JP3698250B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルーム内にワイヤーハーネスを配索する場合、そのワイヤーハーネスを構成しているコネクタハウジングをボディに固定することで所定の配索経路を確保することが行われているが、このようにコネクタハウジングをボディ固定する手段として、従来、図11に示す手段がとられている。
【0003】
これは、ボディ1には、取付孔3を有する板状のステー2を設け、コネクタハウジング4の下面には、取付孔3に係止される突起5を形成するとともにその突起5の両側に鉤形断面のガイド6を形成しておき、その両鉤形ガイド6をステー2の両側縁に嵌合させつつスライドさせることで、コネクタハウジング4をステー2に取り付けるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように1つのコネクタハウジング4を1つのステー2を介してボディ1に取り付ける手段では、エンジンルーム内に複数のワイヤーハーネスが配索される場合に、ステー2の数が多くなるだけでなく、ボディ1側に複数のステー2を配置するためのスペースも必要となる、という問題が生じる。
【0005】
本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、1つのステーにより複数のコネクタハウジングを相手側取付部材に取り付けることができるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、コネクタハウジングとこのコネクタハウジング内に収容される端子金具とを備えてなり、相手側取付部材に対してステーを介して取り付けられるようになっているとともに、前記コネクタハウジング同士を連結し得るようになっているコネクタであって、前記コネクタハウジングの外面には、第1連結部と、他の前記コネクタハウジングに形成されている前記第1連結部と嵌合することで双方のコネクタハウジングを連結状態とする第2連結部と、第1ロック部と、前記コネクタハウジングの外面に沿い、且つその外面との間に前記ステーの挿入空間を空けて延びるとともに、前記コネクタハウジングの外面に対して接近・離間方向に弾性的に傾動変形し得る弾性ロック片とが形成され、この弾性ロック片における前記挿入空間に臨む内面には、前記ステーと係止することでそのステーの前記挿入空間からの離脱を規制する突起状のステー用ロック部が形成され、前記弾性ロック片における前記挿入空間と反対側の外面には、前記第1ロック部と係止することで連結状態とされたコネクタハウジング同士の離脱を規制する第2ロック部が形成され、前記コネクタハウジングの外面と前記突起状のステー用ロック部との間には、前記コネクタハウジングの前記第2ロック部と前記他のコネクタハウジングの前記第1ロック部が係止する過程で、前記弾性ロック片が前記挿入空間内に進出する方向に弾性撓みすることを許容する空間が設けられている構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入空間に対する前記ステーの挿入方向は、前記弾性ロック片の傾動支点側から延出端側に向かう方向と同じ方向とされている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、連結状態とされている2つのコネクタハウジングの間に治具を差し込み、その治具により、前記第1ロック部から前記第2ロック部を解離させる方向へ前記弾性ロック片を傾動させることが可能となっており、
前記コネクタハウジングに対する前記治具の差込みの入口は、前記コネクタハウジングにおける電線導出面とは反対側に面して設けられている構成とした。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、連結状態とされている2つのコネクタハウジングの間に治具を差し込み、その治具により、前記第1ロック部から前記第2ロック部を解離させる方向へ前記弾性ロック片を傾動させることが可能となっており、
前記コネクタハウジングに対する前記治具の差込み方向は、前記弾性ロック片における傾動支点側から延出端側へ向かう方向と同じ方向とされている構成とした。
【0009】
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4の発明において、前記コネクタハウジングにおける前記第1ロック部の形成されている外面には、前記弾性ロック片を傾動させるための前記治具の傾き動作を許容する逃がし凹部が形成されている構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
コネクタハウジング同士の連結に際しては、一方のコネクタハウジングの第1連結部と他方のコネクタハウジングの第2連結部とを嵌合させるとともに、第1ロック部と第2ロック部とを係止させることで離脱規制する。また、ステーにコネクタハウジングを取り付ける際には、ステーを挿入空間に差し込んでステー用ロック部をステーに係止させる。
【0011】
[請求項2の発明]
挿入空間にステーを挿入した状態では、ステーの基端部は、弾性ロック片の延出端とは反対側へ向けて挿入空間外へ延びる。したがって、弾性ロック片のステー用ロック部とステーとのロックを外すために弾性ロック片の延出端に指や治具などを宛う際には、その指や治具がステーと干渉せずに済む。
[請求項3の発明]
治具は、電線の導出されている側とは反対側から差し込まれるようになっているので、差込みの際に電線が邪魔にならずに済む。
【0012】
[請求項4の発明]
弾性ロック片を傾動させる際には治具を傾けるように操作するが、このときの、治具の傾き支点と弾性ロック片の傾動の支点とがほぼ同じ位置となるので、治具は概ね弾性ロック片に沿わせた状態を保つ。
[請求項5の発明]
逃がし凹部を形成したことにより、第1ロック部の形成されている外面と弾性ロック片の外面との間の隙間を狭めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、相手側取付部材Aに対してステーSを介して取り付けられるようになっている。ステーSは、板状をなし、相手側取付部材Aの上面に対しその端縁から先端部を突出させた状態で水平に固定されている(図1及び図6を参照)。また、ステーSの平面形状は、図8に想像線で示すように、全体として方形をなし、コネクタハウジング10に嵌合される先端部分が基端側に対して段差状に幅狭となった形状であり、この段差部分が突当部Saとなっている。また、ステーSの幅狭部Sbには、その幅方向中央に位置する方形のロック孔Scが形成されている。
【0014】
コネクタは、いわゆるジョイントコネクタと称されるものであり、コネクタハウジング10と、このコネクタハウジング10内対して後方から挿入される複数のハーネス側端子金具11と、コネクタハウジング10の内部において複数のハーネス側端子金具11同士を導通可能に接続させるためのジョイント端子金具12とを備えて構成されている。ハーネス側端子金具11に接続された電線13は、コネクタハウジング10の後端面、即ち電線導出面14から後方へ導出されている。
【0015】
尚、以下の説明において、前後方向に付いては、図1〜図8における右側を前側ということにする。また、上下方向については、図1〜図6を基準とする。
さて、コネクタハウジング10は、全体として高さに比べて幅寸法が大きい扁平な角筒形をなし、その前端部は前面壁15で塞がれた形態となっている。コネクタハウジング10の外面のうち平坦状の上面10Uには、その幅方向及び前後方向におけるほぼ中央に位置して第1ロック部16が形成されている。第1ロック部16は、突起状をなし、前面がコネクタハウジング10の上面10U、即ち前後方向(連結相手のコネクタハウジング10から離脱方向)に対して傾斜した誘導面16Fとなっているとともに、後面がコネクタハウジング10の上面10Uに対して直角又はオーバーハング状に立ち上がった係止面16Rとなっている。
【0016】
また、コネクタハウジング10の上面10Uには、第1ロック部16よりも前方に位置して逃がし凹部17が形成されている。この逃がし凹部17は、前後方向に細長く延びているとともに、前方に向かって下り傾斜となっている。即ち、前方に向かうほど逃がし凹部17の深さが深くなっている。この逃がし凹部17の左右の左右両内側面は、前方から視て、上に向かって幅広となるように傾斜している。また、逃がし凹部17の底面の幅は前後方向における全長に亘って一定幅であって、その幅寸法は第1ロック部16とほぼ同じ寸法となっている。
【0017】
さらに、コネクタハウジング10の上面10Uには、第1ロック部16を挟むように位置する左右一対の第1連結部18が形成されている。第1連結部18は、前方から視て内側へ屈曲したL字形(鉤形)断面をなし、前後方向(=コネクタハウジング10同士を連結する際の組付け方向)に直線状に延びている。また、第1連結部18の後端部には第1ストッパ19が形成されている。
コネクタハウジング10の平坦状の下面10Lには、その幅方向中央に位置して方形の板部20が形成されている。この板部20は、その左右両側縁においてコネクタハウジング10の下面10Lに連なっているとともに、コネクタハウジング10の下面10Lに対して平行をなしている。板部20のうち幅方向中央部分は、左右一対のスリット21により後方へコネクタハウジング10の下面10Lと平行に片持ち状に延出する弾性ロック片22となっている。この弾性ロック片22は、コネクタハウジング10の下面10Lに沿い、且つその下面10Lとの間にステーSの挿入空間23を空けて延びているとともに、コネクタハウジング10の下面10Lに対して接近・離間方向(上下方向)に弾性的に傾動変形し得るようになっている。
【0018】
この弾性ロック片22における挿入空間23に臨む内面(上面)には、ステーSと係止することでそのステーSの挿入空間23からの離脱を規制する突起状のステー用ロック部24が形成されている。このステー用ロック部24の前面は前後方向(挿入空間23に対するステーSの差し込み方向)に対して傾斜した誘導面24Fとなつているとともに、後面が前後方向(挿入空間23に対するステーSの抜き方向)に対して直角又はオーバーハング状をなす係止面24Rとなっている。
【0019】
一方、弾性ロック片22における挿入空間23と反対側の外面(下面)には、上記第1ロック部16と係止可能な突起状の第2ロック部26が形成されている。この第2ロック部26の前面は、前後方向(連結相手のコネクタハウジング10から離脱する方向)に対して直角又はオーバーハング状をなす係止面26Fとなっているとともに、後面は前後方向(連結相手のコネクタハウジング10に対する組付け方向)に対して傾斜した誘導面26Rとなっている。また、弾性ロック片22の下面には、第2ロック部26から前方及び後方の双方に延びるガイド溝27F,27Rが形成されている。
【0020】
また、板部20における左右両縁部は、幅方向外向きに突出するとともに前後方向に直線状に延びるリブ状の第2連結部28となっている。この第2連結部28は、上記第1連結部18の溝部に対し前後方向への相対的に摺動を可能に嵌合されるようになっている。また、第2連結部28の前端部には、第2ストッパ29が形成されている。
ここで、各部材の方向についてまとめて説明する。弾性ロック片22の延出方向は、その弾性ロック片22が形成されているコネクタハウジング10が、第1ロック部16を係止させる相手側(図1における上側)のコネクタハウジング10に対して組み付られる方向と同じ方向である。弾性ロック片22の延出方向と挿入空間23に対するステーSの挿入方向は同じ方向である。弾性ロック片22の延出方向とコネクタハウジング10に対する治具Jの差込み方向は同じ方向である。挿入空間23に対するステーSの挿入方向はコネクタハウジング10に対する治具Jの差込み方向と同じ方向である。コネクタハウジング10からの電線13の導出方向と弾性ロック片22の延出方向は同じ方向である。コネクタハウジング10からの電線13の導出方向と挿入空間23に対するステーSの挿入方向は同じ方向である。コネクタハウジング10からの電線13の導出方向とコネクタハウジング10に対する治具Jの差込み方向は同じ方向である。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。
コネクタハウジング10同士の連結に際しては、図1において、下側に位置するコネクタハウジング10の第1連結部18に対し、上側に位置するコネクタハウジング10の第2連結部28を前方から嵌合して連結状態にする。この連結の過程では、下側のコネクタハウジング10の第1ロック部16が上側のコネクタハウジング10の前側のガイド溝27F内を移動し、次いで、第1ロック部16と第2ロック部26の双方の誘導面16F,26Rが当接すると、その傾斜により上側のコネクタハウジング10の弾性ロック片22が上方(上側のコネクタハウジング10の下面10Lに接近する方向であって、挿入空間23内に進出する方向)に弾性的に傾動変位し、これによってその弾性ロック片22の第2ロック部26が下側の第1ロック部16を乗り越える。
【0022】
そして、両コネクタハウジング10が正規の連結状態に至ると、弾性ロック片22が弾性復帰して第1ロック部16の係止面16Rに対して第2ロック部26の係止面26Fが後方から係止する状態となり、これによって上側のコネクタハウジング10の前方への抜けが規制される。また同時に、下側のコネクタハウジング10の第1連結部18の第1ストッパ19に対して上側のコネクタハウジング10の第2連結部28の後端が突き当たるとともに、第1連結部18の前端に対して第2連結部28の第2ストッパ29が突き当たり、この2つの突き当たり動作によって両コネクタハウジング10のそれ以上の組付け方向の遊動(下側のコネクタハウジング10の上側のコネクタハウジング10に対するそれ以上の後方への相対移動)が規制される。以上により、両コネクタハウジング10は前後方向への相対移動を規制された状態にロックされる。
【0023】
さて、この連結状態から両コネクタハウジング10を離脱する際には、図3に示すように、マイナスドライバー状の細長い治具Jを両コネクタハウジング10の間に形成される差込み用の入り口30に対向させ、図4に示すように、その治具Jを、入り口30から弾性ロック片22と下側のコネクタハウジング10の上面10Uとの間、即ち、逃がし凹部17内に差し込んで、差し込み方向先端部を上向きに(弾性ロック片22に向かって)傾ける。このときの傾動の支点は、逃がし凹部17の前端縁(入り口30側の端縁)となる。このように治具Jを傾動操作すると、治具Jの先端が弾性ロック片22における第1ロック部16の少し前側の位置を押してその弾性ロック片22を上方へ強制的に弾性変位させる。これにより、第1ロック部16と第2ロック部26との係合が解除されて両コネクタハウジング10の離脱方向の相対移動が許容される。そして、このロック解除状態を保ったままで、図5に示すように、上側のコネクタハウジング10を前方へスライドさせれば、両コネクタハウジング10が離脱される。
【0024】
また、コネクタハウジング10をステーSに取り付ける際には、後方へ水平に突出するステーSに対し、後方からコネクタハウジング10の下面10L部分を接近させ、その挿入空間23内にステーSを嵌合させる。嵌合の過程では、ステーSの先端(後端)がステー用ロック部24の誘導面24Fに当接してその傾斜により弾性ロック片22が下方(コネクタハウジング10の下面10Lから離間する方向であって、挿入空間23とは反対の方向)へ弾性変位する。そして、ステーSに対してコネクタハウジング10が正規の取付け位置に達すると、ステーSの突当部Saが板部20の左右両端部における前端面に当接して、ステーSのそれ以上の挿入空間23への差し込みが規制されるとともに、弾性ロック片22が弾性復帰してそのロック孔Scとステー用ロック部24が嵌合し、そのステー用ロック部24の係止面24Rがロック孔Scの後端縁に対して前方から係止し、もってステーSに対するコネクタハウジング10の後方へ抜けが規制される。以上により、コネクタハウジング10がステーSに対して抜き挿し不能状態にロックされる。
【0025】
さて、ステーSに取り付けられているコネクタハウジング10を外す際には、弾性ロック片22の後端部(自由端部)に指を引っ掛けてその弾性ロック片22を下方(コネクタハウジング10の下面10Lから離間する方向)へ強制的に弾性変位させる。すると、図6に示すように、ステー用ロック部24がステーSのロック孔Scから解離してロック解除状態となるから、あとは、そのロック解除状態を保ったままコネクタハウジング10を後方へ移動させればステーSから外される。
【0026】
上述のように本実施形態においては、コネクタハウジング10の上面10Uにコネクタハウジング10同士の連結手段である第1ロック部16を形成するとともに、下面10Lには、コネクタハウジング10動の連結手段としての第2ロック部26とステーSへの組付け手段としてのステー用ロック部24とを備える弾性ロック片22を設けたので、コネクタハウジング10を複数個連結した状態で1つのステーSに取り付けることができる。
【0027】
また、挿入空間23に対するステーSの挿入方向を、弾性ロック片22の傾動支点側から延出端側に向かう方向と同じ方向としたので、挿入空間23にステーSを挿入した状態では、ステーSの基端部(前端側)は、弾性ロック片22の延出端(後端)とは反対側へ向けて挿入空間23外へ延びることになる。したがって、弾性ロック片22のステー用ロック部24とステーSとのロックを外すために弾性ロック片22の延出端に指や治具Jなどを宛う際には、その指や治具JがステーSと干渉せずに済んでいる。
【0028】
コネクタハウジング10に対する治具Jの差込みの入口30は、コネクタハウジング10における電線導出面14とは反対側に面して設けられ、治具Jが、電線13の導出されている側とは反対側から差し込まれるようになっているので、治具Jを差し込む際に電線13が邪魔にならずに済んでいる。
また、弾性ロック片22を傾動させる際には治具Jを傾けるように操作するが、本実施形態ではコネクタハウジング10に対する治具Jの差込み方向を、弾性ロック片22におけるその傾動支点側から延出端側へ向かう方向と同じ方向としているので、治具Jの傾き操作のときの、治具Jの傾き支点と弾性ロック片22の傾動の支点とが前後方向においてほぼ同じ位置となる。したがって、治具Jは概ね弾性ロック片22に沿わせた状態を保つことができる。
【0029】
また、コネクタハウジング10の上面10Uに弾性ロック片22を傾動させるための治具Jの傾き動作を許容する逃がし凹部17を形成したので、連結状態における下側のコネクタハウジング10の上面10U(第1ロック部16の形成されている面)と上側のコネクタハウジング10における弾性ロック片22の下面との間の隙間を狭めることが実現されている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0030】
(1)上記実施形態ではワイヤーハーネスの端末に取り付けられるジョイントコネクタに適用した場合について説明したが、本発明は、いわゆるワイヤーハーネスの経路途中に設けられるワイヤツーワイヤタイプのコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態の弾性ロック片の延出方向は、その弾性ロック片が形成されているコネクタハウジングの第1ロック部を係止させる相手側(図1における上側)のコネクタハウジングに対する組み付け方向と同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向は互いに逆向きとしてもよい。
【0031】
(3)上記実施形態では弾性ロック片の延出方向と挿入空間に対するステーの挿入方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向きを逆向きとしてもよい。
(4)上記実施形態では弾性ロック片の延出方向とコネクタハウジングに対する治具の差込み方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向を互いに逆向きとしてもよい。
(5)上記実施形態では挿入空間に対するステーの挿入方向とコネクタハウジングに対する治具の差込み方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向を互いに逆向きとしてもよい。
【0032】
(6)上記実施形態ではコネクタハウジングからの電線の導出方向と弾性ロック片の延出方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向を逆向きとしてもよい。
(7)上記実施形態ではコネクタハウジングからの電線の導出方向と挿入空間に対するステーの挿入方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向を逆向きとしてもよい。
(8)上記実施形態ではコネクタハウジングからの電線の導出方向とコネクタハウジングに対する治具の差込み方向とを同じ方向としたが、本発明によれば、双方の方向を逆向きとしてもよい。
【0033】
(9)上記実施形態では第1ロック部と第2ロック部の双方を突起状としたが、本発明によれば、第1ロック部と第2ロック部のうちのいずれか一方を突起状にするとともに他方を孔状としてもよい。
【0034】
(10)上記実施形態では第1ロック部と第2ロック部をコネクタハウジングの互いに正反対となる外面に設けたが、本発明によれば、第1ロック部の形成される外面と第2ロック部の形成される外面とが互いに直交するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてコネクタハウジング同士を連結するとともにコネクタをステーに取り付けた状態を示す断面図
【図2】コネクタハウジングの断面図
【図3】コネクタハウジング同士のロックを解除する前の状態を示す部分断面図
【図4】コネクタハウジング同士のロック解除途中の状態を示す部分断面図
【図5】コネクタハウジング同士のロックを解除した状態を示す部分断面図
【図6】弾性ロック片とステーとのロックを解除した状態を示す部分断面図
【図7】コネクタハウジングの平面図
【図8】コネクタハウジングの底面図
【図9】コネクタハウジングの正面図
【図10】コネクタハウジングの背面図
【図11】従来例の断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング
11,12…端子金具
13…電線
14…電線導出面
16…第1ロック部
17…逃がし凹部
18…第1連結部
22…弾性ロック片
23…挿入空間
24…ステー用ロック部
26…第2ロック部
28…第2連結部
30…コネクタハウジング間における治具の差込みの入口
A…相手側取付部材
S…ステー
Claims (5)
- コネクタハウジングとこのコネクタハウジング内に収容される端子金具とを備えてなり、相手側取付部材に対してステーを介して取り付けられるようになっているとともに、前記コネクタハウジング同士を連結し得るようになっているコネクタであって、
前記コネクタハウジングの外面には、
第1連結部と、
他の前記コネクタハウジングに形成されている前記第1連結部と嵌合することで双方のコネクタハウジングを連結状態とする第2連結部と、
第1ロック部と、
前記コネクタハウジングの外面に沿い、且つその外面との間に前記ステーの挿入空間を空けて延びるとともに、前記コネクタハウジングの外面に対して接近・離間方向に弾性的に傾動変形し得る弾性ロック片とが形成され、
この弾性ロック片における前記挿入空間に臨む内面には、前記ステーと係止することでそのステーの前記挿入空間からの離脱を規制する突起状のステー用ロック部が形成され、
前記弾性ロック片における前記挿入空間と反対側の外面には、前記第1ロック部と係止することで連結状態とされたコネクタハウジング同士の離脱を規制する第2ロック部が形成され、
前記コネクタハウジングの外面と前記突起状のステー用ロック部との間には、前記コネクタハウジングの前記第2ロック部と前記他のコネクタハウジングの前記第1ロック部が係止する過程で、前記弾性ロック片が前記挿入空間内に進出する方向に弾性撓みすることを許容する空間が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記挿入空間に対する前記ステーの挿入方向は、前記弾性ロック片の傾動支点側から延出端側に向かう方向と同じ方向とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 連結状態とされている2つのコネクタハウジングの間に治具を差し込み、その治具により、前記第1ロック部から前記第2ロック部を解離させる方向へ前記弾性ロック片を傾動させることが可能となっており、
前記コネクタハウジングに対する前記治具の差込みの入口は、前記コネクタハウジングにおける電線導出面とは反対側に面して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 連結状態とされている2つのコネクタハウジングの間に治具を差し込み、その治具により、前記第1ロック部から前記第2ロック部を解離させる方向へ前記弾性ロック片を傾動させることが可能となっており、
前記コネクタハウジングに対する前記治具の差込み方向は、前記弾性ロック片における傾動支点側から延出端側へ向かう方向と同じ方向とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。 - 前記コネクタハウジングにおける前記第1ロック部の形成されている外面には、前記弾性ロック片を傾動させるための前記治具の傾き動作を許容する逃がし凹部が形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のコネクタ。
Priority Applications (4)
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