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JP3749923B2 - 自動車用ホイールの研削加工装置 - Google Patents

自動車用ホイールの研削加工装置 Download PDF

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JP3749923B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ホイールの化粧穴の周縁部に研削加工具を接触させてバリ取りや面取り等の研削加工を行う自動車用ホイールの研削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用ホイールには、その表面側から裏面側に貫通する複数個の化粧穴が周方向に所定間隔で形成されている。化粧穴の周縁部には、切削バリが残存したり、エッジが形成されたりすることがあり、バリやエッジが自動車用ホイールを取り扱う際の安全性を悪化させ、また、塗装性にも影響を与えるため、極力無くすることが望ましい。しかしながら、バリ取り等を手作業で行うと、高コストで時間がかかるうえに品質が安定しないという問題がある。そこで、上記化粧穴の研削加工を自動的に行う装置として、化粧穴の周方向の位置割出可能な回転テーブルと、該回転テーブルを水平移動可能な直交2軸テーブルと、切削工具を支持する直交3軸リストと、該3軸リストを自動車用ホイールに接近させる上下移動可能な1軸コラムとを有するバリ取り装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記バリ取り装置では、まず、回転テーブルに自動車用ホイールを固定支持して回転させ、化粧穴の周方向の回転位置を割り出す。そして、直交2軸テーブル、直交3軸リストおよび1軸コラムにより、切削工具を予めティーチングされた自動車用ホイールとの相対的な軌道上で移動させ、周方向の位置が割り出された化粧穴のバリ取り加工を行う。その化粧穴のバリ取り加工が終了した後は、回転テーブルを所定角度回転させ、次の同形状の化粧穴を割り出してバリ取り加工を行い、すべての化粧穴についての加工が終了するまで同じ動作を繰り返す。なお、切削工具は、原則としてティーチング又はプログラムされたとおりの軌道上を移動するが、センサで化粧穴の周縁部との接触状態を監視して適宜制御補正を加えることにより、自動車用ホイールの形状誤差に対応した軌道を取るようにしている。
【0004】
上記バリ取り装置は、自動車用ホイールを2軸テーブルで移動させる一方、切削工具を1軸コラムで移動させ、その組み合わせで相対的な軌道を形成して、切削工具を化粧穴の周縁部に沿って移動させる。また、移動した切削工具を3軸リストの回動によって、適当な角度で化粧穴の周縁部に接触させるものである。これにより、固定された自動車用ホイールを高次の自由度を持つロボットアームの先端に切削工具を取り付けて加工する場合と比べて、切削工具の支持剛性が高くなる。したがって、切削工具が大きなバリに当った場合でも切削工具が逃げたりする心配がない。
【0005】
また、回転テーブルを使用して複数個の化粧穴を順次同じ位置に割り出すので、同形状の化粧穴を加工するにあたって切削工具の軌道経路を変える必要が無く、ティーチングやプログラムの作業量を少なく済ませることができる。さらに、センサを利用した軌道補正を行うことにより、切削工具と化粧窓の周縁部との接触状態が安定して、自動車用ホイールの寸法誤差にかかわらず、バリの除去残り等を発生する心配が無いものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−243909号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記バリ取り装置には、以下のような問題点がある。まず、切削工具に対して自動車用ホイールを相対的に動かす2軸テーブル上に、さらに、化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルが設置されるため、装置の大型化を招くという問題がある。
【0007】
また、各化粧穴についてホイールの表面側および裏面側の周縁部を加工する場合には、一つの自動車用ホイールで表裏合わせて少なくとも2工程必要であり、さらにデザイン性が重視されるアルミホイール等で1製品に複数種類の化粧穴が形成される場合には、4工程あるいは6工程が必要となる。このような多工程に上記バリ取り装置を使用する場合、各工程はそれぞれ異なった動きをするが、これらの間で自動車用ホイールを固定支持する2軸テーブル同士が相互に干渉しないように工程間隔を広めに設定する必要がある。その結果、全体として広い設置スペースが必要となる。
【0008】
また、上述のように回転テーブルと2軸テーブルが組み合わされたものを各工程間で移動させると、移動負荷が大きいため、自動車用ホイールを取り外して搬送することになり、着脱・搬送による時間ロスが避けられない。そのうえ、上述のように、各工程が離れている関係上、工程間の搬送機構が大型化するという問題がある。
【0009】
さらに、回転テーブルで化粧穴の回転位置の割り出しにより、ティーチング等の作業量が少なく済むとはいえ、切削工具を複雑な3次元形状の化粧穴に沿わせる手間は大きい。また、自動車用ホイール側の寸法誤差に対応して、センサによる監視あるいは補正制御を行わせる場合、装置の複雑化が避けられない。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、自動車用ホイールを動かす2軸テーブルを設ける必要が無く、また、ティーチング等にかかる時間を短縮できる自動車用ホイールの研削加工装置および研削加工方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、自動車用ホイールに周方向で所定間隔をおいて形成される化粧穴の周縁部に、研削加工具を接触させて研削加工を行う自動車用ホイールの研削加工装置であって、自動車用ホイールを固定支持して自転させることにより化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルと、該回転テーブルの回転軸に対し平行方向および直交方向の2軸方向に往復移動可能である工具支持ヘッドと、該工具支持ヘッドに取り付けられて回転または振動した状態で自動車用ホイールの化粧穴に接触させられる研削加工具とを備えてなり、前記研削加工具が、前記回転テーブルの回転運動と、前記回転ヘッドの前記2軸方向の往復移動との組み合わせにより、化粧穴の周縁部に沿うように相対的に移動させられることを特徴とする自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0012】
請求項1の発明によれば、以下の作用を奏する。化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルの動きを利用して、研削加工具を化粧穴の周縁部に沿わせる動きまで行わせるようにするので、装置をコンパクトかつ簡素に構成することができる。また、回転テーブルがその場で回転するだけであるから、隣接工程との干渉防止のために工程間隔を広く取る必要がなく、装置の設置スペースも小さくすることができる。
【0013】
請求項2の発明は、前記回転テーブルが周方向に所定間隔で複数個配設される回転搬送テーブルが設けられており、前記回転搬送テーブルの周囲であって、前記回転テーブルの停止位置に対応する位置の少なくとも2カ所に、前記工具支持ヘッドが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0014】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。回転搬送テーブルを回転させるだけで、次の工程に移動できるので、自動車用ホイールを取り外して回転テーブル間を搬送する必要が無いため、取り外した自動車用ホイールをチャックして搬送する機構を別途に設けなくても済み、搬送による時間ロスが抑制される。
【0015】
請求項3の発明は、前記回転テーブルの回転駆動機構は、前記工具支持ヘッドとともに前記回転テーブルの停止位置に対応する位置に配置されており、前記回転搬送テーブルの停止時に前記回転テーブルに連結されることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0016】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。回転駆動モーターを回転搬送テーブルに搭載していないので、回転搬送テーブルの軽量に構成することができ、回転搬送テーブルの回転駆動源の出力が小さく済ませることができる。
【0017】
請求項4の発明は、前記回転搬送テーブルには、前記回転搬送テーブルの回転時に前記回転テーブルをロックするロック機構が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0018】
請求項4の発明によれば、請求項2又は3の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。回転テーブルは、回転搬送テーブルの回転時に動きがロックされるので、既に割り出された回転方向位置を次工程で利用することができ、次工程における割出の迅速化および容易化が図られる。
【0019】
請求項5の発明は、前記回転搬送テーブルの周囲であって、前記回転テーブルの停止位置に対応する位置のうち、前記回転ヘッドが配置されている以外の位置に、自動車用ホイールの表裏を反転させる反転機構が設置されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0020】
請求項5の発明によれば、請求項2から4のいずれかの発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。他の回転テーブルで研削加工が行われている間に自動車用ホイールを反転させるので、反転動作による時間ロスを生じないものである。
【0021】
請求項6の発明は、前記工具支持ヘッドは回転ヘッドであって、前記研削加工具は、一端が前記回転ヘッド側に固定され他端が自由端である可撓性の紐状研削体を有してなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0022】
請求項6の発明によれば、請求項1から5のいずれかの発明の作用に加えて以下の作用を奏する。紐状研削体が、化粧穴の周縁部との接触に応じて撓み変形するので、研削加工具の移動経路を化粧穴の形状に完全に合わせる必要がなくティーチング作業等が簡単に済む。また、自動車用ホイール側の寸法誤差も研削加工具の撓みにより吸収可能であるから、加工中に軌道補正を行う必要がないものである。
【0023】
請求項7の発明は、前記紐状研削体は前記回転ヘッドの回転軸方向に延び、前記回転ヘッドの回転遠心力により回転半径方向に膨らみ、前記紐状研削体の長手方向の中途部であって膨らみ方向の外側が、化粧穴の周縁部に接触させられることを特徴とする請求項6に記載の自動車用ホイールの研削加工装置を提供する。
【0024】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の作用に加えて以下の作用を奏する。回転遠心力により膨らんだ紐状研削体の長手方向の中途部が化粧穴の周縁部に接触し、長手方向の形状が化粧穴の周縁部の傾斜に沿うように撓むので、回転ヘッドの向きを変える多軸リスト等を使用する必要が無く、低コストに装置を構成することができる。
【0025】
請求項8の発明は、請求項 1 乃至7のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置により、自動車用ホイールに周方向で所定間隔をおいて形成される化粧穴の周縁部を研削加工することを特徴とする自動車用ホイールの研削加工方法を提供する。
【0026】
請求項8の発明によれば、化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルの動きを利用して、研削加工具を化粧穴の周縁部に沿わせる動きまで行わせるようにするので、研削を行う装置をコンパクトかつ簡素に構成することができる。また、回転テーブルがその場で回転するだけであるから、隣接工程との干渉防止のために工程間隔を広く取る必要がなく、設備スペースを小さくすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0028】
〔自動車用ホイールの研削加工装置1の概要〕
図1は、本実施形態にかかる自動車用ホイールの研削加工装置1を示す平面図である。研削加工装置1は、自動車用のアルミホイールW(図2)に形成される2種類の化粧穴H1,H2の周縁部B1,B2,B3,B4について研削加工を行うための装置である。研削加工装置1は、図1に示されるように、主として、回転搬送テーブル2、回転搬送テーブル2の上面に周方向で等間隔をもって5個(複数個)配設される回転テーブル3、回転テーブル3の停止位置A〜EのうちA,B,D,Eに対応する位置に配置される二軸コラム4からなる。
【0029】
研削加工装置1は、搬送コンベア6で待機位置Sに搬入されるアルミホイールWを、停止位置Aに停止する回転テーブル3に裏面側Iを上向きとして固定支持した後、回転搬送テーブル3を72度ずつ回転させることにより、さらに、停止位置B,C,D,Eでも停止させる。停止位置Aでは、対応する位置に配置される二軸コラム4に取り付けられる研削加工具を接触させることにより、9個(複数個)ある化粧穴H1の裏面側Iの周縁部B1を研削加工する。研削加工とは、周縁部に発生したバリの除去やエッジの面取り加工等である。停止位置Aにおける研削加工の際、複数個の化粧穴H1は、すべて回転テーブル3により周方向の同じ位置に割り出される。
【0030】
停止位置Bでも、停止位置Aと同様に、化粧穴H2の裏面側Iの周縁部B2を研削加工する。停止位置Cでは、アルミホイールWの固定支持を解除し、不図示の反転機構により表面側Oを上向きとなるように反転した後で、再度、回転テーブル3に固定支持する。さらに、停止位置Dで化粧穴H1の表面側Oの周縁部B3を研削加工し、停止位置Eで化粧穴H2の表面側Oの周縁部B4を研削加工した後にアルミホイールWの固定支持を解除し、搬送コンベア7で搬出する。
【0031】
〔アルミホイールW〕
研削加工対象物となるアルミホイールWは、アルミダイキャスト鋳造により製造され、表面側Oから裏面側Iに貫通する化粧穴H1,H2が鋳造により形成される。化粧穴H1,H2は、アルミホイールWの周方向に中心角40度の等間隔をおいて交互に形成されている。断面形状は、化粧穴H1が舟形状、化粧穴H2が略三角形状の左右対称穴であるが、これらのプロフィールは複雑な曲線の組み合わせにより構成されている。
【0032】
アルミホイールWは、表面側Oおよび裏面側Iの全体を旋削加工されるが、その際、化粧穴H1,H2の裏面側Iの周縁部B1,B2、および表面側Oの周縁部B3,B4に、切削バリが発生する。切削バリは、アルミホイールWの取り扱い時における安全性のために除去しておくことが必要である。また、アルミホイールWには仕上げ塗装が施されるが、切削バリを除去した跡に残るエッジには塗装が乗りにくいので、丸みを与えてエッジを残さないように面取りをすることが必要とされている。なお、表面側Oおよび裏面側Iは、図2(b)に示されるように曲面状に加工されるため、これらと化粧穴H1,H2との交差部となる周縁部B1,B2,B3,B4は、いずれも複雑な3次元形状に形成されることとなる。
【0033】
〔回転搬送テーブル2〕
回転搬送テーブル2は、その上面の周方向に等間隔で回転テーブル3が配設され、矢印Jの方向に自転して72度ごとに停止することにより、自らの回転中心周りで回転テーブル3を公転させ、研削加工装置1の各作業工程に対応する停止位置A〜Eで順次停止させる。なお、回転搬送テーブル2には、回転テーブル3の回転方向(矢印K方向)の動きをロックするロック機構21が設けられている。停止位置A,Dで割り出されたアルミホイールWの周方向の位置が、回転テーブル3が公転する際にずれることを防止して、停止位置B,Eにおいて一から割り出さなくても済むようにするためである。ロック機構21に内蔵されているシリンダが伸長して、係止部材21aを回転テーブル3のリングギア326に係合させてロックする。
【0034】
〔回転テーブル3〕
図3および図4は、アルミホイールWが搭載されていない回転テーブル3を示す図である。図3は、回転テーブル3と隣接配置される回転駆動機構5を示す平面図である。図4は、図3のF−F断面図である。回転テーブル3は、主として、回転搬送テーブル2に固定されるベース部31、ベース部31に回転自在に支持されるとともにアルミホイールWが載置される回転部32、回転部32にアルミホイールを固定する固定部33を備えてなる。
【0035】
ベース部31は、回転搬送テーブル2にボルト等で固定されており、上面側にリング状のスライドレール311が固定される。回転部32は、円板状の下部プレート321、連結部材322、円板状の上部プレート323および支持リング324が下から順に積み重ねられて構成される。下部プレート321には、スライドレール311に回転スライド自在に係合されるスライダー325が固定され、これにより、回転部32はベース部31に対し回転自在とされている。
【0036】
また、下部プレート321には、外歯のリングギア326が下部プレート321と回転中心が一致するように固定されている。リングギア326には、上述のようにロック機構21が係合して回転部32をロックするほか、回転駆動機構5が係合して回転部32を回転させるようになっている。回転駆動機構5については後述する。
【0037】
支持リング324はアルミホイールWのリム部Wrと略同径に形成され、さらに、上面にリム部Wrを係合させる段差324aが形成され、載置されたアルミホイールWが容易にずれないようになっている。また、図3に示されるように、リム部Wrを押さえ込んでアルミホイールWを固定支持する固定部33が、回転テーブル3の外周部の三か所に設けられている。
【0038】
固定部33は、リム部Wrに係合する爪形状の先端部331aを有するクランプ331と、クランプ331の下端部を回動自在に支持する支持部材332と、クランプ331の中途部を押し引きするシリンダ333とを有してなり、連結部材322の側面部に取り付けられる。クランプ331は、シリンダ333の短縮により、図4に一点鎖線で示されるように起立することにより、図7に示されるようにリム部Wrに係合させられる。また、クランプ331は、シリンダ333の伸長により図4に実線で示されるように倒れて係合が解除される。
【0039】
〔二軸コラム4〕
図5は、二軸コラム4を示す図で、図6のG−G断面図である。図6は、図5のG視を示す図である。二軸コラム4は、研削加工具Tをチャックして回転させるドライバー41と、ドライバー41を支持して水平方向に延びる横軸コラム42と、横軸コラム42を支持して上下方向に延びる縦軸コラム43とを備えてなり、図1に示されるように、回転搬送テーブル2の周囲において、回転テーブル3の停止位置A,B,D,Eに対応するように設置される。
【0040】
ドライバー41は上下に延びる円筒形状に形成され、下端部に研削加工具Tをチャックして、高速回転する回転ヘッド411が設けられる。回転ヘッド411は、上下をベアリング412で支持される回転軸413を介して、ドライバー41の上端部の駆動モーター414で回転させられる(矢印L方向)。なお、駆動モーター414は、回転数が調整可能とされている。
【0041】
横軸コラム42は、縦軸コラム43により上下方向(矢印M方向)にスライド自在に支持される支持部421と、支持部421に対し水平方向(矢印N方向)にスライド自在に支持される横軸コラム本体424とからなる。横軸コラム本体424は、水平方向に取り付けられるスライドレール423が、支持部421に取り付けられるスライダー422に係合することにより、支持部421に対してスライド自在に支持される。また、支持部421にブラケット425を介して連結されるボールブッシュ426と、横軸コラム本体424にベアリング427を介して連結されるボールスクリュー428とが、組み合わされている。したがって、ボールスクリュー428に連結されるサーボモーター429を回転させることにより、横軸コラム本体424は水平方向に往復移動可能とされている。
【0042】
縦軸コラム43は、回転テーブル3の停止位置A,B,D,Eに対応する位置に設置される縦軸コラム本体431と、昇降部434とからなる。昇降部434は、これに固定されるスライダー433が、縦軸コラム本体431に固定される上下方向のスライドレール432と係合することで、上下スライド自在に支持される。さらに、昇降部434に固定されるボールブッシュ435は、縦軸コラム本体431にベアリング436を介して支持されるボールスクリュー437と組み合わされる。昇降部434は、ボールスクリュー437の下端にベルト438で連結されるサーボモーター439を回転させることにより、上下方向に往復移動可能とされている。昇降部434は横軸コラム42の支持部421と連結されているので、横軸コラム42はサーボモーター439の回転に伴って上下移動が可能となっている。
【0043】
二軸コラム4は上述のように構成されるので、サーボモーター429,439を回転制御することにより、回転ヘッド411を、上下方向及びこれに直交する水平方向の2軸方向に往復移動させることができる。
【0044】
〔回転駆動機構5〕
回転駆動機構5は、図4に示されるように、二軸コラム4の下方に一体的に設置され、サーボモーター51のギア52がリングギア326に係合して、回転テーブル3を回転させる。サーボモーター51はプレート状の進退部53に固定され、進退部53は、その下面のスライダー54に係合されるスライドレール55を介し、ベース部56に対してスライド自在に支持される。また、進退部53は、ベース部56にブラケット57で固定されるシリンダ58のロッド59に連結され、水平方向に往復移動可能とされている。すなわち、進退部53は、ロッド59の伸長(矢印P)により、ギア52をリングギア326に係合させ、ロッド59の短縮により、係合を解除させるものである。
【0045】
〔研削加工具T〕
研削加工具Tは、コレットチャックが設けられる回転ヘッド411に挿入支持される挿入部T1と、それに連結されるカシメ部T2と、カシメ部T2に紐状研削体t3を複数本かしめることにより形成される研削部T3からなる。紐状研削体t3は、回転ヘッド411の回転軸方向に延びており、高速回転する回転ヘッド411の回転遠心力により回転半径方向に膨らみ、研削部T3が傘状に広がる。
【0046】
紐状研削体t3は、可撓性材料で形成される紐状体の長手方向の外周面に研削性を備えたものであり、例えば、ナイロン等の樹脂で形成される紐状体の外周面に砥粒を定着させたものや、ピアノ線の外周面に研削性を有する稜線を形成したもの等が用いられる。したがって、傘状に広がった研削部T3の膨らみ方向の外側が被研削対象物に接触すると、紐状研削体t3は、図7または8に示されるように、回転遠心力で被研削対象物の表面形状に沿うように、長手方向で撓み変形して、ワイパーのように張付くような状態で研削加工を行う。その結果、研削加工具Tは、研削加工の対象となる周縁部B1〜B4との距離が一定でなくても距離のズレを吸収するように、また、周縁部B1〜B4が複雑な3次元形状で多様に傾斜していてもその傾斜に沿うように、変形して確実に研削加工を行えるものである。
【0047】
研削加工具TでアルミホイールWの化粧穴H1,H2の周縁部B1〜B4を研削加工して、周縁部に発生したバリの除去およびエッジ部を丸める面取りを行う場合、紐状研削体t3の研削性を有する外周面を周縁部に確実に接触させ、回転遠心力でワイパーのように張付かせるようにするためには、図7または8に示されるように、研削部T3を化粧穴に挿入し、その化粧穴の内部で回転させて、紐状研削体t3の長手方向の中途部に接触させる必要がある。
【0048】
〔研削加工具TのアルミホイールWに対する移動経路〕
研削加工具Tは、回転ヘッド411に保持されており、二軸コラム4によって、上下(垂直)方向及び水平方向の2軸方向に往復運動可能とされている。しかし、前記2軸方向の動きのみでは、3次元形状を有するアルミホイールWの化粧穴H1,H2の周縁部に沿うように、研削加工具Tを移動させることはできない。そこで、本実施形態では、二軸コラム4による往復移動に加え、回転テーブル3の回転運動を利用して、上記2軸に直交する第3軸の往復移動に代えるようにしている。すなわち、アルミホイールWを固定支持する回転テーブル3の回転運動と、回転テーブル3の回転軸(垂直軸)に対し平行方向及び直交方向(水平方向)の2軸方向となる二軸コラム4の往復移動の組み合わせにより、研削加工具Tに、3次元形状を有する化粧穴H1あるいはH2の周縁部B1〜B4に沿うように、3次元方向の相対的移動を行わせるものである。
【0049】
この研削加工具Tと化粧穴H1あるいはH2の周縁部B1〜B4の相対的な移動は、不図示の制御部に予めティーチングあるいはプログラムされた経路どおりとなるように、各停止位置A,B,D,Eにおいて、それぞれサーボモーター51、429及び439を回転制御することにより行われる。ここで、研削加工具Tが硬質材料で形成される回転砥石であれば、化粧穴の周縁部を確実に研削できるように、また、研削代が大きくなり過ぎないようにするため、研削加工具Tと化粧穴の距離関係を一定に維持する必要がある。しかし、上述のとおり、研削加工具Tの研削部T3は、回転遠心力により回転半径方向に膨らんだ状態で化粧穴の周縁部に接触させられるため、両者間の距離は完全に一定に設定される必要は無く、ある程度のズレがあっても吸収されるものである。
【0050】
研削加工具Tを回転テーブル3に対して3次元方向に動かすためには、当然ながら、回転ヘッド411の水平往復移動の軌道と回転テーブル3の回転同心円の交点において、その回転同心円の接線方向と回転ヘッド411の水平往復移動の方向とは交差する関係であることを要する。最も効率よく3次元の動きを行わせるためには、回転ヘッド411の水平往復移動の軌道は、本実施形態のように、上記接線方向と直角に交差すること、すなわち、回転ヘッド411の水平往復移動の軌道上又はその延長上に回転テーブル3の回転中心が位置することが好ましい。これにより、回転テーブル3の回転運動量を最小限に抑えることができるものである。その一方で、回転ヘッド411の水平往復移動の軌道は、回転搬送テーブル2の回転半径上に重ねる必要は無い。したがって、横軸コラム42は、停止位置B,Dのように回転搬送テーブル2に対して放射状に延びる方向に設置する必要はなく、停止位置A,Eのように配置してもよい。したがって、搬送コンベア6,7等の設置により設置スペースが制約される場合にも、二軸コラム4は、回転テーブル3の周方向で設置位置をずらして、容易に対応することができるものである。
【0051】
〔研削加工装置1の作動〕
上述した研削加工装置1の作動について説明する。
【0052】
〔アルミホイールWの搬入および固定〕
搬送コンベア6で待機位置Sに搬入されたアルミホイールWは、不図示の搬送チャックで把持され、停止位置Aの回転テーブル3に、裏面側Iを上向きとして載置される。アルミホイールWが載置されると、3方に配設されたクランプ331が回動して、図7に示されるように、リム部Wrを押さえ込んで回転テーブル3に固定支持する。また、このとき並行して、回転駆動機構5におけるロッド59が伸長して、サーボモーター51のギア52が、回転テーブル3のリングギア326に嵌合する。
【0053】
〔化粧穴H1の割り出し〕
アルミホイールWは不図示のセンサで回転位相角度が検知され、その検知結果に基づいて、サーボモーター51が作動し、化粧穴H1の一つが研削加工具Tの下方位置に割り出される。その後、縦軸コラム43のサーボモーター439が作動して、昇降部434に連結される横軸コラム42およびドライバー41を下降させ、回転ヘッド411に支持される研削加工具Tが、割り出された化粧穴H1に挿入される。
【0054】
〔周縁部B1の研削加工〕
研削加工具Tが化粧穴H1に挿入された後、サーボモーター429,439および53が作動することにより、回転テーブル3の回転運動と二軸コラム4の垂直方向及び水平方向の往復移動との組み合わせによる研削加工具Tの化粧穴H1に対する相対的な3次元移動が行われ、図7に示されるように、周縁部B1が研削加工される。割り出された化粧穴H1の研削加工が終了すると、研削加工具Tは一旦上方に退避する。回転テーブル3が40度回転して、次の化粧穴H1が割り出された後に再び研削加工具Tが下降して、化粧穴H1挿入され、上記と同様に研削加工を行う。
【0055】
〔停止位置Bへの搬送及び周縁部B2の研削加工〕
化粧穴H1の割り出し及び周縁部B1の研削加工が9回繰り返されて、すべての化粧穴H1について研削加工を終了する。その後、ロック機構21がリングギア326に係合して回転テーブル3をロックした状態で回転搬送テーブル2が矢印Jの方向に72度回転する。これにより、アルミホイールWは次工程(停止位置B)に搬送される。停止位置Bでは、ロック機構21によるロックが解除された後、回転テーブル3を予め設定された角度を回転させて化粧穴H2の割り出しを行った後、停止位置Aと同様に、回転テーブル3及び二軸コラム4による化粧穴H2の割り出し及び周縁部B2の研削加工を9回繰り返し、すべての化粧穴H2について研削加工を終了する。
【0056】
〔停止位置Cへの搬送及アルミホイールWの反転〕
周縁部B2の研削加工終了後、アルミホイールWは停止位置Cに搬送される。停止位置Cでは、固定部33によるルミホイールWの固定支持が解除される。固定支持を解除されたアルミホイールWは、反転機構により表面側Oが上向きとなるように載置され、再び、固定部33で固定支持される。
【0057】
〔停止位置D,Eへの搬送及び周縁部B3,B4の研削加工〕
停止位置Cで反転されたアルミホイールWは、停止位置Dへ搬送される。停止位置Dでは、停止位置Aと同様に、不図示のセンサで回転位相角度が検知され、センサの検知結果に基づいて、一つの化粧穴H1が研削加工具Tの下方に割り出される。そして、割り出された化粧穴H1の周縁部B3が研削加工され、回転テーブル3が40度ずつ回転して、周方向に9個形成される化粧穴H1について研削加工を終了する。すべての周縁部B3の研削加工終了後、アルミホイールWは停止位置Eに搬送される。停止位置Eでは、回転テーブル3を所定角度回転させて化粧穴H2の割り出しを行った後、周縁部B4が研削加工され、回転テーブル3が40度ずつ回転して、周方向に9個形成される化粧穴H2の研削加工を終了する。
【0058】
〔アルミホイールWの搬出〕
停止位置Eにおける研削加工がすべて終了した後、固定部33によるアルミホイールWの固定支持を解除される。アルミホイールWは、不図示の搬送チャックで把持されて、排出位置Zに載置され搬送コンベア6で搬出される。
【0059】
〔本実施形態の特徴点〕
本実施形態に係る研削加工装置1は、上述のように構成されるため、以下のような特徴点を有する。
【0060】
第1に、化粧穴H1,H2の周方向の位置を割り出す回転テーブル3の動きを利用して、研削加工具Tを、3次元形状を有する化粧穴H1,H2の周縁部B1〜B4に沿わせるように相対的な3次元移動を行わせるので、回転テーブルの下に、さらにスライドテーブルを組み合わせる場合等に比べ、重量はもちろん高さ寸法も小さく抑えることができる。また、回転テーブル3をその場で回転させるだけであるから、隣接する他の工程との干渉防止のために工程間隔を広く取る必要がない。したがって、装置全体をコンパクトかつ簡素に構成することができるという特徴点を有する。
【0061】
第2に、回転搬送テーブル2を回転させるだけで、アルミホイールWを回転テーブル3から取り外さずに次工程に搬送できるので、各工程を終えるごとにアルミホイールWを取り外す必要が無い。したがって、搬送による時間ロスが少なく、アルミホイールWを把持して次工程に移送する搬送機構を別途に設けずに済むという特徴点を有する。
【0062】
第3に、回転テーブル3の回転駆動モーターとなるサーボモーター51を、回転搬送テーブル2ではなく、その周囲に二軸コラム4とともに配置している。したがって、軽量に構成される回転搬送テーブル2の回転駆動源の出力を小さく済ませることができるという特徴点、および、各サーボモーター51には二軸コラム4と同様に1工程分の動きのみを行わせるだけで良いため、装置および制御の複雑化が回避されるという特徴点を有する。
【0063】
第4に、回転テーブル3は、搬送時に、ロック機構21によりロックされるので、停止位置A,Dで割り出された位置を次工程のB,Eで利用することができ、次工程における割出の迅速化を図ることができるという特徴点を有する。
【0064】
第5に、停止位置Cの回転テーブルでは、他の停止位置A,B,D,Eにおける回転テーブル3で研削加工が行われる間に、反転機構によりアルミホイールWを表裏反転させるので、反転動作による時間ロスが生じないという特徴点を有する。
【0065】
第6に、研削加工具Tは、研削部T3を構成する紐状研削体t3が、化粧穴の周縁部との接触に応じて撓み変形するので、研削加工具Tの移動経路を化粧穴の形状に完全一致させなくてもよく、ティーチング作業が簡単に済み、さらに、アルミホイールWの寸法誤差や固定支持位置の誤差がある場合にも撓みにより吸収可能なため、研削加工具Tの軌道補正を行う必要がないという特徴点を有する。
【0066】
第7に、回転遠心力により膨らんだ紐状研削体t3の長手方向の中途部が化粧穴の周縁部に接触し、長手方向の形状が化粧穴の周縁部の傾斜に沿うように撓むので、回転ヘッド411の向きを変える多軸リスト等を使用する必要が無く、低コストに装置を構成することができるという特徴点を有する。
【0067】
〔上記実施形態の変形例〕
上記実施形態では、アルミホイールWの化粧穴はH1,H2の2種類に設定されていたが、1種類でも良く、3種類以上であっても良い。また、化粧穴H1,H2は表面側Oから裏面側Iに貫通する穴であったが、貫通しない止まり穴であっても良い。
【0068】
上記実施形態では、回転テーブル3が回転搬送テーブル2上に配設されていたが、回転テーブル3は直進搬送テーブル上に配設しても良く、あるいは搬送テーブル等を設けずに設置しても良い。また、回転テーブル3を自転させるサーボモーター51は回転テーブル3に直結するようにしても良い。
【0069】
上記実施形態では、研削加工具Tは回転ヘッド411に取り付けられる回転工具であったが、例えば、振動する工具支持ヘッドに取り付けられる振動工具であっても良い。また、研削加工具Tの研削部T3は、紐状研削体t3で構成されていたが、これに限らず、硬質材料で構成される回転砥石を採用しても良い。
【0070】
その他、本発明の自動車用ホイールの研削加工装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜8に記載される自動車用ホイールの研削加工装置または研削加工方法によれば、化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルの動きを利用して、研削加工具を化粧穴の周縁部に沿わせるので、装置をコンパクトかつ簡素に構成することができる。また、回転テーブルがその場で回転するだけであるから、隣接工程との干渉防止のために工程間隔を広く取る必要がなく、装置の設置スペースを小さくすることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかる自動車用ホイールの研削加工装置の平面図である。
【図2】 研削加工の対象となるアルミホイールを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のQ−Q断面図である
【図3】 回転テーブルおよび回転駆動機構を示す平面図である。
【図4】 図3のF−F断面図である。
【図5】 二軸コラムを示す図で、図6のG−G断面図である。
【図6】 図5のG視を示す図である。
【図7】 図4に対応する図であって、アルミホイールの研削加工が行われる状態を示す図である。
【図8】 研削加工が行われる状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 研削加工装置
2 回転搬送テーブル
3 回転テーブル
4 二軸コラム
5 回転駆動機構
6,7 搬送コンベア
21 ロック機構
411 回転ヘッド(工具支持ヘッド)
T 研削加工具
t3 紐状研削体
B1,B2,B3,B4 周縁部
H1,H2 化粧穴
W アルミホイール

Claims (8)

  1. 自動車用ホイールに周方向で所定間隔をおいて形成される化粧穴の周縁部に、研削加工具を接触させて研削加工を行う自動車用ホイールの研削加工装置であって、
    自動車用ホイールを固定支持して自転させることにより化粧穴の周方向の位置を割り出す回転テーブルと、該回転テーブルの回転軸に対し平行方向および直交方向の2軸方向に往復移動可能である工具支持ヘッドと、該工具支持ヘッドに取り付けられて回転または振動した状態で自動車用ホイールの化粧穴に接触させられる研削加工具とを備えてなり、
    前記研削加工具が、前記回転テーブルの回転運動と、前記回転ヘッドの前記2軸方向の往復移動との組み合わせにより、化粧穴の周縁部に沿うように相対的に移動させられることを特徴とする自動車用ホイールの研削加工装置。
  2. 前記回転テーブルが周方向に所定間隔で複数個配設される回転搬送テーブルが設けられており、前記回転搬送テーブルの周囲であって、前記回転テーブルの停止位置に対応する位置の少なくとも2カ所に、前記工具支持ヘッドが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  3. 前記回転テーブルの回転駆動機構は、前記工具支持ヘッドとともに前記回転テーブルの停止位置に対応する位置に配置されており、前記回転搬送テーブルの停止時に前記回転テーブルに連結されることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  4. 前記回転搬送テーブルには、前記回転搬送テーブルの回転時に前記回転テーブルをロックするロック機構が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  5. 前記回転搬送テーブルの周囲であって、前記回転テーブルの停止位置に対応する位置のうち、前記回転ヘッドが配置されている以外の位置に、自動車用ホイールの表裏を反転させる反転機構が設置されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  6. 前記工具支持ヘッドは回転ヘッドであって、前記研削加工具は、一端が前記回転ヘッド側に固定され他端が自由端である可撓性の紐状研削体を有してなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  7. 前記紐状研削体は前記回転ヘッドの回転軸方向に延び、前記回転ヘッドの回転遠心力により回転半径方向に膨らみ、前記紐状研削体の長手方向の中途部であって膨らみ方向の外側が、化粧穴の周縁部に接触させられることを特徴とする請求項6に記載の自動車用ホイールの研削加工装置。
  8. 請求項 1 乃至7のいずれかに記載の自動車用ホイールの研削加工装置により、自動車用ホイールに周方向で所定間隔をおいて形成される化粧穴の周縁部を研削加工することを特徴とする自動車用ホイールの研削加工方法。
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