選定することが好ましい。
【0091】
長さL2を上述の長さとすることにより、第1レッグ領域10aまたは第2レッグ領域10bと着用者の大腿部との間で、股漏れを抑制するに十分な接触面積を確保することが容易になる。
【0092】
ここで、第1レッグ領域10a、第2レッグ領域10bの長さとは、おむつを図2、図3、または図6に示したように緊張状態の下に保持したときに、吸収体10における股幅方向DCの側縁で測った長さを意味する。
【0093】
必要に応じて、図4(A)または図4(B)に示すように、サイドシート13A、13Bの内側側面または外側側面に弾性部材29を固定することができる。図示の例では、サイドシート13A、13Bの内側側面に弾性部材29が固定されている。
【0094】
この弾性部材29を配することによっておむつの保形性を高め、着用者の大腿部への吸収体10の密着性を更に向上させることが可能になる。弾性部材29としては、例えば糸ゴム、平ゴム、弾性フィルム等を用いることができ、その長さは、吸収体10の長手方向長さと同等とするか、当該長さよりも短くすることが好ましい。
【0095】
図13に示すように、第1立体ガード15A、15Bはサイドシート13A、13Bと一体化することができる。この場合の第1立体ガード15A、15Bは、例えば、サイドシート13A、13Bの幅を図4(A)または図4(B)に示した状態下での幅よりも広くし、表面シート12側の一端に弾性部材27a、27bを固定することによって形成される。なお、図13に示した構成部材のうちで図4(B)に示した構成部材と機能上共通するものについては、図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0096】
また、図14に示すように、吸収体10のうちで着用者の股間に当てられる領域の股幅方向両側縁部それぞれの上方に、第2立体ガード60A、60Bを設けることもできる。これらの第2立体ガード60A、60Bは、例えば図4(B)に示した第1立体ガード15A、15Bと同様の構成にすることができる。図中の参照符号60a、60bは立体ガード用シートを示し、参照符号61a、61bは弾性部材を示す。
【0097】
なお、図14に示した構成部材のうちで図4(B)に示した構成部材と機能上共通するものについては、図4(B)で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0098】
上記の第2立体ガード60A、60Bを設けることにより、股漏れを更に抑制することが可能になる。
【0099】
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うおむつもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ずれ落ちたときでも股漏れが起こり難いおむつを提供することができる。おむつ着用者の保護者や介護者の負担を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のおむつを概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示したパンツ型おむつのサイドシールを剥離して緊張状態の下に展開したものを、着用者の肌に接する側から見たときの様子を概略的に示す平面図である。
【図3】図1に示したパンツ型おむつのサイドシールを剥離して緊張状態の下に展開したものを、着用時に外表面となる側から見たときの様子を概略的に示す平面図である。
【図4】図4(A)は、図2に示したIV−IV線断面の概略図であり、図4(B)は、第1立体ガードが立ち上がった状態を概略的に示す断面図である。
【図5】図5(A)は、正規の位置にパンツ型おむつが着用されたときの吸収体および第1立体ガードの状態を概略的に示す断面図であり、図5(B)は、正規の位置からパンツ型おむつがずれ落ちたときの吸収体および第1立体ガードの状態を概略的に示す断面図である。
【図6】第2実施形態のおむつを緊張状態に保持したときの様子を、着用時に外表面となる側から見たときの様子を概略的に示す平面図である。
【図7】屈曲手段の一例を概略的に示す断面図である。
【図8】屈曲手段の他の一例を概略的に示す断面図である。
【図9】屈曲手段の更に他の一例を概略的に示す断面図である。
【図10】屈曲手段の更に他の一例を概略的に示す断面図である。
【図11】屈曲手段の更に他の一例を概略的に示す断面図である。
【図12】屈曲手段の更に他の一例を概略的に示す断面図である。
【図13】立体ガードの他の構成例を概略的に示す断面図である。
【図14】2種類の立体ガードを備えたおむつを概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
3A 股下領域
6A、6B レッグ部
10 吸収体
10a 第1レッグ領域
10b 第2レッグ領域
11 表面シート
12 防漏シート
14 吸収材
15A、15B 第1立体ガード
17a、17b 股部弾性部材
14a〜14f 屈曲手段
30 パンツ型おむつ
50 展開型おむつ
Claims (4)
- 液透過性の表面シートと、液不透過性の防漏シートと、前記表面シートと前記防漏シートとの間に配置された吸収体と、着用時に着用者の鼠けい部よりも大腿部側に延出して大腿部周りに配される左右一対のレッグ部とを具備し、前記吸収体が、前記一対のレッグ部の一方に懸かる第1レッグ領域と、前記一対のレッグ部の他方に懸かる第2レッグ領域とを有するとともに、着用時に前記第1レッグ領域および前記第2レッグ領域の屈曲を補助する少なくとも1対の屈曲手段を備えたおむつであって、
前記吸収体における股幅方向の両側縁部上に、前記吸収体の長手方向と略平行な方向に延在する液不透過性の立体ガードと、前記第1レッグ領域または前記第2レッグ領域と重なりつつ該吸収体の長手方向と略平行な方向に延在して前記両側縁部を前記長手方向に収縮させることができる股部弾性部材とが配され、
前記立体ガードを前記股幅方向の外側から前記吸収体上に倒伏させたときに、該立体ガードの自由端が、前記股部弾性部材のうちで該立体ガードと同じ側にあるものの中で最も外側の股部弾性部材よりも前記股幅方向の内側で、かつ、前記屈曲手段のうちで該立体ガードと同じ側にあるものの中で最も内側の屈曲手段における前記股幅方向の最内側縁上、または前記最内側縁よりも外側に位置するおむつ。 - 前記立体ガードが、着用時に、前記股幅方向の外側から該股幅方向の内側に向かって斜めに張り出す請求項1に記載のおむつ。
- 前記股部弾性部材が、前記第1レッグ領域または前記第2レッグ領域を前記長手方向に横切る請求項1または請求項2に記載のおむつ。
- 着用時に着用者の腹側に位置する領域と、着用時に着用者の背側に位置する領域とが、予め両脇で互いに接合されている請求項1〜3のいずれかに記載のおむつ。
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