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JP3805571B2 - 押し潰し可能なプラスチックボトル - Google Patents

押し潰し可能なプラスチックボトル Download PDF

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JP3805571B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape

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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性合成樹脂から製造されたプラスチックボトルに関するもので、特に、内容物を使用した後、資源を有効利用するために、ボトルを回収する際に胴部側壁部を押し潰し易くして減容化できる様にしたプラスチックボトルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内容物を使用した後のプラスチックボトルをリサイクルし、あるいは廃棄処理するにあたり、その保管や搬送を容易にするために、使用後のプラスチックボトルの容積を小さくする各種の提案がなされている。例えば、特開平7−172424号公報には、使用後のボトルを縦方向(ボトルの軸方向)から力を加えてボトルを蛇腹状に押し潰し易くするために、胴部の周囲に多数の凹溝を設けると共に、その深さを周期的に変化させたボトルが開示されている。また、特開平10−1126号公報には、横断面形状が円形ないしは楕円形のプラスチックボトルに周方向に沿う多数の凹溝を形成すると共に、胴部の縦方向には少なくとも二条の縦細溝又は縦細凸条を、周方向の凹溝を避けて断続的に形成することにより、横方向に押し潰し易くするようにしたボトルが開示されている。
【0003】
更に、特開平10−129641号公報には、横断面形状が四角形のプラスチックボトルを横方向へ押し潰し易くするために、隅角部を面取りして平坦部を形成した多角形状の筒形中空容器であって、容器の主側壁の中間のウエスト部に凹溝状の補強リブを周方向で全体に亘って形成すると共に、隅角部に形成した平担面は、凹溝状の補強リブを形成した面と補強リブを形成しない面とで構成し、凹溝状の補強リブを形成した側の隅角部を加圧することにより、横方向に押し潰すようにしたボトルが開示されている。尚、隅角部における平坦面と同様な平坦面が肩部にも形成されている。
【0004】
更にまた、特開平10−203521号公報には、互いに平行な二対の平坦壁部を有する角形ボトルの胴部に周方向に延びる凹溝を複数本形成したプラスチックボトルであって、一対の平坦壁部の凹溝の一部に凸部を形成し、しかも複数本の凹溝の凸部が縦方向に列を成すように配列し、凸部の形成されていない一対の平坦壁部側からボトルに圧潰力を加えることにより、凸部の部分で胴部が折り畳まれるように構成したボトルが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のうち、特開平7−172424号公報に記載されているボトルの構造は、ボトルに対して縦方向(ボトルの上下方向)に力を加えることにより容易に押し潰すことができる構造であるが、ボトルの容量が大きくて高さの高い場合には、押し潰すべく上下方向に力を加えるとボトルが横倒しになり易く、その場合には、ボトルに形成されている凹溝が有効に機能せずに押し潰し難くなってしまう。また、高さの低いボトルであっても、胴部の形状が蛇腹状になっている訳ではないので、潰れて行くに従って抵抗力が次第に大きくなり、略完全に潰すことは決して容易ではなく労力を要する。更に、押し潰した状態では小さな固まりとなるために、ボトルにラベルが貼られていた場合にはそのラベルを巻き込んでしまってラベルを取り除くことが困難となり、ひいてはそのラベルがリサイクル工程の作業性に影響を及ぼすおそれがある。また、特開平10−1126号公報に記載されているボトルは、横断面形状が円形ないしは楕円形であるために、横荷重によって押し潰し易くするために設けてある縦細溝の位置(周方向での位置)を決まった位置に揃えることが困難である。そのため、内容物を充填したボトルを搬送する場合に、カートンケース内で横荷重に対して最も強度の弱い方向にボトルが重なった状態になると、搬送時の振動(横荷重)によって内容物を充填した製品であるボトルが変形してしまう問題がある。
【0006】
更に、特開平10−129641号公報に記載されたボトルは、補強リブを設けた一対の隅角部を手等でボトルの中心軸方向へ押圧することにより、補強リブを設けてない隅角部を起点として変形を誘起させて、最終的には扁平形状に押し潰すように構成されている。しかしながら、変形の起点となる隅角部が面取りされて平坦面になっているために、一つの隅角部における折り畳みの起点が、補強リブが消滅している平坦面の両側(補強リブと平坦面との境界部分)の2箇所となる。その結果、これら平坦面の両側の部分が変形の起点となってボトルが折り畳まれるので、折り畳みの起点同士の間の平坦面の部分には折り畳み(押し潰し)変形が生じにくく、結局は、この部分に平坦面の幅寸法分の間隔があいて、ボトルを完全に折り畳んで扁平状にすることが困難であるという問題がある。更に、ここに開示されているボトルは、隅角部の肩部と胴部との接続部が角張っているので、肩部を押し潰す際に、この部分で押し潰し難くなるおそれもある。
【0007】
更にまた、特開平10−203521号公報に記載されているボトルは、相対する平坦壁部に折り畳みのきっかけとなる凸部を形成してあるので、凸部が形成されていない側の対向する平坦壁部をボトルの中心軸方向に向けて押圧することにより変形が生じ易いようになっている。そのため、ボトルに内容液を充填して密封したボトルを搬送するなどの場合に、凸部が形成されていない側の対向する各平坦壁部の中央部にボトル同士の押し合いによる横荷重が加わると、凸部を起点として容易に変形してしまうおそれがある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、内容物の使用後に扁平に押し潰すことが容易であり、かつ内容物を充填した搬送などの際には変形が生じにくいプラスチックボトルを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、それぞれ平行に対向させた平坦壁部を二対設けると共に、各平坦壁部同士を連結する四個の隅部が円弧状に形成された横断面形状が略四角形の有底胴部に、該胴部の周方向に沿って延びる補強用凹溝を複数本設けてあるプラスチックボトルであって、該補強用凹溝のうちの少なくとも2本以上が、各平坦壁部では溝の深さが略同一となって連続していると共に、円弧状の四個の隅部では、溝の深さが次第に浅くなって該隅部の円弧状部の頂点付近で略零になり、その後次第に深くなる様な不連続凹溝となっていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2に記載した発明は、請求項1の発明に加えて、前記不連続凹溝を、少なくとも胴部の上部付近及び下部付近に形成したことを特徴とするプラスチックボトルである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1もしくは2の発明に加えて、前記不連続凹溝が3本以上設けられていると共に、少なくとも2本の不連続凹溝の間に、前記胴部の周方向に沿って略同一深さで延びる連続凹溝が1本以上形成されていることを特徴とするプラスチックボトルである。
【0012】
更に、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に加えて、前記不連続凹溝の谷部の横断面形状を、四個の隅部では円弧状に形成したことを特徴とするプラスチックボトルである。
【0013】
そして、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に加えて、前記有底胴部の隅部の上部が、該胴部の平坦壁部の上部から口頸部に向かって縮径する略円錐台形状の肩部と連結する様に、該肩部と前記胴部の平坦壁部との接続部分よりも大きな曲率半径の円弧部分となっていることを特徴とするプラスチックボトルである。
【0014】
したがって、請求項1に記載した発明では、ボトルの中心軸を挟んで相対する一対の隅部に、手等によりボトルの中心軸方向へ押圧力を加えると、ボトルが略四角形状から菱形状に変形する。その変形又は折り畳みの起点は、押圧力を加えた一対の隅部に対してボトルの中心軸に対して90度の位置の隅部における溝の深さが略零になっている箇所となる。そして、請求項1の発明では、これらの隅部には変形又は折り畳みの起点が少なくとも2個以上存在するため、これらの隅部の中央部は外側に突出変形して起点間に折り畳み線ができ易い。その結果、消費者は四角形のボトルを扁平状に容易に折り畳むことができる。
【0015】
また、請求項1に記載の発明では、各隅部の溝の深さが次第に浅くなって隅部の円弧状部分の頂点付近で略零になり、その後次第に深くなる様に形成されているので、上記の様に、相対する一対の隅部に押圧力を加えた場合に、各不連続凹溝の変形又は折り畳みの起点となる箇所が一つの隅部で一箇所(溝の深さが略零になる部分)だけとなり、相対する一対の隅部にボトルの中心軸方向に向けた押圧力を加えることにより、折り畳みの起点となる箇所に折れ曲がり部が発生し、次第に縦方向に延びていって折れ曲がり線となるので、ボトルを容易に折り畳むことができる。
【0016】
また、請求項1に記載の発明では、胴部の周囲に不連続凹溝が2本以上設けられていると共に、各不連続凹溝には、四個の隅部にそれぞれ溝の深さが略零になる部分、即ち、変形又は折り畳みの起点となり易い部分が設けられているので、何れの一対の隅部(ボトルの中心軸を挟んで相対する隅部)を選択しても変形又は折り畳みの起点になり易さは殆ど変わらない。従って、消費者は特定の一対の隅部を選択する必要がなく、適当に選んだ相対する隅部を強く押圧するだけでボトルを折り畳むことができる。
【0017】
又、請求項2に記載の発明では、請求項1の発明の作用に加えて、前記不連続凹溝を、少なくとも胴部の上部付近及び下部付近に形成したので、上記した様に、相対する一対の隅部に押圧力を加えた場合に、変形又は折り畳みの起点となる部分が胴部の上下付近に存在することになる。そのため、ボトルの胴部が横断面形状四角形から菱形に変形していくに従って、これらの間に挟まれる胴部全体に折り畳み線が生じ易くなり、その結果、ボトルを容易に折り畳むことができる。
【0018】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、前記不連続凹溝が3本以上設けられていると共に、少なくとも2本の不連続凹溝の間に、前記胴部の周囲に沿って略同一深さで延びる連続凹溝が1本以上形成されているので、ボトルヘの飲料等の充填・密封後の搬送中に、ボトル同士が胴部の平坦壁部を接触させて押し合ったり、搬送装置の押圧具によりボトル胴部の平坦壁部が押圧された場合であっても、胴部の平坦壁部に4本以上の補強用の凹溝が存在しているため、胴部の平坦壁部が変形することはない。
【0019】
また、請求項3に記載の発明では、2本の不連続凹溝の間に、ボトルの胴部を一周している少なくとも1本の補強用凹溝が形成されているので、不連続凹溝の深さが略零になっていることによって、平坦壁部に比べて弱化している隅部がその補強用凹溝で補強され、そのため、ボトルに飲料等を充填・密封した後の隅部の変形を防止すると共に、手等で押圧力を加えた際に、ボトルの胴部全体が殆ど変形しないうちに隅部だけがボトル内方へ塑性変形することを防止することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記不連続凹溝の谷部(凹溝の底部)の横断面形状を、四個の隅部では円弧状に形成したので、ボトル成形時に四個の隅部の壁厚が薄くなることを防止できる。その結果、ボトル内に飲料等を充填し・密封した際の搬送工程でのボトル同士の接触による押圧力でボトルが変形することを防止でき、また併せて、壁厚が極端に薄くなることにより発生する気体不透過性の低下に起因する内容物の変質を防止できる。
【0021】
そして、請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記有底胴部の隅部の上部が、該胴部の平坦壁部の上部から口頸部に向かって縮径する略円錐台形状の肩部と連結する様に、該肩部と前記胴部の平坦壁部との接続部分よりも大きな曲率半径の円弧部分となっているので、対角方向からボトルの中心軸に向かって押圧力を加えた際に、肩部が押圧力に対する強い抵抗壁とはならず、そのため、肩部も比較的容易に押し潰すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の一具体例を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のプラスチックボトルの正面図であり、図2は、図1を45度回転させて、プラスチックボトルの平坦壁部と平坦壁部とを連結する円弧状の連結部である隅部側から見た図面であり、図3は、図2の III−III 線で切断した端面図であり、図4は、本発明のプラスチックボトルの対面する一対の隅部を押圧した状態の図2の III−III 線で切断した端面図である。
【0023】
本実施形態のプラスチックボトル1は、口頸部に設けたネジ部以外の形状については、左右側面図と背面図とが図1に示す正面図と同一になる形状をしている。図1乃至図3に示すように、本実施形態のプラスチックボトル1は、それぞれ平行に対向させた平坦壁部2を二対備え、これらの各平坦壁部2,2,2,2同士を連結する隅部3が円弧状に形成された横断面形状が略四角形の有底胴部4と、胴部4の上方に形成されている円筒形のネジ付き口頸部5と、胴部4と口頸部5とを連結する全体的に比較的なだらかな円弧面である肩部6とからなっている。
【0024】
そして、プラスチックボトル1の胴部4の周囲には、略水平方向に延びている補強用の凹溝7が7本形成されており、これら凹溝7のうち、上から3本目の凹溝7はプラスチックボトル1の全周にわたって略同一幅でかつ同一深さの連続凹溝7bであるが、残りの6本の凹溝7は、図1と図2と図3とから明らかな様に、溝の深さ次第に浅くなって隅部3の中央部で深さが零となった後、次第に深くなる様に形成された不連続部8を備えた不連続凹溝7aである。
【0025】
各隅部3は、図3に明瞭に示されている様に、不連続凹溝7a同士の間だけでなく、不連続凹溝7a自体の谷部(または溝底)も円弧状に形成されている。即ち、不連続凹溝7aの深さは、隅部3に近付くと次第に浅くなって円弧状の頂点付近で零になった後、次第に深くなっている。
【0026】
本実施形態のプラスチックボトル1では、平坦壁部2の上部から口頸部5に向かって次第に縮径する略円錐台形(図1と図2及び図4から明らかな様に、上から下に向かってやや円弧状の外形をしていて完全な円錐台形ではない)の肩部6を備え、胴部4の隅部3の上部3aは、図2と図1との比較から明らかな様に、平坦壁部2の上部と肩部6との接続部分の曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧面となって肩部の略円錐台形部分と一致する様になっている。また、胴部4の下部は、図1および図2に示されている様に、下に行くに従って狭くなっている。
【0027】
本実施形態のプラスチックボトル1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を二軸延伸ブロー成形して製造され、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、清涼飲料、ミネラルウォーター、調味料等の内容液を充填し、口頸部5にキャップ(図示せず)をして密封した後、製品として多数積載され、かつ搬送される。この様ないわゆる製品としてのハンドリング時に、胴部4の平坦壁部2同士が密着して押し合ったり、又は胴部4の平坦壁部2が搬送装置の押圧具により押圧される場合があるが、胴部4の平坦壁部2の広い範囲には補強用の凹溝7が7本も形成されていて、プラスチックボトル1の平坦壁部2の剛性が高くなっているので、プラスチックボトル1の変形が抑制もしくは回避される。
【0028】
また、プラスチックボトル1の内容液を使用した後にプラスチックボトル1を折り畳むには、先ず、通常プラスチックボトル1の胴部4の一部に貼着又は装着されているラベルを取り外し、次に、プラスチックボトル1の中心軸を挟んで対面している一対の隅部3,3を手で挟んで、プラスチックボトル1の中心軸方向へ押圧力を加える。すると、手で押圧しているプラスチックボトル1の隅部3,3には、これら隅部3,3と隅部3を挟む平坦壁部2,2との間に略同じ幅でかつ略同じ深さで連続する補強用の連続凹溝が形成されているので、加えた押圧力は押圧部分をプラスチックボトル1の外側から内側に窪ませる(内方へ突出させる)力として働くというよりもむしろ横断面形状が四角形の胴部4を菱形に変形する力として働く。そして、更に押圧力を加え続けると、菱形がより扁平になり、その後、押圧力を加えている隅部3,3からプラスチックボトル1の中心軸に対して90度の位置にある一対の隅部3,3における6本の不連続凹溝7a,7aの不連続部8,8が起点となって二つの隅部3,3に折れ曲がり部が発生する。この折れ曲がり部が縦方向につながって2本の折れ曲がり線となり、更に、押圧力を加え続けると、折れ曲がり線を挟んでプラスチックボトル1の胴部4は折り畳まれて行き、それに伴って、折れ曲がり線の延長線上にある胴部4の隅部3,3の上部の比較的大きな曲率半径部分と肩部6の円錐台形部分にも折れ曲がり線が出来て行き、プラスチックボトル1をかなり扁平形状に折り畳むことができる。
【0029】
本実施形態のプラスチックボトル1は、不連続凹溝7aの深さが零になる隅部3では凹溝の深さが徐々に浅くなり円弧状部分の頂点付近で零になり、その後徐々に深くなっているので、これらの隅部3からプラスチックボトル1の中心軸に対して90度回転した位置の隅部3に押圧力を加えた場合、一つの隅部では変形又は折り畳みの起点が1箇所となるので、プラスチックボトル1を変形させるのが容易であり、プラスチックボトル1が折り畳み易くなる。また、本実施形態のボトル1は、不連続凹溝7aの不連続部8の位置を、各隅部3全部に設けてあるので、相対向する何れの一対の隅部3,3を選択して押圧しても、容易に変形を生じさせて折り畳むことができる。
【0030】
更にまた、本実施形態のプラスチックボトル1は、6個の不連続部8,8,8,8,8,8が縦方向に一直線状に並んでいるので、比較的弱い力を加えるだけでこれらの不連続部8,8,8,8,8,8を変形又は折り畳みの起点として機能させることができ、しかもこれらの起点は直ちに縦方向に連続した折り畳み線となり易いため、折り畳み操作が容易である。
【0031】
本実施形態では、全部の隅部3,3に不連続部8を有する不連続凹溝7aを6本設けたが、2本以上設ければ良く、その数はボトルの容量及び高さに比例して増減させれば良い。即ち、ボトルの強度と折り畳み易さの観点から、好ましくは、350ml以下の容量の比較的小さなボトルならば、隅部3,3に設ける不連続部8を有する不連続凹溝7aの数は2〜4本、500ml〜1000mlの容量のボトルならば、隅部3,3に設ける不連続部8を有する不連続凹溝7aの数は4〜10本、1500ml以上の大きな容量のボトルならば、隅部3,3に設ける不連続部8を有する不連続凹溝7aの数は5〜15本とするのが良い。
【0032】
また、本実施形態では、ボトルの中央よりやや上部に補強用の連続凹溝7bを1本設けたが、この連続凹溝7bは容量の大きなボトル(1500ml以上)では、必要に応じて2本以上設けても良く、一方、容量の少ないボトル(350ml以下)には必ずしも設ける必要はない。
【0033】
但し、容量が比較的大きく、しかも壁厚がかなり薄いボトルの場合には、幾つかの不連続凹溝7aと不連続凹溝7aとの間に、補強用の連続凹溝7bを配置することにより、ボトルの耐圧強度をかなり向上させることができ、また、ボトルを折り畳むために、ボトルの中心軸を挟んで相対する一対の隅部から押圧力を加える際に、隅部が部分的にボトル内方へ変形するのを防止できて、押圧力を有効にボトルの折り畳みのために利用できるので好ましい。具体的には、不連続凹溝7aが6本のボトルの場合には、上から1本目と2本目との間と、3本目と4本目との間と、5本目と6本目との間に、それぞれ連続凹溝7bを配置するか、または1本目と2本目との間と、2本目と3本目との間と、3本目と4本目との間と、4本目と5本目との間と、5本目と6本目との間とに、それぞれ連続凹溝7bを配置するか、若しくは2本目と3本目との間と4本目と5本目との間とに、それぞれ連続凹溝7bを配置する組み合わせが考えられるが、ボトルの潰し易さを重視すると、最初の組み合わせと最後の組み合わせとが好ましい。
【0034】
上記実施形態では、不連続凹溝が各平坦壁部を略水平に延びているが、必ずしも水平である必要はなく、各平坦壁部を少し斜めに横切る様に延びていても良く、また、平坦壁部の途中で上方又は下方へ湾曲していても良い。
【0035】
尚、隅部の凹溝の深さを徐々に浅く及び深くする形状としては、図1および図2に示すように、凹溝の上下幅を一定にして、谷部の深さを徐々に浅く及び深くする形状、凹溝の上下幅を徐々に狭く及び広くすると共に、谷部の深さを徐々に浅く及び深くする(図示せず)形状があるが、何れの形状を採用しても特に問題はない。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明のプラスチックボトルは、補強用の凹溝のうちの少なくとも2本以上が、各平坦壁部では溝の深さが略同一となって連続していると共に、円弧状の四個の隅部では、溝の深さが次第に浅くなって隅部の円弧状の頂点付近で略零になり、その後次第に深くなる様な不連続凹溝となっているので、ボトルの中心軸を挟んで相対する一対の隅部から、手等によりボトルの中心軸方向へ押圧力を加えた場合、ボトルは横断面形状が略四角形から菱形に変形し、その際に、押圧力を加えた一対の隅部からボトルの中心軸に対して90度回転した位置における隅部での溝の深さが略零の箇所が、変形又は折り畳みの起点となり、しかもこれらの隅部にはこの起点が少なくとも2個以上存在するため、これらの隅部の中央部は外側に突出変形して起点間に折り畳み線ができ易く、その結果、消費者はボトルを容易に折り畳むことができる。
【0037】
また、請求項1に記載の発明のプラスチックボトルは、各隅部の溝の深さが次第に浅くなって円弧状部分の頂点付近で略零になり、その後次第に深くなる様に形成されているので、上記の様に、相対する一対の隅部に押圧力を加えた場合に、各不連続凹溝の変形又は折り畳みの起点となる箇所が一つの隅部で一箇所(溝の深さが略零になる部分)だけとなり、ボトルを扁平状に折り畳み易くなる。
【0038】
また、請求項1に記載の発明のプラスチックボトルは、胴部の周囲に不連続凹溝が2本以上設けられていると共に、各不連続凹溝には、四個の隅部にそれぞれ溝の深さが略零になる部分、即ち、変形又は折り畳みの起点となり易い部分が設けられているので、消費者がどの一対の隅部(ボトルの中心軸を挟んで相対する隅部)を選択しても変形又は折り畳みの起点になり易さは殆ど変わらない。従って、適当に選んだ相対する隅部を強く押圧するだけでボトルを確実に折り畳むことができる。
【0039】
更に、請求項2に記載の発明のプラスチックボトルは、前記不連続凹溝を、少なくとも胴部の上部付近及び下部付近に形成したので、相対する一対の隅部に押圧力を加えた場合に、変形または折り畳みの起点となる部分が胴部の上下付近に存在することになるため、ボトル胴部が横断面形状四角形から菱形に変形していくに従って、これらの間に挟まれる胴部全体に折り畳み線が生じ易くなり、その結果、容易にボトルを押し潰す(又は折り畳む)ことができる。
【0040】
また、請求項3に記載の発明のプラスチックボトルは、不連続凹溝が3本以上設けられていると共に、少なくとも2本の不連続凹溝の間に、前記胴部の周囲に沿って略同一深さで延びる連続凹溝が1本以上形成されているので、ボトルヘの飲料等の充填・密封後の搬送中に、ボトル同士が胴部の平坦壁部を接触させて押し合ったり、搬送装置の押圧具によりボトル胴部の平坦壁部が押圧された場合であっても、胴部の平坦壁部には4本以上の補強用の凹溝が存在しているため、胴部の平坦壁部での変形を防止することができる。
【0041】
更に、請求項3に記載の発明のプラスチックボトルは、2本の不連続凹溝の間に、ボトルの胴部を一周している少なくとも1本の補強用凹溝が形成されているので、不連続凹溝の深さが略零になっていることに起因して平坦壁部に比べて弱化している隅部がその補強用凹溝によって補強されるので、ボトルに飲料等を充填・密封した後の隅部の変形を防止できると共に、手等で押圧力を加えた際に、ボトルの胴部全体が殆ど変形しないうちに隅部だけがボトル内方へ塑性変形することを防止できる。
【0042】
また、請求項4に記載の発明のプラスチックボトルは、不連続凹溝の谷部の横断面形状を、四個の隅部では円弧状に形成したので、ボトル成形時に四個の隅部の壁厚が薄くなることを防止でき、その結果、ボトル内に飲料等を充填し、密封した際の搬送工程でのボトル同士の接触による押圧力でボトルが変形することを防止できる。
【0043】
更に、請求項5に記載の発明のプラスチックボトルは、有底胴部の隅部の上部が、該胴部の平坦壁部の上部から口頸部に向かって縮径する略円錐台形状の肩部と連結する様に、肩部と前記胴部の平坦壁部との接続部分よりも大きな曲率半径の円弧部分となっているので、対角方向からボトルの中心軸に向かって押圧力を加えた際に、肩部が押圧力に対する強い抵抗壁とはならず、したがって肩部も比較的容易に押し潰すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一具体例を示す正面図である。
【図2】 図1に示すプラスチックボトルを図1の状態から45度回転させた方向から見た図である。
【図3】 図2の III−III 線で切断した端面図である。
【図4】 押し潰した状態における図3と同様な端面図である。
【符号の説明】
1…プラスチックボトル、 2…平坦壁部、 3…隅部、 3a…(隅部の)上部、 4…有底胴部、 5…口頸部、 6…肩部、 7…凹溝、 7a…不連続凹溝、 7b…連続凹溝、 8…不連続部。

Claims (5)

  1. それぞれ平行に対向させた平坦壁部を二対設けると共に、各平坦壁部同士を連結する四個の隅部が円弧状に形成された横断面形状が略四角形の有底胴部に、該胴部の周方向に沿って延びる補強用凹溝を複数本設けてあるプラスチックボトルにおいて、
    該補強用凹溝のうちの少なくとも2本以上が、各平坦壁部では溝の深さが略同一となって連続していると共に、円弧状の四個の隅部では、溝の深さが次第に浅くなって該隅部の円弧状部の頂点付近で略零になり、その後次第に深くなる様な不連続凹溝となっていることを特徴とする押し潰し可能なプラスチックボトル。
  2. 前記不連続凹溝を、少なくとも胴部の上部付近及び下部付近に形成したことを特徴とする請求項1に記載の押し潰し可能なプラスチックボトル。
  3. 前記不連続凹溝が3本以上設けられていると共に、少なくとも2本の不連続凹溝の間に、前記胴部の周方向に沿って略同一深さで延びる連続凹溝が1本以上形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の押し潰し可能なプラスチックボトル。
  4. 前記不連続凹溝の谷部の横断面形状を、四個の隅部では円弧状に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の押し潰し可能なプラスチックボトル。
  5. 前記有底胴部の隅部の上部が、該胴部の平坦壁部の上部から口頸部に向かって縮径する略円錐台形状の肩部と連結する様に、該肩部と前記胴部の平坦壁部との接続部分よりも大きな曲率半径の円弧部分となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の押し潰し可能なプラスチックボトル。
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