JP3812826B2 - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキン Download PDFInfo
- Publication number
- JP3812826B2 JP3812826B2 JP2002172227A JP2002172227A JP3812826B2 JP 3812826 B2 JP3812826 B2 JP 3812826B2 JP 2002172227 A JP2002172227 A JP 2002172227A JP 2002172227 A JP2002172227 A JP 2002172227A JP 3812826 B2 JP3812826 B2 JP 3812826B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- napkin
- water
- sheet
- block material
- absorbing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンに関するものであり、詳しくは、下着への漏れを確実に防止でき且つ不快感を一層低減できる生理用ナプキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、生理用ナプキンは、透水性の表面シートと非透水性の裏面シートの間に吸水材を介装して構成されるが、生理出血においては、流出した血液が臀部に伝って広がるため、出血量や姿勢によっては下着を汚す場合がある。そこで、昨今、生理用ナプキンにおいては、血液の上記の広がりに対処するため、吸収体の吸収容量を増やす技術、身体との接触面積を拡大する技術、身体に追従し易いギャザを周囲に設ける技術、あるいは、パンツ形式にする技術などが種々提案されている。
【0003】
また、補助的な生理用品として、生理用ナプキンの吸収面に配置して使用される「生理用補助吸収体」も提案されている。斯かる生理用補助吸収体は、長手方向に直交する断面が略三角形の棒状に形成され、ナプキンと共に装着して股間に位置させることにより、睡眠中などに股間に沿って背中側に流れ出す血液も吸収できる様にしたものである(特開平10−127692)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の様な従来の生理用ナプキンや補助吸収体は、出血時の臀部への広がりを前提としてこれに対処する思想に立脚するものであるため、必ずしも、抜本的な解決策となり得ず、実際、身体動作や着用する下着の形態によっては下着への漏れがあるばかりか、不快感などについては何ら解決されていない。本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、下着への漏れを確実に防止でき且つ不快感を一層低減できる新規な生理用ナプキンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、出血して広がった血液を吸収すると言う従来の生理用ナプキンにおける思想とは全く異なる発想に基づき、抜本的な対策について検討した結果、次の様な知見を得た。
【0006】
すなわち、吸水性材料から構成され且つナプキン本体とは別個の独立した小塊状のブロック材を採用し、当該ブロック材を膣の入口に挟んだ状態でナプキン本体を装着するならば、流出する血液の全てが一旦ブロック材を経由してナプキン本体に直接吸収されるため、股間や臀部に沿った血液の広がりが防止され、その結果、これを使用するならば、従来の大きさのナプキン本体であっても十分に血液を吸収でき、しかも、不快感などは全く生じない。言わば、ブロック材は、流出する血液のナプキン本体への伝達橋として作用する。そして、ブロック材は、ナプキン本体から独立しており、膣の入口に挟まれた状態が維持されるため、身体の動きによってナプキン本体が移動しても血液の伝達橋としての機能を維持できる。
【0007】
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その要旨は、透水性の表面シートと非透水性の裏面シートの間に吸水材が介装されたナプキン本体と、当該ナプキン本体の表面シートの上面に配置される小塊状のブロック材とから構成され、当該ブロック材は、柔軟な吸水性材料から成り且つ、装着時に、前記ナプキン本体から独立していることを特徴とする生理用ナプキンに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係る生理用ナプキンの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る生理用ナプキンの一形態を示す斜視図である。なお、以下の実施形態の説明においては、生理用ナプキンを「ナプキン」と略記する。また、本発明において、透水性、非透水性、吸水性とは、生理出血に対する概念である。
【0009】
本発明のナプキンは、図1に示す様に、透水性の表面シート(1a)と非透水性の裏面シート(1b)の間に吸水材(2)が介装されたナプキン本体(1)と、ナプキン本体(1)の表面シート(1a)の上面(外面)に配置されるブロック材(3)とから構成される。そして、ブロック材(3)は、柔軟な吸水性材料から成り且つナプキン本体(1)から独立して設けられる。
【0010】
ナプキン本体(1)は、従来のナプキンと同様であり、基本的には、表面シート(1a)、裏面シート(1b)及び吸水材(2)から成る。表面シート(1a)は、身体に接する内面側のシートであり、斯かるシートとしては、各種の熱可塑性樹脂から成る不織布やこれに穿孔処理したもの、穿孔処理したシートやフィルムが挙げられる。裏面シート(1b)は、衣類に接する外面側のシートであり、斯かるシートとしては、撥水処理された不織布や熱可塑性樹脂などの非透水性の従来公知の各種シートが使用される。裏面シート(1b)の外側面には、下着にナプキン本体(1)を固定するための粘着剤層が設けられ、斯かる粘着剤層は、使用時まで剥離紙によって被覆される。
【0011】
吸水材(2)は、実質的に水分を吸収保持し得るものであればよく、パルプ、レーヨン、コットン等、親水性の天然繊維、または、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維から成る紙、パルプシート、不織布などによって構成される。吸水材(2)は、単層構造、複層構造の何れであってもよく、また、吸水材(2)には、消臭剤、脱臭剤、抗菌剤、芳香剤、吸湿剤などを担持させてもよい。
【0012】
上記の表面シート(1a)と裏面シート(1b)は、吸水材(2)を挟み込んだ状態で貼り合わされる。表面シート(1a)と裏面シート(1b)との貼着部は、従来のナプキンと同様に、吸水材(2)の外周囲に張出された各シートの周縁部とされ、貼合せ方法としては、接着剤を使用した貼着、ヒートシール、超音波溶着などの方法が採用される。なお、表面シート(1a)と吸水材(2)の間には、吸水材(2)の色を緩和して外観を向上させるため、透水性を有する遮蔽シートが介装されていてもよい。
【0013】
ブロック材(3)は、後述する様に、膣の入口に挟み込んだ状態に装着される小塊状のパーツであり、常に膣の入口にフィットする様に、好ましくは図示する様な略球状に形成されるが、装着に不都合がない限り、幾分とも半球状、錐状、卵形状などの非球形に形成されてもよい。ブロック材(3)は、吸水材(2)と同様の吸水性材料によって構成される。
【0014】
例えば略球状の場合、ブロック材(3)は、繊維の絡み合いにより、それ自体でボール状に形成し得る。また、一旦、シート状に形成した後、丸めて球状に成形してもよい。更に、形状を保持するため、ネット等の透水性の網状体によって外面が被覆されていてもよい。すなわち、ブロック材(3)としては、身体にフィットさせ得る上記の形状の小塊状である限り、吸水性の繊維集合体の単体成形物、吸水性材料をネットで被覆したもの、吸水性材料を吸水性シート等で包んだもの等を採用し得る。
【0015】
ブロック材(3)の大きさは膣の入口に一部を挿入し得る大きさであり、通常、球状の場合のブロック材(3)の直径は15〜40mm程度である。また、柔軟性(吸水性材料の密度)は、装着した際、身体とナプキン本体(1)の間で押し潰され、股間部に沿った裾広がりの形状が形成される様、手で摘んで容易に変形し得る程度の柔らかさとされる。
【0016】
また、上記のブロック材(3)は、水洗トイレへの不用意な落下を考慮すると、水溶解性の吸水性材料、例えば、和紙などのセルロースの短繊維によって構成されるのが好ましい。あるいは、ブロック材(3)は、下着に貼着したナプキン本体(1)によって挙動を制限されない限り、ナプキン本体(1)の略中央部に糸などの細紐体によって遊動自在に連結されていてもよい。この場合、細紐体の長さは、装着時にナプキン本体(1)側に引摺られてブロック材(3)が膣の入口から外れることのない十分な長さとされる。なお、ブロック材(3)には、上記の吸水材(2)の場合と同様に、消臭剤、脱臭剤、抗菌剤、芳香剤、吸湿剤などを担持させてもよい。
【0017】
本発明のナプキンを使用する場合は、先ず、ブロック材(3)を膣のあてがい、次いで、従来のナプキンと同様に、ナプキン本体(1)を下着に貼着し、下着で身体側に押え付ける様にして装着する。その場合、ブロック材(3)は、小塊状であるため、ナプキン本体(1)で押さえ付けることにより、膣の入口に挟んだ状態にフィットさせることが出来る。
【0018】
本発明のナプキンにおいて、上記のブロック材(3)は、流出する血液の全てを一旦吸収し、そして、吸収したした血液の全てをナプキン本体(1)に案内し、最終的にナプキン本体(1)に吸収させる。すなわち、ブロック材(3)は、流出する血液のナプキン本体(1)への伝達橋として作用する。しかも、ブロック材(3)は、ナプキン本体(1)から独立しているため、身体の動きにより下着のずれに伴ってナプキン本体(1)が移動しても膣の入口から外れることがなく、伝達橋としての機能を維持でき、股間や臀部に沿った血液の広がりを防止できる。
【0019】
従って、本発明のナプキンによれば、流出した血液の全てがブロック材(3)を介してナプキン本体(1)に吸収されるため、下着への漏れ(衣類の汚れ)を確実に防止でき、不快感も一層低減することが出来る。また、本発明のナプキンによれば、身体に沿った血液の広がりを防止できるため、ナプキン本体(1)の表面積を小さくすることが出来る。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の生理用ナプキンによれば、ナプキン本体から独立したブロック材により、流出する血液の全てを一旦吸収し、そして、ナプキン本体へ伝達してナプキン本体に吸収させるため、股間や臀部に沿った血液の広がりを防止でき、その結果、下着への漏れを確実に防止でき、不快感を一層低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生理用ナプキンの一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 :ナプキン本体
1a:表面シートと
1b:裏面シート
2 :吸水材
3 :ブロック材
Claims (1)
- 透水性の表面シートと非透水性の裏面シートの間に吸水材が介装されたナプキン本体と、当該ナプキン本体の表面シートの上面に配置される小塊状のブロック材とから構成され、当該ブロック材は、柔軟な吸水性材料から成り且つ、装着時に、前記ナプキン本体から独立していることを特徴とする生理用ナプキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172227A JP3812826B2 (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 生理用ナプキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172227A JP3812826B2 (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 生理用ナプキン |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005369259A Division JP2006087959A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 生理用ナプキンブロック材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004016307A JP2004016307A (ja) | 2004-01-22 |
JP3812826B2 true JP3812826B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=31171845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002172227A Expired - Fee Related JP3812826B2 (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 生理用ナプキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3812826B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6416516B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2018-10-31 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP6504756B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2019-04-24 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品の製造方法 |
JP6684880B2 (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-22 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172227A patent/JP3812826B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004016307A (ja) | 2004-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101289866B1 (ko) | 흡수성 제품 | |
KR100590456B1 (ko) | 체액 흡수성 물품의 표면 시이트 | |
JP4653537B2 (ja) | 吸収性物品 | |
KR100808073B1 (ko) | 일회용 기저귀 | |
KR100536763B1 (ko) | 체액처리용흡수성물품 | |
JP2006014792A (ja) | 吸収具 | |
KR20000022956A (ko) | 생리대 | |
KR20020089176A (ko) | 일회용 흡액성 패드 | |
JP4722910B2 (ja) | パンティライナー | |
SK281157B6 (sk) | Absorpčný výrobok | |
JP6203891B1 (ja) | 吸収性物品 | |
KR100779041B1 (ko) | 체액 흡수성 착용 물품 | |
JP2006149457A (ja) | 吸収性物品の製造方法及び吸収性物品 | |
JP2013121416A (ja) | 吸収性物品 | |
JP3812826B2 (ja) | 生理用ナプキン | |
JP5716418B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4831893B2 (ja) | ペット用オムツ | |
JP2010167177A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2011055960A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2006087959A (ja) | 生理用ナプキンブロック材 | |
JP5237084B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3816294B2 (ja) | 前漏れ防止効果の高い生理用ナプキン | |
JP5200290B2 (ja) | パンツ型吸収性物品 | |
KR101040500B1 (ko) | 생리대 | |
JP4721321B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050506 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051025 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060308 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |