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JP3697864B2 - パルス発生装置 - Google Patents

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JP3697864B2 JP31283297A JP31283297A JP3697864B2 JP 3697864 B2 JP3697864 B2 JP 3697864B2 JP 31283297 A JP31283297 A JP 31283297A JP 31283297 A JP31283297 A JP 31283297A JP 3697864 B2 JP3697864 B2 JP 3697864B2
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武志 鴨井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高電圧パルスを発生させるパルス発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高圧ナトリウム灯、メタルハライド灯等の高圧放電灯(HIDランプ)を点灯させるためには、放電を開始させる高電圧を該放電灯に印加する必要がある。このための回路方式は多数知られている。図28,図29は、従来の放電灯点灯装置の一例を示すもので、図28に示す回路は例えば、実開昭59−52599号公報に示されたものと略同様の回路を有する放電灯点灯装置であり、この放電灯点灯装置1は負荷としての高圧放電灯2を始動又は再始動させるために、高電圧を発生させるイグナイタとしてのパルス発生装置3を有するものである。
【0003】
放電灯点灯装置1は、交流電源Vsに接続され、高圧ナトリウム灯、メタルハライド灯等の高圧放電灯2に電力を供給すると共に、点灯を維持するための安定器4と高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3からなる。安定器4の出力側には、バイパスコンデンサCpが並列に接続され、そのバイパスコンデンサCpと高圧放電灯2で形成される閉ループ内に後述のパルストランスPTの二次巻線PTが接続されている。
【0004】
パルス発生装置3は、放電ギャップGを有し、交流電源Vsに接続されて、放電ギャップGに電力を供給する直流高圧発生回路5と、該直流高圧発生回路5の出力に接続されたコンデンサCとパルストランスPTにより構成されている。直流高圧発生回路5は、例えば、交流電源Vsを昇圧、整流するもので、その出力が前記コンデンサCに接続されており、、またコンデンサCの両端にはパルストランスPTの1次巻線PTと放電ギャップGの直列回路が接続されている。
【0005】
この従来例の動作を以下に説明する。まず交流電源Vsをオンすると、安定器4を介してその二次電圧が高圧放電灯2の両端に印加される。次にパルス発生装置3の交流電源Vsをオンすると、直流高圧発生回路5が動作して、コンデンサCを充電し、コンデンサCの両端電圧Vcは、図29(a)に示すように徐々に上昇する。
【0006】
コンデンサCの両端電圧Vcが放電ギャップGの放電開始電圧VG1に達すると、放電ギャップGは絶縁破壊し、その際、コンデンサCに蓄えられた電荷がパルストランスPTの1次巻線PTを介して急峻に放電され、電圧Vcが急激に低下する。この時、パルストランスPTの両端の1次巻線PTには高電圧が発生し、更に二次巻線PTにはその巻線比に応じて高圧のパルス電圧が発生する。
【0007】
この高圧パルスをバイパスコンデンサCpを介して高圧放電灯2の両端に印加して該高圧放電灯2の両端に印加して始動させる。1回目のパルスで始動しない場合は、コンデンサCの充放電灯を繰り返し、連続的にパルス電圧を発生させ、放電灯2が点灯すれば、パルス発生装置3の動作を呈し、パルス電圧の発生を停止する。
【0008】
例えば、高圧パルスをバイパスコンデンサCpを介して高圧放電灯2の両端に印加して始動させる。1回目のパルスで始動しない場合は、コデンサCの充放電を繰り返し、連続的にパルス電圧を発生させ、放電灯2が点灯すれば、パルス発生装置3の動作を停止し、パルス電圧の発生を停止する。
【0009】
例えば、図28に示す回路において、放電ギャップGの放電開始電圧VG1を数千ボルト、パルストランスPTの巻数比を10倍程度に設定すれば、二次巻線PTには数万ボルトの非常に高いパルス電圧が発生し、高圧放電灯2が消灯直後の非常に再始動しにくい状態であっても、瞬時に再始動が可能である。図30、図31は別の従来の高圧放電灯点灯装置におけるイグナイタとしてのパルス発生装置3が交流電源Vsを昇圧トランスTrで昇圧して放電ギャップGを駆動させる構成とした点であり、コンデンサCの両端電圧Vcは図31(a)乃至(c)に示すように交流電源Vsの半サイクルに何回も放電ギャップGが放電を繰り返し、パルス本数が多く得られるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高圧放電灯は一般に安定点灯した後、一度消灯して比較的早い消灯期間で再始動させようとすると(高圧放電灯の発光管が高温状態の時;ホット・リスタート)、通常の初始動(高圧放電灯の発光管が常温状態;コールド・スタート)に比べてより高いパルス電圧を印加しなければならない。このため、斯かるパルス発生装置3のスイッチ手段としては、エアーギャップ等の高電圧でスイッチングでき、大電流を流す事が可能な素子が有効であり、ー般に用いられてきた。これはトライアックやサイリスタ等の3端子制御型半導体スイッチ素子では、このような高電圧、大電流を取り扱う事が難しく、仮に実現したとしても該素子は大型で高価な物になるためである。
【0011】
また、高温再始動を行わない比較的電圧の低いパルスで十分な場合は、トライアックやサイリスタ等の3端子制御型半導体スイッチング素子を用いて、安定なパルス発生を可能とできるが、価格面からは例えばSSS等の2端子電圧応答型スイッチング素子を用いた方が有効である。しかし上記のように放電ギャップであるギャップ素子を用いた場合、ギャップ素子には、空隙間放電開始電圧、すなわちギャップのオン電圧が安定しないと言う欠点がある。これは、ギャップ素子の封入ガスあるいは空気の温度、イオンの状態残留電子の有無、電極の温度、電極形状の違い、経年使用による電極の摩耗、ガスの化学的変化、同一仕様での製造バラツキ等の各種の要因がある。
【0012】
この結果、一般的にはギャップのオン電圧は設計値に対して±数10%の変動がある。一例として、SIEMNS社のSSG1X−1型ガス封入ギャップ素子は好適に設計・製造されているが、経年年使用等を考慮したギャップオン電圧は800〜1400V程度の変動である(1100V±27%)。
【0013】
従って、ギャップ素子を用いたイグナイタを設計する場合、斯かるギャップのオン電圧変動を十分考慮する必要がある。イグナイタは、放電灯を始動するために必要最低限のパルス電圧Vp−minが確保できるように設計されなければならない。従って、ギャップのオン電圧変動下限値Vsw−minにおいて、イグナイタがVp−min以上のパルスを発生するように設計される。
【0014】
この結果、ギャップのオン電圧変動上限値Vsw−maxにおいては、従来回路ではイグナイタのパルス電圧は最高値Vp−maxを発生する。従来のイグナイタの発生するパルス電圧Vpは、当然の事ながらギャップのオン電圧Vswに比例する。例えぱ始動に必要な電圧が8000Vの放電灯であれば、前述のギャップ素子を用いれば、Vsw−mi =800Vの時に、Vp−min=8000Vと10倍の昇圧となり、ギャップオン電圧変動を見込むと、Vsw−max=1400Vであるから、Vp−max=14000Vにも達する(1.75倍)。
【0015】
このように、本来必要なパルス電圧に比べて相当高い電圧が発生する可能性があるため、イグナイタ及びこれを含む装置全体(放電灯、放電灯ソケット、照明器具、配線、取り付け部等)の耐電圧設計をVp−maxで行う必要がある。そのため、部品の耐電圧特性を高くする、絶縁距離の拡幅、等装置の大型化あるいは部材費の上昇などの非常に無駄の多い設計になる。また、起動時のランプへの印加電圧上昇によるランプ電極早期摩耗等の不具合が生じる可能性がある。尚、これはSSS等の2端子電圧応答型の半導体スイッチ素子を用いた場合でも発生する課題である。
【0016】
要するに上記課題はギャップ素子或いはSSS等の2端子電圧応答型スイッチ素子のように2端子電圧応答型スイッチ素子が持つ不安定なオン電圧により引き起こされる。
【0017】
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたもので、請求項1乃至請求項19記載の発明の目的とするところは、ギャップ素子や半導体スイッチ素子からなる2端子電圧応答型のスイッチ素子を用いても高圧パルス電圧が安定となるパルス発生装置を提供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、両端電圧が所定の応答電圧に達すると導通する二端子電圧応答型のスイッチ素子と、該スイッチ素子の両端に電圧を印加することで該スイッチ素子を導通させるためのトリガ電源手段と、前記スイッチ素子が導通した時に、該スイッチ素子と該スイッチ素子に直列接続された負荷回路とに、エネルギを供給するエネルギ供給源手段とを備え、前記トリガ電源手段と直列に第1のインピーダンス素子を接続し、該第1のインピーダンス素子のインピーダンスが前記負荷回路のインピーダンスよりも高いことを特徴とする。
【0019】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記トリガ電源手段と、前記エネルギ供給源手段とを等価的に並列接続するとともに、前記スイッチ素子及び負荷回路に接続し、前記スイッチ素子の応答電圧がトリガ電源手段が発生する電圧より低く且つエネルギ供給源手段の発生する電圧よりも高いことを特徴とする。
【0020】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記トリガ電源手段と、前記エネルギ供給源手段とを等価的に直列接続するとともに、前記スイッチ素子及び負荷回路に接続し、前記スイッチ素子の応答電圧がトリガ電源手段が発生する電圧とエネルギ供給源手段の発生する電圧との和より低く、エネルギ供給源手段の発生する電圧よりも高いことを特徴とする。
【0021】
請求項の発明では、請求項1乃至3いずれかの発明において、前記第1のインピーダンス素子の一部が前記トリガ電源手段に含まれることを特徴とする。
【0022】
請求項の発明では、請求項1乃至4いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段と直列に第2のインピーダンス素子及び順方向のダイオード、又は順方向のダイオードが接続され、前記第2のインピーダンス素子及び前記ダイオード、又は前記ダイオードが、前記トリガ電源手段と第1のインピーダンス素子との直列回路と等価的に並列に接続されたことを特徴とする。
【0023】
請求項の発明では、請求項の発明において、第2のインピーダンス素子の一部が、前記負荷回路及び前記エネルギ供給源手段、又は前記エネルギ供給源手段に含まれていることを特徴とする。
【0024】
請求項の発明では、請求項1乃至6いずれかの発明において、前記スイッチ素子は、空隙素子又はガス封入空隙素子であることを特徴とする。
【0025】
請求項の発明では、請求項1乃至6いずれかの発明において、前記スイッチ素子は、該スイッチ素子の両端電圧が所定の動作電圧値に達すると導通して素子両端電圧が低下し、素子電流が所定値以下に低下すると非導通状態に戻る、2端子電圧応答型半導体スイッチ素子であることを特徴とする。
【0026】
請求項の発明では、請求項1乃至8いずれかの発明において、前記負荷回路が少なくともパルストランスを含んで、前記エネルギ供給源手段と前記スイッチ素子と前記パルストランスの1次巻線が等価的に直列接続されていることを特徴とする。
【0027】
請求項10の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段は商用交流電源であることを特徴とする。
【0028】
請求項11の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段は直流電源であることを特徴とする。
【0029】
請求項12の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段はパルス状電圧であることを特徴とする。
【0030】
請求項13の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記トリガ電源手段は少なくとも直流電源とスイッチング手段の直列回路で構成されることを特徴とする。
【0031】
請求項14の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記トリガ電源手段は商用交流電源であることを特徴とする。
【0032】
請求項15の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記トリガ電源手段はパルス状電圧であることを特徴とする。
【0033】
請求項16の発明では、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記トリガ電源手段は時間の経過と共に略連続的に上昇する電圧であることを特徴とする。
【0034】
請求項17の発明では、請求項1乃至16いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段の電圧が前記負荷回路に必要なエネルギを与えるための所定電圧に達したことを検出して、前記スイッチ素子を前記トリガ電源手段でトリガすることを特徴とする。
【0035】
請求項18の発明では、請求項1乃至17いずれかの発明において、請求項1乃至12記載の何れかの前記エネルギ供給源手段と、請求項13乃至請求項16記載の何れかの前記トリガ電源手段とを備えたことを特徴する。
【0036】
【発明の実施の形態】
まず本発明を実施形態により説明する前に、本発明の基本的な概念とその基本構成を説明する。図18は本発明のパルス発生装置の基本的な概念を示す構成図であり、エネルギ供給源手段5と、2端子電圧応答型スイッチ素子Sと、該スイッチ素子Sをトリガしてオンさせるためのトリガ電源手段9と、スイッチ素子Sがオンした時に、エネルギ供給源手段5から供給されるエネルギでパルスを発生する負荷回路10とで構成される。
【0037】
このような構成を用いるとスイッチ素子Sは、トリガ電源手段9によりオンして、エネルギ供給源手段9によって負荷回路10にエネルギが供給されるので、発生するパルス電圧はエネルギ供給源手段9によって決定されることになる。すなわち、スイッチ素子Sのオン電圧が変動してもエネルギ供給源手段9によって供給されるエネルギが所定値であれぱ、所定のパルス電圧を発生することができ、従来例の課題を解決することができる。
【0038】
ここでスイッチ素子Sとしては、一対の対面する電極を有し、空気あるいは放電補助のための気体が封入されて構成される、ギャップ素子あるいはガス封入ギャップ素子(エアーギャッブ、ガスギャップ)あるいは、半導体により構成された2端子電圧応答型の半導体スイッチ素子が用いられ、両端電圧が所定の応答電圧に達するとオンして素子両端のインピーダンスが低下、その結果両端電圧が低下して、電流を継続的に通電可能となり、該電流が所定の導通状態保持電流以下になると、オフすると言う特性を有するもので、半導体スイッチ素子としては例えば、2方向性2端子サイリスタ(Bi−directionaI Diode Thyristor)あるいは、SSS(Silicon SymmetricaI Switch)と呼ぱれるPNPNP接合半導体(例えば、新電元社製サイダック)や、ショックレーダイオード等がある。
【0039】
ここで具体的な基本構成としては並列構成と直列構成がある。図19に並列の基本構成例を示す。エネルギ供給源手段5とインピーダンスZの直列回路、トリガ電源手段9とインピーダンスZの直列回路が、スイッチ素子S及び負荷回路10と並列に接続されている。
【0040】
ここで、スイッチ素子Sのオン電圧をVsとすると、エネルギ供給源手段5の電圧Ve、トリガ電源手段9の電圧Veの関係を、Ve<Vs<Veに設定する。すなわち、Veではスイッチ素子Sがオンできないが、Veが発生するとスイッチ素子Sがオンするのでエネルギ供給源手段5のエネルギがスイッチ素子Sと負荷回路10の回路に供給される。
【0041】
インピーダンスZとZはこの回路を適切に動作させるために設定されるものである。すなわち、Veがスイッチ素子Sをオンさせた時、トリガ電源手段9からの電流がスイッチ素子Sと負荷回路10に流れるが、負荷回路10で発生するパルス電圧が該電流に支配的になるとパルス電圧は安定しないので、通常インピーダンスZは負荷回路10のインピーダンスよりも大きく設定する。
【0042】
ここでインピーダンスZには抵抗素子、コンデンサ素子、インダクタンス素子、あるいは非線型特性のインピーダンス素子等を用いることができる。また、見かけ上トリガ電源手段9にインピーダンスZの一部又は全てを含むことができる。一方、Veが発生してスイッチ素子Sに印加する時、インピーダンスZが無けれぱトリガ電源手段9によって発生した電圧がエネルギ供給源手段9に吸収され、結果的にスイッチ素子Sをトリガできなくなるので、負荷回路10で発生するパルス電圧に大きな影響を与えない範囲でインピーダンスZを設定する。
【0043】
ここでインピーダンスZには抵抗素子、コンデンサ素子、インダクタンス素子、あるいは非線型時性のインピーダンス素子等を用いることができる。また、見かけ上エネルギ供給源手段9にインピーダンスZの一部または全てが含むことができる。更にまたインピーダンスZはエネルギ供給源手段5と順方向に接続されるダイオード等のスイッチ手段を含んでいても良い。これは、Veが発生する前にはスイッチ素子Sがオフであるから、当然該ダイオードは非導通であり、負荷回路10にエネルギ供給源手段5からのエネルギが供給されず、Veが発生しても、Ve<Veであるから、ダイオードは非導通であり、従って、Veはスイッチ素子Sに印加され、スイッチ素子Sがオンする。よってスイッチ素子Sがオンすると同時に負荷回路10とスイッチ素子Sの直列回路のインピーダンスが低下するので、ダイオードが導通し、エネルギ供給源手段5のエネルギが負荷回路10に供給される。図20は電圧Ve、Vs及びVeの関係を示
【0044】
更に、具体的には負荷回路としてパルストランスPTを用いることができる。図21に示すようにパルストランスPTの1次巻線と直列にスイッチ素子Sを接続し、エネルギ供給源手段5のエネルギがPTの1次巻線に供給されるようにし、パルストランスPTの2次巻線に所定の高電圧パルスを発生することができる。
【0045】
図22に示すようにトリガ電源手段9とインピーダンスZの直列回路をパルストランスPTを介さずに直接スイッチ素子Sと並列接続しても良い。
【0046】
次に直列構成について説明する。図23は直列の構成例を示しており、エネルギ供給源手段5とインピーダンスZの直列回路が、スイッチ素子S及び負荷回路10と並列に接続され、インピーダンスZと並列に、トリガ電源手段9とインピーダンスZの直列回路が接続されている。
【0047】
ここで、スイッチ素子Sのオン電圧をVsとすると、エネルギ供給源手段5の電圧Ve、トリガ電源手段9の電圧Veの関係を、図24に示すようにVe<Vs<Ve+Veに設定する。すなわち、電圧Veではスイッチ素子Sがオンできないが、Veに加えてVeが発生するとスイッチ素子Sがオンするのでエネルギ供給源手段5のエネルギがスイッチ素子Sと負荷回路10の回路に供給される。この構成いよると、電圧Veは並列構成よりも低く出来る。
【0048】
また、インピーダンスZはトリガ電源手段9及びインピーダンスZによって、エネルギ供給源手段5から負荷回路10に供給されるエネルギの経路に影響を及ばさないために、図23のようにトリガ電源手段9とインピーダンスZの直列回路と等価的に並列に接続される。インピーダンスZ、インピーダンスZは並列構成の場合と同等のものが使用できる。
【0049】
図25は、負荷回路としてパルストランスPTを用いた具体的な本構成を示した例である。ここでエネルギ供給源手段5としては、図26(a)乃至(c)に示すような構成のものがある。同図(a)の場合には直流電源電圧を、同図(b)は商用交流電源電圧を、同図(c)はパルス電源電圧を用いた例である。
【0050】
勿論所望のパルスを発生するために必要な電圧Veとエネルギが得られる手段であれば如何なるものでもよい。例えぱ、図26(b)や(c)では瞬間的に必要なVeを通過すれぱ用いることができる。すなわち、必要な電圧Veに達した時に電圧Veを発生させスイッチ素子Sをオンすれぱ良い。尚、図26中インピーダンスZとエネルギ供給源手段5の細み合わせは必然的なものではなく、適宜組み合わせて良い。更に、先に延べたトリガ電源手段9やインピーダンスZとの直列・並列の関係も同様に適宜選択して良い。 一方トリガ電源手段9としては、図27(a)乃至(c)に示すような構成のものがある。同図(a)の場合には直流電源電圧を、同図(b)は商用交流電源電圧を、同図(c)はパルス電源電圧を、同図(d)は三角波電圧(Ramp波の電圧、鋸歯状波の電圧)を用いた例である。すなわちトリガ電源手段9はスイッチ素子Sをオンさせるために必要な電圧Veが得られ、時間的に変化する要素をもっているものなら如何なる手段でも良い。例えぱ、もしトリガ電源手段9が単に電圧Veを発生する直流電源であれば、スイッチ素子Sは常にオンした状態になるため、パルスを発生することができない。したがって、トリガ電源手段9は任意にあるいは時間に応じて電圧Veを発生できる手段を用いる。尚、図中インピーダンスZとトリガ電源手段9の組み合わせは必然的なものでなく、適宜組み合わせて良い。更に、先に延べたエネルギ供給源手段5やインピーダンスZとの直列・並列の関係も同様に適宜選択して良い。
【0051】
上記の基本構成を用いたパルス発生装置及びそれを用いた放電灯点灯装置の実施形態により本発明を詳説する。
【0052】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、商用交流電源のような交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。
【0053】
安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfと、高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入したチョークコイルLとからなる。一方パルス発生装置3は、安定器4のチョークコイルLの巻線の任意の位置に中間タップを設けて1次巻線Nと2次巻線Nとを有するパルストランス(上述した負荷回路10に相当)として用いており、コンデンサCと2端子電圧応答型のスイッチ素子(上記スイッチ素子Sに相当)としての放電ギャップGの直列回路を前記中間タップと、交流電源Vsとの一端との間に接続し、上述のトリガ電源手段9を構成する直流電源Eとスイッチング素子SWとの直列回路をインピーダンス素子(上述のインピーダンスZに相当)としての抵抗Rを介して放電ギャップGに並列に接続し、スイッチング素子SWの制御回路6と、コンデンサCfに並列接続した2つの抵抗の直列回路からなる電圧検出回路7とを設けて構成され、制御回路6は電圧検出回路7の検出電圧に基づいてスイッチング素子SWを制御するようになっている。
【0054】
次に本実施形態の動作を図2に示す波形図を用いて説明する。今図2(a)に示す交流電源Vs電圧を印加すると、高圧放電灯2の両端には安定器2を介して交流電源Vsと略同一の電圧が印加されるとともに、放電ギャップGの両端に、コンデンサCの電圧と、交流電源Vsの電圧との合成電圧が印加されるが、電源投入開始時には放電ギャップGの放電開始電圧VGON(上述の電圧Vsに相当)に達しないため、放電ギャップGは動作せず、始動用のパルス電圧が高圧放電灯2に印加されないため高圧放電灯2は始動しない。
【0055】
ここで、電圧検出回路7が交流電源Vs電圧が所定電圧(例えば零クロス付近)を検出しているときに、制御回路6によりスイッチング素子SWをオンし、放電ギャップGの放電開始電圧VGONより高いパルス状の電圧(上述のVeに相当)をトリガ電源手段たる直流電源E(図2(b))より抵抗Rを介して印加する。
【0056】
これにより、放電ギャップGは図2(c)に示すようにオンし、交流電源VsとチョークコイルLの1次巻線NとコンデンサCとを介して流して安定器4のチョークコイルLをパルストランスとして働かせて始動用の高圧パルスを2次巻線Nに発生させ、高圧放電灯2に印加する。ここで交流電源VsとコンデンサCによりエネルギ供給源手段5となる。
【0057】
高圧放電灯2は始動用の高圧パルスが印加されることにより始動して、交流電源Vsより安定器4を介して電力が供給され、点灯を維持する。本実施形態では以上のように構成したので、放電ギャップGが寿命等により放電開始電圧が変化しても、パルスを発生させるためのエネルギは一定に保たれるので、パルス電圧を一定にすることが可能となる。またパルス発生装置3のパルストランスを安定器4のチョークコイルLと兼用させたので、装置の小型化を図ることができる。上述のインピーダンスZはチョークコイルLの1次巻線Nのインダクタンスにより構成される。
【0058】
(実施形態2)
本実施形態は、図3に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfと、高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入したチョークコイルLとからなり、安定器4の出力側にはバイパスコンデンサCpが接続され、該バイパスコンデンサCpと並列に、高圧放電灯2とパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTとの直列回路を接続してある。
【0059】
パルス発生装置3は、安定器4の出力側に接続され、安定器4の出力電圧を巻数比倍に昇圧するトランスTの2次出力側にパルストランスPTの1次巻線PTを放電ギャップGを介して並列接続するとともに、コンデンサCを並列に接続し、直流電源Eをスイッチング素子SWとインピーダンス素子としての抵抗Rとの直列回路を介して放電ギャップGに並列接続し、トランスTの2次電圧を検出する電圧検出回路7と、該電圧検出回路7の検出電圧に基づいてスイッチング素子SWを制御する制御回路6とを設けて構成される。ここでトランスTはエネルギ供給源手段5を構成し、直流電源Eはスイッチング素子SWとともにトリガ電源手段を構成する。
【0060】
尚トランスTの2次出力電圧Eを放電ギャップGの放電開始電圧VGON以下、直流電源Eの電圧を放電開始電圧VGON以上としてある。次に本実施形態の動作を図4に示す波形図を用いて説明する。今交流電源Vs電圧を印加すると、高圧放電灯2の両端には安定器2、パルストランスPTの2次巻線PTを介して図4(a)に示す交流電源Vsと略同一の電圧が印加される。同時にトランスTにより巻数比倍に昇圧された電圧Eが放電ギャップGの両端に印加されるが、電源投入開始時には放電ギャップGの放電開始電圧VGONに達しないため、放電ギャップGは動作せず、始動用のパルス電圧が高圧放電灯2に印加されないため高圧放電灯2は始動しない。ここで、電圧検出回路7がトランスTの2次電圧Eが所定電圧に達したことを検出すると、制御回路6によりスイッチング素子SWをオンし、放電ギャップGの放電開始電圧VGONより高い電圧が抵抗Rを介して直流電源E(図4(b))より印加される。
【0061】
すると、放電ギャップGは両端にはトランスTの2次電圧Eと、直流電源Eの電圧とが並列的に印加され、図4(c)に示す電圧Vが印加されることになる。この場合放電ギャップGが放電しないと想定した時の電圧Vのイメージを示す。これにより、両端電圧Vが放電開始電圧VGONを越えると、放電ギャップGはオンしてインピーダンスが略0となり、放電電流が0となると、オフする。
【0062】
従って、図4(c)に示す電圧が印加され、放電開始電圧VGONに達した時点でオンして急峻な放電電流Iが流れ、放電電流Iが0となるとオフし、放電ギャップGの両端電圧は図4(d)に示すようになる。放電ギャップGがオンし、パルストランスPTの1次巻線PTにトランスTの2次巻線から電流Iが流れると、2次巻線PTに高圧パルスが発生して高圧放電灯2に印加され、高圧放電灯2は始動し、安定器4から電力が供給され、点灯を維持する。エネルギ供給源手段5に直列接続されるインピーダンスはトランスTの2次巻線やパルストランスPTの1次巻線のインダクタンスにより得る。
【0063】
本実施形態は、上述のように構成したことにより、放電ギャップGの放電開始電圧VGONが変化しても発生するパルス電圧を保つことができると共に、パルス発生に寄与するトランスTの2次出力電圧Eを容易に得ることが可能である。
【0064】
(実施形態3)
本実施形態は、図5に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。
【0065】
安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfと、高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入したチョークコイルLと、チョークコイルLに設けた中間タップと交流電源Vsの一端との間に接続したコンデンサCとトライアックからなるスイッチング素子Qとの直列回路と、からなり、安定器4の出力側にはバイパスコンデンサCpが接続され、該バイパスコンデンサCpと並列に、高圧放電灯2とパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTとの直列回路を接続してある。
【0066】
パルス発生装置3は、安定器4の出力側に接続され、パルストランスPTの1次巻線PTと放電ギャップGとの直列回路を安定器4に並列に接続し、直列電源Eをスイッチング素子SWとインピーダンスとしての抵抗Rとの直列回路を介して放電ギャップGに並列接続し、安定器4の出力側の電圧を検出する電圧検出回路7と、該電圧検出回路7の検出電圧に基づいてスイッチング素子SW及びスイッチング素子Qを制御する制御回路6とを設け、スイッチング素子SWと直流電源Eとでトリガ電源手段を構成する。
【0067】
尚直流電源Eの電圧を放電開始電圧VGON以上としてある。次に本実施形態の動作を図6に示す波形図を用いて説明する。今交流電源Vs電圧を印加すると、高圧放電灯2の両端には安定器2、パルストランスPTの2次巻線PTを介して交流電源Vsと略同一の電圧が印加される。同時に電圧検出回路7により安定器4の出力側電圧を検出し、該検出する電圧が所定電圧に達すると、制御回路6により安定器4のスイッチング素Qをオンする。
【0068】
すると、交流電源Vs→チョークコイルLの1次巻線N→コンデンサC→スイッチング素子Q→交流電源Vsの閉ループで急峻な電流IP1が流れ、安定器4の出力電圧Eは図6(a)に示すようにパルス電圧が重畳された電圧となる。つまりチョークコイルL、コンデンサC、スイッチング素子Qとでエネルギ供給源手段5を構成し、チョークコイルLがインピーダンスを構成する。
【0069】
この重畳したパルス電圧のピーク値部位にはパルス発生装置3の放電ギャップGの放電開始電圧VGONより高い図6(b)に示す直流電源Eの電圧が印加される。すると、放電ギャップGには安定器4の出力電圧Eと直流電源Eの電圧とが並列的に印加される。この時の印加電圧をイメージ的に示したのが図6(c)である。
【0070】
さて放電ギャップGの両端電圧Vが放電開始電圧VGONに達すると、放電ギャップGはオンしてそのインピーダンスは略0となるので、放電ギャップGの両端電圧Vは図6(d)のようになり、安定器4の出力に発生したパルスのエネルギが、パルス発生装置3のパルストランスPTの1次巻線PTと放電ギャップGの直列回路を急峻な電流Iとして流れ、パルストランスPTの2次巻線PTに高圧パルスを発生して高圧放電灯2に印加され、高圧放電灯2は始動し、安定器4から電力が供給され、点灯を維持する。
【0071】
本実施形態は、上述のように構成したことにより、放電ギャップGの放電開始電圧VGONが変化しても発生するパルス電圧を安定化することができる。また高圧放電灯2が高圧パルスにより絶縁破壊した後、安定器の出力電圧に重畳されたパルスによりエネルギが供給されるため、高圧放電灯2の始動性を向上させることが可能となる。
【0072】
(実施形態4)
本実施形態は、図7に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfと、高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入したチョークコイルLとからなり、安定器4の出力側にはバイパスコンデンサCpが接続され、該バイパスコンデンサCpと並列に、高圧放電灯2とパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTとの直列回路を接続してある。
【0073】
パルス発生装置3は、安定器4の出力側に接続され、安定器4の出力電圧を巻数比倍に昇圧するトランスTの2次出力側にコンデンサCdを介して放電ギャップGを接続するとともに、放電ギャップGにダイオードDとパルストランPTの1次巻線PTとを介して直流電源Eを並列接続して構成されるもので、トランスTがトリガ電源手段を構成し、コンデンサCdがトリガ電源手段に直列に接続されるインピーダンスとなる、また直流電源Eがエネルギ供給源手段5を構成し、パルストランスPTの1次巻線PTのインダクタンスがエネルギ供給源手段5に直列接続されるインピーダンスとなる。
【0074】
尚直流電源Eの電圧を放電ギャップGの放電開始電圧VGON以下とし、直流電源EとトランスTの2次電圧Eの最大値の2倍の電圧(VP−P)の和を放電開始電圧VGON以上としてある。次に本実施形態の動作を図8に示す波形図を用いて説明する。今交流電源Vs電圧を印加すると、安定器4の2次電圧がパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTを介して高圧放電灯2に印加される。それと同時に、パルス発生装置3において、直流電源EとトランスTの2次電圧Eが重畳されて図8(a)に示す電圧Vが放電ギャップGの両端に印加される。
【0075】
放電ギャップGは放電開始電圧VGONに達した時点でオンし、インピーダンスが略0となり、放電電流が0となるとオフし、インピーダンスが再び無限大となる。従って放電ギャップGの両端電圧は図8(b)に示す電圧となる。放電ギャップGがオンすると、インピーダンスが略0となるため、直流電源Eより急峻な電流Iが直流電源E→ダイオードD→パルストランスPTの1次巻線PT→放電ギャップG→直流電源Eのループで流れ、パルストランスPTの2次巻線PTに高圧パルスを発生し、この高圧パルスが高圧放電灯2に印加され、高圧放電灯2は始動し、安定器4から電力が供給され、点灯を維持する。
【0076】
本実施形態は、上述のように構成したことにより、放電ギャップGの放電開始電圧VGONが変化しても発生するパルス電圧を安定化することができる。またパルス発生に寄与する電圧を直流電源Eで得ることにより、より安定し易く、また直流電源Eの電圧が一定であるため、パルス発生のタイミングを任意に選べ、設計の自由度を増すことができる。
【0077】
(実施形態5)
本実施形態は、図9に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサや高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入されるチョークコイル等からなり、安定器4の出力側にはバイパスコンデンサCpが接続され、該バイパスコンデンサCpと並列に、高圧放電灯2とパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTとの直列回路を接続してある。
【0078】
パルス発生装置3は、エネルギ供給源手段5を構成する直流電源EにパルストランスPTの1次巻線PTと放電ギャップGとの直列回路を接続し、放電ギャップGにインピーダンス素子となる抵抗Rを介してトリガ電源手段を構成するフライバックコンバータ8が接続されている。フライバックコンバータ8は直流電源80にフライバックトランス81の1次巻線とスイッチング素子82を接続し、フライバックトランス81の2次巻線にダイオード83とコンデンサ84との直列回路を接続し、コンデンサ84の両端をフライバックコンバータ8の出力端としているもので、スイッチング素子82は制御回路85により制御される。
【0079】
次に本実施形態の動作を図10に示す波形図を用いて説明する。今交流電源Vs電圧を印加すると、安定器4の2次電圧がパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTを介して高圧放電灯2に印加される。それと同時に、パルス発生装置3が動作を開始し、放電ギャップGにはパルストランスPTの1次巻線PTを介して直流電源Eの電圧が印加されるが、図10(a)に示す直流電源Eの電圧を、放電ギャップGの放電開始電圧VGON以下とすることにより、放電ギャップGは動作せず、始動用パルスは発生しない。
【0080】
しかし制御回路85が所定周期でスイッチング素子85をオン、オフさせると、直流電源80からフライバックトランス81の1次巻線に間欠的に電流が流れフライバックトランス81のトランス作用により2次巻線には交流電圧が発生しこの交流電圧はダイオード83により整流されコンデンサ84を充電する。この充電電圧Eはインピーダンス要素である抵抗Rを介して放電ギャップGに印加されることになる。充電電圧E2(放電ギャップGの両端電圧V)は徐々に上昇して直流電源Eの電圧を越え、更に放電ギャップGの放電開始電圧VGONに達することになり、その時点で放電ギャップGは図10(b)に示すようにオンしてインピーダンスが略0となり、放電ギャップGの両端電圧は0となる。
【0081】
このとき直流電源Eより急峻な電流Iが直流電源E→パルストランスPTの1次巻線PT→放電ギャップG→直流電源Eの閉ループで流れ、パルストランスPTの2次巻線PTには高圧パルスが発生して高圧放電灯2に印加され、高圧放電灯2は始動し、安定器4から電力が供給され、点灯を維持する。尚パルストランスPTの1次巻線PTのインダクタンスがエネルギ供給源手段5に直列に接続されるインピーダンスとなる。
【0082】
本実施形態は、上述のように構成したことにより、放電ギャップGの放電開始電圧VGONが変化しても発生するパルス電圧を安定化することができる。またパルス発生に寄与する電圧を直流電源Eで得ることにより、より安定し易くなり、またフライバックコンバータ8の設計により任意にパルス発生のタイミングを選択でき、設計の自由度を増やすことができる。
【0083】
(実施形態6)
本実施形態は、図11に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfや高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入されるチョークコイルLからなり、安定器4の出力側にはバイパスコンデンサCpが接続され、該バイパスコンデンサCpと並列に、高圧放電灯2とパルス発生装置3のパルストランスPTの2次巻線PTとの直列回路を接続してある。
【0084】
パルス発生装置3は、安定器4の出力側に接続され、安定器4の出力電圧を巻数比倍に昇圧するトランスTの2次出力側にパルストランスPTの1次巻線PTとトリガ用のパルストランスPT’の2次巻線PT’との直列回路を放電ギャップGを介して並列接続するとともに、コンデンサCを並列に接続し、直流電源EbにパルストランスPT’の1次巻線PT’とトライアックからなるスイッチング素子Qとの直列回路を接続し、トランスTの2次電圧を検出する電圧検出回路7と、該電圧検出回路7の検出電圧に基づいてスイッチング素子Qを制御する制御回路6とを設けて構成される。
【0085】
ここでトランスTがエネルギ供給源手段5を構成し、直流電源Eb、パルストランスPT’、スイッチング素子Qでトリガ電源手段を構成し、エネルギ供給源手段5に直列に接続されるインピーダンスをトランスTの2次巻線、パルストランスPT’の1次巻線PT’のインダクタンスにより構成され、トリガ電源手段に直列に接続されるインピーダンスはパルストランスPT’の1次巻線PT’のインダクタンスにより構成される。
【0086】
尚トランスTの2次出力電圧Eの最大値を放電ギャップGの放電開始電圧VGON以下、2次出力電圧Eの最大値付近の値とパルストランスPT’の2次出力電圧Eとが重畳された電圧を放電ギャップGの放電開始電圧VGON以上としてある。次に本実施形態の動作を図12に示す波形図を用いて説明する。
【0087】
今交流電源Vs電圧を印加すると、高圧放電灯2の両端には安定器2、パルストランスPTの2次巻線PTを介して交流電源Vsと略同一の電圧が印加される。同時にトランスTにより巻数比倍に昇圧された図12(a)に示す電圧Eが放電ギャップGの両端に印加されるが、この時の放電ギャップGの両端電圧Vは放電ギャップGの放電開始電圧VGONに達しないため、放電ギャップGはオンしない。
【0088】
ここで、電圧検出回路7がトランスTの2次電圧Eが所定電圧に達したことを検出すると、制御回路6によりスイッチング素子Qをオンする。すると、直流電源Eb→パルストランスPT’の1次巻線PT’→スイッチング素子Q→直流電源Ebの閉ループで急峻な電流I’が流れ、パルストランスPT’の2次巻線PT’には図12(b)に示すようようなパルス電圧Eが発生する。
【0089】
パルストランスPT’の2次巻線PT’は放電ギャップGと直列に接続してあるため、放電ギャップGの両端電圧Vは電圧EとEとが重畳した電圧となる(図12(c)は放電ギャップGがオンしていない状態をイメージした波形である。)。そして放電ギャップGの両端電圧Vが放電開始電圧VGONに達すると、放電ギャップGはオンして、そのインピーダンスが0となり、放電電流が0となるとオフし、インピーダンスが無限大となる。
【0090】
従って、図12(c)に示す電圧Vが印加されて放電開始電圧VGONを越えると、放電ギャップGはオンして急峻な放電電流IがパルストランスPTの1次巻線PTに流れ、その結果2次巻線PTに高圧パルスが発生し、放電電流Iが0となると、放電ギャップGがオフし、以下動作を繰り返す。この時の放電ギャップGの両端電圧Vは図12(d)に示すようになる。
【0091】
以上の動作によりパルストランスPTの2次巻線PTに発生した高圧パルスが高圧放電灯2に印加され、高圧放電灯2は始動し、安定器4から電力が供給され、点灯を維持する。本実施形態は、上述のように構成したことにより、放電ギャップGの放電開始電圧VGONが変化しても発生するパルス電圧を一定に保つことができ、また電圧EとEとが重畳されて放電ギャップGに印加されるので、電圧Eを低く抑えることができる。
【0092】
ところで、上記放電灯点灯装置の各実施形態で示したパルス発生装置8の他にパルス発生装置8としては以下に説明するものが本発明の実施形態としてある。
【0093】
(実施形態7)
本実施形態は、図13に示すように、エネルギ供給源手段5には抵抗R10を介してコンデンサCを並列接続し、該コンデンサCにはパルストランスPTの1次巻線PTと、トリガ用パルストランスPT’の2次巻線PT’とを介して放電ギャップGを並列接続するとともに、抵抗R11とコンデンサCとの直列回路を接続している。
【0094】
コンデンサCにはパルストランスPT’の1次巻線PT’とスイッチング素子Qとの直列回路を接続するとともに、スイッチング素子Qを制御する制御回路6を接続してある。またパルストランスPT’の2次巻線PT’と放電ギャップGとの直列回路にはコンデンサCを並列接続してある。
【0095】
ここで、コンデンサCの容量をコンデンサCよりも小さくしてある。パルストラランスPT’の2次巻線PT’とコンデンサCによって、トリガ電源手段を構成している。而してコンデンサCはエネルギ供給源手段5から抵抗R10、パルストランスPTの1次巻線PTを通じて充電され、その電圧はパルストランスPT’の2次巻線PT’を介して放電ギャップGの両端に印加されている。この時の電圧は放電ギャップGはオンしない電圧となっている。
【0096】
次にスイッチング素子Qがオンすると、パルストランスPT’の2次巻線PT’にパルス電圧が発生し、このパルス電圧がコンデンサCの電圧に重畳して放電ギャップGの両端電圧Vが放電開始電圧VGONに達することになる。従って、この時コンデンサCから電流が流れるがパルストランスPTには電流が流れないため、エネルギ供給源手段5からパルストランスPTの1次巻線PTに流れてパルストランスPTからパルス電圧を発生する際に与える影響が少ない。
【0097】
(実施形態8)
本実施形態は図14に示すように、コンデンサCをトリガ用のパルストランスPT’の2次巻線PT’に直列に接続して該直列回路を放電ギャップGに並列接続した点で実施形態7のパルス発生装置3と相違する。コンデンサCの容量はコンデンサより小さくて良い。
【0098】
而してスイッチング素子QがオンしてパルストランスPT’の2次巻線PT’にパルス電圧を発生するまでに、コンデンサCの電圧はコンデンサCと略等しく充電されている。パルストランスPT’の2次巻線PT’にパルス電圧が発生すると、このパルス電圧とコンデンサCの電圧が重畳されて、放電ギャップGに印加され、放電ギャップGがオンする。
【0099】
ここで本実施形態では、エネルギ供給源手段5からパルストランスPTの1次巻線PT及び放電ギャップGへの電流経路に、トリガ用パルストランスPT’の2次巻線PT’が介在しないため、パルストランスPTの1次側により高いエネルギを供給でき、出力パルス電圧を高める事が出釆る。
【0100】
(実施形態9)
本実施形態は図15に示すようにパルストランスPTに3次巻線PTを設けこの3次巻線PTと抵抗R12とスイッチング素子9との直列回路をエネルギ供給源手段5に接続してあり、スイッチング素子9を制御回路6によりオンさせ、このオン時に3次巻線PTに電流を流してトランス作用により1次巻線PTにトリガ電圧を発生させる。この電圧はコンデンサCの電圧に重畳されて放電ギャップGに印加され、放電ギャップGをオンさせる。すなわち、コンデンサCとパルストランスPTの1次巻線PTに、3次巻線PTに電流が流れることによって発生する電圧が実質的にはトリガ電源手段になる。
【0101】
本実施形態によれば、トリガ用パルストランスを別に設ける必要が無い。
【0102】
(実施形態10)
本実施形態は図16に示すように、コンデンサCに並列にパルストランスPTの1次巻線PTを介して放電ギャップGを接続し、放電ギャップGにサイリスタからなるスイッチング素子QとコンデンサCとの直列回路を接続したもので、スイッチング素子Qを制御する制御回路6をコンデンサCに並列に接続してある。
【0103】
而して制御回路6によりスイッチング素子Qをオンさせると、エネルギ供給源手段5から抵抗R10とパルストランスPTの1次巻線PTを介してコンデンサCに電流が流れる。この電流はパルストランスPTの1次巻線PTのインダクタンスとコンデンサCによる共振電流であり、コンデンサCにはエネッルギ供給源手段5の電圧の略2倍の電圧が発生する。この電圧で放電ギャップGをオンさせる。つまりこの共振回路がトリガ電源手段を構成する。
【0104】
ここで、コンデンサCとパルストランスPTの1次巻線PTのインダクタンスの共振にコンデンサCの容量が関与しないように、コンデンサCはコンデンサCよりも十分大きい容量に設定してある。本実施形態は上記実施形態7乃至9に比べて更に部品点数の削減が可能となるという特徴がある。
【0105】
(実施形態11)
本実施形態は、図17に示すように、交流電源Vsと、交流電源Vsに接続され、高圧放電灯2に電力を供給する安定器4と、高圧放電灯2の始動器であるイグナイタとしてのパルス発生装置3とからなる。安定器4は交流電源Vsに並列に接続した力率改善用のコンデンサCfや高圧放電灯2と交流電源Vsとの間に挿入されるチョークコイルL等からなり、安定器4の出力側にはパルストランスPTの第1の2次巻線PT21と高圧放電灯2と2次巻線PT22との直列回路をパルス発生装置3の点灯検出手段ODTを介して接続するとともに、コンデンサC10を接続してある。
【0106】
パルス発生装置3は、パルストランスPTと、コンデンサC10には全波整流器DBと平滑コンデンサC11とからなる整流平滑回路と、この整流平滑回路を電源として動作するエネルギ供給源手段5と、エネルギ供給源手段5の出力側にパルストランスPTの1次巻線PTを介して接続された放電ギャップGと、前記整流平滑回路を電源として動作し、その出力側を放電ギャップGに接続しているトリガ電源手段9と、高圧放電灯2と安定器4の出力側の一端との間に挿入され、高圧放電灯2のランプ電流Ilaを検出することにより点灯/不点灯を検出する点灯検出手段ODと、上記エネルギ供給源手段5の出力電圧を検出する電圧検出手段VDTから構成される。
【0107】
ここでエネルギ供給源手段5はフライバックトランスFTと、IGBT等の高速用のスイッチング素子Q11と、ダイオードD11と、コンデンサC20と、スイッチング素子Q11の高速駆動信号列を発生する駆動回路DR11とで構成され、スイッチング素子Q11は平滑コンデンサC11にフライバックトランスFTの1次巻線を介して接続され、コンデンサC20はダイオードD11を介してフライバックトランスFTの2次巻線に接続され、駆動回路DR11は電圧検出手段DVT及び点灯検出手段ODの検出出力により動作が制御される。コンデンサC20の両端がエネルギ供給源手段5の出力端となり、フライバックトランスPTの1次巻線PTと放電ギャップGの直列回路が接続される。
【0108】
トリガ電源手段9は、昇圧用トランスTと、IGBT等の高速用のスイッチング素子Q12と、コンデンサC21と、スイッチング素子Q12の高速駆動信号列発生用の駆動回路DR12と、抵抗R10とで構成され、スイッチング素子Q12は平滑コンデンサC11に抵抗R10とトランスTの1次巻線とを介して接続され、コンデンサC21はトランスFTの2次巻線に直列接続され、駆動回路DR12は電圧検出手段DVTの検出出力により動作が制御される。トランスTの2次巻線とコンデンサC21との直列回路の両端がトリガ電源手段Gの出力端になり、この出力端に放電ギャップ9が接続される。
【0109】
次に本実施形態の動作を説明する。而して、交流電源Vsを投入すると、安定器4と、パルストランスPTの2次巻線PT21,PT22及び点灯検出手段ODTを介して高圧放電灯2の両端に交流電源Vsが印加されることになる。また安定器4を介してコンデンサC10に交流電圧が発生する。これを全波整流器DBで整流し平滑コンデンサC11で平滑して直流電圧を得る。コンデンサC11の電圧から、エネルギ供給源手段5ではスイッチング素子Q11をスイッチングさせてフライバックトランスFTに交流電圧を発生させダイオードD10で整流することによりコンデンサC20に所望の最終パルス発生用エネルギを蓄積する。
【0110】
ここでエネルギ供給源手段5は通常のフライバックコンバータを構成する。このようにして、コンデンサC20に最終パルス発生用エネルギを蓄積して電圧Veを発生する。この時、コンデンサC20の両端電圧Veは、パルストランスPTの1次巻線PTとトリガ電源手段9の昇圧用トランスTの2次巻線を介してコンデンサC21にも蓄積されるが、本実施形態ではコンデンサC20の容量をコンデンサC21の容量より大きく設定し、コンデンサC21の蓄積エネルギはコンデンサC20の蓄積エネルギよりも十分小さくしてある。
【0111】
コンデンサC20の電圧Eが所望の電圧に達すると、電圧検出手段VDTにより検出され、駆動回路DR11の動作を停止する。これにより、コンデンサC20の電圧Veが所望以上に達する事を防止する。上記、電圧検出手段VDTの検出信号は駆動回路DR11を停止するのと同時あるいは遅延して、トリガ電源手段9に信号を与える。すなわち、該信号がトリガ電源手段9の駆動回路DR12に送られ、スイッチング素子Q12をオンさせる。すると平滑コンデンサC11から抵抗R10を介して昇圧用トランスTの1次巻線側に平滑コンデンサC11の電圧と略等しい電圧が印加される。これにより、昇圧用トランスTの2次巻線側にVtなる電圧が発生する。
【0112】
コンデンサC21には略Veの電圧が蓄積されており、これにVtを加えた電圧がVeとして放電ギャップGの両端に印加される。而して、この電圧Veが放電ギャップGの放電開始電圧VGONに達すると放電ギャップGがオンし、コンデンサC20のエネルギがパルストランスPTの1次巻線PTに供給され、パルストランスPTの2次巻線PT21,PT22の間に、高圧放電灯2を始動するために必要な高電圧パルスVが発生する。
【0113】
よって、高圧放電灯2は放電を開始し、VIよりBを介して高圧放電灯2に電流1laが流れ、高圧放電灯2は点灯する。尚、点灯検出手段ODTは高圧放電灯2のランプ電流Ilaを検出し、高圧放電灯2が点灯状態であると、駆動回路DR11を停止するように働くので、高圧放電灯2が点灯している時に不要なパルスの発生を防止することができる。
【0114】
本実施形態におけるエネルギ供給源手段5及びトリガ電源手段9、直列に接続されるインピーダンス(上述のインピーダンスZ、Zに相当)の構成は基本構成で言うところの並列型である。本実施形態によれば、放電ギャッブGを用いた放電灯用イグナイタでも、出力パルス電圧を非常に高安定にすることが可能になり、結果的に装置の安全性を向上しながら低価格化、小型化を可能とする事ができるものである。
【0115】
このように、適切なエネルギ供給源手段5、トリガ電源手段9、インピーダンスを用いる事により、本実施形態は如何様にも構成し実施することが可能なものであり、上記基本構成乃至実施形態にかかる記載以外の構成あるいは使用部品であっても、本実施形態と同等の動作を行い得るものは全て本発明に含まれるものである。
【0116】
【発明の効果】
請求項1の発明乃至請求項18の発明は上述のように構成してあるので、両端電圧が所定の応答電圧に達すると導通する二端子電圧応答型のスイッチ素子と、該スイッチ素子の両端に電圧を印加することで該スイッチ素子を導通させるためのトリガ電源手段と、前記スイッチ素子が導通した時に、該スイッチ素子と該スイッチ素子に直列接続された負荷回路とに、エネルギを供給するエネルギ供給源手段とを備え、前記トリガ電源手段と直列に第1のインピーダンス素子を接続し、該第1のインピーダンス素子のインピーダンスが前記負荷回路のインピーダンスよりも高いので、エアーギャップやガスギャップ、あるいはSSS等、応答電圧のバラツキが大きい2端子電圧応答型スイッチ素子を用いても、安定した高圧パルス電圧を発生させることができるという効果がある。
【0117】
特に請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記トリガ電源手段と、前記エネルギ供給源手段とを等価的に直列接続するとともに、前記スイッチ素子及び負荷回路に接続し、前記スイッチ素子の応答電圧がトリガ電源手段が発生する電圧とエネルギ供給源手段の発生する電圧との和より低く、エネルギ供給源手段の発生する電圧よりも高いので、トリガ電源手段の電圧を低く抑えることができるという効果がある。
【0118】
また請求項11の発明は、請求項1乃至9いずれかの発明において、前記エネルギ供給源手段が直流電源であるから、パルス発生のタイミングを任意に選べて設計の自由度を増すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の回路図である。
【図2】 同上の動作説明用波形図である。
【図3】 本発明の実施形態2の回路図である。
【図4】 同上の動作説明用波形図である。
【図5】 本発明の実施形態3の回路図である。
【図6】 同上の動作説明用波形図である。
【図7】 本発明の実施形態4の回路図である。
【図8】 同上の動作説明用波形図である。
【図9】 本発明の実施形態5の回路図である。
【図10】 同上の動作説明用波形図である。
【図11】 本発明の実施形態5の回路図である。
【図12】 同上の動作説明用波形図である。
【図13】 本発明の実施形態6の回路図である。
【図14】 本発明の実施形態7の回路図である。
【図15】 本発明の実施形態8の回路図である。
【図16】 本発明の実施形態9の回路図である。
【図17】 本発明の実施形態10の回路図である。
【図18】 本発明のパルス発生装置の基本概念の構成図である。
【図19】 本発明のパルス発生装置の並列方式の基本構成を示す構成図である。
【図20】 同上の動作説明図である。
【図21】 本発明のパルス発生装置の並列方式の基本構成を示す具体例の構成図である。
【図22】 本発明のパルス発生装置の並列方式の基本構成を示す別の具体例の構成図である。
【図23】 本発明のパルス発生装置の直列方式の基本構成を示す構成図である。
【図24】 同上の動作説明図である。
【図25】 本発明のパルス発生装置の直列方式の基本構成を示す具体例の構成図である。
【図26】 同上のエネルギ供給源手段の構成例図である。
【図27】 同上のトリガ電源手段の構成例図である。
【図28】 従来例の放電灯点灯装置の回路構成図である。
【図29】 同上の動作説明用波形図である。
【図30】 別の従来例のパルス発生装置の回路図である。
【図31】 同上の動作説明用波形図である。
【符号の説明】
Vs 商用交流電源
G 放電ギャップ
直流電源
SW スイッチング素子
Cf 力率改善用コンデンサ
コンデンサ
抵抗
L チョークコイル
1次巻線
2次巻線
2 高圧放電灯
3 パルス発生装置
4 安定器
5 エネルギ供給源
6 制御回路
7 電圧検出回路

Claims (18)

  1. 両端電圧が所定の応答電圧に達すると導通する二端子電圧応答型のスイッチ素子と、該スイッチ素子の両端に電圧を印加することで該スイッチ素子を導通させるためのトリガ電源手段と、前記スイッチ素子が導通した時に、該スイッチ素子と該スイッチ素子に直列接続された負荷回路とに、エネルギを供給するエネルギ供給源手段とを備え、前記トリガ電源手段と直列に第1のインピーダンス素子を接続し、該第1のインピーダンス素子のインピーダンスが前記負荷回路のインピーダンスよりも高いことを特徴とするパルス発生装置。
  2. 前記トリガ電源手段と、前記エネルギ供給源手段とを等価的に並列接続するとともに、前記スイッチ素子及び負荷回路に接続し、前記スイッチ素子の応答電圧がトリガ電源手段が発生する電圧より低く且つエネルギ供給源手段の発生する電圧よりも高いことを特徴とする請求項1記載のパルス発生装置。
  3. 前記トリガ電源手段と、前記エネルギ供給源手段とを等価的に直列接続するとともに、前記スイッチ素子及び負荷回路に接続し、前記スイッチ素子の応答電圧がトリガ電源手段が発生する電圧とエネルギ供給源手段の発生する電圧との和より低く、エネルギ供給源手段の発生する電圧よりも高いことを特徴とする請求項1記載のパルス発生装置。
  4. 前記第1のインピーダンス素子の一部が前記トリガ電源手段に含まれることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のパルス発生装置。
  5. 前記エネルギ供給源手段と直列に第2のインピーダンス素子及び順方向のダイオード、又は順方向のダイオードが接続され、前記第2のインピーダンス素子及び前記ダイオード、又は前記ダイオードが、前記トリガ電源手段と第1のインピーダンス素子との直列回路と等価的に並列に接続されたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のパルス発生装置。
  6. 第2のインピーダンス素子の一部が、前記負荷回路及び前記エネルギ供給源手段、又は前記エネルギ供給源手段に含まれていることを特徴とする請求項5記載のパルス発生装置。
  7. 前記スイッチ素子は、空隙素子又はガス封入空隙素子であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のパルス発生装置。
  8. 前記スイッチ素子は、該スイッチ素子の両端電圧が所定の動作電圧値に達すると導通して素子両端電圧が低下し、素子電流が所定値以下に低下すると非導通状態に戻る、2端子電圧応答型半導体スイッチ素子であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のパルス発生装置。
  9. 前記負荷回路が少なくともパルストランスを含んで、前記エネルギ供給源手段と前記スイッチ素子と前記パルストランスの1次巻線が等価的に直列接続されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載のパルス発生装置。
  10. 前記エネルギ供給源手段は商用交流電源であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  11. 前記エネルギ供給源手段は直流電源であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  12. 前記エネルギ供給源手段はパルス状電圧であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  13. 前記トリガ電源手段は少なくとも直流電源とスイッチング手段の直列回路で構成されることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  14. 前記トリガ電源手段は商用交流電源であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  15. 前記トリガ電源手段はパルス状電圧であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  16. 前記トリガ電源手段は時間の経過と共に略連続的に上昇する電圧であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のパルス発生装置。
  17. 前記エネルギ供給源手段の電圧が前記負荷回路に必要なエネルギを与えるための所定電圧に達したことを検出して、前記スイッチ素子を前記トリガ電源手段でトリガすることを特徴とする請求項1乃至16いずれか記載のパルス発生装置。
  18. 請求項1乃至12記載の何れかの前記エネルギ供給源手段と、請求項13乃至請求項16記載の何れかの前記トリガ電源手段とを備えたことを特徴する請求項1乃至9、17いずれか記載のパルス発生装置。
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