JP3757997B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はベルト状の感光体、または、カラー画像形成装置に用いられるベルト状の中間転写体、または、タンデム型カラー画像形成装置に用いられる記録シート搬送ベルトなどのベルト状の像担持体と、前記像担持体に当接する現像手段、または、転写手段、または、クリーニング手段などの像形成補助手段を有する画像形成装置に関する。
【0002】
さらに詳しくは、前記像担持体の張架構造と前記像形成補助手段の前記像担持体に対する当接構造に関する。
【0003】
【従来の技術】
ベルト状の像担持体を複数のローラで掛け回し、前述のような像形成補助手段を像担持体を介してローラに当接させる構造を有する画像形成装置としては種々のものが提案されている。
【0004】
例えば第1の従来技術として、特公平3−32072号公報では、ベルト状の感光体を駆動ローラと従動ローラで掛け回し、どちらか一方のローラの表面にゴム等の弾性層を形成し、この弾性層を有するローラ上に位置する感光体へトナー除去用ブレードを当接させて不要なトナーを除去する装置が提案されている。
【0005】
また第2の従来技術として、特開昭60−137167号公報には、複数のローラに掛け回されたベルト状の感光体を有し、トナー像を記録シートへ転写する転写ローラをソレノイド等で付勢して感光体を張架するローラへ当接させる構造が提案されている。
【0006】
さらに第3の従来技術として、特開昭63−292156号公報では、ベルト状の中間転写体を有するカラー画像形成装置において、複数のローラに掛け回された中間転写体のローラ部へ離接可能なトナー除去ブレードを当接させて不要なトナーを除去する装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術のように、ベルト状の感光体や中間転写体等の像担持体を複数のローラで掛け回す構造を有する画像形成装置では、ローラの数を極力少なくすることが構造を簡素化する上で極めて重要である。
【0008】
しかしながら、各ローラには像担持体への駆動力伝達、像担持体への張力印加、像担持体に当接する現像手段や転写手段、クリーニング手段などの像形成補助手段の当接安定化、像形成補助手段の離接動作に対応した像担持体の張力維持などの様々な機能を果たすことが要求され、ローラの数を削減するには個々のローラが果たす機能を複合化することが必要となる。
【0009】
ローラの数を削減し、これらの機能を複合化することは相反する作用を起こす場合が多々ある。例えば、像担持体に対して張力を印加するテンションローラと、前述のような像形成補助手段の像担持体への当接力を支えるバックアップローラを共通化した場合、予め所定の張力で張架した像担持体に像形成補助手段を当接させると張力が低下してしまい、像担持体を所望の速度で安定して駆動できなくなることがある。
【0010】
このような課題は前述の第2、第3の従来技術のように像形成補助手段である転写ローラやトナー除去ブレードなどが離接を行う場合はさらに深刻であり、画像形成中にこれらの像形成補助手段が離接を行うと像担持体の張力が変動し、像担持体の伸縮や駆動力の変動によって局所的に画像を伸縮させてしまう。
【0011】
また、このような像形成補助手段の離接に伴う局所的な画像伸縮は画像形成装置が連続的な画像形成を行わないタイミングで離接動作を行うことで回避できる場合があるが、連続的な画像形成が行えなくなるために画像形成装置の単位時間あたりのプリント枚数が低下してしまう。
【0012】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、簡便な構造で像担持体のテンションローラと像形成補助手段の像担持体への当接力を支えるバックアップローラを共通化し、安価で小型の画像形成装置を提供することを第1の目的とし、また、像担持体に対して像形成補助手段が離接動作を伴う場合でも像担持体の張力変動が極めて小さく、連続的な画像形成が可能な高速の画像形成装置を提供することを第2の目的としている。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、平行に配置された複数の感光体と対向しかつトナー像を担持するベルト状の像担持体と、前記ベルト状の像担持体を張架して掛け回す複数のローラと、前記像担持体を介して前記ローラの1つに当接する像形成補助手段を有するタンデム型の画像形成装置において、前記ローラの少なくとも1つを前記像担持体へ張力を付与するテンションローラとし、前記テンションローラの1つは、前記像担持体へ張力を付与する方向と平行に設けた案内溝で移動自在に支持されており、
前記テンションローラが前記案内溝の方向に沿って付勢されて前記像担持体へ張力を付与することにより前記像担持体が張架されており、前記像形成補助手段が前記像担持体を介して前記テンションローラの1つと当接しており、 前記像形成補助手段は前記像担持体を介して前記テンションローラを付勢しているとともに、前記テンションローラの付勢力は前記案内溝によって支持されて前記張力に影響しないようにされており、前記像担持体上へ記録された前記各感光体の像の書き出し位置を意味する位置合わせ用マーク像を読み取る位置センサが設けられており、更に、前記像形成補助手段が、位置センサで読み取られた前記像担持体の前記マーク像を除去するクリーニング手段であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づき本発明を詳しく説明する。
【0018】
図1は本発明の画像形成装置の第1の実施例を示す装置断面図である。この第1の実施例の概略動作を図1で説明する。
【0019】
図1において、ベルト状の像担持体である感光体1は現像部ローラ2、テンションローラ3、クリーニング部ローラ4、露光部ローラ5によって回転可能に張架支持され、現像部ローラ2またはクリーニング部ローラ4によって矢印A方向に駆動される。感光体1は帯電ローラで構成された感光体1に当接する帯電手段6によって一様に接触帯電され、レーザ走査光学系等で構成された露光手段7で静電潜像が記録され、非磁性1成分トナーを有する現像手段8が圧接現像することで静電潜像がトナー像として顕像化される。トナー像は転写バネ9で付勢されて感光体1に当接する転写ローラで構成された転写手段10によって図示しない給紙手段から給送された記録シート11へ転写される。トナー像が転写された記録シート11は定着手段12で加熱加圧されながら搬送され装置外部に搬出される。
【0020】
一方、トナー像が記録シート11へ転写された感光体1はゴムブレード等で構成されたクリーニング手段13が当接して表面に残留する不要なトナーが掻き落とされる。
【0021】
なお、本例では感光体1の露光手段7と対向する位置に露光部ローラ5を配置して露光部における感光体1をバックアップすることで、露光部ローラ5を設けない場合に露光部7a付近の紙面奥行き方向に発生する皺や振動を防止しているが、感光体1が充分な剛性を有する場合には感光体1の張架構造を簡略化するという本発明の主旨に沿って省略することが可能である。
【0022】
また、同様の理由で帯電手段6とクリーニング手段13を感光体1を介してクリーニング部ローラ4へ当接させているが、それぞれの手段に対向して個別のローラを配置して構成しても良い。
【0023】
ここで、本例における像担持体である感光体1の張架構造と、本例における像形成補助手段である転写手段10の当接構造について説明する。
【0024】
図1において、現像部ローラ2、クリーニング部ローラ4、露光部ローラ5は側板14へ軸位置を固定して回転可能に保持されている。一方、テンションローラ3は、張架された感光体1の平坦部1aとほぼ平行に側板14に設けられた案内溝15に沿って軸位置が移動可能に支持され、テンションバネ16によって案内溝15と平行な矢印B方向に付勢されることで感光体1へ張力を印加している。
【0025】
これに対して、転写手段10は転写バネ9により矢印C方向に付勢され、感光体1を介してテンションローラ3と当接し、矢印Bと矢印Cの成す角度がほぼ直角となるように構成している。
【0026】
即ち、転写手段10の当接力が案内溝15で支持されるので、感光体1の張力は転写手段10の当接力の影響をほとんど受けることがなく、例えば、消耗部品である感光体1を各ローラに張架したユニット状態で交換する場合に、交換された感光体1が転写手段10と当接しても感光体1の張架状態が変化することがない。
【0027】
なお、本例では感光体1を張架するテンションローラ3に対して感光体1を介して転写手段10が当接する構成としたが、感光体1を張架するローラの配置を変更し、本例と同様の構成でローラ群に掛け回された感光体1の平坦部と略平行に付勢するテンションローラに対して帯電手段6、または、現像手段8、または、クリーニング手段13がテンションローラの付勢方向と略直角方向から感光体1を介してテンションローラ3に当接する構成としても同様の効果を得ることができる。
【0028】
また、本例では案内溝15の長手方向(矢印Bの方向)と矢印Cで示される転写手段10の付勢方向がほぼ直角となるように配置したが、必ずしも直角に限定されるものではなく、記録シート11の転写部への進入方向や定着手段12の配置などに応じて案内溝15の長手方向(矢印Bの方向)と矢印Cの方向が直角から10゜程度ずれても良い。
【0029】
次に、本発明の画像形成装置の第2の実施例を図2から図4を用いて説明する。
【0030】
図2は本発明の画像形成装置の第2の実施例を示す装置断面図であり、ベルト状の中間転写体を用いたカラー画像形成装置である。
【0031】
図2において、矢印D方向に回転する感光体17の外周には帯電手段である帯電ローラ18が配置され、感光体17に当接回転しながら感光体17の表面が一様に帯電される。
【0032】
表面が一様に帯電された感光体17は、露光手段であるレーザー走査光学系19によって第1色目として例えばイエローの画像情報に応じて選択的に走査露光され、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0033】
静電潜像が記録された感光体17の回転方向下流側には、現像剤としてそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを貯蔵し、感光体1に対して離接自在な現像手段20、21、22、23が配置され、形成されたイエロー用の静電潜像はイエロー現像手段20のみが感光体17と当接して現像することでイエローのトナー像が形成される。
【0034】
現像手段の感光体回転方向下流側には、感光体17に隣接してベルト状の中間転写体24が中間転写体駆動ローラ25、バックアップローラ26、テンションローラ27、補助ローラ28に掛け回されており、図示しない駆動源によって感光体17の周速度と同一速度で駆動されている。また、中間転写体24は感光体17と1次転写ローラ29によって挟持され、図示しない高圧電源から1次転写ローラ29へ電圧が供給されることで前述の手順で形成されたイエローのトナー像が中間転写体24の表面に転写される。
【0035】
中間転写体24へイエローのトナー像を転写した感光体17は更に矢印D方向へ回転し、クリーナーブレード等で構成された感光体クリーナ30によって感光体17の表面に残留するトナーが掻き取られ、再び画像形成が可能となる。
【0036】
同様の手順を第2色目から第4色目の画像(マゼンタ、シアン、ブラック)に対して繰り返し行うことで中間転写体24上に4色のトナー像が順次重ね合わせて記録される。
【0037】
中間転写体24へ4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、給紙ローラ31、紙搬送ローラ対32および33によって記録シート34が給送され、これと同期して図示しないクラッチ機構とカム機構によって2次転写ローラ35が2次転写支点軸36を中心として矢印E方向に回転して中間転写体24を介してバックアップローラ26と当接し、図示しない高圧電源から電圧が2次転写ローラ35へ印加されることで中間転写体24上の4色のトナー像が記録シート34へ転写される。2次転写を終えた中間転写体24にはクリーナーブレード等で構成された中間転写体クリーナ37が図示しないクラッチ機構とカム機構によって矢印F方向へ回動して当接し、中間転写体24の表面に残留したトナーが掻き取られ、掻き取りが終了すると転写体クリーナ37は矢印Fとは逆方向に回動して退避する。
【0038】
4色のトナー像が転写された記録シート34は、ハロゲンランプ等の加熱手段を内蔵したヒートローラを有する定着手段38で加熱加圧しながら挟持搬送されてトナー像が定着される。トナー像が定着された記録シート34は排紙ローラ対39および40によって装置外部へと排出され、カラー画像記録が完了する。
【0039】
ここで、本例における像担持体である中間転写体24の張架構造と、本例における像形成補助手段である中間転写体クリーナ37の当接構造について図3および図4を用いて説明する。
【0040】
図3は本発明の第2の実施例における中間転写体24の張架構造を示す部分断面図である。図3において、バックアップローラ26と本図に図示しない中間転写体駆動ローラ25および補助ローラ28は側板41へ軸位置を固定して回動可能に保持されている。一方、テンションローラ27は張架された中間転写体24の平坦部24aとほぼ平行に側板41に設けられた案内溝42に沿って軸位置が移動可能に支持され、加圧支点軸43を中心として回動可能な加圧レバー44とテンションバネ45によって案内溝42と平行な矢印G方向に付勢されることで中間転写体24へ張力を印加している。この張架構造は中間転写体24の両側面に設けられており、各側面の加圧レバー44に設けた複数のテンションバネ掛け44aのいずれかにテンションバネ45を掛けることで中間転写体24に印加する張力の絶対値とバランスが調整可能な構造となっており、中間転写体24の駆動時の蛇行を防止している。
【0041】
また、図4は本発明の第2の実施例における中間転写体クリーナ37の当接構造を示す部分断面図である。図4において、クリーナーカム46が図示しないクラッチ機構によって回動するとクリーナバネ47の付勢力で中間転写体クリーナは矢印F方向に回動し、クリーナーブレードが矢印H方向に付勢されながら中間転写体24を介してテンションローラ27へ当接する。このとき、矢印Hの方向が前述のテンションローラ27の中間転写体24の付勢方向である矢印Gと略直角方向となるように配置してある。なお、中間転写体クリーナ37の離接動作の回動中心は中間転写体クリーナ37の内部に回収された廃トナーを回転しながら紙面奥行き方向に搬送する搬出スクリュー48の回転中心と同一とすることで、中間転写体クリーナ37の離接揺動動作によって転写体クリーナ37と廃トナーが回収される図示しない廃トナーボトルとの結合部分が受ける運動が単純な回転運動となるので廃トナー漏れ防止構造を単純化することができる。
【0042】
さて、図3および図4の説明からわかるように、テンションローラ27を支持する案内溝の長手方向(矢印Hの方向)が中間転写体の張力付勢方向Gとほぼ直角であり、中間転写体クリーナ37の当接力のほとんどは案内溝42で支持されるので、中間転写体24の張力は中間転写体クリーナ37の離接動作の影響をほとんど受けることがない。従って、テンションローラ27のみで中間転写体24への張力印加と中間転写体クリーナ37の当接力保持ができるので、中間転写体24の張架駆動構造を簡略化することができる。さらに、例えば記録シート34への2次転写が行われている時に中間転写体クリーナ37の当接が行われても中間転写体24の張力が大きく変動せず、局所的な画像の伸縮が起こらない。また、2次転写が行われている時に中間転写体クリーナ37を当接させることができるので、クリーニング後の中間転写体に対して即座に次の画像の第1色目の転写を開始することができるので、画像形成装置の単位時間あたりのプリント枚数を低下させることがない。
【0043】
なお、本例ではテンションローラ27に対して像担持体である中間転写体24を介して像形成補助手段である中間転写体クリーナ37が離接する構成としたが、中間転写体24を張架するローラの配置を変更し、本例と同様の構成でローラ群に掛け回された中間転写体24の平坦部と略平行に案内溝を設け、この案内溝に沿ってテンションローラを付勢することで中間転写体24へ張力を印加する構成とし、このテンションローラの案内溝に対して、2次転写ローラ35のような転写手段が略直角方向から中間転写体24を介してテンションローラ27と離接する構成としても同様の効果を得ることができる。
【0044】
次に、本発明の画像形成装置の第3の実施例を図5を用いて説明する。
【0045】
図5は本発明の画像形成装置の第3の実施例を示す装置断面図であり、一般にタンデム型と称されるカラー画像形成装置である。
【0046】
図5において、平行に配置された感光体49a、49b、49c,49dの周囲にはそれぞれ感光体の表面を一様に帯電させる帯電手段である帯電ローラ50a、50b、50c、50dと、それぞれの感光体表面を露光する露光手段であるレーザー走査光学系51a、51b、51c、51dと、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを貯蔵し、それぞれの感光体へ露光手段で書き込まれた静電潜像を現像する現像手段52a、52b、52c、52dと、図示しない給紙手段から給送され、記録シート搬送ベルト53で搬送される記録シート54へトナー像を転写する転写手段である転写チャージャ55a、55b、55c、55dと、記録シート54へトナー像を転写した後の各感光体表面の残留トナーをクリーニングするゴムブレード等で構成された感光体クリーナ56a、56b、56c、56dが配置されている。
【0047】
各感光体への各色のトナー像形成は記録シート搬送ベルト53による記録シート54の搬送と同期して行われ、4色のトナー像が転写された記録シート54は定着手段57で加熱加圧されて装置外部に搬出される。
【0048】
ここで、本例における記録シート搬送ベルト53の張架構造と、記録シート搬送ベルト53の記録シート54の搬送以外の機能について述べる。
【0049】
図5において、記録シート搬送ベルト53はベルト搬送ローラ58および59とテンションローラ60で張架され、ベルト搬送ローラ58または59によって駆動される。ベルト搬送ローラ58および59は側板61へ軸位置を固定して回転可能に保持され、テンションローラ60は張架された記録シート搬送ベルト53の平坦部53aとほぼ平行に側板61に設けられた案内溝62に沿って軸位置が移動可能に支持され、テンションバネ63によって案内溝62と平行な矢印I方向に付勢されることで記録シート搬送ベルト53へ張力を印加している。
【0050】
本例のようなタンデム型カラー画像形成装置においては各感光体49a、49b、49c、49dで形成される各色のトナー像を記録シート54上にズレを生じることなく重ね合わせることが良好な画像を得る上で極めて重要であり、記録シート54への画像形成を行う前に、予め、記録シート搬送ベルト53上へ各色の書き出し位置を意味するマークをトナー像として記録し、このマークの位置間隔を反射型フォトセンサ等で構成した図5のトナー像位置センサ64で読み取ることで各感光体に対するレーザー走査光学系51a、51b、51c、51dの走査露光開始タイミングを調整する方法が取られている。このように、記録シート搬送ベルト53は単に記録シート54を搬送するだけでなく、各色マーク像を担持する像担持体としの機能も有するものである。
【0051】
このような目的で記録シート搬送ベルト53上に担持されたマーク像は、その位置がトナー像位置センサ64で読み取られた後は不要となるので、図5に示す如くゴムブレード等で構成された搬送ベルトクリーニング手段65が、前述の案内溝62の長手方向(矢印Iの方向)とほぼ直角の矢印J方向から図示しない移動機構によって付勢され、記録シート搬送ベルト53を介してテンションローラ60と当接してマーク像が除去される。マーク像の除去が完了すると、搬送ベルトクリーニング手段65は図示しない移動機構によって矢印Jとは逆方向に移動して記録シート搬送ベルト53と離間する。
【0052】
ここで、搬送ベルトクリーニング手段65は前述の第1および第2の実施例と同様にテンションローラ60の付勢方向Iと平行に設けた案内溝62に対して略直角方向から当接するので、記録シート搬送ベルト53の張力は搬送ベルトクリーニング手段65の離接動作の影響をほとんど受けることがない。従って、テンションローラ27のみで像担持体である記録シート搬送ベルト53への張力印加と像形成補助手段である搬送ベルトクリーニング手段65の当接力保持ができるので、記録シート搬送ベルト53の張架駆動構造を簡略化することができる。さらに、例えば搬送ベルトクリーニング手段65が記録シート搬送ベルトに対する離接動作を行っている時でも感光体49a、49b、49c、49dのいずれかで形成されたトナー像を転写チャージャ55a、55b、55c、55dによって記録シート54上に転写をしても記録シート搬送ベルト53の張力が変動しないので、局所的な画像の伸縮が起こらない。また、搬送ベルトクリーニング手段65の離接動作に関係なく画像形成を行うことができるので、画像形成装置の単位時間あたりのプリント枚数を低下させることがない。
【0053】
以上述べたように、本発明の画像形成装置によれば、ベルト状の像担持体へ張力を印加するテンションローラに対して像形成補助手段がベルト状の像担持体を介して当接してもベルト状の像担持体の張力が変動しない。したがって、テンションローラとベルト状の像担持体を介して像形成補助手段の当接をバックアップするローラを共通化することができる。これにより、ベルト状の像担持体を張架するローラの数を低減することができ、装置を安価で小型にすることが可能である。
【0054】
さらに、請求項1の構成により、タンデム型カラー画像形成装置において、ベルト状の像担持体上に転写された位置合わせ用マーク像を位置センサで読み取ることで、各感光体で形成される各色のトナー像を像担持体上にズレを生じることなく重ね合わせることができ、良好な画像を得ることが可能となる。このとき、テンションローラに対して像形成補助手段がベルト状の像担持体を介して当接してもこの像担持体の張力が変動しないことから、ベルト状の像担持体上の位置合わせ用マーク像がこの像担持体の張力の変動を受けることはない。
【0055】
さらに、タンデム型カラー画像形成装置において、ベルト状の像担持体上に転写された位置合わせ用マーク像のクリーニングを行うクリーニング手段の離接動作がいずれかの感光体からベルト状の像担持体への転写中に行われても、像担持体の張力変動を最小限に抑えることができるので、画像形成装置の単位時間あたりのプリント枚数を低下させず、高速な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施例を示す装置断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の第2の実施例を示す装置断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例における中間転写体24の張架構造を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例における中間転写体クリーナ37の当接構造を示す部分断面図である。
【図5】本発明の画像形成装置の第3の実施例を示す装置断面図である。
【符号の説明】
1…感光体(像担持体)
1a…感光体1の平坦部
2…現像部ローラ
3…テンションローラ
4…クリーニング部ローラ
5…露光部ローラ
8…現像手段
10…転写手段
13…クリーニング手段
15…案内溝
24…中間転写体
Claims (1)
- 平行に配置された複数の感光体と対向しかつトナー像を担持するベルト状の像担持体と、前記ベルト状の像担持体を張架して掛け回す複数のローラと、前記像担持体を介して前記ローラの1つに当接する像形成補助手段を有するタンデム型の画像形成装置において、
前記ローラの少なくとも1つを前記像担持体へ張力を付与するテンションローラとし、前記テンションローラの1つは、前記像担持体へ張力を付与する方向と平行に設けた案内溝で移動自在に支持されており、
前記テンションローラが前記案内溝の方向に沿って付勢されて前記像担持体へ張力を付与することにより前記像担持体が張架されており、
前記像形成補助手段が前記像担持体を介して前記テンションローラの1つと当接しており、
前記像形成補助手段は前記像担持体を介して前記テンションローラを付勢しているとともに、前記テンションローラの付勢力は前記案内溝によって支持されて前記張力に影響しないようにされており、
前記像担持体上へ記録された前記各感光体の像の書き出し位置を意味する位置合わせ用マーク像を読み取る位置センサが設けられており、
更に、前記像形成補助手段が、位置センサで読み取られた前記像担持体の前記マーク像を除去するクリーニング手段であることを特徴とする画像形成装置。
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