JP3809211B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置の技術分野、特に露出制御に関する技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の撮像装置の構成,動作について図8のブロック図を用いて以下に説明する。
【0003】
図8に示す撮像装置の構成は、1は被写体の結像用レンズ群、2は入射光量を制御する絞り羽根構造の絞り機構手段、3は絞り機構手段2を駆動する駆動モーター、4は駆動モーター3を駆動する絞り機構駆動手段、5は入射光の光透過率を制御する透過率可変フィルター手段、6は透過率可変フィルター手段5を駆動する透過率可変フィルター駆動手段である。
【0004】
8は入射した光を光電変換する撮像素子、9は撮像素子8を制御し光電変換された信号を読み出すとともに、信号の蓄積時間を制御するいわゆる電子シャッター機能を制御する撮像素子駆動手段、10は撮像素子8で光電変換された信号をサンプリングし、信号を電気的に増幅するオートゲインコントロール(以下、AGCと記す)を行うCDS/AGC手段、11はCDS/AGC手段10の出力であるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換(以下、A/D変換と記す)手段である。
【0005】
12はガンマー補正,色分離,色差マトリクス等の処理を施した後、同期信号を加え標準テレビジョン信号を生成するカメラ信号処理手段であり、ここでは本発明に対する従来例の説明に必要な処理構成部分のみを図示してあり、121は前記撮像素子8で生成された信号を輝度信号と色信号に分離する輝度・色信号生成手段、122は赤色信号に対する利得を制御する赤色利得制御手段、123は青色信号に対する利得を制御する青色利得制御手段、124は色差信号(R−Y),(B−Y)を生成する色差信号生成手段、125は前記の色差信号(R−Y),(B−Y)に対する利得制御を行う色差ゲイン補正手段、126は標準テレビジョン信号に変換するエンコーダー手段である。
【0006】
13は前記カメラ信号処理手段12の出力信号をデジタル信号状態からアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換(以下、D/A変換と記す)手段、14はホワイトバランス状態を予め設定した状態に固定する、いわゆるホワイトバランスプリセット機能(以下、WBプリセット機能と記す)やホワイトバランス状態を自動で最適化した後その状態を固定する、いわゆるホワイトバランスセット機能(以下、WBセット機能と記す)を動作させるためのトリガー信号を入力するキー入力手段である。
【0007】
16は絞り機構2,撮像素子8の電子シャッター機能,CDS/AGC手段10のAGCを制御して露出を制御する露出制御手段や赤色利得制御手段122,青色利得制御手段123を制御してホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段を備えたマイクロコンピュータである。
【0008】
上記構成の撮像装置において、簡単な撮影操作で最適な映像が得られることを可能とするために、撮影している被写体の時々刻々と変化する明るさの状態を自動で最適にする自動露出制御手段やホワイトバランス状態を自動で最適にする自動ホワイトバランス制御手段がある。
【0009】
次に自動露出制御手段について説明する。
【0010】
前記マイクロコンピューター16の露出制御はカメラ信号処理手段12の輝度・色信号生成手段121で生成した輝度信号を検出し、該輝度信号に応じてCDS/AGC手段10のAGCゲイン、絞り機構手段2、透過率可変フィルター手段5を図10に示す制御フローチャート、図9に示すプログラム線図に従って制御する。
【0011】
屋外などの十分な照度下での撮影(図9に示すエリアB)ではAGCゲインは最低ゲインに、透過率可変フィルター手段5は最大透過率状態(図9では100%とした例を示す)に固定し、制御値演算ステップS109で露出データ検出ステップ(図10に示すS101)で検出した信号に応じて絞り機構手段2の制御量を求め、被写体の明るさに応じた露出制御を行う。被写体の明るさが暗くなり絞り機構手段2が開放状態になり(図9に示すエリアA)、絞り機構手段2で制御できなくなると絞り機構手段2を開放状態に、透過率可変フィルター手段5を最大透過率状態に固定し、被写体の明るさに応じたAGCゲインの制御量を制御値演算ステップS104で求め、被写体の明るさに応じた露出制御を行う。
【0012】
逆に被写体の明るさが高照度の場合、前記絞り機構手段2が小絞り状態となり、回折現象が発生し画質が劣化する問題がある。この問題は最近の技術の進歩による撮像素子8の感度アップ等の性能向上や小型化に伴って、一般的な屋外撮影時においても発生する怖れがあり画質の劣化が顕著に現れるようになってきた。そこで前記絞り機構手段2が回折現象が発生するような小絞り状態になる場合(図9に示すエリアC)、AGCゲインは最低ゲインに、絞り機構手段2は回折現象が発生しない程度の小絞り状態に固定し、露出データ検出ステップS101で検出した信号に応じて透過率可変フィルター手段の透過率を制御値演算ステップS107で求め、被写体の明るさに応じた露出制御を行う。このようにして得られた各パラメーターの制御値を制御値出力ステップS110で出力し、制御値を更新することで常に被写体の明るさに追従して最適な露出状態になる制御を行う。
【0013】
次に自動ホワイトバランス制御手段について説明する。
【0014】
カメラ信号処理手段12は輝度・色信号生成手段121で生成した赤色信号R、青色信号Bにそれぞれ利得制御手段122,123で利得補正し、前記輝度・色信号生成手段121で生成した低周波成分の輝度信号YLとともに色差信号生成手段124に入力し、色差信号(R−Y),(B−Y)が生成される。更に色差信号は色差ゲイン補正手段125でゲイン補正した後、輝度信号とともにエンコーダー手段126に入力し、標準テレビジョン信号を生成する。前記マイクロコンピューター16のホワイトバランス制御手段は前記色差信号を検出し、該色差信号に応じて赤色利得制御手段122,青色利得制御手段123を制御する。
【0015】
次にマイクロコンピューター16のホワイトバランス制御手段の動作を図11に示す制御フローチャートを参照して説明する。
【0016】
まず撮影状況に応じて自動でホワイトバランス制御を行う自動ホワイトバランス手段は色データ検出ステップS901で色差信号(R−Y),(B−Y)から被写体の色信号を検出し、R信号状態判別ステップS910、B信号状態判別ステップS914で赤色信号、青色信号と白色に相当する基準値と比較し、適性でない場合は基準値との差分に応じて赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲインを補正し、制御値出力ステップS908で前記補正データを出力することで自動でホワイトバランス制御を行う。またキー入力手段14からWBプリセット機能を選択するトリガー信号が入力された場合は、WBプリセット機能判別ステップS902で前記トリガー信号を判別し、WBプリセット制御ステップS909で前記色データ検出ステップS901で検出した色データとは係りなく、予め設定された所定の色温度の白色状態の赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123の各ゲインの制御値を出力する。同様に前記キー入力手段14でWBセット機能が選択された場合は、前記自動ホワイトバランス手段と同様に被写体の色情報を検出し、赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲイン制御を行い、赤色信号、青色信号の状態が共に適性値になるとホールドステップS907でその時の赤色、青色の各ゲインを保持することでWBセット機能がなされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記の透過率可変フィルター手段は光透過率によって分光特性が異なるために、ホワイトバランス状態が最適に制御されていても被写体の明るさが変化して透過率可変フィルター手段の光透過率が変化すると分光特性も変化し、最適なホワイトバランス状態が保てない問題がある。特にWBプリセット機能やWBセット機能を用いているときはホワイトバランス制御状態を固定にしているため、透過率可変フィルター手段の分光特性の変化がそのままホワイトバランス状態に影響を与える。
【0018】
本発明は、透過率可変フィルター手段を用いて露出制御を行っても、最適なホワイトバランス状態を保つことができ、最適な映像を得ることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の構成によって、前記目的を達成するものである。
(1)被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段とを備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス制御手段は、前記透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態を補正する単位制御あたりの補正量を変化させることを特徴とする撮像装置。
(2)被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段とを備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス制御手段により、前記透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態の補正を行う補正間隔が変化することを特徴とする撮像装置。
(3)被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段と、該ホワイトバランス制御手段で制御された状態を保持するホワイトバランス保持手段を備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合において前記透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランス状態を補正することを特徴とする撮像装置。
(4)前記ホワイトバランス制御手段は、前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合に前記透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランス状態を最適に補正する補正データを格納したデータテーブルを備え、前記透過率可変フィルターの光透過率の変化量に応じて前記データテーブルの補正データを選択し、該選択した補正データを現在のホワイトバランス制御状態に補正することを特徴とする前記(3)記載の撮像装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる撮像装置は透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランスの制御手段を補正する補正手段を備えたことを特徴とする構成によって、前記目的を達成しようとするものである。
【0027】
上記の構成により透過率可変フィルター手段を用いて露出制御を行っても、最適なホワイトバランス状態を保つことができ、様々な被写体や撮影状況に応じた最適な映像を提供することができる。
【0028】
上記の実施形態を実施例により詳しく説明する。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0030】
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。従来例の図8と同符号で示した部分は従来例と同様の機能を有するブロックであり、映像信号を処理する過程は同様である。
【0031】
本発明実施例では透過率可変フィルター手段の透過率を検出する透過率検出手段7が追加され、本発明の第1の実施例のマイクロコンピューター15におけるホワイトバランス制御手段の処理が従来例と異なり、その処理は図2に示す制御フローチャートに従って制御を行う。なお、露出制御手段の制御は従来例と同様である。
【0032】
次に本発明の第1の実施例の特徴ある自動ホワイトバランス制御手段の動作について図2の制御フローチャートを参照して説明する。
【0033】
従来と同様に自動ホワイトバランス制御手段は色データ検出ステップS201で色差信号(R−Y),(B−Y)から被写体の色信号を検出し、R信号状態判別ステップS203、B信号状態判別ステップS211で赤色信号、青色信号と白色に相当する基準値と比較し、適性でない場合は基準値との差分に応じて赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲインを補正し、制御値出力ステップS219で前記補正データを出力することで自動でホワイトバランス制御を行う。
【0034】
ここで被写体の明るさが図9に示すエリアCの状態の時は透過率可変フィルター手段5により露出制御を行うが、被写体の明るさに応じて透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化すると図3に示すように分光特性も変化する。そのために被写体の色温度状態が一定であっても、被写体の明るさが変化すると透過率可変フィルター手段5の光透過率を可変させるために分光特性が変化し、撮像素子8に入射する光の色温度状態に影響を与える。
【0035】
例えば前記透過率可変フィルター手段5の分光特性が図3に示すように550nm波長近辺の光透過率が100%の時は全波長域で光透過率が平坦で、どの波長の色も均一に透過するが、550nm波長の光透過率が50%、20%と下がるに従って赤色側のよりも青色側の波長域において透過率が高くなる特性があるとすると、光透過率が100%の時にホワイトバランス状態が最適に制御されていても透過率可変フィルター手段の光透過率が下がると、青色側の色成分比率が高くなり、ホワイトバランス状態が青色側にずれてしまう。
【0036】
このように透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化してホワイトバランス状態が一時的にずれても、自動ホワイトバランス制御手段においてはホワイトバランス状態のずれ量を映像の色信号から検出し、フィードバック制御するため補正することができる。しかしながら撮影状況が屋内撮影から屋外撮影のように光源が大きく変化するような場合を除いて、同一時刻における撮影では色温度条件が大きく変化することは少ないことにより、ホワイトバランス制御の補正変化が映像に目立たないように遅くしている。
【0037】
例えばホワイトバランス状態のずれ量Eを検出した場合、それに対するホワイトバランスが最適になる補正量Cを1度に補正するのではなく、補正量Cに対して補正係数K(K<1)を乗じたC’(C’=K*C)により、単位制御あたりの補正量を小さくして徐々に適性になるように制御する。そのため透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化してホワイトバランス状態が一旦ずれると最適な状態に制御されるまで時間を要する。更に被写体の明るさは一定ではなく常に変化するため、透過率可変フィルター手段5の光透過率も常に変化し、ホワイトバランス状態も不安定な状態が続いてしまう。
【0038】
本発明実施例の自動ホワイトバランス制御手段のRゲイン制御部、Bゲイン制御部では赤色信号、青色信号と白色に相当する基準値と比較し、適性でない場合は基準値との差分に応じて赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲイン補正を行うが、透過率検出手段7で透過率可変フィルター手段の光透過率を検出し、透過率可変フィルター手段5が一定の光透過率に固定されている時は補正量Cに対して補正係数K1(K1<1)を乗じたC1(C1=K1*C)により、従来と同様に単位制御あたりのホワイトバランス補正量を小さくして補正変化が映像に目立たないようにする。
【0039】
透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化したときは、補正量Cに対する補正係数K2(K1<K2<1)を乗じたC2(C2=K2*C)により単位制御あたりのホワイトバランス補正量を透過率可変フィルター手段の光透過率が一定の時よりも大きくして透過率可変フィルター手段によるホワイトバランス状態のずれをすばやく補正するように制御する。
【0040】
また、図2の制御フローチャートには透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化した時としない時とで補正量を2段階に設定した場合を示しているが、光透過率の変化量に応じてホワイトバランス補正量を可変するようにしても良い。
【0041】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例の構成は第1の実施例と同様であり、図1のマイクロコンピューター15の内部のホワイトバランス制御手段が異なるだけで、図4に第2の実施例の制御フローチャートを示す。
【0042】
次に本発明の第2の実施例の特徴ある自動ホワイトバランス制御手段の動作について図4の制御フローチャートを参照して説明する。
【0043】
第2の実施例では、第1の実施例と同様に自動ホワイトバランス制御手段は色データ検出ステップS401で色差信号(R−Y),(B−Y)から被写体の色信号を検出し、R信号状態判別ステップS406、B信号状態判別ステップS410で赤色信号、青色信号と白色に相当する基準値と比較し、適性でない場合は基準値との差分に応じてRゲイン制御ステップS407,S408,S409で赤色利得制御手段122を補正し、Bゲイン制御ステップS411,S412,S413で青色利得制御手段123のゲインを補正する。制御値出力ステップS414で前記補正データを出力することで自動でホワイトバランス制御を行う。
【0044】
この時のRゲイン制御部、Bゲイン制御部のホワイトバランス補正量はホワイトバランス状態のずれ量をEに対するホワイトバランスが最適になる補正量Cに対して補正係数K(K<1)を乗じたC’(C’=K*C)により、単位制御あたりの補正量を小さくして徐々に適性になるように制御する。ただし補正係数Kは透過率可変フィルター手段5の光透過率の変化に係らず一定である。
【0045】
しかしタイマー制御ステップS404、WB制御動作判別ステップS405においてホワイトバランス補正動作を行う間隔を制御し、透過率検出手段7で透過率可変フィルター手段5の光透過率を検出し、透過率可変フィルター手段5が一定の光透過率に固定されている時のホワイトバランス補正動作の間隔T1を広くし、追従性を遅くして補正変化が映像に目立たないように制御する。
【0046】
反対に透過率可変フィルター手段5の透過率が変化した時は透過率可変フィルター手段の光透過率が一定の時の補正間隔T1より短くした間隔T2(T2<T1)で補正することで追従性を速くして、光透過率の変化による色温度状態の変化に応じてすばやく補正を行う。
【0047】
図4の制御フローチャートでは透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化した時はホワイトバランス補正動作の間隔をあけない場合を示しているが、光透過率の変化量に応じてホワイトバランス補正動作間隔を可変するようにしても良い。
【0048】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例の構成は第1の実施例と同様であり、図1に示すマイクロコンピューター15の内部のホワイトバランス制御手段が異なるだけで、図5に第3の実施例の制御フローチャートを示す。
【0049】
次に本発明の第3の実施例の特徴である自動ホワイトバランス制御手段の動作について図5の制御フローチャートを参照して説明する。
【0050】
第3の実施例では、補正データ読み出しステップS504には透過率可変フィルター手段5の光透過率の分光特性に合わせて、各光透過率では必要なRゲイン、Bゲインの補正データを予め設定したルックアップテーブル(以下、LUTと記す)を備え、透過率可変フィルター手段5の光透過率が変化した場合、前述したLUTより光透過率の変化量に応じた補正データを選択して、R/Bゲイン補正ステップS505で現在のホワイトバランス補正量に前記LUTデータを補正することで、ホワイトバランス状態が透過率可変フィルター手段の分光特性の変化に影響されない。
【0051】
例えば透過率可変フィルター手段5の分光特性が図3に示すような場合は図6に示すLUTを備えている。図3,図6において550nm波長近辺の光透過率が100%の状態から、550nm波長近辺の光透過率が50%になった場合は、赤色の光透過率は50%より低く、青色の光透過率は50%よりも高くなるため、被写体の光源の色温度が変化していなくても青色の成分が相対的に多くなり、光透過率100%の時のホワイトバランス状態から青色側にずれてしまう。そこで図6に示すLUTより光透過率50%時の補正量はRゲインが+2dB、Bゲインが−1.5dBとなり、この補正量を光透過率100%時のRゲイン、Bゲインの設定値に補正することで光透過率100%時のホワイトバランス状態を保つことができる。
【0052】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例の構成は第1の実施例と同様であり、図1に示すマイクロコンピューター15の内部のホワイトバランス制御手段が異なるだけで、図7に第4の実施例の制御フローチャートを示す。
【0053】
第1,第2,第3の実施例では自動ホワイトバランス制御手段における透過率可変フィルター手段の光透過率が変化した時のホワイトバランス状態の変化を補正する手段について説明したが、自動ホワイトバランス制御手段では第1,第2,第3の実施例のような補正を行わなくても映像の劣化が一時的に生じても時間を掛ければ徐々にではあるがホワイトバランス状態を最適にしようと補正動作を行うが、WBプリセット機能やWBセット機能でホワイトバランス状態を固定した場合は、透過率可変フィルター手段5による分光特性の変化がそのままホワイトバランス状態に影響を与える。第4の実施例ではWBプリセット機能やWBセット機能を用いてホワイトバランス状態を固定した場合に透過率可変フィルター手段の光透過率が変化した時のホワイトバランス状態の変化を補正することを特徴とする。
【0054】
次に本発明の第4の実施例の特徴であるWBプリセット機能、WBセット機能のホワイトバランス制御手段の動作について図7の制御フローチャートおよび図1を参照して説明する。
【0055】
第4の実施例では、WBプリセット制御ステップS711、WBセット制御ステップS707で固定設定される赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲイン値に対して、透過率検出手段7で透過率可変フィルター手段5の光透過率を検出し、Rゲイン/Bゲイン補正ステップS709で透過率可変フィルター手段5の光透過率に応じて固定されたゲイン値に対して補正するものである。
【0056】
Rゲイン/Bゲイン補正ステップS709には第3の実施例と同様に透過率可変フィルター手段5の光透過率の分光特性に合わせて、各光透過率で必要なRゲイン、Bゲインの補正データを予め設定したLUTに備えている。例えば透過率可変フィルター手段5の分光特性が図3に示すような場合は図6に示すLUTを備えている。図3,図6において550nm波長近辺の光透過率が100%の状態でWBプリセット機能やWBセット機能を用いてホワイトバランス状態を固定し、550nm波長近辺の光透過率が50%になった場合は、赤色の光透過率は50%より低く、青色の光透過率は50%より高くなるため、被写体の光源の色温度が変化していなくても青色の成分が相対的に多くなり、光透過率100%の時のホワイトバランス状態から青色側にずれてしまう。そこで図6のLUTより光透過率50%時の補正量はRゲインが+2dB、Bゲインが−1.5dBとなり、この補正量を光透過率100%時のRゲイン、Bゲインの設定値に補正することで光透過率100%時のホワイトバランス状態を保つことができる。
【0057】
また上述した第1,第2,第3,第4の実施例のホワイトバランスの補正手段は透過率可変フィルター手段5の光透過率に応じて赤色利得制御手段122、青色利得制御手段123のゲインだけで補正を行ったが、分光特性が変化すると色バランスも変化するため、色差ゲイン補正手段125で色バランスも補正を行うと更に最適な映像が保てる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、透過率可変フィルター手段を用いて露出制御を行っても、最適なホワイトバランス状態を保つことができ、最適な映像を得ることが可能な撮像装置を提供できる。この詳細を以下に説明する。
【0060】
本出願に係る第1の発明によれば、ホワイトバランス制御手段において、前記透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態を補正する単位制御あたりの補正量を変化させる構成により、透過率可変フィルター手段の光透過率の変化に対してホワイトバランス補正の追従性が最適化でき、ホワイトバランスの補正変化が目立たない最適な映像が得られる。
【0061】
また本出願に係る第2の発明によれば、ホワイトバランス制御手段において、透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態の補正を行う補正間隔が変化する構成により、透過率可変フィルター手段の光透過率の変化に対してホワイトバランス補正の追従性が最適化でき、ホワイトバランスの補正変化が目立たない最適な映像が得られる。
【0063】
また本出願に係る第3の発明によれば、ホワイトバランス制御手段で制御された状態を保持するホワイトバランス保持手段を備え、前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合において前記透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランス状態を補正する構成により、WBプリセット機能やWBセット機能を用いてホワイトバランス状態を固定した場合に透過率可変フィルター手段の光透過率が変化しても、最適なホワイトバランス状態を保つことができる。
【0064】
また本出願に係る第4の発明によれば、ホワイトバランス制御手段で制御された状態を保持するホワイトバランス保持手段と、透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態を最適に補正する補正データを格納したデータテーブルを備え、前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合において、透過率可変フィルターの光透過率の変化量に応じて前記データテーブルの補正データを選択し、該選択した補正データを現在のホワイトバランス制御状態に補正する構成により、WBプリセット機能やWBセット機能を用いてホワイトバランス状態を固定した場合に透過率可変フィルター手段の光透過率が変化しても、ホワイトバランス状態が変化しない最適な映像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
【図2】 第1の実施例のホワイトバランス制御手段の制御フローチャート
【図3】 透過率可変フィルター手段の分光特性の説明図
【図4】 第2の実施例のホワイトバランス制御手段の制御フローチャート
【図5】 第3の実施例のホワイトバランス制御手段の制御フローチャート
【図6】 第3の実施例のルックアップテーブルの説明図
【図7】 第4の実施例のホワイトバランス制御手段の制御フローチャート
【図8】 従来例の構成を示すブロック図
【図9】 従来の露出制御手段のプログラム線図
【図10】 従来の露出制御手段の制御フローチャート
【図11】 従来のホワイトバランス制御手段の制御フローチャート
【符号の説明】
1 被写体結像用レンズ
2 絞り機構手段
3 絞り機構駆動モーター
4 絞り機構駆動手段
5 透過率可変フィルター手段
6 透過率可変フィルター駆動手段
7 透過率検出手段
8 撮像素子
9 撮像素子駆動手段
10 CDS/AGC手段
11 A/D変換手段
12 信号処理手段
13 D/A変換手段
15 第1の実施例のマイクロコンピューター
16 従来例のマイクロコンピューター
Claims (4)
- 被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段とを備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス制御手段は、前記透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態を補正する単位制御あたりの補正量を変化させることを特徴とする撮像装置。 - 被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段とを備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス制御手段により、前記透過率可変フィルター手段の光透過率の変化量に応じてホワイトバランス状態の補正を行う補正間隔が変化することを特徴とする撮像装置。 - 被写体結像用のレンズより入射した光を光電変換する撮像素子と、前記結像用レンズの光路上に設けられた前記撮像素子に入射する光の光透過率を変化させる透過率可変フィルター手段と、前記撮像素子で光電変換された信号に処理を施しテレビジョン信号となる映像信号を生成する信号処理手段と、前記生成した映像信号のホワイトバランス状態を制御するホワイトバランス制御手段と、該ホワイトバランス制御手段で制御された状態を保持するホワイトバランス保持手段を備えた撮像装置であって、
前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合において前記透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランス状態を補正することを特徴とする撮像装置。 - 前記ホワイトバランス制御手段は、前記ホワイトバランス保持手段でホワイトバランス状態を保持している場合に前記透過率可変フィルター手段の光透過率に応じてホワイトバランス状態を最適に補正する補正データを格納したデータテーブルを備え、前記透過率可変フィルターの光透過率の変化量に応じて前記データテーブルの補正データを選択し、該選択した補正データを現在のホワイトバランス制御状態に補正することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
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