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JP3686063B2 - 睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品 - Google Patents

睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は不眠症などの睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、殊にも都市生活者においては、活動時間のずれによる昼夜の逆転現象などの生活のリズムの乱れ、ストレスに加え、運動不足の影響もあり、睡眠不足、不眠症を訴える人が増加している。睡眠不足は自覚できる体調の悪化に止まらず、免疫力の低下、ホルモンバランスの失調、肝機能の低下、不整脈など、健康状態に重要な影響を与える原因となることが知られている。
その治療のためには、睡眠薬を処方するのが一般であるが、普通に使用されているベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は長期間にわたって服用すると依存症に陥る場合が多く、長期間の連続服用はできるだけ避けなければならない。
【0003】
【非特許文献1】
三島和夫,佐藤浩徳,菱川泰夫,大川匡子「メラトニンの生体リズム調整作用」神経精神薬理 第18巻10号 1996年10月
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】
睡眠障害の原因は多岐にわたり、頭痛、歯痛などの痛み、高血圧、神経症、ビタミン、特にビタミンDの欠乏、自律神経失調、アデノイド肥大による呼吸障害、風邪、肺結核などが不眠症を引き起こすことが知られている。
脳中の松果体から分泌されるメラトニンは血中濃度の上昇により睡眠を誘い、その消費によって目覚めることが知られている。(非特許文献1)従ってメラトニン剤の服用により催眠効果を得ることも試みられているが、服用者の10%程度は効果がなかったと云い、他の10%程度には悪夢、朝のめまい、性欲低下等の副作用が見られたという報告もされている。このため、妊娠中や乳幼児のいる女性、アレルギー症状や自己免疫疾患を持つ者は服用を避けるべきであるとされている。さらに、メラトニン剤はその服用により催眠効果を持つにせよ、睡眠障害への対症療法という面は否定出来ず、上記のような睡眠障害に対する根本からの障害除去の作用を持つわけではない。
上記睡眠障害の原因は、痛みなど、自覚症状が明らかな場合もあるとは言え、ビタミン欠乏、自律神経失調など、本人には自覚することの難しい原因も多く、それらの症状に対して原因除去のための適切な治療を行うことは困難な場合も多い。このような事情に鑑み、本発明は、その摂取によって催眠効果を得られると共に広範にわたる睡眠障害の原因の除去に効果のある健康補助食品を得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の健康補助食品は、古来の食品由来の天然物を主成分とする組成物であり、以下の成分よりなる。
Figure 0003686063
【0006】
また、上記の組成物は、その成分として亜鉛を含有することが望ましい。
さらに
セントジョンズワート セイヨウオトギリソウ
パッションフラワー セイヨウチャボトケイソウ 花・葉
バレリアン セイヨウカノコソウ
を配合することが望ましい。
【0007】
上記本発明の健康補助食品に配合される成分は、それぞれ、以下の薬効を持つとされる(主として神農本草経による。)。
酸棗仁は、betulinic acid(I), betulin, jujuboside A,B, ebelinlactone(III)を含み、鎮静、催眠・神経強壮等の作用を持ち、心因性神経症の不眠症、健忘症などの症状を改善する。
合歓花は、成分は未詳であるが、鎮静、鎮痛、利尿等の作用を持ち、心煩・不眠などを改善する。
五加参は、各種の配糖体、ビタミンB,C、カロチンなどを含み、抗疲労、強壮、強精、鎮痛作用があり、不眠の改善、集中力を高め、脳機能の正常化に効果がある。
真珠母は、カルシウムが豊富で、精神不安、不眠症、イライラの解消に効果がある。
夜交藤は、アントラキノン類を含み、精神を安定して不眠症を改善する。
百合は、でん粉、脂肪、蛋白質の他の成分は未詳であるが、鎮静、鎮咳、利尿、消炎作用がある。
烏霊参は、地中に生える菌糸類で、成分は未詳であるが、腎脳補強、鎮静作用を持ち、不眠症、健忘症、疲れ、耳鳴り、眩暈症を改善する。
霊芝のエキスは、中枢神経系抑制作用があり、鎮静、強壮作用により、神経衰弱、不眠症を改善する。
冬虫夏草は、cordycepic acid、コレステロール、ergosterol などを含み、心臓と肺の機能強化により疲労回復を促進し、抗ストレス効果を持つ。
纈草の抽出エキスには鎮静作用があり、中枢神経の興奮を和らげて、催眠作用を持つ。
蛤蟆油は、ビタミンA,B,Cおよび多種のホルモンを含み、神経衰弱、病後や産後の虚弱等の症状を改善する。
菩提樹は、神径を鎮め、血圧を低下させ、鎮静、鎮痙作用により、不眠症、神経疲労を改善する。
亜鉛は、脳を活性化し、細胞間の刺激伝達物質の合成を助ける。
セントジョンズワートエキス(セイヨウオトギリソウ)は、脳内伝達物質のモノアミンのレベルを調節することにより、軽度〜中程度のうつ症状に効果を示すとされ、ヨーロッパでは古くからうつ病や神経症に用いられてきた。
パッションフラワーエキスは、生理活性物質としてイソビテキシンなどのフラボン配糖体を含み、精神安定作用、鎮静作用、抗けいれん作用を持つ。
バレリアンエキスは、生理活性物質としてバレレニック酸などのセスキテルペンを含み、鎮静作用、抗けいれん作用の他、血圧降下作用を持つ。
【0008】
上記のように、睡眠障害の原因は多岐にわたり、中には自覚されない原因も少なくない。従って、自覚出来る原因にのみ作用する成分を含む薬剤あるいは健康補助食品を摂取しても、それだけで十分な効果を得ること難しい。このような睡眠障害の特徴に鑑み、原因として存在する可能性の高い症状を広く改善出来る組成物を摂取することが望ましい。本発明では、上記の有効作用を有する各成分を、酸棗仁15重量%〜25重量%、合歓花10重量%〜15重量%、五加参8重量%〜13重量%、真珠母5重量%〜15重量%、夜交藤15重量%〜25重量%、百合7重量%〜12重量%、烏霊参3重量%〜8重量%、霊芝1重量%〜6重量%、冬虫夏草1重量%〜4重量%、纈草3重量%〜8重量%、蛤蟆油1重量%〜4重量%、菩提樹5重量%〜15重量%の範囲で配合してある。また、上記成分にさらに、亜鉛、セントジョンズワート、パッションフラワー、バレリアンの少なくとも1種類を配合することによって、より相乗効果が期待できる。
【0009】
本発明の健康補助食品が改善作用を持つ睡眠障害の原因および効果が期待される重な症状は表1の通りである。表1において○を付してあるのが各成分が奏する作用及び薬効である。
【0010】
【表1】
Figure 0003686063
【0011】
【発明の実施の態様】
上記の各組成物は、主として漢方生薬ないしエキスとして薬種店で容易に入手可能であり、賦形剤と共に錠剤とするのが最も望ましい。その配合形態および配合比を示せば以下の通りである。
配合例1
1 酸棗仁 15重量%〜25重量% エキス
2 合歓花 10重量%〜15重量% エキス
3 五加参 8重量%〜13重量% エキス
4 真珠母 5重量%〜15重量% 粉末
5 夜交藤 15重量%〜25重量% エキス
6 百合 7重量%〜12重量% エキス
7 烏霊参 3重量%〜8重量% エキス
8 霊芝 1重量%〜6重量% エキス
9 冬虫夏草 1重量%〜4重量% エキス
10 纈草 3重量%〜8重量% エキス
11 蛤蟆油 1重量%〜4重量% エキス
12 菩提樹 5重量%〜15重量% エキス
【0012】
配合例2
上記1〜12の成分に、さらに13 亜鉛 5重量%〜12重量%を配合した。
配合例3
上記1〜12の成分に、さらに
14 セントジョンズワート エキス
15 パッションフラワー エキス
16 バレリアン エキス
を配合した。
配合例4
上記配合例2に、さらに配合例3の成分を配合した。そのときの配合量は配合例2の組成物と配合例3の組成物の重量比は69:100である。
【0013】
【実施例】
実施例1
酸棗仁34mg、合歓花25mg、五加参22mg、真珠母16mg、夜交藤34mg、百合18mg、烏霊参9mg、霊芝5mg、冬虫夏草4mg、纈草9mg、蛤蟆油4mg、菩提樹15mg、残部を賦形剤として、1錠が300mgの錠剤を作った。
【0014】
実施例2
酸棗仁32mg、合歓花26mg、五加参20mg、真珠母18mg、夜交藤32mg、百合15mg、烏霊参8mg、霊芝6mg、冬虫夏草4mg、纈草8mg、蛤蟆油4mg、菩提樹26mg、亜鉛1mg残部を賦形剤として、1錠が220mgの錠剤を作った。
【0015】
実施例3
実施例2の配合割合にさらに、セントジョンズワート15mg、パッションフラワー15mg、バレリアン15mgを追加して、残部を賦形剤として、1錠が300mgの錠剤を作った。
【0016】
実施例4
酸棗仁35mg、合歓花25mg、五加参25mg、真珠母20mg、夜交藤35mg、百合20mg、烏霊参8mg、霊芝8mg、冬虫夏草5mg、纈草10mg、蛤蟆油5mg、菩提樹30mg、亜鉛10mg、セントジョンズワート15mg、パッションフラワー15mg、バレリアン15mg、残部を賦形剤として、1錠が350mgの錠剤を作った。
【0017】
使用例
睡眠障害のため、睡眠薬依存症に陥っている男性10名、女性10名を被験者として選び、上記実施例の健康補助食品を投与して、依存症からの脱却を試みた。
その結果について、5使用例については以下に詳細に記載し、他の15使用例は表2に一覧形式で示す。
A.男性 45歳 デザイナー
仕事上のストレスから、睡眠障害に陥り、毎日2錠のロルメタゼバムを服用し、睡眠薬依存症に陥っていた。最初は作用の弱いものを望み実施例2の錠剤を6錠/日服用したが睡眠薬依存症を克服することが出来なかった。
1月後に、実施例4の錠剤に切り替えたところ、1週間後には睡眠薬を半減することが出来、2週間後には睡眠薬を必要としなくなった。しかし、精神的な不安が残っており、現在は実施例3の錠剤を4錠/日摂取し続けている。
B.女性 40歳 主婦
家庭内不和と、パートの職場におけるストレスから、強い睡眠障害に陥り、トリアゾラムを毎日3錠服用し、その依存症に陥り、副作用が心配されていた。実施例4の錠剤を毎日6錠摂取したところ、2週間後にはトリアゾラムの毎日の服用量を2錠に減らすことが出来、3週間後には1錠に、1か月後には本発明の健康補助食品のみにすることが出来た。現在まだ摂取を続けているが、徐々にその必要もなくすよう、次ぎの段階として実施例3に移行する予定である。
C.女性 67歳 無職
夫の死亡により睡眠障害に陥り、ホームドクターに睡眠薬を処方してもら貰っていた。しかし、服用を続けると睡眠薬障害に陥ると注意を受け、何か趣味を持つことを勧められ、ダンス教室に行くようになったが、夜はなかなか寝付けない状態が続いていた。3か月経った頃、実施例1の錠剤を毎日6錠飲み始めたところ、2日後にはぐっすり眠れるようになった。強い睡眠薬よりも朝の目覚めもスッキリして、体調も全般的に改善された。
D.男性 55歳 元会社員
突然のリストラにあい、職探ししているがなかなか希望に見合う職場が見つからず、睡眠障害に陥った。病院で事情を説明したところ、睡眠薬としてニトラゼバム1錠/日を処方された。その効果により、最初の一週間はよく眠れたが、2週間目に入るとまた眠れなくなり、さらに強い睡眠薬を処方された。しかし、3日後にはまた眠れなくなり、睡眠薬障害が心配された。実施例1の健康補助食品と出会い、6錠/日を睡眠薬と共に服用したら、すぐに眠れるようになった。睡眠薬障害の心配から逃れるため、1週間後、実施例1の健康補助食品だけに切り替えたが、それだけでも眠れるようになった。3週間後には健康補助食品の摂取もやめたが、その後睡眠障害は生じていない。
E.男性 58歳 会社員
半年前に帯状疱疹にかかり、痛みのために睡眠障害に陥った。実施例2の錠剤を9錠/日服用したところ、3日目から痛みもやすらぎ、眠れるようになった。一週間後、実施例1の錠剤に移行したが、同様にぐっすり眠ることが出来た。それから3週間後、何も飲まなくても眠れるようになった。帯状疱疹の痛みはまだ残っているが、健康食品の鎮痛、消炎作用のためか大分軽くなり、睡眠を妨げるほどではなくなっている。
【0018】
【表2】
Figure 0003686063
なお、表中「健康食品」は当該実施例の「健康補助食品」を意味する。
【0019】
また、本発明に係る「睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品」について中国長春中医学院付属病院に依頼し、本健康補助食品の臨床観察と薬理実験を行った。その臨床観察・薬理試験の結果が得られたので、それを以下に紹介する。
1.臨床観察
不眠症には精神的興奮や不安による不眠と、呼吸系、循環系などの器官病気による不眠の二種類に大きく分けるが、ストレスや環境的な原因によるいわゆる精神生理性不眠が最も多く見られる。今回行った26例の臨床観察は前者である更年期障害、神経症(ノイローゼ)と後者である脳動脈硬化に伴った不眠患者を対象にして実施したものである。
(1)臨床観察に関する一般データは以下のとおりである。
Figure 0003686063
(2)観察方法
観察方法は、不眠と訴える患者に一般検査、診断を行った後、「眠れる健康食品」を一日3回10錠ずつ(中国成人の飲用量)飲用させ、飲用前後の睡眠時間及びそれに伴った諸症状の変化を週1回検査、記録する。また、観察期間は2週間とし、その後データの統計を行った。
(3)観察結果
観察結果は、症例26例中、著効が9例、有効が10例、無効が7例で、総有効率は73.08%、無効率は26.92%という結果であった。
また、更年期障害10例中、著効は2例、有効は6例、無効は2例で、神経症(ノイローゼ)10例中、著効は6例、有効は2例、無効は2例で、脳動脈硬化6例中、著効は1例、有効は2例、無効は3例であった。この結果を、図1にグラフにして示す。
また、1)睡眠時間 2)夢を見る頻度 3)体力気力の衰え 4)錯覚を感じる頻度 5)孤独を感じる頻度 といった被検者の症状をデータとしてとり蓄積した。その結果を図2、図3にグラフで示す。また、以上の結果を一覧表の形で表3に示す。
【0020】
【表3】
Figure 0003686063
【0021】
(4)結果分析
以上の臨床観察を行った結果を分析すると、本発明に係る「眠れる健康食品」は更年期障害、神経症(ノイローゼ)に伴う不眠症状に対する改善効果は良好であったが、脳の動脈硬化に伴う不眠に対する改善効果はそれに比べてやや劣る傾向が見られた。また、効果のあった症例の中で、特に睡眠時間の延長、夢を見る頻度の減少、熟睡時間の延長には顕著な効果が見られたので、精神的ストレスによる不眠には本健康補助食品が効果的だと考えられる。
また、観察期間中26例はいずれも副作用や不良反応が見られなかったため、安全性が高いものと推定できる。
【0022】
本発明に係る「眠れる健康食品」の安全性と薬理作用を検討するために、急性毒性実験および薬理実験を行った。その結果を以下に示す。
2.薬理実験
(1)急性毒性実験
この実験の具体的方法であるが、まず、本発明に係る「眠れる健康食品」を一回に大量に与えた場合の毒性実験(半数致死量LD50測定)を行ったが、死亡発生がなかった。そこで、更に毒性について精査するためLD50から最大耐受量MTD測定法に切り替えて下記のように行った。
被試験動物はマウス、試験試薬は本発明に係る「眠れる健康食品」、投与量は40mg/kg/日(人体への標準投与量の465倍相当)で、投与方法は経口投与で行なった。
上記の実験の観察結果、毒性の反応の発生は認められなかった。
【0023】
本発明に係る「眠れる健康食品」をマウス、ラットに投与した場合の影響を下記の6項目9種の実験を行った。その結果を以下に示す。
(2)運動性への影響を観察する実験
実験1.「眠れる健康食品」投与したマウス群と、非投与マウス群との観察比較
この実験では、本発明に係る「眠れる健康食品」を投与したマウス群と、非投与マウスとの観察比較を行なった。実験の具体的方法は、「眠れる健康食品」の非投与マウス群と2g/kg、4g/kg、6g/kg(マウスの体重1kg当りの投与量)投与したマウス群を、運動計測器に入れ、運動回数を比較した。この実験の結果を図4のAに示す。「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べ投与マウスのほうが僅かに運動回数の減少が見られた。したがって、「眠れる健康食品」は運動量を僅かに抑制する作用があるものと解される。
【0024】
実験2.「眠れる健康食品」投与マウスに対して興奮剤を投与した場合の運動性の影響
この実験では、本発明に係る「眠れる健康食品」投与マウスに対して更に興奮剤を投与した場合の運動性の影響を観察するもので、具体的方法は、正常のマウス群と中枢興奮作用のあるベンゼドリン(アンフェタミン)のみを投与したマウス群と「眠れる健康食品」を2g/kg、4g/kg、6g/kg投与し更にベンゼドリンを投与したマウス群を運動計測器に入れ運動回数を観察した。
Figure 0003686063
この実験の結果を図4のBに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べ投与マウスのほうが運動量の減少が見られた。したがって、該「眠れる健康食品」は、ベンゼドリンで中枢興奮しているマウスの運動量を抑制する作用があることが確認できる。
【0025】
実験3.「眠れる健康食品」投与ラットに対して麻酔剤を閾値以下投与した場合の運動性への影響
この実験では本発明に係る「眠れる健康食品」投与ラットに対して麻酔剤を閾値以下投与した場合の運動性への影響を観察した。実験方法は、正常のラットと麻酔作用のあるペントバルビタールナトリウムの閾値以下(微量)を投与したラットと本発明に係る「眠れる健康食品」を2g/kg、4g/kg、6g/kg投与し、更にペントバルビタールナトリウムの閾値以下を投与したラットの滑り板での滑落度を観察した。
Figure 0003686063
この実験の結果を図4のCに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べ、4g/kg、6g/kg投与マウスのほうが、滑り板での滑落度の増加が見られた。したがって、本発明に係る「眠れる健康食品」は、ペントバルビタールナトリウムの閾値以下の用量に対して2g/kgの投与の場合の影響はないが、4g/kg、6g/kg投与した場合には相乗効果があることが確認できた。
【0026】
(3)睡眠作用への影響を観察する実験
本発明に係る「眠れる健康食品」と麻酔剤による睡眠作用の相乗効果を観察する。
実験4.「眠れる健康食品」投与マウスに対して麻酔剤を閾値以下注射した場合の睡眠作用への影響
この実験では本発明に係る「眠れる健康食品」投与マウスに対して麻酔剤を閾値以下投与した場合の運動性への影響を観察した。実験の方法は、麻酔作用のあるペントバルビタールナトリウムの閾値以下(微量)を注射したマウス群と本発明に係る「眠れる健康食品」を2g/kg、4g/kg、6g/kg投与し更にペントバルビタールナトリウムの閾値以下を注射したマウス群の睡眠状態を観察した。
Figure 0003686063
この実験の結果を図5のAに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べ、投与マウスのほうが、睡眠作用の増加が見られた。したがって、該「眠れる健康食品」は、ペントバルビタールナトリウムの閾値以下の用量に対して睡眠作用の相乗効果があることが確認出来る。
【0027】
実験5.「眠れる健康食品」投与マウスに対して麻酔剤の催眠効果用量を投与した場合の睡眠導入時間・睡眠時間への影響
この実験では、本発明に係る「眠れる健康食品」投与マウスに対して麻酔剤の催眠効果用量を投与した場合の睡眠導入時間・睡眠時間への影響を観察した。実験方法は、ペントバルビタールナトリウムの催眠効果用量を投与したマウス群と「眠れる健康食品」を2g/kg、4g/kg、6g/kg投与し更にペントバルビタールナトリウムの催眠効果用量を投与したマウス群の睡眠導入時間、睡眠持続時間を観察した。
註 *ペントバルビタールナトリウム注射量:50mg/kg
この実験の結果を図5のBに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べ、投与マウスのほうが、睡眠導入時間の影響は見られなかったが、睡眠持続時間の延長が見られた。したがって、該「眠れる健康食品」は、ペントバルビタールナトリウムの催眠効果用量を投与したマウスに対して睡眠導入時間の短縮は無いが、睡眠持続時間の延長効果があることが確認された。
【0028】
(4)酸素欠乏環境下での生存力ヘの影響
実験6.酸素欠乏環境下での生存力の強さについて生存時間の長短を観察する。
この実験では、酸素欠乏環境下での生存力の強さについて、本発明に係る「眠れる健康食品」投与マウスと非投与マウスの生存時間の長短を比較観察した。実験方法は、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウス群と2g/kg、4g/kg、6g/kg投与したマウス群を密閉容器に入れ酸素欠乏状態にして、マウス群の生存時間を測定観察を行なう。
この実験の結果を図5のCに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」の非投与マウスに比べて投与したマウスの方が生存時間の延長が見られた。したがって、「眠れる健康食品」は生命力の強化が確認できた。
【0029】
(5)不整脈誘発への影響
実験7.不整脈誘発モデルラットヘの「眠れる健康食品」の影響を観察した。
この実験では、薬剤により不整脈誘発モデルラットを作ってこれに対して、抗不整脈剤(プロプラノロール)を投与したラットと、本発明に係る「眠れる健康食品」の1g/kg、2g/kg、4g/kg投与したラットの不整脈発生率、不整脈回復時間を観察記録した。
Figure 0003686063
この実験の結果を図6のAに示す。この実験から、抗不整脈剤投与ラットに比べて、該「眠れる健康食品」投与ラットは不整脈発生率・不整脈回復時間の著しい改善は見られなかったが、治療作用は見られた。したがって、本発明に係る「眠れる健康食品」は不整脈に対するある程度の改善効果を有するものと解される。
【0030】
(6)老化虚弱ラツトヘの血漿SODと脳組織ATP活性に対する影響
実験8.老化虚弱ラットの「眠れる健康食品」を与えたときの免疫力とエネルギー供給力の影響
この実験では、老化虚弱ラットの「眠れる健康食品」を与えたときの免疫力とエネルギー供給力の影響を調べる。具体的方法は、サイロキシンを一週間投与することにより、老化虚弱化させたモデルラットを作り、「眠れる健康食品」の非投与ラットと1g/kg、2g/kg、4g/kg投与したラットの血漿SODの活性を測定することにより免疫力の強さと脳組織ATPの量を測定し観察した。
Figure 0003686063
この実験の結果を図6のBに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」はサイロキシン投与ラットに対してSOD活性と脳組織ATP活性をある程度高めて、免疫力の強化と脳組織のエネルギーを増大させて脳組織を保護する効果があることが確認できた。
【0031】
(7)学習能力に関する作用の影響
実験9:薬剤を与えることにより学習能力障害を起こさせたマウスに「眠れる健康食品」を投与し、学習能力の回復度合いを調査
この実験では、薬剤を与えることにより学習能力障害を起こさせたマウスに本発明に係る「眠れる健康食品」を投与し、学習能力の回復度合いを調べる。実験方法は、中枢抑制作用のあるスコポラミンを与え学習能力障害を起こさせたモデルマウス群に「眠れる健康食品」の非投与マウス群と1g/kg、2g/kg、4g/kg投与したマウス群をつくり、一箇所の安全地帯以外は電流が流れている箱の中にいれ、マウスが誤って感電した回数を記録し比較する。
註 *スコポラミン:中枢抑制作用、副交感神経遮断作用がある。大量投与では、中枢抑制作用により幻覚、錯乱などを引き起こす。
この実験の結果を図6のCに示す。この実験から、本発明に係る「眠れる健康食品」はスコポラミンにより学習能力障害を起こしたマウスの学習能力回復の著しい回復は認められなかったが、多少の回復は認められる。
【0032】
次ぎに、4名の人に本発明に係る「眠れる健康食品」を投与し、睡眠状態の度合いを服用しないときとの差を調べる実験を行なった結果を示す。各人には午後8時に「眠れる健康食品」を服用してもらい、午後10時に就寝して午後11時、午前2時、午前5時の3回唾液を採取してその中のメラトニンの含有量を測定する方法をとった。このメラトニンは人体の生理作用として能の松果体から分泌されるホルモン物質で、その人の睡眠と鎮静度を測る目安とされるものである。メラトニンは固有の日内変動リズムを持っており、夜間に多く分泌される。この実験結果を表4に示す。服用した「眠れる健康食品」の量は実施例1(酸棗仁34mg、合歓花25mg、五加参22mg、真珠母16mg、夜交藤34mg、百合18mg、烏霊参9mg、霊芝5mg、冬虫夏草4mg、纈草9mg、蛤蟆油4mg、菩提樹15mg、残部を賦形剤として、1錠が300mgの錠剤)の錠剤を4錠とした。ただしこの結果において2.8pg/mLなる数値は検出限界値でそれ以下の数値もこの値となってしまう関係上、この値以下の値であることを示しているだけで2.8という値自体に意味をもたせることはできない。
【表4】
Figure 0003686063
【0033】
4氏についての結果を図7にグラフ表示して示した。A氏についてはもともと就寝後1時間では眠りが浅く、午前2時そして午前5時と段々に眠りが深くなるタイプであるが、この「眠れる健康食品」を投与したときには就寝後1時間で眠りが深くなっており、午前2時では更に深くそして午前5時には若干浅くなってはいるものの深い状態となっている。B氏についてはもともと就寝後1時間から午前2時そして午前5時とコンスタントの浅い眠りが続くタイプであるが、この「眠れる健康食品」を投与したときには就寝後1時間、午前2時では飲まないときと変りがないものの午前5時には若干深い状態となっている。C氏についてはもともと就寝後1時間では眠りが浅く、午前2時には一旦眠りが深くなりそして明け方午前5時には眠りが浅くなるタイプであるが、この「眠れる健康食品」を投与したときには就寝後1時間では普段と変りがないものの、午前2時では眠りが深くなっており、そして午前5時には更に眠りが深い状態となっている。D氏についてはもともとB氏に近く就寝後1時間から午前2時そして午前5時とコンスタントの浅い眠りが続くタイプであるが、この「眠れる健康食品」を投与したときには就寝後1時間で眠りが少し深くなっており、午前2時では更に少し深くそして午前5時には多いに深い眠りの状態となっている。
以上の結果から分かるように本発明に係る「眠れる健康食品」を食した場合、そのきき方に個人差があるものの、いずれの人も普段より眠りの状態が深くなっていることが実証された。
【0034】
また、メラトニンの日中測定を実施した結果を表5に示す。
【表5】
Figure 0003686063
この実験は通常値が2.8未満である4人について、就寝時に実施例1の錠剤を4錠、朝7時30分頃1錠飲んでもらいメラトニンの分泌が少ないとされる午前9時30分の時間帯に測定した結果である。いずれの人も通常値と同じ2.8未満が示されている。実施例1のものを服用しても日中のメラトニン分泌が認められないことから、本発明に係る「眠れる健康食品」服用による日中の催眠作用はないと推定される。
【0035】
メラトニンは睡眠中に分泌される物質であるが、目覚めの時に多く分泌され、覚醒を促す物質にACTH(副腎皮質刺激ホルモン)とアドレナリンがある。日中、眠くならないということを、さらに確認する為に、メラトニンの作用と反対に、朝、身体を覚醒させるACTH(副腎皮質刺激ホルモン)とアドレナリンの測定を行った。
ACTHはメラトニンの催眠作用と反対に、朝、身体を覚醒する為に副腎皮質を刺激して、覚醒の為の様々な内分泌物質を分泌させるホルモンである。このACTHはその分泌に日内変動があり、身体を覚醒する為、朝から午前にかけて分泌が多く午後から低くなり夜間は最も分泌量が少ない。
アドレナリンには様々な作用があるが、その一つにはACTHと同様にアドレナリンも身体を覚醒させる作用である。内分泌物質であるアドレナリンもその分泌に日内変動がありACTHと同様に、朝、分泌量が多く、夜間は分泌量が少ない。5人の人に協力してもらい連続服用による影響も診るため1週間後の分泌量の測定も行った。その結果を表6に示す。
【表6】
Figure 0003686063
【0036】
試料は採取した血液で、数値は血液中の濃度pg/mL。「眠れる健康食品」の服用は実施例1のものを就寝2時間前2錠、朝食後1錠とし、血液採取は午前9時とした。5氏の結果は図8にグラフで示したとおりである。因みにACTHの基準値は7.4乃至55.7であり、アドレナリンは100以下である。本実験の結果ではACTHについては服用開始直後、服用開始1週間後の2点で、多少の変動はあるものの、服用前と大きく変るものは無い上、変化の傾向も一貫性がみられず5氏共に「眠れる健康食品」の服用の影響は観察されなかった。また、服用後のアドレナリン分泌量についてはA氏とB氏に若干の上昇がみられ、C氏、D氏とE氏については服用前と比べアドレナリンの分泌量に特段の変化はみられなかった。以上の結果から、日中の本健康食品の服用によって眠くなるという催眠作用は見られず、多少の覚醒作用があるように思われる。
【0037】
以上体内分泌物の検査結果、すなわち、本発明の「眠れる健康食品」の服用により就寝時は、メラトニンの分泌増により、より深い睡眠が得られ、質の良い睡眠が得られること、また、日中は、メラトニンの分泌は見られず、ACTHの分泌には影響がなかったこと、さらに、アドレナリンについては、朝にアドレナリンの分泌が逆に増加した例が数人に見られたこと、これらを総合すると「眠れる健康食品」は単に睡眠作用を促進させるというものではなく、生体の睡眠覚醒リズムを調整する効能を有するものと解される。したがって、普通に使用されているベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は長期間にわたって服用すると依存症に陥る場合が多いが、この「眠れる健康食品」は生体リズムを整えるものであるから分泌ホルモンに悪い影響を与えることはなく副作用も依存症を伴う心配もない。
【0038】
【発明の効果】
本発明の健康補助食品は、上記の体験例に見られるように、その摂取によって催眠効果を得られると共に広範にわたる睡眠障害の原因の除去に優れた効果が確認できた。また、本発明の健康食品に含まれる成分は、植物系生薬を中心とするものであるので、毒性、副作用の恐れもなく、睡眠障害の原因の除去することができる。
【0039】
また、臨床観察の結果から、本発明の健康補助食品は、脳の動脈硬化に伴う不眠に対する改善効果はあまりないが、更年期障害、神経症(ノイローゼ)に伴う不眠症状に対する改善効果は良好であることが確認できた。そして、睡眠時間の延長、夢を見る頻度の減少、熟睡時間の延長には顕著な効果が見られたことから、精神的ストレスによる不眠には本健康補助食品が効果的であることが確認できた。更に、観察期間中26例はいずれも副作用や不良反応が見られなかったため、安全性が高い健康補助食品であることも確認できた。
【0040】
薬理実験の結果から、
▲1▼急性毒性実験により、本発明の健康補助食品が毒性の反応および死亡の発生はなかったことからも安全性が高い健康補助食品ことが確認できた。
▲2▼運動性への影響は僅かに影響が出るが、薬剤を用いて中枢興奮作用を与えた場合、つまり興奮状態のときには、運動量を抑制するので興奮を鎮める作用があることが確認できた。
▲3▼閾値以下の麻酔剤を与えて運動性を観察したとき、2g/kgでは影響は見られないが、4g/kg、6g/kg投与した場合には相乗効果が認められたことから、本発明の健康補助食品は閾値以上の量がある場合には麻酔剤との相乗効果がある。
▲4▼本発明の健康補助食品は、麻酔剤に対して睡眠導入時間に関しては影響が無いが、睡眠持続時間の延長に対して相乗効果が見られることから、良い睡眠が得られ睡眠時間延長の改善効果がある。
▲5▼本発明の健康補助食品は、酸素欠乏環境下での生存時間の延長が見られたことから、生命力強化の作用があることが確認できた。
▲6▼本発明の健康補助食品は、不整脈に対してある程度の改善作用があることが確認できた。
▲7▼本発明の健康補助食品は、血漿SOD活性を高めることにより身体組織の免疫力の強化をすると同時に脳組織ATP活性を高め脳組織保護能力があることが確認できた。
▲8▼本発明の健康補助食品は、中枢抑制剤による学習能力障害に対して顕著とはいえないが多少の回復能力があることが確認できた。
さらに、睡眠状態をモニターするメラトニン検査の結果からも、本発明に係る「眠れる健康食品」を食した場合、そのきき方に個人差があるものの、いずれの人も普段より眠りの状態が深くなっていることが実証された。
【0041】
本発明の健康補助食品を服用したときのメラトニン分泌量測定から、そのきき方に個人差があるものの、いずれの人も普段より眠りの状態が深くなっていることが実証された。また、日中の催眠作用がないこともわかった。
本発明の健康補助食品を服用したときのACTH、アドレナリンの分泌量測定から、日中の本健康食品の服用によって眠くなるという催眠作用は見られず、多少の覚醒作用があることが分かった。
以上体内分泌物の検査結果を総合すると「眠れる健康食品」は単に睡眠作用を促進させるというものではなく、生体の睡眠覚醒リズムを調整する効能を有するものと解されので、普通に使用されているベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は長期間にわたって服用すると依存症に陥る場合が多いが、この「眠れる健康食品」は生体リズムを整えるものであるから分泌ホルモンに悪い影響を与えることはなく副作用も依存症を伴う心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】更年期障害、神経症、脳動脈硬化に対する観察結果を示すもので、Aはデータを表に示したもの、Bは棒グラフに示したもの、Cは総合結果を円グラフに示したものである。
【図2】上段は症状についての検査結果を表で、下段は帯グラフで示したもので、Aは睡眠時間、Bは夢を見る頻度、そしてCは体力気力の衰えについてのものである。
【図3】上段は症状についての検査結果を表で、下段は帯グラフで示したもので、Aは錯覚を感じる頻度、Bは孤独を感じる頻度についてのものである。
【図4】上段は薬理実験の結果を表で、下段は棒グラフで示したもので、Aは本健康補助食品を投与したマウスと非投与のマウスとの比較、Bは本健康補助食品を投与したマウスに興奮剤を投与した時の運動観察、Cは本健康補助食品を投与したマウスに麻酔剤を投与した時の運動観察結果を示すものである。
【図5】上段は薬理実験の結果を表で、下段は棒グラフで示したもので、Aは本健康補助食品を投与したマウスに麻酔剤を閾値以下注射した時の睡眠作用を、Bは本健康補助食品を投与したマウスに麻酔剤の催眠効果用量を投与した時の睡眠観察、Cは酸素欠乏環境下での本健康補助食品を投与したマウスと非投与のマウスとの生存力比較結果を示すものである。
【図6】上段は薬理実験の結果を表で、下段は棒グラフで示したもので、Aは不整脈誘発への影響を、Bは老化虚弱ラットへの血漿SODと脳組織ATP活性に対する影響、Cは学習能力に関する作用の影響の結果を示すものである。
【図7】眠りの深さをモニターするメラトニン分泌量測定の結果を示すグラフである。
【図8】覚醒作用をモニターするACTH、アドレナリンの分泌量測定の結果を示すグラフである。

Claims (4)

  1. 各成分の配合比が、酸棗仁15重量%〜25重量%、合歓花10重量%〜15重量%、五加参8重量%〜13重量%、真珠母5重量%〜15重量%、夜交藤15重量%〜25重量%、百合7重量%〜12重量%、烏霊参3重量%〜8重量%、霊芝1重量%〜6重量%、冬虫夏草1重量%〜4重量%、纈草3重量%〜8重量%、蛤蟆油1重量%〜4重量%、菩提樹5重量%〜15重量%のエキスを有効成分とすることを特徴とする睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品。
  2. 亜鉛を配合したことを特徴とする請求項1に記載の睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品。
  3. セントジョンズワート、パッションフラワー、バレリアンのエキスの少なくとも1種類を配合したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品。
  4. 亜鉛の配合量は12重量%以下であることを特徴とする請求項2に記載の睡眠障害の改善作用を有する健康補助食品。
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