JP3815892B2 - モータの軸受構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フロッピディスク等の記録ディスクの駆動に用いられるモータの軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フロッピディスク等の記録ディスクの駆動に用いられる厚さ数mmの薄型モータは、例えば図3に示すように構成されている。即ち、図3に示すように、シャーシ等の固定部材1の開口を閉塞した閉塞板2上にシャフト3が配設され、このシャフト3の上端部にはシャフト3と一体にロータハブ6が形成され、更にロータハブ6の外周部分には結合部材7を介して鉄等の磁性材料から成るロータヨーク8が嵌着されている。
【0003】
このロータヨーク8は、中央部に透孔9を有するほぼ平板状の基部8aと、基部8aの周端部に下方に垂下して一体に形成された垂下部8bとにより構成され、基部8aの透孔9に結合部材7が嵌着されており、この透孔9の周縁における基部8a上面にチャッキングマグネット10が固着され、このチャッキングマグネット10によりフロッピディスク中央部の金属部分11が吸着されて固定されるようになっている。尚、12はフロッピディスクのディスク本体部分を示す。
【0004】
更に、図3に示すように、ロータヨーク8の垂下部8bの内側には介挿部材14を介して駆動用メインマグネット15が嵌入され、このメインマグネット15に所定間隔をあけて対向するように、ステータ16がロータヨーク8の下方に配設されている。このステータ16はコア16aに巻線16bが巻装されて形成されている。
【0005】
また、シャフト3の下部外周にはリング状の含油軸受18が外嵌され、閉塞板2上には円形皿状のベアリングホルダ19が載置されて含油軸受18の外側に配設されている。更に、このベアリングホルダ19の中央には透孔20及びこの透孔20周縁のボス状部21が形成され、含油軸受18の外周面が透孔20の内周面を摺動するように透孔20に含油軸受18が挿嵌されている。
【0006】
そして、ベアリングホルダ19の周縁上面には段部22が形成され、この段部22にステータ16のコア16aの内周部分が嵌着されてステータ16が支持されている。また、ベアリングホルダ19のボス状部21の外側にはボールベアリング24の内輪24aが外嵌され、ベアリングホルダ19によりボールベアリング24が支持されている。一方、ボールベアリング24の外輪24bは結合部材7の内周壁7aに嵌入されている。
【0007】
このとき、シャフト3が回転すると、これに連動してロータハブ6、結合部材7、ロータヨーク8、含油軸受18、更にはボールベアリング24の外輪24bが回転し、ボールベアリング24の内輪24aは回転せずに停止しているため、ベアリングホルダ19のボス状部21の内周面を含油軸受18の外周面が摺動するのである。
【0008】
このモータは、図3から明らかなように、半径がシャフト3の軸線方向への厚みに対して2倍以上になっており、上記したようにボールベアリング24を1個にすることで薄型化が図られると共に、1個のボールベアリング24に加えて含油軸受18を設けることで、ロータハブ6及びロータヨーク8から成るロータの振れ回りの低減が図られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の軸受構造では、含油軸受18とボールベアリング24との間にベアリングホルダ19が介在しているため、ベアリングホルダ19の特に含油軸受18とボールベアリング24とに接触するボス状部21の内外周面の加工精度がよくない場合には、これがモータの回転振れの原因となってモータの回転特性の低下を招くおそれがあった。
【0010】
また、ベアリングホルダ19はある程度複雑な加工を施す必要があるために、あまり硬度の高い材料を使用することができず、その結果ベアリングホルダ19のボス状部21の内周面を摺動する含油軸受18の長寿命化を図ることが困難であった。
【0011】
更に、含油軸受18とボールベアリング24との間にベアリングホルダ19が介在するために、モータの半径方向への寸法を縮小することが困難であるという問題もあった。
【0012】
この発明が解決しようとする課題は、モータの回転特性の向上及び含油軸受の長寿命化を図れるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、前記シャフトと前記ロータとが、1個のボールベアリングとリング状の含油軸受とによって固定部材に対して相対的に回転自在に支持され、前記含油軸受は、前記ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内周面のうち前記固定部材に固定されている側の面を摺動面として前記ロータ又は前記シャフトに保持されていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によれば、含油軸受は、ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内周面のうち前記固定部材に固定されている側の面を摺動面としてロータまたはシャフトに保持されるため、従来のようにボールベアリングと含油軸受との間に、モータの回転振れを引き起こす要因となる別部材が介在することがなく、モータの回転特性の向上を図ることが可能になる。
【0015】
また、加工精度が高くしかも硬度の高い材質により形成されるボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内周面を含油軸受の摺動面とすることで、含油軸受の長寿命化を図ることが可能になる。
【0016】
更に、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在しないことから、モータの半径方向への寸法を縮小することが可能になると共に、従来必要であったベアリングホルダ等の別部材の加工が不要となり、製造工数の削減が図れる。
【0017】
また、本発明は、前記ボールベアリングは、前記内輪が前記シャフトに外嵌され前記外輪が前記固定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記ロータと前記ボールベアリングの前記外輪との間に介在され前記外輪を摺動しつつ前記ロータに連動して回転することを特徴としている。
【0018】
このようにすると、ボールベアリングの外輪の外周面を含油軸受が摺動し、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在することがなく、モータの回転特性の向上が図れる。
【0019】
更に、本発明は、前記ボールベアリングは、前記外輪が前記ロータに内嵌され前記内輪が前記固定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記シャフトと前記ボールベアリングの前記内輪との間に介在され前記内輪を摺動しつつ前記シャフトに連動して回転することを特徴としている。
【0020】
こうすると、ボールベアリングの内輪の内周面を含油軸受が摺動し、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在することがなく、モータの回転特性の向上が図れる。
【0021】
また、本発明は、前記ボールベアリングまたは前記含油軸受が、前記ロータの嵌入部に嵌入されていることを特徴としている。
【0022】
こうすれば、ロータとボールベアリングまたは含油軸受との間にも別部材が介在することなく、ボールベアリングまたは含油軸受をロータによって支持できるため、モータの回転の安定化を図ることができると共に、モータの半径方向寸法の縮小化を図ることができる。
【0023】
更に、本発明は、モータ半径が前記シャフトの軸線方向への厚みに対して2倍以上であることを特徴としている。
【0024】
こうすると、揺れや振動等を防止でき、半径がシャフトの軸線方向への厚みの2倍以上の薄型で回転特性の優れたモータを提供することが可能になる。
【0025】
また、本発明は、前記ロータは前記ステータの半径方向内方に位置することを特徴としている。
【0026】
こうすることで、ロータ径を小さくすることができるため、1個のボールベアリング及び含油軸受でロータを支持する場合も回転を安定させることが可能になる。
【0027】
更に、本発明は、前記固定部材に支持され前記ロータを前記シャフトの軸線方向に吸引する円弧状の予圧用マグネットを備えていることを特徴としている。
【0028】
このようにすれば、予圧用マグネットによりロータを軸線方向に吸引できるため、ボールベアリングに十分な予圧をかけることができ、より安定したモータの回転を得ることが可能になると共に、予圧用マグネットを円弧状とすることによって、予圧用マグネットによりロータの特定範囲だけが半径方向に集中的に吸引されることとなるため、モータの回転中のうねり(振れ回り)を小さくし安定した回転を実現することができる。
【0029】
【発明実施の形態】
この発明の一実施形態について図1を参照して説明する。但し、本実施形態は、記録ディスクであるフロッピディスクの駆動に用いられる厚さ数mmの薄型モータに適用した場合の例であり、図1はその一部の切断正面図である。
【0030】
図1において、31はシャーシ等の固定部材、32及び33は固定部材31に取り付けられた支持部材であり、一方の支持部材32の内周壁32aと半径方向に対向して他方の支持部材33が配設されている。また、他方の支持部材33は皿状を成し、その中央部分には透孔34が透設されている。更に、35は透孔34に配設されたシャフト、36はシャフト35と支持部材33の透孔34の周面との間に介在された1個のボールベアリングであり、その内輪36aがシャフト35に外嵌されると共に、外輪36bが透孔34に嵌入されて支持部材33に固定支持されている。
【0031】
また図1において、38はシャフト35の上端部にシャフト35と一体に形成されたロータハブ、39はその内周側がロータハブ38の外周部分に嵌着されロータハブ38と共にロータを構成する鉄等の磁性材料から成る円盤状のロータヨーク、40はチャッキングマグネットであり、ロータヨーク39の上面に埋設され、このチャッキングマグネット40によりフロッピディスク中央部の金属部分41が吸着されて固定されるようになっている。
【0032】
更に図1において、43は支持部材33の上面内周側に形成された凹所、44は円弧状の予圧用マグネットであり、例えばフェライト系のゴムマグネットから成り、予圧用マグネット44とロータヨーク39の下面との間の間隔が所定値になるように、支持部材33の凹所43に予圧用マグネット44が配設されて接着剤などにより固定されている。この予圧用マグネット44の磁力によって、磁性材から成るロータヨーク39が吸引され、ロータハブ38及びシャフト35を介しボールベアリング36に対して軸線方向に下向きに予圧がかけられている。
【0033】
ここで、予圧用マグネット44が円弧状を成していることから、予圧用マグネット44によりロータハブ39の特定範囲だけが半径方向に集中的に吸引されることとなり、その結果モータの回転中のうねり(振れ回り)が小さくなって安定した回転を実現することができる。
【0034】
尚、モータの回転時におけるうねり(振れ回り)が最も小さくなるように、円弧状の予圧用マグネットの材質、磁力及び長さを選定するのが望ましく、上記したように予圧用マグネット44をフェライト系のゴムマグネットにより形成した場合には、予圧用マグネット44を全周の約1/4に相当する長さに設定することが好ましい。
【0035】
また、予圧用マグネット44をNd−Fe−B系(ネオジミウム系)のプラスチックマグネットにより形成してもよいのは勿論であり、この場合には予圧用マグネット44を全周の約1/8若しくは約1/6に相当する長さに設定するとよい。
【0036】
また図1において、46はロータヨーク39の外周部分に外嵌された駆動用メインマグネット、47はステータであり、このステータ47はコア47aに巻線47bが巻装されて形成されており、メインマグネット46に所定間隔をあけて対向するようにステータ47が支持部材32に支持されている。このとき、コア47aが支持部材32の内周壁32aの内周部分に支持されると共に、固定部材31に形成された切欠部49にステータ47の巻線47bの下部が収容されている。
【0037】
更に図1において、51はリング状の含油軸受であり、ロータヨーク39の下面内周寄りに下向きのボス状の嵌入部52が一体形成され、この嵌入部52に含油軸受51が嵌入されており、シャフト35の回転に連動してボールベアリング36の内輪36a、ロータハブ38、ロータヨーク39と共に含油軸受51が回転し、これによって含油軸受51はボールベアリング36の外輪36bを摺動するのである。
【0038】
このように、ボールベアリング36を1個にすることで薄型化が図られると共に、1個のボールベアリング36に加えて含油軸受51を設けることで、ロータハブ38及びロータヨーク39から成るロータの振れ回りの低減が図られている。このとき、従来のようにボールベアリング36と含油軸受51との間にベアリングホルダ等の別部材が介在することがなく、ボールベアリング36の外輪36bの外周面を含油軸受51が摺動するため、ベアリングホルダ等に起因したモータの回転振れが防止される。
【0039】
従って、上記した実施形態によれば、ボールベアリング36の外輪36bの外周面を含油軸受51の摺動面とするため、モータの回転特性の向上を図ることが可能になり、安定したモータ回転によってフロッピディスク等の書き込みエラーや読み出しエラーを防止することが可能になる。例えば、ボールベアリングの一般的なラジアル隙間はC3 で5〜10μmであるが、ボールベアリングの精度自体が高くその外輪振れ量が最大でも1μmであることから、図1に示すような構成によると、ロータアッセンブリのラジアル振れ量を1〜2μm程度に収めることができる。
【0040】
しかも、ボールベアリング36と含油軸受51との間に別部材が介在しないことから、モータの半径方向への寸法を縮小することが可能になると共に、従来必要であったベアリングホルダ等の別部材の加工が不要となり、モータ全体の製造工数を削減することができる。
【0041】
また、加工精度が高くしかも硬度の高い材質により形成されるボールベアリング36の外輪36bを含油軸受51の摺動面とするため、従来構造に比べて含油軸受51の長寿命化を図ることが可能になる。
【0042】
更に、ロータヨーク39と含油軸受51との間にも別部材が介在することなく含油軸受51をロータヨーク39によって固定支持できるため、モータの回転の安定化を図ることができると共に、モータの半径方向寸法をいっそう縮小することが可能になる。
【0043】
また、予圧用マグネット44を設け、この予圧用マグネット44の磁力によりロータヨーク39を軸線方向に吸引することで、ロータハブ38及びシャフト35を介しボールベアリング36に対して軸線方向に下向きに予圧をかけることができるため、厚さ数mmの薄型モータであっても、ボールベアリング36に十分な予圧をかけることが可能になり、より安定したモータの回転を得ることができる。
【0044】
なお、図2はこの発明の他の実施形態の一部の切断正面図であり、図2において、上記した図1に示すものと相違するのは、含油軸受55の軸方向の厚みに対する半径方向への幅を、図1に示す含油軸受51の場合よりも大きくしたことであり、その他モータの基本的な構成は図1と同じである。この場合も、図1に示すものと同等の効果を得ることが可能である。
【0045】
更に、上記した実施形態では、含油軸受51をロータヨーク39に形成した嵌入部52に嵌入した場合について説明したが、このような嵌入部はロータハブ38に形成されていてもよく、要するにロータを構成する部材であって、含油軸受51がボールベアリング36の外輪36bの外周面を摺動するように支持できる構成であればよい。
【0046】
また、図1、図2では、予圧用マグネット44をボールベアリング36の外輪36bのすぐ外側に配設した場合について説明しているが、予圧用マグネット44の配置場所はこれに限るものではなく、例えば外輪36bから離れた位置に配設してもよい。
【0047】
更に、上記した実施形態では、フロッピディスクを記録ディスクとした場合の例を示したが、フロッピディスク以外の記録ディスクを駆動するモータにも本発明を適用できるのはいうまでもない。
【0048】
また、この発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、含油軸受は、ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内周面のうち固定部材に固定されている側の面を摺動面としてロータまたはシャフトに保持されるよう構成されているため、従来のようにボールベアリングと含油軸受との間に、モータの回転振れを引き起こす要因となる別部材が介在することがなく、揺れや振動等を防止してモータの回転特性の向上を図ることが可能になり、フロッピディスク等の記録ディスクの書き込みエラーや読み出しエラーを防止することができて信頼性の向上を図ることができる。
【0050】
また、加工精度が高くしかも硬度の高い材質により形成されるボールベアリングの外輪または内輪のうち固定部材に固定される側の面を含油軸受の摺動面とすることで、含油軸受の長寿命化、延いてはモータの長寿命化を図ることが可能になる。
【0051】
更に、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在しないことから、モータの半径方向への寸法を縮小することが可能になると共に、従来必要であったベアリングホルダ等の別部材の加工が不要となり、モータ全体の製造工数を削減することができる。
【0052】
また、請求項2に記載の発明によれば、ボールベアリングの外輪の外周面を含油軸受が摺動するため、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在することがなく、モータの回転特性の向上を図ることができる。
【0053】
また、請求項3に記載の発明によれば、ボールベアリングの内輪の内周面を含油軸受が摺動するため、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在することがなく、モータの回転特性の向上を図ることができる。
【0054】
また、請求項4に記載の発明によれば、ロータとボールベアリングまたは含油軸受との間にも別部材が介在することなく、ボールベアリングまたは含油軸受をロータによって支持できるため、モータの回転の安定化を図ることができると共に、モータの半径方向寸法の縮小化を図ることができる。
【0055】
また、請求項5に記載の発明によれば、揺れや振動等を防止でき、半径がシャフトの軸線方向への厚みの2倍以上の薄型で回転特性の優れたモータを提供することが可能になる。
【0056】
また、請求項6に記載の発明によれば、ロータ径を小さくすることができるため、1個のボールベアリング及び含油軸受でロータを支持する場合も回転を安定させることが可能になる。
【0057】
また、請求項7に記載の発明によれば、予圧用マグネットによりロータを軸線方向に吸引できるため、ボールベアリングに十分な予圧をかけることができ、より安定したモータの回転を得ることが可能になると共に、予圧用マグネットを円弧状とすることによって、予圧用マグネットによりロータの特定範囲だけが半径方向に集中的に吸引されることとなるため、モータの回転中のうねり(振れ回り)を小さくし安定した回転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の一部の切断正面図である。
【図2】この発明の他の実施形態の一部の切断正面図である。
【図3】従来例の一部の切断正面図である。
【符号の説明】
31 固定部材
35 シャフト
36 ボールベアリング
36a 内輪
36b 外輪
38 ロータハブ
39 ロータヨーク
47 ステータ
51、55 含油軸受
52 嵌入部
Claims (7)
- シャフトと、前記シャフトに取り付けられて前記シャフトに連動して回転するロータと、固定部材に固定して設けられたステータとにより構成されるモータの軸受構造について、
前記シャフトと前記ロータとが、1個のボールベアリングとリング状の含油軸受とによって前記固定部材に対して相対的に回転自在に支持され、
前記含油軸受は、前記ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内周面のうち前記固定部材に固定されている側の面を摺動面として前記ロータ又は前記シャフトに保持されていることを特徴とするモータの軸受構造。 - 前記ボールベアリングは、前記内輪が前記シャフトに外嵌され前記外輪が前記固定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記ロータと前記ボールベアリングの前記外輪との間に介在され前記外輪を摺動しつつ前記ロータに連動して回転することを特徴とする請求項1に記載のモータの軸受構造。
- 前記ボールベアリングは、前記外輪が前記ロータに内嵌され前記内輪が前記固定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記シャフトと前記ボールベアリングの前記内輪との間に介在され前記内輪を摺動しつつ前記シャフトに連動して回転することを特徴とする請求項1に記載のモータの軸受構造。
- 前記ロータには軸線方向に突出するボス状の嵌入部が一体的に形成されるとともに、前記ボールベアリングまたは前記含油軸受が前記嵌入部に嵌入されていることを特徴とする請求項1に記載のモータの軸受構造。
- モータ半径が前記シャフトの軸線方向への厚みに対して2倍以上であることを特徴とする請求項1乃至4に記載のモータ軸受構造。
- 前記ロータは前記ステータの半径方向内方に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のモータの軸受構造。
- 前記固定部材に支持され前記ロータを前記シャフトの軸線方向に吸引する円弧状の予圧用マグネットを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータの軸受構造。
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