JP3714379B2 - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカリ可溶性樹脂を含有する感放射線性樹脂組成物に関する。さらに詳しくはg線、i線等の紫外線、KrFエキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線のような各種放射線、特に紫外線および紫外線に良好に感応する集積回路作製用レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の集積回路の高集積化に伴い,該集積回路の製造に用いられるポジ型レジスト組成物には、解像度、感度、焦点深度(フォーカス許容性)、耐熱性、現像性等の特性に優れたものが望まれている。
【0003】
また、今日の超LSIの製造においては、前記特性のほかに、照射光と基板からの反射光との干渉による定在波効果の抑制されたレジスト組成物が要望されている。
ポジ型レジストのハレーションを抑制する方法として、例えば米国特許No.5334481(1994)には、ノボラック樹脂、ジアゾキノン化合物および下記式(2):
【0004】
【化4】
[式中、R1〜R4は、各々、水酸基または炭素原子数1〜6のアルコキシ基であり、R5〜R10は、各々、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である]
で表されるフェノール化合物を吸光性染料として含有するポジ型レジスト組成物が開示されている。また、特公平6−58530公報には、ノボラック樹脂、ベンゾフェノンおよびクルクミンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルを含有するポジ型感光性組成物が開示されている。
【0005】
しかし、上記のポジ型感光性組成物でも、解像度、感度、耐熱性、現像性等の特性は、満足できるものではない。
また、前記定在波効果の抑制手段としては、レジスト内に吸光性染料を添加する技術が開発されている。しかし、該吸光性染料は、感度の低下やレジストパターン形状の劣化およびそれに伴う寸法安定性の悪さによって、微細パターン形成には対応困難であるという問題が生じている。さらに、吸光性染料によっては溶剤に溶けなかったり、保存中に微粒子を析出したり、ベーク時に昇華してレジスト性能にバラツキが生じるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、高解像度かつ高感度で、現像性に優れた感放射線性樹脂組成物であって、ポジ型レジストとしてフォーカス許容性および耐熱性に優れ、定在波効果の抑制された良好な形状のパターンを形成することができ、保存中に微粒子を生じない該組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、
(i)アルカリ可溶性樹脂、
(ii)下記式(1):
【0008】
【化5】
【0009】
[式中、R1 〜R4 は、同一または異なり、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシ基または水酸基であり、a,b,cおよびdは独立に0〜4の整数、かつ、0≦a+b≦4および0≦c+d≦4を満たす整数であり(ただし、a+b=1かつc+d=1の場合には、存在するR1(またはR2)とR3(またはR4)の少なくとも一方がアルキル基、ヒドロキシアルキル基またはヒドロキシアルコキシ基である)、R5 〜R10は、同一または異なり、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、X1 およびX2 は、同一または異なり、酸素原子または硫黄原子である]
で表されるフェノール化合物、および
(iii)1,2−キノンジアジド化合物
を含有する感放射線性樹脂組成物(以下、第一組成物という)により、解決される。
【0010】
また、本発明の課題は、
(i)アルカリ可溶性樹脂、および
(iiia) 前記一般式(1)で表されるフェノール化合物の1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル
を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物(以下、第二組成物という)によっても解決される。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第一組成物〕
以下、本発明の第一組成物を具体的に説明する。
(i) アルカリ可溶性樹脂
本発明の組成物に用いられる(i) 成分は、アルカリ可溶性樹脂(以下、「樹脂(i) 」という)である。
【0012】
樹脂(i) としては、例えばアルカリ可溶性フェノール樹脂、ポリビニルフェノールまたはその誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体またはその誘導体、ポリビニルヒドロキシベンゾエ−ト、カルボキシル基含有アクリル酸系樹脂等が挙げられ、これらの中では、アルカリ可溶性フェノール樹脂が好ましい。
【0013】
樹脂(i) のポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」という)は、通常、300〜20,000であるが、本発明の組成物を基板へ塗布する際の作業性、レジストとして使用する際の現像性、感度および耐熱性を向上する点から、2,000〜20,000であることが好ましく、3,000〜15,000であることが特に好ましい。中でも、アルカリ可溶性フェノール樹脂の場合には、5,000〜14,000の範囲が好ましく、8,000〜12,000がより好ましい。
前記アルカリ可溶性フェノール樹脂は、下記式(3) :
【0014】
【化6】
[式中、nは1〜3の整数である]
で示されるフェノール化合物と、モノアルデヒド化合物、ビスアルデヒド化合物等のアルデヒド化合物とを重縮合させることによって得られる。
【0015】
上記フェノール化合物の好ましい例は、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノールおよび3,4,5−トリメチルフェノールであり、特に好ましくはフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノールおよび2,3,5−トリメチルフェノールである。
【0016】
これらのフェノール化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
フェノール化合物を2種以上組み合わせて用いる場合には、例えばm−クレゾール/p−クレゾール=30〜95/5〜70(重量比)、m−クレゾール/2,3−キシレノール/3,4−キシレノール=20〜95/5〜80/0〜75(重量比)、またはm−クレゾール/2,3,5−トリメチルフェノール/2,3−キシレノール=20〜95/5〜80/0〜75(重量比)の組み合わせが特に好ましい。
【0017】
また、前記フェノール化合物と重縮合させるモノアルデヒド化合物としては、例えばホルムアルデヒド、トリオキサン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズアルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒドおよびフルフラールが挙げられる。
【0018】
また、前記ビスアルデヒド化合物としては、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド等を挙げることができる。これらのうち、ホルムアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド等が特に好適である。
これらのアルデヒド化合物も、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
該アルデヒド化合物の使用量は、フェノール化合物1モルに対し、通常、0. 7〜3.0モルでよく、好ましくは0.8〜1.5モルである。
【0019】
フェノール化合物とアルデヒド化合物との重縮合反応には、通常、酸性触媒、塩基性触媒等の触媒が使用される。この酸性触媒としては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、ギ酸、シュウ酸、酢酸およびp−トルエンスルホン酸が挙げられる。また、塩基性触媒としては、例えば水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられる。
酸性触媒の使用量は、フェノール化合物1モルに対し、通常、1×10-5〜5×l0-1モルでよい。また、塩基性触媒の使用量はフェノール化合物1モルに対し、通常、1×10-12〜1モルでよい。
【0020】
前記重縮合の反応媒質としては、通常、水が使用される。水を反応媒質として使用した場合に反応初期から不均−系になるときには、親水性溶媒または親油性溶媒が使用される。
該親水性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類、ならびにテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類が挙げられる。
前記親油性溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−へプタノン等のケトン類が挙げられる。
これらの反応媒質の使用量は、フェノール化合物およびアルデヒド化合物からなる反応原料100重量部当り、通常、20〜1,000重量部でよい。
【0021】
重縮合の反応温度は、原料の反応性に応じて適宜調整することができ、通常、10〜200℃でよい。
重縮合の反応方法には、フェノール化合物、アルデヒド化合物、触媒等を一括して反応容器に仕込む方法、触媒の存在下で、フェノール化合物、アルデヒド等を反応の進行とともに反応系に加えていく方法等が適宜採用される。
重縮合の反応終了後、一般的には、系内に存在する未反応の原料、触媒、反応媒質等が除去される。すなわち、温度を130℃〜230℃に上昇させ、減圧下で揮発分を除去したのち、アルカリ可溶性フェノール樹脂を回収すればよい。
【0022】
特に、Mw2,000〜20,000の高分子量のアルカリ可溶性フェノール樹脂を得るためには、前記の方法で得られた樹脂を、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、メチルイソブチルケトン、2−へプタノン、ジオキサン、メタノール、酢酸エチル等の良溶媒に溶かし、次いで水、n−へキサン、n−へプタン等の貧溶媒を混合する。折出する樹脂溶液層を分離することにより、高分子量のアルカリ可溶性フェノール樹脂が得られる。
【0023】
樹脂(i) は、1種単独でも2種以上組み合わせて用いてもよい。
樹脂(i) のMwは、前述のように2,000〜20,000が好ましいが、得られる組成物のアルカリ可溶性を促進するために、Mw2,000未満の低分子量のアルカリ可溶性樹脂を併用することが望ましい場合がある。該低分子量アルカリ可溶性樹脂のMwは、好ましくは500以上2,000未満の範囲である。
【0024】
このような低分子量アルカリ可溶性樹脂としては、例えば低分子量のアルカリ可溶性ノボラック樹脂、ならびにアルカリ可溶性ポリヒドロキシスチレンおよびその誘導体を挙げられる。例えば、フェノール/ホルムアルデヒド縮合ノボラック樹脂、o−クレゾール/ホルムアルデヒド縮合ノボラック樹脂、m−クレゾール/ホルムアルデヒド縮合ノボラック樹脂、p−クレゾール/ホルムアルデヒド縮合ノボラック樹脂、m−クレゾール/p−クレゾ−ル/ホルムアルデヒド縮合ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン、およびヒドロキシスチレン−スチレン共重合体を挙げることができる。
【0025】
該低分子量のアルカリ可溶性ノボラック樹脂は、フェノール化合物とアルデヒドとを重縮合させることによって得られる。このフェノール化合物としては、前述のノボラック樹脂の合成で用いられるフェノール化合物として例示したもの以外に、1−ナフトール、2−ナフトール等も使用することができる。この場合のアルデヒドの使用量は、フェノール化合物1モルに対して、通常、0.2〜0.8モルでよく、好ましくは0. 3〜0. 7モルである。また、この重縮合の触媒には、前記の酸性触媒が用いられる。
前記低分子量アルカリ可溶性樹脂の配合量は、Mw2,000〜20,000の高分子量アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常、50重量部以下である。
【0026】
フェノール化合物 (ii)
(ii)成分は、前記式(1)で表されるフェノール化合物(以下、「フェノール化合物(ii)」という)である。
式(1)において、R1 〜R4 は、同一または異なり、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシ基または水酸基であり、組成物の溶剤への溶解性の点で、アルキル基、ヒドロキシアルキル基またはヒドロキシアルコキシ基が好ましい。
【0027】
前記アルキル基としては、炭素原子数1〜4のアルキル基が好適であり、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基およびt−ブチル基を挙げることができる。
前記アルコキシ基としては、炭素原子数1〜4のアルコキシ基が好適であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基およびブトキシ基を挙げることができる。
前記アリール基としては、炭素原子数6〜10のアリール基が好適であり、具体的にはフェニル基、トリル基およびナフチル基を挙げることができる。
前記ヒドロキシアルキル基としては、炭素原子数1〜4のヒドロキシアルキル基が好適であり、具体的にはヒドロキシメチル基およびヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等を挙げることができる。
前記ヒドロキシアルコキシ基としては、炭素原子数1〜4のヒドロキシアルコキシ基が好適であり、具体的にはヒドロキシメトキシ基、ヒドロキシエトキシ基およびヒドロキシプロポキシ基が挙げられる。
【0028】
a,b,cおよびdは、独立に、0〜4の整数、かつ0≦a+b≦4および0≦c+d≦4である。ただし、a+b=1かつc+d=1の場合には、存在するR1(またはR2)とR3(またはR4)の少なくとも一方がアルキル基、ヒドロキシアルキル基またはヒドロキシアルコキシ基である。
また、R5 〜R10は、同一または異なり、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、好ましくは水素原子である。R5 〜R10で示されるアルキル基およびアリール基の好適な例は、R1 〜R4 に関し挙げたものと同様である。
X1 およびX2 は、同一または異なり、酸素原子または硫黄原子であり、フェノール化合物(ii)の現像液であるアルカリ水溶液への溶解性が優れている点で酸素原子であることが好ましい。
【0029】
フェノール化合物(ii)の具体例としては、下記式(4-1)〜(4-8)で表される化合物を挙げることができ、これらは一種単独でも2種以上組合せても使用できる。
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
これらの中では、式(4−1)、式(4−2)、式(4−3)および式(4−7)で示されるものが好ましく、特に好ましくは式(4−1)示されるものである。
【0033】
フェノール化合物(ii)は、例えば下記の反応式:
【0034】
【化9】
【0035】
〔式中、R1 〜R10、X1 〜X2 ならびにa〜dは前記と同じ意味である〕
で示されるように、アルデヒド化合物▲1▼2モルと化合物▲2▼1モルとを、塩基触媒の存在下で縮合反応させることにより得られる。この反応で使用される塩基触媒として、例えばテトラヒドロ−1,4−オキサジン、ヘキサヒドロピリジン、トリエチルアミン、n−ブチルアミン、ピリジン、N−エチルアニリン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられ、好ましくはテトラヒドロ−1,4−オキサジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、N,N−ジメチルホルムアミドである。また、この縮合反応では、ほう酸、酸化ほう素等のほう素を含む化合物および/または酢酸を前記塩基触媒とともに用いてもよい。さらに、例えば前記式(4−1)で表される化合物は、天然物から抽出等により精製して得られることもできるが、合成により得られる化合物のほうが、含まれる金属濃度および/または不純物が少なく好ましい。
【0036】
組成物中のフェノール化合物(ii)の配合量は、樹脂(i) 100重量部に対して、通常、1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、より好ましくは5〜30重量部である。
【0037】
(iii) 1,2−キノンジアジド化合物
(iii) 成分の1,2−キノンジアジド化合物(以下、「1,2−キノンジアジド化合物(iii) 」という)には、キノンジアジド系ポジ型レジストの感放射線剤として従来公知のものを使用できる。
【0038】
1,2−キノンジアジド化合物(iii) として、例えば2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,2’,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシ−α,α−ジメチルベンジル)べンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−{1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル}フェニル]エタン、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4,4−トリメチル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−7−ヒドロキシクロマン等のフェノール化合物の1,2−べンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、並びに前記一般方式(1)で表されるフェノール化合物の1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステルが挙げられる。これらは一種単独でも2種以上の組合せでも用いられる。好ましくはこれらフェノール化合物の1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステルおよび1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルである。
【0039】
1,2−キノンジアジド化合物(iii) は、前記フェノール化合物と、例えば1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドとを、トリエチルアミン等の塩基性触媒の存在下で反応させることにより得ることができる。
本発明の組成物において、1,2−キノンジアジド化合物(iii)の配合量は、樹脂(i) 100重量部当り、通常10〜50重量部でよく、好ましくは20〜40重量部である。
【0040】
〔第二組成物〕
次に、本発明の第二組成物について説明する。
該第二組成物に使用される(i)成分のアルカリ可溶性樹脂は第一組成物について説明した樹脂(i)と同じであり、樹脂(i)に関する前述の説明はすべて当てはまる。
該第二組成物に使用される(iiia)成分の1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステルは、第一組成物の1,2−キノンジアジド化合物(iii)の一種として説明した化合物である。この第二組成物はかかる特定の1,2−キノンジアジド化合物を使用する点に主な特徴を有する。
該第二組成物において、(iiia)成分の配合量は(i)成分100重量部当り、通常、1〜30重量部でよく、好ましくは2〜20重量部、特に好ましくは3〜15重量部である。
【0041】
〔その他の成分〕
本発明の組成物(以下、組成物には第一組成物および第二組成物を含む)には、必要に応じて、各種添加剤を配合してもよい。
【0042】
溶解促進剤
本発明においては、組成物のアルカリ溶解性を高める目的で、前記一般式(1)で表される(ii)成分のフェノール化合物以外の低分子量のフェノール化合物(以下、「溶解促進剤」という)を添加することができる。該フェノール化合物の分子量は2,000未満、好ましくは200〜1,000である。この溶解促進剤としては、ベンゼン環数が2〜5のフェノール化合物が好適であり、例えば下記式(5−1)〜(5−9)で表される化合物が挙げられる。これらは一種単独でも2種以上の組合せでも使用できる。これらの中では、式(5−3)、式(5−5)、式(5−6)および式(5−7)で示されるものが特に好ましい。
【0043】
【化10】
[式(5−1)〜(5−3)において、eおよびfは独立に0〜3の整数であり、xおよびyは独立に0〜3に整数であり、ただしeとfは同時に0ではなく、e+x≦5でf+y≦5である。]
【0044】
【化11】
[式(5−4)および(5−5)において、e、fおよびgは独立に0〜3の整数であり、x、yおよびzは独立に0〜3の整数であり、ただしe、fおよびgは同時に0ではなく、e+x≦5、f+y≦4、そしてg+z≦5である。]
【0045】
【化12】
[式(5−6)〜(5−8)において、e、fおよびgは独立に0〜3の整数であり、x、yおよびzは独立に0〜3の整数であり、ただしe、fおよびgは同時に0ではなく、e+x≦5、f+y≦5そしてg+z≦5である。]
【0046】
【化13】
[式中、e、f、gおよびhは独立に0〜3の整数であり、w、x、yおよびzは独立に0〜3の整数であり、ただしe、f、gおよびhは同時に0ではなく、e+w≦5、f+x≦5、g+y≦5そしてh+z≦5である。]
【0047】
また、前記式(5−1)〜(5−9)で表される化合物以外に、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、クルクミン、フラバン等の化合物も溶解促進剤として使用できる。
溶解促進剤の配合量は、樹脂(i) 100重量部当り、通常、50重量部以下でよく、好ましくは5〜30重量部である。
【0048】
界面活性剤
界面活性剤は、組成物の塗布性および現像性を改良するために添加される。該界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウリエート、ポリエチレングリコールジステアレート、メガフファックスF171、F172、F173(商品名、大日本インキ(株)製)、フロラードFC430、FC431(商品名、住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC−101、SC−102、SC−103、SC−104、SC−105、SC−106(商品名、旭硝子(株)製)、KP341(商品名、信越化学工業(株)製)、ポリフロ−No.75、No.95(商品名、共栄社油脂化学工業(株)製)、ならびにNBX−7、NBX−14、NBX−15(商品名、ネオス(株)製)が挙げられる。
これらの界面活性剤の配合量は、組成物の固形分100重量部当たり、好ましくは2重量部以下である。
本発明の組成物には、さらに、接着助剤、保存安定剤、消泡剤等を配合することもできる。
【0049】
感放射線性樹脂組成物の調製および使用方法
本発明の組成物は、必須成分と、必要に応じ添加されるその他の成分を所定量配合し、例えば固形分濃度が20〜40重量%となるように溶剤に溶解し、孔径0.2μm程度のフィルターでろ過することによって調製される。
【0050】
前記溶剤としては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、2−へプタノン、3−へプタノン、4−へプタノン、シクロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチルおよびピルビン酸エチルを挙げることができる。これらの溶剤は一種単独でまたは2種以上組み合わせて使用される。
【0051】
さらに、これらの溶剤に、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸べンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、7−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の高沸点溶剤を添加することもできる。これらの溶剤も、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて便用される。
【0052】
レジスト被膜およびパターンの形成
溶液として調製された本発明の組成物は、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法を用いて、シリコンウエハー;アルミニウム等で被覆されたウエハー等の基板上に塗布される。
次いで、これを70〜110℃でプレベークすることによりレジスト被膜が形成され、レジスト被膜に所定位置に選択的に放射線が照射(以下、「露光」という)される。こうして所望のレジストパターンが形成された基板を、現像液で現像することによりパターンが形成される。
また、上記レジストパターンの形成と現像の間に、70〜140℃の温度で加熱する操作(以下、「露光後べーク」という)を追加すると、本発明の効果をさらに向上することができる。
【0053】
前記放射線としては、g線、i線等の紫外線、エキシマレーザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、ならびに電子線等の荷電粒子線が挙げられ、好ましくは紫外線である。
【0054】
前記現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノナン等のアルカリ性化合物を、例えば1〜10重量%の濃度に溶解してなるアルカリ性水溶液が使用される。
また、該現像液には、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類などの水溶性有機溶媒ならびに界面活性剤を、適量添加することもできる。なお、このようなアルカリ性水溶液からなる現像液で現像した後は、−般的には、純水、超純水等の水で洗浄する。
【0055】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。以下において「部」は重量部を意味する。
<測定、評価>
実施例中のMwの測定およびレジストの評価を、以下の方法により行った。
《Mw》
東ソ−社製GPCカラム(G2000H XL :2本、G3000H XL :1本、G4000H XL :1本)を用い、流量:1.0mL/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分折条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフ法により測定した。
【0056】
《感度》
0.35μmのライン・アンド・スペースパターンを、1対1に解像するときの露光量を感度とした。
《解像度》
0.35μmのライン・アンド・スペースパターンを、1対1に解像するときの露光量で、パターンの膜減りがない状態で解像している最小寸法を解像度とした。
【0057】
《フォーカス許容性》
フォーカス許容性は、0.35μmのライン・アンド・スペースパターンにおいて解像されたパターン寸法が、マスクの設計寸法の±10%以内になるときのフォーカスの振れ幅(以下、「フォーカスレンジ」と称する)を、走査型電子顕微鏡で測定することにより評価した。フォーカスレンジが大きいほど、良好なフォーカス許容性を有することを意味する。
《耐熱性》
レジストパターンの形成された基板をオーブン中で2分間加熱し、2.0μmのライン・アンド・スペースパターンが熱変形し始める温度を測定した。
《現像性》
組成物のレジスト被膜を形成し、次いでパターンを形成した後、スカムおよび現像残りの有無を、走査型電子顕微鏡を用いて調べた。
【0058】
《パターン形状》
走査型電子顕微鏡を用い、0.35μmのレジストパターンの断面を観察した。そして、パターンの縦断面の形状を図1に示すように、(A)〜(C)の3段階に分類した。すなわち、図1において、(A)は、断面の形状が垂直で、定在波の影響も見られない場合、(B)は、断面の形状はテーパ−状ではあるが、定在波の影響は見られない場合、および(C)は、断面の形状がテーパー形状であり、かつ定在波の影響も見られる場合である。
【0059】
《溶剤溶解性》
フェノール化合物(ii)、1,2−キノンジアジド化合物(iii)を溶剤に添加し、室温にてボール・ミルで12時間攪拌し、室温に1時間放置後、溶液が目視で濁り始める濃度(溶剤に対する重量比)を測定した。
《微粒子評価》
レジストを35℃、室温、0℃、−15℃の温度条件で1ヵ月間保存し、室温に24時間放置後、Rion社製自動式液中微粒子計測器KL−20を用い、レジスト1cc中の粒径0.3μm以上の微粒子の数を測定した。
【0060】
〈樹脂(i) の合成〉
を仕込み、オートクレーブを油浴に浸し、内温を130℃に保持して攪拌しながら8時間縮合を行い、反応後、室温まで冷却し、内容物をビーカーに取り出した。このビーカー中で2層に分離したのち、下層を取り出し、濃縮し、脱水し、乾燥してノボラック樹脂を回収した。この樹脂を樹脂(i-1)という。樹脂(i-1)のMwは、8,600であった。
【0061】
を仕込み、合成例1と同様の操作を行い、ノボラック樹脂を合成した。この樹脂を、樹脂(i-2)という。樹脂(i-2)のMwは8,300であった。
【0062】
〈フェノール化合物(ii)の合成〉
合成例3
遮光下で、攪拌器、滴下ロートおよび温度計を備えたフラスコに、
p−ヒドロキシベンズアルデヒド 24.4g(0.20モル)
アセチルアセトン 10.1g(0.10モル)
をN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶解し、ほう酸20.0g(0.32モル)を添加した。ついで、フラスコを70℃に制御された水浴中に浸し、10分攪拌した。内温を室温まで冷却した後、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン2.0ml、酢酸6.0mlを溶解したN,N−ジメチルホルムアミド溶液20mlを滴下した。その後、フラスコを70℃に制御された水浴中に浸し、6時間攪拌した。内温を室温まで冷却した後、反応混合物を50%酢酸水溶液1000mlに投入し、1時間攪拌した。析出した結晶を回収し、純水で水洗した後、カラムクロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:クロロホルム)にて精製し、オレンジ色の結晶である前記式(4−1)で表されるフェノール化合物を20.0g(0.06モル)得た。以下、該化合物を(ii-1)という。得られたフェノール化合物(ii-1)を、日本分光社製FT/IR−5300を用いて測定した赤外分光スペクトルを図2に示す。
【0063】
合成例4
p−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド28.8g(0.16モル)を使用した以外は合成例3と同様にして、前記式(4−3)で表されるフェノール化合物を25.5g(0.06モル)得た。以下、この化合物を(ii-2)という。
【0064】
〈1,2−キノンジアジド化合物(iii)の合成〉
合成例5
遮光下で、攪拌器、滴下ロートおよび温度計を備えたフラスコに、
前記式(4−1)のフェノール化合物 5.5g(0.018モル)、
1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸クロリド 4.0g(0.015モル)、
および
ジオキサン 57g
を仕込み、攪拌しながら溶解させた。ついで、フラスコを30℃に制御された水浴中に浸し、内温が30℃一定となった時点で、この溶液にトリエチルアミン1.7g(0.017モル)を内温が35℃を越えないように滴下ロートを用いて加え、同温度で2時間反応させた。その後、析出したトリエチルアミン塩酸塩をろ過により取り除き、濾液を大量の希塩酸水溶液中に注ぎ込んで反応生成物を析出させ、ついで析出物を濾過し、回収し、真空乾燥器中、40℃で一昼夜乾燥して1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル(iii-1)を6.0g得た。
【0065】
合成例6
フラスコに当初仕込む物質を
前記式(4−3)のフェノール化合物 5.8g(0.014モル)、
1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホニルクロリド 6.7g(0.025モル)、および
ジオキサン 75g
に変更し、トリエチルアミンの量を2.8g(0.028モル)に変えた以外は合成例5と同様にして、1,2−キノンジアジド化合物(iii-2)を6. 5g得た。
【0066】
合成例7
フラスコに当初仕込む物質を
下記式:
【0067】
【化14】
【0068】
で表される化合物 21.2g(0.05モル)、
1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホニルクロリド 33.6g(0.125モル)、および
ジオキサン 330g
に変更し、トリエチルアミンの量を13.9g(0.138モル)に変えた以外は合成例5と同様にして、1,2−キノンジアジド化合物(iii-3)を33g得た。
【0069】
合成例8
フラスコに当初仕込む物質を
下記式:
【0070】
【化15】
で表される化合物 18.9g(0.05モル)、
1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホニルクロリド 20.1g(0.075モル)、および
ジオキサン 234g、
に変更し、トリエチルアミンの量を8.4g(0.083モル)に変えた以外は合成例5と同様にして、1,2−キノンジアジド化合物(iii-4)を25. 2g得た。
【0071】
実施例1〜6
表1に示す組成で、樹脂(i) 、フェノール化合物(ii)、その他の溶解促進剤、1,2−キノンジアジド化合物(iii) および溶剤を混合して、均一溶液としたのち、孔径0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、組成物の溶液を調製した。
得られた溶液を、シリコン酸化膜を有するシリコンウエハー上にスピンナーを用いて塗布したのち、ホットプレート上で90℃にて2分間プレベークして厚さ1.1μmのレジスト被膜を形成した。ついで、レチクルを介して、(株)ニコン社製NSR−2005i9C縮小投影露光機(レンズ開口数=0.57)で波長365nm(i線)を用いて露光し、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により現像し、超純水でリンスし、乾燥し、レジストパターンの形成を行った。なお、使用した溶解促進剤および溶剤の種類は、次のとおりである。
【0072】
<溶解促進剤>
α:1,1−ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)アセトン
β:1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
<溶剤>
S1:2−ヒドロキシプロピオン酸エチル
S2:3−メトキシプロピオン酸メチル
S3:メチル−n−アミルケトン
得られたレジストパターンの特性を、前記の方法に従って評価した。その結果を表2に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
実施例7〜10、比較例1
フェノール化合物(ii)である(ii-1)もしくは(ii-2)または1,2−キノンジアジド化合物(iii)である(iii-1)もしくは(iii-2)、または下記式:
【0076】
【化16】
で表される比較化合物(c)を、3種の溶剤S1〜S3に対する溶剤溶解性を前述の方法で測定した。S1、S2およびS3は実施例1〜6の項で説明したとおりである。測定結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】
実施例11〜14、比較例2
樹脂(i-1)を80部、前記の溶解促進剤(α)を20部、1,2−キノンジアジド化合物(iii-3)を30部、前記のフェノール化合物(ii-1)、(ii-2)、1,2−キノンジアジド化合物(iii-1)、(iii-2)または前記比較化合物(c)を4部および前記の溶剤(S1)を350部混合して、均一溶液としたのち、孔径0.1μmのメンブランフィルターで濾過し、組成物の溶液を調製し、前記の方法に従って微粒子生成について評価を行った。結果を表4に示す。
【0079】
【表4】
【0080】
【発明の効果】
本発明の感放射線性樹脂組成物は、高解像度かつ高感度で現像性に優れ、ポジ型レジストとして、フォーカス許容性および耐熱性に優れ、定在波効果の抑制された良好な形状のパターンを形成することができ、保存中に微粒子の沈殿を生じない。そのため、前記組成物は集積回路作製用レジストとして好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レジストパターンの断面形状を示す図である。
【図2】 合成例3で得られたフェノール化合物(ii-1)の赤外分光スペクトルを示すチャートである。
Claims (2)
- (i)アルカリ可溶性樹脂、
(ii)下記式(1):
で表されるフェノール化合物、および
(iii)トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンの1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシ−α,α−ジメチルベンジル)べンゼンの1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−{1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル}フェニル]エタンの1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、2,4,4−トリメチル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−7−ヒドロキシクロマンの1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、前記一般式(1)で表されるフェノール化合物の1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステルおよび下記式:
を含有する感放射線性樹脂組成物。
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