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JP3835788B2 - 光情報記録媒体及び情報記録・再生装置 - Google Patents

光情報記録媒体及び情報記録・再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光情報記録媒体および、これを用いて情報の記録・再生・消去を行う情報記録・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク基板を通して、ミリメータのオーダーで離れた対物レンズで記録層に光を照射して記録・再生を行う、一般的な光ディスクメモリに代わり、記録層に隣接してソリッドイマージョンレンズ(SIL)を配することにより、微小な光スポットを形成して高密度な記録を行うものが知られている(特開平5−189796号公報)。
【0003】
また、新しい光学原理である近接場光学を応用した、近接場光プローブを用いる光メモリが検討されている(電子情報通信学会論文誌 C1 Vol.J81−C−1 o.3 pp.119−126)。
【0004】
さらに、光情報記録媒体に高密度に記録された情報を高速に読み取るために、一つの光スポットを複数のトラックに照射し、得られる反射光量を多値検出することにより、高速の読取りを行う方法(特開平6−44572号公報)や、符号間干渉を利用して高速の読取りを行う方法(特開平10−74322号公報)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術である上記SILや近接場プローブ等を用いて記録層に接近して記録・再生を行う表面記録方式では、記録密度は高められるが、情報量の増大に伴い、(1)再生に多大の時間を要するようになる、(2)高密度読み出しのための機構が高精度で複雑になり、コスト高になりがちである、などの問題があった。また、記録層に隣接したヘッドを用いるため、ゴミ等の付着による影響を受けやすいという問題もあった。
【0006】
一方、上記の複数トラックを同時に読み出す方法は、高速であり、従来の光ディスクのように、光記録媒体から数百μmから2〜3mm離して配置される対物レンズを通し、光記録媒体の基体である基板側から光を照射する、基体透過の方式を用いており、光ディスク表面へのゴミ等の付着がある程度あっても再生が可能であり、製造装置により原盤から高密度で転写され、あらかじめ情報が恒久的に記録されたような再生専用の光ディスクには適用しやすいものの、複数の記録ピット(マーク)を同時に扱う必要があり、追記型あるいは、消去、書換え型の光ディスクには適用が難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、基体上に設けられた記録層への光情報の記録・消去・再生の動作が、記録層に隣接して配されたヘッドにより、高密度に行うことができ、かつ、基体を通して対物レンズで一つの光スポットを複数のトラックに照射し、反射光量を多値検出する方法や、符号間干渉を利用する方法により、情報を高速で読み取ることができる、即ち、表面記録方式と基板透過方式の両方に対応可能な光情報記録媒体を提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、上記光情報記録媒体において、上記記録層への光情報の記録・消去・再生動作を表面記録方式により行う手段の、第1の波長の光を有効利用する上で最適な層構成とした光情報記録媒体を提供することにある。
【0009】
本発明の第3の目的は、上記光情報記録媒体において、上記記録層への光情報の記録・消去・再生動作を基板透過の方式により行う手段の、第2の波長の光を有効利用する上で最適な層構成とした光情報記録媒体を提供することにある。
【0010】
本発明の第4の目的は、上記光情報記録媒体において、上記第1の波長の光と、上記第2の波長の光の双方を有効利用するのに適した光情報記録媒体を提供することにある。
【0011】
以上のような光情報記録媒体において、光磁気記録や相変化記録を行うに当たり、光エネルギ照射による記録層の温度変化を利用する際の冷却速度を所望のものとするために、放熱層が設けられる場合がある。これは一般にアルミニウム等の金属層が用いられるため、その遮光性ゆえに本発明の光情報記録媒体の構成を用いることはできない。
【0012】
そこで、本発明の第5の目的は、所定の透明な放熱層を設けることにより、この不具合をなくした光情報記録媒体を提供することにある。
【0013】
本発明の第6の目的は、上述のような光情報記録媒体において、予め記録マークの存在しない部位においても光照射位置のガイド(いわゆるトラッキング)が可能な光情報記録媒体を実現することである。
【0014】
本発明の第7の目的は、上記光情報記録媒体への塵埃付着防止対策のためカートリッジ等のケースに入れて用いるに際して、上述のごとく光情報記録媒体の両面からの光の照射が可能な光情報記録媒体(ここでは、カートリッジ等を含めたものをいう。)を得ることである。
【0015】
本発明の第8の目的は、上述のような光情報記録媒体に対して、光情報の記録・消去・再生が可能な情報記録・再生装置を提供することにある。
【0016】
そして、本発明の第9の目的は、少なくとも、高密度の記録を記録層側から、高速の再生を基体側からそれぞれ行うことにより、最限の構成で本発明の光情報記録媒体の特性を生かすことができ、所期の効果を得ることができる情報記録・再生装置を提供することにある。
【0017】
とくに、本発明の第10の目的は、記録層側からの光学系として近接場光学を用いたものについて、記録層側から導入された光を光情報記録媒体を透過後、基体側から検出する、いわゆるイルミネーションモードに対応した、上記光情報記録媒体を用いる情報記録・再生装置を実現することにある。
【0018】
また、本発明の第11の目的は、基体側から光を照射し、光情報記録媒体を透過した光を記録層側から微小な位置に対応させて検出することができる、いわゆるコレクションモードに対応した、上記光情報記録媒体を用いる情報記録・再生装置を実現することにある。
【0019】
さらに、本発明の第12の目的は、基体の記録層が設けられる側の表面に、溝構造やプレピット等の凹凸構造を設けた光情報記録媒体を用いるに際し、上記構成において、近接場光による微小記録の効果を高めた、上記光情報記録媒体を用いる情報記録・再生装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
発明は、少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、前記基体と前記記録層との間に第1の光学層が設けられ、この第1の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を反射し、前記基体側から入射する第2の波長の光を透過するものであることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0021】
また発明は、少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、前記記録層上に第2の光学層が設けられ、この第2の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を透過し、前記基体側から入射する第2の波長の光を反射するものであることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0022】
また発明は、少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、前記基体と前記記録層との間に第1の光学層と、前記記録層上に第2の光学層とがそれぞれ設けられ、前記第1の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を反射し、前記基体側から入射する第2の波長の光を透過するものであり、前記第2の光学層は、前記第1の波長の光を透過し、前記第2の波長の光を反射するものであることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0023】
また発明は、上記光情報記録媒体において、前記記録層に接触または近接して、透明導電膜層が設けられていることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0024】
また発明は、上記光情報記録媒体において、前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に凹凸構造を設けた(前記基体の片面を凹凸面とし、この凹凸面上に前記記録層を設けた)ことを特徴とする光情報記録媒体である。
【0025】
また発明は、上記光情報記録媒体がカートリッジに収納され、該カートリッジには少なくとも、前記記録層側からの光の入射時に開放される第1のシャッターと、前記基体側からの光の入射時に開放される第2のシャッターとが設けられていることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0026】
さらに発明は、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第1の方式での記録動作を実行する第1の手段と、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第2の方式での再生動作を実行する第2の手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記第1の方式と前記第2の方式の選択および、記録モードと再生モードの選択を行い、前記第1の手段および前記第2の手段の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0027】
同様に発明は、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0028】
同様に発明は、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に光を照射する光照射手段と、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0029】
同様に発明は、前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第1の方式での記録動作を実行する第1の手段と、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第2の方式での再生動作を実行する第2の手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記第1の方式と前記第2の方式の選択および、記録モードと再生モードの選択を行い、前記第1の手段および前記第2の手段の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0030】
同様に発明は、前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0031】
同様に発明は、前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、上記光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態ついて、図面をもとに説明する。本発明に係る光情報記録媒体の記録層(例えば図1の符号20で示すもの)には、その光情報記録の原理に応じ光磁気材料、相変化型の書き換え可能なもの、追記型のものなど、無機材料、有機材料を問わず、周知のものが使用可能である。また、本発明における記録層としては、本来の光情報を担持する記録材料の他に、その上下に拡散防止層や保護層等を積層したものを含めることができる。
【0033】
なお、以下の実施の形態では、記録層に相変化記録材料を用いた場合を主として説明するが、本発明においては、磁気ヘッドを併用することで、光磁気記録材料を用いた場合にも同様に適用することができる。
【0034】
〔参考例1〕
図1は、参考例1の光情報記録媒体の断面図である。この光情報記録媒体1は、透光性の基体10および、この基体上に設けられた記録層20を有する光情報記録媒体において、記録層20を除いて基体10側および記録層20側から照射される光の透過を阻止する層を有しない構造となっている。
【0035】
したがって、この光情報記録媒体1では、その両面のどちら側からも、記録層20の反射率等の光学的変化(相変化記録材料による記録層の場合)や、反射光または透過光の偏光角回転等の変化(光磁気記録材料による記録層の場合)により、記録層20に記録マークを記録・消去したり、記録マークを読み出したりすることができる。
【0036】
これにより、この光情報記録媒体1を図1に示すように基体10側に配置された光ピックアップ(PU)ヘッド30および、記録層20側に、かつこの記録層に近接して配置された、例えば、符号40aで示すSILを用いた高密度記録用ヘッド40を有する記録再生装置を用いることにより、記録層20への光情報の記録・消去・再生動作が可能となる。なお、図1において30aは対物レンズである。また、図1では上記各ヘッドの一部が示されている。
【0037】
より具体的には、記録層20側から高密度で記録を行い、再生を基体10側から高速で行うことが、より効果的である。消去の動作は、記録層20側から記録情報に対応して精緻に行うことも、基体10側から複数トラックを同時に選択することで、高速に実施することも可能である。また、光磁気による場合は、光を照射する側とは反対側に設けられたヘッドに磁気ヘッドを併設することで記録・消去動作を行うことができる。
【0038】
以下の実施の形態を、図面および上記参考例1を参考に説明する。
[第の実施の形態]
図2は第1の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。記録層20側から照射する光である第1の波長の光L1に対して反射性で、かつ基体10側から照射する光である第2の波長の光L2に対して透光性である反射・透過層51を基体10と記録層20の間に設けることで、第1の波長の光L1と記録層20との相互作用を高め、光の利用効率や、記録・再生のS/Nを向上させることができる。一方、基体10側からの第2の波長の光L2に対しては透光性であるため、基体10側のヘッド30の動作には影響しない。
【0039】
このような反射・透過層51は、金属を含め、その材料自身が第1および第2の波長の光に対して、界面での反射率と透過・吸収率が所望のものを選ぶことができるほか、誘電体材料の屈折率と膜厚の組み合わせ、あるいはそれらの積層膜として形成することができる。このような反射・透過層51の構成および組成については第2の実施の形態の場合も同様である。また、記録層側のヘッド40の原理によっては、例えば微小開口からの近接場光を利用するような場合、上記の反射・透過層51を光検出のための散乱層とすることも可能である。
【0040】
[第の実施の形態]
図3は第2の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。記録層20側から照射する光である第1の波長の光L1に対して透光性で、かつ基体10側から照射する光である第2の波長の光L2に対して反射性である反射・透過層52を記録層20の基体10とは反対の表面側に設けることで、第2の波長の光L2と記録層20との相互作用を高め、光の利用効率や、記録・再生のS/Nを向上させることができる。一方、記録層20側からの第1の波長の光L1に対して透光性であるため、記録層20側のヘッド40の動作には影響しない。このような反射・透過層52は、記録層の保護膜を兼ねることも可能である。
【0041】
[第の実施の形態]
図4は第3の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。基本的には、上記実施の形態の構成の組み合わせであるが、上記構成では、反射・透過層51,52はそれぞれの目的に応じ第1の波長の光L1および第2の波長の光L2に対して、その反射率や透過率を最適に選ぶことができるが、本実施の形態の構成においては、反射・透過層53,54を基体や記録層その他の層構成全体で、第1の波長の光および第2の波長の光に対して所望の反射率や透過率となるような設計をすることができる。さらに、第1の波長の光および第2の波長の光それぞれの、光源出力の余裕度や伝達の効率を勘案して、システムとして総合的に最適となるような光学特性の組み合わせを選択することが可能である。
【0042】
[第の実施の形態]
図5は第4の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。記録層20に、相変化記録材料や光磁気記録材料を用いる場合、光の照射による加熱とその後の冷却過程を必要とする。このため、記録材料に接するか、あるいは誘電体層等の緩衝層を挟んで、比較的に厚いアルミニウム等の金属膜からなるヒートシンク層が一般的に配設されるが、このような構成では、本発明の基本構成である記録材料層への両面からの光アクセスが妨げられてしまう。
【0043】
そこで、本実施の形態の構成では、一般に電気伝導率が大きい物質は、熱伝導率が大きいことを利用して、上記のヒートシンク層として透明導電膜60を用いることにより、光の透過を可能にしたままで、冷却のための放熱層の機能を持つようになしている。
【0044】
ここで、上記の透明導電膜60としては、Au,Ag,Cu,Pd,Pt,Al,Cr,Rh等の20nm以下の膜厚の金属薄膜、In,SnO,CdSnO,CdO等の酸化物半導体膜を用いることができる。
【0045】
上記透明導電膜60は、図示されているように基体10と記録層20の間に設けてもよいし、記録層20の基体10とは反対側に設けてもよく、また記録層20と直接に接して設けることもできる。さらに、図示のごとく熱伝導の速度を調節するための層60a,60bを介して設けてもよい。ただし、記録層側からの光学手段が近接場光等による場合は、記録層をできる限り表面の近くに設ける意味で、上記透明導電膜60を基体10と記録層20の間に設けることが望ましい。さらに、透明導電膜には、波長により反射・透過率が大きくなる異なる性質があり、この膜層を、上記実施の形態に係る光学層51〜54の機能を併せ持たせて用いることもできる。
【0046】
[第の実施の形態]
図6は第5の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。基体11の記録層21が設けられる側の表面に設ける凹凸構造は、具体的にはトラッキング用の案内溝や、アドレス情報を含んだプレピット、サンプルサーボ用のウォブルピット、クロックピット等の凹凸構造とすることにより、本発明の基本構成と併せて用いることで、それら凹凸構造の機能を基体側、記録層側のいずれの面側からも利用することが可能になる。
【0047】
図6では、基体の記録層が設けられている側の表面に溝構造を形成した例を示しており、連続溝方式によるトラッキングが基体側、記録層側のいずれの側から照射された光によってもできるようになっている。また、記録層の表面を、図示するような表面保護膜200または、本発明の他の実施の形態の構成に用いられる反射・透過層や放熱層により、溝構造等の凹凸構造を埋め込んで表面の平坦化を図ることができる。
【0048】
[第の実施の形態]
図7は第6の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面を示す。上記光情報記録媒体1を内包する外皮構造70を有し、かつこの外皮構造70の基体10側および記録層20側の各々に開閉可能な窓を有するようにした光情報記録媒体であって、図7の例は、記録層20が積層された基体10をカートリッジ状のケース100に収め、基体側および記録層側の各々に開口部とこの開口部に対応する開閉可能なシャッター81,82を設けた構造となっている。
【0049】
なお、必要に応じ、図示されたように回転駆動力を導入する部分90に対応して別途シャッター83を設けることも可能である。基体側の開口部に対応するシャッター81と、回転駆動力導入部分に対応する別途シャッター83は、一体構造等により連動するようにしてもよい。また、このような回転駆動力導入部90は、図示されるような記録層側でなく、基体側に設けることも可能である。
【0050】
記録層側では記録層20とヘッド40(図8を参照)が近接して相対運動するため、塵埃の付着による影響を無視することができない。このため、記録層側のシャッターは2重構造としたり、当該窓周囲あるいは記録層表面をその開閉動作に追随してクリーニングするための部材を設けることも可能である。さらには、記録層側のシャッターは、たとえそのための記録・再生装置内に収容された状態であっても、再生のみで記録の動作を要しない場合には、閉じたままにしておき、塵埃の侵入を極力抑えることができる。
【0051】
カートリッジ100の内部には、比較的に塵埃対策が緩やかでよい基体側に侵入した塵埃が、記録層側へ回り込むのを防止する部材110(塵埃裏まわり防止部材)を設けることができる。同様な部材は、回転駆動力を導入する部分に対応する開口部からの塵埃に対しても設けることができ、特に回転駆動力導入部90が基体側でなく、図示されるように記録層側に設ける場合に効果が大きい。
【0052】
このような塵埃対策のための部材110は、図示するように基体の側面に対向して設けてもよいし、情報の記録に関わらない表裏面部分に設けてもよい。また、このような部材は、基体や膜層部分に摺動することにより自ら発塵するものであってはならないが、浮上型のヘッドのようにディスクの回転に伴い微小なギャップで浮上する構造のものに用いることもできる。このようなカートリッジを再生専用の媒体と共通の外径寸法に規格し、再生専用機では、記録層側のシャッターは開けられない構造としておけば、本発明による光情報記録媒体を再生専用機で再生する場合でも、再生専用機には格別の塵埃対策を要しないですむ。
【0053】
実施の形態の光情報記録媒体の必須の構成は、上記光情報記録媒体1、外皮構造70、基体側および記録層側の各々の開口部に対応する開閉可能なシャッター81,82であり、必要に応じ上記の、シャッター83や塵埃対策のための部材110、その他の構成を付加することができる。
【0054】
[第の実施の形態]
図8は第7の実施の形態に係る光情報記録再生装置の例を示す。上記光情報記録媒体1の記録層20側に近接して、少なくとも記録動作を行う手段としてのヘッド40と、基体10側から少なくとも再生動作を行う手段としてのヘッド30とを設けて各々の動作に適したヘッドを使い分けることにより、本発明の光情報記録媒体に情報を高密度に記録でき、かつ高速な再生が可能となるものである。この場合、基体側のヘッド30のみを設けるようにすると、再生専用機として、低コスト化することも可能になる。
【0055】
すなわち、本実施の形態では、光情報記録再生装置全体の動作を制御する制御部104が設けられ、この制御部104には、高密度記録ヘッド40による記録動作を制御する記録制御系45、ピックアップヘッド30に接続され、その再生動作の制御を行い、さらに再生信号の信号処理を行う複数トラック信号処理部103、回転軸1bに接続自在で光情報記録媒体1を回転駆動する回転駆動部102、および光情報記録媒体1のクリーニングを行うクリーニング部101が接続されている。
【0056】
このように、本実施の形態においては、光情報記録媒体が本装置内に収容された時点、あるいは記録・再生等の動作に先立って、光情報記録媒体の基体あるいは記録層表面をクリーニングするように構成することができる。クリーニングの方法としては、フィルタ等で清浄化した空気やイオン化したガス等を吹きつけるもの、前述の浮上型ヘッドによるもの等が用いられる。
【0057】
[第の実施の形態]
図9は第8の実施の形態に係る光情報記録再生装置の断面を示す。本実施の形態に係る光情報記録再生装置は、第2の実施の形態の情報記録媒体を用いるもので、記録媒体の記録層側に配設され、記録層に光を照射する手段41と、基体側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段31とを少なくとも有している。なお、1aは透過・反射層である。
【0058】
本実施の形態では、記録層側から記録層に光を照射する手段41として、図示しない光源および近接場光学を応用した光学系(近接場光プローブ)を用いており、記録層側から導入された近接場光は、記録層を照射後、伝搬光となって光情報記録媒体を透過し、基体側に配設された光学系および光検出器からなる光検出手段31により検出される。このような構成により、近接場光のイルミネーションモードによる検出を行いながらの、記録・再生・消去が可能となる。
【0059】
なお、本実施の形態に係る構成に加え、第7の実施の形態に係る構成要素である、基体10側から少なくとも再生動作を行うヘッド30等を別途高速再生等の手段として設けてもよいし、このヘッド30のレンズ等の光学素子や光検出器等を上記光学検出手段31と共通に構成することも可能である。
【0060】
[第の実施の形態]
図10は第9の実施の形態に係る光情報記録再生装置の断面を示す。本実施の形態に係る光情報記録再生装置は、第1の実施の形態に係る構成の情報記録媒体を用いるもので、記録媒体の基板側に配設され記録層に光を照射する手段32と、記録層側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段42とを少なくとも有している。
【0061】
本実施の形態では、基体側から記録層に光を照射する手段32として光源およびレンズ等の光学系からなる従来の光学系を用いており、基体側から導入された光は、記録層を照射後、その一部が記録層側に配設された、近接場光学を応用した光学系(近接場光プローブ)および図示しない光検出器からなる光検出手段42により検出される。このような構成により、近接場光のコレクションモードによる検出を行いながらの記録・再生・消去の動作が可能となる。このうち、本実施の形態では、特に再生を高速で行うものに好適である。
【0062】
なお、本実施の形態に係る構成に加え、第7の実施の形態に係る構成要素である、記録層20側に近接して少なくとも記録動作を行う手段としてのヘッド40、あるいは基体10側から少なくとも再生動作を行うヘッド30等を別途高速再生等の手段として設けてもよいし、このヘッド30のレンズ等の光学素子や光源等を上記光照射手段32として共通に構成することも可能である。
【0063】
[第1の実施の形態]
図11は第10の実施の形態に係る光情報記録再生装置の断面を示す。第5または6の 実施の形態に係る構成のように、基体11の記録層21が設けられる側の表面に、溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、第7の実施の形態に係る構成の情報記録・再生装置を用いるに当たり、少なくとも第1の方式(図11の例ではSIL光学系を用いた方式)での記録動作を行う手段としてのヘッド40と、基体11側から少なくとも第2の方式(図11の例では従来光学系を用いた方式)での再生動作を行う手段としてのヘッド30とを設けるとともに、情報を光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側表面に対する凸部側に記録する。即ち図11の実施の形態では、溝構造の記録層側表面に近い部分に情報を記録する、いわゆるランド記録方式をとっている。
【0064】
これにより、本実施の形態でのSIL光学系やその他近接場光プローブ等ヘッド40を記録層に10乃至300nmの距離で近接して配置し、高密度記録を行うことが可能になり、ヘッド30による高速再生と相まって、各ヘッドの使い分けを最適化することができる。
【0065】
[第1の実施の形態]
図12は第11の実施の形態に係る光情報記録再生装置の断面を示す。第2の実施の形態に係る光情報記録媒体であって、基体11の記録層21が設けられる側の表面に、溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、光情報記録媒体の記録層側に配設され記録層に光を照射する手段41と、基体側に配設され、記録層に照射された光のうち少なくとも一部を検出する手段31とを設けるとともに、情報を光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側表面に対する凸部側に記録するようになしている。
【0066】
本実施の形態では、記録層側から記録層に光を照射する手段41として、図示しない光源および近接場光学を応用した光学系(近接場光プローブ)を用いており、記録層側から導入された近接場光は、記録層を照射後、伝搬光となって光情報記録媒体を通過し、基体側に配設された光学系および光検出器からなる光検出手段31により検出される。情報を溝構造の凸部側、即ち記録層側表面に近い部分に記録することで、近接場光プローブ等ヘッド41を記録層に10乃至300nmの距離で近接して配置することが可能となり、高密度記録を行うことができる。
【0067】
なお、本実施の形態の構成に加え、基体10側から少なくとも再生動作を行うヘッド30等を、別途高速再生等の手段として設けてもよいし、このヘッド30のレンズ等の光学素子や光検出器等を上記光検出手段31と共通に構成することも可能である。
【0068】
[第1の実施の形態]
図13は第12の実施の形態に係る光情報記録再生装置の断面を示す。第1の実施の形態に係る光情報記録媒体であって、基体11の記録層21が設けられる側の表面に、溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、記録媒体の基体側に配設され、記録層に光を照射する手段32と、記録層側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段42とを設けるとともに、情報を光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側表面に対する凸部側に記録するように構成してある。
【0069】
本実施の形態では、基体側から記録層に光を照射する手段32として、光源およびレンズ等の光学系からなる従来の光学系を用いており、基体側から導入された光は、記録層を照射後、その一部が記録層側に配設された、近接場光学を応用した光学系(近接場光プローブ)および図示しない光検出器からなる光検出手段である近接場光プローブ等ヘッド42により検出される。情報を溝構造の凸部側、即ち記録層側表面に近い部分に記録することで、近接場光プローブ等ヘッド42を記録層に10乃至300nmの距離で近接して配置することが可能になり、微小な記録マークの検出が可能になり、近接場光のコレクションモードによる検出を行いながら、高密度の情報を高速で再生することが可能となる。
【0070】
なお、本実施の形態の構成に加え、記録層20側に近接して少なくとも記録動作を行う手段としてのヘッド40あるいは、基体10側から少なくとも再生動作を行うヘッド30等を別途高速再生等の手段として設けてもよいし、このヘッド30のレンズ等の光学素子や光源等を上記光照射手段32と共通に構成することも可能である。
【0071】
【発明の効果】
(1)記録層を除き、基体側および記録層側から照射される光の透過を阻止する層を有しない構造としているので、基体上に設けられた記録層への光情報の記録、消去および再生動作が、記録層に隣接して配されたヘッドにより高密度で行うことができ、かつ基体を通して対物レンズで一つの光スポットを複数のトラックに照射し、反射光量を多値検出する方法や、符号間干渉を利用する方法により、情報を高速で読み取ることができる。即ち、表面記録方式と基板透過方式の両方に対応可能な光情報記録媒体が得られる。
【0072】
(2)記録層側から照射する光である第1の波長の光に対して反射性で、かつ基体側から照射する光である第2の波長の光に対して透光性である反射・透過層を基体と記録層側の間に設けているので、記録層への光情報の記録、消去および再生動作を表面記録方式により行う手段の第1の波長の光の有効利用上最適な層構成になした光情報記録媒体が得られる。
【0073】
(3)記録層側から照射する光である第1の波長の光に対して透光性で、かつ基体側から照射する光である第2の波長の光に対して反射性である反射・透過層を、記録層の基体とは反対側の表面側に設けているので、記録層への光情報の記録、消去および再生動作を、基板透過方式により行う手段の第2の波長の光の有効利用上最適な層構成とした光情報記録媒体が得られる。
【0074】
(4)記録層側から照射する光である第1の波長の光に対して反射性で、かつ基体側から照射する光である第2の波長の光に対して透光性である反射・透過層を基体と記録層の間に設け、かつ記録層側から照射する光である第1の波長の光に対して透光性で、かつ基体側から照射する光である第2の波長の光に対して反射性である反射・透過層を、記録層の基体とは反対側の表面側に設けているので、上記第1の波長の光と上記第2の波長の光の双方の有効利用に適した光情報記録媒体が得られる。
【0075】
(5)ヒートシンク層として透明導電膜を用いるので、光の透過を可能にしたままで、冷却のための放熱層の機能をもつようにしてあり、これにより、本発明の光情報記録媒体に適用可能な放熱層を得ることができる。
【0076】
(6)基体の記録層が設けられる側の表面に凹凸構造を形成したので、サンプルサーボ方式や連続溝方式によるトラッキングが基体側、記録層側のいずれの側から照射された光によってもできる。
【0077】
(7)光情報記録媒体を内包する外皮構造と、この外皮構造の基体側および記録層側に開閉可能な窓とを有しているので、塵埃対策を施しながら、光情報記録媒体の両面からの光の照射が可能である。
【0078】
(8)光情報記録媒体の記録層側に近接して、少なくとも記録動作を行う手段としてのヘッドと、基体側から少なくとも再生動作を行う手段としてのヘッドとを設けて、高密度の記録を記録層側、高速の再生を基体側から行うなど、各々の動作に適したヘッドを使い分けているので、本発明の光情報記録媒体に情報を高密度に記録でき、かつ高速な再生が可能となる。
【0079】
(9)(3)の効果を有する情報記録媒体に対し、記録媒体の記録層側に配設され記録層に光を照射する手段と、基体側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段とを少なくとも有しているので、特に、記録層側からの光学系として近接場光学を用いたものについて、記録層側から導入された光を光情報記録媒体を透過後、基体側から検出する、いわゆるイルミネーションモードに対応した光情報記録再生装置が得られる。
【0080】
(10)(2)の効果を有する光情報記録媒体に対し、記録媒体の基体側に配設され、記録層に光を照射する手段と、記録層側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段とを少なくとも有しているので、特に、基体側から照射し光情報記録媒体を透過した光を、近接場光学を用いて記録層側から微小な位置に対応させて検出できる、いわゆるコレクションモードに対応した光情報記録再生装置が得られる。
【0081】
(11)基体の記録層側が設けられている側の表面に、溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、少なくとも第1の方式での記録動作を行う手段としてのヘッドと、基体側から少なくとも第2の方式での再生動作を行う手段としてのヘッドとを設けるとともに、情報を光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側表面に対する凸部側に記録するので、SIL光学系やその他近接場光プローブ等ヘッドを記録層に近接して配置し、高密度記録を行うことが可能になり、各ヘッドの使い分けを最適化することができる。
【0082】
(12)(3)の効果を有する光情報記録媒体であって、基体の記録層が設けられている側の表面に溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、光情報記録媒体の記録層側に配設され記録層に光を照射する手段と、基体側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段とを設けるとともに、情報を情報記録媒体の溝構造の記録層表面に対する凸部側に記録するように構成したので、近接場光プローブ等のヘッドを記録層に近接して配置することが可能になり、高密度記録を行うことができる。
【0083】
(13)(2)の効果を有する光情報記録媒体であって、基体の記録層が設けられている側の表面に溝構造を設けた光情報記録媒体に対し、記録媒体の基体側に配設され記録層に光を照射する手段と、記録層側に配設され、記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する手段とを設けるとともに、情報を光情報記録媒体の溝構造の記録層表面に対する凸部側に記録するように構成したので、近接場光プローブ等のヘッドを記録層に近接して配置することができ、微小な記録マークの検出が可能になり、近接場光のコレクションモードによる検出を行いながら、高密度の情報を高速で再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】参考例1に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図2】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図3】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図4】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図5】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図6】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図7】第の実施の形態に係る光情報記録媒体の断面図である。
【図8】第の実施の形態に係る光情報記録再生装置の構成説明図である。
【図9】第の実施の形態に係る光情報記録再生装置の要部構成説明図である。
【図10】第の実施の形態に係る光情報記録再生装置の要部構成説明図である。
【図11】第1の実施の形態に係る光情報記録再生装置の要部構成説明図である。
【図12】第1の実施の形態に係る光情報記録再生装置の要部構成説明図である。
【図13】第1の実施の形態に係る光情報記録再生装置の要部構成説明図である。
【符号の説明】
【0085】
1 光情報記録媒体
1a 反射・透過層
1b 回転軸
10,11 基体
20,21 記録層
30 ヘッド
30a 対物レンズ
31 光検出手段
32 光照射手段
40 ヘッド
40a SIL
41 光照射手段
42 光検出手段
45 記録制御系
51〜54 反射・透過層
60 透明導電膜
60a 熱伝導速度調節層
60b 熱伝導速度調節層
70 外皮構造
81〜83 シャッター
90 回転駆動力導入部
100 カートリッジ
101 クリーニング部
102 回転駆動部
103 複数トラック信号処理部
104 制御部
110 塵埃裏回り防止部材
200 表面保護膜
L1 第1の波長の光
L2 第2の波長の光

Claims (12)

  1. 少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、
    前記基体と前記記録層との間に第1の光学層が設けられ、この第1の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を反射し、前記基体側から入射する第2の波長の光を透過するものであることを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、
    前記記録層上に第2の光学層が設けられ、この第2の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を透過し、前記基体側から入射する第2の波長の光を反射するものであることを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 少なくとも基体および該基体上に設けられた記録層を有し、前記記録層への光の照射が、前記基体側および記録層側のいずれの側からも可能な光情報記録媒体であって、
    前記基体と前記記録層との間に第1の光学層と、前記記録層上に第2の光学層とがそれぞれ設けられ、前記第1の光学層は、前記記録層側から入射する第1の波長の光を反射し、前記基体側から入射する第2の波長の光を透過するものであり、前記第2の光学層は、前記第1の波長の光を透過し、前記第2の波長の光を反射するものであることを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 前記記録層に接触または近接して、透明導電膜層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  5. 前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に凹凸構造を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光情報記録媒体がカートリッジに収納され、該カートリッジには少なくとも、前記記録層側からの光の入射時に開放される第1のシャッターと、前記基体側からの光の入射時に開放される第2のシャッターとが設けられていることを特徴とする光情報記録媒体。
  7. 請求項1乃至3のいずれかに記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第1の方式での記録動作を実行する第1の手段と、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第2の方式での再生動作を実行する第2の手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記第1の方式と前記第2の方式の選択および、記録モードと再生モードの選択を行い、前記第1の手段および前記第2の手段の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする情報記録・再生装置。
  8. 請求項に記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、
    前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする情報記録・再生装置。
  9. 請求項1に記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に光を照射する光照射手段と、
    前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする情報記録・再生装置。
  10. 前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、請求項に記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、
    前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第1の方式での記録動作を実行する第1の手段と、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、情報の記録・再生・消去のうち少なくとも第2の方式での再生動作を実行する第2の手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記第1の方式と前記第2の方式の選択および、記録モードと再生モードの選択を行い、前記第1の手段および前記第2の手段の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、
    前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置。
  11. 前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、請求項に記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、
    前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、前記記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、
    前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置。
  12. 前記基体の前記記録層が設けられる側の表面に前記凹凸構造として溝構造が設けられた、請求項に記載の光情報記録媒体に記録された情報を再生する装置であって、
    前記光情報記録媒体の前記基体側に配設され、該記録層に光を照射する光照射手段と、
    前記光情報記録媒体の前記記録層側に配設され、該記録層に照射された光の少なくとも一部を検出する光検出手段と、
    前記光情報記録媒体を駆動し、前記光照射手段および前記光検出手段による情報の記録・再生・消去動作を制御することにより、前記光情報記録媒体についての情報の記録・再生・消去動作を制御する制御手段とを備え、
    前記情報の記録は、前記光情報記録媒体の溝構造のうち、前記記録層側の表面に対する凸部側に行うことを特徴とする情報記録・再生装置。
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