JP3675964B2 - 難燃性ポリエステルエラストマー組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非ハロゲン系難燃剤を使用した難燃性ポリエステルエラストマー組成物に関する。さらに詳しくは、機械的特性に優れ、加熱時の揮散性が少なく、かつ耐熱性および耐加水分解性に優れた難燃性ポリエステルエラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム状弾性を有し、繊維、フィルム、各種成形体用の成形材料などに有用な樹脂として、芳香族ポリエステルとラクトン類との反応により得られる熱可塑性ポリエステル型ブロック共重合体が汎用されている。このような共重合体を製造する方法としては、次のような方法がある。
【0003】
例えば、特公昭48−4116号公報には、結晶性芳香族ポリエステルとラクトンとを反応させる方法が記載されている。
【0004】
特公昭48−4115号公報には、結晶性芳香族ポリエステルとラクトンとを反応させ、得られるブロック初期共重合体に多官能性アシル化剤を反応させて鎖延長させる方法が記載されている。
【0005】
特公昭52−49037号には、結晶性芳香族ポリエステルの存在下でラクトン類を固相状態で重合させる方法が記載されている。
【0006】
これらの方法によって得られるポリエステル型ブロック共重合体は、優れたゴム状弾性を有し、かつ耐候性にも優れる。しかし、これらの組成物は耐熱性が不十分であり、高温に長時間曝されると、強度および伸度が著しく低下するという難点がある。さらに、これらのポリマーは耐加水分解性が不十分であり、水の存在下で加水分解を起こし易い。そのため、これらの組成物は、そのまま、繊維、フィルム、成形材料などの素材として実用に供することが難しい。
【0007】
そこで、このようなポリエステル型ブロック共重合体の耐熱性および耐加水分解性を改善するため、1官能性以上のエポキシ化合物を配合する方法(特開昭58−162654号公報)などが提案されている。
【0008】
この方法により、上記組成物の耐熟性および耐加水分解性は改良される。しかし、この方法は、使用されるエポキシの種類によっては、得られる組成物を加熱したときに、未反応のエポキシモノマーが多く揮散するという問題点を有する。
【0009】
さらに、熱可塑性樹脂に難燃性を付与する一般的な方法として、難燃剤としてハロゲン系難燃剤を熱可塑性樹脂にコンパウンドする方法が用いられている。
【0010】
しかし、このような方法では、混練時および成形時にハロゲン系難燃剤の一部が分解し、遊離のハロゲンガスおよび/またはハロゲン化合物が生成する。これらのガスおよび/またはハロゲン化合物は、コンパウンド用混練機、射出成形機などのシリンダー、スクリュー、および金型の表面を腐食させる。さらに、電気機器部品および電子機器部品の分野では、これらのハロゲンガスおよび/またはハロゲン化合物が金属部分を腐食し、その結果、接点不良や導通不良を引き起こすおそれがある。
【0011】
さらにまた、難燃性を高めるために、通常、難燃助剤としてアンチモン化合物がしばしば併用される。しかし、このアンチモン化合物は熱可塑性樹脂にとっては異物であるため、強度、伸度などの機械的特性の低下の原因になるという欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、難燃性、機械的特性、耐熱性、および耐加水分解性のいずれにも優れ、しかも加熱時の揮散性が少なく、ハロゲン系難燃剤を含まない難燃性ポリエステルエラストマー組成物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100重量部と、(B)トリアジン基を有する化合物0.5重量部〜50重量部とを含有する難燃性ポリエステルエラストマー組成物であって、
この熱可塑性エラストマー(A)は、
(a1)(i)結晶性芳香族ポリエステルと(ii)ラクトン類とを反応させて得られるポリエステル型ブロック共重合体100重量部、および
(a2)2官能性以上の化合物であって、
200℃で30分熱処理した場合の下式(I)で表される加熱減量比は0.1以下であり、そしてその官能基はこのポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る化合物であるビスフェノールF−ジグリシジルエーテルおよびポリカルボジイミドいずれか一種以上0.1重量部〜100重量部から形成される:
【0014】
【数3】
【0015】
ここで、W1およびW2は、それぞれこの熱処理前および後のこの2官能性の化合物の重量である。
【0016】
本発明の第2の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100重量部と、(B)トリアジン基を有する化合物0.5重量部〜50重量部とを含有する難燃性ポリエステルエラストマー組成物であって、
この熱可塑性エラストマー(A)は、
(a1)(i)結晶性芳香族ポリエステルと(ii)ラクトン類とを反応させて得られるポリエステル型ブロック共重合体100重量部、
(a2)2官能性以上の化合物であって、
200℃で30分熱処理した場合の下式(I)で表される加熱減量比は0.1以下であり、そしてその官能基はこのポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る化合物であるビスフェノールF−ジグリシジルエーテル0.1重量部〜100重量部、および
(a3)上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る官能基を有する1官能性化合物10重量部以下から形成される:
【0017】
【数4】
【0018】
ここで、W1およびW2は、それぞれこの熱処理前および後のこの2官能性の化合物の重量である。
【0019】
好適な実施態様においては、上記トリアジン基を有する化合物(B)は、メラミンおよび/またはメラミンシアヌレートである。
【0020】
好適な実施態様においては、上記トリアジン基を有する化合物(B)は粉末状のメラミンシアヌレートであり、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した該粉末の像をイメージアナライザーで分析したときの、該粉末の平均粒子径が2μm〜100μmである。
【0021】
好適な実施態様においては、上記2官能性以上の化合物(a2)は、ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、およびビスフェノールS−ジグリシジルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種である。
【0022】
好適な実施態様においては、上記2官能性以上の化合物(a2)は、ポリカルボジイミドである。
【0023】
好適な実施態様においては、上記2官能性以上の化合物(a2)は、ビスオキサゾリン化合物である。
【0024】
【発明の実施の形態】
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー
(a1)ポリエステル型ブロック共重合体
本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物に用いられるポリエステル型ブロック共重合体(a1)は、それ自体公知のものが用いられ得る。このポリエステル型ブロック共重合体は、(i)結晶性芳香族ポリエステルと(ii)ラクトン類とを反応させることにより得られる。
【0025】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)としては、主としてエステル結合のみを有し、少なくとも1種の芳香族基を主たる繰り返し単位とし、そして分子末端に水酸基を有する結晶性芳香族ポリエステル、または、エステル結合とエーテル結合とを有し、少なくとも1種の芳香族基を主たる繰り返し単位とし、そして分子末端に水酸基を有する結晶性芳香族ポリエステルが用いられ得る。
【0026】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)は、結晶性、耐熱性などを向上させる点から、重合体骨格中にC1〜C17のメチレン基を有するのが好ましい。
【0027】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどの単独重合ポリエステル;ポリエチレンオキシベンゾエート、ポリ−p−フェニレンビスオキシエトキシテレフタレートなどのポリエステルエーテル;主としてテトラメチレンテレフタレート単位またはエチレンテレフタレート単位からなり、他にテトラメチレンまたはエチレンイソフタレート単位、テトラメチレンまたはエチレンアジペート単位、テトラメチレンまたはエチレンセバケート単位、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート単位、テトラメチレンまたはエチレン−p−オキシベンゾエート単位などの共重合成分を有する共重合ポリエステルまたは共重合ポリエステルエーテルなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上混合して用いられ得る。
【0028】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)の融点は、好ましくは150℃以上、より好ましくは200℃以上である。
【0029】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)の分子量は、用途によって異なり得る。例えば、成形用材料として使用する場合には、分子量は好ましくは5000以上、より好ましくは8000以上である。接着剤やコーティング剤などとして使用される場合には、分子量は好ましくは5000以下、より好ましくは3500以下である。
【0030】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)として共重合ポリエステルまたは共重合ポリエステルエーテルなどの共重合体が用いられる場合には、結晶性、耐熱性などを向上させる点から、テトラメチレンテレフタレート単位またはエチレンテレフタレート単位が60モル%以上の割合で含まれることが好ましい。
【0031】
上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)に用いられるラクトン類(ii)としては、カプロラクトン、エナントラクトン、カプリロラクトンなどが挙げられる。これらのラクトン類は、単独でまたは2種以上混合して用いられ得る。柔軟性および耐熱性を向上させる点から、カプロラクトンが最も好ましい。
【0032】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)と上記ラクトン(ii)とを反応させることにより、ポリエステル型ブロック共重合体(a1)が得られる。反応は、通常、窒素雰囲気下、200℃〜250℃の温度で、0.5〜3時間溶融反応させ、次いで、真空下で未反応のラクトン類を除去することにより行われる。
【0033】
上記結晶性芳香族ポリエステル(i)とラクトン類(ii)との共重合割合は、その用途によって適宜変えられ得る。一般に、結晶性芳香族ポリエステル(i)の割合が増大すると、得られる組成物は硬くなり、強度、伸度などの機械的特性が向上する。ラクトン類の割合が増大すると、得られる組成物は軟質化し、低温特性が向上する。従って、機械的強度、低温特性などのバランスを考慮しながら、用途に応じて両者の共重合割合が選定され得る。
【0034】
一般的には、上記結晶性芳香族ポリエステル(i)とラクトン類(ii)との共重合割合は、重量比で、97:3〜5:95の範囲であり、より一般的には95:5〜70:30の範囲である。硬質の成形体を得たい場合には、好ましくは、上記割合は95:5〜70:30の範囲である。
【0035】
(a2)2官能性以上の化合物
上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)には、変成剤として、2官能性の化合物が用いられる。
【0036】
この2官能性の化合物(a2)は、下式(I)
【0037】
【数5】
【0038】
ここで、W1は、熱処理前のサンプル重量であり、そしてW2は、後のサンプル重量である
で表される、200℃で30分熱処理した場合の加熱減量比が0.1以下、好ましくは0.05以下であり、かつ上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る官能基を同一分子内に2個以上、好ましくは、2個〜4個、より好ましくは2個または3個有する。
【0039】
加熱減量比が0.1を超える場合は、該2官能性以上の化合物(a2)に揮発成分が多く含まれており、その結果、加熱時に未反応物が揮散するという不都合を生じる。
【0040】
上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る官能基の数が2個未満では、得られる熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)に所望の機械的強度が得られない。
【0041】
本願発明に用いられる2官能性以上の化合物(a2)は、上記式(I)を満足する化合物であれば、その構造には一切制限がない。
【0042】
このような2官能性以上の化合物(a2)としては、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル、ビスフェノールS−シグリシジルエーテル、クレゾールノボラック型グリシジルエーテル、フェノールノボラック型グリシジルエーテル、ポリカルボジイミド、ビスオキサゾリン化合物などが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上混合して用いられ得る。
【0043】
揮散性および反応性を向上させる点から、ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル、ポリカルボジイミド、ビスオキサゾリン化合物が好ましい。
【0044】
(a3)1官能性化合物
上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)には、必要に応じて、変成剤としてさらに、1官能性化合物(a3)が用いられ得る。この1官能性化合物(a3)は、上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る官能基を1つ有する化合物である。このような条件を満足する化合物であれば、その構造には一切制限はない。
【0045】
このような1官能性化合物(a3)としては、ポリエチレングリコール−モノグリシジルエーテル、p-t-ブチルフェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、p-フェニルフェニルグリシジルエーテル、モノオキサゾリンなどが挙げられる。これらは、単独でまたは組み合わせて用いられ得る。
【0046】
反応性を向上させる点から、ポリエチレングリコール−モノグリシジルエーテル、p-t-ブチルフェニルグリシジルエーテルが好ましい。
【0047】
本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物に用いられる熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)は、後述のように、上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)と、上記2官能性以上の化合物(a2)と、必要に応じて上記1官能性化合物(a3)とを、従来公知の種々の方法で反応させることにより得られる。
【0048】
2官能性以上の化合物(a2)の配合割合は、用いられるポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端に存在する官能基の量および/または最終的に得られる難燃性ポリエステルエラストマー組成物に要求される特性によって変わり得るが、上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)100重量部に対して、0.1重量部〜10重量部、好ましくは0.3重量部〜8重量部、より好ましくは、0.5重量部〜6重量部の範囲である。この2官能性以上の化合物(a2)の配合割合が0.1重量部未満では、このような化合物(a2)を反応させることによって得られる作用効果、例えば、増粘による成形性の向上効果、耐熱性および耐加水分解性の向上効果が有意に発揮されない。2官能性以上の化合物(a2)の配合割合が10重量部を超えると、未反応化合物が残存することによって、成形体の表面形状が粗雑になるなどのように成形体が品質に劣る。
【0049】
上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)および2官能性以上の化合物(a2)と共に1官能性化合物(a3)が用いられる場合には、この1官能性化合物(a3)の配合割合は、上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは、0.5重量部〜8重量部、さらに好ましくは、0.1重量部〜5重量部である。この1官能性化合物(a3)の配合割合が10重量部を超えると、未反応物の揮散性が大きくなるおそれがある。
【0050】
本発明に用いられる熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)は、あらかじめ上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)と、2官能性以上の化合物(a2)と、必要に応じて1官能性化合物(a3)とを反応させて合成され得る。あるいは、該(a1)、(a2)、および必要に応じて(a3)を、後述のトリアジン基を有する化合物と加熱・混練成形するときに合成され得る。
【0051】
このようなポリエステル型ブロック共重合体(a1)と、2官能性以上の化合物(a2)と、必要に応じて1官能性化合物(a3)との反応は、触媒を用いても用いなくても起こり得る。反応性の促進または親和性の向上の点から、触媒を使用することが好ましい。
【0052】
上記触媒としては、一般に、アミン類、リン化合物、炭素原子数が10以上であるモノカルボン酸および/またはジカルボン酸の、元素周期律表のIa族またはIIa族の金属塩類などが挙げられ得る。トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどの3価のリン化合物;およびステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウムなどのステアリン酸の金属塩類が好ましい。これらの触媒は、単独でまたは2種以上混合して用いられ得る。
【0053】
上記触媒は一括して添加しても分割して添加しても、同様の効果が得られる。
【0054】
上記触媒の配合量は、通常、上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)100重量部に対して3重量部以下、好ましくは0.03重量部〜2重量部である。
【0055】
(B)トリアジン基を有する化合物
本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物においては、非ハロゲン系難燃化剤として、トリアジン基を有する化合物(B)が用いられる。
【0056】
上記トリアジン基を有する化合物(B)の配合割合は、上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)100重量部に対して、0.5重量部〜50重量部、好ましくは2重量部〜35重量部、さらに好ましくは5重量部〜25重量部である。トリアジン基を有する化合物(B)の配合割合が0.5重量部より少ないと難燃性の向上効果が認められず、50重量部を超えると成形体の機械的物性および表面の外観が不良となるため好ましくない。
【0057】
このようなトリアジン基を有する化合物(B)としては、メラミン、メラミンシアヌレート、リン酸メラミン、スルファミン酸グアニジンなどが挙げられる。
【0058】
ブリードアウトを防ぎ、かつ外観などの表面性および難燃性を向上させる点からメラミンおよび/またはメラミンシアヌレートが好ましく、メラミンシアヌレートが特に好ましい。
【0059】
メラミンシアヌレートはメラミンとシアヌール酸との塩であるが、本発明の組成物を用いて得られる成形体の機械的強度および表面特性を向上させるために、これらを各々単独で用いるのではなく、あらかじめこれらを反応させて得られたメラミンシアヌレートを用いることが好ましい。しかも、このメラミンシアヌレートは、できる限り微細な粉末であることが好ましい。
【0060】
より詳細には、上記メラミンシアヌレートの粉末の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した粉末の像をイメージアナライザーで分析したとき、好ましくは2μm〜100μm、さらに好ましくは2μm〜70μmである。このような粒子径のメラミンシアヌレートを選択することにより、メラミンシアヌレートが均一微分散されることとなり、上記成形体の機械的強度および表面特性を向上させるという効果が得られる。
【0061】
このメラミンシアヌレートは、シアヌール酸とメラミンとの混合物を水スラリーとし、この水スラリーをよく混合して両者の塩を微粒子状に形成させた後、スラリーを濾過および乾燥して得られる粉末であり、単なる混合物とは異なる。
【0062】
本発明の難燃性エラストマー組成物は、上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)およびトリアジン基を有する化合物(B)に加えて、必要に応じてさらに、繊維状強化材および/または無機フィラーを含有し得る。
【0063】
上記繊維状強化材としては、ガラス繊維、シリカガラス繊維、アルミナ繊維、石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維などの無機繊維;チタン酸カルシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカーなどのウィスカー;および炭素繊維などが挙げられる。
【0064】
上記無機フィラーとしては、タルク、ワラストナイト、カオリン、マイカ、セリサイト、クレー、アルミナシリケート、ガラスビーズ、ミルドガラスファイバー、炭酸カルシウム、シリカ、ミルド炭素繊維などが挙げられる。
【0065】
このような繊維状強化材および/または無機フィラーは、得られる難燃性ポリエステルエラストマー組成物の強度、剛性、耐熱性、寸法安定性などの向上を図るために、通常、上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)100重量部に対して、100重量部を超えない範囲で配合され得る。
【0066】
本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物にはさらに、用途、目的などに応じて、従来公知の結晶化促進剤、結晶核剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐加水分解性改良剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、導電性改良剤、摺動性付与剤、多官能性架橋剤、耐衝撃性改良剤、着色剤などが配合され得る。本発明の目的を損なわない限り、ABS樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂などの他の種類の樹脂もブレンドされ得る。
【0067】
上記熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)およびトリアジン基を有する化合物(B)を含有する難燃性ポリエステルエラストマー組成物を用いて、所望の形状を有する成形体が製造され得る。これには従来公知の任意の方法が用いられ得る。例えば、上記(A)熱可塑性ポリエステルエラストマーまたはその各構成成分((a1)〜(a2)または(a1)〜(a3))、(B)トリアジン基を有する化合物、および必要に応じて上記繊維状強化材および/または無機フィラーを混合し、押出機、ロールミル、ハンバリーミキサーなどで加熱・混練することにより、上記目的の難燃性ポリエステルエラストマー組成物でなる成形体を得ることができる。この成形体は、熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)にトリアジン基を有する化合物(B)が均一微分散した組成を有する。
【0068】
例えば、内径40mmの二軸押出機を用いる場合には、上記(A)熱可塑性ポリエステルエラストマーの各構成成分と(B)トリアジン基を有する化合物とを混合し、得られた混合物を180℃〜260℃の温度で押出すことにより、本発明の組成物でなる難燃性の成形体が得られ得る。
【0069】
本発明によれば、ポリエステル型ブロック共重合体(A)が本来有する特性(例えば、引張特性および柔軟性)に優れ、加熱時の揮散性が少なく、優れた難燃性、耐熱性、および耐加水分解性を有すると共に、ハロゲン系難燃剤を含まないので有害ガスを発生することがなく腐食性を有さないポリエステルエラストマー組成物が提供される。従って、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、繊維、フィルム、または各種成形体用の成形材料として有用である。
【0070】
【実施例】
以下の実施例により、本発明を具体的に例示するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。本明細書中に記載の趣旨に適合し得る範囲で本発明を変更して実施することが可能であり、それらはいずれも本発明の技術範囲に含まれる。
【0071】
本明細書においては、特に指示しない限り、「部」は全て重量部を表す。
【0072】
尚、以下の実施例および比較例において用いられる2官能性以上の化合物を200℃で30分間熱処理したときの加熱減量比(%)を下表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
(製造例)ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の調製
ポリテトラメチレンテレフタレート70kg、ε−カプロラクトン30kgを反応容器にとり、窒素ガスでパージした後、230℃で撹拌しながら2時間溶融反応させた。次いで、真空下で未反応ε−カプロラクトンを除去することにより、ポリエステル型ブロック共重合体(a1)のチップを得た。得られたポリエステル型ブロック共重合体は、還元比粘度が1.163であり、酸価が65当量/106gであり、引張破断強度が370kg/cm2であり、そして引張破断伸度が710%であった。
【0075】
(実施例1)
製造例1で得られたポリエステル型ブロック共重合体(a1)のチップ100重量部、2官能性以上の化合物として(a2−1)ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル4重量部、およびトリアジン基を有する化合物(B)として、平均粒子径が20μmのメラミンシアヌレート(MC−1)10重量部をドラムタンブラーに入れ、室温にて30分問撹拌した。得られた混合物を内径40mmの同方向2軸押出機(プラスチック工学研究所製、型番BT−40)を用いて230℃にて押出し、水冷した後、切断してチップにした。得られたチップを100℃で減圧乾燥して、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0076】
(実施例2)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の配合割合を1重量部とし、メラミンシアヌレート(MC−1)の配合割合を30重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0077】
(実施例3)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の配合割合を8重量部とし、平均粒子径20μmのメラミンシアヌレート(MC−1)の代わりに平均粒子径が70μmのメラミンシアヌレート(MC−2)を10重量部の割合で用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0078】
(実施例4)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の配合割合を3重量部とし、さらに1官能性化合物(a3)としてポリエチレングリコールモノグリシジルエーテル(a3−1)を1重量部添加し、そして平均粒子径20μmのメラミンシアヌレート(MC−1)の代わりに平均粒子径が70μmのメラミンシアヌレート(MC−2)を30重量部の割合で用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0079】
(実施例5)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の代わりにポリカルボジイミド(a2−2)を5重量部の割合で用い、そして平均粒子径20μmのメラミンシアヌレートの(MC−1)代わりに平均粒子径が70μmのメラミンシアヌレート(MC−2)を20重量部の割合で用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0080】
(比較例1)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の配合割合を5重量部としたこと以外は、トリアジン基を含有する化合物(B)として平均粒子径150μmのメラミンシアヌレート(MC−3)を0.3重量部の割合で用いたこと以外は、実施例1と同様にして難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0081】
(比較例2)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の代わりに、ポリエチレングリコール−ジグリシジルエーテル(a2’−1)を2重量部、および1官能性化合物(a3)としてポリエチレングリコールモノグリシジルエーテル(a3−1)を2重量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0082】
(比較例3)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の代わりにポリエチレングリコール−ジグリシジルエーテル(a2’−1)を3重量部用い、1官能性化合物(a3)としてポリエチレングリコールモノグリシジルエーテル(a3−1)を1重量部用い、トリアジン基を有する化合物(B)として、平均粒子径が20μmのメラミンシアヌレート(MC−1)の代わりに、平均粒子径が70μmのメラミンシアヌレート(MC−2)60重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0083】
(比較例4)
ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル(a2−1)の代わりに、ポリエチレングリコール−ジグリシジルエーテル(a 2 ’−1)を1重量部用い、1官能性化合物(a 3 )としてポリエチレングリコールモノグリシジルエーテル(a 3 −1)を3重量部用い、トリアジン基を有する化合物(B)として、平均粒子径が20μmのメラミンシアヌレート(MC−1)の代わりに、ハロゲン系難燃剤を15重量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして難燃性ポリエステルエラストマー組成物のチップを得た。
【0084】
上記実施例1〜5および比較例1〜4で得られた難燃性ポリエステルエラストマー組成物を、以下の項目について評価した。
【0085】
〔引張破断強伸度および引張破断伸度〕
射出成形機(山城精機社model‐SAV)を用いて、上記の各実施例および比較例で得られたチップを加熱溶融して、公知の方法によりそれぞれ100mm×100mm×2mmの大きさの平板に成形した後、ダンベル状3号形の試験片を各平板から打ち抜いた。東洋精機社製テンシロンUTM−IIIを用いて、得られた各試験片を常温で毎分500mmの速さで伸長し、試験片が破断したときの荷重(kg)を測定した。破断したときの荷重(kg)を初期断面積(cm2)で除した値を引張破断強度(kg/cm2)とした。さらに、試験片が破断するまでの試料の伸びの、原試料長に対する割合を引張破断伸度(%)とした。
【0086】
〔揮散性〕
上記各実施例および比較例で得られたチップをそれぞれ乾燥して水分率を0.03%以下にした。直径6cm×高さ3cmのガラス製秤量瓶に各チップをそれぞれ約20g採取し、初期重量(S0)を精秤した。次いで、各ガラス製秤量瓶を150℃で2時間、熱風乾燥機内に置いた。冷却後、加熱後の試料重量(S1)を精秤し、下式により加熱減量率を算出した。加熱減量率が低いほど揮散性が少なく、良好な試料である。
【0087】
【数6】
【0088】
〔難燃性〕
上記各実施例および比較例で得られたチップを用いて、UL−94に定められている評価基準に従い、1/32インチ(0.794mm)の厚みで試験を実施した。難燃性レベルは、V−0>V−1>V−2>HBの順に低下する。
【0089】
〔耐熱性〕
上記各実施例および比較例で得られたチップを用いて、JIS K 6301に準拠してダンベル試験片を作製し、該ダンベル試験片の初期引張伸度Ea(%)を求めた。
【0090】
さらに、別のダンベル試験片を180℃の熱風乾燥機内に500時間静置し、取り出した後に、上記と同様の方法を用いて引張伸度Eb(%)を求め、耐熱性の指標として、引張伸度保持率H(%)を以下の式から計算した。
【0091】
【数7】
【0092】
引張伸度保持率の値が大きいほど得られた難燃性エラストマー組成物は耐熱性に優れていることを示す。
【0093】
〔耐加水分解性〕
上記各実施例および比較例で得られたチップを用いて、上記ダンベル試験片を作製し、初期引張伸度Ea(%)を求め、さらに、別のダンベル試験片を80℃の温湯中に600時間浸漬し、取り出した後に、上記と同様の方法を用いて引張伸度Eb(%)を求め、耐加水分解性の指標として、引張伸度保持率H(%)を上記数7の式から計算した。引張伸度保持率の値が大きいほど得られた難燃性エラストマー組成物は耐加水分解性に優れていることを示す。
【0094】
上記評価項目について、上記実施例で得られた本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物および比較例で得られたポリエステル組成物を評価した結果を表2および表3に示す。
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
表2および表3より明らかなように、ポリエステル型ブロック共重合体(a1)、上記1式を満足する2官能性以上の化合物であって、その官能基が上記ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る化合物(a2)から特定の割合でなる熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)と、トリアジン基を有する化合物(B)とを特定の割合で配合することにより得られる実施例1〜3および5の本発明の第1の難燃性ポリエステルエラストマー組成物、ならびに、上記構成成分(a1)および(a2)と、1官能性化合物(a3)とから形成される熱可塑性ポリエステルエラストマー(A)と、トリアジン基を有する化合物(B)とを特定の割合で配合することにより得られる実施例4の本発明の第2の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、ハロゲン系難燃剤を含有する比較例4で得られた難燃性ポリエステルエラストマー組成物に比べて、機械的強度、耐熱性、および耐加水分解性のいずれにも優れ、しかも加熱時の揮散性が少ない。さらに本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、ハロゲン系難燃剤を含まないので有害ガスを発生することがなく腐食性を有さない。
【0098】
【発明の効果】
本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物を用いることにより、機械的強度、耐熱性および耐加水分解性に優れ、しかも加熱時の揮散性が少ないエラストマー成形体が得られる。さらに、本発明の難燃性ポリエステルエラストマー組成物は、ハロゲン系難燃剤を含まないので、有害ガスを発生することがなく、腐食性を有さない。
Claims (4)
- (A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100重量部と、(B)トリアジン基を有する化合物0.5重量部〜50重量部とを含有する難燃性ポリエステルエラストマー組成物であって、
該熱可塑性エラストマー(A)が、
(a1)(i)結晶性芳香族ポリエステルと(ii)ラクトン類とを反応させて得られるポリエステル型ブロック共重合体100重量部、および
(a2)2官能性以上の化合物であって、200℃で30分熱処理した場合の下式(I)で表される加熱減量比が0.1以下であり、そしてその官能基が該ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る化合物であるビスフェノールF−ジグリシジルエーテルおよびポリカルボジイミドいずれか一種以上0.1重量部〜10重量部、
から形成される、難燃性ポリエステルエラストマー組成物:
- (A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100重量部と、(B)トリアジン基を有する化合物0.5重量部〜50重量部とを含有する難燃性ポリエステルエラストマー組成物であって、
該熱可塑性エラストマー(A)が、
(a1)(i)結晶性芳香族ポリエステルと(ii)ラクトン類とを反応させて得られるポリエステル型ブロック共重合体100重量部、
(a2)2官能性以上の化合物であって、200℃で30分熱処理した場合の下式(I)で表される加熱減量比が0.1以下であり、そしてその官能基が該ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る化合物であるビスフェノールF−ジグリシジルエーテル0.1重量部〜10重量部、および
(a3)該ポリエステル型ブロック共重合体(a1)の末端基と反応し得る官能基を有する1官能性化合物10重量部以下
から形成される、難燃性ポリエステルエラストマー組成物:
- 前記トリアジン基を有する化合物(B)が、メラミンおよび/またはメラミンシアヌレートである、請求項1または2に記載の難燃性ポリエステルエラストマー組成物。
- 前記トリアジン基を有する化合物(B)が粉末状のメラミンシアヌレートであり、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した該粉末の像をイメージアナライザーで分析したときの、該粉末の平均粒子径が2μm〜100μmである、請求項3に記載の難燃性ポリエステルエラストマー組成物。
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