JP3818475B2 - ブレーキ倍力装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はブレーキ倍力装置に関し、より詳しくは、バルブボディとパワーピストンとが軸方向に相対移動できるように構成したブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブレーキ倍力装置として次のような構成を備えたものは知られている。すなわち、シェル内に摺動自在に設けられるとともにリヤ側の外周部を上記シェルの開口部から気密を保持して摺動自在に貫通させた筒状のバルブボディと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボディ内に設けた弁機構と、この弁機構と定圧室とを連通させる定圧通路と、弁機構と変圧室とを連通させる変圧通路と、弁機構と大気とを連通させる大気通路と、上記弁機構と連動し、ブレーキペダルに連動して進退される入力軸と、上記バルブボディの前進によって前進される出力軸とを備え、上記バルブボディとパワーピストンとが軸方向に相対移動できるように構成し、また、上記弁機構は、バルブボディの内周部に設けた真空弁座と、バルブボディに摺動自在に嵌合されるとともに上記入力軸が連結される弁プランジャと、この弁プランジャにおけるリヤ側に形成した環状の大気弁座と、ばねによってフロント側へ付勢されて、上記両弁座に接離する弁体とを備えたブレーキ倍力装置は知られている。
このような従来のブレーキ倍力装置では、ブレーキペダルが踏み込まれると弁機構が作動されて変圧室内に大気が導入される。これにより、変圧室内に導入された大気と定圧室内の負圧との差圧によってパワーピストンおよびバルブボディも前進される。これによって、ブレーキペダルの踏力に応じた出力が得られるようになっている。そして、パワーピストンとバルブボディとは軸方向に相対移動可能となっているので、上記ブレーキ倍力装置の作動時には、パワーピストンの前進量よりもバルブボディの前進量を少なく出来るようになっている。そのため、ブレーキペダルの前進量(踏み込みストローク)を短縮できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の装置では、ブレーキ倍力装置が作動された際のパワーピストンとバルブボディの相対移動量は、バルブボディに作用してそれをリヤ側に付勢する変圧室内の大気圧と、バルブボディに作用して該バルブボディをフロント側に付勢するシェル外の大気との差圧力によって略実質的に決定される。
一方、ブレーキ倍力装置はブレーキペダルの踏力が同じであれば、同じ出力が得られるようになっている。また、定圧室内に導入される負圧力は常に一定とは限らず、変動することがある。
そのため、ブレーキ倍力装置の作動時において、定圧室内の負圧力が変動すると、同じ踏力でブレーキペダルを踏み込んで同一出力が得られるにも拘らず、バルブボディに作用する変圧室内の大気圧とシェル外の大気圧との差圧が変動する。このように差圧が変動すると、同一の踏力で同一出力が得られるにも拘らず、パワーピストンに対するバルブボディの相対移動量、つまりは、ブレーキペダルの踏み込みストロークが変動することになる。
このように、従来の装置では、同一の踏力で同一の出力が得られたとしても、定圧室内の負圧の変動によってブレーキペダルの前進量が異なるため、運転者のブレーキフィーリングが悪くなるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような事情に鑑み、本発明は、シェル内に摺動自在に設けられるとともにリヤ側の外周部を上記シェルの開口部から気密を保持して摺動自在に貫通させた筒状のバルブボディと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記定圧室内に設けられて上記バルブボディおよびパワーピストンをリヤ側へ付勢するリターンスプリングと、上記バルブボディ内に設けた弁機構と、この弁機構と定圧室とを連通させる定圧通路と、弁機構と変圧室とを連通させる変圧通路と、弁機構と大気とを連通させる大気通路と、上記弁機構と連動し、ブレーキペダルに連動して進退される入力軸と、上記バルブボディの前進によって前進される出力軸とを備え、上記バルブボディとパワーピストンとが軸方向に相対移動できるように構成し、
また、上記弁機構は、バルブボディの内周部に設けた真空弁座と、バルブボディに摺動自在に嵌合されるとともに上記入力軸が連結される弁プランジャと、この弁プランジャにおけるリヤ側に形成した環状の大気弁座と、ばねによってフロント側へ付勢されて、上記両弁座に接離する弁体とを備え、
ブレーキ倍力装置の作動時に上記出力軸に加わる反力が弁プランジャに伝達されないように構成するとともに、出力軸の出力に応じた擬似反力を該ブレーキペダルに付与する擬似反力付与手段を設け、
この擬似反力付与手段は、上記パワーピストン又はバルブボディに摺動自在に設けた反力ピストンと、この反力ピストンのリヤ側に設けられて上記定圧室の圧力が導入される第2定圧室と、反力ピストンのフロント側に形成されて上記変圧室の圧力が導入される第2変圧室とを備え、上記反力ピストンは、上記第2定圧室と第2変圧室との圧力差によってリヤ側に付勢されてその作用力を擬似反力として弁プランジャに伝達するように構成したブレーキ倍力装置において、
上記変圧室内に、上記バルブボディを常時フロント側にむけて付勢する第1ばねを設けるとともに、上記パワーピストンとバルブボディとを相互に離隔する方向に付勢する第2ばねを設けたものである。
【0005】
【作用】
上述した構成によれば、ブレーキ倍力装置の作動時に上記出力軸に加わる反力が弁プランジャ、入力軸およびブレーキペダルを介して運転者に伝達されることはない。他方、擬似反力付与手段によって、出力軸の出力に応じた擬似反力を該ブレーキペダルに付与することができる。
また、ブレーキ倍力装置が作動された際には、バルブボディに作用してそれをリヤ側に付勢する変圧室内の大気圧と、バルブボディに作用して該バルブボディをフロント側に付勢するシェル外の大気との差圧力によって、バルブボディがフロント側にむけて付勢される。その際、上記変圧室には第1ばねを設けてあり、バルブボディをフロント側にむけて付勢しているので、上記差圧力と第1ばねの付勢力とが合算された付勢力によってバルブボディがフロント側へ付勢され、同時に、第2ばねはパワーピストンとバルブボディとを離隔する方向に、すなわちフロント側とリヤ側に離隔するように付勢する。そのため、この第2ばねによってバルブボディをリヤ側へ付勢する付勢力の分だけ、上記差圧力と第1ばねによるフロント側へバルブボディを付勢する合計の付勢力が低減されることになる。そして、第1ばね、第2ばねのばね定数を大きく設定することにより、ブレーキ倍力装置を作動させて同一の出力が得られるにも拘らず、定圧室内の負圧に変動があった際に、バルブボディの前進量の変動つまり、ブレーキペダルの踏み込みストロークの変動を小さく抑制することができる。
したがって、従来に比較して運転者に良好なブレーキフィーリングを付与することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1において、ブレーキ倍力装置は、フロントシェル1とリヤシェル2とで構成した密封容器を備えており、この密封容器内にパワーピストン3を軸方向に移動可能に設けている。本実施例のパワーピストン3は、有底で段付筒状のシリンダ部材3Aと、このシリンダ部材3Aの外周部に連結した皿状のプレート部材3Bとから構成している。
段付円筒状としたシリンダ部材3Aは、底部がフロント側に位置し、開口部がリヤ側に位置するように上記密封容器内に配置している。シリンダ部材3Aは、底部側を大径部3aとするとともに開口側を小径部3bとしている。また、これら大径部3aと小径部3bとを接続する段部端面3cに、上記小径部3bを囲繞する外周筒状部3dを形成している。
この外周筒状部3dの外周面に環状溝を形成してあり、上記プレート部材3Bにおける筒状の内周部3B’を外周筒状部3dの外周部にリヤ側から嵌装し、かつ、プレート部材3Bの内周部3B’と環状溝とによって形成される環状の空間内に、ダイアフラム4の内周ビード部4aをリヤ側から圧入している。これによって、シリンダ部材3Aとプレート部材3Bとダイアフラム4の内周ビード部4aとを一体に連結している。
上記パワーピストン3よりもリヤ側となる密封容器内には、リヤ側が縮径する筒状のバルブボディ5を移動可能に配設している。後に詳述するように、本実施例では、パワーピストン3とバルブボディ5とが軸方向、すなわち図面上で左右方向に相対移動できるようになっている。
【0007】
バルブボディ5は、リヤ側の部分を小径部5aとしてあり、この小径部5aは、リヤシェル2の開口部2Aを貫通させて外方に突出させている。なお、環状シール部材6によってバルブボディ5の小径部5aの外周面とリヤシェル2の開口部2Aとの間の気密を保持している。
バルブボディ5の軸方向フロント側の部分は大径部としてあり、その大径部のフロント側の端面に2つの環状溝5b、5cを同心上の位置に形成している。また、バルブボディ5のフロント側の端面の外周部には、半径方向外方に伸びるフランジ部5dを形成している。このバルブボディ5内に後述する弁機構7を収納している。
パワーピストン3における小径部3bの外周部に、バルブボディ5における環状溝5bの外方側の周面を気密を保持して摺動自在に嵌装している。これにより、バルブボディ5のフランジ部5dは、パワーピストン3の小径部3bと外周筒状部3dとの間に位置しており、またフランジ部5dのフロント側の端面とシリンダ部材3Aの段部端面3cとが対向して当接できるようになっている。
また、パワーピストン3側の段部端面3cとそれに対向するバルブボディ5側の環状溝5cの底部とにわたってばね8を弾装してあり、これによってパワーピストン3とバルブボディ5とは相互に離隔する方向(軸方向)に付勢されている。
バルブボディ5のフランジ部5dは,パワーピストン3の外周筒状部3dと小径部3cとの間に位置しており、そのフランジ部5dを囲繞してパワーピストン3の段部端面3cにリテーナ9を固定している。バルブボディ5のフランジ部5dは、リテーナ9の内周縁とパワーピストン3の段部端面3cとの間で軸方向に移動可能となっており、したがって、その軸方向の移動距離だけ、バルブボディ5とパワーピストン3とが軸方向に相対移動できるようになっている。
ダイアフラム4は、その内周ビード部4aを上述したようにパワーピストン3に連結することにより、プレート部材3Bにリヤ側から添設してあり、ダイアフラム4の図示しない外周ビード部は、上記フロントシェル1とリヤシェル2との図示しない連結部分によって挟持されている。密封容器内は、ダイアフラム4によって、そのフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画されている。
【0008】
シリンダ部材3Aの大径部3aの内周部には、反力ピストン13を気密を保持して摺動自在に嵌合している。反力ピストン13は、半径方向に伸びる円板状の受圧部13Aと、この受圧部13Aの軸部にリヤ側へ伸長させて連設した小径の筒状部13Bとから構成してあり、この筒状部13Bを上記バルブボディ5のフロント側の内周部に、気密を保持して摺動自在に嵌合している。
反力ピストン13の受圧部13Aよりもフロント側となるシリンダ部材3Aの内部空間を第2変圧室14としてあり、他方、反力ピストン13の受圧部13Aよりもリヤ側となるシリンダ部材3Aの内部空間を第2定圧室15としている。
上記第2定圧室15内は、大径部3aに形成した半径方向孔3eを介して定圧室Aと常時連通しており、またそれと同時にバルブボディ5の定圧通路12を介して弁機構7と連通している。他方、第2変圧室14は、筒状部13Bの内部空間とバルブボディ5の内部空間およびそれから連続する軸方向孔5eを介して弁機構7と連通している。
上記第2定圧室15内には、受圧部13Aの端面とバルブボディ5とにわたってばね16を弾装している。上記ばね16によって反力ピストン13とバルブボディ5とは相互に離隔する方向(左右方向)に付勢されており、また、それと同時に反力ピストン13は、大径部3a内で常にフロント側に向けて付勢されている。
【0009】
後に詳述するが、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態では、ばね16の弾撥力によって反力ピストン13は大径部3a内におけるフロント側の端部に位置している。この時には、反力ピストン13の筒状部13Bのリヤ側の端面13aと、それに対向する弁プランジャ17の端面17aとの間には間隙が維持されている。
これに対して、図2に示すように、ブレーキ倍力装置が作動された際には、反力ピストン13が大径部3a内でリヤ側に移動されるため、この反力ピストン13の筒状部13Bの端面13aと弁プランジャ17の端面17aとが当接し、この反力ピストン13をリヤ側に付勢する付勢力が図示しないブレーキペダルに、擬似反力として伝達されるようになっている。
次に、バルブボディ5の小径部5a内に、流体回路を切換える弁機構7を収容している。この弁機構7は、バルブボディ5の内周面の段部に形成した環状の真空弁座18と、バルブボディ5内にリヤ側から摺動自在に嵌合した弁プランジャ17と、この弁プランジャ17のリヤ側の端部に形成した環状の大気弁座21と、さらにこれら両弁座17、21に図1のリヤ側(右方)からばね22によって着座される弁体23とを備えている。上記真空弁座18とそれに接離する弁体23のシート部とによって真空弁24を構成してあり、また、大気弁座21とそれに接離する弁体23のシート部とによって大気弁25を構成している。
真空弁座18よりも外周側は、バルブボディ5に形成した定圧通路12およびシリンダ部材3Aの第2定圧室15と半径方向孔3eを介して上記定圧室Aに常時連通させている。この定圧室Aは、フロントシェル1に設けた負圧導入管19を介してエンジンのインテークマニホールドに連通させているので、定圧室A、第2定圧室15および定圧通路12には常時負圧が導入されている。なお、本実施例では、バルブボディ5の環状溝5bと、それからリヤ側に連続して真空弁座18の隣接外方位置となる段部に開口する軸方向孔とによって上記定圧通路12を構成している。
また、上記真空弁座18と大気弁座21との中間部分は、バルブボディ5に形成した半径方向の変圧通路26を介して上記変圧室Bに連通させている。さらに上記大気弁座21よりも内周側はバルブボディ5内に形成した大気通路27を介して大気に連通させている。
【0010】
弁プランジャ17のリヤ側の端部には入力軸31の先端部を枢支連結してあり、この入力軸31とバルブボディ5とにわたって上記ばね22の弾撥力よりも大きな弾撥力を有するばね32を弾装している。これにより、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態では、大気弁25が閉鎖する一方、真空弁24が開放している。そして、上記入力軸31の末端部は図示しないブレーキペダルに連動させている。
また、弁プランジャ17には、キー部材33を係合させてあり、それによって弁プランジャ17がバルブボディ5からリヤ側へ抜出るのを防止している。上記キー部材33は従来公知のものであり、その中央部から先端部にかけて二股状に形成してあり、該キー部材33をバルブボディ5の直径方向に形成した挿入孔34内に挿入して、二股状部分を弁プランジャ17の小径部17bに係合させている。
本実施例では、挿入孔34と変圧通路26とをバルブボディ5の軸方向に隣接させて一体に形成している。ここで、挿入孔34の幅、すなわちバルブボディ5の軸方向に直交し、かつキー部材33の挿入孔34への挿入方向と直交する方向の幅は、変圧通路26の同方向の幅よりも広く設定してあり、それによってキー部材33は挿入孔34内のみでバルブボディ5の軸方向に変位可能となっている。
また、キー部材33と弁プランジャ17とは、上記小径部17bの軸方向長さの範囲内でバルブボディ5の軸方向に変位可能となっている。図1に示すブレーキ倍力装置の非作動時において、上記キー部材33をリヤシェル2の壁面に当接させることにより、キー部材33および弁プランジャ17をバルブボディ5に対する前進位置に保持している。これにより、ブレーキ倍力装置の作動開始時における入力軸31のロスストロークを減少させるようにしている。
また、キー部材33を係合させた小径部17bよりもフロント側となる弁プランジャ17の外周部は、その部分を嵌合したバルブボディ5の内周部よりも寸法を小さくしている。したがって、弁プランジャ17の外周部とバルブボディ5の内周部との間には間隙が維持されている。これにより、変圧室Bと第2変圧室14は、変圧通路26、バルブボディ5の内周面と弁プランジャ17の外周面との間の間隙、それから連続するバルブボディ5の内部空間、筒状部13Bの内周部を介して常時連通している。
そして、上述したように図1に示すブレーキ倍力装置の非作動状態では、相互に対向している反力ピストン13の筒状部13Bのリヤ側の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとは離隔している。
これに対して図2に示すブレーキ倍力装置の作動時には、反力ピストン13が大径部3a内でリヤ側に移動され、リヤ側の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとが当接する。この時には、反力ピストン13をリヤ側に付勢している付勢力を擬似反力として、図示しないブレーキペダルを介して運転者に伝達することができる。
【0011】
次に、定圧室Aには出力軸35を配置してあり、この出力軸35のフロント側の先端部は、フロントシェル1から外部に突出させて、図示しないマスターシリンダのピストンに連動させている。
他方、上記出力軸35のリヤ側の端部は、上記シリンダ部材3Aの底部の中央に連結している。これによって、ブレーキ倍力装置の作動時に出力軸35に作用するブレーキ反力はシリンダ部材3A、すなわちパワーピストン3に伝達される。また、上記ブレーキ反力は、バルブボディ5のフランジ部5dとパワーピストン3の段部端面3cとが当接していない時には、バルブボディ5に伝達されないようになっている。また、上記ブレーキ反力は、上記弁プランジャ17を介してブレーキペダルにも伝達されないようになっている。
さらに、シリンダ部材3A(パワーピストン3)の底部とフロントシェル1の壁面とにわたってリターンスプリング36を弾装している。これにより、ブレーキ倍力装置の非作動状態では、リターンスプリング36によってリヤ側へ付勢されたパワーピストン3によってばね8が圧縮されて、バルブボディ5のフランジ部5dの端面とパワーピストン3側のシリンダ部材3Aの段部端面3cとが当接している。また、その状態のバルブボディ5は、リヤシェル2の壁面に当接したキー部材33に当接している。
【0012】
上述したように本実施例では、出力軸35に作用するブレーキ反力をブレーキペダルに伝達させないように構成しているので、そのままでは運転者はブレーキの操作感を得ることができない。そこで、本実施例では、擬似反力付与手段41を設けることにより、上記ブレーキペダルの踏力に応じた擬似反力を運転者に付与することができるようにしている。
すなわち、擬似反力付与手段41は、上記反力ピストン13と、その前後に設けた上記第2定圧室15と第2変圧室14によって構成している。
図1に示すブレーキ倍力装置の非作動状態では、反力ピストン13の筒状部13Bの端面13aと弁プランジャ17の端面17aとは僅かに離隔している。
これに対し、図2に示すように、パワーピストン3およびバルブボディ5が前進されてキー部材33がリヤシェル2の壁面から離隔したブレーキ倍力装置の作動状態では、反力ピストン13の筒状部13Bの端面13aと弁プランジャ17の端面17aとが当接する。それによって反力ピストン13に作用するリヤ側への付勢力を擬似反力として、弁プランジャ17および入力軸31を介してブレーキペダルに伝達させることができる。
【0013】
さらに、本実施例では、上記変圧室B内に、上記リヤシェル2の壁面とバルブボディ5のフランジ部5dとにわたってばね42を弾装してあり、このばね42の弾撥力によってバルブボディ5を常時フロント側に向けて付勢するようにしている。
ブレーキ倍力装置の非作動状態では、図1に示すように、上記リターンスプリング36の弾撥力によって、このばね42およびその内方側に位置する上記ばね8が圧縮されて、バルブボディ5のフランジ部5dとパワーピストン3の段部端面3cとが当接し、かつバルブボディ5はキー部材33に当接する。
このように、本実施例では、上記リターンスプリング36によってパワーピストン3をリヤ側にむけて常時付勢する一方、バルブボディ5は、ばね42によって常時フロント側へ向けて付勢するようにしてあり、またバルブボディ5とパワーピストン3はばね8によって相互に離隔する方向(軸方向)に常時付勢している。そして、本実施例では、図1に示す様に、リターンスプリング36の弾撥力によって、ばね42およびばね8が圧縮されて、パワーピストン3の段部端面3cとバルブボディ5のフランジ部5dが当接し、かつバルブボディ5がキー部材33に当接できる範囲内で、上記ばね42およびその内方側のばね8のばね定数を出来るだけ大きな値に設定している。
後に詳述するが、本実施例は、変圧室B内にばね42を配置し、かつばね42、ばね8のばね定数を大きな値に設定したことにより、ブレーキ倍力装置の作動時に定圧室A内に導入される負圧が変動したとしても、ブレーキペダルの前進ストロークの変動量を小さく抑制できるように構成している。
【0014】
(作動説明)
以上の構成において、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態では、大気弁25が閉鎖する一方、真空弁24が開放している。したがって、定圧室Aと変圧室Bとが連通し、それら両室A,Bに負圧が導入されている。
これにより、第2変圧室14および第2定圧室15にも負圧が導入されている。リターンスプリング36の弾撥力によって、バルブボディ5およびパワーピストン3はリヤ側へ後退され、キー部材33はリヤシェル2の壁面に当接している。またリターンスプリング36の弾撥力によってばね8、42が圧縮されており、したがって、バルブボディ5のフランジ部5dとパワーピストン3の段部端面3cとが当接し、この状態のバルブボディ5の段部端面が、キー部材33に当接している。また、この時には、反力ピストン13は、ばね16の弾撥力によって大径部3a内の最もフロント側に位置しており、反力ピストン13のリヤ側の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとはわずかに離隔している。
この非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれて入力軸31および弁プランジャ17が前進されると、大気弁25が開放される一方、真空弁24が閉鎖される。
これにより、変圧室Bに大気が導入されるので、定圧室A内の負圧と変圧室B内の大気圧との圧力差によりパワーピストン3が前進される。するとパワーピストン3と一体的に出力軸35が前進されるので、マスターシリンダにブレーキ液圧が発生する(図2)。このとき、ブレーキ液圧によるブレーキ反力は出力軸35を介してパワーピストン3で全て受け止められるので、弁プランジャ17に伝達されることはない。つまり、ブレーキ反力は図示しないブレーキペダルには伝達されない。なお、後に詳述するが、ブレーキ倍力装置の非作動状態および作動直後は、ばね8が圧縮されているため、バルブボディ5のフランジ部5dとパワーピストン3の段部端面3cとが当接してそれらは一体的に前進するが、変圧室B内への大気の導入が進行すると、変圧室B内の大気圧とブレーキ倍力装置の外部の大気圧との差圧によるバルブボディ5をフロント側に付勢する付勢力が小さくなる。そのため、変圧室B内への大気の導入が進行すると、ばね8の弾撥力によって、図2に示すように、バルブボディ5のフランジ部5dとパワーピストン3の段部端面3cとが離隔する。換言すると、パワーピストン3の前進ストロークよりもバルブボディ5および入力軸31の前進ストロークは少ない。
【0015】
他方、上記変圧室Bに大気が導入されると、この大気は第2変圧室14にも導入されるので、反力ピストン13は第2定圧室15内の負圧と第2変圧室14内の大気圧との差圧により、大径部3a内をリヤ側に移動される。
そして上述したように、キー部材33がリヤシェル2の内壁面に当接している図1に示した非作動状態およびパワーピストン3が前進された直後には、反力ピストン13の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとの間に間隙が維持されているので、反力ピストン13に作用する擬似反力が弁プランジャ17に伝達されることはない。
これに対し、上記定圧室Aと変圧室Bとの圧力差はバルブボディ5にも作用するので、上記パワーピストン3の前進とともにバルブボディ5も前進されるようになる。バルブボディ5が前進されてキー部材33がリヤシェル2の壁面から離隔すると、キー部材33はバルブボディ5に対して後退することができ、かつ、反力ピストン13が大径部3aに対してリヤ側に移動されることにより、上記反力ピストン13の端面13aとそれに対向する弁プランジャ17の端面17aとが当接する(図2)。それによって反力ピストン13に作用する擬似反力が弁プランジャ17および入力軸31を介して図示しないブレーキペダルに伝達されるようになる。
【0016】
そして、ブレーキ倍力装置の中間負荷領域におけるサーボバランス状態では、パワーピストン3においては、出力軸35からのブレーキ反力とリターンスプリング36の弾撥力とによる後退力と、定圧室Aと変圧室Bとの圧力差による前進力とがバランスしている。
また、バルブボディ5においては、ばね8、16の弾撥力による後退力と、第2定圧室15と変圧室Bとの圧力差およびばね42による前進力とがバランスしている。
さらに反力ピストン13においては、第2定圧室15と第2変圧室14との圧力差による後退力と、上記ばね16の弾撥力による前進力と運転者によるブレーキペダルの踏力すなわち弁プランジャ17の前進力とがバランスしている。
このサーボバランス状態から理解されるように、ブレーキペダルの踏力すなわち、ブレーキ倍力装置の出力に対するパワーピストン3とバルブボディ5の相対移動量は、それぞれのばね8,16、42や受圧面積等の条件により定めることができる。そして、本実施例においては、パワーピストン3とバルブボディ5が軸方向に相対移動することができるので、パワーピストン3の前進量よりもバルブボディ5の前進量が小さくなる。
つまり、ブレーキ反力を受ける出力軸35は、図示しないマスターシリンダのピストンにおけるストローク、つまりマスターシリンダのピストンが前進を開始してからブレーキ液圧が実質的に上昇するまでの間のストロークを補償するために相対的に大きく前進する必要がある。これに対し、本実施例では、ブレーキ倍力装置の出力に応じたパワーピストン3とバルブボディ5との相対移動量を定めることができる。したがって、パワーピストン3の前進量よりもバルブボディ5の前進量が小さくなる。
その結果、バルブボディ5の前進に伴って前進される入力軸31およびこれに連動するブレーキペダルのストロークを相対的に小さくして、ブレーキフィーリングの向上を図ることが可能となる。
【0017】
さらに、ブレーキペダルの踏力と運転者に伝達される擬似反力との関係を示したものが図3であるが、この図3におけるPで示した位置が、反力ピストン13の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとが当接した時点である。
つまり本実施例では、ブレーキペダルの踏込み開始時は、反力ピストン13の端面13aと弁プランジャ17とは離隔しており、ブレーキ倍力装置が作動して反力ピストン13の端面13aと弁プランジャ17の端面17aが当接した時点から擬似反力が運転者に伝達される。
そして上述したように、反力ピストン13においては、第2定圧室15と第2変圧室14との圧力差による後退力と、上記ばね16の弾撥力による前進力と運転者によるブレーキペダルの踏力すなわち弁プランジャ17の前進力とがバランスしているので、ブレーキペダルには主として第2定圧室15と第2変圧室14との圧力差による後退力が擬似反力として伝達されるようになる。そして、この擬似反力は、第2定圧室15と第2変圧室14との圧力差に対応することになるが、第2定圧室15と第2変圧室14との圧力差は、定圧室Aと変圧室Bとの圧力差であり、この定圧室Aと変圧室Bとの圧力差はブレーキペダルの踏力に対応したものとなる。
したがって、本実施例は、従来一般のブレーキ倍力装置が備えていたリアクションディスクを省略したにも拘らず、上記反力ピストン13の端面13aと弁プランジャ17の端面17aとが当接した時点において、従来のブレーキ倍力装置の場合と同様のジャンピング特性を得ることができ、その後は、ブレーキペダルの踏込み量に応じた擬似反力が運転者に伝達されることになる。これによって、ブレーキペダルの踏み込み開始時から直ちに擬似反力を運転者に付与する場合に比較して、運転者のブレーキフィーリングを良好なものとすることができる。
【0018】
(急制動時の作動)
ところで、急制動時の作動も通常の作動と基本的には同一であるが、本実施例では第2変圧室14と変圧通路26とは、筒状部13Bの内周面、バルブボディ5の内周面と弁プランジャ17の外周部との間の間隙とからなる実質的なオリフィス通路を介して連通している。そのため、急制動時、つまり変圧通路26および変圧室Bの圧力が急激に増大する際には、第2変圧室14内の圧力は変圧室Bの圧力よりも遅れて上昇することになる。その結果、上記擬似反力付与手段41がブレーキペダルに与える擬似反力は、上述した通常の制動時よりも急制動時の方が小さくなり、しかも従来装置のブレーキ反力のように急制動時に異常に大きくなるということがない。そのため、特に急制動時において相対的に軽い踏力で大きなブレーキ力を得ることができ、したがって老人や女性等の非力な運転者でも確実に急制動操作を行なうことができる。
(ばね42に関する説明)
また、本実施例では、変圧室B内にばね42を設けているので、ブレーキ倍力装置を作動させた際に前回と今回とで定圧室A内の負圧に変動があっても、バルブボディ5および入力軸31の前進量のばらつきを小さく抑制することができる。
これに対して、上記実施例においてばね42を設けない構成では次のような不都合が生じる。すなわち、図2に示したように、ブレーキ倍力装置が作動された状態では、変圧室B内に導入されている大気とブレーキ倍力装置の外部の大気圧との差圧による付勢力がバルブボディ5に作用して、バルブボディ5をフロント側にむけて付勢している。
ここで、前回と今回の作動時とで定圧室Aに導入される負圧が異なっていた場合には、バルブボディ5に作用する変圧室B内の大気圧と外部の大気圧とによる差圧力が異なることになる。この差圧力が異なるということは、非作動状態からのバルブボディ5および入力軸31の前進量、つまりブレーキペダルの踏み込みストロークが異なることを意味する。したがって、この場合には、同一出力が得られるにも拘らず、前回の作動時と今回の作動時ではブレーキペダルの踏み込みストロークが異なる結果が生じ、運転者のブレーキフィーリングが阻害される結果となる。
【0019】
(詳細な補足説明)
本実施例では、変圧室B内にばね42を備えているので、ばね42を備えない構成における上述した不都合を解消することができる。ここで、ばね42がない構成と、ばね42を備える本実施例とにおけるブレーキペダルの踏み込みストロークの違いについて説明する。
すなわち、図4に模式図で示すようにばね42がない構成では、ブレーキペダルの踏み込みストロークの短縮量(S1−S2)は、ばね8のばね定数Kによって実質的に決定される。換言すると、ブレーキペダルの踏み込みストロークの短縮量(S1−S2)を所定寸法に設定した時には、それに対応してばね8のばね定数Kも所定値に決定されることになる。そのため、例えば、ばね8のばね定数Kが小さいと、ブレーキ倍力装置を作動させた際に前回と今回で定圧室A内の負圧に変動があった場合には、前回と今回とでバルブボディ5をフロント側へ付勢する付勢力Pの変動によってばね8の圧縮量の変動が大きくなる。つまり、ブレーキペダルの踏み込みストロークの短縮量(S1−S2)の変動が大きくなる。ここで、ばね8のばね定数Kを大きくすれば、ストロークの短縮量(S1−S2)の変動を押さえることができるが、上述したようにストロークの短縮量(S1−S2)が決まるとばね8のばね定数Kが決まるので、ばね定数Kを大きくすることはできない。
これに対して、図5に模式図で示すように、本実施例では、ばね42によってバルブボディ5をフロント側へ常時付勢している。この構成は、パワーピストン3とリヤシェル2の壁面とにわたって単一のコイルばね101を弾装し、そのコイルばね101の中央側の箇所をブラケット102でバルブボディ5に連結したことと同じである。この場合には、コイルばね101の左右方向のどの位置をブラケット102によってバルブボディ5に固定するかによって、ブレーキペダルの踏み込みストロークの短縮量(S1−S2)を決定することができる。そのため、本実施例では、ばね8,42のばね定数K、K’を大きく設定することができる。したがって、ブレーキ倍力装置を作動させた際に前回と今回で定圧室A内の負圧に変動があった場合に、前回と今回とでバルブボディ5をフロント側へ付勢する付勢力Pの変動によるばね8の圧縮量の変動を小さくすることができる。
【0020】
このように、本実施例では、上記ばね42がない構成の場合に比較すると、定圧室Aの負圧の変動に対してバルブボディ5の前進ストロークの変動を小さく抑制することができる。そのため、定圧室Aの負圧の変動があった場合においても、ブレーキペダルの前進ストロークの変動量を小さく抑制することができる。
したがって、ブレーキ倍力装置の作動時に、定圧室A内の負圧が変動しても、同一の出力が得られる場合には、ブレーキペダルの前進量の変動も小さななものとなる。そのため、上記実施例からばね42を省略した構成と本実施例を比較すると、本実施例によれば運転者のブレーキフィーリングを良好なものとすることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、運転者のブレーキフィーリングを良好なものとすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示したブレーキ倍力装置の作動状態の断面図。
【図3】上記実施例の特性線図。
【図4】従来技術を示す模式図。
【図5】図1に示したブレーキ倍力装置の要部を示す模式図。
【符号の説明】
1 フロントシェル 2 リヤシェル
3 パワーピストン 5 バルブボディ
8 ばね(第2ばね)
7 弁機構 13 反力ピストン
14 第2変圧室 15 第2定圧室
18 真空弁座 21 大気弁座
41 擬似反力付与手段 42 ばね(第1ばね)
A 定圧室 B 変圧室
Claims (1)
- シェル内に摺動自在に設けられるとともにリヤ側の外周部を上記シェルの開口部から気密を保持して摺動自在に貫通させた筒状のバルブボディと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記定圧室内に設けられて上記バルブボディおよびパワーピストンをリヤ側へ付勢するリターンスプリングと、上記バルブボディ内に設けた弁機構と、この弁機構と定圧室とを連通させる定圧通路と、弁機構と変圧室とを連通させる変圧通路と、弁機構と大気とを連通させる大気通路と、上記弁機構と連動し、ブレーキペダルに連動して進退される入力軸と、上記バルブボディの前進によって前進される出力軸とを備え、上記バルブボディとパワーピストンとが軸方向に相対移動できるように構成し、
また、上記弁機構は、バルブボディの内周部に設けた真空弁座と、バルブボディに摺動自在に嵌合されるとともに上記入力軸が連結される弁プランジャと、この弁プランジャにおけるリヤ側に形成した環状の大気弁座と、ばねによってフロント側へ付勢されて、上記両弁座に接離する弁体とを備え、
ブレーキ倍力装置の作動時に上記出力軸に加わる反力が弁プランジャに伝達されないように構成するとともに、出力軸の出力に応じた擬似反力を該ブレーキペダルに付与する擬似反力付与手段を設け、
この擬似反力付与手段は、上記パワーピストン又はバルブボディに摺動自在に設けた反力ピストンと、この反力ピストンのリヤ側に設けられて上記定圧室の圧力が導入される第2定圧室と、反力ピストンのフロント側に形成されて上記変圧室の圧力が導入される第2変圧室とを備え、上記反力ピストンは、上記第2定圧室と第2変圧室との圧力差によってリヤ側に付勢されてその作用力を擬似反力として弁プランジャに伝達するように構成したブレーキ倍力装置において、
上記変圧室内に、上記バルブボディを常時フロント側にむけて付勢する第1ばねを設けるとともに、上記パワーピストンとバルブボディとを相互に離隔する方向に付勢する第2ばねを設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
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