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JP3793833B2 - パチンコ機 - Google Patents

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JP3793833B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、図柄表示装置を有し、パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制御部と、メイン制御部から送られた制御信号に応じて図柄表示装置を表示駆動制御するためのサブ制御部とを備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機においては、例えば、図柄表示装置を設け、その表示画面において、複雑な表示動作を行わせたり、遊技態様に応じて数種類の表示画面を切り換え動作を行わせたりすることにより、遊技者の多様な趣向を満たすようにしている。このようなパチンコ遊技機にあっては、パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制御部のみでは、パチンコ機に配備された各駆動制御要素を全て制御することがメイン制御部の処理タイミングやメモリの記憶容量に制限があって困難であるため、駆動制御要素毎に専用のサブ制御部が配備されており、メイン制御部から制御信号並びに出力データからなる制御用のコマンドデータをサブ制御部に転送し、前記制御用のコマンドデータに応じてサブ制御部により駆動制御要素を制御駆動するようにしている。
【0003】
メイン制御部から転送される制御用のコマンドデータは、例えば、サブ制御部が図柄表示装置である場合には、パチンコ機における遊技状況を示すステータスデータ及び図柄表示装置に複数設定されている各図柄表示部に表示する図柄の種類並びに表示位置を示す各データ等である。
【0004】
また、ステータスデータは、例えば、パチンコ機における、遊技が開始される前の遊技待機中、遊技中、図柄変動が開始される前の図柄変動待機中、図柄変動中、複数ある図柄表示部のうちの変動中の1つの図柄表示部を残して他の図柄表示部において停止された図柄の組み合わせが大当たりとなる組み合わせに一致する遊技状態(以下、リーチという)、図柄表示部において大当たりが発生した場合の大当たり中、大当たりとなった場合に限り、遊技者に利益を付与するべく配設された入賞装置の開閉動作等の大当たり動作の内容を示す大当たり動作情報、入賞装置への入賞個数並びに入賞装置の開閉動作回数といった内容のものである。
【0005】
このように、メイン制御部からサブ制御部に転送される制御用のコマンドデータは、例えば、図柄表示部の数が増えたり、パチンコ機の遊技状況によって表示を切り替えるような場合には、コマンドデータのデータ量が必然的に大きくなる。
【0006】
従来のメイン制御部とサブ制御部との間におけるコマンドデータの伝送は、図18のタイミングチャートに示すように、メイン制御部側からWR信号を出力し、サブ制御部側のREADY信号をメイン制御部側が受けたときにコマンドデータを一回の出力処理で転送している。また、送信側であるメイン制御部からのデータ出力タイミングに受信側であるサブ制御部の受信タイミングを合わせなければならないため、サブ制御部側において図柄表示駆動処理以外にコマンドデータ受信のための待ち時間が設定されており、サブ制御部が待ち時間の間にメイン制御部からのWR信号並びにコマンドデータを受信できるよう構成されている。
【0007】
しかしながら、前述のように図柄表示装置において実行する表示駆動処理が複雑化すればする程、コマンドデータのデータ量が大きくなるため、前記待ち時間を長く設定する必要があり、また、図柄表示装置の表示駆動時間が長い場合には、サブ制御部側の表示駆動処理に要する処理時間がメイン制御部側のデータ出力タイミングの処理サイクルより長くなったりするといったことが起こり、この場合には、送受信のタイミングがズレることとなり、図柄表示部上にチラツキが発生したり、表示に歪みを生じたりする。さらに、ノイズによる影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入するといった場合には、例えば、大当たりを成立させる乱数がメイン制御部において抽出されたにもかかわらず、図柄表示部において外れ図柄が表示されてしまうといった不具合が起こる場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、図柄表示部上のチラツキや表示の歪みを防止することが可能であって、ノイズによるコマンドデータの転送ミスが防止でき、常時鮮明な画面表示を可能とするパチンコ機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のパチンコ機は、図柄表示装置を有し、パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制御部と、前記メイン制御部から送られた制御信号に応じて前記図柄表示装置を表示駆動制御するためのサブ制御部とを備えたものであって、上記課題を解決するために、前記メイン制御部は、遊技態様に応じた図柄の表示内容を前記サブ制御部に対して指令する複数のコマンドからなるコマンドデータを、1つのグループに複数のコマンドを含む複数のコマンドグループに分割する手段と、予め定められた長さの期間であって前記サブ制御部に対して割込み信号によって前記複数のコマンドグループのうちの1つのコマンドグループの転送を行う第1の期間と、前記第1の期間と同じ長さの期間であって当該期間中は前記サブ制御部に対してコマンドグループの転送を行わない第2の期間とが設定されると共に、前記第1の期間と前記第2の期間とが交互に設けられ、前記コマンドグループの転送を複数回に繰り返すことにより前記コマンドデータ全体を前記サブ制御部に転送する手段とを備え、前記サブ制御部は、前記第1の期間中は、前記メイン制御部から送信された割込み信号に応じて表示駆動処理を一時中断して前記コマンドグループの受信処理に移行し、前記1つのコマンドグループの受信処理が完了すると、一時中断していた前記表示駆動処理を再開し、前記第2の期間中は前記表示駆動処理を継続する構成とされ、前記コマンドグループの受信処理を複数回繰り返すことによって前記コマンドデータ全体を入力するコマンドデータ入力手段と、前記コマンドデータ全体が正常であるか否かをチェックするデータチェック手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のパチンコ機は、請求項1に記載のものにおいて、前記メイン制御部は、転送前の前記コマンドグループに含まれるコマンドを累積加算してチェックサムデータを算出し、前記チェックサムデータを前記コマンドグループに含ませて前記サブ制御部に転送する手段を備え、前記サブ制御部のデータチェック手段は、前記コマンドグループを受信する毎に該コマンドグループに含まれる前記コマンドを累積加算し、前記メイン制御部から送られた前記チェックサムデータを受け取ると、前記コマンドの累積加算値と前記チェックサムデータとが一致するか否かを判別し、一致した場合に正常と判定するものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、実施例におけるパチンコ機におけるデータ伝送装置の要部を示すブロック図である。パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制御部1は、制御処理実行手段としてのメインCPU2と、メインCPU2が実行するためのパチンコ遊技全体に関わる制御プログラムが格納されているROM3と、随時読み出しおよび書き込みが可能なRAM4と、メインCPU2が周辺機器との間でデータ通信を行うための通信インタフェース5とにより構成されている。なお、メインCPU2には、メインCPU2のための電源(図示せず)やメインCPU2の処理サイクルを規定するクロック回路(図示せず)が接続されている。
【0013】
また、図1に示すサブ制御部6は、パチンコ機が備えた図2に示す図柄表示装置7側に配備され、メイン制御部1からの制御信号並びにコマンドデータに応じて図柄表示装置7の各表示駆動手段を表示駆動制御する処理実行手段としてのサブCPU8と、サブCPU8が実行するための各表示駆動手段の表示駆動に関する制御プログラム並びにメイン制御部1とのデータ通信に関する制御プログラムが格納されているROM9と、随時読み出しおよび書き込みが可能なRAM10と、制御信号を出力するための出力ポート11と、各表示駆動手段の一部を構成する特別図柄表示部17を表示駆動するためのコモン1出力回路12乃至コモン4出力回路15並びにLED信号出力回路16とを備えている。なお、サブCPU8には、サブCPU8のための電源(図示せず)やサブCPU8の処理サイクルを規定するクロック回路(図示せず)が接続されている。
【0014】
図1において、サブ制御部6のサブCPU8は、メイン制御部1の通信インタフェース5を介してメインCPU2と通信接続され、メインCPU2から出力された制御信号並びにコマンドデータが通信インタフェース5を介してサブCPU8に入力されるよう構成されている。なお、データ伝送ラインは、8本の信号線で構成され、8ビットデータがパラレルに伝送される。
【0015】
また、特別図柄表示部17は、縦14行×横32列に配列されたドットマトリクスLEDにより構成され、さらに特別図柄表示部17は、左,中,右特別図柄表示部17a,17b,17cの3つに区分されている。サブ制御部6におけるサブCPU8の出力ポート11には、各コモン1出力回路12乃至コモン4出力回路15並びにLED信号出力回路16が接続されると共に、特別図柄表示部17が各コモン1出力回路12乃至コモン4出力回路15並びにLED信号出力回路16に接続され、サブCPU8からの制御出力により各コモン1出力回路12乃至コモン4出力回路15の出力並びにLED信号出力回路16の出力を切り換えることにより、左,中,右特別図柄表示部17a,17b,17cに図柄を表示駆動するよう構成されている。
【0016】
なお、メイン制御部1からサブ制御部6に対して転送され、遊技態様に応じた図柄の表示内容を指令するコマンドデータを複数に分割し、各分割されたコマンドデータを時分割よって転送する請求項1に記載の制御データ時分割転送手段は、メイン制御部1のROM3に格納されている制御プログラムの一部である。また、メイン制御部1から転送されたコマンドデータを転送前のコマンドデータに対してチェックするデータチェック手段は、サブ制御部6のROM9に格納されている制御プログラムの一部である。
【0017】
図2は、実施例のパチンコ機に配備された遊技盤18を一部省略して示す正面図である。遊技盤面の略中央には、特別図柄表示部17を備えた図柄表示装置7が配設され、図柄表示装置7の下方には、特別図柄表示部17における図柄の変動を開始させるための始動口19を有する普通電動役物20が配設され、普通電動役物20の左右にはゲート21,22がそれぞれ配設され、遊技盤18面の下部には、ソレノイド(図示を省略)により開閉動作される大入賞口23を備えた入賞装置ユニット24が配設されている。
【0018】
図柄表示装置7は、その表示装置本体25の中央に、左,中,右特別図柄表示部17a,17b,17cにより構成された特別図柄表示部17を備え、特別図柄表示部17の上部側には、普通電動役物20の始動口19への入賞記憶状態を最大4個まで表示する特別図柄記憶数表示LED26が配備され、表示装置本体25の上部には、2つの7セグメントにより構成された左,右普通図柄表示部27a,27bを有する普通図柄表示器28が配設され、普通図柄表示器28の上部にはゲート21,22への遊技球の通過記憶を最高4回迄表示する普通図柄記憶数表示LED29が配備されている。
【0019】
また、入賞装置ユニット24の中央には、可動扉30がその下端側を揺動自在に軸支され、該可動扉30がソレノイドによりその上端側を前方に向けて移動された時に開成される大入賞口23の内部中央には、特別の入賞領域である特定領域31が設けられ、大入賞口23の内部右方には、大入賞口23への入賞球数を表示する大入賞口入賞数表示LED32が配備され、大入賞口23の内部左方には、可動扉30の開成動作による大入賞口23の開放回数を表示する開放回数表示LED33が配設されている。
【0020】
なお、普通電動役物20の奥方、大入賞口23の奥方、特定領域31及び左右のゲート21,22の奥方には、入賞検出手段並びに遊技球検出手段としての始動口入賞検出スイッチSW1、大入賞口入賞検出スイッチSW2、特定領域通過検出スイッチSW3及びゲート通過検出スイッチSW4がそれぞれ配備されている。また、遊技盤18面には、従来と同様、普通入賞口や遊技状況に応じて点灯駆動される装飾用の各表示灯が配設されているが、図示を省略している。
【0021】
また、図3は、サブ制御部8における各表示手段の接続を示すブロック図であり、サブ制御部8には、図1に示す左,中,右特別図柄表示部17a,17b,17cの他に、各表示駆動回路34乃至39を介して左,右普通図柄表示部27a,27bを有する普通図柄表示器28、普通図柄記憶数表示LED29、大入賞口入賞数表示LED32及び開放回数表示LED33がそれぞれ接続され、これら各表示手段はサブCPU8により個別にまたは同時に表示駆動されるよう構成されている。
【0022】
次に、図2に示す遊技盤18面におけるパチンコ遊技の概略を説明する。遊技球が始動口19に入賞すると、図柄表示装置7の特別図柄表示部17の図柄変動が開始される。なお、始動口19への遊技球の入賞があると、図3のメイン制御部1は大当たり判定用乱数の値を記憶する。特別図柄表示部17の変動中における始動口19への遊技球の入賞は最高4回迄記憶され、その記憶数が特別図柄記憶数表示LED26によって個数点灯されて表示される。
【0023】
特別図柄表示部17の図柄変動は、図柄変動の開始後、左特別図柄表示部17a、右特別図柄表示部17c、中特別図柄表示部17bの順で停止表示される。各特別図柄表示部17a,17c,17bに表示される図柄の種類は、表1並びに表2に示す通りであって、メイン制御部1において、各特別図柄表示部17a,17c,17bに表示するべき図柄に対応した各特別図柄データを作成し、左特別図柄、右特別図柄、中特別図柄の全てが同一図柄となる大当たり特別図柄データと、左特別図柄と右特別図柄とが一致し、中特別図柄だけが異なるリーチ図柄データと、左特別図柄、右特別図柄、中特別図柄の全てが異なる外れ特別図柄データとに区分し、各々の特別図柄データをそれぞれ別々に記憶している。
【0024】
【表1】
Figure 0003793833
【0025】
【表2】
Figure 0003793833
メイン制御部1は、各特別図柄表示部17a,17c,17bの図柄の停止表示を行う際に、大当たり判定用乱数の値が大当たりに関するものであるか否か、リーチのみに関するものであるか否か、外れであるか否かをそれぞれ判別することにより、停止表示する各特別図柄データを区分して記憶しておいた大当たり特別図柄データ、リーチ図柄データ並びに外れ特別図柄データのうちより選択する。なお、特別図柄表示部17において選択された図柄が表示される。
【0026】
特別図柄表示部17において大当たりが発生すると、遊技者に特に有利となる特別遊技状態が付与され、図2の入賞表示ユニット24の可動扉30がソレノイドにより所定時間の間開成動作され、大入賞口23が開放される。大入賞口23に遊技球すると、大入賞口23への入賞球数が大入賞口入賞数表示LED32によって数字表示される。大入賞口23への遊技球の入賞は、所定の開放時間の間において一定個数、例えば10個迄であり、10個目の入賞を以て可動扉30が閉成動作され、大入賞口23が閉成される。
【0027】
また、大入賞口23の開放中、大入賞口23に入賞した遊技球が、大入賞口23内の特定領域31を通過すると、特定領域31への遊技球通過がメイン制御部1に記憶され、大入賞口23の閉成後、再び、所定時間の間大入賞口23が開放される。この大入賞口23の開放回数は、メイン制御部1においてカウントされており、開放回数表示LED33によって数字表示される。なお、大入賞口23の開放回数は、最高16回迄であり、16回目の大入賞口23の閉成を以て、遊技者に特に有利となる特別遊技状態が終了する。
【0028】
また、図2のゲート21,22は、図柄表示装置7の普通図柄表示器28の図柄変動開始のための始動ゲートであり、遊技球がゲート21,22のうちのいずれかを通過すると、普通図柄表示器28の左普通図柄表示部27及び右普通図柄表示部27bが図柄変動を開始する。なお普通図柄表示器28の変動中におけるゲート21,22への遊技球の通過は最高4回迄記憶され、その記憶数が普通図柄記憶数表示LED29によって個数点灯されて表示される。
【0029】
普通図柄表示器28の図柄変動は、図柄変動の開始後、左普通図柄表示部27a、右普通図柄表示部27bの順で停止表示される。各普通図柄表示部27a,27bに表示される図柄の種類は、表3に示す通りである。
【0030】
【表3】
Figure 0003793833
普通図柄表示器28において停止表示された左普通図柄と右特別図柄とが同一図柄となると当たりとなり、普通電動役物20の始動口19が所定時間拡開駆動され、始動口19への遊技球の入賞確率が増大する。
【0031】
遊技盤18面におけるパチンコ遊技に関わる各データは、メイン制御部1において個別に記憶され、メイン制御部1は、図1並びに図3に示すように、各データに応じてサブ制御部6に制御信号並びにコマンドデータを転送する。サブ制御部6は、メイン制御部1からの制御信号並びにコマンドデータを受け、これに応じて各表示手段を表示駆動する。
【0032】
次に、メイン制御部1からサブ制御部6へのコマンドデータの転送について説明する。メイン制御部1からサブ制御部6へ送られるコマンドデータは、図4に示すように、全体としてCOM1乃至COM12の12個からなり、COM1乃至COM12のそれぞれは、各1バイト(8ビット)の大きさであり、コマンドデータ全体では12バイトである。
【0033】
メイン制御部1からサブ制御部6へは、表4に示すように、全体として12バイトの大きさをもつコマンドデータが、COM1〜COM3、COM4〜COM6、COM7〜COM9、COM10〜COM12の順序で3バイトずつ4回に分割されて転送される。
【0034】
【表4】
Figure 0003793833
図5は、各回の転送フォーマットを示しており、1回に転送される転送データの大きさは4バイトである。各回の転送データの先頭部分1バイトには、例えば1回目、2回目…というように転送順序を示すヘッダが付与され、転送データの後ろ部分3バイトに各回に転送される分割されたコマンドデータの3バイトが付加される。なお、請求項1に記載のコマンドグループは、図5に示す各回の転送データに相当するもので、1つのコマンドグループはヘッダと3つのコマンドで構成されている。また、全体で12バイトの大きさとなるコマンドデータは、4つのコマンドグループに分割される。
【0035】
次に、各COM1乃至COM12の内容について順次説明する。COM1の内容は表5に示す通りであるので詳細な説明は省略するが、表1に示すノーマルリーチは、大当たりが通常確率で発生するモードであり、スーパーリーチは、ノーマルリーチよりもやや高い確率で大当たりが発生するモードであり、スペシャルリーチは、スーパーリーチよりもさらに高い確率で大当たりが発生するモードである。COM1は、主として、パチンコ機の遊技状態を表すフラグ類やステータスデータである。
【0036】
【表5】
Figure 0003793833
COM2は、7ビット〜4ビットが大入賞口23の開放回数を表す数値データであり、3ビット〜0ビットが大入賞口23への入賞個数を表す数値データである。
【0037】
COM3は、7ビット〜4ビットが普通図柄に関する記憶数を表す数値データであり、3ビット〜0ビットが特別図柄に関する記憶数を表す数値データである。
【0038】
COM4は、左特別図柄の図柄データ(0〜13)を表す数値データであり、COM5は、左特別図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値データである。また、COM6は、左普通図柄の停止データ(0〜5)を表す数値データである。
【0039】
COM7は、右特別図柄の図柄データ(0〜13)を表す数値データであり、COM8は、右特別図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値データである。また、COM9は、右普通図柄の停止データ(0〜5)を表す数値データである。
【0040】
COM10は、中特別図柄の図柄データ(0〜14)を表す数値データであり、COM11は、中特別図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値データである。
【0041】
COM12は、転送されたコマンドデータ全体を転送前のコマンドデータに対してチェックするデータチェックのためのチェックサムデータであり、COM1からCOM11までを加算して得られる加算データである。
【0042】
図6は、メイン制御部1からサブ制御部6へのコマンドデータの時分割による転送タイミングを示すタイミングチャートであり、3バイトずつ4分割された分割コマンドデータが2ms毎にメイン制御部1からサブ制御部6に転送される。
【0043】
また、図7は、各回におけるメイン制御部1からサブ制御部6への分割コマンドデータの転送タイミングを示すタイミングチャートである。図1におけるメイン制御部1の動作について説明すると、まず、メインCPU2は、通信インタフェース5を介してサブCPU8に割込み信号を出力する。割込み信号がサブCPU8に入力されると、サブCPU8は、特別図柄表示部17の表示駆動処理を一時中断し、メイン制御部1側からのコマンドデータの入力処理に移行する。
【0044】
メインCPU2は、割込み信号と同時に、図7に示すように、CE信号(チップセレクト)をローレベルにすると共に、1回分の分割コマンドデータの転送を行う。即ち、図5に示すような転送データがヘッダ、COM1、COM2、COM3の順にシリアル転送され、このシリアル転送される分割コマンドデータと並行して、30μsの間隔をおいてヘッダに対応してWR信号(書き込み信号)が25μs間出力され、次いで30μsの間隔をおいて、COM1に対応してWR信号が25μs間出力され、再度30μsの間隔をおいて、COM2に対応してWR信号が25μs間出力され、さらに30μsの間隔をおいて、COM3に対応してWR信号が25μs間出力される。
【0045】
図6に示すように、コマンドデータの時分割による転送タイミングは1ms(予め定められた長さの期間)毎に区切られている。最初の1ms間に1回目の分割コマンドデータの転送(250μs)が行われ、次の1msの間はコマンドデータの転送が行われないインターバル時間であり、1ms間のインターバル時間が経過した時点から1ms間に2回目の分割コマンドデータの転送(250μs)が行われる。このように、コマンドデータの転送を行う予め定められた長さの期間(請求項1に記載の第1の期間に相当する)とコマンドデータの転送を行わない予め定められた長さの期間であって、第1の期間と同じ長さの期間(請求項1に記載の第2の期間に相当する)とが交互に設けられ、4つに分割されたコマンドグループが4回に分けて転送される。
【0046】
次に、ROM3に格納された制御プログラムの一部である図8乃至図13のフローチャートを参照してメイン制御部1におけるメインCPU2によるコマンドデータの分割転送処理について説明する。なお、メインCPU2は、図示しないパチンコ遊技に関する各処理と略並列的に分割転送処理を所定の処理周期で繰り返し行うものである。
【0047】
メインCPU2は、分割転送処理を開始すると、まず、図6のタイミングチャートに記されたような分割転送処理の基本的周期となる1msの処理周期をセットする処理時間設定タイマTmの値が0であるか否かを判別する(ステップa1)。なお、電源投入直後の初期化処理(図示を省略)により、処理時間設定タイマTmの値が0となっているので、メインCPU2は、ステップa2に移行する。
【0048】
ステップa2に移行したメインCPU2は、次いで分割転送処理に関する処理フラグF1の値が未処理を規定する値0となっているか否かを判別する(ステップa2)。前記と同様に、処理フラグF1の値も電源投入直後の初期化処理により0となっているので、メインCPU2は、ステップa3に移行する。
【0049】
メインCPU2は、ステップa3に移行すると、まず、処理フラグF1に1をセットして分割転送処理の開始を記憶し(ステップa3)、ステップa4乃至ステップa6の分割転送処理の新規開始初期条件セットのための処理に移行する。
【0050】
ステップa4において、メインCPU2は、図6に示すように、例えば、1回目、2回目…というように分割されたコマンドデータの転送回数をカウントする回数カウンタC1の値を0クリアし(ステップa4)、次に、チェックサムの算出のために加算的に使用するチェックサムレジスタchRを0クリアし(ステップa5)、次いで、各コマンド、即ち、COM1〜COM12のインデックスとして使用するインデックスレジスタiに初期値1をセットし(ステップa6)、ステップa7乃至ステップa14の各回における初期条件セットのための処理に移行する。
【0051】
メインCPU2はステップa7に移行すると、まず、初期条件設定識別フラグF2に1をセットして図7に示す各回のデータ転送における初期条件の設定の処理開始を記憶する。次いで、メインCPU2は、割込み信号出力フラグをセットし(ステップa8)、CE信号出力フラグをセットし(ステップa9)、WR信号出力フラグをクリアし(ステップa10)、ステップa11に移行する。
【0052】
ステップa11においてメインCPU2は、図7に示すタイミングチャートに示すWR信号の切り換えタイミング時間(30μs並びに25μs)が交互にセットされるWR信号切り換えタイマWRTにWR信号のオフ時間である30μsをセットし(ステップa11)、ステップa12に移行する。
【0053】
メインCPU2は、ステップa12に移行すると、大きさ1バイトの出力バッファOUTに、今回分の転送する分割コマンドデータに対応するヘッダ(この場合には1回目を表す値)をセットし(ステップa12)、図7のタイミングチャートに示す250μsの時間内における出力バッファOUTにセットされるデータのセット回数をカウントするセット回数カウンタC2に初期値1をセットし(ステップa13)、図7のタイミングチャートにおける4回目に出力されるWR信号のオン信号からオフ信号に切り換える時点でセットされる出力完了フラグをクリアし(ステップa14)、各回における初期条件セットのための処理を終えてステップa15に移行する。
【0054】
ステップa15においては、出力処理が行われ、ステップa8、ステップa9、ステップa10及びステップa12でそれぞれセットした割込み信号、CE信号及びWR信号のオフ信号と出力バッファOUTの値がメインCPU2の出力ポート(図示を省略)から出力され、これらの制御信号並びに転送データは、通信インタフェース5を介してサブCPU8の入力ポート(図示を省略)に入力される。この結果、サブCPU8は、割込み信号が入力されることにより、図3の各表示手段に関する表示駆動処理を中断し、メインCPU2から転送されるデータの入力処理に移行することとなる。
【0055】
ステップa15の処理後、メインCPU2は、ステップa16に移行し、タイマ減算処理を行う。タイマ減算処理においては、処理時間設定タイマTm並びにWR信号切り換えタイマWRTの各値が0でない場合に限って各値が1つデクリメントされる。メインCPU2は、ステップa16の処理を終えると、今回周期の分割転送処理を終える。なお、メインCPU2は、この後パチンコ遊技に関する各処理へと移行する。
【0056】
次周期の分割転送処理にあっては、処理時間設定タイマTmの値は0のままであり、処理フラグF1の値が1となっている結果、メインCPU2は、ステップa1、ステップa2の判別後ステップa17に移行し、初期条件設定識別フラグF2の値が0であるか否かを判別するが、前回周期のステップa7の処理によって初期条件設定識別フラグF2に1がセットされている結果、メインCPU2は偽と判別し、ステップa18に移行する。
【0057】
メインCPU2は、ステップa18に移行すると、割込み信号出力フラグをクリアし(ステップa18)、次いで、ステップa19に移行し、WR信号切り換えタイマWRTの値が0であるか否かを判別し、WR信号切り換えタイマWRTがセットされた直後であるため偽と判別し、ステップa15の出力処理を行うことにより割込み信号の出力をオフにし、ステップa16に移行してタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。
【0058】
次周期以降の処理においては、メインCPU2は、WR信号切り換えタイマWRTにセットされたWR信号のオフ時間(30μs)が経過するまでの間、ステップa1、ステップa2、ステップa17、ステップa18、ステップa19およびステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理(以下、処理ループAという)を処理周期で繰り返す。
【0059】
そして、WR信号のオフ時間(30μs)が経過すると、WR信号切り換えタイマWRTの値が0となり、メインCPU2は、ステップa19を真と判別後、ステップa20に移行し、WR信号出力フラグがセットされているか否かを判別する。WR信号のオフ時間(30μs)が経過した時点では、ステップa10によりWR信号出力フラグがクリアされているため、メインCPU2はステップa21へ移行する。
【0060】
次いで、メインCPU2は、出力完了フラグがセットされているか否かを判別するが(ステップa21)、ステップa14により出力完了フラグはクリアされているので偽と判別し、ステップa22に移行する。メインCPU2は、WR信号出力フラグをセットし(ステップa22)、次いで、WR信号切り換えタイマWRTにWR信号のオン時間(25μs)をセットし(ステップa23)、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。
【0061】
ステップa15の出力処理が行われる結果、ヘッダに関するWR信号がサブCPU8に入力され、サブCPU8はヘッダを読み込むこととなる。
【0062】
次周期以降の処理においては、図7のタイミングチャートに示すように、メインCPU2は、WR信号のオン時間(25μs)が経過するまでの間、前記処理ループAを処理周期で繰り返す。
【0063】
そして、WR信号のオン時間(25μs)が経過すると、WR信号切り換えタイマWRTの値が0となり、メインCPU2は、ステップa19の判別後、ステップa20に移行し、WR信号出力フラグがセットされているか否かを判別する。
【0064】
WR信号のオン時間(25μs)が経過した時点では、ステップa22によりWR信号出力フラグがセットされているため、メインCPU2はステップa24へ移行し、WR信号出力フラグをクリアし(ステップa24)、次いで、WR信号切り換えタイマWRTにWR信号のオフ時間(30μs)を再びセットし(ステップa25)、ステップa26に移行する。
【0065】
メインCPU2は、ステップa26に移行すると、データのセット回数カウンタC2が4に達しているか否かを判別するが、セット回数カウンタC2の現在値が1のため偽と判別し(ステップa26)、次いで、COMに関するインデックスレジスタiの値が11であるか否かを判別するが、インデックスレジスタiの値が初期値1であるため偽と判別し(ステップa27)、ステップa28に移行する。
【0066】
ステップa28においては、インデックスレジスタiの現在値に応じたCOMが出力バッファOUTにセットされる。即ち、この場合であれば、インデックスレジスタiの値が1であるので出力バッファOUTにCOM(1)がセットされる(ステップa28)。次いでステップa29において、チェックサムレジスタchRにCOM(i)の値を加算記憶する(ステップa29)。この場合であれば、チェックサムレジスタchRにCOM(1)の値が加算されて記憶される。
【0067】
そして、メインCPU2は、インデックスレジスタiの現在値を1つアップし(ステップa30)、COM(i)を出力バッファOUTにセットしたことに対応してセット回数カウンタC2の値(現在値1)を1つインクリメントし(ステップa31)、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。なお、ステップa24及びステップa28の処理が実行されると共にステップa15の出力処理が行われる結果、WR信号の出力がオフとなると同時に転送データの内容がヘッダからCOM1に切り換わる。
【0068】
ここまでが、図7の各回におけるメイン制御部1からサブ制御部6への分割コマンドデータの転送タイミングにおける大きさ1バイトのデータ1個分に関する出力動作処理である。
【0069】
次周期以降、メインCPU2は、WR信号切り換えタイマWRTに交互にセットされるWR信号のオフ時間とオン時間とに従って、上述した処理ループAの処理と、ステップa1及びステップa2、ステップa17乃至ステップa20、ステップa21乃至ステップa23、ステップa15及びステップa16の各処理と、ステップa1及びステップa2、ステップa17乃至ステップa20、ステップa24乃至ステップa27、ステップa28乃至ステップa31、ステップa15及びステップa16の各処理とを順次繰り返し実行し、インデックスレジスタiの値を歩進すると共に該値に従って、図7に示すように、COM(1)、COM(2)及びCOM(3)を順次出力し、各COMをチェックサムレジスタchRに順次加算記憶していく。
従って、サブCPU8にはCOM(1)、COM(2)及びCOM(3)が順次を読み込まれることとなる。
【0070】
そして、図7において、COM(3)に関する4回目のWR信号の出力のオンをオフに切り換える時点では、メインCPU2は、図10のステップa24により、WR信号出力フラグをクリアし(ステップa24)、WR信号切り換えタイマWRTにWR信号のオフ時間(30μs)を再びセットし(ステップa25)、次いで、セット回数カウンタC2の現在値が4に達していることにより真と判別し(ステップa26)、ステップa32に移行し、出力バッファOUTをクリアし(ステップa32)、出力完了フラグをセットし(ステップa33)、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。なお、ステップa15の出力処理が行われる結果、WR信号の出力がオフとなり、データ出力がオフとなる。
【0071】
そして、次周期以降、メインCPU2は、WR信号切り換えタイマWRTにセットしたオフ時間が経過するまでの間、処理ループAを繰り返し、WR信号のオフ時間(30μs)が経過すると、メインCPU2は、ステップa19、ステップa20の判別後、ステップa21の判別処理において、出力完了フラグがセットされていることにより真と判別し、ステップa34に移行する。
【0072】
メインCPU2は、ステップa34に移行すると、処理時間設定タイマTmに、図6に示す次の2回目の分割転送処理の開始迄のインターバル時間である1msをセットし(ステップa34)、CE信号出力フラグをクリアし(ステップa35)、回数カウンタC1の値を1つインクリメントし(ステップa36)、回数カウンタC1の値が4回に達したか否か、即ち、コマンドデータ全体の転送が終了したか否かを判別するが、1回目が終了した時点では、回数カウンタC1の値が1であるため偽と判別し、初期条件設定識別フラグF2を0クリアし(ステップa38)、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。なお、ステップa15の出力処理が行われる結果、CE信号の出力がオフとなる。この時点で、図6のタイミングチャートにおける1回目のデータの分割転送処理が完了することとなる。
【0073】
次周期以降の処理にあっては、処理フラグF1の値は1のままであり、処理時間設定タイマTmの値が0ではないので、メインCPU2は、ステップa1の判別処理を偽と判別し、ステップa16のタイマ減算処理のみを行い、分割転送処理を終える。
【0074】
そして、セット時間(1ms)が経過すると、ステップa16のタイマ減算処理により処理時間設定タイマTmの値が0となるので、メインCPU2は、ステップa1、ステップa2の処理後、ステップa17に移行し、初期条件設定識別フラグF2が0クリアされている結果、ステップa17を真と判別してステップa7に移行し、初期条件設定識別フラグF2に1をセットした後、ステップa8乃至ステップa16を順次実行し、図6のタイミングチャートにおける2回目のデータの分割転送処理を開始するところとなる。なお、ステップa12においては、2回目の分割コマンドデータの転送に対応する値が出力バッファOUTにセットされる。
【0075】
メインCPU2は、この後、既述のアルゴリズムにより、図6のタイミングチャートにおける2回目以降4回目までのデータの分割転送処理を1ms毎に順次行うこととなる。
【0076】
そして、4回目のデータの分割転送処理において、出力バッファOUTにチェックサムデータとしての分割コマンドCOM(12)をセットする時点では、インデックスレジスタiの歩進値が11となっている結果、メインCPU2はステップa27の判別処理を真と判別し、ステップa39に移行し、チェックサムレジスタchRに記憶されているCOM1〜COM11までの累積加算値を出力バッファOUTにセットし(ステップa39)、ステップa30、ステップa31の処理後、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、該周期の分割転送処理を終える。
【0077】
なお、ステップa15の出力処理が行われる結果、COM1〜COM11までのデータチェックのためのチェックサムがCOM(12)として出力されてサブCPU8に入力される。また、サブCPU8は、チェックサムと受信したCOM1〜COM11まで値の累積加算値との一致不一致を判別することにより、コマンドデータ全体のデータチェックを行う。
【0078】
またこの後、4回目のデータの分割転送処理におけるデータの分割転送処理が完了する時点では、CE信号出力フラグをクリアした後(ステップa35)、回数カウンタC1の値を1つインクリメントし(ステップa36)、回数カウンタC1の値が4回に達したか否かを判別し、即ち、コマンドデータ全体の転送が完了したか否かを判別し、4回目が終了した時点で回数カウンタC1の値が4であるため真と判別し、処理フラグF1の値を0クリアすることによりコマンドデータ全体の転送完了を記憶し(ステップa40)、初期条件設定識別フラグF2を0クリアし(ステップa38)、ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。なお、次周期以降の処理にあっては、新たに作成された次のコマンドデータが転送されることとなる。
【0079】
次に、ROM9に格納された制御プログラムの一部である図14乃至図17のフローチャートを参照してサブ制御部6におけるサブCPU8による分割コマンドデータの入力処理並びにデータチェック処理について説明する。
【0080】
図14は、ROM9に格納された制御プログラムのメインルーチンの概略を示すフローチャートである。サブCPU8は、電源投入後、初期化処理を行い(ステップB1)、各処理に必要なフラグやレジスタ並びに記憶領域を初期化する。
【0081】
サブCPU8は、初期化処理が終わると、図1に示すようなメイン制御部1からの割込み信号が入力されたか否かを判別し(ステップB2)、割込み信号が入力されていない場合には、各表示手段、即ち、図3に示す左,中,右特別図柄表示部17a〜17c、開放回数表示LED33、大入賞口入賞数表示LED32、特別図柄記憶数表示LED26、普通図柄記憶数表示LED29及び左、右普通図柄表示部27a,27bに関するステップB3の各表示駆動処理を、確定コマンドデータ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に更新記憶されるメイン制御部1から転送されたコマンドデータCOM1〜COM11の内容に応じて略並列的に所定の処理周期で繰り返し行う。
【0082】
一方、サブCPU8は、図1に示すように、メイン制御部1からの割込み信号が入力された場合には、各表示駆動処理を中断し、メイン制御部1から転送される分割コマンドデータを受信するためのステップB4のコマンド受信処理を行うものである。
【0083】
以下、ステップB4のコマンド受信処理を図15乃至図17のフローチャートを参照して説明する。コマンド受信処理は、メイン制御部1からの割込み信号が入力された場合に開始される。まず、サブCPU8は、入力ポート(図示せず)の状態を読むことにより、CE信号及びWR信号が入力されているか否かを判別することとなる。
【0084】
ステップb1では、CE信号の入力があるか否かが判別される。CE信号は、割込み信号と同時にメインCPU2から出力されるため、ステップb1の判別処理は真と判別され、サブCPU8は、ステップb2に移行する。
【0085】
ステップb2では、WR信号がオフ入力であるか否かが判別される。図7のタイミングチャートに示されるように、CE信号の出力時点では、WR信号はオフ出力となっているため、ステップb2の判別処理は真と判別され、サブCPU8はステップb3に移行する。
【0086】
ステップb3においては、図7に示すようなWR信号の立ち下がりが検出されたか否かが判別される。サブCPU8は、WR信号のオフ出力検出後、WR信号のオン出力があるか否かを繰り返し判別しており、WR信号の出力がオフからオンに転ずると、ステップb3の判別処理が真となってWR信号の立ち下がりが検出されることとなり、サブCPU8は、ステップb4に移行する。
【0087】
ステップb4においては、メインCPU2から出力された8ビットパラレルの出力データが、サブCPU8の入力ポートからRAM10に設定された1バイトの大きさの入力バッファINDATに読み込まれて格納される。すなわち、WR信号の立ち下がりを検出した時点で、メインCPU2から出力された出力データ(1バイト)がサブCPU8側に入力される。サブCPU8は、ステップb4の処理を行った後、ステップb5乃至ステップb8のヘッダ判別処理に移行する。
【0088】
なお、割込み信号の入力によってコマンド受信処理が開始されてから、最初に入力されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に示すように、コマンドデータの分割転送における1回目を表すヘッダである。
【0089】
まず、ステップb5においては、入力バッファINDATに読み込んだデータが1回目のヘッダであるか否かが判別される。入力バッファINDATに読み込んだデータが1回目のヘッダであれば、サブCPU8は、入力するコマンドデータ全体のエラーチェックを行うための各入力した分割コマンドデータを累積的に加算記憶するチェックサムレジスタCHRを0クリアする(ステップb9)。
【0090】
次に、サブCPU8は、図5に示す各入力する12個の分割コマンドデータCOM1乃至COM12に対応してRAM10に設定されたCOM(1)〜COM(12)の各記憶エリアに、入力バッファINDATに読み込んだデータを転送するために使用するインデックスレジスタjに初期値1をセットする(ステップb10)。
【0091】
次いで、サブCPU8は、図6のタイミングチャートに示すように、例えば、1回目、2回目、…というように、受信処理を行う回数を計数する受信回数カウンタC3に1回目を規定する初期値1をセットし(ステップb11)、各回における分割コマンドデータの読み込み回数をカウントするデータ入力カウンタC4を0セットし(ステップb12)、12個の分割コマンドデータCOM1乃至COM12に対応するCOM(1)〜COM(12)の各記憶エリアを全てクリアし(ステップb13)、ステップb2に戻り、ステップb2とステップb3のWR信号の立ち下がりを検出する処理を行うこととなる。
【0092】
図7に示すように、WR信号の出力は、25μsの間オン出力となっているため、サブCPU8は、ステップb2の判別処理を繰り返し偽と判別する。そして、WR信号の出力がオンからオフに転ずると、ステップb2の判別結果が真となり、サブCPU8は、ステップb3に移行する。また、WR信号の出力がオンからオフに転じた時点より30μsの間は、WR信号の出力はオフ出力であるため、サブCPU8は、ステップb3の判別処理を繰り返し偽と判別する。そして、WR信号の出力がオフからオンに転ずると、ステップb3の判別処理が真となってWR信号の立ち下がりが検出され、サブCPU8は、ステップb4に移行し、再び、メインCPU2から出力された8ビットパラレルの出力データが、入力バッファINDATに読み込まれる。
【0093】
なお、1回目のヘッダを検出した時点から、最初に入力されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に示すように、分割コマンドデータのCOM1であるから、入力バッファINDATにはCOM1が読み込まれることとなる。
【0094】
サブCPU8は、ステップb4の処理を行った後、ステップb5に移行するが、入力バッファINDATに読み込んだデータが1回目のヘッダではないので、偽と判別し、ステップb6に移行する。ステップb6においては、入力バッファINDATに読み込んだデータが2回目のヘッダであるか否かが判別されるが、同様に偽と判別してステップb7に移行する。また、ステップb7においては、入力バッファINDATに読み込んだデータが3回目のヘッダであるか否かが判別されるが、同様に偽と判別してステップb8に移行する。さらに、ステップb8においては、入力バッファINDATに読み込んだデータが4回目のヘッダであるか否かが判別されるが、同様に偽と判別してステップb14に移行する。即ち、入力バッファINDATに読み込んだデータが分割コマンドデータである場合に、サブCPU8はステップb14に移行する。
【0095】
ステップb14においては、入力バッファINDATに読み込んだデータが、インデックスレジスタjの値で指定されるデータ記憶エリアCOM(j)に転送されて記憶される。例えば、この場合であれば、j=1であるので、入力バッファINDATに読み込まれた分割コマンドデータCOM1が、データ記憶エリアCOM(1)に転送されて記憶される。
【0096】
次いで、サブCPU8は、ステップb15に移行し、インデックスレジスタjの値を1つアップし(ステップb15)、インデックスレジスタjの値が12に達しているか否かを判別する(ステップb16)。4回目のヘッダを検出した時点から、3番目に、即ち、最後に入力されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に示すように、コマンドデータ全体のチェックサムデータであるから、ステップb16の判別処理は、チェックサムデータを検出するための処理である。この時点では、インデックスレジスタjの値は12に達していないため、サブCPU8はステップb16の判別処理後ステップb17に移行する。
【0097】
ステップb17においては、チェックサムレジスタCHRに記憶されている値に入力バッファINDATに読み込んだデータが累積加算して記憶される(ステップb17)。例えば、この場合であれば、入力バッファINDATに読み込まれた分割コマンドデータCOM1の値がチェックサムレジスタCHRに記憶されている値0に加算され、加算結果がチェックサムレジスタCHRに記憶される。
【0098】
サブCPU8は、ステップb17の処理後、データ入力カウンタC4の値を1つインクリメントし(ステップb18)、データ入力カウンタC4の値が各回のデータ入力回数3に達しているか否かを判別する(ステップb19)。
【0099】
分割コマンドデータCOM1をデータ記憶エリアCOM(1)に記憶した時点では、データ入力カウンタC4の値は1となっていることにより、サブCPU8は、ステップb19の判別処理を偽と判別し、ステップb2に戻る。
【0100】
以下、サブCPU8は、前記と同様のアルゴリズムにより、WR信号の立ち下がりを検出すると、入力バッファINDATにメインCPU2から出力された分割コマンドデータを読み込み、歩進されたインデックスレジスタjの値で指定される記憶エリアCOMjに分割コマンドデータCOMを記憶すると共に、入力した分割コマンドデータCOMの値をチェックサムレジスタCHRに累積加算していく。即ち、メインCPU2から出力されるCOM2乃至COM3の分割コマンドデータの各値をCOM(2)乃至COM(3)の各記憶エリアに順次記憶すると共に、COM2乃至COM3の分割コマンドデータの各値を順次チェックサムレジスタCHRに累積加算する。
【0101】
そして、分割コマンドデータCOM3を記憶エリアCOM(3)に記憶し、分割コマンドデータCOM3をチェックサムレジスタCHRに累積加算し、データ入力カウンタC4の値を1つインクリメントすると(ステップb18)、データ入力カウンタC4の値が各回のデータ入力回数3に達し、サブCPU8は、ステップb19の判別処理を真と判別し、ステップc1以降のデータチェック処理に移行することとなる。
【0102】
ステップc1においては、受信回数カウンタC3の値がコマンドデータ全体の受信回数4回に達しているか否かが判別される。COM1〜COM3までの分割コマンドデータを受信した時点では、受信回数カウンタC3の値は1であるため、サブCPU8はステップc1の判別処理を偽と判別し、メインルーチンへリターンし、図14のステップB3の各表示駆動処理へ移行する。このため、実質的なデータチェックのための処理は行われない。
【0103】
なお、ここまでが、図6のタイミングチャートにおける1回目の分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信処理である。この後、再度、メインCPU2からの割込み信号が入力されると、2回目の分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信処理が開始されることとなる。
【0104】
2回目の分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信処理において、最初に入力されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に示すように、コマンドデータの分割転送における2回目を表すヘッダである。
【0105】
入力バッファINDATには2回目のヘッダが読み込まれることとなり、サブCPU8は、ステップb4の処理後、ステップb5の判別処理を偽と判別し、ステップb6の判別処理を真と判別し、ステップb20に移行する。
【0106】
ステップb20に移行したサブCPU8は、インデックスレジスタjに2回目の分割コマンドデータの転送における初期値4をセットし(ステップb20)、次いで、受信回数カウンタC3の値を1つインクリメントし(ステップb21)、データ入力カウンタC4を0セットし(ステップb22)、ステップb2に戻る。
【0107】
以下、サブCPU8は、前記と同様のアルゴリズムにより、メインCPU2から出力されるCOM4乃至COM6の分割コマンドデータの各値をCOM(4)乃至COM(6)の各記憶エリアに順次記憶すると共に、COM4乃至COM6の分割コマンドデータの各値を順次チェックサムレジスタCHRに累積加算し、2回目の分割コマンドデータの転送に関するコマンド受信処理を終えて、メインルーチンにリターンする。
【0108】
以下、同様に、メインCPU2からの割込み信号が入力される毎に、3回目並びに4回目の分割コマンドデータの転送に関するコマンド受信処理が開始されることとなる。
【0109】
なお、3回目の分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信処理において、最初に入力されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に示すように、コマンドデータの分割転送における3回目を表すヘッダである。入力バッファINDATに3回目のヘッダが読み込まれると、サブCPU8は、ステップb5およびステップb6の判別後、ステップb7の判別処理を真と判別し、インデックスレジスタjに3回目の分割コマンドデータの転送における初期値7をセットし(ステップb23)、ステップb21及びステップb22の処理後、ステップb2に戻る。
【0110】
この後、前記と同様のアルゴリズムにより、COM7乃至COM9の分割コマンドデータの各値がCOM(7)乃至COM(9)の各記憶エリアに順次記憶されると共に、COM7乃至COM9の分割コマンドデータの各値が順次チェックサムレジスタCHRに累積加算される。
【0111】
また、4回目の分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信処理において、入力バッファINDATに4回目のヘッダが読み込まれると、サブCPU8は、ステップb5、ステップb6およびステップb7の判別後、ステップb8の判別処理を真と判別し、インデックスレジスタjに4回目の分割コマンドデータの転送における初期値10をセットし(ステップb24)、ステップb21及びステップb22の処理後、ステップb2に戻る。
【0112】
この後、前記と同様のアルゴリズムにより、COM10乃至COM11の分割コマンドデータの各値がCOM(10)乃至COM(11)の各記憶エリアに順次記憶されると共に、COM10乃至COM11の分割コマンドデータの各値が順次チェックサムレジスタCHRに累積加算される。そして、チェックサムデータであるCOM12がCOM(12)に記憶されると(ステップb14)、ステップb15の処理により、インデックスレジスタjの値が12に歩進され、ステップb16の判別結果が真となり、サブCPU8は、ステップb17の加算処理を経ることなくステップb18に移行し、ステップb19の判別処理を真と判別してステップc1に移行する。このため、チェックサムレジスタCHRにはCOM1乃至COM11の分割コマンドデータの各値が累積加算されて記憶されている。
【0113】
なお、図16のフローチャートに示すように、1回目のヘッダを検出した時点で、受信回数カウンタC3に初期値1がセットされ、この後、各回のヘッダを検出する毎に、受信回数カウンタC3の値が1つ歩進されるので、4回目のヘッダを検出した時点では、受信回数カウンタC3の値は4に達している。
【0114】
サブCPU8は、ステップc1の判別処理を真と判別してステップc2に移行し、チェックサムレジスタCHRに記憶されているCOM1乃至COM11の分割コマンドデータの累積加算値がCOM(12)に記憶されているCOM12の値に一致するか否かを判別する。
【0115】
COM12は、転送前のコマンドデータ全体についてのデータチェック用として、メインCPU2が分割コマンドデータCOM1乃至COM11の累積加算値として求めた値である。従って、図6のタイミングチャートに示すコマンドデータ全体のデータ転送が正常に行われた場合には、サブCPU8側のチェックサムレジスタCHRに記憶されている累積加算値がCOM(12)に記憶されているCOM12の値に一致する。
【0116】
この場合には、サブCPU8は、ステップc2の判別後、ステップc3に移行し、各記憶エリアCOM(1)〜COM(11)に記憶されているメインCPU2側から転送されたCOM1〜COM11までの分割コマンドデータを、即ち、正常であると判定されたコマンドデータ全体を、確定コマンドデータ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に転送し(ステップc3)、メインルーチンへリターンする。なお、メインルーチンにおいては、新たに更新記憶された確定コマンドデータ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に格納されたコマンドデータの内容に基づいて各表示駆動処理が行われる。
【0117】
また、コマンドデータ全体のデータ転送が正常に行われなかった場合には、例えば、ノイズによる影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入するといった場合には、サブCPU8側のチェックサムレジスタCHRに記憶されている累積加算値がCOM(12)に記憶されているCOM12の値に一致しない。
【0118】
この場合には、サブCPU8は、ステップc2の判別後、ステップc4に移行し、各記憶エリアCOM(1)〜COM(11)を全てクリアし(ステップc4)、メインルーチンへリターンする。このため、各記憶エリアCOM(1)〜COM(11)に記憶されているメインCPU2側から転送されたCOM1〜COM11までの異常が生じたと判定された分割コマンドデータは、破棄される。なお、メインルーチンにおいては、既に記憶されている確定コマンドデータ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に格納された前回のコマンドデータの内容に基づいて各表示駆動処理が行われる。このため、ノイズによる影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入するといった場合であっても、例えば、大当たりを成立させる乱数がメイン制御部において抽出されたにもかかわらず、図柄表示部において外れ図柄が表示されてしまうといった不具合が起こることはない。
【0119】
また、以上の説明から自明であるように、メインCPU2側から転送されるコマンドデータ全体がサブCPU8側に受信され、かつデータチェック処理により、正常と判定された場合に限って、受信したコマンドデータ全体を確定コマンドデータとし、各表示手段に関する各表示駆動処理を確定コマンドデータにより行うようにしているので、ノイズによる影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入するといった場合であっても、表示駆動処理は常に正常なコマンドデータに基づいて行われることとなる。
【0120】
また、メインCPU2側からサブCPU8側に対して転送するコマンドデータ全体を4分割し、各分割された分割コマンドデータを時分割よって転送するようにしたので、コマンドデータ全体を一遍に転送する場合に比べ、メインCPU2側からサブCPU8側に対するデータ転送のための接続時間が1/4づつに区切られることにより短いので、ノイズによる影響を受けにくく、コマンドデータ全体をより確実に転送することができる。
【0121】
また、図柄表示装置7の表示駆動時間が長い場合であっても、1回のデータ転送に要する時間が短いので、サブCPU8側の表示駆動処理に要する処理時間がメインCPU2側のデータ出力タイミングの処理サイクルより長くなったりするといったことを回避することができ、これにより送受信のタイミングのズレが防止されることとなり、図柄表示部上にチラツキが発生したり、表示に歪みを生じたりするといった諸問題が解消される。
【0122】
【発明の効果】
請求項1に記載の構成によれば、コマンドデータ全体を一遍に転送する場合に比べ、メイン制御部側からサブ制御部側に対するデータ転送のための接続時間が時分割によって複数回づつに区切られることにより、1回のデータ転送に要する時間が短いので、図柄表示装置の表示駆動時間が長い場合であっても、サブ制御部側の表示駆動処理に要する処理時間がメイン制御部側のデータ出力タイミングの処理サイクルより長くなったりするといったことを回避することができ、これにより送受信のタイミングのズレが防止されることとなり、図柄表示部上にチラツキが発生したり、表示に歪みを生じたりするといった諸問題が解消される。
【0123】
また、1回のデータ転送に要する時間が短いので、ノイズによる影響を受けにくく、コマンドデータ全体をより確実に転送することができる。
【0124】
さらに、転送されたコマンドデータを転送前のコマンドデータに対してチェックすることにより、正常と判定された場合に限って、受信したコマンドデータ全体を確定コマンドデータとし、ノイズによる影響を受け、転送されたコマンドデータに雑音が混入するといった場合には、異常データとして破棄されるため、表示駆動処理は常に正常なコマンドデータに基づいて行われることとなり、大当たりを成立させる乱数がメイン制御部において抽出されたにもかかわらず、図柄表示部において外れ図柄が表示されてしまうといった不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機におけるデータ伝送装置の一部を示す要部ブロック図
【図2】実施例のパチンコ機に配備された遊技盤の概略正面図
【図3】サブ制御部における各表示手段の接続を示すブロック図
【図4】メイン制御部からサブ制御部へ送られるコマンドデータの構成を示す図
【図5】各回におけるメイン制御部からサブ制御部へ送られる転送データの構成を示す図
【図6】メイン制御部からサブ制御部へのコマンドデータの時分割による転送タイミングを示すタイミングチャート
【図7】各回におけるメイン制御部からサブ制御部への分割コマンドデータの転送タイミングを示すタイミングチャート
【図8】メイン制御部におけるメインCPUが行うデータ分割転送処理の一部を示すフローチャート
【図9】図8のフローチャートのつづき
【図10】図8のフローチャートのつづき
【図11】図10のフローチャートのつづき
【図12】図11のフローチャートのつづき
【図13】図10のフローチャートのつづき
【図14】サブ制御部におけるサブCPUが実行するメインルーチンを概略で示すフローチャート
【図15】サブ制御部におけるサブCPUが実行するコマンド受信処理の一部を示すフローチャート
【図16】図15のフローチャートのつづき
【図17】図16のフローチャートのつづき
【図18】従来のメイン制御部からサブ制御部へのコマンドデータの転送を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 メイン制御部
2 メインCPU
3 ROM
4 RAM
5 通信インタフェース
6 サブ制御部
7 図柄表示装置
8 サブCPU
9 ROM
10 RAM
11 出力ポート
12 コモン1出力回路
13 コモン2出力回路
14 コモン3出力回路
15 コモン4出力回路
16 LED信号出力回路
17 特別図柄表示部
17a 左特別図柄表示部
17b 中特別図柄表示部
17c 右特別図柄表示部
18 遊技盤
19 始動口
20 普通電動役物
21 ゲート
22 ゲート
23 大入賞口
24 入賞装置ユニット
25 表示装置本体
26 特別図柄記憶数表示LED
27a 左普通図柄表示部
27b 右普通図柄表示部
28 普通図柄表示器
29 普通図柄記憶数表示LED
30 可動扉
31 特定領域
32 大入賞口入賞数表示LED
33 開放回数表示LED
34 表示駆動回路
35 表示駆動回路
36 表示駆動回路
37 表示駆動回路
38 表示駆動回路
39 表示駆動回路

Claims (2)

  1. 図柄表示装置を有し、パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制御部と、前記メイン制御部から送られた制御信号に応じて前記図柄表示装置を表示駆動制御するためのサブ制御部とを備えたパチンコ機において、
    前記メイン制御部は、遊技態様に応じた図柄の表示内容を前記サブ制御部に対して指令する複数のコマンドからなるコマンドデータを、1つのグループに複数のコマンドを含む複数のコマンドグループに分割する手段と、予め定められた長さの期間であって前記サブ制御部に対して割込み信号によって前記複数のコマンドグループのうちの1つのコマンドグループの転送を行う第1の期間と、前記第1の期間と同じ長さの期間であって当該期間中は前記サブ制御部に対してコマンドグループの転送を行わない第2の期間とが設定されると共に、前記第1の期間と前記第2の期間とが交互に設けられ、前記コマンドグループの転送を複数回に繰り返すことにより前記コマンドデータ全体を前記サブ制御部に転送する手段とを備え、
    前記サブ制御部は、前記第1の期間中は、前記メイン制御部から送信された割込み信号に応じて表示駆動処理を一時中断して前記コマンドグループの受信処理に移行し、前記1つのコマンドグループの受信処理が完了すると一時中断していた前記表示駆動処理を再開し、前記第2の期間中は、前記表示駆動処理を継続する構成とされ、前記コマンドグループの受信処理を複数回繰り返すことによって前記コマンドデータ全体を入力するコマンドデータ入力手段と、前記コマンドデータ全体が正常であるか否かをチェックするデータチェック手段とを備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記メイン制御部は、転送前の前記コマンドグループに含まれるコマンドを累積加算してチェックサムデータを算出し、前記チェックサムデータを前記コマンドグループに含ませて前記サブ制御部に転送する手段を備え、前記サブ制御部のデータチェック手段は、前記コマンドグループを受信する毎に該コマンドグループに含まれる前記コマンドを累積加算し、前記メイン制御部から送られた前記チェックサムデータを受け取ると、前記コマンドの累積加算値と前記チェックサムデータとが一致するか否かを判別し、一致した場合に正常と判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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