JP3842149B2 - 二輪自動車のブレーキシステム検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪自動車に搭載されたアンチロックブレーキシステム等の作動を検査するブレーキシステム検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、二輪自動車のアンチロックブレーキシステム(以下ABSと言う)等の作動を検査する装置として、特開2001−281108号公報に示されるものが知られている。
【0003】
この検査装置は、前輪を着座させて支持する一対の前輪支持ローラと、後輪を着座させて支持する一対の後輪支持ローラとを備え、一方の前輪支持ローラと一方の後輪支持ローラとは、互いに同期して回転するように連結されている。なお、各ローラはその表面が低摩擦材料によって形成されている。また、他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラには、夫々のローラの回転速度を検出する回転速度検出手段が設けられている。更に、一方の後輪支持ローラはクラッチを介して駆動モータに連結されている。
【0004】
このように構成された検査装置において、二輪自動車のABSの検査を行なうときには、先ず、テスト車両の前輪及び後輪を夫々一対の前輪支持ローラ及び一対の後輪支持ローラに載置し、前記駆動モータにより後輪支持ローラを回転させる。これにより、後輪を介して一対の後輪支持ローラが同期回転し、さらにこの回転が一方の前輪支持ローラを介して前輪及び他方の前輪支持ローラに伝達されるので、全ローラーが同期回転する。
【0005】
続いて、前記回転速度検出手段から得られるローラの回転速度が所定の速度となったとき、前記クラッチがOFF状態になり、作業者が前輪ブレーキを全入力する。そして、前記クラッチにより駆動モータの駆動力から切り離された各ローラは慣性で回転を続行する一方、前輪のブレーキによる減速で徐々に回転速度が低下する。このとき、各ローラの表面が低摩擦材料によって形成されていることから前輪と前輪支持ローラとの間にスリップが生じ、前輪のABSが作動してポンピングブレーキが行われる。その後、二輪自動車のブレーキの作動によって各ローラが停止したとき、その停止時間と予め実走測定で定められた値とを比較し、ABSの性能の良否が判定される。
【0006】
しかし、各ローラの表面を低摩擦材料により形成しても、作業者がブレーキを入力するときの各ローラの慣性による回転が十分に得られていない場合には、実際の路上走行時の状態に即した車輪とローラとのスリップを確実に発生させることができない不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、作業者がブレーキを入力するときに実際の路上走行時の状態を良好に再現することができ、ブレーキシステムの検査精度を向上させることができる二輪自動車のブレーキシステム検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、二輪自動車に搭載されたアンチロックブレーキシステム等のブレーキシステムの作動を検査する装置であって、二輪自動車の前輪を支持すべく互いに軸線が平行に配置された回転自在の一対の前輪支持ローラと、二輪自動車の後輪を支持すべく互いに軸線が平行に配置された回転自在の一対の後輪支持ローラと、一方の前輪支持ローラと一方の後輪支持ローラとを連結して回転を同期させる連結手段と、他方の前輪支持ローラと他方の後輪支持ローラとの夫々に連結されて各ローラの回転速度を各別に測定する測定手段とを備え、前記連結手段によって連結された一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラの回転慣性力が、前記測定手段に連結された他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラの回転慣性力より大となるように設定したことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラの回転慣性力が、他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラの回転慣性力より大となるように設定されていることにより、作業者が二輪自動車のブレーキを入力した際に、回転慣性力の大きい支持ローラが回転慣性力の小さい支持ローラよりも早期に車輪とのスリップ現象が発生し、二輪自動車に搭載されたABSを確実に作動させることができる。このとき、回転慣性力が大とされた一方の前輪支持ローラと一方の後輪支持ローラとは前記連結手段により同期して回転されるので、二輪自動車の前後の車輪に対して実際の路上走行時の状態が良好に再現される。
【0010】
また、回転慣性力が大とされた一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラと車輪との間にスリップ現象が生じても、回転慣性力が小とされた他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラは前後の車輪とのグリップ状態を維持することができる。これにより、他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラに連結された前記測定手段により、前後の車輪の回転挙動を高精度に測定することができる。
【0011】
また、本発明における一態様として、前記連結手段によって連結された一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラは、前記測定手段に連結された他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラより大径に形成されていることを特徴とする。前輪側においては、一方の前輪支持ローラを、他方の前輪支持ローラより大径にすることにより、他方の前輪支持ローラよりも一方の前輪支持ローラの回転慣性力を大きく設定することができる。後輪側においては、一方の後輪支持ローラを他方の後輪支持ローラより大径にすることにより他方の後輪支持ローラよりも一方の後輪支持ローラの回転慣性力を大きく設定することができる。従って、装置構成を複雑とすることなく極めて容易に、一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラの回転慣性力を、他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラの回転慣性力よりも大とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の装置構成を示す説明的平面図、図2は図1に示す装置の要部を示す説明的側面図、図3は本実施形態の検査手段を模式的に示すブロック図、図4及び図5は判定手段において用いられるピーク値を示す線図である。
【0013】
参照して本実施形態の二輪自動車の検査装置1の構成を説明すれば、図1及び図2において、2はベース、3は該ベース2上に設けられて二輪自動車(図示せず)の後輪R側に設けられた後輪用機台、4はその前輪F側に設けられた前輪用機台である。
【0014】
図1に示すように、後輪用機台3は、二輪自動車の後輪Rを着座支持する一対の後輪支持ローラ5、6を備えている。後輪Rの前側に位置する第1の後輪支持ローラ5は本発明における一方の後輪支持ローラに相当するものであって、その回転軸7が一対の軸受け8を介して回転自在に支持されている。後輪Rの後側に位置する第2の後輪支持ローラ6は本発明における他方の後輪支持ローラに相当するものであって、その回転軸9が第1の後輪支持ローラ5の回転軸7と平行に、一対の軸受け10を介して回転自在に支持されている。第1の後輪支持ローラ5は、第2の後輪支持ローラ6よりも大径に形成されており、これによって、第1の後輪支持ローラ5の回転慣性力が第2の後輪支持ローラ6よりも大きく設定されている。
【0015】
第1の後輪支持ローラ5と第2の後輪支持ローラ6とは所定間隔を存して軸線が平行に並設され、更に、図2に示すように、第2の後輪支持ローラ6は、後輪Rに接する位置が第1の後輪支持ローラ5と同一の高さとなるように前記軸受け10により支持されている。
【0016】
図1に示すように、第1の後輪支持ローラ5の回転軸7の一方端には電磁ブレーキ11が連結されており、該電磁ブレーキ11の作動により第1の後輪支持ローラ5に掛かる負荷の調整が可能となっている。
【0017】
第2の後輪支持ローラ6の回転軸9の一端部にはクラッチ12を介してプーリ13が設けられている。該プーリ13はベルト14を連動部材としてベース2上に設けられたスタータ作動用モータ15のプーリ16に従動する。クラッチ12がONとされたときには、プーリ13が回転軸9に連結され、スタータ作動用モータ15による第2の後輪支持ローラ6の駆動が可能となる。
【0018】
また、第2の後輪支持ローラ6の回転軸9の他端部には、クラッチ17を介してモータ18が連結されている。クラッチ17がONとされたときには、回転軸9とモータ18の駆動軸19とが接続され、モータ18による第2の後輪支持ローラ6の駆動が可能となる。
【0019】
更に、第2の後輪支持ローラ6の回転軸9の一端部には、回転軸9の回転速度を測定する第1ロータリーエンコーダ20が設けられ、回転軸9の他端部には、クラッチ17とモータ18との間に位置して回転軸9の回転トルクを測定する第1トルクメータ21が設けられている。後述するが、第1トルクメータ21は制動力の検査時に使用される。また、第1ロータリーエンコーダ20は本発明の一方の測定手段に相当するものであり、アンチロックブレーキシステム(ABS)及び前後輪連動ブレーキシステム(CBS)の検査時に使用される。
【0020】
前輪用機台4は、二輪自動車の前輪Fを着座支持する一対の前輪支持ローラ22、23を備えている。前輪Fの前側に位置する第1の前輪支持ローラ22は本発明における一方の前輪支持ローラに相当するものであって、その回転軸24が一対の軸受け25を介して回転自在に支持されている。前輪Fの後側に位置する第2の前輪支持ローラ23は本発明における他方の前輪支持ローラに相当するものであって、その回転軸26が第1の前輪支持ローラ22の回転軸24と平行に、一対の軸受け27を介して回転自在に支持されている。第1の前輪支持ローラ22は、第2の前輪支持ローラ23よりも大径に形成されており、これによって、第1の前輪支持ローラ22の回転慣性力が第2の前輪支持ローラ23よりも大きく設定されている。
【0021】
第1の前輪支持ローラ22と第2の前輪支持ローラ23とは所定間隔を存して軸線が平行に並設され、更に、図2に示すように、第2の前輪支持ローラ23は、前輪Fに接する位置が第1の前輪支持ローラ22と同一の高さとなるように前記軸受け27により支持されている。
【0022】
なお、第1の後輪支持ローラ5と第1の前輪支持ローラ22とは同一形状とされ、第2の後輪支持ローラ6と第2の前輪支持ローラ23とは同一形状とされている。また、本実施形態においては、第1の後輪支持ローラ5及び第1の前輪支持ローラ22を、第2の後輪支持ローラ6及び第2の前輪支持ローラ23よりも大径として構成簡単に比較的大きな回転慣性力が発生するようにしたが、例えば図示しないが、第1の後輪支持ローラ5及び第1の前輪支持ローラ22の回転軸7、26にウエイト部材を設ける等によって大きな回転慣性力を発生させてもよい。
【0023】
第2の前輪支持ローラ23の回転軸26の一端部には、クラッチ28を介してモータ29が連結されている。クラッチ28がONとされたときには、回転軸26とモータ29の駆動軸30とが接続され、モータ29による第2の前輪支持ローラ23の駆動が可能となる。
【0024】
第2の前輪支持ローラ23の回転軸26の他端部には、回転軸26の回転速度を測定する第2ロータリーエンコーダ31が設けられ、回転軸26の一端部側には、前記クラッチ28とモータ29との間に位置して回転軸26の回転トルクを測定する第2トルクメータ32が設けられている。後述するが、第2トルクメータ32は制動力の検査時に使用される。また、第2ロータリーエンコーダ31は本発明の他方の測定手段に相当するものであり、アンチロックブレーキシステム(ABS)及び前後輪連動ブレーキシステム(CBS)の検査時に使用される。
【0025】
更に、第1の前輪支持ローラ22の回転軸24の一端部には、回転軸24の回転速度を測定する第3ロータリーエンコーダ33が設けられている。後述するが、第3ロータリーエンコーダ33は、二輪自動車に搭載された速度計の検査時に使用される。
【0026】
前輪用機台4は、車輪間距離の異なる二輪自動車にも対応可能とするために、後輪用機台3に向かって進退自在とされている。即ち、前輪用機台4は、図2に示すように、ベース2に設けられたスライドレール34に沿って案内されるガイド部材35と、モータ36によって回転されるボール螺子37に螺合する螺合部材38とを備えている。これにより、前輪用機台4は、モータ36によるボール螺子37を回転させることで、スライドレール34に沿って後輪用機台3に向かって進退される。
【0027】
また、第1の前輪支持ローラ22と第1の後輪支持ローラ5とは、連結手段39を介して同期して回転されるようになっている。連結手段39は、第1の後輪支持ローラ5の回転軸7に連結された第1ギヤボックス40と、第1の前輪支持ローラ22の回転軸24に連結された第2ギヤボックス41とを備え、第1ギヤボックス40と第2ギヤボックス41とを互いに連結する連結シャフト42によって回転軸7と回転軸24とが同期回転するようになっている。なお、第1ギヤボックス40及び第2ギヤボックス41は、傘歯車を組み合わせてなる周知のものであり、また、連結シャフト42は、前述した前輪用機台4の進退動に第2ギヤボックス41を追従させるために第2ギヤボックス41側においてスプライン嵌合するスプラインシャフトが採用されている。
【0028】
図3に示すように、前記第1ロータリーエンコーダ20、第2ロータリーエンコーダ31、第3ロータリーエンコーダ33、第1トルクメータ21、及び第2トルクメータ32は、検査手段43に接続されており、各測定値が検査手段43に入力されるようになっている。検査手段43は、各測定値から各検査に応じた演算を行なう演算手段44と、各検査の良否を判定する判定手段45とを備えている。更に、検査手段43には、判定手段45による判定結果や測定情報を表示する表示手段46と、作業者が二輪自動車に搭乗した状態で操作するための作業者用操作手段47が接続されている。なお、演算手段44によって行なわれる演算処理及び判定手段45によって行なわれる判定処理については後述する。
【0029】
次に、本実施形態の検査装置1による二輪自動車の検査について説明する。検査装置1によって検査を行なう二輪自動車は多種に及ぶが、先ず、図示しないが、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの夫々にABSが作動し、前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連動させるCBSが作動する二輪自動車の検査について説明する。この種の二輪自動車は、運転者がハンドルに設けられた右ブレーキレバーのみを操作したとき、前輪ブレーキが作動し、それに連動して後輪ブレーキが作動する。また、運転者がブレーキペダルのみを操作したときにも、前輪ブレーキが作動し、それに連動して後輪ブレーキが作動する。更に、前輪ブレーキと後輪ブレーキとは共にABSが作動する。
【0030】
この種の二輪自動車に対する検査は、前輪制動力検査、後輪制動力検査、速度計検査、前輪ABS・CBS検査、及び、後輪ABS・CBS検査の順序で行なわれる。
【0031】
前輪制動力検査は次のように行なわれる。検査開始時には、作業者が二輪自動車に乗った状態で二輪自動車の後輪Rを第1の後輪支持ローラ5及び第2の後輪支持ローラ6に着座させると共に、前輪Fを第1の前輪支持ローラ22及び第2の前輪支持ローラ23に着座させる。このとき、二輪自動車はエンジンが停止され、ギヤがニュートラルの状態とされている。一方、検査装置1は、前記クラッチ12がOFFの状態で、プーリ13と回転軸9とが切り離され、モータ15、プーリ16、ベルト14により発生する負荷を回転軸9及び第2の後輪支持ローラ6にかけない状態になっている。また、クラッチ17はONとされ、回転軸9とモータ18とが接続される。これにより、モータ18により回転軸9を介して第2の後輪支持ローラ6を駆動可能な状態になっている。
【0032】
そして、作業者が二輪自動車に乗った状態で右ブレーキレバーのみを操作して前輪ブレーキを全入力し、この状態を維持して作業者用操作手段47(図3示)の図示しないフロントブレーキ制動力検査開始ボタンを押す。これにより、モータ18、29が作動し、所定の時間第2の後輪支持ローラ6と第2の前輪支持ローラ23との回転を駆動する。このとき、作業者によって二輪自動車の右ブレーキレバーから前輪ブレーキが全入力されていることによって、前輪Fと、CBSの作動による後輪Rとの回転が阻止され、第2の前輪支持ローラ23及び第2の後輪支持ローラ6と前輪F及び後輪Rとの間に摩擦が発生する。これにより、モータ18、29と第2の後輪支持ローラ6の回転軸9と第2の前輪支持ローラ(26)の回転軸26とにひずみが発生し、トルクメータ28、21により、前輪ブレーキが全入力された際の第2の前輪支持ローラ23と第2の後輪支持ローラ6とに掛かるトルクが計測され、図3に示す前記検査手段43に入力される。検査手段43においては前記判定手段45によってトルクメータ28、21により測定されたトルク値と所定のトルク値(予め設定された判定値)とが比較され、測定したトルクの最大値が所定のトルク値を越えていれば前記表示手段46に「OK」を表示させ、測定したトルクの最大値が所定のトルク値以下であれば十分な制動力が得られていないとして表示手段46に「NG」を表示させる。そして、制動力が「NG」である場合には、二輪自動車を検査装置1から降ろしてブレーキの調整が行なわれ、制動力が「OK」である場合には、続いて後輪制動力検査が行なわれる。
【0033】
後輪制動力検査は、モータ18、29を停止させて第2の後輪支持ローラ6と第2の前輪支持ローラ(26)の回転を停止させた後に行なわれる。そして、検査作業は、作業者が右ブレーキレバーを開放した状態でブレーキペダルを踏むことにより後輪ブレーキを全入力とする以外は上述した前輪制動力検査と同様であるので説明を省略する。
【0034】
後輪制動力検査が終了した後、続いて速度計検査が行なわれる。速度計検査においては二輪自動車の搭載された速度計の良否が検査される。図1を参照すれば、検査装置1は次に示す状態とされる。即ち、前記クラッチ12がOFFの状態で、プーリ13と回転軸9とが切り離され、モータ15、プーリ16、ベルト14により発生する負荷が回転軸9及び第2の後輪支持ローラ6に掛からない状態になっている。前記クラッチ17はOFFとされて、回転軸9とモータ18及びトルクメータ21とが切り離され、モータ18及びトルクメータ21により発生する負荷が回転軸9及び第2の後輪支持ローラ6に掛からない状態とされる。同じく、前記クラッチ28はOFFとされ、モータ29及びトルクメータ32により発生する負荷が回転軸26及び第2の前輪支持ローラ23に掛からない状態とされる。
【0035】
そして、作業者は二輪自動車のエンジンを始動させ、次いで、二輪自動車に備えられた速度計を観察しながらアクセル調整する。そして、二輪自動車の速度計が所定の速度(例えば40km/h)を示したとき、前記作業者用操作手段47(図3示)に備えられた図示しない速度計検査ボタンを押す。一方、図3に示すように、前記検査手段43においては、第3ロータリーエンコーダ33から得られる第1の前輪支持ローラ22の回転速度が、演算手段44によって車速に換算される。そして、判定手段45は、速度計検査ボタンが押された時点の二輪自動車の速度計に表示される値と演算手段44によって算出された車速との差が、予め設定された許容範囲内にあれば前記表示手段46に「OK」を表示させ、許容範囲内になければ二輪自動車の速度計が精度不十分として表示手段46に「NG」を表示させる。
【0036】
続いて、前輪ABS・CBS検査が行なわれる。前輪ABS・CBS検査においては、速度計検査に継続して二輪自動車のエンジンによる駆動を維持させ、作業者がアクセルを調整して所定の検査開始速度(例えば60km/h)に合わせる。このとき、作業者は、二輪自動車に備えられた速度計の表示ではなく、前記検査手段43を介して表示手段46に表示される車速を確認してアクセル調整を行なう。二輪自動車のエンジンによる駆動を維持することで、各支持ローラ5、22、6、23の回転が維持されるので、所定の検査開始速度までの速度上昇時間を飛躍的に短縮させることができる。
【0037】
そして、車速が所定の検査開始速度になったとき、作業者は二輪自動車のアクセルを戻してギヤをニュートラルの状態にすると同時に、右ブレーキレバーを操作して前輪ブレーキを全入力する。これにより二輪自動車は前輪Fに急ブレーキが掛けられた状態となる。検査装置1においては、図2に示すように、第1の後輪支持ローラ5及び第1の前輪支持ローラ22の回転慣性力が第2の後輪支持ローラ6及び第2の前輪支持ローラ23の回転慣性力より大きくしてあるので、前輪ブレーキが全入力されたことにより、前輪Fと第1の前輪支持ローラ22との間にスリップ現象が発生し前輪ABSが作動を開始する。一方、第2の前輪支持ローラ23は前輪Fの回転挙動に追従する。なお、第1の後輪支持ローラ5は、前記連結手段39によって第1の前輪支持ローラ22と同期して回転されており、後輪Rに対しても路面の状況が再現される。また、二輪自動車の前輪ブレーキが入力されたことによってCBSが作動し後輪ブレーキが作動する。更に、二輪自動車の後輪Rは前輪Fに追従してABSが作動する。このときにも、前輪Fの場合と同様に、第2の後輪支持ローラ6は後輪Rの回転挙動に追従する。
【0038】
検査手段43においては、常時第2の前輪支持ローラ23と第2の後輪支持ローラ6との回転速度を第2ロータリーエンコーダ31と第1ロータリーエンコーダ20とによって測定し、測定した値から演算手段44によって前輪F側と後輪R側との夫々の減速度(加速度)を算出する処理を行なっている。このとき得られた減速度(加速度)に対応する波形を図4に示す。図4において、実線により示す波形は前輪F側、即ち第2の前輪支持ローラ23の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形であり、一点鎖線により示す波形は後輪R側、即ち第2の後輪支持ローラ6の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形である。
【0039】
図4に示すように、第2の前輪支持ローラ23の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形においては、前輪ブレーキが全入力されたと同時に上昇(減速)し、第1ピーク値aを介して下降(加速)する。第1ピーク値aはABSが作動して前輪ブレーキが初回OFFの状態となった時点の第2の前輪支持ローラ23の回転速度の変化に対応し、それに続く下降は、第1の前輪支持ローラ22の回転慣性が前輪Fを介して第2の前輪支持ローラ23に伝達されたものである。
【0040】
そして、再びブレーキがONの状態となると第2ピーク値bが現れ、第2の前輪支持ローラ23が減速する。次いで、再びブレーキがOFFの状態となると第3ピーク値cが現れ、第2の前輪支持ローラ23が加速する。その後、ABSの作動により、前輪ブレーキはON・OFFが数回繰り返される。
【0041】
第2の後輪支持ローラ6の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形においては、CBSが作動して後輪ブレーキが前輪ブレーキに連動し、後輪R側のABSが作動することによって第2の後輪支持ローラ6の回転速度の変化に応じたものとなる。そして、ABSが作動して後輪ブレーキが初回OFFの状態となった時点の第1ピーク値dが現れる。
【0042】
検査手段43の判定手段45においては、前輪F側の減速度(加速度)の波形から第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cを採取して前輪ABSの作動の良否が判定され、前輪F側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値aと後輪R側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値dとを採取してCBSの作動の良否が判定される。
【0043】
即ち、前輪F側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値aについては、予め設定された第1合格エリアA(図4中二点鎖線により囲まれた領域)が設けられる。該第1合格エリアAは第2ロータリーエンコーダ31(図1参照)の測定値に基づいて演算手段44により算出された減速度が0.5Gに達した時(ブレーキの作動に基づく減速であるとみなされた時)が時間的基点とされ、所定時間内の許容減速度の上限と下限とによって定められている。前輪F側の減速度(加速度)の波形における第2ピーク値bについては、予め設定された第2合格エリアBが設けられる。該第2合格エリアBは第1ピーク値aが現れた時が時間的基点とされ、所定時間内の許容減速度の上限と下限とによって定められている。同じように、前輪F側の減速度(加速度)の波形における第3ピーク値cについては、予め設定された第3合格エリアCから設けられる。該第3合格エリアCは第2ピーク値bが現れた時が時間的基点とされ、所定時間内の許容減速度の上限と下限とによって定められている。
【0044】
判定手段45は、第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cを夫々第1合格エリアA、第2合格エリアB、及び第3合格エリアC内にあるか否かで前輪ABSの作動の良否判定を行なう。即ち、全てのピーク値a、b、cが、夫々の合格エリアA、B、C内にあるとき、前記表示手段46を介して「ABSOK」の表示を行ない、何れか一つでも合格エリアから外れている場合には前記表示手段46を介して「ABS NG」の表示を行なう。
【0045】
同時に、演算手段44においては、前輪F側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値aと後輪R側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値dとの差(本実施形態においては前輪側第1ピーク値aに対する後輪側第1ピーク値dの割合)を算出し、判定手段45においてはここで算出された値が所定範囲I(前輪側第1ピーク値aの65%〜15%)内にあるか否かでCBSの作動の良否判定を行なう。ここで指定された所定範囲Iは、前輪Fに対して後輪Rが連動されるタイミング及び強さから最も適したブレーキの連動配分となるように考慮して定められたものである。そして、後輪側第1ピーク値dが、所定範囲I内にあれば前記表示手段46を介して「CBS OK」の表示を行ない、所定範囲Iから外れている場合には前記表示手段46を介して「CBS NG」の表示を行なう。
【0046】
このように、本実施形態においては、前輪F側の減速度(加速度)の波形のうち、第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cを採取して前輪ABSの作動の良否を判定し、前輪F側の減速度(加速度)の波形のうち第1ピーク値aと後輪R側の減速度(加速度)の波形のうち第1ピーク値dとを採取してCBSの作動の良否を判定するので、前輪ABS・CBS検査が開始されて比較的初期の段階で検査を終了させることができ、検査時間を飛躍的に短縮させることができる。
【0047】
また、前輪F側の減速度(加速度)の波形においては、第3ピーク値cの後にもピーク値が現れるが、周知のABS特性により、通常第3ピーク値cの後に現れるピーク値は比較的加速と減速との変動が小さい。それに対して、ABS作動初期の第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cの現れる時期は、最も車速変化が大きいので、ABSの作動不良が明確に現れる。これによって、本実施形態においては、前輪F側の減速度(加速度)の変化が比較的大きく見られる第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cに基づいて良否を判定することで、高い判定精度を維持しつつ判定時間の短縮を実現したものである。なお、本発明においては、第1ピーク値a、第2ピーク値b、及び第3ピーク値cに加えて、それ以降に現れるピーク値をABSの良否判定に用いることを妨げるものではない。
【0048】
続いて、後輪ABS・CBS検査が行なわれる。後輪ABS・CBS検査においては、前輪ABS・CBS検査に継続して二輪自動車のエンジンによる駆動を維持させ、作業者がアクセルを調整して所定の検査開始速度(例えば60km/h)に合わせる。このとき、二輪自動車のエンジンによる駆動を維持することで、各支持ローラ5、22、6、23の回転が維持され、所定の検査開始速度までの速度上昇時間を飛躍的に短縮させることができる。
【0049】
そして、車速が所定の検査開始速度になったとき、作業者は二輪自動車のアクセルを戻してギヤをニュートラルの状態にすると同時に、ブレーキペダルを踏んで後輪ブレーキを全入力する。これにより二輪自動車は後輪Rに急ブレーキが掛けられた状態となる。検査装置1においては、図2に示すように、第1の後輪支持ローラ5及び第1の前輪支持ローラ22の回転慣性力が第2の後輪支持ローラ6及び第2の前輪支持ローラ23の回転慣性力より大きくしてあるので、後輪ブレーキが全入力されたことにより、後輪Rと第1の後輪支持ローラ5との間にスリップ現象が発生し後輪ABSが作動を開始する。一方、第2の後輪支持ローラ6は後輪Rの回転挙動に追従する。なお、第1の前輪支持ローラ22は、前記連結手段39によって第1の後輪支持ローラ5と同期して回転されており、前輪Fに対しても路面の状況が再現される。また、二輪自動車の後輪ブレーキが入力されたことによってCBSが作動し前輪ブレーキが作動する。更に、二輪自動車の前輪Fは後輪Rに追従してABSが作動する。このときにも、第2の前輪支持ローラ23は前輪Fの回転挙動に追従する。
【0050】
検査手段43においては、前輪ABS・CBS検査と同様に、常時第2の後輪支持ローラ6と第2の前輪支持ローラ23との回転速度を第1ロータリーエンコーダ20と第2ロータリーエンコーダ31とによって測定し、測定した値から演算手段44によって後輪R側と前輪F側との夫々の減速度(加速度)を算出する処理を行なっている。このとき得られた減速度(加速度)に対応する波形を図5に示す。図5において、一点鎖線により示す波形は後輪R側、即ち第2の後輪支持ローラ6の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形であり、実線により示す波形は前輪F側、即ち第2の前輪支持ローラ23の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形である。
【0051】
図5に示すように、第2の後輪支持ローラ6の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形においては、後輪ブレーキが全入力されたと同時に上昇(減速)し、第1ピーク値eを介して下降(加速)する。第1ピーク値eはABSが作動して後輪ブレーキが初回OFFの状態となった時点の第2の後輪支持ローラ6の回転速度の変化に対応し、それに続く下降は、第1の後輪支持ローラ5の回転慣性が後輪Rを介して第2の後輪支持ローラ6に伝達されたものである。
【0052】
そして、再びブレーキがONの状態となると第2ピーク値kが現れ、第2の後輪支持ローラ6が減速する。次いで、再びブレーキがOFFの状態となると第3ピーク値gが現れ、第2の後輪支持ローラ6が加速する。その後、ABSの作動により、後輪ブレーキはON・OFFが数回繰り返される。
【0053】
第2の前輪支持ローラ23の回転数に基づいて算出された減速度(加速度)の波形は、CBSが作動して前輪ブレーキが後輪ブレーキに連動し、前輪F側のABSが作動することによって第2の前輪支持ローラ23の回転速度の変化に応じたものとなる。そして、ABSが作動して前輪ブレーキが初回OFFの状態となった時点の第1ピーク値hが現れる。
【0054】
そして、検査手段43の判定手段45においては、前述した前輪ABS・CBS検査と同様にして良否判定が行なわれる。即ち、判定手段45は、第1ピーク値e、第2ピーク値k、及び第3ピーク値gが夫々第1合格エリアE、第2合格エリアK、及び第3合格エリアG内にあるか否かで前輪ABSの作動の良否判定を行ない、全てのピーク値e、k、gが、夫々の合格エリアE、K、G内にあるとき、前記表示手段46を介して「ABS OK」の表示を行ない、何れか一つでも合格エリアから外れている場合には前記表示手段46を介して「ABS NG」の表示を行なう。
【0055】
同時に、演算手段44においては、後輪R側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値eと前輪F側の減速度(加速度)の波形における第1ピーク値hとの差(本実施形態においては後輪側第1ピーク値eに対する前輪側第1ピーク値hの割合)を算出し、判定手段45においてはここで算出された値が所定範囲J(後輪側第1ピーク値eの100%〜35%)内にあるか否かでCBSの作動の良否判定を行なう。そして、前輪側第1ピーク値hが、所定範囲J内にあれば前記表示手段46を介して「CBS OK」の表示を行ない、所定範囲Jから外れている場合には前記表示手段46を介して「CBS NG」の表示を行なう。
【0056】
なお、本実施形態においては、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの夫々にABSが作動し、しかも、前輪ブレーキのみの入力でCBSが作動して後輪ブレーキが連動し、後輪ブレーキのみの入力でCBSが作動して前輪ブレーキが連動する二輪自動車を検査対象とした。それ以外に、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの夫々にABSが作動し、前輪ブレーキのみの入力ではCBSは作動せず、後輪ブレーキのみの入力でCBSが作動して前輪ブレーキが連動する二輪自動車を検査対象とすることができる。この二輪自動車を検査する場合には、前述した前輪ABS・CBS検査においてCBSの判定を省略することで容易に対応することができる。また、CBSを備えず前輪ブレーキと後輪ブレーキとの夫々にABSが作動する二輪自動車を検査する場合には、前述した前輪ABS・CBS検査におけるCBSの判定と後輪ABS・CBS検査におけるCBSの判定とを省略することで容易に対応することができる。
【0057】
また、図1及び図2を参照して、本実施形態の検査装置1は、モータ36によってボール螺子37を回転させるだけで前輪用機台9を適切な位置に移動させることができるので、二輪自動車の機種によって前輪Fと後輪Rとの間隔距離が異なる場合であっても容易に対応させることができる。
【0058】
更に、モータ15は通常使用することはないが、二輪自動車の機種によってはセルモータがなく、キック及び押しがけでしかエンジン始動できない場合には、クラッチ12をONとしてモータ15によって、第2の後輪支持ローラ6及び後輪Rを介してエンジンを始動させることができるようになっている。
【0059】
また、本実施形態の検査装置1においては、図示しないが、前輪及び後輪の走行状態を安定させる補助ローラや、検査する二輪自動車の排ガスを屋外に排出するダクト等が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の装置構成を示す説明的平面図。
【図2】図1に示す装置の要部を示す説明的側面図。
【図3】本実施形態の装置構成を模式的に示すブロック図。
【図4】判定手段において用いられるピーク値を示す線図。
【図5】判定手段において用いられるピーク値を示す線図。
【符号の説明】
1…検査装置、F…前輪、R…後輪、5…第1の後輪支持ローラ(一方の後輪支持ローラ)、6…第2の後輪支持ローラ(他方の後輪支持ローラ)、20…第1ロータリーエンコーダ(測定手段)、22…第1の前輪支持ローラ(一方の前輪支持ローラ)、23…第2の前輪支持ローラ(他方の前輪支持ローラ)、31…第2ロータリーエンコーダ(測定手段)、39…連結手段。
Claims (2)
- 二輪自動車に搭載されたアンチロックブレーキシステム等の作動を検査する装置であって、
二輪自動車の前輪を支持すべく互いに軸線が平行に配置された回転自在の一対の前輪支持ローラと、二輪自動車の後輪を支持すべく互いに軸線が平行に配置された回転自在の一対の後輪支持ローラと、一方の前輪支持ローラと一方の後輪支持ローラとを連結して回転を同期させる連結手段と、他方の前輪支持ローラと他方の後輪支持ローラとの夫々に連結されて各ローラの回転速度を各別に測定する測定手段とを備え、
前記連結手段によって連結された一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラの回転慣性力が、前記測定手段に連結された他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラの回転慣性力より大となるように設定したことを特徴とする二輪自動車のブレーキシステム検査装置。 - 前記連結手段によって連結された一方の前輪支持ローラ及び一方の後輪支持ローラは、前記測定手段に連結された他方の前輪支持ローラ及び他方の後輪支持ローラより大径に形成されていることを特徴とする請求項1記載の二輪自動車のブレーキシステム検査装置。
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