JP3723104B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に係り、特に電動送風機で発生した空気の流れを利用して集塵室に塵埃を集めて掃除を行う電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スティック形と呼ばれる電気掃除機として、特開平2000−217757号公報に記載された構成のものが知られている。すなわち、吸口ベースに起立させた隔壁によって区画された前側部分に吸口カバーによって開閉可能に覆われるブラシ室を形成して回転ブラシを収容している。そして、後側部分に集塵部と電動送風機を横方向に並べて取り付け、側面に吸い込み口を開口させたカップ状の集塵ボックスは、集塵部受け部を支えにして横倒し形態に着脱自在とし、吸い込み通路の後端に吸い込み口を密に連通させる構成である。また集塵フィルタは、集塵ボックス内に偏心状態に収容する構成である。
【0003】
また、特開平9−192056号公報、特開平9−192059号公報、特開平9−192062号公報がある。これらは、車輪を備えた床上走行ヘッドと、このヘッドに回動自在に連結された細長いハンドルとを有しており、ヘッドは2つのモーターを有し、モーターの一方は羽根車に他方は回転ブラシに連結されている。ヘッドはモーターに電気を供給するための再充電可能なバッテリーと3位置電気スイッチとを有していて、空気ろ過器とほこりごみ収集カップとを含む真空掃除機の作業要素の全てが床上走行ヘッドの中にあり、ハンドルは作業要素を全く有していない電気掃除機が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような小型の電気掃除機は、小型に構成しなければならないことから、集塵室の小型化が課題となる。これに伴って、集塵フィルタの断面積も小さくなる。したがって、集塵室は小型で、かつ内部に塵埃を効率的に蓄積させ、集塵フィルタの塵埃による目詰まりを防ぐ事が望ましい。しかも、通風路は通風抵抗も小さく、使用時の騒音も小さいことが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、小型の電気掃除機を実現すべく、電動送風機と集塵室を備えた掃除機本体と、電動送風機と集塵室を備えた吸口体を備え、前記吸口体は、前記掃除機本体に延長管を介して接続して使用したり、掃除機本体から切り離して使用可能に構成した電気掃除機において、掃除機本体に延長管を介して接続した使用状態における前記吸口体の空気の流れによる騒音の発生を軽減することにより、使い勝手のよい小型の掃除機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、本体側の電動送風機と本体側の集塵室とを有する掃除機本体と、被掃除面に対面して設けられた吸口体側の開口部が延長管を介して接続される前記掃除機本体の前記本体側の集塵室に連通する吸口体を備え、前記吸口体には吸口体側の電動送風機と該電動送風機とフィルタおよび空気通路を介して連通する吸口体側の集塵室が設けられ、前記吸口体を前記掃除機本体から切り離し使用可能な構成であって、前記吸口体を掃除機本体の前記本体側の集塵室に接続して使用するときに吸引される空気を前記吸口体側の集塵室内を通過させて該集塵室内の塵埃を前記本体側の集塵室に搬送させる電気掃除機において、
前記吸口体に設けられた前記吸口体側の集塵室のブラシ室側の壁と該壁と対向する壁にそれぞれ開口部を設け、前記ブラシ室側の壁に設けた開口部と該ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた開口部は、前記吸口体側の集塵室の吸口体長手方向に平行な中心線を含む平面にそれぞれ投影したときに両投影面が少なくとも部分的に重なるように配置した開口部としたことを特徴とする。
【0007】
そして、前記ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた前記開口部の空気の流れ方向に対する中心軸は、前記ブラシ室側の壁に設けた前記開口部の空気の流れ方向に対する中心軸よりも吸口体内に設けた吸口体側の電動送風機側であることを特徴とする。
【0008】
また、前記ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた前記開口部および前記ブラシ室側の壁に設けた前記開口部には開閉自在な弁を設けてなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明による実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態例に係る全体構成を表わす図2の、吸口体106の上ケースおよび吸口カバーを取り除いた状態の上面図である。図2は本発明の一実施の形態例に係る電気掃除機の外観図を示す。図2は、大きく分けて、吸口体106と延長管105と、吸口体106を操作するハンドルグリップ103から構成されている。なお、前記ハンドルグリップ103には、掃除機の運転を切り替える手元スイッチ104を備えており、前記延長管105には、再充電可能な電池107を設けている。本実施形態では、ハンドルグリップ103は延長管105と別体に構成され、延長管105から自由に切り離したりあるいは接続したりすることができる。108は光リモコン発光部であり、207は吸口体106から脱着可能な集塵室を表している。
【0011】
図1において、201は回転清掃体,202は回転清掃体201を駆動するための電動機,203は回路基板,204は駆動ベルト、220は電動送風機で、送風機206と該送風機206を駆動する電動機205から構成されている。207は吸口体106から脱着可能な集塵室、208はフィルタである。ここで、塵埃を含んだ空気は、ブラシ室222から集塵室207に流入し、前記集塵室207内で塵埃と空気に分離される。
【0012】
本実施例では図1に示すように、吸口体106内に電動送風機220が配置されている。電動送風機220は、被掃除面に対面する開口部221の長手方向(吸口体106の長手方向)に対し、前記電動送風機220の回転軸223が平行になるように配置され、前記集塵室207から前記電動送風機220に連通する空気通路224を設けている。図1では、空気通路224の入口面における中心軸224aの位置を、前記開口部221の長手方向(吸口体106の長手方向)に平行な集塵室の中心軸207aよりも、ブラシ室222側に位置するように配置したことに特徴がある。
【0013】
本発明は上記構成のため、空気はブラシ室222から集塵室207、フィルタ208、空気通路224の順に急転向して流れる(図の矢印A)。これに対して、吸いこまれた塵埃は空気より密度が大きいため、空気のように急転向できない。したがって、前記集塵室207に流入した際の慣性力により、前記集塵室207の反ブラシ室側へ流れ(図の矢印B)、前記集塵室207の反ブラシ室側から順に塵埃が蓄積されていく。したがって、塵埃が集塵室207に蓄積されていく際に、前記電動送風機220に連通する空気通路224は塵埃の目詰まりによる通風抵抗の増加を防止することができる。また塵埃によるフィルタ208の目詰まりを防止することができる。空気通路224の入口面におけるの中心224aの位置が、集塵室の中心軸207aよりも、ブラシ室222側に位置することによって集積室における塵埃の蓄積容積を大きくとることができる。
【0014】
したがって、効果的に塵埃の蓄積ができ、集塵室207を小型化することができる特徴がある。また、通風抵抗の増加を防げるので、集塵室207に塵埃が溜まった状態でも電動送風機220の風の流通が確保され、高集塵化が図れることになる。
【0015】
ここで、前記集塵室207から前記電動送風機220に連通する空気通路224の入口側224bを出口側224cに比べブラシ室222側に配置することによって、空気通路入口に影響を与えないで塵埃の蓄積ができる集塵室の容積を確保することができるから、同様に集塵室の効率化をはかることができる。
【0016】
さらに、前記電動送風機220の回転軸223と直行する前記集塵室207の入り口中心軸(207b)に比べ、集塵室207の開口部253aの中心軸(207c)を反電動送風機側(空気通路の反入口側)にシフトして配置すると、塵埃が集塵室207に蓄積していく際に、前記電動送風機220に連通する空気通路224は塵埃の目詰まりによる通風抵抗の増加を防げること、あるいは少なくとも軽減することができる効果がある。
【0017】
なお、前記集塵室207は吸口体106から脱着可能に構成しており、前記集塵室207からフィルタ208を取り外して、前記集塵室207から塵埃を容易に捨てる事ができる。
【0018】
次に、本発明の第2の実施例について図3を用いて説明する。図3は前記図1の他の実施例に該当し、吸口体106の上ケースおよび吸口カバーを取り除いた状態の上面図である。図3に示すように、吸口体106内に、電動送風機220は、被掃除面に対面する開口部221の長手方向(吸口体106の長手方向)に対し前記電動送風機220の回転軸223が平行に配置されており、集塵室207から前記電動送風機223に連通する空気通路224の入口側へと続くように、整流板240を前記集塵室内207へ突出させた例を示している。
【0019】
この場合は、上記構成のため、ブラシ室222から集塵室207、フィルタ208、空気通路224の順に急転向して空気が流れる(図の矢印A)のに対し、塵埃は空気より密度が大きく空気のように急転向できず、前記集塵室207に流入した際の慣性力により、前記集塵室207の反ブラシ室側へ流れる(図の矢印B)。そして、前記集塵室207の反ブラシ室側から順に塵埃が蓄積する。この際、反ブラシ側等で発生する2次流れにより、蓄積した塵埃が舞い上げられ、前記空気通路224に流入するのを整流板240により防いでいる。
【0020】
したがって、塵埃が集塵室207に蓄積していく際に、前記電動送風機220に連通する空気通路224は塵埃の目詰まりによる通風抵抗の増加を軽減することができる。その結果、小型の集塵室207でも効果的に塵埃を蓄積することができ、かつ通風抵抗の増加を防ぐこと、あるいは少なくとも軽減することができるので、集塵室207に塵埃が溜まった状態でも電動送風機220の風量が確保され、高集塵化が図れる。
【0021】
なお、図3に示したように、空気通路224の入口側を前記集塵室内207へ突出させたものにフィルタ208を配置しても良い。さらに、前記電動送風機220の回転軸223と直行する前記集塵室207の中心軸に比べ、集塵室207の開口部253aを反電動送風機側に配置すると、塵埃が集塵室207に蓄積していく際に、前記電動送風機220に連通する空気通路224は塵埃の目詰まりによる通風抵抗の増加を防げること、あるいは少なくとも軽減することができる効果がある。
【0022】
なお、前記集塵室207は吸口体106から脱着可能に構成していて、前記集塵室207からフィルタ208を取り外して、前記集塵室207から塵埃を容易に捨てることができる。
【0023】
また、図4の(A),(B)に図3に示した前記整流板240の取り付けの変形例を示す。図4の(A)は整流板240を、空気通路224を延長した形で取り付けた場合である(b1=b2)。整流板を別体に作成して取り付けてもよいが、この場合は、空気流路と一体に作成することもできる。また、図4の(B)の場合は図3の場合の変形例であって、整流板を直角に集塵室に突出している長さを、b1>b2にしたことに特徴がある。この場合は、図3における空気の流れAに対して、なるべく抵抗を小さくする構成にしている。また、反吸口部の集塵部からの塵埃が空気通路に流入する側は抵抗を大きくしている。これによって、空気の抵抗を低減し、塵埃に対する空気流路への流入抵抗を大きくすることができる。図4の(A)においても、b1>b2とすることによって、図4の(B)の場合と同様の効果が期待できる。蓄積された塵埃の、空気通路への流れ込みを抑制できる効果がある。
【0024】
次に、本発明の第3の実施形態例ついて説明する。図5は、本発明の他の実施形態例に係る電気掃除機の外観図である。図5において、101は電気掃除機本体、102はホース体、103はハンドルグリップ、104は手元スイッチ、105は延長管、106は被掃除面に対面する開口部を有する吸口体、107は再充電可能な電池、108は光リモコン発光部、109は本体側光リモコン受光部、110は吸口体側の光リモコン受光部である。電気掃除機本体の外郭を形成する本体ケーシングの内側には、吸引力を発生する電動送風機112と、この電動送風機112の吸引側には集塵室111が設けられている。
【0025】
図5に示すように、電動送風機112と集塵室111とを有する掃除機本体101と、被掃除面に対面する開口部を有して前記集塵室111に連通する吸口体106とを備え、吸口体106側にも電動送風機220および集塵室207を設け、前記吸口体106側を、前記掃除機本体101から切り離して使用することが可能な電気掃除機である。
【0026】
本実施形態では、掃除機本体101と吸口体106とを備えた電気掃除機において、以下のように構成されている。掃除機本体101側に第1の電動送風機112と集塵室111とを設ける。吸口体106側に第2の電動送風機220、および集塵室207を設ける。そして吸口体106側を掃除機本体101側から切り離して独立して使用できるようにする。また吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合は、吸口体101側の集塵室207と掃除機本体側の集塵室111とが塵埃の搬送が可能な空気通路(延長管105、ホース体102)で接続されるようにし、掃除機本体101側に設けた電動送風機112で吸口体106側の集塵室207から掃除機本体101側の集塵室111へ塵埃を搬送できるように構成している。
【0027】
前記吸口体106に備えた集塵室207を図6の(A)、(B)に示す。図6の(A)において、前記集塵室207のブラシ室222側の壁251と該壁と対向する壁252にそれぞれ開口部253a、253bを設けている。
【0028】
また、前記電動送風機220の回転軸223に垂直な平面で前記吸口体106を切断した断面図を図8に示す。ここで、床面に対し垂直で、前記電動送風機220の回転軸223に平行で、前記集塵室207の中心線を含む平面300に、開口部253aを投影した投影部253cと、開口部253bを投影した投影部253dが少なくとも部分的に重なるように両開口部を配置している。
【0029】
前記構成により吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合、空気が、ブラシ室222から、前記集塵室207のブラシ室222側の壁251に設けた開口部253a、前記集塵室207、前記集塵室207のブラシ室222側の壁と対向する壁252に設けた開口部253bの順に流れるので、空気の流れを急転向させることなく使用できる。したがって、騒音の発生を防ぐことができる効果がある。
【0030】
また、塵埃がブラシ室222から集塵室207を通過する際に、塵埃が引っかかることを防ぐことができる。また、硬い塵埃が前記集塵室207の壁252に衝突して、壁面を傷つけることも少なくすることが出きる。ここで、前記集塵室207の開口部253aの断面積を4〜8平方センチメートルの間でほぼ一定ととすれば、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する高風量時も、延長管105、ホース102内の風速と、同程度の風速にすることができ、騒音の増加を抑制することができる。
【0031】
また、前記集塵室207の開口部253aの断面積を、開口部253bの断面積以下とすれば、吸口体106側を掃除機本体101側から切り離して、独立して使用したときに、集塵室207まで吸引して溜めた塵埃を、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用した際に、掃除機本体101側に設けた集塵室111まで搬送することができる。
【0032】
ここで、図6の(A)では、前記ブラシ室222側に設けた開口部253aを、この開口部253aに対向する開口部253bに比べて、床面側に設けている。図では、Cの距離とDの距離を比べた場合Cの方が小さい(C<D)。
【0033】
また、図6の(B)は前記図6の(A)の場合とは反対に、前記ブラシ室222側に設けた開口部253aに対し、この開口部253aに対向する開口部253bを床面側に設けている。図では、Cの距離とDの距離を比べた場合CがD以上の(C≧D)のときには、吸口体106側に設けた集塵室207の開口部253aの床面側から離すことができる。したがって、集塵室207に吸込んだ塵埃を開口部253aからこぼれ難くすることができる。特に、前記集塵室207に塵埃がいっぱいになっているような場合、床面に塵埃が溢れ出るのを防止できる効果がある。
【0034】
また、吸口体106側を掃除機本体101側から切り離して独立して使用した場合、前記集塵室207の開口部253aの床面側からの高さを高くすることができるので、集塵室の集塵容量を実質的に増やすことができる効果もある。すなわち、集塵室207の上面近くまで塵埃を溜めることができるから、見かけ上集塵室の容積を増加したのと等価である。また、見方を変えれば集塵室の小型化を図ることができる。
【0035】
この場合も、前記のように平面300に、開口部253aを投影した投影部253cと、開口部253bを投影した投影部253dが少なくとも部分的に重なるように両開口部を配置する。そしてこのような構成にすることにより、前記と同様に騒音の発生を抑制することができる。さらに、吸引した塵埃が、開口部253bから延長管105側にこぼれた場合には、塵埃は、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合に、塵埃は掃除機本体101側に設けた集塵室111まで搬送されるので、床面にまき散らされることはない。床面にこぼれ出難い状態とする効果が期待できる。
【0036】
本発明は上記構成のため、吸口体106側を掃除機本体101側から切り離して独立して使用した場合、吸口体106に設けた電動送風機220は、小型かつ充電可能な電池107により駆動されるので、大きな風量や静圧を出すことができない場合がある。そこで、前記ブラシ室222側に設けた開口部253aは、床面から近い距離に配置することで、低風量時でも床面から吸い上げた塵埃を前記集塵室207へと搬送させることができる。
【0037】
これに対し、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合は、前記掃除機本体101に設けた電動送風機112は、商用のAC電源を用いて駆動させることができるので、高風量、高圧力化を図ることができる。このため、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合、開口部253aに対向する開口部253b側を吸口体101側の集塵室207と掃除機本体側の集塵室111とが塵埃の搬送が可能な空気通路(延長管105、ホース体102)側に設ければ、前記吸口体106側の集塵室207から掃除機本体101側の集塵室111まで塵埃を搬送することができる。
【0038】
なお、前記集塵室207のブラシ室222側の開口部253aには、前記集塵室207の内向きに開く弁体209aを、前記開口部253bには、集塵室207の外向きに開く弁体209bを設けると、前記集塵室207から塵埃がこぼれにくく、かつ吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合に、吸口体106側の前記集塵室207から、掃除機本体101側の集塵室111側へ塵埃を搬送することができる。
【0039】
さらに、前記電動送風機220の回転軸223と直行する前記集塵室207の中心軸に比べ、集塵室207の開口部253aを反電動送風機側に配置すると、塵埃が集塵室207に蓄積していく際に、前記電動送風機220に連通する空気通路224は塵埃の目詰まりによる通風抵抗の増加が防げる。
【0040】
また、フィルタ208を前記集塵室207の開口部253aと開口部253bを結ぶ線上より前記集塵室207の中心側に突出しないように配置する。この結果、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合において、前記集塵室207の開口部253aから流入した塵埃を、前記フィルタ208にからむことなく前記掃除機本体101の集塵室111まで搬送する事ができる。
【0041】
これらの弁体は、ゴムによるものや、プラスティックによる板ばね等の、弾性体を用いればよい。なお、前記207集塵室は吸口体106から脱着可能に構成しており、前記集塵室207からフィルタ208を取り外して、前記集塵室207から塵埃を容易に捨てることができる。
【0042】
また、この集塵室は図4の(C)に示したような変形例が考えられる。開口部253aの中心と、開口部253bの中心をずらしている例である。そして開口部253aおよび253b部にはそれぞれR1〜R4のように曲率部分を設けて空気の流れに対する抵抗および渦流の発生を防止した構造の例を示している。
【0043】
次に、本実施形態では、図7に示すように、吸口体106側の電動送風機220の下流側に配置した排気口254付近に、開閉自在の排気弁255を設けている。本発明は上記構成のため、吸口体106側を掃除機本体101側から切り離して独立して使用した場合、吸口体106に設けた電動送風機220からの排気Eは、排気口254を通じて外部に排気される。
【0044】
これに対し、吸口体106側を掃除機本体101側に接続して使用する場合は、前記掃除機本体101に設けた電動送風機112により、吸引される空気Fにより、排気弁255は完全に、またはほぼ閉じられる。
【0045】
前記排気弁255を完全に閉じるように設ければ、前記掃除機本体101に設けた電動送風機112により、排気口254からの逆流空気Gによる吸口体106の吸い込み口からの空気Fの風量の低下を防ぐことができ、吸口体106内を高真空に保つことができるので、高集塵化が図れる。また、前記排気口254からの逆流により吸口体106に設けた電動送風機220の逆回転による電動機205の寿命の低下を防ぐことができる。
【0046】
また、排気弁255をほぼ閉じて、少しの空気の流れGのみを逆流させるようにすれば、上記の前記排気口254からの逆流により吸口体106に設けた電動送風機220の逆回転による電動機205の寿命の低下を防ぐことができる。さらに、フィルタ208に絡みついた塵埃を掃除機本体101に設けた集塵室111まで搬送することができ、フィルタ208のセルフリフレッシュが可能となる。すなわち、AC電源による電動送風機112を駆動して使用することによって、フィルタ208のリフレッシュができる。また、排気口254からの逆流による吸口体106の、吸い込み口の風量の低下を小さくし、吸口体106内を高真空に保つことができるので、高集塵化を図ることができる。
【0047】
以上に述べたように、本発明によれば、本体側の電動送風機と本体側の集塵室とを有する掃除機本体と、被掃除面に対面して設けられた吸口体側の開口部が延長管を介して接続される前記掃除機本体の前記本体側の集塵室に連通する吸口体を備え、前記吸口体には吸口体側の電動送風機と該電動送風機とフィルタおよび空気通路を介して連通する吸口体側の集塵室が設けられ、前記吸口体を前記掃除機本体から切り離し使用可能な構成であって、前記吸口体を掃除機本体の前記本体側の集塵室に接続して使用するときに吸引される空気を前記吸口体側の集塵室内を通過させて該集塵室内の塵埃を前記本体側の集塵室に搬送させる電気掃除機において、
前記吸口体に設けられた吸口側の集塵室のブラシ室側の壁と該壁と対向する壁にそれぞれ開口部を設け、前記ブラシ室側の壁に設けた開口部と該ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた開口部は、前記吸口体側の集塵室の吸口体長手方向に平行な中心線を含む平面にそれぞれ投影したときに両投影面が少なくとも部分的に重なるように配置した開口部としたことにより、掃除機本体に延長管を介して接続した使用状態における前記吸口体の空気の流れによる騒音の発生を軽減して使い勝手のよい小型の掃除機を実現することができる。
【0048】
また、掃除機本体側の電動送風機を使用することによって、吸口体側のフィルタのリフレッシュを行うことができる効果がある。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、本体側の電動送風機と本体側の集塵室とを有する掃除機本体と、被掃除面に対面して設けられた吸口体側の開口部が延長管を介して接続される前記掃除機本体の前記本体側の集塵室に連通する吸口体を備え、前記吸口体には吸口体側の電動送風機と該電動送風機とフィルタおよび空気通路を介して連通する吸口体側の集塵室が設けられ、前記吸口体を前記掃除機本体から切り離し使用可能な構成であって、前記吸口体を掃除機本体の前記本体側の集塵室に接続して使用するときに吸引される空気を前記吸口体側の集塵室内を通過させて該集塵室内の塵埃を前記本体側の集塵室に搬送する電気掃除機において、掃除機本体に延長管を介して接続した使用状態における前記吸口体の空気の流れによる騒音の発生を軽減して使い勝手のよい小型の掃除機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係る吸口体の上面図である。
【図2】本発明の一実施の形態例に係る電気掃除機の外観図である。
【図3】本発明の一実施の形態例に係る吸口体の上面図である。
【図4】本発明における整流板の取り付けおよび集塵室の構造の変形例を説明する図である。
【図5】本発明の一実施の形態例に係る電気掃除機の外観図である。
【図6】本発明の一実施の形態例に係る吸口体に備えた集塵室の図である。
【図7】本発明の一実施の形態例に係る吸口体の上面図である。
【図8】本発明の一実施の形態例に係る電動送風機の回転軸に垂直な平面で吸口体を切断した断面図である。
【符号の説明】
101…掃除機本体 102…ホース体 103…ハンドル部 104…スイッチ 105…延長管 106…吸口体 107…電池 202…電動機 206…送風機 111、207…集塵室 208;フィルタ 209a、209b;弁体 220;電動送風機 221;開口部 222;ブラシ室 223;回転軸 224;空気通路 240;整流板 253a、253b;開口部 253c、253d;投影部 254;排気口 255;排気弁
Claims (3)
- 本体側の電動送風機と本体側の集塵室とを有する掃除機本体と、被掃除面に対面して設けられた吸口体側の開口部が延長管を介して接続される前記掃除機本体の前記本体側の集塵室に連通する吸口体を備え、前記吸口体には吸口体側の電動送風機と該電動送風機とフィルタおよび空気通路を介して連通する吸口体側の集塵室が設けられ、前記吸口体を前記掃除機本体から切り離し使用可能な構成であって、前記吸口体を掃除機本体の前記本体側の集塵室に接続して使用するときに吸引される空気を前記吸口体側の集塵室内を通過させて該集塵室内の塵埃を前記本体側の集塵室に搬送させる電気掃除機において、
前記吸口体に設けられた前記吸口体側の集塵室のブラシ室側の壁と該壁と対向する壁にそれぞれ開口部を設け、前記ブラシ室側の壁に設けた開口部と該ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた開口部は、前記吸口体側の集塵室の吸口体長手方向に平行な中心線を含む平面にそれぞれ投影したときに両投影面が少なくとも部分的に重なるように配置した開口部であることを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1において、前記ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた前記開口部の空気の流れ方向に対する中心軸は、前記ブラシ室側の壁に設けた前記開口部の空気の流れ方向に対する中心軸よりも吸口体内に設けた吸口体側の電動送風機側であることを特徴とする電気掃除機。
- 請求項1において、前記ブラシ室側の壁と対向する壁に設けた前記開口部および前記ブラシ室側の壁に設けた前記開口部には開閉自在な弁を設けてなることを特徴とする電気掃除機。
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