JP3727362B2 - エンジンの可変バルブタイミング装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、V型エンジンにおいて吸気弁,排気弁の開閉タイミングを変化させる可変バルブタイミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸気弁,排気弁の開閉タイミングを、エンジンの回転速度,負荷に応じて変化させるようにした可変バルブタイミング装置が提案されている。このような可変バルブタイミング装置として、従来例えば、タイミングギヤとカム軸とをヘリカルギヤ付きピストンを介して連結し、該ピストンを油圧でカム軸方向に移動させることにより、カム軸とタイミングギヤとを相対的に回転させて両者の位相を変化させる可変機構を設け、ソレノイドバルブにより上記油圧の供給,停止の切り替を行うことにより吸気弁,排気弁の開閉タイミングを変化させるようにしたものがある。
【0003】
ここで上記ソレノイドバルブの装着に当たっては、このソレノイドバルブを、上記可変機構が装着されたカム軸の端面に対向するようにカム軸方向に向けてシリンダヘッドに直接取り付けるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、V型エンジンに上記可変バルブタイミング装置を採用する場合、上記可変機構,ソレノイドバルブの配置位置,配置方向等の如何によってエンジンが全体的に見た場合、長さ方向(クランク軸方向),幅方向(クランク軸直角方向)に大型化する懸念がある。特に、上記ソレノイドバルブをカム軸と対向するように配置した場合は、エンジンのクランク軸方向長さを短縮できるというV型エンジンの利点が損なわれる恐れがある。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、エンジンが大型化することのない可変バルブタイミング装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に設けられた吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に相対回転可能に装着されたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記排気カム軸と上記タイミング伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記タイミング伝動部材の軸方向投影面内に位置するように配設し、上記可変機構は、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記タイミング伝動部材と排気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが排気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の大部分はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、上記ソレノイドバルブが、上記Vバンクの二等分線と略平行に配設されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は、複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に設けられたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記吸気カム軸と上記吸気カム伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記吸気カム軸に配設し、上記可変機構が、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記吸気カム伝動部材と吸気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが吸気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の少なくとも一部はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1の発明によれば、可変バルブタイミング装置をV型エンジンに採用する場合に、Vバンク外側に配置された排気カム軸にタイミング伝動部材を装着し、可変機構を径の大きいタイミング伝動部材部分に配設したので、可変機構をタイミング伝動部材の軸方向投影面内に位置するように無理なく配置でき、エンジン幅の拡大を回避できる。ちなみにタイミング伝動部材をVバンク内側に位置する吸気カム軸に装着した場合は、径の大きいタイミング伝動部材とVバンク内配置部品との干渉を回避するためにVバンク角を大きくする等の処置が必要であり、エンジン幅が拡大する懸念がある。
【0011】
また、油圧式可変機構への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブをカム軸軸受の上半部を構成する軸受キャップに装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブの装着によって長くなる問題を回避できる。
【0012】
またソレノイドバルブを軸受キャップに装着したので、該ソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接取り付けた場合に比較してその配置スペースを容易に確保できるとともに、シール面,固定用ボス等をシリンダヘッド内に設ける必要がない分だけ構造を簡素化できるとともに、シリンダヘッドを可変バルブタイミング装置を備えないシリンダヘッドとの共用化が可能である。
【0013】
さらにまた請求項2の発明では、上記ソレノイドバルブを上記Vバンクの二等分線方向に向けて配設したので、このソレノイドバルブを上記二等分線方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、この点からもエンジン幅の拡大を回避できる。
【0014】
請求項3の発明によれば、吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材を相対回転させる可変機構を吸気カム軸に装着したので、吸気カム軸のみの位相を変化させることができ、吸気弁のみの開閉タイミングを変化させることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は請求項1,2の発明に係る第1実施例によるエンジンの可変バルブタイミング装置を説明するための図であり、図1は該エンジンの一部断面正面図、図2は可変バルブタイミング装置の断面平面図、図3,図4は図2のIII-III 線,IV-IV線断面図、図5,図6は動作を説明するための模式図である。
【0016】
これらの図において、1は本実施例装置が採用された水冷式4サイクルV型多気筒5バルブエンジンであり、該エンジン1は、複数気筒がVバンクAをなすように形成されたシリンダブロック2の下側合面2aにオイルパン3(図5,6参照)を装着し、左,右の上側合面2bにシリンダヘッド4を装着し、該左,右のシリンダヘッド4の上側合面4aにヘッドカバー5を被せた構成のものである。なお、上記上側合面4aとヘッドカバー5との間には、ゴム等の弾性体からなるシール材34が介在しており、これによりヘッドカバー5はいわゆるフローティング支持されている。
【0017】
また上記VバンクA内にはサージタンク6a,吸気マニホールド6b等からなる吸気系6が該VバンクA内を略埋めるように配設されており、上記吸気マニホールド6bの下流端部は、上記シリンダヘッド4のVバンク内側壁に形成された吸気ポートの外部接続口4bに接続されている。なお、6cは燃料噴射弁である。
【0018】
上記シリンダヘッド4の上側合面4aの、上記Vバンク内側部分に吸気カム軸7が、Vバンク外側部分に排気カム軸8がそれぞれ平行に配設されている。この吸気,排気カム軸7,8の各ジャーナル部7a,8aは、上記シリンダヘッド4の上側合面4a部分に一体形成された軸受部4c,及び該軸受部4cにボルト11で着脱可能に締結された吸気,排気カムキャップ9,10によって回転自在に支持されている。
【0019】
ここで、排気カムキャップ10のうち後述するタイミングスプロケット側端部(図2下端部)に配置された排気カムキャップ10には、後述するソレノイドバルブを取り付けるためのボス部10a,及び油圧通路を形成するためのボス部10bが一体に膨出形成されている。なお、7b,8bは吸気,排気カムノーズであり、気筒当たり吸気カムノーズ7bは3組、排気カムノーズ8bは2組形成されている。
【0020】
上記吸気カム軸7のタイミングスプロケット側端部(図2下端部)には吸気カムスプロケット12がキー結合等により該カム軸7と共に回転するように装着され、かつボルト13で固定されている。この吸気カムスプロケット12は上記排気カム軸8の端部にキー結合等により該カム軸8と共に回転するように装着された排気カムスプロケット14に伝動チェン15で連結されている。
【0021】
また上記排気カム軸8の排気カムスプロケット14より外側部分にはタイミングスプロケット16が該排気カム軸8と相対回転可能に装着されている。このタイミングスプロケット16は上記シリンダブロック2の下部に配置されたクランク軸17にキー結合されたクランクスプロケット18にタイミングチェン19で連結されている。なお、上記各カム軸,クランク軸の連結に当たっては歯車を介して連結するようにしても良い。
【0022】
また上記各スプロケット,及びチェン等は、シリンダヘッド4の端面開口4e,シリンダブロック2の端面開口2cに着脱可能に装着されたチェンカバー32,及び上記ヘッドカバー5の上方膨出部5aで覆われており、該チェンカバー32,及び膨出部5aとシリンダヘッド4及びシリンダブロック2の端面とで、上記シリンダヘッド4の上側合面4aとヘッドカバー5とで囲まれたカム室Dを上記オイルパン3に連通するチェン室Bが形成されている。なお、上記ヘッドカバー5の、上記チェン室Bを構成する膨出部5a以外の部位に位置する天壁部5bは、図3に示すように上記吸気,排気カムキャップ9,10の上面近傍を覆うように形成されており、また排気カムキャップ10のボス部10aに対向する部分には、該ボス部10aに沿う形状のカバー部5cが形成されている。
【0023】
そして上記タイミングスプロケット16部分に、可変バルブタイミング装置20の可変機構21が装着されている。この可変バルブタイミング装置20は、上記タイミングスプロケット16と排気カム軸8とを相対回転させることにより両者の位相を変化させ、もって排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを変化させるためのものである。
【0024】
上記可変機構21は、上記排気カム軸8の外端部に有底筒状のシリンダ部材22をボルト23で固定し、該シリンダ部材22と上記タイミングスプロケット16及びこれに一体形成され排気カム軸8を覆う筒状のボス部16aとで囲まれる空間をシリンダ室Cとし、該シリンダ室C内にピストン24をカム軸方向にスライド可能に、かつスプリング25によって外方に付勢して挿入配置した構造のものである。そして上記ピストン24の内,外周面にはねじれ方向が逆のヘリカルスプライン24a,24bが形成されており、それぞれ上記ボス部16aの外周面,上記シリンダ部材22の内周面に形成されたヘリカルスプラインに噛合している。なお、26は上記シリンダ部材22とタイミングギヤ16との摺動面間をシールするためのカバーである。
【0025】
また図5,図6に模式的に示すように、上記シリンダ室Cには上記排気カム軸8内に穿設された油圧通路27aの一端が開口しており、該油圧通路27aの他端は上記外端部の排気カムキャップ10に形成された油圧通路27bの一端に連通している。この油圧通路27bの他端はシリンダブロック2に形成された油圧通路27cの一端に連通しており、該油圧通路27cは、オイルフィルタ28,オイルポンプ29,オイルストレーナ30を介して上記オイルパン3内に連通している。
【0026】
上記排気カムキャップ10に形成された油圧通路27bは、上記ボス部10aに形成されたバルブ孔10cによって可変機構側部分27b′とポンプ側部分27b′′に区分けされている。上記バルブ孔10cの軸線bは、上記VバンクAの二等分線aと平行になっており、また該バルブ孔10cの下端開口は上記シリンダヘッド4の上側合面4aに凹設されたオイル溝4dの上方に位置している。なお、このオイル溝4dは上記バルブ孔10cからの戻り油を上記伝動チェン19が配置されたチェン室C内に流下させるためのものである。
【0027】
そして上記バルブ孔10c内にはソレノイドバルブ31の弁部31aが挿入されている。また上記弁部31a内には弁体31bが進退可能に配置されており、該弁体31bが上端(図5の位置)に移動すると上記油圧通路27b′が27b′′に連通し、下端に(図6の位置)移動すると油圧通路27b′が排出口31dを介してチェン室Bに連通するようになっている。
【0028】
また上記ソレノイドバルブ31のコイル収容部31cは、上記ヘッドカバー5のカバー部5cを貫通して外方に位置している。そして上記カバー部5cとソレノイドバルブ31との間にはゴム等の弾性体からなるシール部材33が介設されている(図4参照)。これによりヘッドカバー5のフローティング支持を損なうことなくシールを行っている。
【0029】
ここで上記ソレノイドバルブ31の軸線bは上記Vバンク二等分線aと平行になっており、つまりこのソレノイドバルブ31は垂直に配設されている。また上記ソレノイドバルブ31は上記二等分線方向のエンジン投影面内に位置している。
【0030】
また上記ソレノイドバルブ31の弁部31aが配設されたバルブ孔10cの上端部は、油圧通路全体で見た場合、最も高い位置、つまり可変機構21のシリンダ室Cより高所に位置しており、従って作動油中の空気はこのバルブ孔10c部分に溜まり易い。また上記弁部31aからの排出口31dは、カム室D全体で見た場合、最も低所に位置しており、従って排出口31dから排出された作動油はカム室D内にはほとんど留まることなく直ちにチェン室Bを通ってオイルパン3内に戻ることとなる。
【0031】
次に本実施例装置の作用効果について説明する。
クランク軸17の回転がタイミングチェン19及びタイミングスプロケット16を介して排気カム軸8に1/2の回転速度に減速されて伝達され、また排気カム軸8の回転が排気カムスプロケット14,伝動チェン15,及び吸気カムスプロケット12を介して同速で吸気カム軸7に伝達され、吸気,排気カム軸7,8のカムノーズ7a,8aにより吸気,排気弁が所定の開閉タイミングで開閉される。
【0032】
この場合にバルブ開閉タイミングを変化させるには、可変バルブタイミング装置20のソレノイドバルブ31をオンにして弁体31bを図5に示すように上昇させる。すると油圧通路27b′は27b′′に連通し、かつ排出口31dに対しては遮断される。これによりオイルポンプ29から吐出された作動油が油圧通路27c,27b′′,27b′,及び27aを通って可変機構21のシリンダ室Cに供給される。この供給された油圧がピストン24を図5右方に移動させ、これによりタイミングスプロケット16と、排気カム軸8に固定されたシリンダ部材22とが相対的に回転し、両者の位相が変化する。またこの相対回転は、伝動チェン15を介して吸気カム軸7にも伝達される。その結果、排気カム軸8,及び吸気カム軸7の両方のバルブ開閉タイミングが変化する。
【0033】
またバルブ開閉タイミングを元に戻すには、ソレノイドバルブ31をオフにして弁体31bを図6に示すように下降させる。すると油圧通路27b′は排出口31dに連通し、油圧通路27b′′は遮断される。これにより上記シリンダ室C内の作動油が油圧通路27a,27b′を通って排出口31dから排出され、ピストン24がスプリング25の付勢力で元の位置に戻り、その結果排気カム軸8,タイミングスプロケット16の位相差が無くなり、バルブ開閉タイミングは元の状態に戻る。なお、このとき吸気弁の開閉タイミングも同様に元に戻る。また上記排出口31dから排出された作動油はカム室Dの最も低い位置に排出され、オイル溝4dからチェン室Bを通って直ちにオイルパン3内に戻ることとなる。
【0034】
このように動作する本実施例によれば、VバンクAから見て外側に配設された排気カム軸8に径の大きいタイミングスプロケット16を装着し、該タイミングスプロケット16部分に可変機構21を配設したので、VバンクA側における吸気系等の配置スペースに影響を与えることなく可変機構21をタイミングスプロケット16のカム軸方向投影面内に無理なく配置でき、エンジン幅の拡大を回避できる。ちなみに、VバンクA側に配設された吸気カム軸7にタイミングスプロケットを装着する場合、該タイミングスプロケットの大きな配置スペースが必要な分だけVバンク内空間が狭くなり、吸気系,その他の補機類との干渉を回避するためにVバンク角を大きくする等の処置が必要であり、エンジン幅が拡大する懸念がある。
【0035】
また排気カム軸8は、その配置構造上、吸気カム軸7よりオイルパン3に近い位置に配置されており、この排気カム軸8に可変機構21を設けたので、吸気カム軸7に設けた場合に比較して、油圧通路長、ひいては通路容積が小さくて済み、従って油圧の立ち上がりを早くすることができる。
【0036】
また本実施例では、可変機構21への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブ31を排気カムキャップ10に垂直方向に向けて装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブ31の装着によって長くなる問題を回避できる。ちなみにソレノイドバルブをカム軸の端部に装着された可変機構の外側にカム軸方向に向けて配置した従来装置の場合、このソレノイドバルブの長さの分だけエンジン全長が長くなる問題があった。
【0037】
またソレノイドバルブ31を排気カムキャップ10に装着したので、ソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接装着した場合に比較してバルブ配置スペースの確保が容易であり、またシリンダヘッドに直接装着した場合にはシール面,固定用ボス等をシリンダヘッド内に設ける必要があるが、本実施例の場合にはこのような必要がなく、従って本実施例のシリンダヘッドは、可変バルブタイミング装置を備えていない通常のシリンダヘッドと略同じ構造であり、部品の共用化を図ることができる。
【0038】
さらにまた本実施例では、上記ソレノイドバルブ31を上記VバンクAの2等分線aと平行に配設したので、このソレノイドバルブ31を上記二等分線a方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、エンジンのクランク軸直角方向の幅の拡大を回避できる。
【0039】
また本実施例では、上記ソレノイドバルブ31の弁部31aが配設されたバルブ孔10cの上端部を、油圧通路全体で見た場合の最も高い位置に位置させたので、作動油中の空気をこのバルブ孔10c部分から排出することができ、空気抜きを容易確実に行うことができる。
【0040】
そしてこのようにソレノイドバルブ31を高所に配置するにあたって、ソレノイドバルブ31のコイル収容部31cをヘッドカバー5の外方に突出させたので、コイルの過熱を回避できると共にヘッドカバー5の大型化を防止できる。また上記コイル収容部31cの外方突出に当たってヘッドカバー5との間のシールをゴム等の弾性体からなるシール材33で行ったので、ヘッドカバー5のフローティング性が損なわれることはない。
【0041】
さらにまたソレノイドバルブ31の排出口31dを、カム室D全体で見た場合の最も低所に位置させたので、該排出口31dから排出された作動油を直ちにチェン室Bに流下させることができ、作動油の全必要量を削減できる。
【0042】
上記実施例では、排気弁の開閉タイミングを変化させると吸気弁の開閉タイミングも共に変化するように構成した場合を説明したが、排気弁の開閉タイミングは固定とし、吸気弁の開閉タイミングのみを可変とすることもでき、このようにしたのが請求項4,5の発明である。
【0043】
図7〜図9は請求項3の発明に係る第2実施例を説明するための図であり、図1〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。排気カム軸8には排気カムスプロケット14,タイミングスプロケット16がピン14aで回り止めして装着され、ボルト13で固定されている。
【0044】
また吸気カム軸7には、吸気カムスプロケット12が該吸気カム軸7に対して相対回転可能に装着されており、該吸気カムスプロケット12のボス部をの延長部に上述の可変機構20と同様の可変機構20´が装着されている。またソレノイドバルブ31´は吸気カムキャップ9´のボス部9aにその軸線b´が上記二等分線aと略直角をなすように、つまり略水平に配設されている。また上記吸気カムキャップ9´は吸気カムノーズ7b,7b間に配置されたキャップ部10d,10eと、外端に配置されたキャップ部9eとを一体形成したものであり、上記ボス部9aは上記キャップ部10eと9eとの間のブリッジ状部分に形成されている。これにより、ソレノイドバルブ31´の支持剛性を上記第1実施例におけるオーバーハング状の支持構造に比べて向上できる。
【0045】
また、図7に示すように、上記タイミングスプロケット16と上記可変機構20´のフランジ部21aとはその一部がカム軸方向に見て重なるように位置している。これにより吸気カム軸7と排気カム軸8とを近接させて配置でき、吸気,排気弁の挟み角を小さくでき、燃焼室をコンパクト化でき、圧縮比を向上できる。
【0046】
このように本実施例では、吸気弁の開閉タイミングのみを可変とすることができ、上述の第1実施例とあいまって開閉タイミングのバリエーションを拡大できる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、Vバンク外側に配置された排気カム軸にタイミング部材を装着したので、吸気カム軸側にタイミング部材を配置した場合のようなVバンク内配置部品との干渉の問題を回避でき、また上記タイミング部材と排気カム軸との位相を変化させる可変機構を排気カム軸に装着したので、この可変機構をタイミング部材のカム軸方向投影面内に無理なく配置することができ、その結果、可変バルブタイミング装置をV型エンジンに採用する場合のエンジン幅の拡大を回避できる効果がある。
【0048】
また、油圧可変機構への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブをカム軸受を構成する軸受キャップに装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブの装着によって長くなる問題を回避できる効果があり、またソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接取り付けた場合に比較してソレノイドバルブの配置スペースを容易に確保できるとともに構造を簡素化できる効果がある。
【0049】
請求項2の発明によれば、上記ソレノイドバルブを上記Vバンクの二等分線方向に向けて配設したので、このソレノイドバルブを上記二等分線方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、ソレノイドバルブを配設したことによるエンジン幅の拡大を回避できる効果がある。
【0050】
請求項3の発明によれば、吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材を相対回転させる可変機構を吸気カム軸に装着したので、吸気カム軸のみの位相を変化させて吸気弁のみの開閉タイミングを変化させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1〜3の発明に係る第1実施例による可変バルブタイミング装置を備えたエンジンの一部断面正面図である。
【図2】上記第1実施例装置の一部断面平面図である。
【図3】上記第1実施例装置の一部断面正面図( 図2のIII-III 線断面図) である。
【図4】上記第1実施例装置の一部断面正面図である(図2のIV-IV 線断面図) である。
【図5】上記第1実施例装置の動作を説明するための模式図である。
【図6】上記第1実施例装置の動作を説明するための模式図である。
【図7】請求項4,5の発明に係る第2実施例装置の断面平面図である。
【図8】上記第2実施例装置の正面図である。
【図9】図8のIX-IX 線断面図である。
【符号の説明】
1 V型エンジン
7 吸気カム軸
8 排気カム軸
10 排気カムキャップ(軸受キャップ)
12 吸気カムスプロケット(吸気カム伝動部材)
14 排気カムスプロケット(排気カム伝動部材)
16 タイミングスプロケット(タイミング部材)
18 クランクスプロケット(クランク伝動部材)
20 可変バルブタイミング装置
21 可変機構
24 ピストン
31 ソレノイドバルブ(切り替え弁)
A Vバンク
a 二等分線
【産業上の利用分野】
本発明は、V型エンジンにおいて吸気弁,排気弁の開閉タイミングを変化させる可変バルブタイミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸気弁,排気弁の開閉タイミングを、エンジンの回転速度,負荷に応じて変化させるようにした可変バルブタイミング装置が提案されている。このような可変バルブタイミング装置として、従来例えば、タイミングギヤとカム軸とをヘリカルギヤ付きピストンを介して連結し、該ピストンを油圧でカム軸方向に移動させることにより、カム軸とタイミングギヤとを相対的に回転させて両者の位相を変化させる可変機構を設け、ソレノイドバルブにより上記油圧の供給,停止の切り替を行うことにより吸気弁,排気弁の開閉タイミングを変化させるようにしたものがある。
【0003】
ここで上記ソレノイドバルブの装着に当たっては、このソレノイドバルブを、上記可変機構が装着されたカム軸の端面に対向するようにカム軸方向に向けてシリンダヘッドに直接取り付けるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、V型エンジンに上記可変バルブタイミング装置を採用する場合、上記可変機構,ソレノイドバルブの配置位置,配置方向等の如何によってエンジンが全体的に見た場合、長さ方向(クランク軸方向),幅方向(クランク軸直角方向)に大型化する懸念がある。特に、上記ソレノイドバルブをカム軸と対向するように配置した場合は、エンジンのクランク軸方向長さを短縮できるというV型エンジンの利点が損なわれる恐れがある。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、エンジンが大型化することのない可変バルブタイミング装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に設けられた吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に相対回転可能に装着されたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記排気カム軸と上記タイミング伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記タイミング伝動部材の軸方向投影面内に位置するように配設し、上記可変機構は、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記タイミング伝動部材と排気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが排気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の大部分はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、上記ソレノイドバルブが、上記Vバンクの二等分線と略平行に配設されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は、複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に設けられたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記吸気カム軸と上記吸気カム伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記吸気カム軸に配設し、上記可変機構が、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記吸気カム伝動部材と吸気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが吸気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の少なくとも一部はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1の発明によれば、可変バルブタイミング装置をV型エンジンに採用する場合に、Vバンク外側に配置された排気カム軸にタイミング伝動部材を装着し、可変機構を径の大きいタイミング伝動部材部分に配設したので、可変機構をタイミング伝動部材の軸方向投影面内に位置するように無理なく配置でき、エンジン幅の拡大を回避できる。ちなみにタイミング伝動部材をVバンク内側に位置する吸気カム軸に装着した場合は、径の大きいタイミング伝動部材とVバンク内配置部品との干渉を回避するためにVバンク角を大きくする等の処置が必要であり、エンジン幅が拡大する懸念がある。
【0011】
また、油圧式可変機構への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブをカム軸軸受の上半部を構成する軸受キャップに装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブの装着によって長くなる問題を回避できる。
【0012】
またソレノイドバルブを軸受キャップに装着したので、該ソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接取り付けた場合に比較してその配置スペースを容易に確保できるとともに、シール面,固定用ボス等をシリンダヘッド内に設ける必要がない分だけ構造を簡素化できるとともに、シリンダヘッドを可変バルブタイミング装置を備えないシリンダヘッドとの共用化が可能である。
【0013】
さらにまた請求項2の発明では、上記ソレノイドバルブを上記Vバンクの二等分線方向に向けて配設したので、このソレノイドバルブを上記二等分線方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、この点からもエンジン幅の拡大を回避できる。
【0014】
請求項3の発明によれば、吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材を相対回転させる可変機構を吸気カム軸に装着したので、吸気カム軸のみの位相を変化させることができ、吸気弁のみの開閉タイミングを変化させることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は請求項1,2の発明に係る第1実施例によるエンジンの可変バルブタイミング装置を説明するための図であり、図1は該エンジンの一部断面正面図、図2は可変バルブタイミング装置の断面平面図、図3,図4は図2のIII-III 線,IV-IV線断面図、図5,図6は動作を説明するための模式図である。
【0016】
これらの図において、1は本実施例装置が採用された水冷式4サイクルV型多気筒5バルブエンジンであり、該エンジン1は、複数気筒がVバンクAをなすように形成されたシリンダブロック2の下側合面2aにオイルパン3(図5,6参照)を装着し、左,右の上側合面2bにシリンダヘッド4を装着し、該左,右のシリンダヘッド4の上側合面4aにヘッドカバー5を被せた構成のものである。なお、上記上側合面4aとヘッドカバー5との間には、ゴム等の弾性体からなるシール材34が介在しており、これによりヘッドカバー5はいわゆるフローティング支持されている。
【0017】
また上記VバンクA内にはサージタンク6a,吸気マニホールド6b等からなる吸気系6が該VバンクA内を略埋めるように配設されており、上記吸気マニホールド6bの下流端部は、上記シリンダヘッド4のVバンク内側壁に形成された吸気ポートの外部接続口4bに接続されている。なお、6cは燃料噴射弁である。
【0018】
上記シリンダヘッド4の上側合面4aの、上記Vバンク内側部分に吸気カム軸7が、Vバンク外側部分に排気カム軸8がそれぞれ平行に配設されている。この吸気,排気カム軸7,8の各ジャーナル部7a,8aは、上記シリンダヘッド4の上側合面4a部分に一体形成された軸受部4c,及び該軸受部4cにボルト11で着脱可能に締結された吸気,排気カムキャップ9,10によって回転自在に支持されている。
【0019】
ここで、排気カムキャップ10のうち後述するタイミングスプロケット側端部(図2下端部)に配置された排気カムキャップ10には、後述するソレノイドバルブを取り付けるためのボス部10a,及び油圧通路を形成するためのボス部10bが一体に膨出形成されている。なお、7b,8bは吸気,排気カムノーズであり、気筒当たり吸気カムノーズ7bは3組、排気カムノーズ8bは2組形成されている。
【0020】
上記吸気カム軸7のタイミングスプロケット側端部(図2下端部)には吸気カムスプロケット12がキー結合等により該カム軸7と共に回転するように装着され、かつボルト13で固定されている。この吸気カムスプロケット12は上記排気カム軸8の端部にキー結合等により該カム軸8と共に回転するように装着された排気カムスプロケット14に伝動チェン15で連結されている。
【0021】
また上記排気カム軸8の排気カムスプロケット14より外側部分にはタイミングスプロケット16が該排気カム軸8と相対回転可能に装着されている。このタイミングスプロケット16は上記シリンダブロック2の下部に配置されたクランク軸17にキー結合されたクランクスプロケット18にタイミングチェン19で連結されている。なお、上記各カム軸,クランク軸の連結に当たっては歯車を介して連結するようにしても良い。
【0022】
また上記各スプロケット,及びチェン等は、シリンダヘッド4の端面開口4e,シリンダブロック2の端面開口2cに着脱可能に装着されたチェンカバー32,及び上記ヘッドカバー5の上方膨出部5aで覆われており、該チェンカバー32,及び膨出部5aとシリンダヘッド4及びシリンダブロック2の端面とで、上記シリンダヘッド4の上側合面4aとヘッドカバー5とで囲まれたカム室Dを上記オイルパン3に連通するチェン室Bが形成されている。なお、上記ヘッドカバー5の、上記チェン室Bを構成する膨出部5a以外の部位に位置する天壁部5bは、図3に示すように上記吸気,排気カムキャップ9,10の上面近傍を覆うように形成されており、また排気カムキャップ10のボス部10aに対向する部分には、該ボス部10aに沿う形状のカバー部5cが形成されている。
【0023】
そして上記タイミングスプロケット16部分に、可変バルブタイミング装置20の可変機構21が装着されている。この可変バルブタイミング装置20は、上記タイミングスプロケット16と排気カム軸8とを相対回転させることにより両者の位相を変化させ、もって排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを変化させるためのものである。
【0024】
上記可変機構21は、上記排気カム軸8の外端部に有底筒状のシリンダ部材22をボルト23で固定し、該シリンダ部材22と上記タイミングスプロケット16及びこれに一体形成され排気カム軸8を覆う筒状のボス部16aとで囲まれる空間をシリンダ室Cとし、該シリンダ室C内にピストン24をカム軸方向にスライド可能に、かつスプリング25によって外方に付勢して挿入配置した構造のものである。そして上記ピストン24の内,外周面にはねじれ方向が逆のヘリカルスプライン24a,24bが形成されており、それぞれ上記ボス部16aの外周面,上記シリンダ部材22の内周面に形成されたヘリカルスプラインに噛合している。なお、26は上記シリンダ部材22とタイミングギヤ16との摺動面間をシールするためのカバーである。
【0025】
また図5,図6に模式的に示すように、上記シリンダ室Cには上記排気カム軸8内に穿設された油圧通路27aの一端が開口しており、該油圧通路27aの他端は上記外端部の排気カムキャップ10に形成された油圧通路27bの一端に連通している。この油圧通路27bの他端はシリンダブロック2に形成された油圧通路27cの一端に連通しており、該油圧通路27cは、オイルフィルタ28,オイルポンプ29,オイルストレーナ30を介して上記オイルパン3内に連通している。
【0026】
上記排気カムキャップ10に形成された油圧通路27bは、上記ボス部10aに形成されたバルブ孔10cによって可変機構側部分27b′とポンプ側部分27b′′に区分けされている。上記バルブ孔10cの軸線bは、上記VバンクAの二等分線aと平行になっており、また該バルブ孔10cの下端開口は上記シリンダヘッド4の上側合面4aに凹設されたオイル溝4dの上方に位置している。なお、このオイル溝4dは上記バルブ孔10cからの戻り油を上記伝動チェン19が配置されたチェン室C内に流下させるためのものである。
【0027】
そして上記バルブ孔10c内にはソレノイドバルブ31の弁部31aが挿入されている。また上記弁部31a内には弁体31bが進退可能に配置されており、該弁体31bが上端(図5の位置)に移動すると上記油圧通路27b′が27b′′に連通し、下端に(図6の位置)移動すると油圧通路27b′が排出口31dを介してチェン室Bに連通するようになっている。
【0028】
また上記ソレノイドバルブ31のコイル収容部31cは、上記ヘッドカバー5のカバー部5cを貫通して外方に位置している。そして上記カバー部5cとソレノイドバルブ31との間にはゴム等の弾性体からなるシール部材33が介設されている(図4参照)。これによりヘッドカバー5のフローティング支持を損なうことなくシールを行っている。
【0029】
ここで上記ソレノイドバルブ31の軸線bは上記Vバンク二等分線aと平行になっており、つまりこのソレノイドバルブ31は垂直に配設されている。また上記ソレノイドバルブ31は上記二等分線方向のエンジン投影面内に位置している。
【0030】
また上記ソレノイドバルブ31の弁部31aが配設されたバルブ孔10cの上端部は、油圧通路全体で見た場合、最も高い位置、つまり可変機構21のシリンダ室Cより高所に位置しており、従って作動油中の空気はこのバルブ孔10c部分に溜まり易い。また上記弁部31aからの排出口31dは、カム室D全体で見た場合、最も低所に位置しており、従って排出口31dから排出された作動油はカム室D内にはほとんど留まることなく直ちにチェン室Bを通ってオイルパン3内に戻ることとなる。
【0031】
次に本実施例装置の作用効果について説明する。
クランク軸17の回転がタイミングチェン19及びタイミングスプロケット16を介して排気カム軸8に1/2の回転速度に減速されて伝達され、また排気カム軸8の回転が排気カムスプロケット14,伝動チェン15,及び吸気カムスプロケット12を介して同速で吸気カム軸7に伝達され、吸気,排気カム軸7,8のカムノーズ7a,8aにより吸気,排気弁が所定の開閉タイミングで開閉される。
【0032】
この場合にバルブ開閉タイミングを変化させるには、可変バルブタイミング装置20のソレノイドバルブ31をオンにして弁体31bを図5に示すように上昇させる。すると油圧通路27b′は27b′′に連通し、かつ排出口31dに対しては遮断される。これによりオイルポンプ29から吐出された作動油が油圧通路27c,27b′′,27b′,及び27aを通って可変機構21のシリンダ室Cに供給される。この供給された油圧がピストン24を図5右方に移動させ、これによりタイミングスプロケット16と、排気カム軸8に固定されたシリンダ部材22とが相対的に回転し、両者の位相が変化する。またこの相対回転は、伝動チェン15を介して吸気カム軸7にも伝達される。その結果、排気カム軸8,及び吸気カム軸7の両方のバルブ開閉タイミングが変化する。
【0033】
またバルブ開閉タイミングを元に戻すには、ソレノイドバルブ31をオフにして弁体31bを図6に示すように下降させる。すると油圧通路27b′は排出口31dに連通し、油圧通路27b′′は遮断される。これにより上記シリンダ室C内の作動油が油圧通路27a,27b′を通って排出口31dから排出され、ピストン24がスプリング25の付勢力で元の位置に戻り、その結果排気カム軸8,タイミングスプロケット16の位相差が無くなり、バルブ開閉タイミングは元の状態に戻る。なお、このとき吸気弁の開閉タイミングも同様に元に戻る。また上記排出口31dから排出された作動油はカム室Dの最も低い位置に排出され、オイル溝4dからチェン室Bを通って直ちにオイルパン3内に戻ることとなる。
【0034】
このように動作する本実施例によれば、VバンクAから見て外側に配設された排気カム軸8に径の大きいタイミングスプロケット16を装着し、該タイミングスプロケット16部分に可変機構21を配設したので、VバンクA側における吸気系等の配置スペースに影響を与えることなく可変機構21をタイミングスプロケット16のカム軸方向投影面内に無理なく配置でき、エンジン幅の拡大を回避できる。ちなみに、VバンクA側に配設された吸気カム軸7にタイミングスプロケットを装着する場合、該タイミングスプロケットの大きな配置スペースが必要な分だけVバンク内空間が狭くなり、吸気系,その他の補機類との干渉を回避するためにVバンク角を大きくする等の処置が必要であり、エンジン幅が拡大する懸念がある。
【0035】
また排気カム軸8は、その配置構造上、吸気カム軸7よりオイルパン3に近い位置に配置されており、この排気カム軸8に可変機構21を設けたので、吸気カム軸7に設けた場合に比較して、油圧通路長、ひいては通路容積が小さくて済み、従って油圧の立ち上がりを早くすることができる。
【0036】
また本実施例では、可変機構21への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブ31を排気カムキャップ10に垂直方向に向けて装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブ31の装着によって長くなる問題を回避できる。ちなみにソレノイドバルブをカム軸の端部に装着された可変機構の外側にカム軸方向に向けて配置した従来装置の場合、このソレノイドバルブの長さの分だけエンジン全長が長くなる問題があった。
【0037】
またソレノイドバルブ31を排気カムキャップ10に装着したので、ソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接装着した場合に比較してバルブ配置スペースの確保が容易であり、またシリンダヘッドに直接装着した場合にはシール面,固定用ボス等をシリンダヘッド内に設ける必要があるが、本実施例の場合にはこのような必要がなく、従って本実施例のシリンダヘッドは、可変バルブタイミング装置を備えていない通常のシリンダヘッドと略同じ構造であり、部品の共用化を図ることができる。
【0038】
さらにまた本実施例では、上記ソレノイドバルブ31を上記VバンクAの2等分線aと平行に配設したので、このソレノイドバルブ31を上記二等分線a方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、エンジンのクランク軸直角方向の幅の拡大を回避できる。
【0039】
また本実施例では、上記ソレノイドバルブ31の弁部31aが配設されたバルブ孔10cの上端部を、油圧通路全体で見た場合の最も高い位置に位置させたので、作動油中の空気をこのバルブ孔10c部分から排出することができ、空気抜きを容易確実に行うことができる。
【0040】
そしてこのようにソレノイドバルブ31を高所に配置するにあたって、ソレノイドバルブ31のコイル収容部31cをヘッドカバー5の外方に突出させたので、コイルの過熱を回避できると共にヘッドカバー5の大型化を防止できる。また上記コイル収容部31cの外方突出に当たってヘッドカバー5との間のシールをゴム等の弾性体からなるシール材33で行ったので、ヘッドカバー5のフローティング性が損なわれることはない。
【0041】
さらにまたソレノイドバルブ31の排出口31dを、カム室D全体で見た場合の最も低所に位置させたので、該排出口31dから排出された作動油を直ちにチェン室Bに流下させることができ、作動油の全必要量を削減できる。
【0042】
上記実施例では、排気弁の開閉タイミングを変化させると吸気弁の開閉タイミングも共に変化するように構成した場合を説明したが、排気弁の開閉タイミングは固定とし、吸気弁の開閉タイミングのみを可変とすることもでき、このようにしたのが請求項4,5の発明である。
【0043】
図7〜図9は請求項3の発明に係る第2実施例を説明するための図であり、図1〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。排気カム軸8には排気カムスプロケット14,タイミングスプロケット16がピン14aで回り止めして装着され、ボルト13で固定されている。
【0044】
また吸気カム軸7には、吸気カムスプロケット12が該吸気カム軸7に対して相対回転可能に装着されており、該吸気カムスプロケット12のボス部をの延長部に上述の可変機構20と同様の可変機構20´が装着されている。またソレノイドバルブ31´は吸気カムキャップ9´のボス部9aにその軸線b´が上記二等分線aと略直角をなすように、つまり略水平に配設されている。また上記吸気カムキャップ9´は吸気カムノーズ7b,7b間に配置されたキャップ部10d,10eと、外端に配置されたキャップ部9eとを一体形成したものであり、上記ボス部9aは上記キャップ部10eと9eとの間のブリッジ状部分に形成されている。これにより、ソレノイドバルブ31´の支持剛性を上記第1実施例におけるオーバーハング状の支持構造に比べて向上できる。
【0045】
また、図7に示すように、上記タイミングスプロケット16と上記可変機構20´のフランジ部21aとはその一部がカム軸方向に見て重なるように位置している。これにより吸気カム軸7と排気カム軸8とを近接させて配置でき、吸気,排気弁の挟み角を小さくでき、燃焼室をコンパクト化でき、圧縮比を向上できる。
【0046】
このように本実施例では、吸気弁の開閉タイミングのみを可変とすることができ、上述の第1実施例とあいまって開閉タイミングのバリエーションを拡大できる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、Vバンク外側に配置された排気カム軸にタイミング部材を装着したので、吸気カム軸側にタイミング部材を配置した場合のようなVバンク内配置部品との干渉の問題を回避でき、また上記タイミング部材と排気カム軸との位相を変化させる可変機構を排気カム軸に装着したので、この可変機構をタイミング部材のカム軸方向投影面内に無理なく配置することができ、その結果、可変バルブタイミング装置をV型エンジンに採用する場合のエンジン幅の拡大を回避できる効果がある。
【0048】
また、油圧可変機構への油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブをカム軸受を構成する軸受キャップに装着したので、エンジンのクランク軸方向長さがソレノイドバルブの装着によって長くなる問題を回避できる効果があり、またソレノイドバルブをシリンダヘッドに直接取り付けた場合に比較してソレノイドバルブの配置スペースを容易に確保できるとともに構造を簡素化できる効果がある。
【0049】
請求項2の発明によれば、上記ソレノイドバルブを上記Vバンクの二等分線方向に向けて配設したので、このソレノイドバルブを上記二等分線方向のエンジン投影面内に容易に配置でき、ソレノイドバルブを配設したことによるエンジン幅の拡大を回避できる効果がある。
【0050】
請求項3の発明によれば、吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材を相対回転させる可変機構を吸気カム軸に装着したので、吸気カム軸のみの位相を変化させて吸気弁のみの開閉タイミングを変化させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1〜3の発明に係る第1実施例による可変バルブタイミング装置を備えたエンジンの一部断面正面図である。
【図2】上記第1実施例装置の一部断面平面図である。
【図3】上記第1実施例装置の一部断面正面図( 図2のIII-III 線断面図) である。
【図4】上記第1実施例装置の一部断面正面図である(図2のIV-IV 線断面図) である。
【図5】上記第1実施例装置の動作を説明するための模式図である。
【図6】上記第1実施例装置の動作を説明するための模式図である。
【図7】請求項4,5の発明に係る第2実施例装置の断面平面図である。
【図8】上記第2実施例装置の正面図である。
【図9】図8のIX-IX 線断面図である。
【符号の説明】
1 V型エンジン
7 吸気カム軸
8 排気カム軸
10 排気カムキャップ(軸受キャップ)
12 吸気カムスプロケット(吸気カム伝動部材)
14 排気カムスプロケット(排気カム伝動部材)
16 タイミングスプロケット(タイミング部材)
18 クランクスプロケット(クランク伝動部材)
20 可変バルブタイミング装置
21 可変機構
24 ピストン
31 ソレノイドバルブ(切り替え弁)
A Vバンク
a 二等分線
Claims (3)
- 複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に設けられた吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に相対回転可能に装着されたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記排気カム軸と上記タイミング伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記タイミング伝動部材の軸方向投影面内に位置するように配設し、上記可変機構は、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記タイミング伝動部材と排気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが排気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の大部分はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴とするエンジンの可変バルブタイミング装置。
- 請求項1において、上記ソレノイドバルブが、上記Vバンクの二等分線と略平行に配設されていることを特徴とするエンジンの可変バルブタイミング装置。
- 複数の気筒をVバンクをなすように配設し、吸気カム軸を上記Vバンク内側に、排気カム軸を上記Vバンク外側に配設したエンジンの可変バルブタイミング装置において、上記排気カム軸に設けられた排気カム伝動部材と上記吸気カム軸に相対回転可能に装着された吸気カム伝動部材とを連結し、上記排気カム軸に設けられたタイミング伝動部材とクランク軸に設けられたクランク伝動部材とを連結し、上記吸気カム軸と上記吸気カム伝動部材とを相対的に回転させることによりバルブタイミングを変化させる可変機構を上記吸気カム軸に配設し、上記可変機構が、油圧で駆動されるピストンの軸方向移動により上記吸気カム伝動部材と吸気カム軸とを相対的に回転させるように構成されており、上記油圧の供給又は排出の切り替えを行うソレノイドバルブが吸気カム軸の軸受キャップに装着され、該ソレノイドバルブのコイル収容部はヘッドカバーのカバー部を貫通して外方に位置し、さらに該コイル収容部の少なくとも一部はヘッドカバーの上方膨出部のカム軸方向投影面内に位置していることを特徴とするエンジンの可変バルブタイミング装置。
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