JP3690921B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置に関し、特に、多値情報を取り扱うことができる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多量の情報をできるだけコンパクトなチップに記憶させる等の目的から、多値情報(たとえば、3ビット情報)をひとつのメモリセルに記憶させる方法が、種々提案されている。
【0003】
多値情報を記憶させるメモリセルのひとつとして、図25Aに示すようなメモリセル6が知られている。このメモリセル6は、フローティングゲートFGを有するMOSFET(金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ)により構成された不揮発性のメモリセルである。
【0004】
メモリセル6は、半導体基板2に設定されたチャネル形成領域CHを挟むように形成されたソースSおよびドレインDを備えている。チャネル形成領域CHの上には、トンネル酸化膜TMを介して、フローティングゲートFG、絶縁膜4、およびコントロールゲートCGが、この順に形成されている。
【0005】
メモリセル6に多値情報(たとえば、3ビット情報:”0”〜”7”)を書込むには、コントロールゲートCGにかける電圧の電圧値やパルス幅(ストレス時間)を、多値情報の値に対応させて変えるようにしている。このようにして、フローティングゲートFGに取込まれる電子の量を変えることで、メモリセル6のしきい値を変化させる。すなわち、多値情報(たとえば、”0”〜”7”)をメモリセル6のしきい値(Vth0〜Vth7)に対応させて記憶させる。
【0006】
情報を読み出すには、一定の電圧をコントロールゲートに与え、このとき流れるドレイン電流の大きさを測定する。測定されたドレイン電流はメモリセル6のしきい値によって異なるから、このドレイン電流の大きさを測定することで、書込まれた多値情報の内容を知ることができる。
【0007】
しかしながら、このような従来の方法には、次のような問題があった。従来のこのような方法では、書き込み時に、コントロールゲートCGに印加する電圧の大きさや印加時間によってメモリセルのしきい値を変化させるが、印加する電圧の大きさを多数段解に分けて厳密に制御するのは容易ではなく、しきい値のバラ付きが大きかった。また、印加時間で制御する場合には、ビット数が増えるほど書込みに要する時間が長くなる傾向がある。すなわち、多値情報を書込む際の制御性に難があった。
【0008】
このような問題を解決するために、図25Bに示すメモリセル8が提案されている。このメモリセル8は、ニューラル素子型のメモリセルであり、前述のメモリセル6と異なり、絶縁膜4の上に、複数のコントロールゲートCG1〜CG3が配置されている。
【0009】
このようなメモリセル8に多値情報を書込むには、記憶すべき多値情報(この場合は、3ビット情報)の各ビット成分に対応させて、コントロールゲートCG1〜CG3に与える電圧を”L”レベルまたは”H”レベルとすればよい。このようにして、フローティングゲートFGに取込まれる電子の量を変えることで、メモリセル8のしきい値を変化させる。
【0010】
情報を読み出すには、前述の例と同様に、一定の電圧をコントロールゲートCG1〜CG3に与え、このとき流れるドレイン電流の大きさを測定すればよい。
【0011】
このように、メモリセル8を用いれば、印加する電圧の大きさを多数段解に分けて制御する必要はなく、ビット数が増えるとこれに応じて書込みに要する時間が長くなるということもない。したがって、前述の、多値情報を書込む際の制御性についての問題点を解決することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のメモリセル8には、つぎのような問題があった。図25Bに示すように、メモリセル8においては、複数のコントロールゲートCG1〜CG3が、同一平面上に所定間隔を隔てて配置されている。したがって、図25Aに示すメモリセル6に比し、かなり大きい投影面積を占有することになる。すなわち、メモリセル8は、多値情報のビット数が増加すればするほど、大きい投影面積が必要になる。これでは、多量の情報をコンパクトなチップに記憶させることはできない。
【0013】
この発明は、このような問題点を解決し、多値情報を記憶させる場合等のように多様な電気的状態を生じさせる際の制御性がよく、かつ、コンパクトな半導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
この発明の半導体装置においては、第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して第1の導電体部に種々の量の電荷を蓄積し、蓄積された電荷に対応した多値の情報を記憶するよう構成したことを特徴としている。したがって、多値情報を記憶させる際の制御性がよく、かつ、コンパクトな多値メモリセル等の半導体装置を実現することができる。
【0018】
この発明の半導体装置においては、半導体基板に設けられた半導体領域に設定された第1導電型のチャネル形成領域と、チャネル形成領域を挟んで配置された第2導電型の第1の高濃度不純物領域および第2の高濃度不純物領域と、チャネル形成領域の上に形成された下部絶縁膜とを備え、第1の導電体部は、下部絶縁膜の上であって第1の高濃度不純物領域側に形成され、複数の第2の導電体部は、下部絶縁膜の上であって第2の高濃度不純物領域側に形成されていることを特徴としている。
【0019】
したがって、第1の導電体部を第1の高濃度不純物領域側に形成し、複数の第2の導電体部を第2の高濃度不純物領域側に形成することで、たとえば、当該半導体装置をメモリセルとして用いた場合、オーバーイレイス(過消去)によりデプレッション形となった第1の導電体部の下のチャネル形成領域が導通状態になったとしても、第2の導電体部に所定電圧を印加しない限り、第2の導電体部の下のチャネル形成領域は導通状態とならず、したがって、メモリセルは導通状態とはならない。このため、オーバーイレイスに起因する情報の読出し誤差が生じにくい。
【0020】
さらに、第1の導電体部の下のチャネル形成領域がデプレッション形となっても問題がないことから、第1の導電体部に生ずる有効な電気的状態として、第1の導電体部の下のチャネル形成領域がエンハンスメント形となる状態からデプレッション形となるような状態まで含めることができる。したがって、その分、第1の導電体部に生ずる個々の電気的状態の範囲を大きくとることができる。このため、第1の導電体部に生ずる個々の電気的状態の範囲を検出する際のマージンが大きくなる。すなわち、第1の導電体部に生ずる電気的状態の検出精度を上げることができる。
【0021】
この発明の半導体装置においては、複数の第2の導電体部の側面に、誘電体により構成された側部絶縁膜を介して、サイドウォール状の第1の導電体部が形成されていることを特徴としている。
【0022】
したがって、サイドウォール状の第1の導電体部の厚さを調整することで、容易に幅の狭い第1の導電体部を得ることができる。このため、第1の導電体部とチャネル形成領域との間の静電容量を、容易に小さくすることができる。この結果、第1の導電体部とチャネル形成領域との間に生ずる分圧を、容易に高くすることができる。すなわち、容易に、第1の導電体部に多様な電気的状態を生じさせることができる。
【0024】
この発明の半導体装置においては、第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域との間に種々の電圧が生ずるよう構成したことを特徴としている。したがって、複数の第2の導電体部の電気的状態の組合せにしたがって、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域との間に種々の電圧が生ずるようにすることができる。すなわち、多値情報を取り扱う際の制御性がよく、かつ、コンパクトなADコンバータ等の半導体装置を実現することができる。
【0025】
この発明の半導体装置においては、複数の第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電容量を介して、第1の導電体部と結合されていることを特徴としている。したがって、最小限の数の第2の導電体部を用いて、効率的に第1の導電体部に多様な電気的状態を生じさせることができる。
【0026】
この発明の半導体装置においては、複数の第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう構成したことを特徴としている。したがって、特に複雑な工程を要することなく、容易に、異なる値の静電容量を実現することができる。
【0027】
なお、請求項において、「半導体基板に半導体領域を設ける」とは、半導体基板に接して半導体領域を形成する場合、半導体基板の上に形成した一層以上の別の層の上に半導体領域を形成する場合、および、半導体基板自体が半導体領域である場合を含む概念である。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態による半導体装置である不揮発性メモリを構成するメモリセルMCの断面構成を示す図面である。この不揮発性メモリのメモリアレイ部42(図2参照)には、図1に示す複数のメモリセルMCが、直交する行列状に、多数配置されている。
【0029】
図2は、メモリアレイ部42に行列状に配置された複数のメモリセルMCを表わす回路図の一部を例示したものである。
【0030】
図1に示すように、メモリセルMCは、P型(第1導電型)の半導体基板46(半導体領域)に設定されたチャネル形成領域CHと、チャネル形成領域CHを挟んで配置されたN型(第2導電型)のソースS(第1の高濃度不純物領域)およびドレインD(第2の高濃度不純物領域)と、チャネル形成領域CHの上に形成された下部絶縁膜であるトンネル酸化膜TMおよびゲート酸化膜GMを備えている。
【0031】
すなわち、チャネル形成領域CHの上に形成された下部絶縁膜のうち、ドレイン側に形成された薄い膜がトンネル酸化膜TMであり、ソースS側に形成されたやや厚い膜がゲート酸化膜GMである。
【0032】
ゲート酸化膜GMの上には、コントロールゲートCG1、絶縁性を有するONO膜58、コントロールゲートCG2、絶縁物により構成されたハードマスク層64がこの順に形成されている。このように積層されたコントロールゲートCG1、ONO膜58、コントロールゲートCG2およびハードマスク層64を、積層ゲート部72と呼ぶこととする。
【0033】
積層ゲート部72を構成するコントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2が、第2の導電体部に該当する。すなわち、この実施形態においては、第2の導電体部を2つ積層して配置している。したがって、後述するように、このメモリセルMCは、2ビットのデータを記憶する多値メモリとして機能する。第2の導電体部を3つ以上積層して配置すれば、3ビット以上の多値データを記憶させることができる。なお、コントロールゲートCG2は、ポリシリコン層60の上にタングステンシリサイド(WSi)層62を積層した2層構造の導電体層である。
【0034】
積層ゲート72の側面には、別のONO膜69を介して、ポリシリコンにより構成されたサイドウォールSWが形成されている。
【0035】
ONO膜69のうち、ドレインD側にある膜を側部絶縁膜SIMと呼ぶ。また、サイドウォールSWのうち、ドレインD側にある部分がフローティングゲートFG(第1の導電体部)に該当する。
【0036】
したがって、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2は、ONO膜58によって相互に絶縁されるとともに、それぞれが、側部絶縁膜SIMを誘電体膜とするコンデンサ(静電容量)C1およびC2を介して、フローティングゲートFGに結合されている(図3A参照)。
【0037】
また、フローティングゲートFGは、トンネル酸化膜TMを誘電体膜とするコンデンサ(静電容量)C3を介して、チャネル形成領域CHに結合されている(図3A参照)。
【0038】
図1に、各部寸法を例示する。
【0039】
つぎに、メモリセルMCの動作を説明する。メモリセルMCは、データの書込み時に、トンネル電流を用いるか、HCI(ホット・キャリア・インジェクション)を用いるかにより、動作が異なる。図3Aないし図6は、データの書込み時にトンネル電流を用いる場合における、メモリセルMCの動作を説明するための図面である。一方、図7Aないし図9は、データの書込み時にHCIを用いる場合における、メモリセルMCの動作を説明するための図面である。
【0040】
まず、図3Aないし図6に基づいて、データの書込み時にトンネル電流を用いる場合における、メモリセルMCの動作を説明する。
【0041】
図3Aは、この場合における書込み(プログラム)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図3Bは、書込み動作を説明するためのテーブルである。図4は、読出し時において、コントロールゲートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係を、書込まれたデータ(2ビットデータ”0”〜”3”)をパラメータとして、表現したグラフである。
【0042】
図5Aは、この場合における消去(イレース)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図5Bは、消去動作を説明するためのテーブルである。図6は、読出し動作を説明するためのテーブルである。
【0043】
まず、図3Aないし図3Bに基づいて、データを書込む場合の動作を説明する。データの書込み時にトンネル電流を用いる場合、フローティングゲートFGに電子が多数注入されている状態、すなわち、しきい値が最も高い状態(Vth4)がデータ書込み前の状態すなわち消去状態(データ”3”に対応するものとする)である。
【0044】
この状態からメモリセルMCにデータを書込むには、トンネル酸化膜TMを介して、フローティングゲートFGからドレインDに電子を引き抜く。このときの電流がトンネル電流である。フローティングゲートFGから引き抜かれた電子の量に応じて、後述するように、メモリセルMCのしきい値が変化する。
【0045】
引き抜かれた電子の量が増えるにしたがって、メモリセルMCのしきい値は、消去状態のVth4からVth1、Vth2、Vth3へと変化するものとする(図4参照)。このメモリセルMCのしきい値に対応させて、データを記憶するようにしているのである。すなわち、メモリセルMCのしきい値Vth4、Vth1、Vth2、Vth3に対応させて、それぞれ、データ”3”、”2”、”1”、”0”を記憶するようにしている。
【0046】
フローティングゲートFGから引き抜く電子の量すなわちトンネル電流の大きさは、トンネル酸化膜TMに生ずる電界に依存する。すなわち、トンネル酸化膜TMに生ずる電界が大きい程、トンネル電流も大きくなる。
【0047】
トンネル酸化膜TMに生ずる電界は、フローティングゲートFGの電圧VMとフローティングゲートFG直下のチャネル形成領域CH表面の電圧Vsurの差に依存する。チャネル形成領域CHには電流が流れておらず、したがってチャネルが形成されていない。このため、半導体基板46の電圧を接地電位GND(0ボルト)とすると、電圧Vsurもほぼ接地電位となる。すなわち、電圧Vsurは、ほぼ一定となる。したがって、トンネル電流の大きさは、フローティングゲートFGの電圧VMに依存することとなる。
【0048】
いま、コントロールゲートCG1に与える電圧をV1、コントロールゲートCG2に与える電圧をV2とすると、電荷保存の法則より、
C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM−Vsur)
となる。
【0049】
これを変形すれば、
となる。
【0050】
上述のように電圧Vsurがほぼ一定であるから、式(1)から、フローティングゲートFGの電圧VMは、コントロールゲートCG1に与える電圧V1およびコントロールゲートCG2に与える電圧V2に依存することがわかる。
【0051】
したがって、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2に、それぞれ、適当な電圧V1およびV2を与えることによって、フローティングゲートFGの電圧VMすなわちフローティングゲートFGから引き抜く電子の量を、所望量にすることができる。すなわち、適当な電圧V1および電圧V2を与えることによって、メモリセルMCに所望のデータを書込むことができる。
【0052】
たとえば、メモリセルMCにデータ”1”を書込むには、図3Bに示すように、コントロールゲートCG1(図2に示すワードラインWL00)およびコントロールゲートCG2(図2に示すワードラインWL01)に、それぞれ、電圧「0ボルト」および「−10ボルト」を印加すればよい。なお、上述のように、ドレインD(図2に示すビットラインBL0)の電圧およびソースSの電圧は、それぞれ、「5ボルト」および「0ボルト」にしておく。
【0053】
これにより、所定量の電子がフローティングゲートFGからドレインDに引き抜かれ、メモリセルMCのしきい値は、Vth4からVth2へと変化する。すなわち、データ”1”が、しきい値Vth2として、メモリセルMCに記憶されたことになる。
【0054】
つぎに、図5Aないし図5Bに基づいて、データを消去する場合の動作を説明する。データの消去にも、トンネル電流を用いる。すなわち、メモリセルMCに書込まれたデータを消去するには、図5Aに示すように、トンネル酸化膜TMを介して、ドレインDおよび半導体基板46から、フローティングゲートFGに電子を注入するのである。
【0055】
図5Bに示すように、消去時においては、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2に、ともに、電圧「10ボルト」を印加するとともに、ドレインDの電圧およびソースSの電圧は、ともに「0ボルト」にしておけばよい。フローティングゲートFGに所定量の電子が注入されると、メモリセルのしきい値は、Vth4に戻る(図4参照)。
【0056】
なお、データの消去に際しては、メモリアレイ部42を構成するメモリセル全てを一括して消去するように構成してもよいし、ひとつのメモリセルまたは一群のメモリセルを指定して消去するよう構成してもよい。
【0057】
つぎに、図6および図4に基づいて、データを読み出す場合の動作を説明する。消去時にフローティングゲートFGに注入された電子は、データ書き込み時に、データの内容に応じて引き抜かれる。フローティングゲートFGに残存している電荷量をQMとすれば、電荷保存の法則より、
C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM−Vsur)−QM
となる。
【0058】
ソースSおよびドレインDに適当な電圧を与え、ドレイン電流が流れる状態、すなわちチャネル形成領域CHにチャネルが形成された状態にすれば、フェルミポテンシャルをφFとした場合、次式、
Vsur≒2φF
が成立する。
【0059】
上の2式より、
となる。
【0060】
したがって、フェルミポテンシャルをφFが一定であるとし、コントロールゲートCG1に印加される電圧V1およびコントロールゲートCG2に印加される電圧V2を、それぞれ一定とすれば、フローティングゲートFGに生ずる電圧VMは、ほぼフローティングゲートFGに残存している電荷量QMに依存することとなる。
【0061】
ドレイン電流の大きさは電圧VMの大きさに依存することから、このときのドレイン電流の大きさを調べれば、フローティングゲートFGに残存している電荷量QMすなわちメモリセルMCに書き込まれているデータを知ることができる。
【0062】
すなわち、メモリセルMCからデータを読み出すには、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2ならびにドレインDおよびソースSに所定電圧を印加し、そのときに流れるドレイン電流の大きさを測定すればよい。
【0063】
図6に示すように、読出し時においては、たとえば、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2に、ともに、電圧「5ボルト」を印加するとともに、ドレインDの電圧およびソースSの電圧は、それぞれ「1ボルト」および「0ボルト」にしておけばよい。このときのドレイン電流を、たとえば図2に示すビットラインBL0に接続されたセンスアンプ(図示せず)により検出して判定するようにしておけばよい。
【0064】
つぎに、図7Aないし図9に基づいて、データの書込み時にHCI(ホット・キャリア・インジェクション)を用いる場合における、メモリセルMCの動作を説明する。
【0065】
図7Aは、この場合における書込み(プログラム)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図7Bは、書込み動作を説明するためのテーブルである。図8は、読出し時において、コントロールゲートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係を、書込まれたデータ(2ビットデータ”0”〜”3”)をパラメータとして、表現したグラフである。
【0066】
図9Aは、この場合における消去(イレース)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図9Bは、消去動作を説明するためのテーブルである。
【0067】
まず、図7Aないし図7Bに基づいて、データを書込む場合の動作を説明する。データの書込み時にHCIを用いる場合、フローティングゲートFGから電子が引き抜かれている状態、すなわち、しきい値が最も低い状態(Vth0)がデータ書込み前の状態すなわち消去状態(データ”0”に対応するものとする)である。
【0068】
この状態からメモリセルMCにデータを書込むには、メモリセルMCを飽和領域で動作させ、ドレインD近傍に生じた熱電子を、トンネル酸化膜TMを介して、フローティングゲートFGに引き込む。フローティングゲートFGに引き込まれた電子の量に応じて、後述するように、メモリセルMCのしきい値が変化する。
【0069】
このようにして注入された電子の量が増えるにしたがって、メモリセルMCのしきい値は、消去状態のVth0からVth1、Vth2、Vth3へと変化するものとする(図8参照)。このメモリセルMCのしきい値に対応させて、データを記憶するようにしているのである。すなわち、メモリセルMCのしきい値Vth0、Vth1、Vth2、Vth3に対応させて、それぞれ、データ”0”、”1”、”2”、”3”を記憶するようにしている。
【0070】
フローティングゲートFGに注入される電子の量は、トンネル酸化膜TMに生ずる電界に依存する。すなわち、トンネル酸化膜TMに生ずる電界が大きい程、注入される電子の量も大きくなる。
【0071】
トンネル酸化膜TMに生ずる電界は、フローティングゲートFGの電圧VMとフローティングゲートFG直下のチャネル形成領域CH表面の電圧Vsurの差に依存する。上述のように、書き込み時には、メモリセルMCを飽和領域で動作している。したがって、チャネル形成領域CHには電流が流れており、チャネルが形成されている。つまり、次式、
Vsur≒2φF
が成立している。すなわち、電圧Vsurは、ほぼ一定となる。したがって、注入される電子の量は、フローティングゲートFGの電圧VMに依存することとなる。
【0072】
いま、コントロールゲートCG1に与える電圧をV1、コントロールゲートCG2に与える電圧をV2とすると、電荷保存の法則より、
C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM−Vsur)
となる。
【0073】
上の2式より、
となる。
【0074】
上述のようにフェルミポテンシャルφFが一定であるから、式(1’)から、フローティングゲートFGの電圧VMは、コントロールゲートCG1に与える電圧V1およびコントロールゲートCG2に与える電圧V2に依存することがわかる。
【0075】
したがって、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2に、それぞれ、適当な電圧V1およびV2を与えることによって、フローティングゲートFGの電圧VMすなわちフローティングゲートFGに注入される電子の量を、所望量にすることができる。すなわち、適当な電圧V1および電圧V2を与えることによって、メモリセルMCにデータを書込むことができる。
【0076】
たとえば、メモリセルMCにデータ”1”を書込むには、図7Bに示すように、コントロールゲートCG1(図2に示すワードラインWL00)およびコントロールゲートCG2(図2に示すワードラインWL01)に、それぞれ、電圧「10ボルト」および「0ボルト」を印加すればよい。なお、上述のように、ドレインD(図2に示すビットラインBL0)の電圧およびソースSの電圧は、それぞれ、「7ボルト」および「0ボルト」にしておく。
【0077】
これにより、所定量の電子がフローティングゲートFGに注入され、メモリセルMCのしきい値は、Vth0からVth1へと変化する。すなわち、データ”1”が、しきい値Vth1として、メモリセルMCに記憶されたことになる。
【0078】
なお、図7Bに示すように、データ”2”を書き込む場合には、電圧V1を「0ボルト」とはせずに「5ボルト」としている。これは、電圧V1を「0ボルト」とすると、チャネル形成領域CHのうちコントロールゲートCG1の下にある部分にチャネルが形成されず、書き込みに必要なドレイン電流が流れなくなってしまうためである。
【0079】
つぎに、図9Aないし図9Bに基づいて、データを消去する場合の動作を説明する。データの消去には、トンネル電流を用いる。すなわち、メモリセルMCに書込まれたデータを消去するには、図9Aに示すように、トンネル酸化膜TMを介して、フローティングゲートFGからドレインDに電子を引き抜くのである。
【0080】
図9Bに示すように、消去時においては、コントロールゲートCG1およびコントロールゲートCG2に、ともに、電圧「−10ボルト」を印加するとともに、ドレインDの電圧およびソースSの電圧を、それぞれ「5ボルト」、「0ボルト」にしておけばよい。フローティングゲートFGから所定量の電子が引き抜かれると、メモリセルのしきい値は、Vth0に戻る(図8参照)。
【0081】
なお、データの書込み時にトンネル電流を用いる前述の場合と同様に、データの消去に際しては、メモリアレイ部42を構成するメモリセル全てを一括して消去するように構成してもよいし、ひとつのメモリセルまたは一群のメモリセルを指定して消去するよう構成してもよい。
【0082】
データを読み出す場合の動作は、データの書込み時にトンネル電流を用いる前述の場合と同様であるので省略する。
【0083】
このように、この実施形態においては、フローティングゲートFGと、フローティングゲートFGに対してそれぞれ独立に結合された複数のコントロールゲートCG1、CG2とを備え、複数のコントロールゲートCG1、CG2に印加される電圧V1、V2の組合せにしたがってフローティングゲートFGに種々の電圧VMを生じさせるメモリセルMCであって、各コントロールゲートCG1、CG2を相互に絶縁しつつメモリセルMCの高さ方向に積み重ねたことを特徴としている。
【0084】
したがって、複数のコントロールゲートに印加される電圧の組合せにしたがってフローティングゲートFGに種々の電圧VMを生じさせるようにしたから、コントロールゲートの数を多くしておけば、個々のコントロールゲートのとり得る電圧のレベル数が少なくても、すなわち、たとえば”L”レベルおよび”H”レベルの2レベルしか取り得ないような場合であっても、フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせることができる。このため、フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせるための制御が容易になる。
【0085】
また、各コントロールゲートCG1、CG2を相互に絶縁しつつメモリセルMCの高さ方向に積み重ねたから、コントロールゲートの数が多くなっても、メモリセルMCの投影面積はそれほど増加しない。したがって、フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせることができるメモリセルMCを小型化することができる。
【0086】
すなわち、多様な電圧VMを生じさせる際の制御性がよく、かつ、コンパクトなメモリセルMCを実現することができる。
【0087】
また、この実施形態においては、半導体基板46に設定されたP型のチャネル形成領域CHと、チャネル形成領域CHを挟んで配置されたN型のドレインDおよびソースSと、チャネル形成領域CHの上にドレインDよりに形成された薄いトンネル酸化膜TMおよびチャネル形成領域CHの上にソースSよりに形成された厚いゲート酸化膜GMとを備え、フローティングゲートFGは、トンネル酸化膜TMの上に形成され、複数のコントロールゲートCG1、CG2は、ゲート酸化膜GMの上に形成されていることを特徴としている。
【0088】
したがって、フローティングゲートFGをトンネル酸化膜TM上に形成し、複数のコントロールゲートCG1、CG2をゲート酸化膜GM上に形成することで、オーバーイレイス(過消去)によりデプレッション形となったトンネル酸化膜TMの下のチャネル形成領域CHが導通状態になったとしても、コントロールゲートCG1に所定電圧を印加しない限り、ゲート酸化膜GMの下のチャネル形成領域CHは導通状態とならず、したがって、メモリセルMCは導通状態とはならない。このため、オーバーイレイスに起因するデータの誤読み出しが生じにくい。
【0089】
さらに、トンネル酸化膜TMの下のチャネル形成領域CHがデプレッション形となっても問題がないことから、フローティングゲートFGに生ずる有効な電圧として、トンネル酸化膜TMの下のチャネル形成領域CHがデプレッション形(たとえば、図8において、しきい値Vthが負となる状態)となるような状態まで含めることが可能となる。したがって、その分、フローティングゲートFGに生ずる個々の電圧VMの範囲を大きくとることができる。このため、フローティングゲートFGに生ずる個々の電圧VMを検出する際のマージンが大きくなる。すなわち、データを読み出す際の、読み出し精度を上げることができる。
【0090】
また、この実施形態においては、複数のコントロールゲートCG1、CG2の側面に、ONO膜69により構成された側部絶縁膜SIMを介して、サイドウォールSWにより構成されたフローティングゲートFGが形成されていることを特徴としている。
【0091】
したがって、サイドウォールSWの厚さを調整することで、容易に幅の狭いフローティングゲートFGを得ることができる。このため、フローティングゲートFGとチャネル形成領域CHとの間の静電容量C3を、容易に小さくすることができる。
【0092】
この結果、フローティングゲートFGとチャネル形成領域CHとの間に生ずる分圧(VM−Vsur)を、容易に高くすることができる。すなわち、容易に、フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせることが可能となる。
【0093】
また、この実施形態においては、フローティングゲートFGに生じた種々の電圧VMに対応してフローティングゲートFGに種々の量の電荷QMを蓄積し、蓄積された電荷QMに対応した多値データ(たとえば、2ビットデータ”0”〜”3”)を記憶するよう構成したことを特徴としている。したがって、多値データを記憶させる際の制御性がよく、かつ、コンパクトな多値メモリを実現することができる。
【0094】
また、この実施形態においては、複数のコントロールゲートCG1、CG2は、それぞれ異なる値の静電容量C1、C2を介して、フローティングゲートFGと結合されていることを特徴としている。したがって、最小限の数のコントロールゲートを用いて、効率的にフローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせることができる。
【0095】
また、この実施形態においては、複数のコントロールゲートCG1、CG2の厚さがそれぞれ異なるよう構成したことを特徴としている。したがって、特に複雑な工程を要することなく、容易に、異なる値の静電容量C1、C2を実現することができる。
【0096】
つぎに、図12ないし図24に基づいて、上述のメモリセルMCを備えた不揮発性メモリを製造する方法を説明する。図12ないし図18は、不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42および/または周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。図19ないし図24は、不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【0097】
図12に示すメモリアレイ部42は、図19における断面12−12に対応している。図14Aに示すメモリアレイ部42は、図20における断面14A−14Aに対応している。図17に示すメモリアレイ部42は、図21における断面17−17に対応している。図18に示すメモリアレイ部42は、図24における断面18−18に対応している。
【0098】
まず、図19に示すように、P型の半導体基板46を用意し、半導体基板46上に所定のアクティブ領域51を設定する。半導体基板46のうち、アクティブ領域51以外の部分に、LOCOS法等を用いて素子分離のためのフィールド酸化膜52を形成する。なお、メモリアレイ部42においては、アクティブ領域51およびフィールド酸化膜52は、ともに、X方向を長手方向とするストライプ状に形成されることになる。
【0099】
つぎに、図12に示すように、メモリアレイ部42の半導体基板46(アクティブ領域51)に、しきい値調整のためのイオン注入を行なったあと、ゲート酸化膜GM、ポリシリコン層56、ONO膜58を形成する。
【0100】
ゲート酸化膜GMは、熱酸化により形成する。ポリシリコン層56は、低圧CVD法などによりポリシリコンを堆積させることにより形成される。ONO膜58は、熱酸化膜、シリコン窒化膜、熱酸化膜をこの順に重ねて形成することにより得られる。
【0101】
なお、これらの膜厚は特に限定されるものではないが、この実施形態においては、ゲート酸化膜GMの膜厚を約200オングストローム程度、ポリシリコン層56の膜厚を約3000オングストローム程度、ONO膜58の膜厚を約300オングストローム程度としている。
【0102】
つぎに、周辺回路部44に堆積したONO膜58、ポリシリコン層56を除去して、周辺回路部44の半導体基板46(アクティブ領域51)に、しきい値調整のためのイオン注入を行なったあと、ゲート酸化膜GMを形成する。
【0103】
つぎに、周辺回路部44およびメモリアレイ部42に、ポリシリコン層60、タングステンシリサイド(WSi)層62、および、シリコン窒化物により構成されたハードマスク層64をこの順に積み上げる。なお、これらの膜厚は特に限定されるものではないが、この実施形態においては、ポリシリコン層60とタングステンシリサイド(WSi)層62との合計の膜厚を約6000オングストローム程度としている。
【0104】
つぎに、ハードマスク層64の上に、所定形状のフォトレジスト(図示せず)を形成し、該フォトレジストをマスクとして異方性エッチングを行なう。このエッチングにより、図13に示すように、メモリアレイ部42のハードマスク層64、タングステンシリサイド層62、ポリシリコン層60が所定形状にパタニングされる。同時に、周辺回路部44のハードマスク層64、タングステンシリサイド層62、ポリシリコン層60が所定形状にパタニングされて、ゲート部68が形成される。
【0105】
なお、メモリアレイ部42においてパタニングされたタングステンシリサイド層62およびポリシリコン層60が、コントロールゲートCG2となる。一方、周辺回路部44においてパタニングされたタングステンシリサイド層62およびポリシリコン層60が、ゲートGとなる。
【0106】
つぎに、フォトレジストを除去した後、周辺回路部44を別のフォトレジスト(図示せず)で覆い、ポリシリコン/シリコン窒化物のエッチングレートが高い異方性エッチングを行なう。これにより、図14Aに示すように、ハードマスク層64をマスクとして、メモリアレイ部42のONO膜58、ポリシリコン層56が所定形状にパタニングされて、積層ゲート部72が形成される。
【0107】
なお、積層ゲート部72のX方向寸法は、特に限定されるものではないが、この実施形態においては、約5000オングストローム程度としている。メモリアレイ部42においてパタニングされたポリシリコン層56が、コントロールゲートCG1となる。なお、この状態におけるメモリアレイ部42の平面図を図20に示す。
【0108】
図20に示すように、積層ゲート72は、アクティブ領域51およびフィールド酸化膜52に直交するストライプ状(Y方向を長手方向とするストライプ状)に形成される。
【0109】
つぎに、図14Bに示すように、メモリアレイ部42において、ドレインD(図18参照)となるべき領域をフォトレジストPR1で覆い、フォトレジストPR1、積層ゲート部72およびフィールド酸化膜52(図20参照)に対して自己整合的にソースSを形成する。ソースSは、行方向(X方向)に隣接する2つのメモリセル間で共用される。
【0110】
つぎに、図15Aに示すように、周辺回路部44において、低濃度のリン(P)をイオン注入することにより、ゲート部68およびフィールド酸化膜52に対して自己整合的に低濃度ドレインLDDを形成する。
【0111】
つぎに、図15Bに示すように、別のONO膜69を形成する。ONO膜69は、熱酸化膜、シリコン窒化膜、熱酸化膜をこの順に重ねて形成することにより得られる。ONO膜69の膜厚は特に限定されるものではないが、この実施形態においては、約200オングストローム程度としている。
【0112】
つぎに、図16Aに示すように、ONO膜69に対して少なくとも膜厚分のエッチバックを行なう。エッチバックにより、メモリアレイ部42の積層ゲート部72および周辺回路部44のゲート部68の側面のONO膜69が取り残される。取り残されたONO膜69のうち、積層ゲート部72のドレインD側のONO膜69が側部絶縁膜SIM(図18参照)である。
【0113】
なお、このエッチバック工程において、積層ゲート部72のソースSおよびドレインD(図18参照)となるべき領域上のONO膜69およびその下のゲート酸化膜GMは除去される。
【0114】
その後、熱酸化を行なうことにより、トンネル酸化膜TMを形成する。トンネル酸化膜TMの膜厚は特に限定されるものではないが、この実施形態においては、約100オングストローム程度としている。
【0115】
つぎに、図16Bに示すように、ポリシリコン層71を形成する。ポリシリコン層71は、低圧CVD法などによりポリシリコンを堆積させることにより形成される。
【0116】
つぎに、図17に示すように、ポリシリコン層71に対して少なくとも膜厚分のエッチバックを行なう。エッチバックにより取れ残されたポリシリコン層71が、サイドウォールSWとなる。サイドウォールSWのうち、積層ゲート部72のドレインD側のサイドウォールSWがフローティングゲートFG(図18参照)である。
【0117】
フローティングゲートFGの膜厚は特に限定されるものではないが、この実施形態においては、約2000オングストローム程度としている。なお、この状態におけるメモリアレイ部42の平面図を、図21に示す。
【0118】
つぎに、図22に示すように、メモリアレイ部42のアクティブ領域51を覆うように、アクティブ領域51と平行のストライプ状にフォトレジストPR2を形成し、フォトレジストPR2をマスクとしてエッチングを行なうことにより、右下がりのハッチングで示された部分のサイドウォールSWを除去する。これにより、各メモリセルのフローティングゲートFGが、それぞれ独立した状態となる(図24参照)。
【0119】
つぎに、図23に示すように、ドレインD(図18参照)となるべき領域および該領域間にあるフィールド酸化膜52を覆うように、フォトレジストPR3を形成し、フォトレジストPR3、積層ゲート部72、ONO膜69およびサイドウォールSWをマスクとして、シリコン酸化物に対する選択性の高いエッチングをおこなう。このエッチングをSASエッチングと呼ぶ。このSASエッチングによって、ソースS間にあったフィールド酸化膜52が、選択的に除去される。
【0120】
フォトレジストPR3を除去した後、図18に示すように、高濃度のヒ素(As)をイオン注入する。これにより、周辺回路部44においては、ソースPSおよびドレインPDとなるべき領域に高濃度のヒ素が注入されるとともに、メモリアレイ部42においては、ドレインDとなるべき領域に高濃度のヒ素が注入される。
【0121】
また、高濃度のヒ素は、行方向(X方向)に隣接するメモリセル間で共用されるソースSのみならず、図24に示すように、当該ソースSを列方向につなぐ領域、すなわち、先程のSASエッチングによってフィールド酸化膜52が除去された領域にも注入される。
【0122】
この後、加熱することにより、図18に示すように、周辺回路部44のソースPSおよびドレインPDが形成され、メモリアレイ部42のドレインDが形成される。また、図24に示すように、メモリセルのソースSをY方向に連結した構造の拡散ソース配線74が形成される。このようにして、積層ゲート部72に対し自己整合的に、拡散ソース配線74を形成することができる。これが、SAS技術である。SAS技術を用いることにより、メモリアレイ部42をより高密度化することができる。
【0123】
この後、層間膜形成工程、配線形成工程、パッシベーション膜形成工程等を経て、メモリセルMCを備えた不揮発性メモリが製造される。
【0124】
つぎに、図10に、この発明の他の実施形態による半導体装置である2ビットのDAコンバータ10の回路図を示す。このDAコンバータ10を用いれば、2ビットの入力データに基づいて、段階的な電圧出力Voutを得ることができる。
【0125】
DAコンバータ10は、フローティングゲートFGを有するN−MOSFET(Nチャネル金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ)であるトランジスタTR1と、フローティングゲートFGを持たない通常のP−MOSFET(Pチャネル金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ)であるトランジスタTR2とを、直列に接続した構成を備えている。
【0126】
トランジスタTR1は、図1に示すメモリセルMCとほぼ同様の構成である。ただし、トランジスタTR1においては、メモリセルMCのトンネル酸化膜TMに相当する部分の膜厚が、ゲート酸化膜GMの膜厚と同程度(実施形態では200オングストローム程度)となっている。したがって、トランジスタTR1は、メモリセルMCと異なり、フローティングゲートFGに電子を注入したり抜き出したりするようにはなっていない。
【0127】
トランジスタTR1のコントロールゲートCG1には電圧V1を印加する端子が接続され、コントロールゲートCG2には電圧V2を印加する端子が接続されている。ドレインDには電源電圧VDDが与えられ、ソースSは、前述のように、トランジスタTR2のソースSとに接続されており、該接続部分の電圧が出力Voutとして取り出される。
【0128】
一方、トランジスタTR2のゲートGおよびドレインDには、接地電位が与えられている。
【0129】
トランジスタTR1のコントロールゲートCG1およびCG2に与える電圧V1および電圧V2の値に応じて、トランジスタTR1のソースS・ドレインD間の電圧VSDが、変化する。したがって、次式、
Vout=VDD−VSD
で表現される出力Voutも、トランジスタTR1のコントロールゲートCG1およびCG2に与える電圧V1および電圧V2の値に応じて、変化する。
【0130】
すなわち、2ビットの入力データの各ビット値に対応した電圧(”L”レベル電位(接地電位)または”H”レベル電位(電源電位))を、トランジスタTR1のコントロールゲートCG1およびCG2に与えると、入力データに対応した出力Voutが得られる。
【0131】
図11Aは、DAコンバータ10の動作を説明するためのテーブルである。図11Bは、入力データと出力Voutとの関係を示すグラフである。図11Aおよび図11Bに示すように、2ビットの入力データ(”0”〜”3”)に対応した出力Voutを得ることができる。
【0132】
たとえば、入力データ”2”を入力するには、電圧V1および電圧V2を、それぞれ、”L”レベルおよび”H”とすればよい。このときのトランジスタTR1のソースS・ドレインD間の電圧VSDをVSD2とすれば、出力Voutは、
Vout=VDD−VSD2
となる。
【0133】
上述のメモリセルMCの場合と同様に、DAコンバータ10においても、トランジスタTR1の第2の導電体部を3つ以上積層して配置すれば、3ビット以上の多値データを出力Voutに変換することができる。
【0134】
このように、この実施形態においては、フローティングゲートFGに生じた種々の電圧に対応して、ドレインDとソースSとの間に種々の電圧VSDが生ずるよう構成したことを特徴としている。
【0135】
したがって、複数のコントロールゲートCG1、CG2に与える電圧V1、V2の組合せにしたがって、ドレインDとソースSとの間に種々の電圧VSDが生ずるようにすることができる。すなわち、多値データを取り扱う際の制御性がよく、かつ、コンパクトなADコンバータ10等を実現することができる。
【0136】
なお、上述の各実施形態においては、複数の第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう構成したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、各第2の導電体部ごとに、対応する側部絶縁膜の膜厚を異ならせるよう構成することもできる。また、各第2の導電体部ごとに、対応する側部絶縁膜の誘電率を異ならせるよう構成することもできる。
【0137】
また、上述の各実施形態においては、複数の第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電容量を介して第1の導電体部と結合するよう構成したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の第2の導電体部が、同一値の静電容量を介して、第1の導電体部と結合するよう構成することもできる。ただし、複数の第2の導電体部が、それぞれ異なる値の静電容量を介して第1の導電体部と結合するよう構成すれば、上述のように、最小限の数の第2の導電体部を用いて、効率的に第1の導電体部に多様な電気的状態を生じさせることができるので、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による半導体装置である不揮発性メモリを構成するメモリセルMCの断面構成を示す図面である。
【図2】メモリアレイ部42に行列状に配置された複数のメモリセルMCを表わす回路図の一部を例示したものである。
【図3】図3Aは、データの書込み時にトンネル電流を用いる場合における書込み動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図3Bは、この場合における書込み動作を説明するためのテーブルである。
【図4】データの書込み時にトンネル電流を用いる場合において、読出し時にコントロールゲートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係を、書込まれたデータをパラメータとして表現したグラフである。
【図5】図5Aは、データの書込み時にトンネル電流を用いる場合における消去動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図5Bは、この場合における消去動作を説明するためのテーブルである。
【図6】データの書込み時にトンネル電流を用いる場合における読出し動作を説明するためのテーブルである。
【図7】図7Aは、データの書込み時にHCI(ホット・キャリア・インジェクション)を用いる場合における書込み動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図7Bは、この場合における書込み動作を説明するためのテーブルである。
【図8】データの書込み時にHCIを用いる場合において、読出し時にコントロールゲートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係を、書込まれたデータをパラメータとして表現したグラフである。
【図9】図9Aは、データの書込み時にHCIを用いる場合における消去動作を説明するためのメモリセルMCの概念図である。図9Bは、この場合における消去動作を説明するためのテーブルである。
【図10】この発明の他の実施形態による半導体装置である2ビットのDAコンバータ10の回路図の一例である。
【図11】図11Aは、DAコンバータ10の動作を説明するためのテーブルである。図11Bは、入力データと出力Voutとの関係を示すグラフである。
【図12】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。
【図13】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。
【図14】図14Aおよび図14Bは、この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の主要断面を描いた図面である。
【図15】図15Aは、この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成する周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。図15Bは、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の主要断面を描いた図面である。
【図16】図16Aおよび図16Bは、この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の主要断面を描いた図面である。
【図17】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。
【図18】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断面を描いた図面である。
【図19】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図20】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図21】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図22】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図23】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図24】この発明の一実施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面である。
【図25】図25Aは、多値情報を記憶する従来のメモリセル6の構造を示す断面図である。図25Bは、多値情報を記憶する従来の他のメモリセル8の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
CG1・・・・・コントロールゲート
CG2・・・・・コントロールゲート
FG・・・・・・フローティングゲート
MC・・・・・・メモリセル
V1・・・・・・電圧
V2・・・・・・電圧
VM ・・・・・・電圧
Claims (5)
- 半導体基板に設けられた半導体領域に設定された第1導電型のチャネル形成領域と、
チャネル形成領域を挟んで配置された第2導電型の第1の高濃度不純物領域および第2の高濃度不純物領域と、
チャネル形成領域の上に形成された下部絶縁膜と、
前記下部絶縁膜の上であって第1の高濃度不純物領域側に形成される第1の導電体部と、
前記下部絶縁膜の上であって第2の高濃度不純物領域側に形成され、第1の導電体部に対してそれぞれ静電容量を介して結合された複数の第2の導電体部と、
を備え、
各第2の導電体部を相互に絶縁しつつ半導体装置の高さ方向に積み重ね、
複数の第2の導電体部の電気的状態の組合せにしたがって第1の導電体部に種々の電圧を生じさせ、前記第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して第1の導電体部に種々の量の電荷を蓄積し、蓄積された電荷に対応した多値の情報を記憶するよう構成したこと、
を特徴とする半導体装置。 - 請求項1の半導体装置において、
前記複数の第2の導電体部の側面に、誘電体により構成された側部絶縁膜を介して、サイドウォール状の前記第1の導電体部が形成されていること、
を特徴とするもの。 - 請求項1または請求項2の半導体装置において、
前記第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域との間に種々の電圧が生ずるよう構成したこと、
を特徴とするもの。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかの半導体装置において、
前記複数の第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電容量を介して、第1の導電体部と結合されていること、
を特徴とするもの。 - 請求項4の半導体装置において、
前記複数の第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう構成したこと、
を特徴とするもの。
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