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JP3724556B2 - ポリメチルシルセスキオキサンの製造方法 - Google Patents

ポリメチルシルセスキオキサンの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メチルトリアルコキシシランを原料としたポリメチルシルセスキオキサンの製造方法に関し、特に高分子でありながらも種々の溶剤に対する可溶性を有し、保存安定性に優れたポリメチルシルセスキオキサンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
シリコーンポリマーはその構成単位により多くの様態をとることができる。よく知られた形態の一つにレジンがあるが、これはRSiO3/2を主単位としたポリマーであり、これを硬化させると高硬度、高弾性率の材料が得られることから表面保護用被膜形成材として使われる。これらレジンは末端に加水分解性基或いは水酸基を有する低分子量のポリマーであり、硬化時にはこれら末端基が縮合し、硬い皮膜を形成する。しかし、低分子量シリコーンレジンを用いた場合、この末端基の縮合によって水やアルコールが生成し、また縮合が過度に進行し硬すぎる皮膜となるため、亀裂が生じやすい。この欠点を改良するには、高分子量化させて硬化性基である加水分解性基或いは水酸基を減少させる方法が考えられる。しかし、通常の方法では高分子量化過程での分子間縮合反応を制御することが困難であり、その結果ゲル化を引き起こす。そこで、このようなゲル化を回避する様々な方法が提案されている。
【0003】
メチルトリクロロシランを加水分解してポリメチルシルセスキオキサン(以下、PMSQという場合がある)を得る方法としては、アミン存在下でケトンとエーテルを溶媒に用いる方法(特開昭53−88099号公報)やアルカリ金属カルボン酸塩存在下で加水分解する方法(特開平3−227321号公報)が提案されているが、原料のメチルトリクロロシランは揮発性が高く、また空気中の湿気で容易に加水分解を起こし、腐食性ガスである塩化水素を発生するなど取り扱いが困難であるという欠点を有する。
【0004】
メチルトリアルコキシシランを原料とした方法では、アルカリ加水分解によるPMSQパウダー製造法(特開昭63−77940号公報)が提案されているが、このパウダーは溶剤に不溶性の粒状ゲルであり、被膜形成材には不適である。被膜形成材として塩酸とエタノールとの混合溶媒中でPMSQの溶液を製造する方法(J.Polym,Sei.,PartA.Polym.Chem.1995,33,751)が提案されているが、このPMSQは部分加水分解物であり、保存安定性が低いという問題を有している。
【0005】
特開平2−36234号公報にはシリコーン感圧接着剤となるシリコーン樹脂組成物を、加水分解性基の数や置換基の異なる数種類のシランを酸を加え加水分解させ、酸触媒の存在下重縮合させ、アルカリ触媒の存在下で重縮合させて製造し得ることが記載されているが、具体的な開示は何もなく、樹脂の構造も大きく異なるものであり、樹脂を高分子量化させるものでもない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、特に高分子でありながらも種々の溶剤に対して可溶性を有し、保存安定性に優れたポリメチルシルセスキオキサンの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するため、メチルトリアルコキシシランを原料としたPMSQの製造方法において、特に高分子でありながらも可溶性に優れたPMSQを製造する方法を検討した結果、特定の比率の酸を含む水とアルコールからなる溶媒中でメチルトリアルコキシシランを加水分解し、次いで加水分解物を強酸を触媒として縮合させた後、さらにアルカリ重合を行うという方法で、保存安定性に優れた高重合度の可溶性のPMSQが得られることを見い出し、本発明を完成した。
【0008】
即ち、本発明は、
(I)0.001〜0.1mmol/gの酸を含む水とR1OH(R1は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で示されるアルコールとの混合溶媒中でCH3Si(OR23(R2は炭素数1〜3のアルキル基)で示されるオルガノシランを加水分解反応させる工程
(II)次いで、工程(I)で得られたオルガノシラン加水分解物に、この加水分解物と接触後に二層分離する有機溶剤と強酸とを接触させて上記加水分解物を縮合させる工程
(III)その後、工程(II)で得られた縮合主成物をアルカリ性雰囲気下で重合させる工程
を含むことを特徴とするポリメチルシルセスキオキサンの製造方法を提供する。
【0009】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のポリメチルシルセスキオキサンの製造方法は、
(I)加水分解工程
(II)縮合工程
(III)重合工程
の3つの工程を含む。
【0010】
I)加水分解工程
工程(I)は、原料として、(a)水、(b)R1OH(R1は炭素数1〜4のアルキル基)で示されるアルコール、(c)酸、(d)CH3Si(OR23(R2は炭素数1〜3のアルキル基)で示されるオルガノシランを使用し、酸(c)を含む水(a)とアルコール(b)との混合溶媒(加水分解溶媒)中でオルガノシラン(d)を加水分解するものである。
【0011】
ここで、(a)水については特に限定はないが、(c)酸の触媒作用を阻害するような不純物を含まない点でイオン交換水であることが好ましい。(b)R1OHは、炭素数が1〜4の低級アルコールであり、具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノールであり、これらは単独で使用しても2種以上を混合して使用しても良い。(a)水と(b)R1OHの比率は特に限定されないが、(a)/(b)=10/90〜90/10、特に25/75〜75/25(重量比)であることが好ましい。(a)水がこれよりも少ない場合は、工程(II)でゲル化を起こし易く、PMSQの収率が低くなり、(b)R1OHがこれよりも少ない場合には、混合溶剤に対する(d)CH3Si(OR23の溶解性が低いために均一な加水分解物溶液が得られず、工程(I)でゲル化物を生じ易く、PMSQの収率が低下するおそれがある。(c)酸は加水分解能があればその種類は特に限定はないが、具体的には硫酸、硝酸、塩化水素、リン酸等の無機酸やカルボン酸のような有機酸が挙げられる。(c)酸の量は加水分解反応が進行する量であり、(a)と(b)の混合溶媒中において0.0001〜0.1mmol/gとなる量であり、好ましくは0.001〜0.01mmol/gである。0.0001mmol/g未満では工程(II)でのゲル化、0.1mmol/gより多い場合は工程(I)でのゲル化が起きやすく、可溶性のPMSQが得られにくくなる。なお、ゲル化の機序は明らかではないが、酸濃度が低い場合、SiOHとSiORを有する部分加水分解モノマーが生成し、このSiOHとSiORの縮合速度の違いによって工程(II)でゲル化すると考えられる。これに対して、酸濃度が高い場合は、加水分解によって生成したシラノールが縮合反応を起こし、多官能オリゴマーを生成し、これが次工程の縮合反応で不規則な架橋を形成しゲルを生じるのではないかと考えられる。
【0012】
(d)CH3Si(OR23は、R2が炭素数1〜3のアルキル基で示されるメチルトリアルコキシシランであり、具体的にはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン等が挙げられるが、加水分解のし易さと入手の容易さからメチルトリメトキシシランが好ましい。(d)CH3Si(OR23の加水分解物は、(d)CH3Si(OR23を(a)と(b)と(c)から成る加水分解溶媒1gに対し0.1mmol〜2mmolの比率で接触させることが好ましく、より好ましくは0.5mmol〜1mmolの範囲である。0.1mmol未満では生産性が低すぎ、2mmolより多いと工程(II)でゲル化を起こし易くなり、PMSQを効率よく得ることが難しくなるおそれがある。
【0013】
次に、加水分解の方法については、まず(a)と(b)と(c)から成る加水分解溶媒を調製し、これに(d)を接触させ、加水分解を行うが、この加水分解の任意の時点において加水分解溶媒に対する(d)の加水分解物と(d)の和が2mmol/gを超えない濃度で接触させるのが好ましく、2mmol/gを超えた場合はゲルが生成し易くなる。接触させる装置には制限はないが、具体的には回分式攪拌反応槽やフローミキサーが挙げられる。反応温度には特に制限はなく、具体的にはメチルトリメトキシシランの場合は25℃で反応を行うが、加水分解速度を調節するため混合反応溶媒の沸点と混合反応溶媒が凝結しない温度の間で加水分解を行っても良い。なお、加水分解時間は、通常数秒〜1時間である。
【0014】
II)縮合工程
工程(II)は、上記工程(I)で得られたオルガノシラン加水分解物に、この加水分解物と接触後に二層分離する有機溶剤(e)と強酸(f)とを接触させて上記加水分解物を縮合させる工程である。
【0015】
ここで、(e)は接触後に二層分離する有機溶剤であれば特に限定されないが、具体的にはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の飽和炭化水素溶剤が挙げられる。(f)は工程(I)で得られたメチルトリアルコキシシランの加水分解物に対する縮合能を有する強酸であれば特に限定されないが、具体的には硫酸、硝酸、塩化水素メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸のような有機酸が挙げられ、特に不揮発性かつ強酸である硫酸が好ましい。
【0016】
(e)有機溶剤の量は、生成するPMSQを溶解し液体状態を保てる量であればよいが、好ましくは(d)の加水分解物に対する重量比が0.1〜10が好ましい。0.1未満では有機溶剤層中の加水分解縮合物の濃度が高すぎて粘稠な溶液となるために取り扱いが困難となり、また工程(III)でゲル化を起こし易くなる。また、10より多く加えると、後述する工程(III)の後に得られる溶液中のPMSQの濃度が極端に希薄となり、PMSQを被膜或いはキャスト形成する際には大量の溶剤を留去する工程が別途必要となる場合がある。(f)強酸の量は、工程(I)で得られた加水分解物を縮合させることが出来る量であればよいが、好ましくは(d)の加水分解物に対する重量比で0.1〜10であり、より好ましくは0.5〜5である。0.1未満では縮合が遅く、工程(III)でゲル化を起こし易くなる。これはSiOH基やSiOR基が多く残存するためと考えられる。また、10より多く加えても、得られるPMSQの物性や特性に大きな差は見られない。pHは3以下、特に2以下であることが好ましい。
【0017】
次に縮合の方法については、接触の順序はメチルトリアルコキシシランの加水分解物に(e)有機溶剤を加えた後に(f)強酸を接触させるか、或いはメチルトリアルコキシシランの加水分解物に(e)と(f)を同時に接触させることが好ましいが、これは(e)が反応系内に存在することによって縮合反応によって生成したメチルトリアルコキシシランの加水分解縮合物を溶解し、攪拌可能な液体状態を維持することが出来るからである。接触させる装置には制限はないが、具体的には回分式攪拌反応槽やフローミキサーが挙げられる。なお、縮合反応温度は室温〜有機溶媒の沸点が好ましく、反応時間は通常1分〜10時間である。
【0018】
III)重合工程
工程(III)は、上記工程(II)で得られた縮合主成物をアルカリ性雰囲気下で重合させる工程である。
【0019】
アルカリ性雰囲気とするには、アルカリを加えればよく、(g)アルカリは、上記の工程(II)で得られたメチルトリアルコキシシランの加水分解縮合物をさらに縮合させる能力を有すれば特に限定されないが、具体的にはLiOH,NaOH,KOH等のアルカリ金属水酸化物、Ca(OH)2、Mg(OH)2等のアルカリ土類金属水酸化物、アミン類、NH3等が挙げられ、量は反応系内がアルカリ性になる量であれば特に制限されない。pHは7を超えればよく、好ましくは8以上、特に好ましくは10以上である。
【0020】
次に、縮合の方法について述べると、工程(II)で得られた溶液は、PMSQを含む有機溶剤相と酸を含む2相系であり、これに(g)アルカリを加えても良いが、(g)アルカリの量を必要最小限にするために酸を含む層を分離後、PMSQを含む有機溶剤相を水洗し、(g)アルカリを加えるのが好ましい。なお、反応温度は室温〜有機溶媒の沸点が好ましく、反応時間は通常1分〜10時間である。
【0021】
本発明によれば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算の重量平均分子量10000以上の範囲で占められる部分が50%以上、特に60%以上存在する上記の(e)有機溶剤に可溶なPMSQレジンを得ることが出来る。また、(e)有機溶剤を除去し、固体化することも可能であり、また得られた固体を(e)有機溶剤及び(e)以外のケトン類、エーテル類、エステル類、アルコール類等の溶剤で再溶解することも可能である。得られた溶液は貯蔵安定性が良く、固体状態とした場合でも長期にわたって溶剤可溶性を失わない。また、29Si−NMRによるCH3SiO3/2(=T3)単位に対するCH3Si(OR)21/2(=T1)単位とCH3Si(OR)O2/2(=T2)単位の和の比率が0.25以下であるような縮合度の高い構造のPMSQを得ることが出来る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、高分子でありながら種々の溶剤に対して可溶であり、しかも安定性に優れたポリメチルシルセスキオキサンを得ることができ、このような高縮合度の可溶性ポリメチルシルセスキオキサンは、各種物品の汚れや擦り傷防止膜や半導体の材料として好適に用いることが出来る。
【0023】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で用いた用語について説明すると、下記の通りである。
・重量平均分子量
重量平均分子量は東ソーGPC装置で算出されたスチレン換算の値である。
29Si−NMR分析
シリコーンレジンの構成単位比率は、29Si−NMRにより測定された値である。
・固形分
固形分はPMSQ溶液中を循環オーブン中で105℃で3時間加熱した後の残存量である。
・収率
溶液中のPMSQの構造を(MeSiO3/2nとして固形分から算出した。
・保存安定性
PMSQ溶液を硼珪酸ガラス瓶中で3ヶ月間室温で保存し、濾紙濾過によりゲルを目視確認し、ゲルが認められない場合を良好とする。
【0024】
[実施例1]
10Lの3口フラスコにイオン交換水1900g、メタノール1900g、硫酸1gを加え、攪拌下25℃でメチルトリメトキシシラン400gを加え、加水分解物溶液を得た。これに攪拌下トルエン1000gと硫酸1000gを加え(pH1)、60℃で2時間加熱した。室温下に放冷、静置後に下層を分離し、上層に対しイオン交換水1000gでの洗浄を3回行い、メチルトリメトキシシランの加水分解物のトルエン溶液を得た。これに攪拌下1%NaOH水溶液20gを加え(pH11)、86℃で3時間反応させた後にイオン交換水200gでの洗浄を5回行い、更に濾紙による濾過を行い、976gのPMSQ溶液を得た。
【0025】
得られた溶液の固形分は11.1%であり、収率は55%、固形分の重量平均分子量は396000、GPC面積比における重量平均分子量が10000以上の部分は71%、29Si−NMRによるT1/T2/T3比は0.0/15.7/84.3であった。
【0026】
得られた溶液を室温下で3ヶ月保存し、濾紙濾過したが、ゲル化物は認められなかった。また溶媒を減圧除去することによって得られたPMSQレジンは、室温下で3ヶ月保存した後でもトルエン及びPGMEAに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
【0027】
得られたPMSQ溶液を鋼板に塗工し、風乾したところ、均一な膜が形成された。これを200℃で1時間加熱したが、膜にクラックは認められなかった。
【0028】
[実施例2〜9]
実施例1と同様にして表1、2に記載の配合で合成を行い、PMSQ溶液を得た。
【0029】
[比較例1]
10Lの3口フラスコにイオン交換水1900g、メタノール1900g、硫酸0.01gを加え、攪拌下25℃でメチルトリメトキシシラン400gを加え、加水分解物溶液を得た。これに攪拌下トルエン1000gと硫酸1000gを加え、60℃で加熱したところ、30分で反応槽中全体が軟質のゲルとなった。これは工程Iでの生成物が部分加水分解であり、工程IIに於いて不均一な縮合が起きた為と考えられる。これによってPMSQは得られなかった。
【0030】
[比較例2]
10Lの3口フラスコにイオン交換水1900g、メタノール1900g、硫酸200gを加え、攪拌下25℃でメチルトリメトキシシラン400gを加えたところ、大量の固体状ゲルが生成した。これは高濃度の硫酸によって加水分解物が順次縮合し、高分子化したためと考えられる。これによってPMSQは得られなかった。
【0031】
[比較例3]
10Lの3口フラスコにイオン交換水3800g、硫酸1gを加え、攪拌下25℃でメチルトリメトキシシラン400gを加えたところ、二層に分離し、界面でゲルが発生した。さらに攪拌を続けたところ、白色の固体ゲルが大量に生成した。これによってPMSQ溶液は得られなかった。
【0032】
【表1】
Figure 0003724556
【0033】
【表2】
Figure 0003724556
【0034】
【表3】
Figure 0003724556

Claims (3)

  1. (I)0.0001〜0.1mmol/gの酸を含む水とR1OH(R1は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で示されるアルコールとの混合溶媒中でCH3Si(OR23(R2は炭素数1〜3のアルキル基)で示されるオルガノシランを加水分解反応させる工程、
    (II)次いで、工程(I)で得られたオルガノシラン加水分解物に、この加水分解物と接触後に二層分離する有機溶剤と強酸とを接触させて上記加水分解物を縮合させる工程、
    (III)その後、工程(II)で得られた縮合主成物をアルカリ性雰囲気下で重合させる工程
    を含むことを特徴とするポリメチルシルセスキオキサンの製造方法。
  2. 工程(I)において、CH3Si(OR23で示されるオルガノシランを、酸を含む水とR1OHで示されるアルコールとの混合溶媒1gに対し0.1〜2mmolの比率で接触させて加水分解させることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 工程(II)において、オルガノシラン加水分解物と、有機溶剤と、強酸とを重量比1:0.1〜10:0.1〜10の割合で接触させることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
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