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JP3753163B2 - リヤフェンダーガーニッシュの取付構造 - Google Patents

リヤフェンダーガーニッシュの取付構造 Download PDF

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JP3753163B2
JP3753163B2 JP12754497A JP12754497A JP3753163B2 JP 3753163 B2 JP3753163 B2 JP 3753163B2 JP 12754497 A JP12754497 A JP 12754497A JP 12754497 A JP12754497 A JP 12754497A JP 3753163 B2 JP3753163 B2 JP 3753163B2
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伸治 高橋
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動2輪車のリヤフェンダー外側部に配設した車体フレームにリヤフェンダーガーニッシュを取付けるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
実公平4−37033号には、シートレールにリヤフェンダーを被せ、リヤフェンダーの側部に取付けた筒状ゴムをシートレール側に設けたガイドカラーに嵌合して位置決めした後、リヤフェンダーの外側部にフレームグリップを配設し、このフレームグリップと一体のボルトを筒状ゴム及びガイドカラーに通してシートレールに設けられているナットへ締結することにより三部材を共締め一体化するフレームグリップの取付構造が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シートレールをリヤフェンダーの外側に出し、さらにその外側にリヤフェンダーガーニッシュを取付けるとともに、リヤフェンダーの内側方にテールランプユニット等を保持するためのサブフレームを配設し、リヤフェンダーガーニッシュとリヤフェンダー及びサブフレームをシートレールへ共締めする構造を採用する場合がある。
【0004】
しかしながらこの構造を採用すると、リヤフェンダーとサブフレームを従来例のように小組体としても、シートレールを挟んで内外からリヤフェンダーガーニッシュとリヤフェンダー小組体を位置合わせしなければならず、片手でこれらの位置合わせをした部材を保持しつつ、もう一方の手で締結作業しなければならないから、締結作業が極めて困難である。そこで本願発明は係る取付作業を簡単にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明に係るリヤフェンダーガーニッシュの取付構造は、リヤフェンダーと、その内側方に配設されるサブフレームと、リヤフェンダーの外側方に配設される車体フレームと、この車体フレームの外側方を覆うリヤフェンダーガーニッシュとの取付構造において、
サブフレームにリヤフェンダーと嵌合する筒状突部を設けてサブフレームとリヤフェンダーを小組みしたリヤフェンダー小組体とし、
リヤフェンダーガーニッシュの前部と後部に車体フレームへ係合保持される仮止め部を設け、この仮止め部で車体フレームへ仮止めするとともに、
リヤフェンダーガーニッシュとリヤフェンダー小組体を、予めサブフレームの筒状突部内側方に設けられている締結具を介して車体フレームへ共締め部材にて共締めしたことを特徴とする。
【0006】
このとき、前記仮止め部を、リヤフェンダーガーニッシュが車体フレームに対して前後方向へずらせるように構成することもできる。
【0007】
さらに、前記車体フレームの後部に上下方向へ配設されるリヤグリップの下端部をリヤフェンダーガーニッシュの内側方にて二点締めで締結し、
この締結部の一方を、締結部材により車体フレームへ締結する構造とし、かつこの締結部近傍のリヤグリップに車体フレームと係合する位置決め部を設けるとともに、
他方の締結部を、前記共締め部材によりリヤフェンダーガーニッシュ及びリヤフェンダー小組体と共締めする構造にすることもできる。
【0008】
【発明の効果】
仮止め部でリヤフェンダーガーニッシュを車体フレームへ仮止めできるため、その後のリヤフェンダー小組体との共締め作業のときリヤフェンダーガーニッシュを手放しできるようになり、共締め作業が容易になる。
【0009】
しかも、リヤフェンダー及びその内側に配設されるサブフレームを、サブフレームに設けられた筒状突部で予め小組体としておくことにより、リヤフェンダーとサブフレームを一体に扱えるため、共締め作業がさらに容易になる。
【0010】
このとき、リヤフェンダーガーニッシュを前後方向へずらせるように仮止め部を構成すれば、仮止め作業並びにその後の共締め作業における位置合わせが容易になる。
【0011】
また、車体フレームの後部に上下方向へ配設されるリヤグリップの下端部をリヤフェンダーガーニッシュの内側方にて二点締めで締結し、この締結部の一方を、締結部材により車体フレームへ締結し、かつこの締結部近傍のリヤグリップに位置決め部を設けてこれを車体フレームと係合させるとともに、
他方の締結部を、共締め部材によりリヤフェンダーガーニッシュ及びリヤフェンダー小組体と共締めすると、リヤグリップの締結部品を少なくでき、そのうえ組立作業を容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本願発明の一実施形態を説明する。図1は本願発明が適用された自動2輪車の全体左側面図、図2はその主要部を拡大した図、図3はリヤフェンダー回りの左側面図、図4はリヤフェンダー小組体の左側面図、図5は車体フレーム後部の左側面図、図6は左側ガーニッシュの側面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図3の9−9線断面図、図10はリヤフェンダー前部の車体フレームに対する取付方を示す図、図11はシート前部のシートレールに対する取付方を模式的に示す図、図12はシートの支持構造を示す断面図である。
【0013】
まず、図1及び図2に基づいて自動2輪車全体の概略構造を説明する。この自動2輪車は全体として、フロントフォークを大きく傾斜させたロングホイールベースで、前後輪間の低い位置にエンジン、燃料タンク及びシートを配置したシートポジションが低いアメリカンタイプもしくはカクタムバイクの外観をなすように構成されている。
【0014】
前輪1を支持するフロントフォーク2の上部は大きく後方傾斜するとともに、その上部がボトムブリッジ3及びトップブリッジ4を介してヘッドパイプ5へ回動自在に支持されている。
【0015】
トップブリッジ4に取付けられたハンドルバー6は、一度上方へ大きく延出した後、グリップ部7が下方へ向けられ、アメリカンタイプもしくはカクタムバイクにおいて一般的なハンドル形状になっている。
【0016】
ヘッドパイプ5が前端部に取付けられた主フレーム10は、車体中心線に沿って前後方向へ配設され、前半部10aはヘッドパイプ5から緩く斜め下がりに後方へ延び、その後屈曲して略上下方向へ延びる後半部10bになっている。
【0017】
ヘッドパイプ5の下部左右からはダウンフレーム11が左右一対で斜め下方へ延び、その下端部は略水平に前後方向へ延びるロアフレーム12へ連続し、この左右のロアフレーム12の後端部から斜め上方かつ後方へリヤステイ13が左右一対をなして連続して延びている。
【0018】
左右のロアフレーム12の後端部間にはクロスパイプ12aが設けられ、このクロスパイプ12aの中間部に主フレーム10を構成する後半部10bの下端部が連結されている(図2)。
【0019】
左右のロアフレーム12の後部とリヤステイ13の下部との間を連結する略三角形状のピボットプレート14が車体の左右に対で設けられ、その中央部に後述するリヤアームのピボット部14aが設けられている。
【0020】
主フレーム10を構成する前半部10aの後端部からは、左右一対のシートレール15が斜め下がりに後方へ延び、その中間部に左右のリヤステイ13の各上部が接続されている。
【0021】
左右のシートレール15は、中間部であるリヤステイ13との接続部近傍で屈曲して略水平に後方へ延び、後述するリヤフェンダ42の外方を通過するとともに、外側面はグラブレール16で覆われている。
【0022】
このグラブレール16は、共締め部材17a及び17bにて、左右のシートレール15、並びにリヤフェンダ内へ平行して配設されている左右一対のサブフレーム18と一体化されるとともに、グラブレール16の後端部にはリヤウインカ19が支持されている。
【0023】
主フレーム10、ダウンフレーム11、ロアフレーム12、リヤステイ13及びシートレール15は車体フレームを構成し、このうち、主フレーム10、ダウンフレーム11及びロアフレーム12が車体フレーム前部をなし、ここにエンジン20が支持されている。
【0024】
エンジン20は水冷2サイクル式であるが、あたかも空冷4サイクル式のような外観になるように構成され、シリンダ部20aの左右は、空冷4サイクル式エンジンのシリンダ部側面の外観形状を模して、空冷フィン様形状等が形成されたシリンダカバー20bで覆われている。
【0025】
このエンジン20は、気化器21を介してサイドカバー22内のエアクリーナ22aから吸気され、排気管23、排気チャンバ23a並びに車体右側へ配設されたサイレンサ24を経て排気される。
【0026】
排気チャンバ23aは、図2に明らかなように、エンジン20の中央部下方を前後方向に配設され、後方へ向かって次第に拡径するダイバージョン部23bと、最大径で一定するストレート部23c及び後方へ向かって次第に縮径するコーン状のコンバージョン部23dで構成されている。
【0027】
排気チャンバ23aの軸心部には、前側が小径で後側が大径となるよう二段に径が変化する二段触媒筒23eが前後方向へ長く配設され、その表面には触媒が予め坦持され、二段触媒筒23eの内外を通過する際に接触する比較的高温の排気ガスを浄化するようになっている。
【0028】
ストレート部23cの上部にはクロスパイプ12aを逃げる湾曲部23fが形成されるとともに、後端部近傍の側面からはテールパイプ23gが分枝して車体右側へ延び、その後端部がサイレンサ24へ接続しており、このようにすることで排気チャンバ23aのセッテイング自由度を高めている。
【0029】
このテールパイプ23gの右側面は外観面がメッキ処理された排気サイドカバー23hで覆われ、車体右側方から見たときあたかもサイレンサ24がコンバージョン部23dと一体になって連続しているかのような外観を呈するようになっている。
【0030】
符号25はクランクケース、26は出力スプロケットであり、この出力スプロケット26によりチエーン27及びドリブンスプロケット28を介して後輪29が駆動される。この後輪29は円板状のデイッシュホイールを備えている。
【0031】
後輪29は、リヤアーム30の後端部へ支持され、このリヤアーム30は左右一対のアーム部30aと、その各前端部を連結するクロス部30bからなり、このクロス部30bがピボットプレート14のピボット部14aに両端を支持されるピボット軸14b(図2)を介して上下方向へ揺動自在に軸着されている。
【0032】
また、図2中にピボットプレート14の一部を切り欠いて示すように、主フレーム10の後半部10bのうちクロス部30b近傍部分は、前方へ湾曲する凹部10cをなし、後半部10bが車体中央部に設けられていても、クロス部30bを後半部10bと干渉せずに左右方向へ連続して設けることができるようになっている。
【0033】
リヤアーム30の前部側における左右のアーム部30a間に形成された空間を利用してラジエタ用リザーブタンク31が側面視でリヤアーム30のアーム部30aと重なるように配設され、その上方には大部分をサイドカバー22に覆われたバッテリ32が配設され、さらに、リヤアーム30のアーム部30a後部とリヤステイ13の上部間に緩衝器33が取付けられている。
【0034】
主フレーム10上にはアメリカンタイプもしくはカスタムバイクにおいて一般的である涙滴形の燃料タンク34が支持され、その上面前部には各種のインジケータやメータ等の計器類36を支持するためのメーターケース35が設けられ、その後部には燃料タンクの注入口キャップ34dの頭部が突出している。
【0035】
燃料タンク34の下部左右には補機類カバー37が取付けられ、これら左右の補機類カバー37は樹脂で形成されかつ表面がメッキされており、燃料タンク34の下方に位置するシリンダカバー20bの各上部側面まで覆い、あたかも金属風エアークリーナーのように見える外観になっている。
【0036】
燃料タンク34の後方には段付きシート38がシートレール15上に支持され、この段付きシート38は後部が一段高くなって同乗者用シート39をなすダブルシートになっている。
【0037】
このシート38はシートポジションが低くなるように後輪29近傍の低い位置へ配設され、前述のハンドルバー6及び燃料タンク34の形状とともに、アメリカンタイプもしくはカスタムバイクにおいて一般的な、特徴のある車体外観を形成している。
【0038】
同乗者用シート39の後方には、パイプ部材を略アーチ状に形成したリヤグリップ40が上下方向へ配設され、その下端部が連結されたリヤグリップ基部41はリヤフェンダ42の外側を通ってシートレール15の後端部に支持されている。
【0039】
リヤフェンダ42は左右のシートレール15間に入って支持されるとともに、後端部にはテールライト43及びマッドガード44等が配設され、これらはリヤフェンダ42内側のサブフレーム18に支持されている。
【0040】
符号45はヘッドパイプ5、主フレーム10の前半部10a及びダウンフレーム11で形成される空間を覆う左右一対のガセット、46は補機類カバー37に覆われたオイルタンク、47はオイルポンプであり、インテークマニホールド近傍に取付けられて上方へ延びるステー48に支持されたソレノイドバルブ49へ接続している。
【0041】
50は燃料コック、51は気化器21の下流側にある吸入管へ接続されている吸気チャンバ、52はラジエタ、52aは水ポンプである。
【0042】
53はシフトペダル、54は車体右側のブレーキペダルであり、これらは、エンジン20の下部前方に相当する位置に設けられ、運転者が足を前方へ投げ出すアメリカンタイプもしくはカスタムバイクの乗車姿勢をとれるようになっている。
【0043】
ブレーキペダル54は、フロントステップ55近傍に軸支され、ロアフレーム12の下方へ長さ方向を前後方向に向けて配設されたマスターシンリンダ56を介してリヤブレーキキャリパ57を作動するようになっている。
【0044】
また、車体左側のロアフレーム12の中間部にはサイドスタンド58(図1)が起伏自在に設けられ、リヤステイ13にはステップホルダ59を介してリヤステップ59aが取付けられている。
【0045】
次に、リヤフェンダーガーニッシュ16及びリヤフェンダー42等のシートフレーム15に対する取付構造並びにシートの支持構造を説明する。まず、図4に示すように、リヤフェンダー42とサブフレーム18はリヤフェンダー小組体60を構成している。
【0046】
図7及び図8に明らかなように、サブフレーム18は左右一対でリヤフェンダー42の内側を前後方向へ延びるパイプ部材であり、共締め部材17a、17bに対応する位置にブラケット61a、61bが下方へ垂下して取付けられ、さらにこれらのブラケット61a、61bの内側面側にナット62a、62bが溶接され、かつ外側面側にカラー63a、63bがそれぞれ溶接されている。
【0047】
これらのカラー63a、63bを、予めリヤフェンダー42の側部に形成された開口部64a、64bに嵌合されているリング状のクッションラバー65a、65bの穴に嵌合することにより、サブフレーム18とリヤフェンダー42は相互に連結一体化してリヤフェンダー小組体60になっている。
【0048】
なお、図7に明らかなように、左右のサブフレーム18間にリヤフェンダー42の上下方向内側に沿ってアーチ状をなすシート支持ステー66が取付けられ、その頂部には予めリヤフェンダー42の頂部側に形成された開口67に嵌合されているクッションラバー68の下部が当接し、直接リヤフェンダー42とシート支持ステー66が接触しないようになっている。
【0049】
このクッションラバー68の上部は、シート38の底板69に形成された下方へ突出する突部69aに当接し、シート38をリヤフェンダー42上に弾性支持するとともに、その荷重をリヤフェンダー42に伝えず、シート支持ステー66で受け止めるようになっている。
【0050】
さらに、サブフレーム18の後部にも同様のアーチ状をなすシート支持ステー70が取付けられてリヤフェンダー42の内側へ上方へ突出して配設され、この頂部にシート38の後端部側をボルト71により上方より固定するようになっている(図3参照)。
【0051】
図3に示すシート38は、その前後計3カ所に設けられている各支持部を示すため、各支持部を通る断面にしてあり、図12はこれに対応してさらにリヤフェンダー側も断面にして支持構造を示す図である。これらの図で明らかなように、シート38の同乗者シート39部分の底板69は、前部、中央部及び後部でそれぞれ別のシート支持ステー66、70及び73並びにシート後端部ステー72で支持されている。
【0052】
このうち、中央のシート支持ステー66は前述した通りであり、後部のシート支持ステー70は、ウエルドナット70aが設けられ、これとボルト71によりリヤフェンダー42上に配設されるシート後端部ステー72の後端部と連結されている。
【0053】
シート後端部ステー72は側面視で略くの字形に屈曲し、後半側は前記のようにリヤフェンダー42上へ重なってシート支持ステー70へ連結されるが、前半側はリヤフェンダー42から離れるように斜め上方へ延び、同乗者シート39後部で底板69の下方へ重なるようになっている。
【0054】
このシート後端部ステー72の先端部には取付穴72aが形成され、ここにリング状のクッションラバー74が嵌合取付されている。シート後端部ステー72の先端部はクッションラバー74を介して、頭部を底板69にインサートされた植え込みボルト75とナット76により底板69と連結されている。
【0055】
これにより、同乗者シート39の後部は、底板69がクッションラバー74、シート後端部ステー72及びシート支持ステー70を介してリヤフェンダー42の上方に浮動支持される。
【0056】
同乗者シート39の前部はシート支持ステー73によって同様にリヤフェンダー42の上方へ浮動支持される。すなわち、後述するようにして下端部をシートレール15へ支持されたシート支持ステー73は、シート支持ステー66と同様のアーチ状をなし、その上部に設けられた取付穴74aにリング状のクッションラバー74が取付けられている。
【0057】
シート支持ステー73は、このクッションラバー74を介して、頭部が底板69にインサートされている植え込みボルト75及びシート支持ステー73の下方から取付けられるナット76により同乗者シート39と一体化されている。
【0058】
なお、クッションラバー74、植え込みボルト75及びナット76は前記後部側と同一構造であり、同一符号を用いてある。また、図11にはこの支持部における模式的な組み付け構造を示す。
【0059】
このような支持構造により、図3及び図12に明らかなように、シート38の後部でありかつリヤフェンダー42の上方に位置する部分である同乗者シート39は、前後計3カ所をシート支持ステー66、70及び73並びにシート後端部ステー72を介してリヤフェンダー42の上方に浮動支持され、底板69がリヤフェンダー42と非接触になっている。
【0060】
図5に示すように、シートレール15はパイプ部材であり、共締め部材17a、17bと対応する位置にカラー80a、80bが横断方向へ貫通して取付けられ、さらに後端部にもカラー81が横断して取付けられている。この構造は左右のシートレール15で同じである。
【0061】
図8に明らかなように、リヤグリップ基部41の下部には、カラー80bに対応する位置に通し穴82が形成され、その下端部は外側へ屈曲してシートレール15の下部外周へ係合する回り止め部83になっている。
【0062】
リヤグリップ基部41の下部後方には、図9に示すように、カラー81と対応する位置に通し穴84及びウェルドナット85が設けられ、ボルト86によりシートレール15とリヤグリップ基部41が締結されるようになっている。
【0063】
リヤグリップ基部41の通し穴84より下方には下方突出部41aが一体に延出形成され、ここに位置決め穴87が形成されている。
【0064】
図5に明らかなように、シートレール15のカラー80aより前方には位置決め用ステー88が上方へ突出して溶接され、ここに係止穴89aと通し穴89bが形成され、通し穴89b部分にはナット89cが取付けられている。
【0065】
図6に明らかなように、リヤフェンダーガーニッシュ16は、断面略コ字状の装飾用外観を有する部材であり、共締め部材17a、17bと対応する位置に通し穴90a、90bが形成され、また前端部には係止片92が前方へ一体に突出形成されている。この係止片92は前端部側の仮止め部に相当する。
【0066】
図7及び図8に明らかなように、リヤフェンダーガーニッシュ16の通し穴90a、90bにそれぞれ外方から磨き頭部91を有するボルトである共締め部材17a、17bを入れてカラー80a、80bへ通し、さらにリヤフェンダー小組体60のカラー63a、63bに通してナット62a、62bと締結するようになっている。
【0067】
図6及び図9に示すように、リヤフェンダーガーニッシュ16の後端部下面には略鈎状に屈曲しながら下方へ延出する係止片93が一体に形成され、リヤグリップ基部41の下方突出部41aに形成されている位置決め穴87へ差し込まれて嵌合することにより下方突出部41aへ係止するようになっている。この係止片93は後端部側の仮止め部に相当する。
【0068】
なお、係止片93の前後方向における幅は、位置決め穴87の前後方向幅より狭く、略1/2程度になっており、係止片93を位置決め穴87内へ差し込んでから前後方向へずらせるようになっている。また、後端部にはリヤウインカ19の取付座94が設けられている(図6)。
【0069】
図10に示すように、位置決め用ステー88近傍のリヤフェンダー42の側面には取付段部95が形成され、側部の開口96からクリップ97が差し込まれて取付けられ、このクリップ97には予めナット97bが溶接されている。
【0070】
一方、シートレール15には内方へ突出するステー98が溶接されており、このステー98に取付段部95を重ね、それぞれの通し穴95a、97a及び98aを一致させ、上方からボルト99を通してクリップ97のナット97bへ締結することにより、リヤフェンダ42の前部をシートレール15へ締結するようになっている。
【0071】
図11に明らかなように、シート支持ステー73の左右に下方へ延出して形成された両脚部77には通し穴78が形成されており、この通し穴78をシートレール15上に設けた位置決め用ステー88の通し穴89b及びナット89cと一致させ、ボルト79で取付けるようになっている。
【0072】
次に、本実施形態の作用を説明する。リヤフェンダー42及びリヤフェンダーガーニッシュ16を取付けるには、図4、図7及び図8に示すように、予めサブフレーム18をリヤフェンダー42の内側へ入れ、カラー63a、63bをそれぞれリヤフェンダ42へ取付けられているクッションラバー65a、65bへ嵌合して一体化したリヤフェンダー小組体60を組み立てておく。
【0073】
一方、左右のシートレール15には、図5に示すようにリヤグリップ基部41をシートレール15へ取付ける。この場合、リヤグリップ基部41の前部では図8に明らかなように、通し穴82をシートレール15に取付けられているカラー80bに嵌合し、回り止め部83をシートレール15の外周へ当接して回り止めする。
【0074】
リヤグリップ基部41の後部では図9に明らかなように、シートレール15に取付けられているカラー81に通し穴84を一致させるとともに、カラー81に外方から通したボルト86をナット85へ締結することにより、シートレール15へリヤグリップ基部41を取付ける。
【0075】
続いて、リヤフェンダーガーニッシュ16をシートレール15の外方へ重ね、後端部下方に形成された係止片93をリヤグリップ基部41の位置決め穴87へ差し込んで下方延出部41aに係合する。
【0076】
この状態では、係止片93の幅が位置決め穴87の幅よりも狭く前後方向へ移動可能なため、リヤフェンダーガーニッシュ16を前方へずらせて係止片92を位置決め用ステー88の係止穴89aへ差し込む。
【0077】
これにより、リヤフェンダーガーニッシュ16は、前端部で係止片92と位置決め用ステー88が係合し、後端部では係止片93が下方延出部41aに係合するため、前後でシートレール15へ仮止めされ、以後手放し可能になる。
【0078】
そこで、予めリヤフェンダーサ42とサブフレーム18が一体化されたリヤフェンダー小組体60を左右のシートレール15間へ入れ、前方の段部95をステー98に合わせてボルト99で締結するとともに(図10)、このリヤフェンダー小組体60の後端部を持ってカラー63aをカラー80aと一致させ、かつカラー63bをカラー80bに一致しているリヤグリップ基部41の通し穴82と一致させる。
【0079】
続いて、リヤフェンダーガーニッシュ16の通し穴90a、90bに外方から共締め部材17a、17bを入れ、カラー80a、80b並びに同63a、63bに通してナット62a、62bで締結すると、リヤフェンダーガーニッシュ16、シートレール15、リヤフェンダー42及びサブフレーム18が共締め部材17a、17bによって締結一体化される。
【0080】
その後、リヤフェンダー42の上からシート38を被せ、前側でシート支持ステー73を位置決め用ステー88へボルト79で締結し、後部でネジ71によりシート支持ステー70へ上方から締結することによりシート38の取付が完了する。
【0081】
このように、リヤフェンダーガーニッシュ16をシートレール15へ仮止めできるので、リヤフェンダーガーニッシュ16をシートレール15へリヤフェンダー小組体60と一緒に共締めするとき手放しにしておくことができ、共締め作業が容易になる。
【0082】
また、この仮止め部はリヤフェンダーガーニッシュ16の前後端部に設けられるため確実にシートレール15へ支持させておくことができ、しかも前後方向へずらせて係合できるようになっているため、仮止め作業並びにその後の位置合わせが容易になる。
【0083】
さらに、リヤフェンダー42及びサブフレーム18を予めリヤフェンダー小組体60としておくことにより、実質的に4部材の共締め作業であるにもかかわらず、リヤフェンダー小組体60として一体に扱えるため、シートレール15を挟んでリヤフェンダーガーニッシュ16とリヤフェンダー小組体60を共締めするだけの作業となり、さらに共締め作業が容易になる。
【0084】
そのうえ、共締め部材17a、17bとして磨き頭部91を設けたボルトを使用できるので、リヤフェンダー小組体60側からボルトを外方へ出し、これにリヤフェンダーガーニッシュ16を袋ナットで取付けるようにした場合よりも、磨き頭部91を外観部材として利用できるだけデザインが向上する。
【0085】
しかも、リヤグリップ基部41はシートレール15へ二点締めされ、そのうちの前方側は、リヤフェンダーガーニッシュ16を締結する際に共締め部材17bにて共締めされるから、締結部品の数を削減できる。
【0086】
そのうえさらに、リヤグリップ基部41へ回り止め部83を設けてシートレール15の外周へ係合させることにより、リヤグリップ基部41の後部側を締結する際の回り止めとしたので、これによっても組立作業が容易になった。
【0087】
なお、本願発明は上記の例に限定されず種々に変形可能であり、例えば、リヤフェンダーガーニッシュ16の取付対象は、シートレール15に限らずリヤステイ14の延長部などのような車体フレームの一部であればよい。
【0088】
また、仮止め部を設ける位置は、前端部と後端部ばかりでなく、いずれか一方又は双方をリヤフェンダーガーニッシュ16の中間部へ設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の適用された自動2輪車の左側面図
【図2】 その要部を拡大した図
【図3】 リヤフェンダー回りの左側面図
【図4】 リヤフェンダー小組体の左側面図
【図5】 車体フレーム後部の左側面図
【図6】 左側ガーニッシュの側面図
【図7】 図3の7−7線断面図
【図8】 図3の8−8線断面図
【図9】 図3の9−9線断面図
【図10】リヤフェンダー前部の車体フレームに対する取付方を示す図
【図11】シート前部のシートレールに対する取付方を示す模式図
【図12】シートの支持構造を示す断面図
【符号の説明】
15:シートレール、16:リヤフェンダーガーニッシュ、18:サブフレーム、38:シート、40:リヤグリップ、42:リヤフェンダー、41:リヤグリップ基部、60:リヤフェンダー小組体、62a・62b:ナット(サブフレームの筒状突部内側方に設けられている締結具)、63a・63b:カラー(サブフレームに設けた筒状突部)、87:位置決め穴、88:位置決め用ステー、89a:係止穴、91:磨き頭部、92:係止片(仮止め部)、93:係止片(仮止め部)

Claims (3)

  1. リヤフェンダーと、その内側方に配設されるサブフレームと、リヤフェンダーの外側方に配設される車体フレームと、この車体フレームの外側方を覆うリヤフェンダーガーニッシュとの取付構造において、
    サブフレームにリヤフェンダーと嵌合する筒状突部を設けてサブフレームとリヤフェンダーを小組みしたリヤフェンダー小組体とし、
    リヤフェンダーガーニッシュの前部と後部に車体フレームへ係合保持される仮止め部を設け、この仮止め部で車体フレームへ仮止めするとともに、
    リヤフェンダーガーニッシュとリヤフェンダー小組体を、予めサブフレームの筒状突部内側方に設けられている締結具を介して車体フレームへ共締め部材にて共締めしたことを特徴とするリヤフェンダーガーニッシュの取付構造。
  2. 前記仮止め部は、リヤフェンダーガーニッシュを車体フレームへ係合した状態で前後方向へずらすことができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載したリヤフェンダーガーニッシュの取付構造。
  3. 前記車体フレームの後部に上下方向へ配設されるリヤグリップの下端部をリヤフェンダーガーニッシュの内側方にて二点締めで締結し、
    この締結部の一方を、締結部材により車体フレームへ締結する構造とし、かつこの締結部近傍のリヤグリップに車体フレームと係合する位置決め部を設けるとともに、
    他方の締結部を、前記共締め部材によりリヤフェンダーガーニッシュ及びリヤフェンダー小組体と共締めする構造としたことを特徴とする請求項1に記載したリヤフェンダーガーニッシュの取付構造。
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