JP3700387B2 - 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の駆動方法に関するもので、特に、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置の駆動方法に関するものである。また、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置の駆動方法を用いた液晶表示装置とその液晶表示装置を備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアクティブマトリクスの液晶表示装置の駆動方法として、特公平5−29916に記載されているような駆動方法がある。
【0003】
この駆動方法は、図9の(a)で示すように1走査線ごとに各画素に印加する電圧の極性を逆にする方法や、(b)で示すように各画素に印加する電圧の極性が隣どうしで逆にする等の駆動方法である。この駆動方法は、画面のチラツキの防止や表示ムラの改善等を主な目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような駆動方法の場合、隣どうしの画素に印加される電圧が、1フレーム期間のほとんどの期間で逆極性となってしまうために図8に示すように、隣どうしの画素に印加する電圧の極性が逆の場合ディスクリネーションラインが発生してしまう。
【0005】
例えば、図7に示す反射型液晶ライトバルブの構成で、71が偏光手段、72がガラス基板、73が透明電極、74が配向膜、75が液晶、76が配向膜、77がシリコン基板で、このシリコン基板77上に図6に示すような回路が構成され、液晶75は傾斜垂直配向セルに誘電率異方性が負のネマチック液晶を入れて、液晶に電圧を印加しない状態の時に暗くなる液晶モードの場合を例にして説明する。
【0006】
各画素にオン電圧を印加して白表示して、隣どうしの画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインは暗くなる。このディスクリネーションライン発生の様子を図8に示す。81〜84は各画素を表し、
+、−は各画素に印加している電圧の極性を表している。そして、85〜88が各画素に発生するディスクリネーションラインの発生の様子を表している。このように、各画素の境界線付近に暗いディスクリネーションラインが発生してしまう。このディスクリネーションラインは、コントラストの低下や輝度の低下といった画質低下の原因となってしまう。
【0007】
そして、最近のように高精細化が進み1画素のサイズが小さくなると、画素面積に対するディスクリネーションラインの発生面積の割合が増え、画質の低下がより深刻になる。
【0008】
特に、液晶プロジェクタ等に使うライトバルブ等は画面サイズが小さく、高精細化が要求されているためによけいに影響を受けやすい。その中でも、特開平9−236814に示されているような反射型の液晶ライトバルブの場合、各画素間の隙間が小さく、しかも画素サイズも小さいためにディスクリネーションラインの影響が大きく、画質も低下してしまう。
【0009】
また、ディスクリネーションラインを発生させないためにすべての画素に印加する電圧の極性を同じにして、フレームごとの極性の反転だけをすることもできるがチラツキが発生してしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決すべく、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、複数の走査線及びソース線と、走査線とソース線の交差に対応して設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極に対向する共通電極と、前記複数の画素電極の各々に対応して設けられたスイッチング素子と、を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置の駆動方法であって、複数のフィールドからなる1フレーム期間において、前記複数のフィールドのそれぞれにおいて、前記複数の走査線のうち複数本の走査線を選択するとともに、各前記フィールド同士で互いに異なる走査線を選択することで、前記1フレーム期間内で全ての前記複数の走査線を選択し、各前記フィールド内で選択される前記複数本の走査線には、前記共通電極の電位に対する極性が正極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線と、前記極性が負極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線とがあり、前記1フレーム期間内では、前記極性が正極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した正極性の領域と、前記極性が負極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した負極性の領域とが存在し、前記正極性の領域及び負極性の領域は、前記1フィールド期間ごとに移動し、前記1フレーム期間内において、前記複数の走査線のうちの任意の第1の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性が、前記第1の走査線と隣接し、当該第1の走査線より後に選択される第2の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性に対して、逆の極性となるフィールドと、同じ極性となるフィールドとを有し、前記1フレーム期間内において、前記同じ極性となるフィールドの数は前記逆の極性となるフィールドの数よりも多いことを特徴とする。
【0011】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上できるという効果を有する。
【0012】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、1フレーム期間において、前記複数の走査線のうちの第1の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性が、前記第1の走査線と隣接する第2の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性に対して、逆の極性となるフィールドの数が、全ての走査線についてほぼ同一であることを特徴とする。
【0013】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上できるという効果を有する。
【0014】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、前記1フレーム期間は、N個のフィールドからなり(Nは2以上の整数)、各フィールドでN本の前記走査線を飛び越して選択し、一のフレームと次のフレームとでは、前記走査線に対応する画素電極に印加される電圧の共通電極の電位に対する極性を反転させることを特徴とする。
【0015】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上できるという効果を有する。
【0016】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、1フレーム期間をN(2≦N≦32の整数)個のサブ期間に分け、各サブ期間はN走査線ごとに飛越しながら1走査期間ごとに印加電圧の極性を反転させることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上でき、制御回路の最適化もできるという効果を有する。
【0018】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、前記第1及び第2の電圧を印加すべき走査線の順番を前記各サブ期間毎に入れ替えることを特徴とする。
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、前記サブ選択期間ごとに走査する走査線の順番を入れ替えることを特徴とする。
【0019】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上でき、チラツキの低減もできるという効果を有する。
【0020】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、同一走査線上の各画素に印加する電圧の極性が同じであることを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上できるという効果を有する。
【0022】
また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、上記の液晶表示装置の駆動方法において、同一走査線上の各画素に印加する電圧の極性は1画素ごとあるいは2画素ごとに共通電極の電位を基準として逆極性であることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、隣接する画素に印加する電圧の極性が逆の場合に発生するディスクリネーションラインの発生を低減でき、液晶表示装置の輝度やコントラストを向上でき、チラツキの低減もできるという効果を有する。
【0024】
また、本発明に係る液晶表示装置は、複数の走査線及びソース線と、走査線とソース線の交差に対応して設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極に対向する共通電極と、前記複数の画素電極の各々に対応して設けられたスイッチング素子と、を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置であって、複数のフィールドからなる1フレーム期間において、前記複数のフィールドのそれぞれにおいて、前記複数の走査線のうち複数本の走査線を選択するとともに、各前記フィールド同士で互いに異なる走査線を選択することで、前記1フレーム期間内で全ての前記複数の走査線を選択し、各前記フィールド内で選択される前記複数本の走査線には、前記共通電極の電位に対する極性が正極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線と、前記極性が負極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線とがあり、前記1フレーム期間内では、前記極性が正極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した正極性の領域と、前記極性が負極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した負極性の領域とが存在し、前記正極性の領域及び負極性の領域は、前記1フィールド期間ごとに移動し、前記1フレーム期間内において、前記複数の走査線のうちの任意の第1の走査線に対応する各画素電極に印加される電圧の前記共通電極の電位に対する極性が、前記第1の走査線と隣接し、当該第1の走査線より後に選択される第2の走査線に対応する各画素電極に印加される電圧の前記共通電極の電位に対する極性に対して、逆の極性となるフィールドと、同じ極性となるフィールドとを有し、前記1フレーム期間内において、前記同じ極性のフィールドとなる数は前記逆の極性となるフィールドの数よりも多いことを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、明るくて、コントラストが高く、見やすく、表示品質の高い電子機器を提供できるという効果を有する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
尚、本実施例1から6は、図6に示すように各画素にトランジスタを設けたアクティブマトリクスで、図7に示す反射型液晶ライトバルブを例に上げて説明する。
【0028】
図6(a)の601は画素部の等価回路の一例を示す図で、602がトランジスタで、603がトランジスタのゲート、604がトランジスタのソース、605がトランジスタのドレイン及び画素電極、606が液晶、607が保持容量、608が共通電極、をそれぞれ示している。そして、(b)がアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動回路の一例のブロック図で、611が信号線ドライバ、612がゲート線ドライバ、Y1〜Ynがゲート線、X1〜Xmがソース線、をそれぞれ示している。
【0029】
そして、図6(b)に示すように、601で示す各画素のゲート603がゲート線とつながりソース604がソース線とつながっている。
【0030】
また、図7は反射型液晶ライトバルブの構成の一例を示す図で、71が偏光手段、72がガラス基板、73が透明電極、74が配向膜、75が液晶、76が配向膜、77がシリコン基板で、このシリコン基板77上に図6に示すような回路が構成されている。そして、液晶75は傾斜垂直配向セルに誘電率異方性が負のネマチック液晶を入れ、液晶に電圧を印加しない状態の時に暗くなる液晶モードの場合を例にして説明する。
【0031】
(実施例1)
図1は、図5(a)に示される表示の各走査線方向の画素に電圧が書き込まれるタイミングと電圧の極性を示すものである。走査線方向の画素に印加される電圧の極性は同じ場合で、4フィールドに分けて駆動をおこない、図1のY1〜Ynは図6(b)のY1〜Ynの各ゲート線上の各画素のトランジスタをオンして書き込んでいるタイミングと1選択期間に書き込みが行われた後に引き続きそのままの極性で電圧が保持されている状態を示している。各画素に印加する電圧の極性は図6の共通電極608(共通電極608は図7の透明電極73を示す。)の電位Vを基準にして正、負で表している。
【0032】
図1の1Fは第1のフレームで2Fは第2のフレームを表している。
【0033】
第1のフレームでは、まず、1fで示す第1フィールドで、ゲート線Y1、Y5、Y9、...Yn-3と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y1、Y9、・・・(Y1から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y5、・・・、Yn-3(Y5から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y1上の画素にaのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのa’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y5上の画素にbのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのb’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y9上の画素にcのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれ第2のフレームのc’のタイミングるまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-3にdのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのd’のタイミングまで保持する。これで1フィールド期間(1f)が終了して、次の2fで示す第2フィールドが開始される。
【0034】
第2フィールドでは、ゲート線Y2、Y6、Y10、...Yn-2と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y2、Y10、・・・(Y2から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y6、・・・、Yn-2(Y6から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y2上の画素にeのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのe’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y6上の画素にfのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのf’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y10上の画素にgのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのg’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-2にhのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのh’のタイミングまで保持する。これで2フィールド期間が終了して、次の3fで示す第3フィールドが始まる。
【0035】
第3フィールドでは、ゲート線Y3、Y7、Y11、...、Yn-1と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y3、Y11、・・・(Y3から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y7、・・・、Yn-1(Y7から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y3上の画素にiのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのi’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y7上の画素にjのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのj’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y11上の画素にjから1選択期間遅れたタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのj'から1選択期間遅れたタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-1にkのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのk’のタイミングまで保持する。これで3フィールド期間が終了して、次の4fで示す第4フィールドが開始される。
【0036】
第4フィールドでは、ゲート線Y4、Y8、Y12...、Ynと4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y4、Y12、・・・(Y4から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y8、・・・、Yn(Y8から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y4上の画素にlのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのl’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y8上の画素にmのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのm’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y12上の画素にmから1選択期間遅れたタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのm’から1選択期間遅れたタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転しながら4ライン毎の飛越し走査で順次選択して行き、ゲート線Ynにnのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのn’のタイミングまで保持する。これで4フィールド期間が終了して、第1のフレームが終了して、次に第2のフレームが開始される。
【0037】
第2のフレームは、第1のフレームと同じ要領で第1のフレームと逆極性で各画素に電圧を書き込むようにしている。そして、この動作を繰り返し、各画素が交流駆動される。
【0038】
このような駆動をする事によって、X1〜Xmで示すソース線に印加する電圧は1選択期間毎に極性を切替えながら、例えば、図6(b)のゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y1上の各画素に印加されている電圧は図1の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(1f)だけが逆極性で残りの期間(2f〜4f)は同極性になる。そして、ゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y3上の各画素に印加されている電圧は図1の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(2f)だけが逆極性で残りの期間(1fと3f〜4f)は同極性になる。
【0039】
また、図6(b)のゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y6上の各画素に印加されている電圧は図1の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(fのタイミングからjのタイミングまで)だけが逆極性で残りの期間(1fからfのタイミングとjのタイミングから4fの終了まで)は同極性になる。そして、その下のゲート線Y8上の各画素に印加されている電圧は図1の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(jのタイミングからmのタイミングまで)だけが逆極性で残りの期間(1fからjのタイミングとmのタイミングから4fの終了まで)は同極性になる。従って、どの走査線に対しても隣接する両側の走査線での逆極性となる期間の合計は2フィールド期間(上下両側での各1フィールド期間ずつ)とほぼ等しくなる。(但し、各フレーム期間始めの1フィールド期間1fにおいて、飛び越し走査で極性が切り替わって選択されるゲート線については、隣接するその直前のゲート線に対して、1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間、或いは1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間と1選択期間前の1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間との差の分だけ、逆極性となる期間が僅かに大きくなる。)
このように、各ゲート線上の各画素に印加する電圧は隣り合う上下の各画素に印加する電圧と1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間だけが逆極性で残りの期間は同極性とする事ができるために、ディスクリネーションラインの発生を低減する事ができ、コントラストの向上、輝度の向上が可能になり、画質を大幅に向上する事ができる。
【0040】
尚、上記実施例は図5(a)に示すように各画素に電圧を印加する方法で説明したが、図5(b)に示すようにソース線ごとに極性を反転したり、図5(c)に示すようにソース線2本ごとに極性を反転しても同様の方法で駆動する事ができる。
【0041】
また、図1で示す図は、各画素に印加する電圧の極性を表すもので、実際に印加される電圧レベルを表すものではない。実際に各画素に印加する電圧は表示データに合わせて電圧レベルの異なる電圧が印加される。
【0042】
(実施例2)
本実施例は、実施例1と同様の駆動方法で、1フレーム期間に分割するフィールド期間の数を変えて8フィールド期間にした場合の駆動方法である。
【0043】
図2は、図5(a)に示される表示の各走査線方向の画素に電圧が書き込まれるタイミングと電圧の極性を示すものである。走査線方向の画素に印加する電圧の極性は同じ場合で、8フィールドに分けて駆動をおこない、図2のY1〜Ynは図6(b)のY1〜Ynの各ゲート線上の各画素のトランジスタをオンして書き込んでいるタイミングと1選択期間に書き込みが行われた後に引き続きそのままの極性で電圧が保持されている状態を示している。各画素に印加する電圧の極性は図6の共通電極608(共通電極608は図7の透明電極73を示す。)の電位Vを基準にして正、負で表している。
【0044】
図2の1Fは第1のフレームで2Fは第2のフレームを表している。
【0045】
第1のフレームでは、まず、1fで示す第1フィールドで、ゲート線Y1、Y9、...、Yn-7と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y1、Y17、・・・、Yn-7(Y1から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y9、Y25、・・・(Y9から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y1上の画素にaのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのa’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y9上の画素にbのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのb’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら8ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-7上の各画素まで電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。これで1フィールド期間が終了して、次の2fで示す第2フィールドが開始される。
【0046】
第2フィールドでは、ゲート線Y2、Y10、...、Yn-6と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y2、Y18、・・・、Yn-6(Y2から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y10、Y26、・・・(Y10から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y2上の画素にcのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのc’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y10上の画素にdのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのd’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら8ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-6上の各画素まで電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。これで2フィールド期間が終了して、次の3fで示す第3フィールドが開始される。
【0047】
このようにして、第3フィールドでは、ゲート線Y3、Y11、...、Yn-5と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y3、Y19、・・・、Yn-5(Y3から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y11、Y27、・・・(Y11から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y3上の画素にeのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのe’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0048】
第4フィールドでは、ゲート線Y4、Y12、...、Yn-4と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y4、Y20、・・・、Yn-4(Y4から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y12、Y28、・・・(Y12から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y4上の画素にfのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのf’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0049】
第5フィールドでは、ゲート線Y5、Y13、...、Yn-3と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y5、Y21、・・・、Yn-3(Y5から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y13、Y29、・・・(Y13から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y5上の画素にgのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのg’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0050】
第6フィールドでは、ゲート線Y6、Y14、...、Yn-2と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y6、Y22、・・・、Yn-2(Y6から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y14、Y30、・・・(Y14から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y6上の画素にhのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのh’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0051】
第7フィールドでは、ゲート線Y7、Y15、...、Yn-1と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y7、Y23、・・・、Yn-1(Y7から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y15、Y31、・・・(Y15から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y7上の画素にiのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのi’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0052】
第8フィールドでは、ゲート線Y8、Y16、...、Ynと8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y8、Y24、・・・、Yn(Y8から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y16、Y32、・・・(Y16から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y8上の画素にjのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのj’のタイミングまで保持する。そして、8ラインごとの飛び越し走査によりゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0053】
このようにして第8フィールドまで終了して第1のフレームが終了して、次に第2のフレームが開始される。
【0054】
第2のフレームは、第1のフレームと同じ要領で第1のフレームと逆極性で各画素に電圧を書き込むようにしている。そして、この動作を繰り返し、各画素が交流駆動される。
【0055】
このような駆動をする事によって、X1〜Xmで示すソース線に印加する電圧は1選択期間ごとに極性を切替えながら、例えば、図6(b)のゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y1上の各画素に印加されている電圧は図2の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(1f)だけが逆極性で残りの期間(2f〜8f)は同極性になる。そして、ゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y3上の各画素に印加されている電圧は図2の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(2f)だけが逆極性で残りの期間(1fと3f〜8f)は同極性になる。
【0056】
また、図6(b)のゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y6上の各画素に印加されている電圧は図2の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(6f)だけが逆極性で残りの期間(1f〜5fと7f〜8f)は同極性になる。そして、ゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y8上の各画素に印加されている電圧は図2の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(7f)だけが逆極性で残りの期間(1f〜6fと8f)は同極性になる。従って、どの走査線に対しても隣接する両側の走査線での逆極性となる期間の合計は2フィールド期間(上下両側での各1フィールド期間ずつ)とほぼ等しくなる。(但し、各フレーム期間始めの1フィールド期間1fにおいて、飛び越し走査で極性が切り替わって選択されるゲート線については、隣接するその直前のゲート線に対して、1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間、或いは1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間と1選択期間前の1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間との差の分だけ、逆極性となる期間が僅かに大きくなる。)
このように、各ゲート線上の各画素に印加する電圧は隣り合う上下の各画素に印加する電圧と1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間だけが逆極性で残りの期間は同極性とする事ができるために、ディスクリネーションラインの発生を低減する事ができ、コントラストの向上、輝度の向上が可能になり、画質を大幅に向上する事ができる。
【0057】
尚、上記実施例は図5(a)に示すように各画素に電圧を印加する方法で説明したが、図5(b)に示すようにソース線ごとに極性を反転したり、図5(c)に示すようにソース線2本ごとに極性を反転しても同様の方法で駆動する事ができる。(図5は実施例1に示すように、1フレーム期間を4フィールドに分けて駆動する場合を示しているためにゲート線方向に4画素づつ極性が反転しているが、実施例2ではこれが8画素づつの極性反転に変わる。)
また、図2で示す図は実施例1の説明で用いた図1と同様、各画素に印加する電圧の極性を表すもので、実際に印加される電圧レベルを表すものではない。実際に各画素に印加する電圧は表示データに合わせて電圧レベルの異なる電圧が印加される。
【0058】
(実施例3)
図3において実施例3に係る図を図3に示す。
【0059】
図3で示す図は実施例1、2の説明で用いた図1、2と同様、各画素に印加する電圧の極性を表すもので、実際に印加される電圧レベルを表すものではない。実際に各画素に印加する電圧は表示データに合わせて電圧レベルの異なる電圧が印加される。また、各画素に印加する電圧の極性は図6の共通電極608(共通電極608は図7の透明電極73を示す。)の電位Vを基準にして正、負で表している。
【0060】
図3の1Fは第1のフレームで2Fは第2のフレームを表している。
【0061】
第1のフレームでは、まず、1fで示す第1フィールドで、ゲート線Y1、Y5、Y9、...Yn-3と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y1、Y9、・・・(Y1から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y5、・・・、Yn-3(Y5から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y1上の画素にaのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのa’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y5上の画素にbのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのb’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y9上の画素にcのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのc’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-3にdのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのd’のタイミングまで保持する。これで1フィールド期間が終了して、次の2fで示す第2フィールドが開始される。
【0062】
第2フィールドでは、ゲート線Y3、Y7、Y11、...、Yn-1と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y3、Y11、・・・(Y3から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y7、・・・、Yn-1(Y7から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y3上の画素にeのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのe’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y7上の画素にfのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのf’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y11上の画素にfから1選択期間遅れたタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのf’から1選択期間遅れたタイミングまで保持する。このように、4ラインごとに書き込み電圧の極性を反転しながら順次選択して行き、ゲート線Yn-1にgのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのg’のタイミングまで保持する。これで2フィールド期間が終了して、次の3fで示す第3フィールドが開始される。
【0063】
第3フィールドでは、ゲート線Y2、Y6、Y10、...Yn-2と4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y2、Y10、・・・(Y2から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y6、・・・、Yn-2(Y6から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y2上の画素にhのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのh’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y6上の画素にiのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのi’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y10上の画素にjのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのj’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-2にkのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのk’のタイミングまで保持する。これで3フィールド期間が終了して、次の4fで示す第4フィールドが開始される。
【0064】
第4フィールドでは、ゲート線Y4、Y8、Y12...、Ynと4ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y4、Y12、・・・(Y4から8ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y8、・・・、Yn(Y8から8ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y4上の画素にlのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのl’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y8上の画素にmのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのm’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y12上の画素にmから1選択期間遅れたタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのm’から1選択期間遅れたタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら4ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Ynにnのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのn’のタイミングまで保持する。これで4フィールド期間が終了して、第1のフレームが終了して、次に第2のフレームが開始される。
【0065】
第2のフレームは、第1のフレームと同じ要領で第1のフレームと逆極性で各画素に電圧を書き込むようにしている。そして、この動作を繰り返し、各画素が交流駆動される。
【0066】
このような駆動をする事によって、X1〜Xmで示すソース線に印加する電圧は1選択期間ごとに極性を切替えながら、例えば、図6(b)のゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y1上の各画素に印加されている電圧は図3の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ2フィールド期間(1f〜2f)だけが逆極性で残りの期間(3f〜4f)は同極性になる。そして、ゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y3上の各画素に印加されている電圧は図3の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(2f)だけが逆極性で残りの期間(1fと3f〜4f)は同極性になる。
【0067】
また、図6(b)のゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y6上の各画素に印加されている電圧は図3の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(fのタイミングからiのタイミングまで)だけが逆極性で残りの期間(1f〜iのタイミングとiのタイミングから4fの終了まで)は同極性になる。そして、その下のゲート線Y8上の各画素に印加されている電圧は図3の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ2フィールド期間(fのタイミングからmのタイミングまで)だけが逆極性で残りの期間(1f〜fのタイミングとmのタイミングから4fの終了まで)は同極性になる。従って、どの走査線に対しても隣接する両側の走査線での逆極性となる期間の合計は3フィールド期間(上側との2フィールド期間と下側との1フィールド期間)とほぼ等しくなる。(但し、各フレーム期間始めの1フィールド期間1fにおいて、飛び越し走査で極性が切り替わって選択されるゲート線については、隣接するその直前のゲート線に対して、1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間、或いは1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間と1選択期間前の1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間との差の分だけ、逆極性となる期間が僅かに大きくなる。)
このように、各ゲート線上の各画素に印加する電圧は隣り合う上下の各画素に印加する電圧と1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間あるいは2フィールド期間だけが逆極性で残りの期間は同極性とする事ができるために、ディスクリネーションラインの発生を低減する事ができ、コントラストの向上、輝度の向上が可能になり、画質を大幅に向上する事ができる。
【0068】
実施例1との違いは、4つのフィールド期間の内の2fと3fで選択するラインを入れ替えている点である。このようにする事によって、チラツキの低減をする事ができる。
【0069】
尚、上記実施例は図5(a)に示すように各画素に電圧を印加する方法で説明したが、図5(b)に示すようにソース線ごとに極性を反転したり、図5(c)に示すようにソース線2本ごとに極性を反転しても同様の方法で駆動する事ができる。
【0070】
(実施例4)
本実施例は、実施例3と同様の駆動方法で、1フレーム期間に分割するフィールド期間の数を変えて8フィールド期間にした場合の駆動方法である。
【0071】
図4は、図5(a)に示すように走査線方向の画素に印加する電圧の極性は同じ場合で、8フィールドに分けて駆動する場合の各画素に印加する電圧の極性と電圧書き込みのタイミングを示す図で、図4のY1〜Ynは図6(b)のY1〜Ynの各ゲート線上の各画素に印加する電圧の極性と各画素のトランジスタをオンして書き込んでいるタイミングを示す図で、各画素に印加する電圧の極性は図6の共通電極608(共通電極608は図7の透明電極73を示す。)の電位を基準にして正、負で表している。また、図4で示す図は、各画素に印加する電圧の極性を表すもので、実際に印加される電圧レベルを表すものではない。実際に各画素に印加する電圧は表示データに合わせて電圧レベルの異なる電圧が印加される。
【0072】
図4の1Fは第1のフレームで2Fは第2のフレームを表している。
【0073】
第1のフレームでは、まず、1fで示す第1フィールドで、ゲート線Y1、Y9、...、Yn-7と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y1、Y17、・・・、Yn-7(Y1から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y9、Y25、・・・(Y9から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y1上の画素にaのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのa’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y9上の画素にbのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのb’のタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら8ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-7上の各画素まで電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。これで1フィールド期間が終了して、次の2fで示す第2フィールドが開始される。
【0074】
第2フィールドでは、ゲート線Y3、Y11、...、Yn-5と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y3、Y19、・・・、Yn-5(Y3から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y11、Y27、・・・(Y11から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y3上の画素にcのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのc’のタイミングまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y11上の画素にcから1選択期間遅れたタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれる第2のフレームのc’から1選択期間遅れたタイミングまで保持する。このように、書き込み電圧の極性を反転させながら8ライン毎の飛び越し走査で順次選択して行き、ゲート線Yn-5上の各画素まで電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。これで2フィールド期間が終了して、次の3fで示す第3フィールドが開始される。
【0075】
第3フィールドでは、ゲート線Y2、Y10、...、Yn-6と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y2、Y18、・・・、Yn-6(Y2から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y10、Y26、・・・(Y10から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y2上の画素にdのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、次の選択期間ではゲート線Y10上の画素にeのタイミングで1選択期間の間に負極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。このように、8ラインごとに書き込み電圧の極性を反転しながら順次選択して行き、ゲート線Yn-6上の各画素まで電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。これで3フィールド期間が終了して、次の4fで示す第4フィールドが始まる。
【0076】
このようにして、第4フィールドでは、ゲート線Y4、Y12、...、Yn-4と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y4、Y20、・・・、Yn-4(Y4から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y12、Y28、・・・(Y12から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y4上の画素にfのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、8ラインごとにゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0077】
第5フィールドでは、ゲート線Y5、Y13、...、Yn-3と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y5、Y21、・・・、Yn-3(Y5から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y13、Y29、・・・(Y13から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y5上の画素にgのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、8ラインごとにゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0078】
第6フィールドでは、ゲート線Y7、Y15、...、Yn-1と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y7、Y23、・・・、Yn-1(Y7から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y15、Y31、・・・(Y15から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y7上の画素にhのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、8ラインごとにゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0079】
第7フィールドでは、ゲート線Y6、Y14、...、Yn-2と8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y6、Y22、・・・、Yn-2(Y6から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y14、Y30、・・・(Y14から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y6上の画素にiのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、8ラインごとにゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0080】
第8フィールドでは、ゲート線Y8、Y16、...、Ynと8ライン毎の飛越し走査が行われ、選択がなされて書き込みが行われる。Y8、Y24、・・・、Yn(Y8から16ライン毎に相当するゲート線)は正極性で書き込みが行なわれ、Y16、Y32、・・・(Y16から16ライン毎に相当するゲート線)は負極性で書き込みが行われる。ゲート線Y8上の画素にjのタイミングで1選択期間の間に正極性側の電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。そして、8ラインごとにゲート線を選択して、1選択期間ごとに各画素に印加する電圧の極性を切替えながら、選択したゲート線上の各画素に電圧が書き込まれて次に書き込まれるまで保持する。
【0081】
このようにして第8フィールドまで終了して第1のフレームが終了して、次に第2のフレームが開始される。
【0082】
第2のフレームは、第1のフレームと同じ要領で第1のフレームと逆極性で各画素に電圧を書き込むようにしている。そして、この動作を繰り返し、各画素が交流駆動される。
【0083】
このような駆動をする事によって、X1〜Xmで示すソース線に印加する電圧は1選択期間ごとに極性を切替えながら、例えば、図6(b)のゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y1上の各画素に印加されている電圧は図4の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ2フィールド期間(1f〜2f)だけが逆極性で残りの期間(3f〜8f)は同極性になる。そして、ゲート線Y2上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y3上の各画素に印加されている電圧は図4の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(2f)だけが逆極性で残りの期間(1fと3f〜8f)は同極性になる。
【0084】
また、図6(b)のゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その上のゲート線Y6上の各画素に印加されている電圧は図4の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間(6f)だけが逆極性で残りの期間(1f〜5fと7f〜8f)は同極性になる。そして、ゲート線Y7上の各画素の印加電圧に対して、その下のゲート線Y8上の各画素に印加されている電圧は図4の第1のフレーム期間について見ると、1フレーム期間中のほぼ2フィールド期間(6f〜7f)だけが逆極性で残りの期間(1f〜5fと8f)は同極性になる。従って、どの走査線に対しても隣接する両側の走査線での逆極性となる期間の合計は3フィールド期間(上側との2フィールド期間と下側との1フィールド期間)とほぼ等しくなる。(但し、各フレーム期間始めの1フィールド期間1fにおいて、飛び越し走査で極性が切り替わって選択されるゲート線については、隣接するその直前のゲート線に対して、1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間、或いは1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間と1選択期間前の1フィールド期間1fの開始から書き込みが行われるタイミングまでの期間との差の分だけ、逆極性となる期間が僅かに大きくなる。)
このように、各ゲート線上の各画素に印加する電圧は隣り合う上下の各画素に印加する電圧と1フレーム期間中のほぼ1フィールド期間あるいは2フィールド期間だけが逆極性で残りの期間は同極性とする事ができるために、ディスクリネーションラインの発生を低減する事ができ、コントラストの向上、輝度の向上が可能になり、画質を大幅に向上する事ができる。また、チラツキを低減できる。
【0085】
尚、上記実施例は図5(a)に示すように各画素に電圧を印加する方法で説明したが、図5(b)に示すようにソース線ごとに極性を反転したり、図5(c)に示すようにソース線2本ごとに極性を反転しても同様の方法で駆動する事ができる。(図5は実施例3に示すように、1フレーム期間を4フィールドに分けて駆動する場合を示しているためにゲート線方向に4画素づつ極性が反転しているが、実施例4ではこれが8画素づつの極性反転に変わる。)
(実施例5)
上記実施例1から4に示す駆動方法で、1フレーム期間に分割するフィールド数を変えながら表示品質の評価をしたところ、32フィールドくらいまで分割していくと、ほぼディスクリネーションの影響が無くなり、輝度やコントラストの低下が解消されることが確認できた。
【0086】
また、液晶表示装置の制御回路は、分割するフィールド数が増えるほど複雑になってしまう。
【0087】
これらの事から、分割するフィールド数は2〜32の範囲にすることで、輝度やコントラスト等の表示品質の向上を実現しながら、制御回路の最適化も実現する事ができた。
【0088】
(実施例6)
上記、実施例1〜5に示した駆動方法による反射型の液晶ライトバルブを使った液晶プロジェクタを作製してして画質の評価をしたところ、輝度とコントラストが向上して画質が大幅に上がった。
【0089】
また、アモルファスシリコンTFTを使った直視型の液晶表示装置を作製して画質の評価をしたところ、輝度とコントラストが向上して画質が上がった。この表示装置をパーソナルコンピュータやテレビに組み込む事によって、画質が向上して見易い電子機器を提供する事ができる。
【0090】
尚、実施例1、2、3、4、6は、1フレーム期間を4フィールドと、8フィールドに分けた場合を例として説明したが、分割するフィールド数は2以上で走査線数以下の整数であればよい。また、走査線数がフィールド数の整数倍にならない場合でも、仮想の走査線を含めて整数倍にしても良いし、各フィールドごとに選択する最後の走査線を選択し終わったら、次のフィールドに行くようにしても良い。
【0091】
また、実施例1〜6で示した液晶モード以外の物、例えば、TNモードや45度ツイストTNモードとうに於いても同様の駆動方法で、ディスクリネーションラインを低減して画質を向上する事ができる。
【0092】
また、実施例1〜6では、シリコン基板に液晶ドライバを組み込んで、各画素にMOSトランジスタによるスイッチング素子を付けた反射型の液晶ライトバルブを例にして説明したが、アモルファスシリコンTFTやポリシリコンTFT等のスイッチング素子によるアクティブマトリクスの液晶表示装置であれば同様の駆動方法でディスクリネーションラインを低減して画質を向上する事ができる。また、非線形の2端子素子を使ったアクティブマトリクスの液晶表示装置についても同様の考え方で駆動できる。
【0093】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の液晶表示装置によれば、各ゲート線上の各画素に印加する電圧が隣り合う上下の各画素に印加する電圧と逆極性の期間が電圧を印加している期間全体の中の一部だけで、残りの期間は同極性とする事ができ、逆極性の電圧が印加される期間の長さがどのラインについてもほぼ同じにできるために、ディスクリネーションラインの発生を低減する事ができ、コントラストの向上、輝度の向上が可能になり、チラツキも低減して、画質を大幅に向上する事ができる。
【0094】
また、本発明の電子機器は、輝度やコントラストが向上し、チラツキが低減され、液晶表示装置の画質が大幅に向上して見やすくする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で各画素に印加する電圧の極性と電圧書き込みのタイミングを示す図。
【図2】本発明の一実施例で各画素に印加する電圧の極性と電圧書き込みのタイミングを示す図。
【図3】本発明の一実施例で各画素に印加する電圧の極性と電圧書き込みのタイミングを示す図。
【図4】本発明の一実施例で各画素に印加する電圧の極性と電圧書き込みのタイミングを示す図。
【図5】本発明の一実施例で第1のフレーム期間に各画素に印加する電圧の極性を示す図。
【図6】アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動回路と画素の構成の一例を示すブロック図。
【図7】反射型液晶ライトバルブの構成の一例を示す断面図。
【図8】ディスクリネーションラインの発生の様子を示す図。
【図9】従来駆動での各画素に印加する電圧の極性を示す図。
【符号の説明】
601.画素部の等価回路
602.トランジスタ
603.ゲート
604.ソース
605.ドレイン及び画素電極
606.液晶
607.保持容量
608.共通電極
611.信号線ドライバ
612.ゲート線ドライバ
613.画素部
614.ゲート線
615.ソース線
71. 偏光手段
72. ガラス基板
73. 透明電極
74.76.配向膜
75. 液晶
77. シリコン基板
Claims (3)
- 複数の走査線及びソース線と、走査線とソース線の交差に対応して設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極に対向する共通電極と、前記複数の画素電極の各々に対応して設けられたスイッチング素子と、を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置の駆動方法であって、
複数のフィールドからなる1フレーム期間において、
前記複数のフィールドのそれぞれにおいて、前記複数の走査線のうち複数本の走査線を選択するとともに、
各前記フィールド同士で互いに異なる走査線を選択することで、前記1フレーム期間内で全ての前記複数の走査線を選択し、
各前記フィールド内で選択される前記複数本の走査線には、前記共通電極の電位に対する極性が正極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線と、前記極性が負極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線とがあり、
前記1フレーム期間内では、前記極性が正極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した正極性の領域と、前記極性が負極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した負極性の領域とが存在し、
前記正極性の領域及び負極性の領域は、前記1フィールド期間ごとに移動し、
前記1フレーム期間内において、前記複数の走査線のうちの任意の第1の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性が、前記第1の走査線と隣接し、当該第1の走査線より後に選択される第2の走査線に対応する各画素電極に印加する電圧の前記共通電極の電位に対する極性に対して、逆の極性となるフィールドと、同じ極性となるフィールドとを有し、
前記1フレーム期間内において、前記同じ極性となるフィールドの数は前記逆の極性となるフィールドの数よりも多い
ことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 複数の走査線及びソース線と、走査線とソース線の交差に対応して設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極に対向する共通電極と、前記複数の画素電極の各々に対応して設けられたスイッチング素子と、を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置であって、
複数のフィールドからなる1フレーム期間において、
前記複数のフィールドのそれぞれにおいて、前記複数の走査線のうち複数本の走査線を選択するとともに、
各前記フィールド同士で互いに異なる走査線を選択することで、前記1フレーム期間内で全ての前記複数の走査線を選択し、
各前記フィールド内で選択される前記複数本の走査線には、前記共通電極の電位に対する極性が正極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線と、前記極性が負極性となる電圧が印加される複数の画素電極に対応した走査線とがあり、
前記1フレーム期間内では、前記極性が正極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した正極性の領域と、前記極性が負極性の電圧が印加される複数の画素電極に対応する走査線が複数隣接した負極性の領域とが存在し、
前記正極性の領域及び負極性の領域は、前記1フィールド期間ごとに移動し、
前記1フレーム期間内において、前記複数の走査線のうちの任意の第1の走査線に対応する各画素電極に印加される電圧の前記共通電極の電位に対する極性が、前記第1の走査線と隣接し、当該第1の走査線より後に選択される第2の走査線に対応する各画素電極に印加される電圧の前記共通電極の電位に対する極性に対して、逆の極性となるフィールドと、同じ極性となるフィールドとを有し、
前記1フレーム期間内において、前記同じ極性のフィールドとなる数は前記逆の極性となるフィールドの数よりも多い
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項2に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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