JP3844725B2 - 弾性表面波フィルタ、それを有する弾性表面波分波器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弾性表面波フィルタに関し、特に移動通信機器の高周波部に用いられ、高角形なフィルタ特性が要求される弾性表面波フィルタに関する。また、この弾性表面波フィルタを用いた弾性表面波分波器(アンテナ分波器)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の移動通信システムでは、有限な周波数帯域を効率的に利用するために、送信帯域と受信帯域とが接近している。例えば北米のPCS(Personal Communications Service)では、通過域が1.9GHz帯であるにもかかわらず、送信帯域と受信帯域の周波数間隔が20MHzしかない。
【0003】
このため、上記のような移動通信システムにおいて、送信・受信信号を分離するためのアンテナ分波器には、混信を回避するために、通過域から阻止域までの周波数域(遷移域)が極めて狭い通過特性を有することが要求されている。
【0004】
従来では、このようなアンテナ分波器を開発するために、誘電体フィルタ技術や薄膜バルク弾性波技術(Film Bulk Acoustic Wave Resonator:FBAR)が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、誘電体フィルタ技術では、アンテナ分波器のサイズが大きくなり、また、FBARではサイズが大きくなるのに加えて、薄膜の厚さを厳密に制御する必要があり、製造歩留まりが悪くコストが高くなるという問題を抱えていた。
【0006】
このため、アンテナ分波器を、小型・薄型化が可能で、高い歩留りを実現できる弾性表面波技術を用いて開発する動きが活発化している。
【0007】
しかしながら、誘電体素子やFBARを用いたフィルタ素子と比較して、弾性表面波フィルタは一般的に通過特性の角形性が劣る。このため、上記の要求を満足するアンテナ分波器を弾性表面波技術を用いて開発するには、弾性表面波フィルタの通過特性の角形性を向上させることが不可欠である。
【0008】
また、通過特性の角形性の向上は、アンテナ分波器がアンテナの直前に設置されることからも要求される課題である。即ち、アンテナ分波器は一般的に段間フィルタよりも低損失・高減衰特性を有する必要がある。
【0009】
これらの理由から、極めて角形性に優れた通過特性を有する弾性表面波フィルタを開発することが必要となっていた。
【0010】
本発明は、上述のような要求を考慮してなされたものであり、通過特性の角形性が向上された弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。また、本発明は、上記の弾性表面波フィルタを用いることで、小型で安価な弾性表面波分波器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、請求項1記載のように、圧電基板上に形成されたインターディジタルドランスデューサを有して構成される直列共振器及び並列共振器が梯子型に接続され、前記直列共振器の少なくとも1つが他の直列共振器と異なる静電容量を有する弾性表面波フィルタにおいて、前記梯子型における2段目以降の前記直列共振器の少なくとも1つが、他の直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有し、かつ前記平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有する前記直列共振器は、他の直列共振器の静電容量の平均よりも大きい静電容量を有するように構成されている。このように構成することで、フィルタ特性の減衰極が低周波側へシフトするため、通過特性の角形性が向上された弾性表面波フィルタが実現される。より詳細には、弾性表面波フィルタの通過特性において、高周波側の角形を向上することができる。また、各直列共振器と並列共振器とのアドミタンス特性の交点のずれが減少されるため、弾性表面波フィルタの高周波側の通過特性の肩を持ち上げることが可能となり、通過特性の角形をより向上させることができる。
【0013】
また、本発明は、請求項2記載のように、圧電基板上に形成されたインターディジタルトランスデューサを有して構成される直列共振器及び並列共振器が梯子型に接続され、前記直列共振器のうち最終段に位置する直列共振器が他の直列共振器よりも小さい静電容量を有する弾性表面波フィルタにおいて、前記梯子型における2段目以降の前記直列共振器の少なくとも1つが、他の直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサをし、かつ前記平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有する前記直列共振器は、他の直列共振器の静電容量の平均よりも大きい静電容量を有するように構成されている。このように構成することで、フィルタ特性の減衰極が低周波側へシフトするため、通過特性の角形性が向上された弾性表面波フィルタが実現される。より詳細には、弾性表面波フィルタの通過特性において、高周波側の角形を向上することができる。また、各直列共振器と並列共振器とのアドミタンス特性の交点のずれが減少されるため、弾性表面波フィルタの高周波側の通過特性の肩を持ち上げることが可能となり、通過特性の角形をより向上させることができる。
【0015】
また、請求項1又は2記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項3記載のように、前記梯子型が4段構成であり、前記梯子型における3段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期が、当該梯子型における2段目及び4段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指指周期の平均よりも大きいように構成される。これにより、弾性表面波フィルタの通過特性の肩付近の特性を変化させずに、減衰極を低周波側へシフトさせることが可能となるため、通過特性の角形をより向上させることができる。
【0016】
また、請求項3記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項4記載のように、前記3段目に位置する直列共振器の静電容量が、前記梯子型における1段目及び2段目に位置する直列共振器の静電容量の平均よりも大きいように構成される。これにより、これにより、各直列共振器と並列共振器とのアドミタンス特性の交点のずれが減少されるため、弾性表面波フィルタの高周波側の通過特性の肩を持ち上げることが可能となり、且つ、弾性表面波フィルタの通過特性の肩付近の特性を変化させずに、減衰極を低周波側へシフトさせることが可能となるため、弾性表面波フィルタの通過特性の角形をより向上させることができる。
【0017】
また、請求項3又は4記載の前記弾性表面波フィルタは、例えば請求項5記載のように、前記3段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期が、前記梯子型における2段目及び4段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも1%以下の範囲で大きいように構成されてもよい。
【0018】
また、請求項1から5の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項6記載のように、前記直列共振器の少なくとも1つが、電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成されたインターディジタルトランスデューサを有するように構成される。これにより、弾性表面波フィルタの通過特性の角形をより向上させることができる。
【0019】
また、請求項6記載の前記弾性表面波フィルタは、例えば請求項7記載のように、前記電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成された前記インターディジタルトランスデューサが、全ての電極指の幅が均一であるように構成されてもよい。
【0020】
また、請求項6記載の前記弾性表面波フィルタは、例えば請求項8記載のように、前記電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成された前記インターディジタルトランスデューサが、電極指の幅が不均一であるように構成されてもよい。
【0021】
また、請求項1から8の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項9記載のように、前記直列共振器の少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサが、電極指非交差部に配置された、弾性表面波の励起に寄与しないダミー電極を有するように構成される。これにより、弾性表面波の導波モードが形成され、励振された弾性表面波をより強く共振子内に閉じ込めることが可能となるため、弾性表面波フィルタの通過特性の角形をより向上させることが可能となる。
【0022】
また、請求項9記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項10記載のように、前記電極指非交差部が前記インターディジタルトランスデューサの電極指周期の1.5倍以上から4.5倍以下の長さであるように構成される。これにより、弾性表面波をより強く共振子内に閉じ込めることが可能となるため、弾性表面波フィルタの通過特性の角形を更に向上させることが可能となる。
【0023】
また、請求項9又は10記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項11記載のように、前記ダミー電極が前記インターディジタルトランスデューサの各電極指の先端に対峙するように設けられた構成を有する。これにより、弾性表面波をより強く共振子内に閉じ込めることが可能となるため、弾性表面波フィルタの通過特性の角形を更に向上させることが可能となる。
【0024】
また、請求項1から11の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項12記載のように、前記直列共振器が弾性表面波の伝搬方向における前後部に反射器を有するように構成される。これにより、弾性表面波をより強く共振子内に閉じ込めることが可能となるため、弾性表面波フィルタの通過特性の角形を更に向上させることが可能となる。
【0025】
また、請求項1から12の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタは、例えば請求項13記載のように、前記インターディジタルトランスデューサがシングル電極構造であるように構成してもよい。
【0026】
また、請求項1から13の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタは、好ましくは請求項14記載のように、前記圧電基板が42°YカットLiTaO3で形成されている。
【0027】
また、本発明による弾性表面波分波器は、請求項15記載のように、低周波側フィルタとして請求項1から14の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタを有する。これにより、上記のような効果を奏する弾性表面波フィルタを用いることで、小型で安価な弾性表面波分波器が実現される。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明を説明するにあたり、まず、角形の定義について述べる。
【0029】
本発明では、特に通過域から高周波側阻止域にかけての角形を改善することを目的としている。本発明において、角形とは、図1に示すように、本発明では通過域の高周波側−3dB点から−40dB点までの周波数差Δfとして定義される。従って、この周波数差Δfが小さいほど通過域から阻止域までの変化が急峻であり、角形が良いことになる。尚、上記の周波数差Δfは遷移域ともいう。
【0030】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0031】
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0032】
図2は、本実施形態によるラダー型弾性表面波フィルタ素子1の構成を示す上面図でる。図2に示すように、ラダー型弾性表面波フィルタ素子1は、ラダー構成における直列腕に4個の直列共振器(S1〜S4)を有し、また並列腕に2つの並列共振子P1,P2を有している。
【0033】
ここで、ラダー型弾性表面波フィルタの直列共振器の定義について説明する。図2に示したラダー型弾性表面波フィルタ素子1は直列共振器S1から始まる4段構成であり、直列共振器をS、並列共振器をPとすると、その基本回路構成はS−P−P−S−S−P−P−Sである。また、この回路構成は図3のようになる。従って、図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1は、図3における隣り合う2つの並列共振器(P01及びP02/P03及びP04)をそれぞれ1つにまとめた構成(並列共振器P1/P2)となっている。つまり、4段構成のラダー型弾性表面波フィルタでは、基本的には4つの直列共振器が含まれ、入力側から順にS1,S2,S3,S4と定義することができる(図2参照)。しかしながら、アンテナ分波器用フィルタにおいては、耐電力を向上させるために、1つの直列共振器を2分割することがある。例えば、図2のラダー型弾性表面波フィルタ素子1において、全ての直列共振器を2分割したときの構成は図4のようになる。この構成において、2つの直列共振器を1組として考えて図4のようにS1〜S4までを定義し、各共振器の電極指周期を2つの直列共振器の電極指周期の平均値で定義する。さらに、直列共振器を3つ以上に分割したときも同様に定義することができる。
【0034】
また、本実施形態におけるラダー型弾性表面波フィルタ素子1において、それぞれの直列共振器S1〜S4及び並列共振器P1,P2は、圧電基板10上にシングル電極構造のインターデジタルドランスデューサ(IDT)11が形成された構成を有している。また、IDT11に関して弾性表面波(SAW)の進行方向におけるその前後には、格子状の反射電極12を有する反射器R11,R12が設けられている。この反射器R11,R12は、弾性表面波をより強く共振子S1,P1,P2内に閉じ込めためのものである。従って、反射器R11,R12を設けることで、ラダー型弾性表面波フィルタの通過特性の角形を更に向上させることが可能となる。
【0035】
圧電基板10には、例えば42°YカットX伝搬LiTaO3(以下、42°Y−X:LiTaO3という)基板が適用される。
【0036】
このようなラダー型弾性表面波フィルタ素子1は、全ての直列共振器S1〜S4の静電容量を同一でない構成とした場合、全ての直列共振器(S1〜S4)の電極指周期を等しくしたときに角形が最も良くなるとは限らず、少なくとも1つの直列共振器(S3)の電極指周期をずらすことで角形性が向上する。尚、全ての直列共振器S1〜S4の静電容量を一致させ、且つ電極指交差幅および対数をほぼ同等とした場合では、全ての直列共振器S1〜S4のインターディジタルトランスデューサの電極指周期を等しくすることで、高周波側の角形性を最も良くすることができる。
【0037】
このことを直列共振器Sと並列共振器Pのアドミタンス特性を用いて説明する。尚、以下の説明において、任意の直列共振器の符号をSとし、任意の並列共振器の符号をPとする。
【0038】
まず、直列共振器S及び並列共振器Pのアドミタンス特性と、この直列共振器Sと並列共振器Pとを用いて構成されたラダー型弾性表面波フィルタ(以下、端にラダー型フィルタという)のフィルタ特性(またはフィルタ通過特性ともいう)との関係を、図5に示す1段構成のラダー型フィルタ100を用いて説明する。図5に示すように、1段構成のラダー型フィルタ100は、直列腕に1つの直列共振器Sを有し、並列腕に1つの並列共振器Pを有する。尚、図5において、矢印方向は、電流の流れる方向を示す。
【0039】
また、図6に図5に示すラダー型フィルタ100におけるアドミタンス特性(アドミタンスの絶対値ともいう)とフィルタ特性(フィルタ挿入損失ともいう)とを示す。図6におけるフィルタ特性の肩K近傍に着目すると、直列共振器Sに対するアドミタンス特性を示す曲線と並列共振器Pのアドミタンス特性を示す曲線との交点Cの周波数が、フィルタ特性の肩K(図6参照)の周波数と一致する。これは、交点Cより低周波領域において、並列共振器Pよりも直列共振器Sの方がアドミタンスの絶対値がいためである。即ち、直列共振器Sのアドミタンスの絶対値の方が多い場合、電流の大部分が図5中の直列共振器Sの方へ流れる。これに対し、交点Cより高周波領域において、並列共振器Pのアドミタンスの絶対値の方が直列共振器Sのアドミタンスの絶対値よりも大きくなるため、電流の大部分が図5中の並列共振器Pの方へ流れる。このため、交点Cよりも高周波側では阻止域となり、フィルタ挿入損失が増加する。尚、交点C(=フィルタ特性の肩K)では直列共振器Sと並列共振器Pとに流れる電流が等しくなり、挿入損失が略−3dBとなる。
【0040】
また、フィルタ特性の減衰極Dの周波数は、直列共振器Sの反共振点ARsの周波数と重なる。従って、フィルタ特性の角形(遷移域)は、直列共振器Sと並列共振器Pとのアドミタンス特性の交点Cから、直列共振器Sの反共振点ARsまでの周波数差Δfで決定されることになる。
【0041】
次に、上述した1段構成のラダー型フィルタ100を複数段構成のラダー型フィルタ(これをラダー型フィルタ200とする)に置き換えて考える。一般的な複数段構成のラダー型フィルタ200では、直列共振器Sの静電容量が全て等しい場合、全ての直列共振器Sのアドミタンスが一致するため、個々の直列共振器S又は並列共振器Pのアドミタンス特性(アドミタンスの絶対値)は図6に示す曲線と同等となる。
【0042】
これに対し、複数段構成のラダー型フィルタ200において少なくとも何れか1つの直列共振器の静電容量が他と異なる場合(この直列共振器をSaとする)、直列共振器Saのアドミタンス特性は図7のようになる。即ち、直列共振器Saの共振点Rsa及び反共振点ARsaの周波数(共振周波数,反共振周波数)は、全ての静電容量が等しいラダー型フィルタと比較して変化しないが、直列共振器S/Saと並列共振器Pとのアドミタンス特性の交点が複数となる。この結果、フィルタ特性の肩Kが複数存在することになるため、肩Kがなまり、結果として角形が劣化してしまう(図7の破線参照)。
【0043】
このような問題を解決するために、本実施形態では、少なくとも何れか1つの直列共振器(これを直列共振器Sbとする)の共振周波数を、他の直列共振器Sの共振周波数よりも僅かに低く構成する。換言すると、何れか1つの直列共振器Sbの電極指周期を他の直列共振器Sの電極指周期よりも僅かに大きく構成する。尚、このような構成を有するラダー型フィルタを300とする。このように直列共振器Sbの共振周波数を低く構成することで、この直列共振器Sbの反共振周波数が低周波側にシフトする。従って、図8に示すように、反共振周波数に対応したフィルタ特性の減衰極Dが低周波側に新たに発生し、この結果、角形が改善される。尚、この構成により直列共振器Sb及び並列共振器Pのアドミタンス特性の交点も新たに発生するが、これによるフィルタ特性の肩Kのなまりよりも、減衰極Dの低周波側へのシフトによる効果の方が大きいため、結果として角形が改善されることになる。
【0044】
以上のような理由により、全ての直列共振器Sの静電容量が一致していない場合、少なくとも1つの直列共振器Sの共振周波数を低く(即ち、電極指周期を大きく)することで、角形を改善することができる。
【0045】
また、高周波側フィルタ(例えば受信用フィルタ)の通過帯域におけるインピーダンスを無限大に近づけるために、複数段構成における最終段の直列共振器(これをSnとする)の静電容量を小さくした場合でも、上記と同様の理由により、少なくとも何れか1つの直列共振器Sbの共振周波数を小さく(即ち、電極指周期を大きく)構成することで、角形を改善することが可能である。尚、最終段の直列共振器Snの静電容量を小さくした構成は、弾性表面波フィルタを用いたアンテナ分波器の低周波側フィルタ(例えば送信用フィルタ)に頻繁に用いられる構成である。
【0046】
次に、複数段構成のラダー型フィルタ300において、何れの直列共振器(Sb)の共振周波数(電極指周期)を変更するかについて述べる。本実施形態では、例えばn段構成とした場合、初段の直列共振器(これをS1とする)ではなく、第2段目以降の直列共振器(これをS2〜Snとする)の共振周波数(電極指周期)を変更する。これは、アンテナ分波器を実現する際に、高い角形に加えて耐電力性を確保しなければならないためである。ここで、ラダー型フィルタの耐電力性は、入力に最も近いS1の耐電力性によってほぼ決定される。このため、直列共振器S1の電極指周期を変更した場合、S1で消費される電力が大きく変化してしまい、その結果、アンテナ分波器自体の耐電力が劣化する可能性があるからである。これに対し、2段目以降の直列共振器(S2〜Sn)の共振周波数(電極指周期)変更した場合、S2〜Snの消費電力は変化するが、入力から離れているためにそれほど耐電力性を劣化させない。そこで本実施形態では、消費電力が比較的小さい2段目以降の直列共振器(S2〜Sn)の何れかの電極指周期を変更することで、耐電力性を劣化させることなく、角形だけが向上されるように構成する。
【0047】
また、本実施形態では、図8に示したように、直列共振器Sbの共振周波数を変更するだけでも、フィルタ特性の角形を改善することが可能である。しかしながら、何れかの直列共振器Sbの共振周波数を変更した場合、並列共振器Pのアドミタンス特性との交点が複数発生する。そこで、本実施形態では、共振周波数を変更した直列共振器Sbの静電容量を、他の直列共振器Sの静電容量の平均値よりも大きく構成する。この際の各直列共振器S,Sa,Sb及び並列共振器Pのアドミタンス特性及びフィルタ特性を図9に示す。図9を参照すると明らかなように、直列共振器Sbの静電容量を増加させた前と後とで共振周波数及び反共振周波数は変化しないものの、アドミタンス特性の交点は共振周波数を変更する前と同様となっている。即ち、アドミタンス特性の交点の数が見かけ上、減少している。従って、共振周波数を変更した直列共振器Sbの静電容量を増加させることで、フィルタ特性の肩が持ち上がり(膨らみ)、角形が改善されたことが分かる。
【0048】
次に、本実施形態によるラダー型フィルタの具体的構成に対して行ったシミュレーション結果を説明する。尚、この際、シミュレーションモデルには図2に示す4段構成のラダー型弾性表面波フィルタ素子1を使用した。尚、図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1について更に言及すると、4つの直列共振器S1〜S4のうち、隣接する2つの直列共振器(S1及びS2/S3及びS4)に対する並列共振器P1,P2は、それぞれ2つの並列共振器(P01及びP02/P03及びP04)が共通化された構成となっている(図3参照)。従って、図2に示す構成では、2つの並列共振器P1,P2を有している。このような4段構成のラダー型弾性表面波フィルタ素子1はアンテナ分波器として使用し易い構成である。表1に、ラダー型弾性表面波フィルタ素子1における各直列共振器S1〜S4及び各並列共振器P1,P2の設計パラメータを示す。尚、表1に示す設計パラメータでは、直列共振器S1の静電容量及び電極指周期(初期値)を基準とし、これで他の共振器の値を規格化している。
【表1】
【0049】
表1を参照すると明らかなように、ラダー型弾性表面波フィルタ素子1は、4段構成の最終段に位置する直列共振器S4の静電容量が他の直列共振器S1〜S3の静電容量の平均値よりも小さい構成を有している。
【0050】
また、表1に示す設計パラメータを用い、且つ4段構成の3段目に位置する直列共振器S3の電極指周期を0.3%小さく又は大きく(共振周波数を大きく又は小さく)変更した場合のフィルタ特性を図10に示す。図10を参照すると明らかなように、直列共振器S3の電極指周期を0.3%大きくした場合に、ラダー型弾性表面波フィルタ素子1のフィルタ特性における−3dBから−40dBまでの遷移域が狭くなっている。即ち、この場合の角形が改善されていることが分かる。これは、上述したように、フィルタ特性の−3dB付近の肩Kが殆ど変化なく、減衰極Dだけが低周波側にシフトしたためである。尚、これとは反対に、直列共振器S3の電極指周期を0.3%小さくした場合、フィルタ特性の角形は殆ど変化しないことが分かる。
【0051】
以上のように、4段構成のラダー型弾性表面波フィルタ素子1における最終段の直列共振器S4の静電容量を他の直列共振器S1〜S3の静電容量の平均値よりも小さくし、且つ、3段目の直列共振器(S3)の電極指周期を大きくした構成を有することで、本実施形態では、フィルタ特性の角形がより改善することができる。
【0052】
また、図2に示すようなラダー型弾性表面波フィルタ素子1は、少なくとも1つの直列共振器(これを以下Scとする)のIDT11を以下の式1を満足する構成とすることで、共振器内での伝搬歩行に対して横方向の漏れ損失が減少するために、フィルタ特性の角形をより向上させることができる。尚、式1において、WはIDT11を構成する全ての電極指の幅を合計した合計幅であり、LはIDT11のSAW伝搬方向における長さである。
W/L≦25(%) …(式1)
【0053】
換言すると、IDT11における1本の電極指の幅をwとし、電極指周期の1周期をpiとした場合、1周期piに対する2本の電極指の合計幅の割合(これを以下パターン幅という)waが以下の式2を満足するように、直列共振器Scを構成することで、ラダー型弾性表面波フィルタ素子1のフィルタ特性をより改善することができる。
wa≦25(%) (式2)
(但し、wa=2w/pi×100(%))
【0054】
但し、パターン幅waを15%よりも細くした場合、直列共振器Scにおける電極指抵抗が増大し、挿入損失が増加するため、パターン幅wa(若しくはW/L)は15%以上であることが好ましい。また、上記ではパターン幅waの上限を25%としたが、より好ましくは22.5%とするとよい。このような構成を有する直列共振器Scの一例を図12に示す。
【0055】
このように、ある1つの直列共振器ScにおけるIDT11のパターン幅waが15%以上で25%以下の条件を満たして構成されることで、共振器内での伝搬方向に対して横方向の漏れ損失が小さくなり、結果としてフィルタ特性の角形が改善される。尚、この際、IDT11における全ての電極指が上記の条件(式2参照)を満足するような同一幅で構成されても良いし、全ての電極指の幅の合計値が上記の条件(式1参照)を満たすように構成されても良い。但し、後者の場合、各電極指の幅は不均一である。また、この構成を上述した構成と組み合わせることで、フィルタ特性の角形をより改善することができる。この結果、送信・受信帯域が接近したシステムにおいてもアンテナ分波器を構成することが可能となる。
【0056】
また、実施形態では、少なくとも1つの直列共振器(これを以下Sdとする)におけるIDT(これを11aとする)の電極指非交差部に、励起に寄与しないダミー電極13を配置することでも高周波側におけるフィルタ特性の角形を向上させることが可能である。これは、ダミー電極13を設けることで、弾性表面波の導波モードが形成され、励振された弾性表面波をより強く共振子内に閉じ込められるためである。尚、IDT11aにおける電極指非交差部の長さは、電極指周期の1.5倍以上から4.5倍以下とするとよい。更に、各ダミー電極13は、IDT11aにおける各電極指の先端と対峙する位置に設けられるとよい。
【0057】
このような直列共振器Sdの構成を図12に示す。また、このようなダミー電極13を有する直列共振器Sdを上述した構成と組み合わせることで、フィルタ特性を極めて良好な角形とすることができる。この結果、送信・受信帯域が接近したシステムにおいてもアンテナ分波器を構成することが可能となる。また、これを小型で安価に実現することができる。
【0058】
次に、上述したラダー型弾性表面波フィルタ素子1の具体的構成について言及する。図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1において、本実施形態では、直列共振器S1,S2,S4の電極指周期を全て2.12μmとし、直列共振器S3の電極指周期のみを2.13μmとする。また、直列共振器S1の静電容量を1としたときの直列共振器S2,S3,S4の相対的な静電容量を、それぞれ1,1,0.75とする。尚、並列共振器P1,P2の電極指周期は2.16μmとし、相対的な静電容量は0.8とする。
【0059】
上記の構成を有するラダー型弾性表面波フィルタ素子1のフィルタ特性を図13に示す。尚、比較のために、直列共振器S1〜S4の電極指周期を全て2.12μmとした場合のフィルタ特性(従来)も破線により図13中に示す。また、図13において、(b)は(a)における注目すべき領域を拡大した図である。図13(a),(b)を参照すると明らかなように、直列共振器S1〜S4におけるある1つの直列共振器(S3)の電極指周期を大きくすることで、通過域の高周波側−3dB点から−40dB点までの周波数差Δfが小さくなった、即ち、角形が向上したことが分かる。
【0060】
〔第2の実施形態〕
次に、第1の実施形態で示したラダー型弾性表面波フィルタ素子(1)の他の具体的構成例(ラダー型弾性表面波フィルタ素子2)について、以下に第2の実施形態として図面を用いて詳細に説明する。
【0061】
本実施形態によるラダー型弾性表面波フィルタ素子2は、図2に示す構成と同様である。また、圧電基板10には第1の実施形態と同様に、例えば42°YカットX伝搬LiTaO3(以下、42°Y−X:LiTaO3という)基板が適用される。
【0062】
このような構成において、本実施形態では、直列共振器S1,S2,S4の電極指周期を全て2.12μmとし、直列共振器S3の電極指周期のみを変化させた。また、直列共振器S1の静電容量を1としたときの直列共振器S2,S3,S4の相対的な静電容量を、それぞれ1,1,0.75とする。尚、並列共振器P1,P2の電極指周期は2.16μmとし、相対的な静電容量は0.8とする。
【0063】
このような構成を有するラダー型弾性表面波フィルタ素子2に関し、直列共振器S3の電極指周期の変化率に対するフィルタ特性の高周波側遷移域の周波数幅(−3dB通過帯域端から−40dBまでの周波数幅)の相対的な変化を図14に示す。直列共振器S2とS4との電極指周期の平均に対して0〜1%の範囲で直列共振器S3の電極指周期を大きくすることで高周波側の角形が改善されている。また、他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0064】
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態では、低周波側フィルタ(LPF1a)として第1の実施形態に示したラダー型弾性表面波フィルタ素子1を用い、高周波側フィルタ(HPF1b)には縦結合型弾性表面波共振器フィルタを用い、それぞれのフィルタを1つのパッケージに搭載することで、1.9GHz帯のアンテナ分波器1Aを構成した。図15に本実施形態によるアンテナ分波器1Aの構成を示す。
【0065】
このように構成したアンテナ分波器1Aのフィルタ特性を図16に示す。図16を参照すると明らかなように、LPF1aの高周波側の角形が優れているため、送信帯域と受信帯域との周波数間隔が20MHzしかないにも関わらず、本実施形態によるアンテナ分波器1Aは、受信帯域での抑圧度を−40dB以上に確保されている。この結果、本実施形態によれば、上記した第1の実施形態によるラダー型弾性表面波フィルタ素子1を用いて、小型で安価なアンテナ分波器を実現できる。また、他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。尚、第2の実施形態に関しても、同様に準用できる。
【0066】
〔他の実施形態〕
以上、説明した実施形態は本発明の好適な一実施形態にすぎず、本発明はその趣旨を逸脱しない限り種々変形して実施可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明を用いれば、弾性表面波フィルタの通過特性において、高周波側の角形を向上することができる。また、本発明を施した弾性表面波フィルタは、アンテナ分波器の低周波側フィルタとして用いることができ、弾性表面波技術を用いて小型で安価なアンテナ分波器を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】角形の定義を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるラダー型弾性表面波フィルタ素子1の構成を示す上面図である。
【図3】図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1の回路構成を示す図である。
【図4】図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1の他の回路構成を示す図である。
【図5】1段構成のラダー型フィルタ100の構成を模式的に示す図である。
【図6】ラダー型フィルタ100におけるアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図7】ラダー型フィルタ200におけるアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図8】ラダー型フィルタ300におけるアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図9】直列共振器Sbの静電容量を増加させた場合のラダー型フィルタ300のアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図10】図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1を表1に示す設計パラメータに基づいて作成した場合のアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図11】IDT11の2つの電極指の合計幅2wを電極指周期piの15%以上25%以下とした場合の直列共振器Sの構成を示す上面図である。
【図12】IDT11にダミー電極13を設けた場合の直列共振器Sdの構成を示す上面図である。
【図13】図2に示すラダー型弾性表面波フィルタ素子1の具体的構成例に関するアドミタンス特性とフィルタ特性とを示すグラフである。
【図14】本発明の第2の実施形態においてラダー型弾性表面波フィルタ素子2を構成する直列共振器S3の電極指周期の変化率に対するフィルタ特性の高周波側遷移域の周波数幅(−3dB通過帯域端から−40dBまでの周波数幅)の相対的な変化を示すグラフである。
【図15】本発明の第3の実施形態によるアンテナ分波器1Aの構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示すアンテナ分波器1Aを構成するLPF1aとHPF1bとのフィルタ特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ラダー型弾性表面波フィルタ素子
1A アンテナ分波器
1a LPF
1bHPF
10 圧電基板
11、11a IDT
12 反射電極
100、200、300 ラダー型フィルタ
R11,R12 反射器
S、S1〜S4、Sa,Sb,Sc,Sd 直列共振器
P、P1,P2、P01〜P04 並列共振器
Claims (15)
- 圧電基板上に形成されたインターディジタルトランスデューサを有して構成される直列共振器及び並列共振器が梯子型に接続され、前記直列共振器の少なくとも1つが他の直列共振器と異なる静電容量を有する弾性表面波フィルタにおいて、
前記梯子型における2段目以降の前記直列共振器の少なくとも1つが、他の直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有し、かつ前記平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有する前記直列共振器は、他の直列共振器の静電容量の平均よりも大きい静電容量を有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 圧電基板上に形成されたインターディジタルトランスデューサを有して構成される直列共振器及び並列共振器が梯子型に接続され、前記直列共振器のうち最終段に位置する直列共振器が他の直列共振器よりも小さい静電容量を有する弾性表面波フィルタにおいて、
前記梯子型における2段目以降の前記直列共振器の少なくとも1つが、他の直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有し、かつ前記平均よりも大きい電極指周期のインターディジタルトランスデューサを有する前記直列共振器は、他の直列共振器の静電容量の平均よりも大きい静電容量を有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項2記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記梯子型は4段構成であり、
前記梯子型における3段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期が、当該梯子型における2段目及び4段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指指周期の平均よりも大きいことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項3記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記3段目に位置する直列共振器の静電容量が、前記梯子型における1段目及び2段目に位置する直列共振器の静電容量の平均よりも大きいことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項3又は4記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記3段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期が、前記梯子型における2段目及び4段目に位置する直列共振器が有するインターディジタルトランスデューサの電極指周期の平均よりも1%以下の範囲で大きいことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記直列共振器の少なくとも1つが、電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成されたインターディジタルトランスデューサを有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項6記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成された前記インターディジタルトランスデューサは、全ての電極指の幅が均一であることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項6記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記電極指周期の15%以上から22.5%以下の電極指幅で形成された前記インターディジタルトランスデューサは、電極指の幅が不均一であることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項1から8の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記直列共振器の少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサは、電極指非交差部に配置された、弾性表面波の励起に寄与しないダミー電極を有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項9記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記電極指非交差部は、前記インターディジタルトランスデューサの電極指周期の1.5倍以上から4.5倍以下の長さであることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項9又は10記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記ダミー電極は前記インターディジタルトランスデューサの各電極指の先端に対峙するように設けられていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項1から11の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記直列共振器は弾性表面波の伝搬方向における前後部に反射器を有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項1から12の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記インターディジタルトランスデューサはシングル電極構造であることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 請求項1から13の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタにおいて、
前記圧電基板は、42°YカットLiTaO3で形成されていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 低周波側フィルタとして請求項1から14の何れか1項に記載の前記弾性表面波フィルタを有することを特徴とする弾性表面波分波器。
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