JP3783607B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内に吹き出す空調風の風量や温度等の空調能力を自動制御可能な車両用空調装置に関し、特に車両のウインドウを防曇する防曇制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用空調装置は、吹き出す空調風の風量や温度等を制御することにより車室内を快適な環境にすると共に、ウインドウの曇りの除去、及びウインドウの曇りの防止を行って運転者の視界を確保し、安全で快適な運転を可能にすることを目的とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の車両用空調装置は、オート制御でフット/デフロスタ(F/D)モードとして車室内の暖房とウインドウの防曇とを行うモードとなっても、本当にウインドウが曇り、それをデフロスタの防曇能力で晴らしているか判定できない。
【0004】
特許登録第2933675号公報の記載には、自動車用空調機に結露検知手段を組み合わせてウインドウの曇りを検知し、その曇りが晴れるようにデフロスタ能力を制御するものがあるが、コストが非常に高くなってしまううえ、曇りが発生し、その曇りを結露検知手段が検知し、それから晴らしを行うというサイクルは視界の確保として充分ではない。
【0005】
とはいえ、単純に安全サイドとしてデフロスタ吹出口からの吹出風量や吹出温度を上げてデフロスタ能力を上げるオート制御とすると、騒音が大きくなったり乗員の顔が火照ったりして快適性が悪化するという問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、本当に曇っているかどうか分からないオートF/Dモードの時に、騒音や顔の火照り等による快適性悪化を抑えることのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0008】
請求項1記載の発明では、空調制御手段(10)は、オート設定手段(60)に基づく場合、マニュアル設定手段(57)に基づく場合と比べてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を少なくするとともに、乗員に対して吹出口モードを示す吹出モード表示手段(52)を備え、空調制御手段(10)は、オート設定手段(60)に基づいてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードとなった時に、吹出モード表示手段(52)に乗員足下への風量割合が多いモードの表示をすることを特徴とする。
【0009】
これにより、オート制御でF/Dモードとしてウインドウの防曇も行うモードが設定された場合、本当に曇っているかどうか分からないウインドウへの空調風を少なくすることにより、騒音や顔の火照り等による快適性悪化を抑えることができる。これに対してマニュアル設定でF/Dモードが選定された場合、乗員の意志によりウインドウの防曇も必要として選定された状況に対応し、オート制御よりウインドウへの空調風を多くして防曇性優先の運転が行われる。更に、オート制御でのF/Dモードでウインドウへの空調風を少なくしていることに対し、乗員足下への風量割合が多いモードの表示をすることで、ウインドウの曇りが晴れなかった場合にも乗員に違和感を抱かせない。
【0010】
因みに、上記したウインドウへの空調風の増減は、モード切替ドアの開度を操作することで、乗員足下とウインドウとの風量比(配風割合)を変えるものであっても良い。
【0013】
請求項2記載の発明では、空調制御手段(10)は、ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モード時に行った風量操作を、その吹出口モードが解除されると同時に解除することを特徴とする。
【0014】
これにより、例えばオート制御でのF/Dモードの時にウインドウへの空調風の吹出風量を少なく操作していても、F/Dモードが解除されて他のモードに移行すると同時にその風量操作も解除されるため、乗員の使い勝手が向上する。
【0017】
請求項3記載の発明では、空調制御手段(10)は、オート設定手段(60)に基づいてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる場合、ウインドウの曇りに影響する環境条件に応じてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を可変することを特徴とする。
【0018】
これにより、環境条件からウインドウでの曇りの発生し易さに対応して空調風を調節する防曇制御となり、曇り難い環境条件時には自動で空調風を少なくし、より顔の火照りを回避した快適性優先の制御となる。
【0019】
請求項4記載の発明では、車両用空調装置は複数の空調ゾーンを互いに独立して空調制御する機能を備え、空調制御手段(10)は、複数の空調ゾーン毎にそれぞれウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を設定する手段を設けたことを特徴とする。これにより、左右独立コントロール車等で、左右の各人の好みに対応した設定が可能となる。
【0020】
請求項5記載の発明では、空調制御手段(10)は、オート設定手段(60)に基づく場合、ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードへ移行する条件を、乗員の操作によって可変可能な設定手段(57)を設けたことを特徴とする。
【0021】
これは、各人の好みに対応して、顔の火照りに影響するデフロスタ吹出口からも空調風を吹き出すF/Dモードへの切り替わり条件を可変するものであり、例えば通常の自動制御でF/Dモードへと切り替わる温度条件を可変することにより、F/Dモードになり易くなったり、なり難くなったりさせることができる。
【0022】
これにより、因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づき説明する。
【0024】
(第1実施形態)
図1ないし図5は本発明の第1実施形態を示したもので、図1はオートエアコンシステムの全体構成を示したものである。また、図2はインストルメントパネルを示した図で、図3はエアコン操作パネルを示した図である。
【0025】
本実施形態の車両用空調装置、いわゆるカーエアコンは、走行用に水冷エンジンを搭載する自動車等の車両の、車室内を空調する空調ユニット1における各空調手段(アクチュエータ)を、空調制御手段(以下エアコンECUという)10によって制御するように構成されたオートエアコンシステムである。
【0026】
その空調ユニット1は、車室内の運転席側(運転席後方の後部座席を含む)空調ゾーンと、助手席側(助手席後方の後部座席を含む)空調ゾーンとの温度調節及び吹出口モードの変更等を、互いに独立して行うことが可能なエアコンユニットである。
【0027】
空調ユニット1は、車両の車室内の前方に配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト2の上流側には、内外気切替ドア3及びブロワ4とが設けられていて内外気送風手段としての送風機ユニットとなっている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5等のアクチュエータにより駆動されて内気吸込口6と外気吸込口7との開度(いわゆる吸込口モード)を変更する吸込口切替手段である。
【0028】
ブロワ4は、ブロワ駆動回路8によって制御されるブロワモータ(送風ファン駆動手段)9により回転駆動されて空調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。尚、ブロワ4は、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーン(特に運転席側、助手席側フロントウインドウの内側)に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量または吹出風速を変更する吹出風量可変手段または吹出風速可変手段を構成する。
【0029】
空調ダクト2の中央部には、空調ダクト2を通過する空気を冷却する空気冷却手段としてのエバポレータ(冷却用熱交換器)41が設けられている。また、そのエバポレータ41の空気下流側には、第1、第2空気通路11、12を通過する空気をエンジンの冷却水と熱交換して加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)42が設けられている。尚、第1、第2空気通路11、12は、仕切板14により区画されている。また、例えば電力を用いて走行する車両に用いられた車両用空調装置では、エバポレータをペルチェ素子に変更しても良い。
【0030】
そのヒータコア42の空気上流側には、車室内の運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとの温度調節を互いに独立して行うための運転席側、助手席側エアミックス(A/M)ドア15、16が設けられている。そして、運転席側、助手席側A/Mドア15、16は、サーボモータ17、18等のアクチュエータにより駆動されて、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーン(特に運転席側、助手席側フロントウインドウの内側)に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する運転席側、助手席側吹出温度可変手段を構成する。
【0031】
ここで、本実施形態のエバポレータ41は、冷凍サイクルの一構成部品を成すものである。冷凍サイクルは、車両のエンジンルーム内に搭載された車両走行用のエンジンの出力軸にベルト駆動されて、冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機(コンプレッサ)と、このコンプレッサより吐出された冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器(コンデンサ)と、このコンデンサより流入した液冷媒を気液分離する受液器(レシーバ)と、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁(エキスパンション・バルブ)と、このエキスパンション・バルブより流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータ(冷媒蒸発器)とから構成されている。
【0032】
これらの内コンプレッサは、エアコンECU10により制御される電磁クラッチによって、エンジンからの回転力が断続される。そして、電磁クラッチがONされてコンプレッサが起動することによってエバポレータ41が空調ダクト2内を通過する空気を冷却し除湿することで、車室内温度が下がり、フロントウインドウを含むウインドウの内側が曇り難くなる。
【0033】
本実施形態では、エバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度(TE)と目標エバ後温度(TEO)との比較結果に応じて出力される制御信号に基づき容量可変制御を行う電磁式容量可変制御弁を有する容量可変コンプレッサが用いられている。
【0034】
そして、第1空気通路11の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図1及び図2に示したように、運転席側デフロスタ(DEF)吹出口20、運転席側センタフェイス(FACE)吹出口21、運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口22及び運転席側フット(FOOT)吹出口23が開口している。
【0035】
また、第2空気通路12の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図1及び図2に示したように、助手席側デフロスタ(DEF)吹出口30、助手席側センタフェイス(FACE)吹出口31、助手席側サイドフェイス(FACE)吹出口32及び助手席側フット(FOOT)吹出口33が開口している。
【0036】
尚、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30は、フロントウインドウへ空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口を構成し、運転席側、助手席側サイドFACE吹出口22、32は、サイドウインドウへ空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口を構成する。
【0037】
そして、第1、第2空気通路11、12内には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの設定を互いに独立して行う運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36が設けられている。そして、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36は、サーボモータ28、29、38、39等のアクチュエータにより駆動されて運転席側、助手席側の吹出口モードをそれぞれ切り替えるモード切替ドアで、風量割合調節手段を構成する。
【0038】
ここで、運転席側、助手席側の吹出口モードとしては、FACEモード、B/Lモード、FOOTモード、FOOT/DEFモード、DEFモード等がある。尚、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34は、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を互いに独立して開閉することが可能な運転席側、助手席側デフロスタドアで、それを駆動するサーボモータ28、38は、窓曇りまたは霜付きの防止、或いは窓曇りまたは霜の除去に効果のある制御を行う防曇手段のアクチュエータを構成する。
【0039】
エアコンECU10は、本発明の空調制御手段に相当するもので、エンジンの始動及び停止を司るイグニッションスイッチが投入(IG・ON)された時に、車両に搭載された車載電源であるバッテリー(図示せず)から直流電源が供給されると演算処理や制御処理を開始するように構成されている。エアコンECU10には、図1及び図2に示したように、インストルメントパネル50に一体的に設置されたエアコン操作パネル51上の各種操作スイッチから各スイッチ信号が入力されるように構成されている。
【0040】
そして、エアコン操作パネル51には、液晶表示装置(LCD:液晶ディスプレイ)52、内外気切替スイッチ53、フロントデフロスタスイッチ(以下DEFスイッチと言う)54、リヤデフロスタ(デフォッガ)スイッチ55、DUALイスッチ56、吹出口モード(MODE)切替スイッチ57、ブロワ風量切替スイッチ58、A/Cスイッチ59、AUTOスイッチ60、OFFスイッチ61、運転席(DRIVER)側温度設定スイッチ62、助手席(PASSENGER)側温度設定スイッチ63及び低燃費向上スイッチ64等が設置されている。
【0041】
上記の内のDUALイスッチ56は、運転席側空調ゾーン内の温度調節と助手席側空調ゾーン内の温度調節とを互いに独立して行う左右独立温度コントロールを指令する左右独立制御指令手段である。また、DEFスイッチ54は、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令する空調スイッチに相当するもので、吹出口モード(MODE)をDEFモードに固定(設定)するように要求するDEFモード要求手段である。
【0042】
MODE切替スイッチ57は、本発明の設定手段に相当するもので、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令する空調スイッチに相当し、ユーザーのマニュアル操作に応じて、吹出口モード(MODE)を、FACEモードまたはB/LモードまたはF/DモードまたはFOOTモードのいずれかに固定(設定)するように要求するF/Dモード要求手段である。
【0043】
液晶ディスプレイ52には、運転席側、助手席側空調ゾーンの設定温度を視覚表示する設定温度表示部、吹出口モードを視覚表示する吹出口モード表示部(吹出モード表示手段)、及びブロワ風量を視覚表示する風量表示部等が設けられている。尚、液晶ディスプレイ52に外気温表示部、吸込口モード表示部、時刻表示部、を設けても良い。また、エアコン操作パネル51上の各種の操作スイッチは、液晶ディスプレイ52に設けられていても良い。
【0044】
A/Cスイッチ59は、冷凍サイクルのコンプレッサの起動または停止を指令する空調操作スイッチである。一般に、A/Cスイッチ59は、コンプレッサをOFFしてエンジンの回転負荷を減らすことで燃費効率を高めるために設けられている。
【0045】
運転席側温度設定スイッチ62は、運転席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッチ62aとダウンスイッチ62bよりなる。また、助手側温度設定スイッチ63は、助手席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッチ63aとダウンスイッチ63bよりなる。
【0046】
更に、低燃費向上スイッチ64は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働率を下げて、低燃費及び省動力を考慮した経済的な空調制御を行うか否かを指令するエコノミー(ECON)スイッチである。
【0047】
また、エアコンECU10の内部には、演算処理や制御処理を行う中央演算装置(CPU)、メモリ(ROMまたはEEOROM、RAM)、及びI/Oポート(入力/出力回路)等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられ、各種センサーからのセンサ信号がI/OポートまたはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
【0048】
即ち、エアコンECU10には、車室内温度(内気温)を検出する内気温検出手段としての内気温センサ71、車室外温度(外気温)を検出する外気温検出手段としての外気温センサ72、及び日射検出手段としての日射センサ73が接続されている。
【0049】
また、エバポレータ41を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度TEという)を検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ74、車両のエンジン冷却水温を検出する冷却水温検出手段としての冷却水温センサ75、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ76、及び冷凍サイクルの高圧側のレシーバとエキスパンション・バルブとの間に取り付けられ、高圧側圧力を検出する冷媒圧力センサ77等が接続されている。
【0050】
ここで、湿度センサ76は、内気温センサ71と共に、運転席近傍のインストルメントパネル50の前面に形成された凹所内に収容されている。尚、凹所は通気口が形成された蓋体50aによって塞がれている。
【0051】
これらのうち内気温センサ71、外気温センサ72、エバ後温度センサ74、及び冷却水温センサ75は、例えばサーミスタ等の感温素子が使用されている。また、日射センサ73は、運転席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Dr)を検知する運転席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオード)と、助手席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Pa)を検知する助手席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオード)とを有している。
【0052】
次に、エアコンECU10による制御方法を図4に基づいて説明する。ここで図4は、エアコンECU10の制御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0053】
まず、イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に直流電源が供給されると、予めROMに記憶されている制御プログラム(図4のルーチン)の実行が開始される。この時に、エアコンECU10内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリ(RAM)の記憶内容等の初期化を行う(ステップS1)。
【0054】
次に、各種データをデータ処理用メモリ(RAM)に読み込む。即ち、エアコン操作パネル51上の各種操作スイッチからのスイッチ信号や各種センサからのセンサ信号を入力する(ステップS2)。
【0055】
特に、内気温センサ71の検出値である車室内温度に対応した出力信号TR、外気温センサ72の検出値である外気温に対応した出力信号TAM、日射センサ73の検出値である日射量に対応した出力信号TS(Dr)、TS(Pa)、エバ後センサ74の検出値であるエバ後温度に対応した出力信号TE、冷却水温センサ75の検出値である冷却水温に対応した出力信号TWを入力する。
【0056】
次に、上記のような記憶データ及び記憶している演算式に基づいて、運転席側の目標吹出温度TAO(Dr)、及び助手席側の目標吹出温度TAO(Pa)を演算する(ステップS3)。次に、上記のステップS3で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいてブロワ風量{ブロワモータ9に印加するブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)}を演算する(ステップS4)。
【0057】
実際には、上記のブロワ制御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合したブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を予め定めた特性パターンに基づいて求めると共に、それらのブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を平均化処理することにより得ている。
【0058】
次に、上記のような記憶データ及び記憶している演算式に基づいて、運転席側A/Mドア15のA/M開度SW(Dr)(%)及び助手席側A/Mドア16のA/M開度SW(Pa)(%)を演算する(ステップS5)。運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)は上記のステップS3で求めたものに基づく。
【0059】
次に、後述する図5のルーチンが起動して、ウインドウ防曇制御を行う(ステップS6)。次に、上記ステップで決定した目標エバ後温度(TEO)とエバ後センサ74の検出値である実際のエバ後温度(TE)とが一致するように、フィードバック制御(PI制御)にてコンプレッサの目標吐出量を決定する(ステップS7)。具体的には、コンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに供給する制御電流の目標値となるソレノイド電流(制御電流:In)を記憶している演算式に基づいて演算する。
【0060】
次に、ステップS4で決定されたブロワ制御電流VA(Dr)、VA(Pa)となるようにブロワ駆動回路8に制御信号を出力する(ステップS8)。次に、ステップS5で決定されたA/M開度SW(Dr)、SW(Pa)となるようにサーボモータ17、18に制御信号を出力する(ステップS9)。
【0061】
次に、ステップS6で決定された吹出口モードとなるようにサーボモータ28、29、38、39に制御信号を出力する(ステップS10)。次に、ステップS7で決定されたソレノイド電流(制御電流:In)をコンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに出力する(ステップS11)。その後にステップS2の制御処理に戻る。
【0062】
次に、エアコンECU10によるウインドウ防曇制御に関する制御を図1ないし図5に基づいて説明する。まず、図5は防曇制御に関する制御を示したフローチャートであり、ウインドウへの吹出風量を可変するものとしてDEFドアの開度上限を可変した例である。尚、これらの制御は運転席側と助手席側とで互いに独立して行われるため、以降の説明は運転席側で説明する。
【0063】
まず、図5のルーチンが起動すると、ステップS21で吹出口モードがF/D(FOOT/DEF)モードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。そして、その判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはリターンして当ステップS21の判定を繰り返す。
【0064】
そして、ステップS21でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS22へ進み、DEFドア開度の上限を25度とする。また、ステップS21でF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS23へ進み、DEFドア開度の上限を20度とするものである。
【0065】
次に、本実施形態の特徴を述べる。エアコンECU10は、オート制御に基づく場合、マニュアル設定に基づく場合と比べてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を少なくしている。
【0066】
これにより、オート制御でF/Dモードとしてウインドウの防曇も行うモードが設定された場合、本当に曇っているかどうか分からないウインドウへの空調風を少なくすることにより、騒音や顔の火照り等による快適性悪化を抑えることができる。これに対してマニュアル設定でF/Dモードが選定された場合、乗員の意志によりウインドウの防曇も必要として選定された状況に対応し、オート制御よりウインドウへの空調風を多くして防曇性優先の運転が行われる。
【0067】
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態での防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。図6のルーチンが起動すると、ステップS31で吹出口モードがF/Dモードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。そして、その判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはリターンして当ステップS31の判定を繰り返す。
【0068】
そして、ステップS31でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS32へ進み、乗員が手動操作によって入力し設定した環境の好みデータを読み込む。この乗員の好みを入力し設定する手段として、例えば乗員がエアコン操作パネル51のMODE切替スイッチ57でF/Dモードを選択した後、運転席側または助手席側のアップスイッチ62a、63aまたはダウンスイッチ62b、63bで好みを選択できるようにしても良い。
【0069】
次にステップS33で、読み込んだ好みデータからDEFからの吹出割合を高・中・低のどのレベルに分類されるかを判断する。そして、その結果、ステップS33で吹出割合が高に分類される場合はステップS34へ進みDEFドアの開度を30度とする。同じく、ステップS33で吹出割合が中または入力無しに分類される場合はステップS35へ進みDEFドアの開度を25度とする。同じく、ステップS33で吹出割合が低に分類される場合はステップS36へ進みDEFドアの開度を20度とする。
【0070】
また、ステップS31でF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS37へ進み、マニュアル設定の場合と同様に乗員が手動操作によって入力し設定した環境の好みデータを読み込む。そしてステップS38で、読み込んだ好みデータからDEFからの吹出割合を高・中・低のどのレベルに分類されるかを判断する。そして、その結果、ステップS38で吹出割合が高に分類される場合はステップS39へ進みDEFドアの開度を25度とする。
【0071】
同じく、ステップS38で吹出割合が中または入力無しに分類される場合はステップS40へ進みDEFドアの開度を20度とする。同じく、ステップS38で吹出割合が低に分類される場合はステップS41へ進みDEFドアの開度を15度とするものである。
【0072】
このような本実施形態の特徴として、エアコンECU10は、オート制御に基づく場合と、マニュアル設定に基づく場合とで、それぞれウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を設定する手段を設けている。
【0073】
これにより、例えばオート制御でF/Dモードとしてウインドウの防曇も行うモードが設定された場合、本当に曇っているかどうか分からないウインドウへの空調風を少なくして騒音や顔の火照り等による快適性悪化を抑えるといったように、より快適な状態になるよう設定をすることができるようになる。
【0074】
また、本実施形態では各人の顔に感じる温風に対しての好みや暖房能力とデフロスタ能力とのバランスに対する好み等に対応してウインドウへの空調風を調節できることより快適性を向上することができる。
【0075】
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態での防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。図7のルーチンが起動すると、ステップS51で吹出口モードがF/Dモードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。
【0076】
そして、ステップS51でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS52へ進み、ブロワでの風量を所定値まで増加させる。また、ステップS51でF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS53へ進み、ブロワでの風量を所定値まで減少させる。
【0077】
また、ステップS51での判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはステップS54へ進み、もしF/Dモードからの切り替わりであれば、F/Dモードの時に行ったブロワ風量の増加もしくは減少処置をモードの切り替わりと同時にキャンセルするものである。
【0078】
このような本実施形態の特徴として、エアコンECU10は、ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モード時に行った風量操作を、その吹出口モードが解除されると同時に解除している。これにより、例えばオート制御でのF/Dモードの時にウインドウへの空調風の吹出風量を少なく操作していても、F/Dモードが解除されて他のモードに移行すると同時にその風量操作も解除されるため、乗員の使い勝手が向上する。
【0079】
(第4実施形態)
図8は本発明の第4実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。概略、液晶ディスプレイ52等による吹出モードの表示に関するもので、前述の第1実施形態中のステップS22、S23の防曇制御と同時に実行される。
【0080】
まず、図8のルーチンが起動するとステップS61で、吹出口モードがF/Dモードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。そして、その判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはリターンして当ステップS61の判定を繰り返す。
【0081】
そして、ステップS61でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS62へ進み、表示をF/Dモードとする。また、ステップS61でF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS63へ進み、表示をFOOTモードとするものである。
【0082】
このような本実施形態の特徴として、乗員に対して吹出口モードを示す液晶ディスプレイ52を備え、エアコンECU10は、オート制御に基づいてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードとなった時に、液晶ディスプレイ52に乗員足下への風量割合が多いFOOTモードの表示を行うようになっている。
【0083】
これにより、オート制御でのF/Dモードでウインドウへの空調風を少なくしていることに対し、乗員足下への風量割合が多いFOOTモードの表示をすることで、ウインドウの曇りが晴れなかった場合にも乗員に違和感を抱かせることがない。
【0084】
(第5実施形態)
図9は本発明の第5実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。まず、図9のルーチンが起動するとステップS71で、吹出口モードがF/Dモードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。そして、その判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはリターンして当ステップS71の判定を繰り返す。
【0085】
また、ステップS71でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS72へ進み、外気温TAMが0℃よりも低いか否かを判定する。判定結果がNOで0℃以上の場合はリターンしてこれらのステップS71、S72の判定を繰り返す。
【0086】
そして、外気温TAMが0℃よりも低い場合、ステップS73へ進み、更に外気温TAMが−5℃よりも低いか否かを判定する。そして、判定結果がYESで外気温TAMが−5℃よりも低くウインドウが曇り易い環境条件の場合にはステップS74へ進み、DEFドア開度の上限を25度とする。
【0087】
また、判定結果がNOで、いわゆる外気温TAMが0〜−5℃の範囲で、窓の曇る度合が少ない環境条件の場合にはステップS75へ進み、DEFドア開度の上限を20度までとし、快適性を優先させた弱防曇運転とするものである。
【0088】
更に、ステップS71でF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS76へ進み、マニュアル設定の場合と同様に外気温TAMが0℃よりも低いか否かを判定する。判定結果がNOで0℃以上の場合はリターンしてこれらのステップS71、S76の判定を繰り返す。
【0089】
そして、外気温TAMが0℃よりも低い場合、ステップS77へ進み、更に外気温TAMが−5℃よりも低いか否かを判定する。そして、判定結果がYESで外気温TAMが−5℃よりも低くウインドウが曇り易い環境条件の場合にはステップS78へ進み、DEFドア開度の上限を20度とする。
【0090】
また、判定結果がNOで、いわゆる外気温TAMが0〜−5℃の範囲で、窓の曇る度合が少ない環境条件の場合にはステップS79へ進み、DEFドア開度の上限を15度までとし、快適性を優先させた弱防曇運転とするものである。
【0091】
このような本実施形態の特徴として、エアコンECU10は、オート制御に基づいてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる場合、ウインドウの曇りに影響する環境条件に応じてウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を可変している。
【0092】
これにより、環境条件からウインドウでの曇りの発生し易さに対応して空調風を調節する防曇制御となり、曇り難い環境条件時には自動で空調風を少なくし、より顔の火照りを回避した快適性優先の制御となる。
【0093】
但し、先のステップS72、S73、S76、S77の目的は、ウインドウが曇り易い環境条件か否かの判定であるため、外気温TAMに限らず、例えば日射量TSまたは車室内温度TRまたは湿度またはガラス温度等で曇り易い・曇り難いの条件を判定しても良い。
【0094】
(第6実施形態)
本実施形態の車両は左右独立コントロール車で、車両用空調装置は左右複数の空調ゾーンを互いに独立して空調制御する機能を備えている。図10は本発明の第6実施形態での右側空調ゾーンの防曇制御に関する制御を示したフローチャートであるが、第2実施形態(図6)と同じ内容のフローチャートで、同様の制御が左右複数の空調ゾーンで互いに独立して行われるものである。
【0095】
ステップS81で右側空調ゾーンでの吹出口モードがF/Dモードであるか否か、及びF/Dモードであるならオート制御かマニュアル設定かを判定する。そして、その判定結果がNO(F/Dモード以外)の場合にはリターンして当ステップS81の判定を繰り返す。
【0096】
そして、ステップS81でF/Dモードでありマニュアル設定の場合にはステップS82へ進み、右側乗員の好みデータを読み込む。次にステップS83で、読み込んだ好みデータからDEFからの吹出割合を高・中・低のどのレベルに分類されるかを判断する。
【0097】
そして、その結果、ステップS83で吹出割合が高に分類される場合はステップS84へ進みDEFドアの開度を30度とする。同じく、ステップS83で吹出割合が中または入力無しに分類される場合はステップS85へ進みDEFドアの開度を25度とする。同じく、ステップS83で吹出割合が低に分類される場合はステップS86へ進みDEFドアの開度を20度とする。
【0098】
また、ステップS81で右側空調ゾーンでの吹出口モードがF/Dモードでありオート制御の場合にはステップS87へ進み、マニュアル設定の場合と同様に右側乗員の好みデータを読み込む。そしてステップS88で、読み込んだ好みデータからDEFからの吹出割合を高・中・低のどのレベルに分類されるかを判断する。そして、その結果、ステップS88で吹出割合が高に分類される場合はステップS89へ進みDEFドアの開度を25度とする。
【0099】
同じく、ステップS88で吹出割合が中または入力無しに分類される場合はステップS90へ進みDEFドアの開度を20度とする。同じく、ステップS88で吹出割合が低に分類される場合はステップS91へ進みDEFドアの開度を15度とするものである。
【0100】
このような本実施形態の特徴として、車両用空調装置は複数の空調ゾーンを互いに独立して空調制御する機能を備え、エアコンECU10は、複数の空調ゾーン毎にそれぞれウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を設定する手段を設けている。これにより、左右独立コントロール車等で、左右の各人の好みに対応した設定が可能となる。
【0101】
(第7実施形態)
図11は本発明の第7実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。概略、吹出口モードの変更を自動で行うオート吹出口制御モードの時、F/Dモードへの切り替わり条件を可変した例である。図11のルーチンが起動すると、まず、ステップS101で乗員の好みデータを読み込む。
【0102】
次に、ステップS102で読み込んだ好みデータから、オート制御でF/Dモードへと切り替わる温度条件等を可変する。例えば本実施形態では、読み込んだ好みデータから切り替わり条件が外気温TAMが0℃以下の場合となった例である。
【0103】
そして、次のステップS103で、その外気温TAMが切り替わり条件の0℃よりも低いか否かを判定する。判定結果がNOで、いわゆる0℃以上でウインドウの曇りが起き難い場合にはリターンさせてF/Dモードへは切り替わらないようにし、外気温TAMが0℃よりも低い場合にステップS104へ進み、オート制御でのF/Dモードを実行するものである。
【0104】
このような本実施形態の特徴として、エアコンECU10はオート制御に基づく場合、ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードへ移行する条件を、乗員の操作によって可変可能な設定手段を設けている。
【0105】
これは、各人の好みに対応して、顔の火照りに影響するデフロスタ吹出口からも空調風を吹き出すF/Dモードへの切り替わり条件を可変するものであり、これにより、F/Dモードになり易くさせたり、なり難くさせたりできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートエアコンシステムの全体構成を示した構成図である。
【図2】車両のインストルメントパネルを示した正面図である。
【図3】エアコン操作パネルを示した正面図である。
【図4】エアコンECUの制御プログラムを示したフローチャートである。
【図5】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図6】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第2実施形態)。
【図7】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第3実施形態)。
【図8】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第4実施形態)。
【図9】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第5実施形態)。
【図10】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第6実施形態)。
【図11】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第7実施形態)。
【符号の説明】
10 エアコンECU(空調制御手段)
52 液晶ディスプレイ(吹出モード表示手段)
57 MODE切替スイッチ(マニュアル設定手段)
60 AUTOスイッチ(オート設定手段)
Claims (5)
- 車両ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を調節可能な空調機器と、
前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を乗員の操作により増加させるマニュアル設定手段(57)と、
前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を自動で増加させるオート設定手段(60)と、
前記マニュアル設定手段(57)または前記オート設定手段(60)での設定に基づいて前記空調機器を制御する空調制御手段(10)とを備えた車両用空調装置において、
前記空調制御手段(10)は、前記オート設定手段(60)に基づく場合、前記マニュアル設定手段(57)に基づく場合と比べて前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を少なくするとともに、
乗員に対して吹出口モードを示す吹出モード表示手段(52)を備え、
前記空調制御手段(10)は、前記オート設定手段(60)に基づいて前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードとなった時に、前記吹出モード表示手段(52)に乗員足下への風量割合が多いモードの表示をすることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記空調制御手段(10)は、前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モード時に行った風量操作を、その吹出口モードが解除されると同時に解除することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記空調制御手段(10)は、前記オート設定手段(60)に基づいて前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる場合、前記ウインドウの曇りに影響する環境条件に応じて前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を可変することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 車両用空調装置は複数の空調ゾーンを互いに独立して空調制御する機能を備え、
前記空調制御手段(10)は、前記複数の空調ゾーン毎にそれぞれ前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を設定する手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記空調制御手段(10)は、前記オート設定手段(60)に基づく場合、前記ウインドウへの空調風の吹出風量または配風割合を増加させる吹出口モードへ移行する条件を乗員の操作によって可変可能な設定手段(57)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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