JP3799915B2 - 電気光学装置の製造方法並びに半導体基板及び電気光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置の製造方法並びに半導体基板及び電気光学装置に関する。特に、製造工程中に発生する静電気などによる配線間短絡不良、断線不良やスイッチング素子の特性変動破壊の発生を防止する製造方法及び構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気光学装置、例えば薄膜トランジスタ(以下、TFTという。)をスイッチング素子として有するアクティブマトリクス型の液晶装置の場合、TFTアレイ基板と対向基板との間に液晶層などの電気光学物質が挟持して構成される。
【0003】
かかるTFTアレイ基板は、基板上に、互いに交差して配置された複数の走査線及び複数のデータ線、走査線及びデータ線の交差部ごとに配置された走査線及びデータ線に電気的に接続される薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに電気的に接続された画素電極とから構成される。
【0004】
TFTアレイ基板には、その製造工程中に発生する静電気による配線間短絡や断線の発生や絶縁膜の静電破壊によるTFTの特性変動や破壊を防止するため、データ線及び走査線を囲むように配置され、データ線及び走査線の終端同士を短絡させた矩形状のショートリングと呼ばれる配線パターンが形成されている。この矩形状のショートリングのうち、走査線と平行な辺の配線は走査線と同層の層から形成され、データ線と平行な辺の配線はデータ線と同層の層から形成されている。ショートリングの走査線と平行な辺の配線とデータ線と平行な辺の配線は、ショートリングの角部で、走査線とデータ線との間に介在する絶縁膜に形成されたコンタクトホールにより短絡し、電気的に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ショートリングはデータ線及び走査線の形成工程を経ることにより完成されるため、双方の配線形成以後の工程における静電気破壊に対して効果があるものの、ショートリング完成以前の工程における静電気破壊に対しては不十分であった。これにより、ショートリングが形成される以前の工程で、静電気が発生し、基板に帯電することにより、薄膜トランジスタが破壊される場合やチャージの絶縁膜への注入による特性変動、配線間が短絡や断線が発生する場合があった。
【0006】
本発明は上述した問題点に鑑みなされたものであり、TFTアレイ基板製造工程中及びパネル組立時における静電気によるTFT破壊や特性変動、配線の短絡や断線を防止し、高品質の半導体基板及び電気光学装置並びにこれらの製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に表示領域を有する電気光学装置の製造方法において、前記基板上に、前記表示領域に隣接して半導体パターンを形成する工程と、前記表示領域及び該表示領域から延在されて、前記半導体パターンと電気的に接続するように複数の配線を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明のこのような構成によれば、複数の配線が一括して半導体パターンにより短絡されるため、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれをを介して複数の配線に分散するので、基板上に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。
【0009】
また、前記複数の配線の端部は、前記半導体パターン上に位置することを特徴とする。このような構成によれば、配線形成前に半導体パターンが形成されるので、配線形成以後の静電気による配線間短絡、断線を防止し、短絡、断線不良のない高品質の電気光学装置を得ることができる。
【0010】
また、前記複数の配線は互いに交差してなる第1配線及び第2配線であり、前記半導体パターンを前記表示領域を囲むように形成することを特徴とする。このように、半導体パターンをリング状に形成することにより、半導体パターンを介して第1配線および第2配線とが短絡した状態となり、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれをを介して複数の配線に分散されるので、基板上に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。また、第1配線、第2配線形成前に半導体パターンを形成することにより、配線形成以後の静電気による配線間短絡、断線を防止し、高品質の電気光学装置を得ることができる。
【0011】
また、前記表示領域の配線に電気的に接続された半導体層を有し、前記半導体層を前記半導体パターンと同層で形成することを特徴とする。このような構成によれば、半導体パターンと配線とは短絡しているため、静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれを介して複数の配線に分散されるので、基板上に局部的に帯電することがなく、静電気により半導体層を有するスイッチング素子が破壊されたり、特性変動することがないという効果を有する。また、半導体層上に絶縁膜を介して配線の一部をなすゲート電極が配置されるスイッチング素子が配置される場合、スイッチング素子の完成と同時に、帯電防止構造が形成されるため、スイッチング素子の静電気破壊や、特性変動を未然に防止するという効果を有する。また、半導体パターンと半導体層を同時に形成することができ、製造工程数を増加させることがない。
【0012】
また、前記半導体パターンは不純物イオンが注入されたポリシリコンで形成することを特徴とする。このような構成とすることにより、低抵抗の半導体パターンを得るという効果を有する。
【0013】
また、前記配線と前記半導体パターンとの接続を電気的に切断する工程を有することを特徴とする。このような構成によれば、複数の配線が互いに絶縁された配線間短絡、断線のない電気光学装置を得ることができる。この切断は、基板上に配線が配置された半導体基板完成後に行われる。例えば、半導体パターンを有する半導体基板を液晶装置に用いる場合、半導体基板であるTFTアレイ基板と対向基板とを対向配置し、両基板間に液晶を保持させる液晶パネル組立工程後、すぐに半導体パターンと配線との接続を切断する切断工程を設けることができる。あるいは、パネル組立後、配線の入力端子部と外部回路とを接続する接続工程直前に切断工程を設けることもできる。また、液晶パネル組立工程前に切断工程を設けても良いが、パネル組立時に半導体パターンを残すことにより、組立時に発生する静電気による配線間短絡、断線やスイッチング素子破壊を防止することができる。切断の方法としては、スクライブカッターなどにより半導体パターンが配置された部分の基板を切断しても良いし、基板は切断せずにレーザなどで半導体パターンと配線との接続だけを切断しても良い。
【0014】
また、前記基板上には複数の前記表示領域が配置されてなることを特徴とする。このような構成によれば、1枚の基板から複数の半導体基板を得ることができ、生産性を高めることができる。このような1枚の基板から複数の半導体基板を取る多面取りの場合、半導体パターンは各半導体基板ごとに配置されても良いし、1つの半導体パターンを複数の半導体基板で共有しても良い。
【0015】
本発明の他の電気光学装置の製造方法は、基板上に、半導体層を有する複数のトランジスタが配置された表示領域を有する電気光学装置の製造方法において、前記基板上に、前記半導体層と、前記表示領域に前記半導体層と同層からなる蓄積容量用電極と、前記表示領域に隣接して前記半導体層と同層からなる半導体パターンとを形成する工程と、前記表示領域及び該表示領域から延在されて、前記半導体パターンと電気的に接続するように複数の配線を形成する工程と、前記蓄積容量用電極及び前記半導体パターンに不純物イオンを注入する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明のこのような構成によれば、複数の配線が一括して半導体パターンにより短絡されるため、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれをを介して複数の配線に分散するので、基板上に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。更に、半導体パターンに不純物イオンが注入されることにより、半導体パターンを低抵抗化することができ、また、この半導体パターンへの不純物イオンの注入工程と表示領域中の蓄積容量用電極への不純物イオンの注入工程を同時に行うことにより製造工程を短縮することができる。
【0017】
また、本発明の他の電気光学装置の製造方法は、基板上に、半導体層を有する複数のトランジスタが配置された表示領域と、該表示領域に隣接して配置された半導体パターンと、前記表示領域及び該表示領域から延在されて前記半導体パターンと電気的に接続するように形成された複数の配線とを有する電気光学装置の製造方法において、前記基板上に、前記半導体パターンを形成する工程と、前記半導体パターンを覆うように絶縁膜を形成する工程と、前記半導体パターンに前記絶縁膜を介して不純物イオンを注入する工程と、前記半導体パターン上の所定の箇所の前記絶縁膜を除去する工程と、前記所定の箇所を含む前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする。更に、他の電気光学装置の製造方法は、基板上に、半導体層を有する複数のトランジスタが配置された表示領域と、該表示領域に隣接して配置された半導体パターンと、前記表示領域及び該表示領域から延在されて前記半導体パターンと電気的に接続するように形成された複数の配線とを有する電気光学装置の製造方法において、前記基板上に、前記半導体パターンを形成する工程と、前記半導体パターンに不純物イオンを注入する工程と、前記半導体パターンを覆うように絶縁膜を形成する工程と、前記半導体パターン上の所定の箇所の前記絶縁膜を除去する工程と、前記所定の箇所を含む前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、複数の配線が一括して半導体パターンにより短絡されるため、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれをを介して複数の配線に分散するので、基板上に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。更に、半導体パターンにイオン注入が施されることにより半導体パターンの低抵抗化を図ることができ、このイオン注入工程は、半導体パターンに直接あるいは絶縁膜を介して行うことができる。
【0019】
また、前記絶縁膜は酸化シリコン膜を用いることができる。
【0020】
本発明の半導体基板は、基板上に表示領域を有する半導体基板において、前記基板上に、表示領域に隣接されて配置された半導体パターンと、前記表示領域及び該表示領域から延在されて、前記半導体パターンと電気的に接続して配置された複数の配線と、を具備することを特徴とする。
【0021】
本発明のこのような構成によれば、複数の配線が一括して半導体パターンにより短絡されるため、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれを介して複数の配線に分散されるので、局部的に基板上に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。また、このような構成を有する半導体基板を用いて電気光学装置を形成する場合、その組立工程に発生する静電気による配線間短絡、断線などを防止できるという効果を有する。
【0022】
また、前記複数の配線の端部は、前記半導体パターン上に位置することを特徴とする。このような構成によれば、配線形成前に半導体パターンが形成されるので、配線形成以後の静電気による配線間短絡、断線を防止し、短絡、断線不良のない高品質の半導体基板を得ることができる。
【0023】
また、前記複数の配線は、互いに交差する第1配線と第2配線とからなり、前記半導体パターンは前記表示領域を囲むように配置されてなることを特徴とする。このように、半導体パターンをリング状に形成することにより、半導体パターンを介して第1配線および第2配線とが短絡した状態となり、製造工程中に静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれをを介して複数の配線に分散されるので、基板上に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線を防止するという効果を有する。また、このような構成の半導体基板を用いて電気光学装置を形成する場合、その組立工程で発生する静電気による配線間短絡、断線などを防止するという効果を有する。
【0024】
また、前記表示領域の配線に電気的に接続された半導体層が配置され、該半導体層は前記半導体パターンと同層からなることを特徴とする。このような構成によれば、半導体パターンと配線とは短絡しているため、静電気が生じても、その静電気は半導体パターン及びこれを介して複数の配線に分散されるので、基板上に局部的に帯電することがなく、静電気により半導体層を有するスイッチング素子が破壊、特性変動されることがないという効果を有する。また、このような構成の半導体基板を用いて電気光学装置を形成する場合、その組立工程中に発生する静電気による半導体層を有するスイッチング素子の破壊、特性変動を未然に防止するという効果を有する。
【0025】
また、前記半導体パターンは不純物イオンが注入されたポリシリコンからなることを特徴とする。このような構成とすることにより、低抵抗の半導体パターンを得るという効果を有する。
【0026】
本発明の電気光学装置は、上述の半導体基板を有することを特徴とする。このような構成によれば、電気光学装置の組立工程においても静電気による配線間短絡、断線やスイッチング素子の破壊、特性変動などを防止することができ、高品質の電気光学装置を得るという効果を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を、電気光学装置としての液晶装置に適用した場合を例にあげ、図面に基づいて説明する。尚、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0028】
本発明による液晶装置の構成を図1を参照して説明する。図1は、液晶装置の表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路である。
【0029】
液晶装置400は、互いに交差してなる走査線3とデータ線6とが配置された表示領域を有する液晶パネルと、これら走査線3とデータ線6にそれぞれ駆動信号を供給するための走査線駆動回路104およびデータ線駆動回路101が配置された駆動回路基板とから構成される。
【0030】
液晶パネルは、TFTアレイ基板と対向基板との間に液晶層が挟持されて構成されている。対向基板は、ガラス基板上にマトリクス状に形成された遮光膜、これを覆って順次形成されたITO膜からなる対向電極、ポリイミドからなる配向膜とから構成されている。
【0031】
TFTアレイ基板200では、その表示領域201に、平行に配置された容量線3b及び走査線3と、走査線3と交差して配置されたデータ線6と、これら走査線3とデータ線6との交差部毎にマトリクス状に配置された画素電極9aと、画素電極9aを制御するための薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)30とが配置されている。走査線駆動回路104、データ線駆動回路101は、それぞれ走査線3、データ線6の端子部と接続し、各線に信号を供給している。
【0032】
本実施形態においては、このようなTFTアレイ基板として、図2に示すように、1枚のマザーガラス60から複数枚、ここでは4枚のTFTアレイ基板200が取れるように多面付けされた多面付け半導体基板410を切断して得たTFTアレイ基板を用いた。
【0033】
以下に、個々のTFTアレイ基板200に分離する前の状態の多面付け半導体基板410を、図2から図5を用いて説明する。図2は多面付け半導体基板の平面図、図3は図2の円Aに囲まれた領域の拡大平面図である。図4は図3のB−B'で切断した場合のTFTアレイ基板の縦断面図、図5は図3のC−C'で切断した場合のTFTアレイ基板の縦断面図である。
【0034】
図2に示すように、多面付け半導体基板410は、マザーガラス60に、TFTアレイ基板200に対応する表示領域201が4つ配置された構成となっている。マザーガラス60の周辺部と、隣り合う表示領域201間とには、半導体パターン203(図2中、右下がりの斜線)としてPイオンが注入されたポリシリコンが配置されている。半導体パターン203は、各表示領域201に隣接し、各表示領域201を囲むようにその周辺部に配置されている。マザーガラス60上には、各表示領域201及び各表示領域201から延在されて、x軸方向に伸びる複数の直線状の走査線(図示せず)、y軸方向に伸びる複数の直線状のデータ線(図示せず)が配置されており、各表示領域201の上辺部にデータ線の入力端子部、左辺部に走査線の入力端子部が位置するように配置された構造となっている。各表示領域201の走査線およびデータ線の入力端子部側の端部は、半導体パターン203上に位置しており、走査線およびデータ線の各端部と半導体パターン203とは互いに電気的に接続した状態となっている。そして、マザーガラス60は、点線で示されるスクライブライン411に沿ってスクライブカッターなどにより切断され、個々のTFTアレイ基板200に分離される。
【0035】
次に、TFTアレイ基板の表示領域中の画素構造、半導体パターンと走査線およびデータ線との接続構造について図3〜図5を用いて説明する。
【0036】
図3に示すように、TFTアレイ基板の表示領域には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9aが設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6、走査線3(点線)及び容量線3b(点線)が設けられている。データ線6は縦方向に延伸した形状に形成され、データ線6はコンタクトホール5aを介してポリシリコン膜からなる半導体層1(左下がりの斜線部)のうち後述のソース領域1dに電気的に接続されており、データ線6はソース領域1dと接続される6a付近で、その幅が広くなるように形成されている。データ線6と同層で形成された導電層6bはコンタクトホール5bを介して半導体層1のうち後述のドレイン領域1eに電気的に接続しており、更に、導電層6bはコンタクトホール8を介して画素電極9aと電気的接続されている。また、半導体層1のうちチャネル領域に対向するように走査線3が配置され、走査線3はゲート電極として機能している。本実施形態においては、半導体層1と走査線3とが重なり合う箇所は2カ所となっており、ダブルゲート構造となっている。尚、図面上、走査線3と半導体層1とが平面的に重なり合う部分、即ちゲート電極に対応する位置の半導体層は走査線によって隠れ、図示されていない。容量線3bは、走査線3に沿ってほぼ直線状に伸び、データ線6と交差する箇所からデータ線6に沿って突出した突出部を有し、この突出部にほぼ対応して半導体層の一部が配置されている。容量線3bは、画素電極9aの一部と平面的に重なり合い、この領域で容量を形成し、更に、画素電極9aと容量を形成している。半導体層1は、データ線6及び走査線3の下に延設されて、同じくデータ線6及び走査線3に沿って伸びる容量線3b部分に絶縁膜2を介して対向配置されて、容量を形成している。
【0037】
表示領域の周辺部には、半導体パターン203(図中、右下がりの斜線部)が設けられている。各走査線3の端部および各データ線6の端部は、半導体パターン203上に位置し、半導体パターン203と電気的に接続されており、走査線3、データ線6、半導体パターン203とは短絡された状態となっている。半導体パターン203のうち、走査線3と平行に配置される配線部分には、走査線3と同層でかつ平行に配置されたダミー走査線412が配置されている。半導体パターン203とダミー走査線412とはコンタクトホール205を介して電気的に接続され、ダミー走査線412とデータ線6の端子部とはコンタクトホール206を介して電気的に接続されている。また、半導体パターン203のうち、データ線6と平行に配置される配線部分は、コンタクトホール204を介して、走査線3の端部と電気的に接続される。
【0038】
図4を用いて、走査線3と半導体パターン203との接続構造および表示領域中の断面構造について説明する。TFTアレイ基板200は、ガラス基板60上に酸化シリコンからなる下地膜12、ポリシリコンからなる半導体層1、半導体パターン203が配置されている。半導体層1、半導体パターン203上には、ゲート絶縁膜2が配置されている。ゲート絶縁膜2上には、アルミニウムからなる走査線3、走査線の一部であるゲート電極3a、容量線3bが配置されている。走査線3の端部は配線パターン203上に位置しており、ゲート絶縁膜2に形成されるコンタクトホール204により、走査線3の端部と半導体パターン203とは電気的に接続されている。そして、走査線3、ゲート電極3a及び容量線3bを覆うように層間絶縁膜4が配置されている。層間絶縁膜4上には、同層で形成されたデータ線6、、導電層6bが配置されている。データ線6は、ゲート絶縁膜2及び層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール5aにより後述で説明する半導体層1のソース領域と電気的に接続され、導電層6bは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール5bにより、後述で説明する半導体層1のドレイン領域と電気的に接続される。更に、データ線6、導電層6bを覆って層間絶縁膜7が配置される。層間絶縁膜7に形成されたコンタクトホール8により導電層6bは層間絶縁膜7上に配置されるITO(Indium Tin Oxide)膜からなる画素電極9aと電気的に接続している。最後に、画素電極9aを覆って、ポリイミドからなる配向膜16が配置される。そして、必要に応じ、点線で示されるスクライブライン411に沿って基板を切断することにより、走査線3と半導体パターン203とを電気的に切断し、切断された部分の走査線3の端部領域を、外部からの信号を供給するための入力端子部として用いる。ここで、表示領域中のTFTの半導体層1は、LDD(lightly doped drain)構造を有していてもよい。
【0039】
次に、図5を用いて、データ線6と半導体パターン203との接続構造について説明する。TFTアレイ基板200は、ガラス基板60上に酸化シリコンからなる下地膜12、ポリシリコンからなる半導体層1、半導体パターン203が配置されている。半導体層1、半導体パターン203上には、ゲート絶縁膜2が配置されている。ゲート絶縁膜2上には、アルミニウムからなる走査線(図示せず)、走査線の一部であるゲート電極(図示せず)、容量線(図示せず)、ダミー走査線412が配置されている。ダミー走査線412と半導体パターン203とは、ゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホール205により電気的に接続されている。さらに、走査線、ゲート電極、容量線、ダミー走査線412を覆うように層間絶縁膜4が形成されている。層間絶縁膜4上に形成されるデータ線6の端部は、層間絶縁膜4に形成されるコンタクトホール204により、ダミー走査線412と電気的に接続されている。データ線6上には、層間絶縁膜7、画素電極(図示せず)、配向膜16が順次積層されている。
尚、コンタクト孔205または206を介して直接半導体パターン203に電気的接続を取っても良い。
【0040】
次に、TFTアレイ基板を4枚取ることができる図2に示す多面付け半導体基板410の製造方法について、図6〜図11を用いて説明する。なお、図6〜図11には、図4および図5に対応する断面図を図示している。
【0041】
まず、図6(a)に示すように、ガラス基板60上に、PE(plasma enhanced)CVD法またはECR(electron cyclotron resonance)CVD法により、下地膜12として、シリコン酸化膜(SiO2膜)を200〜500nm程度の厚みで形成する。この下地膜は、ガラス基板60表面の汚れやガラス基板中に含まれる不純物等がTFT30の特性の劣化を引き起こすことを防止する機能を有する。
【0042】
次に、図6(b)に示すように、PECVD法またはLP(low pressure)CVD法により、下地膜上にa−Si膜401aを30〜100nm程度の厚みで積層する。
【0043】
次に、図6(c)に示すように、a−Si膜にKrFまたはXeClなどのエキシマレーザ光を300〜600mJ/cm2照射することにより、a−Si膜を結晶化させ、p−Si膜401bを得る。エキシマレーザ光の照射強度、照射時間などはa−Si膜の膜厚、膜質などにより適宜調整する。本実施形態においては、レーザアニールにより低温で、ポリシリコン層を得ることができるため、基板としてシリコン基板よりも安価なガラス基板を採用することができる。
【0044】
次に、図6(d)に示すように、表示領域のTFTの半導体層に相当する形状を有し、かつ半導体パターンに相当する形状を有するフォトレジスト膜402を形成する。
【0045】
次に、図6(e)に示すように、フォトレジスト膜402をマスクとして、p−Si膜401bを塩素系ガスを用いてRIE(reactive ion etching)により、エッチングし、表示領域中の半導体層1、表示領域を囲む形状の半導体パターン203を形成する。尚、RIEのようなドライエッチング以外に、弗硝酸を用いてエッチングするなど薬液を用いるウエットエッチングを使用することもできる。
【0046】
次に図6(f)に示すように、フォトレジスト膜402を剥離後、図6(g)に示すように、PECVD法によりTEOS(テトラエチルオルソシリケート)と酸素ガスとの混合ガスを原料ガスとして、50〜120nmの膜厚の第1の絶縁膜であるゲート絶縁膜2を形成する。ここで、原料ガスとしては、SiH4と酸素ガスとを用いても良い。
【0047】
次に図7(a)に示すように、表示領域の半導体層1のうち容量電極として機能する領域1f及び半導体パターン203に対応する領域が除去された形状のフォトレジスト膜403を形成する。そして、このフォトレジスト膜403をマスクにし、イオン注入法により、不純物としてリンイオンを5×1014〜1016個/cm2のドーズ量にて、半導体層1及び半導体パターン203に注入し、容量電極1f、半導体パターン203を形成する。注入後、フォトレジスト膜403を剥離する。
【0048】
次に、図7(b)に示すように、ゲート絶縁膜2上にフォトレジスト膜404を形成する。これをマスクとして、ゲート絶縁膜2をエッチングし、半導体パターン203と後に形成する走査線の端部とが短絡するためのコンタクトホール204、半導体パターン203と後に形成するダミー走査線とが短絡するためのコンタクトホール205を形成する。この後、フォトレジスト膜404を除去し、図7(c)に示すように、半導体パターン203に対応したゲート絶縁膜2に、後に形成される配線の数分のコンタクトホール204、205が形成される。
【0049】
次に、図7(d)に示すように、ゲート絶縁膜2上に、PVD(physical vapor deposition)法により、200〜600nmの膜厚、ここでは400nmのアルミニウム膜405を形成する。さらに、アルミニウム膜405上に、走査線、ゲート電極、容量線、ダミー走査線に相当する形状のフォトレジスト膜406を形成する。これをマスクとして、図7(e)に示すように、弗素系または塩素系ガスを用いて、RIE法によりアルミニウム膜405をエッチングする。エッチング後、フォトレジスト膜406を剥離して、図7(f)に示すように、アルミニウムからなる走査線3、容量線3b、ダミー走査線412を得る。走査線3の端部はコンタクトホール204を介して半導体パターン203と電気的に接続され、ダミー走査線412はコンタクトホール205を介して半導体パターン203と電気的に接続される。複数の走査線3はコンタクトホール204を介して半導体パターン203に一括して短絡されるため、走査線形成工程以降の製造工程中に静電気が生じても、半導体パターン及びこれを介して複数の走査線3に静電気が分散されるため、基板上に局部的に帯電することがなく、静電気による配線間短絡、断線の発生を防止することができる。また、本工程により上述のような帯電防止構造が形成されるのと同時に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が配置される構造のスイッチング素子が完成されるので、本工程及び後の製造工程中における静電気によるスイッチング素子破壊、特性変動を防止することができる。
【0050】
次に、図8(a)に示すように、走査線3、ゲート電極3a、容量線3bをマスクとして、半導体層1に5×1014〜1016個/cm2のリンイオンをイオン注入法により注入する。これにより、図8(b)に示すように、ゲート電極3aに対して自己整合したチャネル領域1a、このチャネル領域1aを挟むように配置される低濃度ソース領域(図示せず)、低濃度ドレイン領域1c、更にこれらの低濃度領域を挟むように配置される高濃度ソース領域1d、高濃度ドレイン領域1eとを有するNチャネル型TFTに対応するLDD構造の半導体層1を得る。ここで、高濃度領域1d、1eは、図7(a)に示されるイオン注入工程、図8(a)に示されるイオン注入工程の計2回のイオン注入工程により形成され、低濃度領域は、図8(a)に示されるイオン注入工程により形成される。
【0051】
次に図8(c)に示すように、走査線3、容量線3b、ダミー走査線412を覆うように、PECVD法により、原料ガスとしてTEOSとオゾンガスを用いて、1500nmの厚みのSiO2からなる層間絶縁膜4を形成する。この後、不純物イオンを活性化させるため、400℃の温度条件で活性化加熱処理(活性化アニール処理)を行う。
【0052】
次に、図8(d)に示すように、表示領域のTFTの高濃度ソース領域、高濃度ドレイン領域と、後に形成されるデータ線6、導電層6bとを接続するためのコンタクトホール、ダミー走査線412と後に形成されるデータ線とを接続するためのコンタクトホールに相当する部分が除去されてパターニングされたフォトレジスト膜407を形成する。
【0053】
次に、図9(a)に示すように、フォトレジスト膜407をマスクとして層間絶縁膜4をエッチングして、コンタクトホール5a、5b、206を形成する。その後、フォトレジスト膜407を剥離して、図9(b)の構造を得る。
【0054】
次に、図9(c)に示すように、層間絶縁膜4上に、PVD法により300〜1000nmの膜厚のアルミニウム・チタニウム多層膜408を形成する。更に、図9(d)に示すように、アルミニウム・チタニウム多層膜408上に、データ線、ソース、ドレインに相当する箇所が除去された形状のフォトレジスト膜409を形成する。
【0055】
次に、図10(a)に示すように、フォトレジスト膜409をマスクとしてアルミニウム・チタニウム膜408を塩素系ガスを用いてRIE法によりエッチング後、フォトレジスト膜411を剥離する。これにより、図10(b)に示すように、データ線6、TFTの半導体層の高濃度ソース領域1dに電気的に接続し、データ線6、高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続した導電層6bを得る。データ線6の端部は、コンタクトホール206を介してダミー走査線412と電気的に接続され、半導体パターン203とデータ線6とはダミー走査線412を介して短絡した構成となっている。本実施形態においては、ダミー走査線412を形成したが、ダミー走査線412を形成せずにデータ線と半導体パターンとを短絡させる構造としても良い。本工程により、走査線、データ線、半導体パターンは短絡した状態となり、後の製造工程中に生じる静電気による配線間短絡、断線及びTFTの破壊、特性変動を防止することができる。
【0056】
次に図10(c)に示すように、データ線、導電層、データ線を覆って層間絶縁膜7をTEOSと酸素ガスとの混合ガスを原料ガスとしてPECVD法により形成する。ここで、層間絶縁膜7の成膜方法としては、常圧CVD法を用いてもよく、また、原料ガスとして、TEOSとオゾンガスの混合ガス、またはSiH4と酸素ガスの混合ガスを用いてもよい。また、無機膜だけでなく、アクリル系などの有機膜を用いることもでき、この場合、無機膜と比較して膜厚の厚い膜を得やすいため、平坦化膜としても用いることができる。
【0057】
次に図10(d)に示すように、層間絶縁膜7上に、導電層6bと後に形成する画素電極とを接続するコンタクトホールに対応した箇所が除去されたフォトレジスト膜414を形成する。その後、図11(a)に示すように、フォトレジスト膜414をマスクとして層間絶縁膜7をRIE法またはウエットエッチング法などによりエッチングし、フォトレジスト膜414を剥離して、図11(b)に示すように、コンタクトホール8を有する層間絶縁膜7を得る。
【0058】
次に、図11(c)に示すように、層間絶縁膜7上に、スパッタ法により50〜200nm程度の厚みのITO膜416を成膜する。その後、図11(d)に示すように、ITO膜416上に画素電極形状に対応したフォトレジスト膜417を形成し、これをマスクとしてITO膜416を、王水系またはHBrにてウエットエッチングするか、またはCH4またはHI等のガスを用いてRIE法によるドライエッチングをすることにより、図11(e)に示すように、画素電極9aを得る。
【0059】
その後、画素電極9aを覆い、複数の表示領域が多面付けされた多面付け半導体基板を得る。
【0060】
上述の製造工程においては、配線及びスイッチング素子が形成される前に、半導体パターンが形成されるため、配線形成以降またはスイッチング素子形成以降のTFTアレイ基板の製造工程において静電気が発生しても、この静電気は複数の配線を一括して短絡させる半導体パターン及び配線に分散されるため、基板に局部的に帯電することがなく、配線間短絡、断線やスイッチング素子の破壊、特性変動を防止することができる。
【0061】
この後、多面付け半導体基板410は、図2に示すようスクライブライン411に沿って切断され、半導体パターン203と表示領域200とは分離され、4個のTFTアレイ基板200が形成される。そして、このTFTアレイ基板と対向基板とを対向配置し、両基板間に液晶を挟持させて液晶パネルを組み立てる。この液晶パネルの各配線はその端部が入力端子となり、駆動回路と接続され、液晶装置が製造される。
【0062】
本実施形態において、半導体パターンは10kΩ/sq.以下の抵抗であることが望ましい。
【0063】
本実施形態では、液晶パネル組立時に、半導体パターンが除去された状態のTFTアレイ基板を用いたが、半導体パターンを残した状態のTFTアレイ基板を用いても良い。液晶パネル組立時に半導体パターンを残しておくことにより、組立時に静電気が発生しても、配線間短絡、断線やスイッチング素子破壊、特性変動が生じず、高品質の液晶装置を得ることができる。この場合、組立後、スクライブカットにより半導体パターンが配置された基板を切り落とすなどして、各配線を短絡させている半導体パターンと配線とを電気的に切断すれば良い。
【0064】
また、本実施形態では、多面付け半導体基板の状態で、複数のTFTアレイ基板の配線は、1つの共通の半導体パターンに接続しているが、各TFTアレイ基板毎に半導体パターンを設けても良く、例えば各TFTアレイ基板毎に表示領域を囲むようにリング状の半導体パターンを形成しても良い。
【0065】
また、本実施形態では、1枚のガラス基板に多面付けした半導体基板を例にあげたが、1枚のガラス基板に1面のみを形成した半導体基板を用いても良い。
【0066】
また、本実施形態においては、表示領域を有するTFTアレイ基板と駆動回路が配置される駆動回路基板とは、別基板にて形成されているが、図12に示すように、表示領域と駆動回路とが同一基板に形成された駆動回路一体型の電気光学装置にも本発明を適用できる。
【0067】
この場合、図12に示すようにTFTアレイ基板200は、ガラス基板60上に、表示領域201が配置され、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が基板60の一辺に沿って設けられ、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する二辺に沿って設けられた構成となっている。ここで、表示領域201中に配置される走査線に供給される走査信号遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良い。更にTFTアレイ基板200の残る一辺には、表示領域の両側に設けれた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。実装端子102は、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104と配線103により電気的に接続され、外部からの信号の入力端子部として機能する。更に、外部回路接続端子102からは、実装端子102と電気的に接続して延伸部104が延在しており、延伸部104は、半導体パターン203により一括して短絡された状態となっている。ここで、延伸部104は配線103の端部に相当する。そして、必要に応じて、スクライブライン411に沿って基板60を切断するなどして、半導体パターン203と配線102との電気的接続を切断する。このような構造とすることにより、TFTアレイ基板の表示領域及び駆動回路が配置された領域において、TFTアレイ基板の製造工程中や液晶パネル組立工程中に発生する静電気による配線間短絡、断線及びTFT破壊、特性変動を防止することができることはいうまでもない。
【0068】
また、本実施形態の構造に加えて、走査線及びデータ線と同層で形成するショートリングを設けても良く、これにより静電気による配線間短絡、断線やスイッチング素子破壊の発生をより一層防止することができる。この場合、ショートリングは例えば表示領域を囲み、かつリング状に形成された半導体パターンの内側に配置される。ショートリングは、TFTアレイ基板形成後に、各配線を絶縁するために、各配線間をつなぐ部分をレーザなどにより電気的に切断される。このショートリングの切断時に、半導体パターンと配線との電気的な切断をあわせて行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶装置における表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種素子、配線等の等価回路である。
【図2】TFTアレイ基板が多面付けされた半導体基板の平面図である。
【図3】図2の円Aに囲まれた領域のTFTアレイ基板の拡大平面図である。
【図4】図3の線B−B’で切断したときの断面図である。
【図5】図3の線C−C’で切断したときの断面図である。
【図6】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その1)である。
【図7】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その2)である。
【図8】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その3)である。
【図9】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その4)である。
【図10】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その5)である。
【図11】実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の製造プロセスを順を追って示す工程図(その6)である。
【図12】駆動回路一体型用のTFTアレイ基板に本発明を適用した場合の平面図である。
【符号の説明】
1…半導体層
3…走査線
6…データ線
30…TFT
60…基板
200…TFTアレイ基板
203…半導体パターン
204、205、206…コンタクトホール
400…液晶装置
410…多面付き半導体基板
411…スクライブライン
Claims (7)
- 表示領域に配置され、半導体層と、前記半導体層にゲート絶縁膜を介して対向配置されたゲート電極を含む走査線を有する薄膜トランジスタと、
前記表示領域の周辺に位置する前記走査線と重なり、前記薄膜トランジスタの前記半導体層と同一材料で形成され、前記ゲート絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して前記走査線と電気的に接続される半導体パターンと、
を有することを特徴とする半導体基板。 - 表示領域に配置され、半導体層と、前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して対向配置されたゲート電極を有する薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタ上に配置された絶縁膜と、
前記絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタと電気的に接続されたデータ線と、
前記表示領域の周辺に位置する前記データ線と重なり、前記薄膜トランジスタの前記半導体層と同一材料で形成された半導体パターンと、
前記半導体パターンと重なり、前記データ線と前記半導体パターンとをコンタクトホールを介して電気的に接続する、前記前記薄膜トランジスタの前記ゲート電極と同一材料で形成された導電膜と、
を有することを特徴とする半導体基板。 - 前記データ線と交差して配置される走査線を有し、前記半導体パターンは、前記表示領域の周辺に位置する前記走査線と重なり、前記走査線と前記半導体パターンは電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の半導体基板。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体基板を有する電気光学装置。
- 基板上に、半導体層を有する複数のトランジスタが配置された表示領域を有する電気光学装置の製造方法において、
前記基板上に、前記半導体層と、前記表示領域の周囲に前記半導体層と同層からなる半導体パターンとを形成する工程と、
前記半導体層及び前記半導体パターン上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体パターン上の前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、
前記半導体パターン上に、前記コンタクトホールを介して前記半導体パターンに電気的に接続される走査線を形成する工程と、
を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 基板上に、半導体層を有する複数のトランジスタが配置された表示領域を有する電気光学装置の製造方法において、
前記基板上に、前記半導体層と、前記表示領域の周囲に前記半導体層と同層からなる半導体パターンとを形成する工程と、
前記半導体層及び前記半導体パターン上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記半導体パターン上の前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、
前記半導体層上に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極及び、前記半導体パターン上に、前記コンタクトホールを介して前記半導体パターンに電気的に接続される導電膜を形成する工程と、
前記ゲート電極及び前記導電膜上に絶縁膜を形成する工程と、
前記薄膜トランジスタに電気的に接続されると共に、前記表示領域の周囲で前記導電膜にコンタクトホールを介して電気的に接続されるデータ線を形成する工程と、
を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 前記ゲート電極と同一膜で形成され、前記表示領域の周囲でコンタクトホールを介して前記半導体パターンに電気的に接続される走査線を形成する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の製造方法。
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