JP3689008B2 - 放電灯点灯回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯回路における電力損失や発熱を低減するとともに、安定した点灯制御を保証するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電灯(メタルハライドランプ等)の点灯回路については、直流-直流変換回路、直流−交流変換回路、起動回路(所謂スタータ回路)を備えた構成が知られている。例えば、放電灯の数が1つの場合を想定すると、DC−DCコンバータ及びハーフブリッジ型回路(2つの半導体スイッチング素子を組にして交互にオン/オフ制御を行うように構成された回路)と、それらの制御回路を備えた構成が挙げられ、DC−DCコンバータ内のスイッチング素子の制御によって当該コンバータの出力が制御されるとともに、ハーフブリッジ型回路を構成するスイッチング素子の交番動作によって生成される交流出力が放電灯に供給される。尚、DC−DCコンバータについては、正極性及び負極性の出力電圧を得るために、各極性に対応した回路部分を有する形態(極性に対応した電圧変換回路を完全に分離したもの)と、回路部を分離せずに1つの構成で両極性出力が得られるようにした形態が挙げられる。
【0003】
また、放電灯の数が2つになった場合に、各放電灯に対応するそれぞれの点灯回路を設けて放電灯を点灯させるのでは、部品点数やコスト面で不利益があるので、2つの放電灯についての点灯回路を共通化することが好ましく、例えば、DC−DCコンバータ及びフルブリッジ型回路(4つの半導体スイッチング素子をそれぞれ対にし、2組の素子対にしてオン/オフ制御を交互に行うように構成された回路)と、それらの制御回路を備えた構成が挙げられる。つまり、DC−DCコンバータ内のスイッチング素子の制御によって当該コンバータの出力が制御されるとともに、フルブリッジ型回路を構成するスイッチング素子の交番動作によって生成される矩形波状出力を放電灯に供給する際には、各放電灯に対して正極性出力と負極性出力とが交互に供給される(つまり、片方の放電灯について正極性出力を投入しているときには、他方の放電灯には負極性出力が投入される。)。尚、正極性及び負極性の出力電圧を得るためのDC−DCコンバータについては、上記したように2形態の回路構成が挙げられる。
【0004】
ところで、放電灯の確実な点灯には、DC−DCコンバータの後段にコンデンサを含む電流補助回路(例えば、特開平9−223591号公報等。)を設けることが好ましく、放電灯がブレークダウンした場合に、当該コンデンサの蓄積エネルギーを放電灯の供給することによりアーク放電への移行を円滑に行うことができる。
【0005】
図12は1つの放電灯に対する点灯回路を想定した場合に、当該放電灯が点灯しているときの供給電圧(DC−DCコンバータの出力であり、上方のものが正極電圧、下方のものが負極電圧である。中段に示す電流「IL」は放電灯の電流を示す。)を概略的に示したものである。尚、DC−DCコンバータの正極性出力に対して上記電流補助回路が設けられており、当該コンバータの出力する電圧(所謂オープン・サーキット電圧「O.C.V」)を350V(ボルト)とし、DC−DCコンバータの負極性出力に対する制限を150Vとしており、放電灯の定格電圧を85Vとする。
【0006】
放電灯に対してあるタイミングで正極性出力が投入されているとすると、負極性出力について電流の流れる経路がなく無負荷状態である。従って、この時のDC−DCコンバータによる負極出力電圧(の大きさ)は150Vに制限される。
【0007】
次のタイミングで極性が反転して、放電灯に負極性出力が投入されると、この時の正極性出力について電流の流れる経路がなく無負荷状態である。従って、この時のDC−DCコンバータによる正極出力電圧(の大きさ)は350Vになる。
【0008】
以上の動作がブリッジ回路の動作周波数(スイッチング素子の切替が交番されるときの周波数)に従って繰り返されて、各極性の出力が放電灯に供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した構成では、例えば、下記に示すような不都合が生じ得る。
【0010】
(1)点灯周波数が低い場合における交流成分(脈流によるもの)の影響が、定電力制御を阻害すること
(2)無効な電力成分の増加
(3)電流補助回路等における損失の増加。
【0011】
図12に示すように、放電灯に流れる電流「IL」は、脈流をもった波形になる。
【0012】
その理由は、DC−DCコンバータの出力段に設けられる平滑回路の存在であり、主に、無負荷時に平滑コンデンサにたまった電荷の吐き出しによる。つまり、350V又は−150V相当まで蓄えられた平滑コンデンサのエネルギーが、ブリッジ型回路の極性反転時に85V又は−85Vになるまで放電灯に放出されるため、極性反転直後の電流が大きくなってしまうからであり、この脈流が原因となって出力電圧が大きく変動し、(1)乃至(3)の弊害が惹き起こされる。
【0013】
先ず、(1)については、放電灯の極性が切り替わった瞬間において、何らの制御指示もなしに放電灯に流れる電流が一時的に増加することになるので、制御回路はそれを検出して放電灯に流れる電流を少なくしようとする。しかし、平滑コンデンサの容量が大きくて極性切替時の電流が多いと、結果的には必要な制御電力よりも大きな電力投入がなされてしまう。尚、これを回避するには、例えば、放電灯に流れる電流値を検出する回路あるいは定電力制御のための回路に対してディレイ(遅延回路等)を設けて応答を鈍化させるといった方法が考えられるが、コスト上昇を招く原因となったり、また、応答の鈍化は、電源入力(電圧)の急変や放電灯の状態変化等に対する追従性の悪化をもたらす虞があり、放電灯の立ち消えの可能性を高める原因となるので好ましくない。
【0014】
また、(2)について具体的な数値を挙げて説明すると、例えば、定格電力35W、平滑コンデンサの静電容量を0.47μF、ブリッジ型回路の点灯周波数を1kHzとしたとき、正極出力用DC−DCコンバータは、1mS(ミリ秒)おきに平滑コンデンサに85V(定格電圧)から350V(上記O.C.V)までの電荷を蓄積する。このエネルギーは、「0.47×10^(−6)×(350^2−85^2)=0.054J」(「^」は累乗を意味する。)」であり、1秒間当たりの電力に直すと、0.054J×1000(回)=54Wになる。従って、これが放電灯の定常電力以下に収まるようにするには、平滑コンデンサの容量又は点灯周波数を調整すれば良いことになるが、上記したように歪んだ交流成分によって無効な電力成分をもつことになって損失が生じ、放熱設計上の負担の原因となる。
【0015】
(3)については、DC−DCコンバータの出力電圧がブリッジ型回路の点灯周波数で上下しているので、例えば、上記電流補助回路内のコンデンサに対して抵抗素子を接続している場合に、当該抵抗素子に流れる電流によりジュール熱損失が生じる。
【0016】
以上は放電灯の数を1つにした場合であるが、放電灯の数が2つになった場合でも同様の弊害が発生する。
【0017】
即ち、片方の放電灯が点灯していて、他方の放電灯が点灯していない場合に、正極及び負極性出力のDC−DCコンバータの出力電圧が、上記した1つの放電灯の場合と同様の振る舞いをし、点灯している方の放電灯に対して正極性(又は負極性)出力を投入しているときに負極側(又は正極側)が無負荷となる。従って、放電灯の数が2つになっても、片方の放電灯して点灯していない場合には、上記と同様の問題が起き得る。
【0018】
そこで、本発明は、放電灯点灯回路において、電力損失及び発熱による素子故障の可能性を低減するとともに、安定した電力制御の実現を課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した課題を解決するために、一の放電灯に対して直流−直流変換回路の出力電圧を交番投入する際には、放電灯の点灯中に正極性及び負極性の出力のうち当該放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧が、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように制限するものであり、また、2つの各放電灯に対して直流−直流変換回路による出力電圧の極性を交互に切り替えながら供給電力を投入する際に、一方の放電灯の点灯中若しくは当該放電灯への点灯指示が出されているときであって、かつ他方の放電灯が点灯していないとき若しくは当該放電灯への点灯指示が出されていないときには、正極性及び負極性の出力のうち放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧が、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように制限するものである。
【0020】
従って、本発明によれば、無負荷側の出力電圧がこれとは逆極性の出力電圧に制限されるので、放電灯に流れる電流に係る脈流による交流成分を抑制することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る点灯回路の構成について、先ずは放電灯の数が1つの場合について図1を用いて説明する。
【0022】
放電灯点灯回路1は、直流電源2、直流−直流変換回路3、直流−交流変換回路4、起動回路5を備えている。
【0023】
直流−直流変換回路3は、電源2からの直流入力電圧(これを「Vin」と記す。)を受けて正極性及び負極性の出力を得るためのものであり、回路内部にトランス及びスイッチング素子を有するとともに、制御回路7からの信号に応じてスイッチング素子の制御が行われてその出力電圧が制御される。直流−直流変換回路3としては、スイッチングレギュレータの構成を有するDC−DCコンバータ(フライバック式等。)が用いられるが、前記したように、正極及び負極性の両出力を得るための回路を分離することなく構成した非分離型の形態と、各極性の出力電圧を各別の回路に分離して出力するように構成した分離型の形態が挙げられる。
【0024】
図2及び図3は直流−直流変換回路の構成例を示したものである。尚、図2では二次側に2つの回路3A、3Bを有し、また、図3では、一次及び二次ともに別の回路3′A、3′Bを有している。
【0025】
図2は非分離型の構成例3Nを示しており、トランスTの一次巻線Tpの一端が直流入力端子「ta」に接続されることで電圧Vinが入力されるようになっており、一次巻線Tpの他端は半導体スイッチング素子SW(図には単にスイッチの記号で示すが、FET(電界効果トランジスタ)等が用いられる。)及び電流検出用抵抗Rsを介して接地されている(この抵抗Rsについては任意であり、特に設けなくても良い)。尚、半導体スイッチング素子SWの制御端子(FETの場合にはゲート)には制御回路7からの信号「Sc」が供給されてそのスイッチング制御が行われる。
【0026】
トランスTの二次巻線Tsについては、その一端がダイオードD1のアノードに接続され、該ダイオードD1のカソードがコンデンサC1の一端に接続されるとともに端子「to1」に接続され、当該端子から出力電圧(これを「Vdcp」と記す。)が得られる。そして、コンデンサC1の他端は二次巻線Tsの中間タップに接続されるとともに、抵抗Riを介して接地されている。
【0027】
二次巻線Tsの他端はダイオードD2のカソードに接続されており、該ダイオードD2のアノードがコンデンサC2と端子「to2」に接続され、当該端子を介して出力電圧(これを「Vdcn」と記す。)が得られる。
【0028】
抵抗Riは、放電灯6に流れる電流に関する検出信号(相当信号)を得るための電流検出用素子であり、当該抵抗に流れる電流を電圧変換することで電流検出を行うものである。尚、抵抗Riと、コンデンサC1やC2との接続点には検出端子「toi」が接続されており、ここから検出信号「Vi」が得られる。
【0029】
以上のように直流−直流変換回路3Nは、正極性及び負極性の電圧Vdcp、Vdcnを2つの出力端子「to1」、「to2」から各別に出力する構成となっている。
【0030】
尚、トランスTの巻線に付した「・」印は巻き始めを示しており、例えば、二次巻線TsについてはダイオードD2との接続端及び中間タップにおける巻き始端にそれぞれ「・」印が付されている。また、コンデンサC1、C2は平滑回路を構成しており、図12について説明したコンデンサに相当する。
【0031】
図3は上記した分離型の形態について一例を示したものであり、この直流−直流変換回路3Mでは、2つのトランスT1(一次巻線T1p、二次巻線T1s)、T2(一次巻線T2p、二次巻線T2s)を有する構成とされる。
【0032】
各トランスの一次巻線T1p、T2pの一方の端子が直流入力端子taに接続され、他方の端子がスイッチング素子SW1、SW2(これらには半導体スイッチング素子が用いられるが、図には単にスイッチの記号で示す。)をそれぞれ介して接地されており、これらのスイッチング素子SW1、SW2を、制御回路7からの制御信号Sc1、Sc2によって各別にオン/オフ制御することで、各二次出力を独立に可変制御することができる。
【0033】
尚、一次巻線T1p、T2pに対して並列に設けられたコンデンサC0は、その一端が直流入力端子taに接続されるとともに他端が接地されている。
【0034】
回路3′Aは、トランスT1及びスイッチング素子SW1、そして二次巻線T1sに接続された整流用ダイオードD1や平滑用コンデンサC1、電流検出用抵抗Ri1を含む構成とされる。つまり、二次巻線T1sの一端がダイオードD1のアノードに接続され、該ダイオードのカソードが出力端子to1に接続されるとともにコンデンサC1の一端に接続されている。そして、該コンデンサC1の他端が二次巻線T1sの巻き始端側端子に接続されるとともに、電流検出用抵抗Ri1を介して接地されている。
【0035】
よって、この回路では、制御信号Sc1に基づくスイッチング素子SW1のオン/オフ制御によってトランスT1の一次巻線T1pに流れる電流が制御され、二次巻線T1sからダイオードD1、コンデンサC1を経て出力端子to1に正極性電圧Vdcpが得られる。尚、端子「toi1」は、コンデンサC1と電流検出用抵抗Ri1との接続点に接続された電流検出端子であり、当該端子から検出信号「Vi1」が得られる。
【0036】
他方、回路3′Bは、トランスT2及びスイッチング素子SW2、そして二次巻線T2sに接続された整流用ダイオードD2や平滑用コンデンサC2、電流検出用抵抗Ri2を含む構成とされる。つまり、二次巻線T2sの一端(巻き始端側の端子)がダイオードD2のカソードに接続され、該ダイオードのアノードが出力端子to2に接続されるとともにコンデンサC2の一端に接続されている。そして、該コンデンサC2の他端が二次巻線T2sの終端側端子に接続されるとともに、電流検出用抵抗Ri2を介して接地されている。
【0037】
よって、この回路では、制御信号Sc2に基づくスイッチング素子SW2のオン/オフ制御によってトランスT2の一次巻線T2pに流れる電流が制御され、二次巻線T2sからダイオードD2、コンデンサC2を経て出力端子to2に電圧Vdcnが得られる。尚、端子「toi2」は、コンデンサC2と電流検出用抵抗Ri2との接続点に接続された電流検出端子であり、当該端子から検出信号「Vi2」が得られる。
【0038】
直流−直流変換回路3の出力段に設けられた電流補助回路8(図1参照)は、当該回路内に設けられた容量性素子(コンデンサ)に蓄積されたエネルギーを放電灯6の起動時に当該放電灯に供給することによってグロー放電からアーク放電への移行が確実に行われるように補助するための回路である。尚、図1では電流補助回路が正極出力側に設けられているが、これは放電灯6の起動前に当該放電灯に供給される電圧の極性が正極に規定されるためである(つまり、供給電圧の極性が負極に規定される場合には、負極側に電流補助回路を付設すれば良い。)。
【0039】
図4は電流補助回路8の構成例を幾つか示したものである。
【0040】
図の(a)に示す構成では抵抗RaとコンデンサCaとの直列回路とされ、抵抗Raの一端が上記の出力端子to1に接続されるとともに、当該抵抗の他端がコンデンサCaを介して接地されている。
【0041】
また、(b)に示す構成ではコンデンサCbとツェナーダイオードZDとの直列回路とされ、コンデンサCbの一端が出力端子to1に接続されるとともに、その他端がツェナーダイオードZDのカソードに接続されており、該ツェナーダイオードZDのアノードが接地されている。
【0042】
(c)に示す構成では、抵抗Rcの一端が出力端子to1に接続されるとともに、その他端がコンデンサCcと抵抗Rdとの直列回路を介して接地されており、該抵抗Rdに対してダイオードDが並列に接続されている(ダイオードDのカソードがコンデンサCcと抵抗Rdとの間に接続され、そのアノードが接地されている。)。
【0043】
直流−直流変換回路3の後段に配置された直流−交流変換回路4(図1参照。)は、該直流−直流変換回路3の出力電圧を交流電圧に変換した後でこれを放電灯6に供給するために設けられており、直流−直流変換回路3の2つの出力端子からそれぞれ各別に出力される正極性及び負極性の電圧が送出されてくる。そして、回路部(コンバータ)3A又は3′Aの出力電圧Vdcpと、回路部(コンバータ)3B又は3′Bの出力電圧Vdcnとを切り換えるために、直流−交流変換回路4内に設けられた1対の半導体スイッチング素子sw1、sw2(これらの素子には電界効果トランジスタ等が用いられるが、図には単にスイッチの記号で示す。)がそれらの駆動回路DRVによって交番動作され、これによって生成される交流電圧が放電灯6に供給される。
【0044】
つまり、直流−直流変換回路3の出力段において直列に接続された2つのスイッチング素子sw1、sw2について、図示の例では、その一方の素子sw1が回路3Aの出力端子に接続されるとともに、素子sw2を介して回路3Bの出力端子に接続されている。そして、これらのスイッチング素子をそれぞれ相反的にスイッチング制御する駆動回路DRVについては、例えば、ハーフブリッジドライバとして既知のIC(集積回路)が使用される。つまり、駆動回路DRVからの各スイッチング素子の制御端子にそれぞれ供給される信号により、素子sw1がオン状態のとき、素子sw2がオフ状態となり、逆に素子sw1がオフ状態のとき、素子sw2がオン状態となるようにハーフブリッジの交番動作が行われて直流電圧が交流電圧に変換される。
【0045】
尚、素子sw1、sw2として電界効果トランジスタを使用した場合における駆動回路としてブートストラップ式の構成例を図5に示す(図中の直流電源回路は直流電源2及び直流−直流変換回路3を含む。)。
【0046】
本図においてドライブ用IC内部のスイッチング素子を等価的にスイッチの記号で示すように、2つの素子Q1、Q2による直列回路及び2つの素子Q3、Q4による直列回路を備えている。
【0047】
これらの素子Q1乃至Q4への電源については、電源端子Vcから供給されるようになっており、素子Q1及びQ2には当該電源端子VcからダイオードD3を介して電源供給が行われ、また、素子Q3及びQ4には電源端子Vcからそのまま電源供給が行われる。つまり、ダイオードD3のカソードがコンデンサC3を介してNチャンネルFETsw1とsw2との接続点に接続されるとともに、当該カソードが素子Q1に接続されている。そして、素子Q1とQ2との接続点がFETsw1のゲートに接続され、素子Q2のうち素子Q1との接続点とは反対側の端子がFETsw1とsw2との接続点に接続されている。
【0048】
他方、素子Q3及びQ4については、素子Q3の一端が電源端子Vcに接続され、両素子の接続点がFETsw2のゲートに接続されており、素子Q4のうち素子Q3との接続点とは反対側の端子がFETsw2(のソース)に接続されている。
【0049】
尚、これらの素子Q1乃至Q4に関して、制御回路7から駆動用ICに供給される制御信号によって各素子がそれぞれ制御されることは勿論である。
【0050】
本回路において、例えば、2つのFETのうち図の上方に位置したFETsw1をオン状態にするにあたっては、一旦、電源端子VcからダイオードD3を介してコンデンサC3を充電して電荷を蓄えておき、その電荷を用いて当該FETをオンさせる必要がある(素子Q1をオン状態にし、素子Q2をオフ状態にする。尚、このとき下方のFETをオフ状態とするためには、素子Q3をオフ状態にし、素子Q4をオン状態にすれば良い。)。
【0051】
起動回路5(図1参照。)は、放電灯6に起動用の高電圧信号(起動パルス)を発生させて放電灯6に起動をかけるために設けられており、当該起動用信号は直流−交流変換回路4の出力する交流電圧「Vout」に重畳されて放電灯6に印加される。つまり、起動回路5内には誘導性成分(トリガートランスの二次巻線等のインダクタンス成分)が含まれており、放電灯6の一方の電極端子が誘導性成分を介して2つのスイッチング素子sw1、sw2同士の接続点Aに接続され、他方の電極端子がグランド(GND)に接地されるか又は電流検出用抵抗「ri」(図2や図3に示した電流検出用抵抗を設けない場合)を介して接地される(図1の「Vs」は電流検出信号を示す。)。
【0052】
尚、放電灯6に流れる電流を検出するための検出回路としては、例えば、上記した電流検出用抵抗「Ri」又は「ri」を用いて放電灯に流れる電流値を検出する電流検出回路が設けられている。また、放電灯にかかる電圧を検出する電圧検出回路については、例えば、既知のように分圧抵抗等を使って出力電圧を検出する回路)を設けて出力電圧(Vdcp、Vdcn)の検出信号を得ることができる。
【0053】
制御回路7(図1参照。)は、放電灯にかかる電圧や当該放電灯に流れる電流の検出信号を受けて放電灯に投入する電力を制御するとともに直流−直流変換回路3の出力を制御する。つまり、放電灯6の状態に応じた供給電力を制御するために設けられており、直流−直流変換回路3に対して制御信号(Sc)を送出することでこれらの出力電圧を制御する。また、上記駆動回路DRVに制御信号(SD)を送出してブリッジの極性切換についての制御を行う。尚、放電灯6の点灯前には当該放電灯への供給電圧をあるレベルまで高めておくことで、放電灯6の点灯を確実にするための出力制御を行うことも制御回路7の役目である。
【0054】
ところで、放電灯6に対して直流−直流変換回路3の出力電圧を交番投入する際には、図12で説明したように無負荷側の電圧(350V、−150V)及び平滑用コンデンサ若しくは電流補助回路のコンデンサのために脈流が発生するが、これに起因する弊害を防止するためには、放電灯の点灯中において、正極性及び負極性の出力のうち当該放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧を、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように制限することが有効である。
【0055】
図6はその様子を概略的に示したものであり、図12に対応したものである。
【0056】
つまり、直流−直流変換回路3の出力電圧について、上方のものが正極電圧、下方のものが負極電圧を示しており、本例ではいずれについても無負荷状態では、その大きさ(絶対値)が85V(投入電圧)に制限される。例えば、放電灯に正極性電圧「85V」が投入されているときには負極側では「−85V」に電圧制限がなされ、また、放電灯に負極性電圧「−85V」が投入されているときには正極側では「85V」に電圧制限がなされる。その結果、放電灯6に流れる電流ILは交流成分のない綺麗な矩形波状になるので、前記(1)乃至(3)の弊害を回避することができる(尚、このことは後述する2つの放電灯の制御でも同様である。)。
【0057】
図7は制御回路7について要部の構成例10を示したものである。尚、直流−直流変換回路として図3の構成例3Mを用いるものとする。
【0058】
図中に示す各記号の意味は以下に示す通りである。
【0059】
・「SVp」=直流−直流変換回路の正極性出力電圧に関する検出信号(検出電圧)
・「SVn」=直流−直流変換回路の負極性出力電圧に関する検出信号(検出電圧)
・「CK」 =放電灯に投入すべき電圧極性を示す信号(Hレベルのとき正極性、Lレベルのとき負極性を示す。)
・「Sb1」=放電灯の電力制御のための回路(図示せず。)により、上記回路3′Aのスイッチング素子SW1の駆動回路22pに送られる制御用信号(Sc1の基となる信号であり、正極駆動用信号)
・「Sb2」=放電灯の電力制御のための回路(図示せず。)により、上記回路3′Bのスイッチング素子SW1の駆動回路22nに送られる制御用信号(Sc2の基となる信号であり、負極駆動用信号)。
【0060】
尚、SVpやSVnにかかる電圧検出については、上記Vdcp、Vdcnに対して抵抗分圧等による既知の検出方法を用いれば済むので回路構成の説明は省略する。また、電力制御のための回路については、制御方式(PWM:パルス幅変調、PFM:パルス周波数変調等)に依存し、例えば、放電灯の電圧検出信号や電流検出信号に基く演算信号を鋸歯状波とレベル比較することでデューティーサイクルが規定される信号を生成してスイッチング素子のオン/オフ状態を制御する回路形態等が良く知られていること、及び本発明に関する限り電力制御方法の如何を問わないことからSb1、Sb2の生成回路についての説明を省略する(例えば、特開平4−12495号公報や特開2001−6891号公報等を参照)。
【0061】
信号CKとSb1、Sb2との関係については、図8に示す通りである。
【0062】
正極電圧検出信号SVpはコンパレータ11の正入力端子に供給されるとともに、コンパレータ12の負入力端子に供給される。
【0063】
コンパレータ11の出力信号は、2つに分岐してその一方が、NOT(論理否定)ゲート13を介して2入力OR(論理和)ゲート14の一方の入力端子に供給される。尚、ORゲート14の他方の入力端子には信号CKが供給される。
【0064】
また、コンパレータ11の出力信号のうち分岐した他方のものは、そのまま2入力ORゲート15の一方の入力端子に供給される。尚、当該ORゲート15の他方の入力端子には信号CKがNOTゲート16を介して供給される。
【0065】
ORゲート14の出力信号及び信号Sb1は2入力AND(論理積)ゲート17に供給され、当該ゲートの出力信号は2入力ANDゲート18の一方の入力端子に供給される。
【0066】
ANDゲート18の他方の入力端子には、コンパレータ12の出力信号が供給される。このコンパレータ12は正極性の電圧出力に対する最大値(あるいは上限値)を規定するために設けられたもので、負入力として供給されるSVpと、正入力として供給される基準電圧(図には定電圧源の記号で示し、「Erefp」と記す。前記の「350V」に相当するもの。)とを比較して、SVpがErefpを超えたときにLレベル信号を出力する。
【0067】
ORゲート15の出力信号及び信号Sb2は2入力AND(論理積)ゲート19に供給され、当該ゲートの出力信号は2入力ANDゲート20の一方の入力端子に供給される。
【0068】
ANDゲート20の他方の入力端子には、コンパレータ21の出力信号が供給される。このコンパレータ21は負極性の電圧出力(の大きさ)に対する最大値(あるいは電圧の向きを考慮した符号付き電圧値の場合における、その下限値)を規定するために設けられたもので、負入力として供給されるSVnと、正入力として供給される基準電圧(図には定電圧源の記号で示し、「Erefn」と記す。前記の「−150V」に相当するもの。)とを比較して、SVnがErefnを超えたときにLレベル信号を出力する。
【0069】
ANDゲート18の出力信号が正極駆動用の駆動回路22pを経て上記制御信号Sc1として正極性出力用回路(コンバータ)3′Aのスイッチング素子SW1に送出される。また、ANDゲート20の出力信号が負極駆動用の駆動回路22nを経て上記制御信号Sc2として負極性出力用回路(コンバータ)3′Bのスイッチング素子SW2に送出される。尚、これらの駆動回路にはスイッチング素子の駆動に必要な電圧レベル変換用の回路等が含まれる。
【0070】
本回路において、正極駆動用信号Sb1に関して、信号CKがHレベルのときには、ORゲート14の出力信号がHレベルになるので、信号Sb1がANDゲート17を素通りしてANDゲート18に供給される。このときにコンパレータ12の出力信号がHレベルである場合にはANDゲート18の出力信号(ANDゲート17の出力信号に同じ。)が駆動回路22pを介してSc1となる。つまり、信号Sb1によってスイッチング素子SW1のオン/オフ制御のデューティーサイクルが規定される。また、信号CKがLレベルのときには、無負荷状態となり負荷電流が流れないので信号Sb1は、そのデューティーサイクルが最大の信号となる(電流をもっと流そうとする制御による。)。
【0071】
他方、負極駆動用信号Sb2に関しては、信号CKがLレベルのときに当該信号がNOTゲート16で論理反転されてORゲート15の出力信号がHレベルになるので、信号Sb2がANDゲート19を素通りしてANDゲート20に供給される。このときにコンパレータ21の出力信号がHレベルである場合にはANDゲート20の出力信号(ANDゲート19の出力信号に同じ。)が駆動回路22nを介してSc2となる。つまり、信号Sb2によってスイッチング素子SW1のオン/オフ制御のデューティーサイクルが規定される。そして、信号CKがHレベルのときには、無負荷状態となり負荷電流が流れないので信号Sb2は、そのデューティーサイクルが最大の信号となる。
【0072】
このようにSb1、Sb2について無負荷状態ではともにデューティーサイクルが最大になるが、コンパレータ12、21によって最大電圧のリミッタがかかる。例えば、SVpのレベルが大きくてErefpを超えるとコンパレータ12がLレベル信号をANDゲート18に送るので(ANDゲート17の出力信号は無視される。)、Sb1を受け付けなくなり、当該ゲート18の出力信号を強制的にLレベルにしてしまう。同様に、SVnの大きさ(電圧の方向は考えない)がErefnを超えるとコンパレータ21がLレベル信号をANDゲート20に送るので(ANDゲート19の出力信号は無視される。)、Sb2を受け付けなくなり、当該ゲート20の出力信号を強制的にLレベルにしてしまう。このようにコンパレータ12、21は各駆動信号を阻止する役割を有しており、従って、無負荷時の動作において、最大デューティーサイクルでの駆動信号によってコンバータ(3′A、3′B)の出力電圧が上昇してその制限電圧に達すると当該コンバータの動作が停止し、これにより当該出力電圧が低下してくると再び昇圧動作を開始するといった具合の間欠動作が繰り返されることになる。
【0073】
ここまで説明した制御が、図12で説明した内容に相当する。
【0074】
以下、本発明の要点に入る。
【0075】
コンパレータ11は、正極電圧の大きさと負極電圧の大きさを比べる比較手段を構成するものであり、SVpとSVnとを比較して、「SVp>SVn」のときのHレベル信号を出力し、そうでないとき(「SVp<SVn」)にLレベル信号を出力する。
【0076】
信号CKがLレベル、つまり、正極側が無負荷のときに、コンパレータ11の出力信号がLレベルの場合には、ORゲート14の出力信号がH信号となり、Sb1としてデューティーサイクルが最大の駆動信号が得られ、これに基づく信号Sc1がスイッチング素子SW1に送られる。また、(正極側の)無負荷時にコンパレータ11の出力信号がHレベルの場合には、ORゲート14の出力信号がLレベルとなり、ANDゲート17の出力信号がLレベルとなるので、駆動信号Sb1に基く制御信号がスイッチング素子SW1に送られない。即ち、(正極側が)無負荷のタイミングでは、負極性の電圧(負極電圧)を超えないように正極性の電圧出力が制限されることになる。
【0077】
このことは、負極側が無負荷(信号CKがHレベル)のときも同様であり、コンパレータ11の出力信号がLレベルの場合には、ORゲート15の出力信号がLレベルとなり、ANDゲート19の出力信号がLレベルとなるので、駆動信号Sb2に基く制御信号がスイッチング素子SW2に送られない。即ち、(負極側が)無負荷のタイミングでは、正極性の電圧(正極電圧)を超えないように負極性の電圧出力が制限されることになる。
【0078】
尚、図6には無負荷時の電圧出力状態をジグザグ線で示している。
【0079】
このように、一方の極性の無負荷状態では他方の極性の電圧によって電圧制限がかけられるので、上記した電力損失による無駄を低減でき、また、電力制御についてディレイ等の付加回路を必要としないので、制御応答の悪化に起因する弊害を伴うことがない。
【0080】
図1の回路を、2つの放電灯に係る点灯制御用の回路に拡張するためには、例えば、正極性及び負極性の直流出力を得るための直流−直流変換回路として図3に示した構成を用いるとともに、図9に示す点灯回路1Aのように、4つの半導体スイッチング素子を使用したフルブリッジ型(あるいはHブリッジ型)回路構成の直流−交流変換回路4Aを採用する。
【0081】
図において、4つのスイッチング素子のうち、互いに直列接続とされることにより第1の組をなすスイッチング素子sw1、sw2については、その一方sw1の一端が上記回路3′Aの出力端子に接続され、当該スイッチング素子sw1の他端がスイッチング素子sw2を介して上記回路3′Bの出力端子に接続されている。そして両スイッチング素子同士の接続点αに対して第1の放電灯6_1が起動回路5_1(内の誘導性負荷成分)を介して接続されている。
【0082】
また、互いに直列接続されることで第2の組をなすスイッチング素子sw3、sw4については、その一方sw3の一端が回路3′Aの出力端子に接続され、当該スイッチング素子sw3の他端がスイッチング素子sw4を介して回路3′Bの出力端子に接続されている。そして、両スイッチング素子同士の接続点βに対して第2の放電灯6_2が起動回路5_2(内の誘導性負荷成分)を介して接続されている。
【0083】
各放電灯6_1、6_2におけるそれぞれの電極端子のうち、上記接続点αやβに接続されない方の端子についてはいずれも接地されている。尚、上記した電流検出用抵抗Ri1、Ri2を用いない場合には、これに代わる検出用抵抗(図1の「ri」に相当するもの。)をそれぞれ介して各放電灯の一端を接地した構成を採り、各抵抗による検出信号を制御回路7Aに送れば良い。
【0084】
駆動回路DRV1、DRV2についてはともにハーフブリッジドライバ用ICが使用され、制御回路7Aからの信号をそれぞれ受けてブリッジの極性を規定する。
【0085】
複数のスイッチング素子sw1乃至sw4を有する直流−交流変換回路4Aにおいて、一方の駆動回路DRV1がスイッチング素子sw1、sw2のオン/オフ制御を担当し、他方の駆動回路DRV2がスイッチング素子sw3、sw4のオン/オフ制御を担当している。ある時刻において、駆動回路DRV1によりスイッチング素子sw1がオン状態(又はオフ状態)、スイッチング素子sw2がオフ状態(又はオン状態)となるように各素子の状態が規定されたとすると、このとき、駆動回路DRV2によりスイッチング素子sw3がオフ状態(又はオン状態)、スイッチング素子sw4がオン状態(又はオフ状態)となるように各素子の状態が規定される。つまり、スイッチング素子sw1とsw4とが同じ状態、スイッチング素子sw2とsw3とが同じ状態となって、これらが相反的に交番動作する。
【0086】
従って、2組のスイッチング素子のオン/オフ動作によって、例えば、第1の放電灯6_1に正極性の電圧出力が投入される間、第2の放電灯6_2には負極性の電圧出力が投入される(逆に、第1の放電灯6_1に負極性出力が投入される間、第2の放電灯6_2には正極性出力が投入される。)。
【0087】
尚、制御回路7Aからの制御信号(これらを「SD1」、「SD2」と記す。)は、アイソレータ9_1、9_2をそれぞれ経た上で各駆動回路DRV1、DRV2に送られる。つまり、図9に示す例では、各駆動回路における低電位側電圧が負極性出力用回路3′Bからの出力電圧とされているので、この電圧に対してH(ハイ)レベルやL(ロー)レベルを規定するとともに、上記制御信号(2値状態信号)を受けて各スイッチング素子sw1乃至sw4のオン/オフ制御を行うのにアイソレーションが必要となる。勿論、アイソレート機能を具備したブリッジドライバ用ICを各駆動回路に使用するのであれば、上記制御信号をそれぞれの駆動回路に直接的に入力してやれば良い。
【0088】
放電灯の数が2つになっても、一方の放電灯が点灯している状態(あるいは点灯指示が出されている状態)であって、かつ他方の放電灯が点灯していない状態(あるいは消灯指示が出されている状態)では、上記した1つの放電灯の場合と何ら変わりないことは明らかである(∵電力投入がされていない極性出力については無負荷状態となるから)。従って、正極性及び負極性の出力のうち放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧が、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように電圧制限を課せば良い。
【0089】
図10及び図11は制御回路7Aの要部についての構成例を示すものであり、図中に示す記号の意味は下記の通りである。
【0090】
・「SJ1」=第1の放電灯6_1が点灯したか否かを示す状態判定信号(点灯している時にHレベル、点灯していない時にLレベルを示す。)
・「SJ2」=第2の放電灯6_2が点灯したか否かを示す状態判定信号(点灯している時にHレベル、点灯していない時にLレベルを示す。)
・「SL1」=第1の放電灯6_1に対する点灯指示信号(点灯の指示時にHレベル、消灯の指示時にLレベルを示す。)
・「SL2」=第2の放電灯6_2に対する点灯指示信号(点灯の指示時にHレベル、消灯の指示時にLレベルを示す。)
・「CK」 =第1の放電灯6_1に正極性出力を投入しているとき又は第2の放電灯6_2に負極性出力を投入しているときにHレベルを示し、その逆の場合、即ち、第1の放電灯6_1に負極性出力を投入しているとき又は第2の放電灯6_2に正極性出力を投入しているときにLレベルを示す信号(尚、放電灯の数を1つに減らせば、上記信号「CK」と同じになる。)。
【0091】
尚、放電灯の状態判定回路としては、放電灯に流れる電流を検出して閾値と比較する回路や、光センサー等を使って放電灯の光量を検出することで点消灯を判定する回路等、各種の形態が挙げられる。また、点灯指示信号については各放電灯に対する点灯スイッチや当該スイッチに基く点灯切替回路等から容易に得られる。
【0092】
本構成例には、一部を除いて図7の構成と同様の回路を用いているので、両者の相違点だけを下記に示す。尚、以下の説明では、上記信号SJ1、SJ2と、CKとを用いるものとする。また、入出力信号関係の相違については、既に使用した符号の後に記号「M」を付すことで明示した。
【0093】
・信号SJ1、SJ2、CKに対して4個の2入力ANDゲート、2個の2入力ORゲート、1個のNOTゲートからなる論理回路部23が設けられていること。即ち、信号SJ1と信号CKとがANDゲート24に入力され、信号SJ2と、NOTゲート25によるCKの反転信号とがANDゲート26に入力され、これらのANDゲート24、26の出力信号がORゲート27に供給される。そして、ORゲート27の出力信号(これを「S27」と記す。)が図11のORゲート14Mの一方の入力端子に供給される。また、信号SJ2と信号CKとがANDゲート28に入力され、信号SJ1と、NOTゲート25によるCKの反転信号とがANDゲート29に入力され、これらのANDゲート28、29の出力信号がORゲート30に供給される。そして、ORゲート30の出力信号(これを「S30」と記す。)が図11のORゲート15Mの一方の入力端子に供給される。
【0094】
・ORゲート14Mには、上記ORゲート27の出力信号S27と、コンパレータ11からNOTゲート13を介した信号が供給され、当該ORゲート14Mの出力信号がANDゲート17Mの一方の入力端子に供給されること。そして、ANDゲート17Mの他方の入力端子にはコンパレータ12の出力信号が供給され当該ANDゲート17Mの出力信号がANDゲート18Mの一方の入力端子に供給され、ANDゲート18Mは、ANDゲート17Mの出力信号と信号Sb1との論理積信号を求めてこれを駆動回路22pに送出すること。
【0095】
・ORゲート15Mには、上記ORゲート30の出力信号S30と、コンパレータ11の出力信号が供給され、当該ORゲート15Mの出力信号がANDゲート19Mの一方の入力端子に供給されること。そして、ANDゲート19Mの他方の入力端子にはコンパレータ21の出力信号が供給され当該ANDゲート19Mの出力信号がANDゲート20Mの一方の入力端子に供給され、ANDゲート20Mは、ANDゲート19Mの出力信号と信号Sb2との論理積信号を求めてこれを駆動回路22nに送出すること。
【0096】
尚、本回路において、SVpやSVnがそれらについて規定された基準電圧Erefp、Erefnに達するとコンパレータ12、21の出力がLレベルとなるので、ANDゲート17M、19Mの出力信号がLレベルとなり、スイッチング素子(SW1、SW2)に対する駆動が止まることが分かる。
【0097】
回路部23は点灯している放電灯を駆動する極性のタイミングでHレベルを出力するものであり、例えば、第1の放電灯6_1が点灯しており、第2の放電灯6_2が消灯している状況を想定すると、SJ1がHレベルであるので、CKがHレベルのときにANDゲート24の出力信号がHレベルとなってORゲート27を介して出力される(つまり、この場合、ORゲート27には信号CKが出る。)。このとき、ANDゲート28の出力信号はLレベル、ANDゲート29の出力信号がLレベルとなるので、ORゲート30の出力信号はLレベルになる。つまり、CKがHレベルの場合には、正極駆動側のORゲート14MにHレベル信号が供給され、負極駆動側のORゲート15MにはLレベル信号が供給される。
【0098】
他方、CKがLレベルのときには、ANDゲート24、26の各出力信号がLレベルとなるので、ORゲート27の出力信号はLレベルである。また、ANDゲート29の出力信号がHレベルであり、これによりORゲー30の出力信号がHレベルになる。つまり、CKがLレベルの場合には、正極駆動側のORゲート14MにLレベル信号が供給され、負極駆動側のORゲート15MにHレベル信号が供給される。
【0099】
従って、ORゲート14MにHレベル信号が入力されると(CKがHレベルの場合)、当該ゲートの出力信号がHレベルとなるので、コンパレータ12の出力信号がHレベルの場合(つまり、電圧Erefpによる正極電圧制限がかからない場合)に、ANDゲート17Mの出力するHレベル信号がANDゲート18Mに供給されることになるので信号Sb1がそのまま駆動回路22pに供給されることになる(当該信号のデューティーサイクルに従ってスイッチング素子SW1の駆動制御がなされる。)。また、ORゲート14MにLレベル信号が入力されると(CKがLレベルの場合)、当該ゲートの出力はコンパレータ11の出力信号の論理否定信号により決まる。つまり、コンパレータ11の出力信号がHレベル(又はLレベル)の場合にはORゲート14Mの出力信号がLレベル(又はHレベル)となる。例えば、SVp>SVnの場合にはコンパレータ11の出力信号がHレベルであるので、その論理否定信号によりORゲート14Mの出力信号がLレベルとなる結果、ANDゲート18MがSb1を通さなくなる(ANDゲート17の出力するLレベル信号により駆動停止の状態となる。)。また、SVp<SVnの場合にはコンパレータ11の出力信号がLレベルであり、その論理否定信号によりORゲート14Mの出力信号がHレベルとなる結果、コンパレータ12の出力信号がLレベルでない限りANDゲート17Mの出力信号がHレベルとなってSb1がANDゲート18Mをそのまま通って駆動回路22pに送られるので、制限を受けない。
【0100】
このように、放電灯6_1が点灯し、放電灯6_2が消灯している場合に、放電灯6_1に正極性出力を投入する極性(CKがHレベル)では駆動信号Sb1がそのまま駆動回路22pを介して直流−直流変換回路のスイッチング素子に送出されて当該回路の動作制御が行われるが、これとは逆極性の場合、即ち、放電灯6_1に負極性出力を投入する極性(CKがLレベル)では、SVpがSVnを超えないように電圧制限がかかる(逆極性である負極電圧により制限される。)。
【0101】
尚、SJ1がHレベル、SJ2がLレベルの場合にORゲート30にはCKの論理否定信号が出力されるので、ORゲート30の出力信号がHレベルのときにコンパレータ21の出力信号がHレベルである限り信号Sb2がANDゲート20Mを介して駆動回路22nに送られるが、ORゲート30の出力信号がLレベルであって、コンパレータ11の出力がLレベルのとき(SVp<SVn)にANDゲート19M、20Mの出力信号がLレベルとなり、スイッチング素子の駆動停止により上記と同様に電圧制限がかかる。
【0102】
以上の内容については、両放電灯の立場を逆転させた場合、つまり、放電灯6_2が点灯し、放電灯6_1が消灯している場合においても同様であることは、回路構成が対称性からも明らかである(SJ1をLレベル、SJ2をHレベルとして、上記と同様に信号の流れを追っていくことで確認できることは勿論であり、回路部23のORゲート30に信号CKが出て、ORゲート27に信号CKの論理否定信号が出る。)。
【0103】
また、2つの放電灯がともに点灯している場合には、直流−直流変換回路(3′)を構成する各極性毎の回路部(コンバータ)をそれぞれ構成するスイッチング素子(図3のSW1、SW2)に上記信号Sb1、Sb2に基くSc1、Sc2が送られて駆動制御が行われる。つまり、SJ1、SJ2ともにHレベルであるため、ORゲート27、30の出力信号がともにHレベルとなるからである。
【0104】
尚、両方の放電灯がともに点灯していない場合には、ORゲート27、30の出力信号がともにLレベルであるので、各極性の駆動信号Sb1、Sb2について互いに反対極性の電圧に制限される。つまり、上記した2つの基準電圧Erefp、Erefnのうち低い方の電圧に両極性の電圧が制限されてしまうので、例えば、上記したような電流補助回路8が用いる場合において当該回路が付設されている方の極性と、当該極性とは逆の極性に対してそれぞれに異なる電圧値を設定して制限をかけることができず、また、例えば、放電灯6_1が点灯しており、放電灯2が消灯している状態から後者の放電灯6_2を点灯させようとしたときに、放電灯6_2への供給電圧が放電灯6_1への供給電圧によって制限されてしまう等の不都合が起きる。
【0105】
そこで、そのような不都合を回避するためには、図10においてSJ1の代わりにSL1を用い、SJ2の代わりにSL2を用いる。つまり、各放電灯が点灯しているか否かではなく、各放電灯に対して点灯指示が出されているか否かに応じて回路部23の出力信号を決めれば良い。SL1、SL2がとともにLレベルの場合には両放電灯を点灯させないことを意味するので、この場合に点灯回路を動作させる必要がなく排除できるからである(SL1又はSL2の一方がHレベルであるか、両者がHレベルの場合だけを考慮すれば良い。従って、回路動作については上記の説明に信号SJ1、SJ2をSL1、SL2のそれぞれに置き換えるだけで済む。)。
【0106】
このような信号の置き換えは、「放電灯が点灯していない期間」とう概念の中に、放電灯の点灯前の動作状態を含ませないこと、即ち、放電灯を点灯させたいという指示信号が発せられてから放電灯が実際に点灯するまでの期間については当該期間を「放電灯が点灯していない期間」とはみなさないという意味をもつ。放電灯の点灯指示信号SL1、SL2は放電灯の点灯中は固より、放電灯の点灯前の動作中においても一定の状態値を示す信号であり(本例では点灯させたい指令が出されている限り、Hレベルである。)、よって、放電灯が実際に点灯していなくても点灯指示がある限り信号SL1、SL2はHレベルを示すので、両信号のうち少なくとも一方はHレベルとなる。例えば、放電灯6_1が点灯しており(SL1がHレベル)、放電灯6_2が消灯している場合(SL2がLレベル)に、放電灯6_2を点灯させる場合には、点灯信号SL2がHレベルとなり、駆動用信号Sb1、Sb2に基く各スイッチング素子の制御が行われるが、その際に各駆動信号に作用するのはそれぞれコンパレータ12、21のLレベル信号に基く電圧制限であり、当該制限の範囲内では最大デューティーサイクルの駆動信号によって点灯前に必要な電圧(O.C.V)まで昇圧させた電圧を放電灯6_2に対して供給することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、請求項1や請求項2に係る発明によれば、無負荷側の出力電圧を逆極性の出力電圧によって制限することで、放電灯に流れる電流に係る脈流を抑制することができるので、脈流に起因する交流成分の影響による定電力制御の阻害を防ぎ、電力損失の増加や発熱等の無駄を低減させて安定した電力制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯点灯回路の基本構成を示す回路ブロック図である。
【図2】直流−直流変換回路について非分離型の回路構成例を示す回路図である。
【図3】直流−直流変換回路について分離型の回路構成例を示す回路図である。
【図4】電流補助回路の構成例を示す図である。
【図5】ブートストラップ式駆動回路の構成について説明するための図である。
【図6】本発明に係る無負荷状態での電圧制限について説明するための図である。
【図7】制御回路の要部について構成例を示す回路図である。
【図8】各信号の位相関係を示すタイミングチャート図である。
【図9】2つの放電灯を点灯させる場合の回路構成例を示す図である。
【図10】図11とともに制御回路の要部についての構成例を示すものであり、本図は放電灯の点灯信号又は点灯指示信号と極性切替用信号を受ける論理回路部を示す。
【図11】スイッチング素子の駆動制御に係る回路の要部を示す回路図である。
【図12】従来の問題点について説明するための図である。
【符号の説明】
1、1A…放電灯点灯回路、3、3′…直流−直流変換回路、4、4A…直流−交流変換回路、6、6_1、6_2…放電灯、7、7A…制御回路、8…電流補助回路、T、T1、T2…トランス、SW1、SW2…スイッチング素子、C1、C2…コンデンサ、Ca、Cb、Cc…コンデンサ
Claims (2)
- 直流入力電圧を受けて正極性及び負極性の出力を得るためにトランス及びスイッチング素子を有するとともに、出力段にコンデンサを含む平滑回路又は放電灯の点灯を補助するためにコンデンサを含む電流補助回路が設けられた直流−直流変換回路と、その出力電圧を複数のスイッチング素子の交番動作によって交流電圧に変換した後で放電灯に供給するための直流−交流変換回路と、放電灯にかかる電圧や当該放電灯に流れる電流についての検出信号を受けて放電灯に投入する電力を制御するとともに上記直流−直流変換回路の出力を制御するための制御回路とを備えた放電灯点灯回路において、
放電灯に対して上記直流−直流変換回路の出力電圧を交番投入する際には、放電灯の点灯中に上記正極性及び負極性の出力のうち当該放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧が、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように制限される
ことを特徴とする放電灯点灯回路。 - 直流入力電圧を受けて正極性及び負極性の出力を得るためにトランス及びスイッチング素子を有するとともに、出力段にコンデンサを含む平滑回路又は放電灯の点灯を補助するためにコンデンサを含む電流補助回路が設けられた直流−直流変換回路と、その出力電圧を複数のスイッチング素子の交番動作によって交流電圧に変換した後で2つの放電灯にそれぞれ供給するための直流−交流変換回路と、各放電灯にかかる電圧や各放電灯に流れる電流についての検出信号を受けて放電灯に投入する電力を制御するとともに上記直流−直流変換回路の出力を制御するための制御回路とを備えた放電灯点灯回路において、
各放電灯に対して上記直流−直流変換回路による出力電圧の極性を交互に切り替えながら供給電力を投入する際に、一方の放電灯の点灯中若しくは当該放電灯への点灯指示が出されているときであって、かつ他方の放電灯が点灯していないとき若しくは当該放電灯への点灯指示が出されていないときには、上記正極性及び負極性の出力のうち放電灯に投入されていない無負荷側の出力電圧が、放電灯に投入されている側の出力電圧と同じ大きさになるように制限される
ことを特徴とする放電灯点灯回路。
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