JP3777951B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィス等で好適に使用される背がロッキング動作可能な椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、背を、着座者が凭れかけない状態で略起立させた通常使用位置と、着座者が凭れて体重をかけた状態で後傾させた後傾使用位置との間でロッキング動作し得るように設けた椅子においては、着座者が肘を乗せるための肘当てを、背や座を支持する座受けに固定して設けたものや、背に直接的に取り付けたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、肘当てを座受けに固定したものであると、着座者が背を後傾使用位置にロッキングさせて後傾姿勢をとると、着座者の肘を含む上半身が後方に移動するのに対して、肘当ては背のロッキング動作に追従せず所定の位置から動かないため、着座者から見れば肘当てが前方に取り残されることとなる。したがって、後傾姿勢においては着座者の肘を肘当てによって支持することが難しくなるという不具合がある。なお、肘当てを座受けに固定したものには、肘掛けを座受けに固定して設けた肘支持体に対して水平旋回可能に支持させたものや、肘当てを肘支持体に昇降可能に支持させたものなどが知られているが、このような構成のものであっても、肘当てが背のロッキング動作に対応して移動するものではないため、上述のように着座者が背をロッキングさせて後傾姿勢をとった際には、着座者の肘を肘当てによって支持することが難しいことには変わりがない。
【0004】
また、肘当てを背に直接的に固定するなどして取り付けたものでは、肘当ては背のロッキング動作と共に前後に移動するものの、肘当ての移動の軌跡が背のロッキング動作の軌跡に依存して一対一の関係に決定される。そのため、背の後傾使用位置において着座者が窮屈な姿勢で肘当てに肘を乗せなければならない可能性が生じたり、着座者が好適に肘を乗せられるような肘当ての背に対する取付位置が制限されて設計上の自由度が低いものになるなどの不具合が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、上述した不具合を一挙に解決するべく、背のロッキング動作に合わせて肘当てを前後移動させ得る変換機構を座受けに設けることにより、背のロッキング動作のいずれの位置にあっても、肘当てを好適に使用できるようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の椅子は、背と、この背を通常使用位置と後傾使用位置との間でロッキング動作可能に支持する座受けと、着座者が肘を掛け得る肘当てを有する肘掛けとを具備するものであって、背のロッキング動作を、肘当ての前記通常使用位置に対応して使用可能な前側位置と後傾使用位置に対応して使用可能な後側位置との間での前後動作に変換する変換機構を座受けに設けていることを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、背をロッキングさせると、その背の動作が座受けに設けた変換機構によって、肘当てが背の位置に対応して使用可能な位置に移動するように自動的に移動することとなるため、着座者が背に凭れて背を後傾使用位置にロッキングさせた状態でも適切に肘当てに肘を乗せられるようになる。さらに、肘当ての移動軌跡は背のロッキング動作の軌跡に直接的には依存しないものとなり、背の通常使用位置ではもちろんのこと後傾使用位置においても後側位置に移動した肘当てに着座者の肘を安楽に乗せられるように、肘当てや変換機構を配置することができる。また、背に肘当てを直接的に固定した従来のものと比べて、変換機構を介した肘当ての取付位置や可動範囲の自由度が向上することにもなる。
【0008】
特別な構成を用いないで変換機構を構成するには、肘掛けが、背のロッキング動作に伴って起倒動作可能に座受けに取り付けるとともに肘当てを前記前側位置と前記後側位置との間で移動可能に支持する肘支持部を備え、前記変換機構を前記肘支持部を利用して構成しているものが好ましい。
【0009】
複雑な設計上の変更をすることなく、着座者の体格等に柔軟に対応して肘当ての位置や可動範囲を設定することができ、着座者の肘をより好適に支持することができるようになるうえ、少ない部品点数で肘当ての確実な動作を実現するには、背を前記通常使用位置と後傾使用位置との間で回転可能に座受けに取り付けるとともに、前記肘支持部を、下端部を座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第一の肘支持体と、下端部を背に一体的に結合し背を介して座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第二の肘支持体とから構成し、変換機構を、第一の肘支持体、第二の肘支持体、肘当て及び座受けの一部をリンク要素としたリンク機構を利用するものとして、背の回転動作に伴って第二の肘支持体を回転させることによって前記リンク機構を駆動させて肘当てを移動させるようにしているものが好ましい。
【0010】
この場合、前後動する肘当ての移動軌跡を、背をロッキングすることによる着座者の肘の動きと対応のとれたものにし、常に着座者の肘を肘当てによって好適に支持できるようにするには、第一の肘支持体と第二の肘支持体とを相互に略平行をなすように配置するとともに、第一の肘支持体の座受け及び肘当てに対する取付部間の距離と第二の肘支持体の背及び肘当てに対する取付部間の距離とを略等しくなるように設定し概略平行リンク機構をなすように構成しているものが好ましい。
【0011】
さらに、肘当てによる着座者の肘の支持を、背がいずれの位置にある場合においても良好なものとするためには、肘当ての上面が前側位置と後側位置との間で略水平を維持するように、肘支持部によって肘当てを支持しているものが好ましい。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示す本実施例の椅子1は、図示しない脚要素から起立する支柱2によって支持された座受け3と、この座受け3にロッキング動作可能に支持させた背4と、前記座受け3に支持させた図示しない座と、図示しない着座者が肘をかけられるようにした肘掛け5とを具備している。
【0014】
座受け3は、底板31とこの底板31の左右両側縁から起立する側壁32、33とを具備してなり、概略舟形をなすものであって、その断面形状が上方に開口して略コ字をなすものである。なお、この座受け3は、支柱2に対して回転可能に取り付けたものであるが、これに限らず支柱2に対して昇降可能に構成することもできる。
【0015】
背4は、前記座受け3の左右の側板32、33の前後方向における略中間部に亘って設けた水平支軸S1を介して前端部を座受け3に回転可能に取り付けた背支桿41と、この背支桿41の後端部側に取り付けて着座者の背中を受けるようにした例えばクッション性を有する図示しない背クッション体とを具備している。背支桿41は、前端部を下方に屈曲させるとともに前後方向の中間部分を部分的に屈曲して後方に延びる左右一対の側板部411、422と、各側板部411、422の前端部から外側に向かって略水平に延びるように各側板部411、421に一体的に設けた連結部材71と、各連結部材71の外側端部から起立するように各連結部材71に一体的に設けた側面視形状が概略縦長矩形状をなす板状の起立部材72と、側板部411、412の後端部間に亘って起立するように取り付けられ前記背クッション体を支持する起立部413とを具備する側面視形状が概略L字型をなすものである。そして、前記背支桿41は、適宜の構成を用いることにより、着座者が背4に凭れかけておらず略起立した状態である通常使用位置Pと着座者が背4に凭れかけており後傾した状態である後傾使用位置Qとの間でのみ水平支軸S1を中心として回転するように規制されており、背支桿41と座受け3の間に介在させた弾性体の弾性復元力によって背4を通常使用位置Pに戻る方向に力を加えられている。具体的には、前記側板部411、412の前端部間に亘って設けた水平支軸S2と座受け3の前端部とにそれぞれ設けたスプリングリテーナR1、R2間に前記弾性体としてスプリングSPを配置しており、その内部にはスプリングSPの伸縮を一定方向に案内するロッドLを配置している。なお、前記弾性体は板バネ等の適宜のものを利用できること言うまでもない。さらに、本実施例においては、通常使用位置Pと後傾使用位置Qとの間において任意の位置で背4の位置をロックすることができるロック手段としては、側板部411、412の後端部間に亘って設けた水平支軸S3を介して一端部を背支桿41に回転可能に取り付けるとともに、側板32、33の後端部間に亘って設けた水平支軸S4を介して座受け3に他端部を回転可能に取り付けた通常の構成からなるガススプリングGSを設けている。なお、ロック手段としてはこのようなガススプリング以外の構成を採用しても構わない。
【0016】
座は、特に図示しないが、後端部が各側板部411、412の前後方向における中間部間に亘って設けたピンP1によって背支桿41に支持され、前端部が各側板32、33の前端部に形成した長孔34、35内を前後にスライド移動するように配置したピンP2よって座受け3に支持されたものであり、前記背4のロッキング動作に伴って後端部が上下に昇降スライドするとともに、前記ピンP2及び長孔34、35によって前後にスライド移動するように構成している。
【0017】
肘掛け5は、座受け3の左右両側部に設けた一対のものであり、いずれも座受け3に取り付けた肘支持部51と、この肘支持部51によって下方から支持される肘当て52とを具備するものである。肘支持部51は、第一の肘支持体511と第二の肘支持体72とを具備する。第一の肘支持体511は、前記起立部材72よりも大きな厚み寸法を有する側面視形状が概略縦長矩形状をなす板状部材で形成され、下端部をガススプリングGSを支持する水平支軸S4を介して座受け3の後端部に回転可能に取り付けるとともに、上端部を肘当て52の後端部側に回転可能に取り付けている。そして、本実施例では、前記背支桿41を構成する起立部材72を左右それぞれの肘掛け5の第二の肘支持体72として使用している。すなわち、この第二の肘支持体72の下端部は、背4を介して座受け3の前後方向における中間部に回転可能に取り付けられていることになる。そして、前記第二の肘支持体72の上端部を肘当て52の前端部側に回転可能に取り付けている。肘当て52は、クッション素材等で形成された肘当て本体521と、この肘当て本体521を下方から支持するベース522とを具備し、このベース522の後端部側及び前端部側を第一の肘支持体511と第二の肘支持体72とにそれぞれ回転可能に取り付けている。また、肘当て本体521は、着座者の肘を乗せるための上面521aを略水平となるようにしている。さらに、本実施例では、第一及び第二の肘支持体511、72を相互に平行をなすように配置するとともに第一の肘支持体511の座受け3及び肘当て52に対する取付部間の距離と第二の肘支持体72の背4及び肘当て52に対する取付部間の距離とを略等しくなるように設定し、第一、第二の肘支持体511、72と肘当て52と座受け3の一部をリンク要素とする概略平行リンク機構8をなすように構成している。このような構成によって、本実施例では、肘当て52を、背4の通常使用位置Pに対応して使用可能な前側位置Mと後傾使用位置Qに対応して使用可能な後側位置Nとの間で前後移動するように構成しており、この背4のロッキング動作を肘当て52の前後移動の動作に変換する本発明の変換機構9として、前記平行リンク機構8を利用したものとしている。
【0018】
したがって、着座者が背4に凭れておらず背4が通常使用位置Pに位置するとともに肘当て52が前側位置Mに位置する状態から、着座者が背4に凭れて後方に体重をかけると、背4がスプリングSPの弾性復元力に逆らって後傾使用位置Qにまで後方に回転するとともに第二の肘支持体72が後方に回転しながら倒れていくこととなる。この時、第二の肘支持体72の回転によって、平行リンク機構8が駆動することとなり、肘当て52は、その上面521aを水平に保ったまま後方に移動しつつ下降し後側位置Nにまで移動することとなる。
【0019】
なお、着座者の体重が比較的軽い場合等、着座者が背4に体重をかけたときにスプリングSPに付与される荷重が、スプリングSPの弾性復元力に逆らって背4が後傾使用位置Qにまで後方にロッキングする力に満たない場合には、前記荷重に相当する分のみ背4がロッキングし、肘当て52は前記背4の位置において使用可能な位置にまで後方に移動しつつ下降することとなる。
【0020】
逆に、着座者が背4に凭れ背4に体重をかけており、背4が後傾使用位置Qに位置するとともに肘当て52が後側位置Nに位置している状態から、着座者が上半身を前方に起こすと背4に掛かっていた着座者の体重は背からリリースされ、背4はスプリングSPの弾性復元力によって通常使用位置Pまで移動する。この時、第二の肘支持体72が前方に回転しながら起き上がるため、平行リンク機構8が駆動することとなる。そして、肘当て52は、その上面521aを水平に保ったまま前方に移動しつつ上昇し前側位置Mにまで移動することとなる。
【0021】
以上に説明したように、本実施例の構成による椅子1であれば、背4をロッキングさせると、その背4の動作が座受け3に設けた変換機構9によって、肘当て52を背4の位置に対応して使用可能な位置に移動するように自動的に変換されることとなるため、着座者が背4に凭れて背4を後傾使用位置Qにロッキングさせた状態でも適切に肘当て52に肘を乗せられるようになる。
【0022】
さらに、肘当て52の移動軌跡は背4のロッキング動作の軌跡に直接的には依存しないものとなり、第一の肘支持体511の座受け3または肘当て52への取付位置を変更するだけで着座者の体格等に柔軟に対応して肘当て52の位置や変位範囲を決定することができ、肘をより好適に支持することができるようになるうえ、確実な動作を実現できるようになる。また、背4に肘当て52を直接的に固定した従来のものと比べて、変換機構9を介した肘当て52の取付位置や可動範囲の自由度が向上することにもなる。
【0023】
特に、変換機構9が平行リンク機構8の駆動を利用して肘当て52を前後移動させるものであるので、肘当て52の移動軌跡は、背4をロッキングすることによる着座者の肘の動きと対応のとれたものになり、常に着座者の肘を肘当て52によって好適に支持できるようになる。
【0024】
なお、本発明は上述した実施例に限られるものではない。例えば、上述したように、第一の肘支持体の座受けまたは肘当てへの取付位置は必要に応じて変更可能である。
【0025】
さらに、第二の肘支持体の座受けまたは肘当てへの取付位置も必要に応じて変更可能である。上記実施例のように、背支桿を構成する起立部材を第二の肘支持体として使用し、第二の肘支持体を背を介して座受けに回転可能に取り付けている場合には、背の座受けへの取付位置を変更すればよい。この場合、第一の肘支持体の座受けまたは肘当てへの取付位置を変更した時と同様に肘当て52の位置や変位範囲を変更することができる。また、起立部材の連結部材への取付位置、連結部材の側板部への取付位置を変更することによって、上述した効果を同様に奏させることができるのは言うまでもない。また、第二の肘支持体としては、必ずしも背支桿の一部を利用したものとしなくともよい。
【0026】
また、本実施例では第一の肘支持体511は第二の肘支持体72の後方に位置しているが、以下に述べる構成を用いれば、これら第一、第二の肘支持体511、72の前後関係を反対にすることができる。すなわち、背を本実施例における水平支軸S4を介して座受けに回転可能に取り付けたものとし、この背を介して第二の肘支持体を座受けに回転可能に取り付け、本実施例における水平支持軸S1を介して第一の肘支持体を座受けに回転可能に取り付ければ、上述したものと同様の効果を奏する椅子を提供することができる。なお、肘支持体を座受けに取り付けるに際して、スプリングやガススプリング等の支持部品と共用しなくてよいのはいうまでもない。
【0027】
さらに、第二の肘支持体を背支桿を介さずに直接的に座受けに回転可能に取り付けてもかまわない。この場合、この第二の肘支持体と背とを別途に設けたリンク機構等を用いて連結することによって背の回転動作を第二の肘支持体の回転動作に変換すれば、上記実施例のように平行リンク機構が駆動することとなり、上記と同様の効果を奏する椅子を提供することができる。
【0028】
その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明の椅子によれば、背をロッキングさせると、その背の動作が座受けに設けた変換機構によって、肘当てを背の位置に対応して使用可能な位置に移動するように自動的に変換されることとなるため、着座者が背に凭れて背を後傾使用位置にロッキングさせた状態でも適切に肘当てに肘を乗せられるようになる。さらに、肘当ての移動軌跡は背のロッキング動作の軌跡に直接的には依存しないものとなり、背の通常使用位置ではもちろんのこと後傾使用位置においても後側位置に移動した肘当てに着座者の肘を安楽に乗せられるように、肘当てや変換機構を配置することができる。また、背に肘当てを直接的に固定した従来のものと比べて、変換機構を介した肘当ての取付位置や可動範囲の自由度が向上することにもなる。
【0030】
肘掛けが、背のロッキング動作に伴って起倒動作可能に座受けに取り付けるとともに肘当てを前記前側位置と前記後側位置との間で移動可能に支持する肘支持部を備え、前記変換機構を前記肘支持部を利用して構成しているものであれば、肘当ての支持構造を有効に利用して変換機構を構成することができるようになり、変換機構のための特別な構成部品を不要とすることができる。
【0031】
背を前記通常使用位置と後傾使用位置との間で回転可能に座受けに取り付けるとともに、前記肘支持部を、下端部を座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第一の肘支持体と、下端部を背に一体的に結合し背を介して座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第二の肘支持体とから構成し、変換機構を、第一の肘支持体、第二の肘支持体、肘当て及び座受けの一部をリンク要素としたリンク機構を利用するものとして、背の回転動作に伴って第二の肘支持体を回転させることによって前記リンク機構を駆動させて肘当てを移動させるようにしているものであれば、第一の肘支持体及び第二の肘支持体の座受けまたは肘当てへの取付位置を変更するだけで着座者の体格等に柔軟に対応して肘当ての位置や可動範囲を変更することができ、肘をより好適に支持することができるようになるうえ、少ない部品点数で肘当ての確実な動作を実現できるようになる。
【0032】
この場合、第一の肘支持体と第二の肘支持体とを相互に略平行をなすように配置するとともに、第一の肘支持体の座受け及び肘当てに対する取付部間の距離と第二の肘支持体の背及び肘当てに対する取付部間の距離とを略等しくなるように設定しこれら各部によって概略平行リンク機構をなすように構成しているものであれば、前後動する肘当ての移動軌跡を、背をロッキングすることによる着座者の肘の動きと対応のとれたものにし、常に着座者の肘を肘当てによって好適に支持できるようになる。
【0033】
肘当ての上面が前側位置と後側位置との間で略水平を維持するように、肘支持部によって肘当てを支持しているものであれば、肘当てによる着座者の肘の支持を、背がいずれの位置にある場合においても良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における椅子の内部構造を示す右側断面図。
【図2】同椅子の背及び肘当てが移動した状態における内部構造を示す右側断面図。
【図3】同実施例における椅子の内部構造を示す平断面図。
【符号の説明】
1…椅子
3…座受け
4…背
5…肘掛け
8…平行リンク機構
9…変換機構
51…肘支持部
52…肘当て
72…第二の肘支持体
521a…上面
511…第一の肘支持体
M…前側位置
N…後側位置
P…通常使用位置
Q…後傾使用位置
Claims (4)
- 背と、この背を通常使用位置と後傾使用位置との間でロッキング動作可能に支持する座受けと、着座者が肘を掛け得る肘当てを有する肘掛けと、背のロッキング動作を肘当ての前記通常使用位置に対応して使用可能な前側位置と前記後傾使用位置に対応して使用可能な後側位置との間での前後動作に変換する変換機構とを具備するものであって、
肘掛けが、背のロッキング動作に伴って起倒動作して肘当てを前記前側位置と前記後側位置との間で移動可能に支持する肘支持部を備え、
前記肘支持部を、下端部を座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第一の肘支持体と、下端部を背に一体的に結合し背を介して座受けに回転可能に取り付けるとともに上端部で肘当てを回転可能に支持する第二の肘支持体とから構成し、
前記変換機構を、第一の肘支持体、第二の肘支持体、肘当て及び座受けの一部をリンク要素としたリンク機構を利用するものとして、背のロッキング動作に伴って第二の肘支持体を回転させることによって前記リンク機構を駆動させて肘当てを移動させるようにしていることを特徴とする椅子。 - 第一の肘支持体と第二の肘支持体とを相互に略平行をなすように配置するとともに、第一の肘支持体の座受け及び肘当てに対する取付部間の距離と第二の肘支持体の背及び肘当てに対する取付部間の距離とを略等しくなるように設定し概略平行リンク機構をなすように構成していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
- 肘当ての上面が前側位置と後側位置との間で略水平を維持するように、肘支持部によって肘当てを支持していることを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
- 通常使用位置と後傾使用位置との間において任意の位置で背の位置をロックすることができるロック手段を設けていることを特徴とする請求項1、2または3記載の椅子。
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