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JP3756268B2 - 突設物ユニットの取付構造 - Google Patents

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JP3756268B2
JP3756268B2 JP27817796A JP27817796A JP3756268B2 JP 3756268 B2 JP3756268 B2 JP 3756268B2 JP 27817796 A JP27817796 A JP 27817796A JP 27817796 A JP27817796 A JP 27817796A JP 3756268 B2 JP3756268 B2 JP 3756268B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット式建物の入隅部分に突設物ユニットを取り付けるための構造に係り、バルコニユニット、玄関庇および軒先ユニット等の各種突設物ユニットの取り付けに利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、工場で製造した箱状の建物ユニットを、建築現場で複数組み合わせることにより建築されるユニット式建物が利用されている。
建物ユニット9は、図11に示すように、四隅に立設される柱91と、これらの柱91の上端および下端間に掛け渡された上梁92および下梁93とを備えてボックス状に構成されている。下梁93間には図示しない床面材を支持する床根太94が掛け渡され、上梁92間には図示しない天井面材を支持する天井野縁95が掛け渡されている。
このようなユニット式建物1によれば、建築現場での作業が軽減され、建築工期を著しく短縮できるというメリットが得られる。
【0003】
一方、ユニット式建物等の建物には、その外壁面から突出させて取り付けられるバルコニ等の突設物を有するものがある。
このようなバルコニとしては、ユニット式建物の外壁面に固定されるバルコニユニットを含んで構成されるものがある。このバルコニユニットは、ユニット式建物の骨組みに設けられた箱形のブラケットに取り付けられる。
このブラケットには、バルコニユニットを取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通孔と、このボルト挿通孔の裏側に固着されたナットと、バルコニユニットの位置決めを行うために水平に突出する位置決めピンとが設けられている。
【0004】
ここで、バルコニユニットは、床を形成する床パネルと、この床パネルの端縁に沿って設けられる手すり壁とを備えている。
図12に示すように、床パネル64は、軸組材を四角形に組んだ床フレーム65と、この床フレーム65の対向辺間に架け渡された根太64Bと、この床フレーム65と根太64Bとの上面に張り付けられる床面材66とから形成されるものである。手すり壁63は、床フレーム65に立設された手摺下地フレーム63Fと、この手摺下地フレーム63Fの屋外側に取り付けられた外壁材63Eと、前記手摺下地フレーム63Fの屋内側に取り付けられた下地面材63Dとから形成されている。手摺壁63の上面には笠木部材63Cが被せられている。
なお、床パネル64および手摺壁63の屋内側の側面は、防水シート64Aで被覆されているとともに、床フレーム65には、ユニット式建物1の構造材に取り付けてある箱形のブラケットに接続するための結合部67が設けられている。
この結合部には、当該バルコニユニットを取り付けるためのボルトを挿通させるボルト挿通孔と、ブラケットの位置決めピンを挿入させる位置決め孔とが設けられている。
【0005】
このようなバルコニユニットを取り付けるにあたり、建築現場でバルコニユニットをクレーンから吊り下げられたフック100に掛止して、バルコニユニットを建物側のブラケットの近傍まで上昇させた後、バルコニユニットを水平移動し、バルコニユニットの結合部に設けた位置決め孔に建物側のブラケットに設けた位置決めピンを挿入させ、この後、結合部およびブラケットの両方のボルト挿通孔にボルトを挿入して締め付けることにより、ユニット式建物にバルコニユニットが取り付けられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示されるように、二つの外壁面A、BがL字形に交差した入隅部分Cを有するユニット式建物においては、この入隅部分Cの両方の外壁面A、Bから突出するようにバルコニユニットDを取り付けたい場合がある。この場合、バルコニユニットDを取り付けるにあたり、入隅部分Cの一方の外壁面にバルコニユニットDの一辺を近接させた状態で、当該バルコニユニットDを水平移動させるので、当該バルコニユニットDの端縁が移動方向に沿ったユニット式建物の外壁面に接触しやすく、建物の壁材を損傷させるおそれがある。このため、取り付け作業を慎重に行わなければならず、取付作業に時間がかかるという問題がある。
【0007】
一方、特開平8−86021号公報のように、入隅部分の外壁面をそれぞれ有する二つの建物ユニットの一方を建物側に設置し、この設置された建物ユニットにバルコニユニットを取り付けた後、他方の建物ユニットを取付ける方法もある。しかし、このように取付順序が限定されると、作業の自由度が低くなるので、雨じまい等のために、先に建物本体を組み上げてしまいたい場合には利用できないという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、建物の入隅部の外壁材を損傷させずに短時間で設置可能となる突設物ユニットの取付構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ユニット式建物1の平面形状に入隅部分5を形成するように交差する第1および第2の外壁面6、7に沿って突設される突設物ユニット62を取り付けるための突設物ユニット62の取付構造であって、前記第1の外壁面6から突出するとともに前記突設物ユニット62を当該第1の外壁面6に固定するためのブラケット61と、前記第2の外壁面7および前記突設物ユニット62の間に介装されるとともに前記突設物ユニット62の上面と連続する上面を有する中間ユニット72Hとを備え、この中間ユニット72Hの基端が前記第2の外壁面7に固定され、先端が前記突設物ユニット62に接合され、前記ブラケット61が前記突設物ユニット62に接合されることにより、前記突設物ユニット62が前記第1および第2の外壁面6、7に取り付けられることを特徴とする。
【0013】
このような発明では、ユニット式建物1の第2の外壁面7に中間ユニット72Hを取り付けておけば、突設物ユニット62を取り付けるにあたり、第2の外壁面7から突出する中間ユニット72Hが、前記突設物ユニット62の第2の外壁面7との間に介装され、突設物ユニット62の第2の外壁面7からの距離が大きくなる。このため、突設物ユニット62の水平移動時には、突設物ユニット62が第2の外壁面7に接触することが無く、突設物ユニット62の取付作業が迅速に行え、短時間での設置が可能となる。
また、中間ユニット72Hは、前記突設物ユニット62の上面と連続する上面を備えているので、突設物ユニット62がバルコニユニットの場合には、前記中間ユニット72Hの奥行き寸法を、前記突設物ユニット62と同一の奥行き寸法とすれば、中間ユニット72Hの面積の分、突設物ユニット62により形成されるバルコニの床面積が拡張される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部材と同じ部材には同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略にする。
図1には、本発明の第1実施形態に係るユニット式建物1が示されている。
ユニット式建物の本体1は、基礎2上に載せられた直方体状の一階用建物ユニット3と、この一階用建物ユニット3の上に載せられた直方体状の二階用建物ユニット4とを含んで構成されたものである。
【0020】
二階用建物ユニット4によって形成される二階部分には、建物ユニット4A、4Bの第1および第2の外壁面6、7が交差するとともに、内側にへこんだ入隅部5が形成されている。
この二階用部分の入隅部5を形成する第1の外壁面6には、当該外壁面6を有する建物ユニット4Aの骨組みに溶接された箱状で、かつ、一対のブラケットから構成される第1のブラケット61が露出している。
第1のブラケット61の垂直な前面61Bには、バルコニユニット62を取り付けるための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔61Cと、バルコニユニット62の位置決めを行うために水平に突出する位置決めピン61Aとが設けられている。このボルト挿通孔61Cの裏側には、固着された図示しないナットが固着されている。
【0021】
なお、第1のブラケット61の一方のブラケットは、第1の外壁面6を有する建物ユニット4Aの柱91の下方に固設され、他方のブラケットは、前記建物ユニット4Aの下梁93の中間部分に固設されている。
また、第2の外壁面7の下部には、当該外壁面7を有する建物ユニット4Bの骨組みに溶接された細長い直方体状の第2のブラケット71Fが露出している。
第2のブラケット71Fの垂直な前面71Bには、バルコニユニット62を固定するための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔71Cが設けられている。このボルト挿通孔71Cの裏面には、固着された図示しないナットが設けられている。ここで、バルコニユニット62は、図12で示したバルコニユニット62と同様のものであり、軸組材を四角形に組んだ床フレーム65と、この床フレーム65の上面に張り付けられる床面材66から形成される床パネル64と、この床パネル64の端縁に沿って立設される手摺壁である前壁パネル63Aおよび左壁パネル63Bとを有するものである。
【0022】
このうち、床フレーム65には、図2に示されるように、ユニット式建物1の第1のブラケット61に接続するために結合部67が第1の外壁面6に対向する辺65Aに設けられ、かつ、直方体形の第2のブラケット71Fに固定するための固定部60が第2の外壁面7に対応する辺65Bに設けられている。なお、床パネル64と手摺壁63についての詳細は省略する。
結合部67には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔67Aと、後述する位置決めピン61Aを挿通させる位置決め孔67Bとが設けられている。 固定部60には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔60Aと、位置決め用のしのを挿通させるしの孔60Bとが設けられている。
【0023】
バルコニユニット62は、ブラケット61の位置決めピン61Aを、結合部67の位置決め孔67Bに挿通させた状態で、結合部67のボルト挿通孔67Aおよびブラケット61のボルト挿通孔61Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、床フレーム65の辺65Aが第1の外壁面6を有する建物ユニット4A側に接合される。
また、バルコニユニット62は、固定部60のボルト挿通孔60Aおよびブラケット71Fのボルト挿通孔71Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、床フレーム65の辺65Bが第2の外壁面7を有する建物ユニット4B側に接合される。
【0024】
次にバルコニユニット62の取り付け手順について説明する。
工場で製造された各建物ユニット3、4を建築現場で組み合わせてユニット式建物1を形成した後、図1、2に示す通り、建築現場でバルコニユニット62をクレーンから吊り下げられたフック100に掛止して、建物側の第1のブラケット61の近傍まで上昇させた後、バルコニユニット62を水平移動し、バルコニユニット62の結合部67に設けた位置決め孔67Bに建物側の第1のブラケット61に設けた位置決めピン61Aを挿入させる。ここで、第2のブラケット71Fと固定部60とは互いに近接し、接触することがあるが、堅牢な金属製のものであることから、接触しても何ら問題が生じない。
【0025】
そして、固定部60のしの孔60Bを利用してボルト挿通孔60A、71Cを合わせ、結合部67と第1のブラケット61および固定部60と第2のブラケット71Fとの各々両方のボルト挿通孔67A、61C、60A、71Cにボルトを挿入して締め付けることにより、ユニット式建物1にバルコニユニット62が取り付けられる。
バルコニユニット62が二階用建物ユニット4の入隅部5に取り付けられたら、バルコニユニット62の前壁パネル63Aと第2の外壁面7との隙間にカバー部材68を被せる。
【0026】
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
バルコニユニット62を取り付けるにあたり、第2の外壁面7から突出する第2のブラケット71Fが、前記バルコニユニット62の第2の外壁面7との間に介装され、バルコニユニット62の第2の外壁面7からの距離が大きくなる。このため、バルコニユニット62の水平移動時には、バルコニユニット62が第2の外壁面7に接触することが無く、バルコニユニット62の取付作業が迅速に行え、設置が短時間でできる。
さらに、建物本体1を先に組み上げた後に、後からバルコニユニット62を取り付ける手順の他、逆に第1の外壁面6を有する建物ユニット4Aにバルコニユニット62を取り付けてから、第2の外壁面7を有する建物ユニット4Bを設置する手順も採用可能であることから、建築現場での作業手順についての自由度を確保できる。
【0027】
ここで、バルコニユニット62は、その固定部60を第2のブラケット71Fに近接させて取り付ける際に、固定部60および第2のブラケット71Fの垂直面71Bに万一すり傷が付いても、固定部60と第2のブラケット71Fとの垂直面71Bは、接合後には隠れてしまうので、すり傷が露出せず、建物の外観を損なうことがない。
【0028】
図3には、本発明の第2実施形態が示されている。この第2実施形態は、前記第1実施形態における第2の外壁面7の第2のブラケット71Fにバルコニユニット62を直接接合する取付構造を、中間ユニット72Hを介して第2のブラケット71Gに間接的に接合する取付構造としたものである。
すなわち、図4に示されるように、この二階用部分の入隅部5を形成する第2の外壁面7には、当該外壁面7を有する建物ユニット4Bの骨組みに溶接された箱状で、かつ、一対のブラケットから構成される第2のブラケット71Gが露出している。
【0029】
第2のブラケット71Gは、前述の第1のブラケット61と同様の構造を有するものである。この第2のブラケット71Gの垂直な前面71Bには、中間ユニット72Hを取り付けるための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔71Cと、中間ユニット72Hの位置決めを行うために水平に突出する位置決めピン71Aとが設けられている。このボルト挿通孔71Cの裏側には、固着された図示しないナットが設けられている。
なお、第2のブラケット71Gの一方のブラケットは、第2の外壁面7を有する建物ユニット4Bの柱91の下方に固設され、他方のブラケットは、前記建物ユニット4Bの下梁93の中間部分に固設されている。
【0030】
中間ユニット72Hは、軸組材を四角形に組んだ床フレーム73と、この床フレーム73の上面に張り付けられる床面材74とから形成されている。
このうち、床フレーム73には、ユニット式建物1の第2のブラケット71Gに接続するための結合部77と、垂直な前面72Bにバルコニユニット62を固定するためのボルト挿通孔72Cとが設けられている。
結合部77には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔77Aと、後述する位置決めピン71Aを挿通させる位置決め孔77Bとが設けられている。 また、中間ユニット72Hには、第1実施形態におけるブラケット71Fと同様に、固定部60と、バルコニユニット62に設けられた床フレーム65とを連結するために、バルコニユニット62を固定するための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔72Cがその前面72Bに設けられている。このボルト挿通孔72Cの裏側には、固着された図示しないナットが設けられている。
【0031】
中間ユニット72Hは、ブラケット71Gの位置決めピン71Aを、結合部77の位置決め孔77Bに挿通させた状態で、結合部77のボルト挿通孔77Aおよびブラケット71Gのボルト挿通孔71Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、第2の外壁面7を有する建物ユニット4Bに接合される。
また、この中間ユニット72Hには、建物ユニット4A側に接合されたバルコニユニット62の辺65Bが接合される。基本的には、バルコニユニット62の固定部60に設けたボルト挿通孔60Aおよび中間ユニット72Hのボルト挿通孔72Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、床フレーム65の辺65Bが第2の外壁面7を有する建物ユニット4B側に接合される。
【0032】
次にバルコニユニット62および中間ユニット72Hの取り付け手順について説明する。
工場で製造された各建物ユニット3、4を建築現場で組み合わせてユニット式建物1を形成した後、建築現場で中間ユニット72Hをクレーンから吊り下げられたフック100に掛止して、建物側の第2のブラケット71Gの近傍まで上昇させた後、中間ユニット72Hを水平移動し、中間ユニット72Hの結合部77に設けた位置決め孔77Bに建物側の第2のブラケット71Gに設けた位置決めピン71Aを挿入させる。
バルコニユニット62の取り付け手順は前記第1実施形態と同様である。
ここで、中間ユニット72Hと固定部60とは互いに近接し、接触することがあるが、堅牢な金属製のものであることから、接触しても何ら問題が生じない。
【0033】
そして、固定部60のしの孔60Bを利用して、しのを通してボルト挿通孔60A、72Cの位置を合わせ、結合部67と第1のブラケット61および固定部60と中間ユニット72Hとの各々両方のボルト挿通孔67A、61C、60A、72Cにボルトを挿入して締め付けることにより、ユニット式建物1にバルコニユニット62が取り付けられる。
バルコニユニット62が二階用建物ユニット4の入隅部5に取り付けられたら、バルコニユニット62の前壁パネル63Aと第2の外壁面7との隙間にカバー部材68を被せる。
【0034】
このような本実施形態によれば、前記実施形態と同様の作用効果が得られるほか、次のような効果が付加される。
すなわち、中間ユニット72Hは、バルコニユニット62の上面と連続する上面を備え、かつ、前記中間ユニット72Hの奥行き寸法を、前記バルコニユニット62と同一の奥行き寸法にしているので、中間ユニット72Hの面積の分、バルコニユニット62により形成される突設物であるバルコニ50の床面積を拡張することができる。
【0035】
図5には、本発明の第3実施形態が示されている。この第3実施形態は、前記第2実施形態における中間ユニット72Hを、第1のバルコニユニット62と同様の第2のバルコニユニット72Jとし、第1のバルコニユニット62と第2のバルコニユニット72Jとを互いの長手方向を直交させて、平面L字形の突出部分を形成したものである。
すなわち、図6に示されるように、この二階用部分の入隅部5を形成する第2の外壁面7には、当該外壁面7を有する建物ユニット4Bの骨組みに溶接された箱状で、かつ、一対のブラケットで構成された第2のブラケット71Gが露出している。
【0036】
第2のバルコニユニット72Jは、前述のバルコニユニット62と同様のものであり、軸組材を四角形に組んだ床フレーム73と、この床フレーム73の上面に張り付けられる床面材74から形成される床パネル75と、この床パネル75の端縁に沿って立設される手摺壁である前壁パネル76Aおよび左壁パネル76Bとを有するものである。
このうち、床フレーム73には、ユニット式建物1の第2のブラケット71Gに接続するための結合部77と、垂直な前面72Bに第1のバルコニユニット62を固定するためのボルト挿通孔72Cとが設けられている。
結合部77には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔77Aと、後述する位置決めピン71Aを挿通させる位置決め孔77Bとが設けられている。
【0037】
また、第2のバルコニユニット72Jには、第1実施形態におけるブラケット71Fと同様に、固定部60と、バルコニユニット62に設けられた床フレーム65とを連結するために、バルコニユニット62を固定するための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔72Cがその前面72Bに設けられている。このボルト挿通孔72Cの裏側には、固着された図示しないナットが設けられている。
なお、第2のブラケット71Gは、第2の外壁面7を有する建物ユニット4Bの柱91の下方に各々固設されている。
【0038】
第2のバルコニユニット72Jは、第2のブラケット71Gの位置決めピン71Aを、結合部77の位置決め孔77Bに挿通させた状態で、結合部77のボルト挿通孔77Aおよびブラケット71Gのボルト挿通孔71Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、第2の外壁面7を有する建物ユニット4Bに接合される。
また、第1のバルコニユニット62は、固定部60のボルト挿通孔60Aおよび第2のバルコニユニット72Jのボルト挿通孔72Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、床フレーム65の辺65Bが第2の外壁面7を有する建物ユニット4B側に接合される。
【0039】
次に第1のバルコニユニット62および第2のバルコニユニット72Jの取り付け手順について説明する。
工場で製造された各建物ユニット3、4を建築現場で組み合わせてユニット式建物1を形成した後、図5、6に示す通り、建築現場で第2のバルコニユニット72Jをクレーンから吊り下げられたフック100に掛止して、建物側の第2のブラケット71Gの近傍まで上昇させた後、第2のバルコニユニット72Jを水平移動し、第2のバルコニユニット72Jの結合部77に設けた位置決め孔77Bに建物側の第2のブラケット71Gに設けた位置決めピン71Aを挿入させる。さらに、第1のバルコニユニット62の第1のブラケット61への取り付け手順は前記第2実施形態と同様である。また、第1のバルコニユニット62と第2のバルコニユニット72Jとの取り付け手順は前記第2実施形態の中間ユニット72Hとの取り付け手順と同様であるので、説明を省略する。
【0040】
このような本実施形態によれば、前記実施形態と同様の作用効果が得られるほか、次のような効果が付加される。
すなわち、前記第2のバルコニユニット72Jと第1のバルコニユニット62との長手方向を互いに直交させ、第1のバルコニユニット62と第2のバルコニユニット72Jとで第1および第2の外壁面6、7から突出する平面L字形の突出部分を形成すれば、二つに分割した第1のバルコニユニット62と第2のバルコニユニット72Jとで平面L字形が形成されるので、一体化されたL字形の突設物であるバルコニ50を入隅部分5の奥まった場所に取り付けるよりも、短時間で設置できる。
【0041】
図7には、本発明の第4実施形態が示されている。この第4実施形態は、前記第3実施形態に第3のバルコニユニット82を付加し、前記第2のバルコニユニット72Jと第3のバルコニユニット82との床面を連続させ、クランク状に接合したものである。
すなわち、図8に示されるように、この二階用部分の第3の外壁面8には、当該外壁面8を有する建物ユニット4Bの骨組みに溶接された箱状で、かつ、一対のブラケットから構成される第3のブラケット81が露出している。
【0042】
第3のバルコニユニット82は、前述のバルコニユニット62と同様のものであり、軸組材を四角形に組んだ床フレーム83と、この床フレーム83の上面に張り付けられる床面材84から形成される床パネル85と、この床パネル85の端縁に沿って立設される手摺壁である前壁パネル86A、左壁パネル86Bおよび右壁パネル86Cとを有するものである。
このうち、床フレーム83には、ユニット式建物1の第3のブラケット81に接続するための結合部87と、結合部87を有する面に第2のバルコニユニット72Jを固定するための固定部80とが設けられている。
結合部87には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔87Aと、後述する位置決めピン81Aを挿通させる位置決め孔87Bとが設けられている。 固定部80には、接合用の図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔80Aと位置決め用のしのを挿通させるしの孔80Bとが設けられている。
【0043】
第3のブラケット81の垂直な前面81Bには、第3のバルコニユニット82を取り付けるための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔81Cと、第3のバルコニユニット82の位置決めを行うために水平に突出する位置決めピン81Aとが設けられている。このボルト挿通孔81Cの裏側には、固着された図示しないナットが固着されている。
また、第3のバルコニユニット82の固定部80に対向する第2のバルコニユニット72Jに設けられた床フレーム73には、第3のバルコニユニット82を固定するための図示しないボルトを挿通するボルト挿通孔72Cと、このボルト挿通孔72Cの裏側に固着された図示しないナットとが設けられている。
なお、第3のブラケット81は、第3の外壁面8を有する建物ユニット4Bの柱91の下方に各々固設されている。
【0044】
第3のバルコニユニット82は、第3のブラケット81の位置決めピン81Aを、結合部87の位置決め孔87Bに挿通させた状態で、結合部87のボルト挿通孔87Aおよびブラケット81のボルト挿通孔81Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、第3の外壁面8を有する建物ユニット4Bに接合される。
また、第3のバルコニユニット82は、固定部80のボルト挿通孔80Aおよび第2のバルコニユニット72Jのボルト挿通孔72Cの両方に挿通させたボルトをナットに螺合させることにより、第2のバルコニユニット72Jと第3のバルコニユニット82が接合される。
【0045】
次に第1のバルコニユニット62、第2のバルコニユニット72Jおよび第3のバルコニユニット82の取り付け手順について説明する。
前記第3実施形態と同様に第1、2のバルコニユニット62、72を取り付けた後、第3のバルコニユニット82をクレーンから吊り下げられたフック100に掛止して、建物側の第3のブラケット81の近傍まで上昇させた後、第3のバルコニユニット82を水平移動し、第3のバルコニユニット82の結合部87に設けた位置決め孔87Bに建物側の第3のブラケット81に設けた位置決めピン81Aを挿入させる。
そして、固定部80のしの孔80Bを利用してボルト挿通孔80A、72Cを合わせ、結合部87と第3のブラケット81および固定部80と第2のバルコニユニット72Jとの各々両方のボルト挿通孔87A、81C、80A、72Cにボルトを挿入して締め付けることにより、ユニット式建物1に第1、2、3のバルコニユニット62、72、82が取り付けられる。
【0046】
このような本実施形態によれば、前記実施形態と同様の作用効果が得られるほか、次のような効果が付加される。
すなわち、ユニット式建物1の第2の外壁面7に第2のバルコニユニット72Jを取り付けておけば、第1のバルコニユニット62を取り付けるにあたり、第2の外壁面7から突出する第2のバルコニユニット72Jが、前記第1のバルコニユニット62の第2の外壁面7との間に介装され、第1のバルコニユニット62の第2の外壁面7からの距離が大きくなる。このため、第1のバルコニユニット62の水平移動時には、第1のバルコニユニット62が第2の外壁面7に接触することが無く、第1のバルコニユニット62の取付作業が迅速に行え、設置を短時間で行うことができる。
【0047】
また、第2のバルコニユニット72Jは、前記第1のバルコニユニット62の上面と連続する上面を備え、かつ、前記第2のバルコニユニット72Jの奥行き寸法を、前記第1のバルコニユニット62と同一の奥行き寸法としているので、第2のバルコニユニット72Jの面積の分、第1のバルコニユニット62により形成されるバルコニ50の床面積を拡張することができる。
さらに、第1、2のバルコニユニット62、72で平面L字形を形成した後、第3のバルコニユニット82を取り付ければ、クランク状の複雑な平面形状のバルコニ50でも第2の外壁面7を損傷するおそれがなく、取付作業が迅速に行え、設置が短時間でできる。
【0048】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等も本発明に含まれる。
例えば、図9に示すように、二階用建物ユニット4の外壁面の端縁から突出するように、バルコニユニット62を外壁面に沿って延長し、当該建物ユニット4と隣接する階段10の下端に、当該バルコニユニット62の端部を接続してもよい。
このようにすれば、バルコニ50により建物ユニット4の掃き出し窓4Cから屋外階段10までの通路が確保できる。
【0049】
さらに、図10に示すように、バルコニユニット62の床パネル64を構成する床面材66に開口部69を設け、この開口部69に透光材であるガラス等が設置されていてもよい。
このように、ガラス等を入れることにより、バルコニユニット62の直下を明るい空間にできる。
【0050】
また、前記第1、第2の実施の形態では、バルコニユニット62と第2の外壁面7との間にカバー部材68を取り付けたが、外観やバルコニユニット62に応じて、取り付けなくてもよい。
【0051】
さらに、前記実施の形態では、バルコニユニットについて説明したが、突設物ユニットとしてはこれに限らず、例えば、玄関庇や軒先ユニット等でもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のユニット式建物の突設物によれば、ユニット式建物の第2の外壁面から突出する第2のブラケットまたは中間ユニットを取り付けることによって、建物の入隅部の外壁材を損傷させずにバルコニユニット等の突設物ユニットを取り付けることができ、短時間で設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用したユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】図1における突設物ユニットの取付構造の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を適用したユニット式建物を示す斜視図である。
【図4】図3における突設物ユニットの取付構造の拡大斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を適用したユニット式建物を示す斜視図である。
【図6】図5における突設物ユニットの取付構造の拡大斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施形態を適用したユニット式建物を示す斜視図である。
【図8】図7における突設物ユニットの取付構造の拡大斜視図である。
【図9】本発明の変形例を適用したユニット式建物を示す斜視図である。
【図10】本発明の他の変形例を適用した異なる種類のユニット式建物を示す斜視図である。
【図11】建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。
【図12】突設物ユニットの拡大断面図である。
【図13】従来の突設物の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
5 入隅
6 第1の外壁面
7 第2の外壁面
8 第3の外壁面
50 突設物
61 第1のブラケット
62 第1の突設物ユニットである第1のバルコニユニット
71G、71F 第2のブラケット
72H 中間ユニット
72J 第2の突設物ユニットである第2のバルコニユニット
81 第3のブラケット
82 第3の突設物ユニットである第3のバルコニユニット

Claims (2)

  1. ユニット式建物の平面形状に入隅部分を形成するように交差する第1および第2の外壁面に沿って突設される突設物ユニットを取り付けるための突設物ユニットの取付構造であって、前記第1の外壁面から突出するとともに前記突設物ユニットを当該第1の外壁面に固定するためのブラケットと、前記第2の外壁面および前記突設物ユニットの間に介装されるとともに前記突設物ユニットの上面と連続する上面を有する中間ユニットとを備え、この中間ユニットの基端が前記第2の外壁面に固定され、先端が前記突設物ユニットに接合され、前記ブラケットが前記突設物ユニットに接合されることにより、前記突設物ユニットが前記第1および第2の外壁面に取り付けられることを特徴とする突設物ユニットの取付構造。
  2. 請求項1に記載の突設物ユニットの取付構造において、前記中間ユニットは、前記突設物ユニットと同一の奥行き寸法を有することを特徴とする突設物ユニットの取付構造。
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