JP3672808B2 - 無線通信端末装置及び干渉キャンセル方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA方式を用いた無線通信システムにおいて他局からの干渉の影響を軽減する干渉キャンセラに関し、特にマルチユーザ型の干渉キャンセラにに関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の通信装置が相互に通信を行うマルチプルアクセス(多元接続)方式としてスペクトル拡散通信を用いたCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式がある。CDMA方式は、TDMA(Time Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式やFDMA(Frequency Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式と比較して高い周波数効率が図れ、より多くのユーザを収容することができるといった特徴を有する。
【0003】
CDMA方式では、自セル内の他ユーザからの干渉によりチャネル容量の限界が決まる。したがって、チャネル容量を増加させるためには、何らかの方法で干渉を軽減する必要がある。干渉を軽減させる処理として干渉キャンセラ(IC:Interference Canceller)が挙げられ、特にマルチユーザ型の干渉キャンセラ(MUD:Multi User Detection)が代表的である。CDMA方式では、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコード(以下、「干渉コード」という)は全て干渉原因となるので、MUDはこの干渉コードによる干渉の影響を軽減する処理を行う。すなわち、MUDは干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、次いで相関処理結果にその干渉コードが乗算された信号のチャネル推定値を複素乗算することにより干渉コード毎に復調データの複製(干渉レプリカ)を生成し、この干渉レプリカを受信信号から差し引くことにより干渉コードの干渉の影響を軽減する。
【0004】
従来のCDMA方式では、チャネル推定等に用いる既知信号としてミッドアンブルが採用されている。ミッドアンブルは、所定のチップ周期で巡回する既知のベーシックコードを所定のチップ単位ずつシフトさせて生成する。
【0005】
図5に、既知信号としてミッドアンブルを採用し、基地局装置(以下「BS」という)がMUDを備えた無線通信端末装置(以下「MS」という)とCDMA無線通信を行うCDMA無線システムについて示す。BS11はMS21〜MS28とCDMA無線通信を行う。MS21〜MS28はそれぞれMUD31〜MUD38を備えている。図5に示すシステムでは、拡散率16の拡散コード(拡散コード#1〜拡散コード#16)を用いているものとする。したがって、BS11には最大で16ユーザを収容することが可能である。
【0006】
図6は、CDMA無線通信システムにおけるミッドアンブルの作成手順を示す模式図である。なお、ここでは、8つの互いに異なるブロックを用いた場合のミッドアンブルの作成手順について説明する。
【0007】
図6に示すように、ミッドアンブルの各パターン(以下「ミッドアンブルパターン」という。)は、456(=8W)チップ周期で巡回するベーシックコードを用いて以下に示す手順に従って作成される。なお、このベーシックコードは、基地局及び通信端末装置の双方にとって既知のものであり、A〜Hの8つの互いに異なるブロックを含んでいる。ブロックA〜Hは、それぞれ57(=W)チップ長である。
【0008】
まず、第1ステップとして、上記ベーシックコードの位相を基準時間から{W×(n−1)}チップだけ図中右方向にシフトさせる。ここで、nはベーシックコードのシフト数(ミッドアンブルシフト)である。図5に示すように、シフトするチップ数は、ミッドアンブルシフト1、ミッドアンブルシフト2、……、ミッドアンブルシフト8の場合には、それぞれ0、W、……、7Wとなる。
【0009】
第2ステップとして、シフトさせた各ベーシックコードについて、あるブロックを基準として、このブロックの先端部から456チップを残してこれ以外の部分を削除する。なお、ここでは、一例としてブロックAを基準とする。
【0010】
第3ステップとして、456チップ長だけ残された各コードを{W×(n−1)}チップだけ図中左方向に巡回させる。例えば、ミッドアンブルシフト2の場合は、456チップ長だけ残されたコードをWチップだけ図中左方向に巡回させて、ブロックBがコードの左端に位置し、以下図中右方向にC、D、E、F、G、Hと続き、コードの末端(右端)にはブロックAが位置するようにする。
【0011】
第4ステップとして、巡回後の各コードにおける先端ブロックと同じブロックを末端に付加して全体として512チップ長のコードとし、このコードを各ミッドアンブルシフトのミッドアンブルパターンとする。例えば、ミッドアンブルシフト2の場合は、巡回後の先頭ブロックBと同じブロックB′を末端に付加してミッドアンブルシフト2のミッドアンブルパターンとする。
【0012】
ところで、上述したミッドアンブルは、下り回線におけるミッドアンブルの伝送方式に着目して2通りに分類される。1つは各拡散コード毎に異なるパターンのミッドアンブルを割り当てて送信する個別ミッドアンブルであり、もう1つは全ての通信端末装置に同じ(共通の)ミッドアンブルを報知する共通ミッドアンブルである。
【0013】
次に、図5に示す無線通信システムの動作について、ミッドアンブルとして個別ミッドアンブルを採用した場合と共通ミッドアンブルを採用した場合とに分けて説明する。
【0014】
まず、ミッドアンブルとして個別ミッドアンブルを採用した場合について説明する。この場合、ミッドアンブルシフト1〜ミッドアンブルシフト8のミッドアンブルはそれぞれ拡散コード#1〜拡散コード#8と対応付けられており、この対応関係はBS及びMSの双方にとって既知である。拡散コード#9〜拡散コード#16については割り当てるべきミッドアンブルが存在しないので使用することができない。BS11は、拡散コードごとに割り当てられたミッドアンブルをデータ部の間に設けられたミッドアンブル部に付加してMS21〜28用の伝送信号を構成し、この伝送信号を多重してMS21〜28にそれぞれ送信する。
【0015】
MS21〜28は、BS11から送信された信号を受信し、受信信号に含まれているミッドアンブルを参照して、受信信号にどの拡散コードを乗算した信号が多重されているのかを判定し、判定結果を自装置に備えられたMUD31〜38に通知する。MUD31〜38は、判定結果からどの拡散コードが干渉コードとなっているのかを知り、その干渉コードとなっている拡散コードで受信信号に相関処理を行い、次いで相関処理結果にチャネル推定値を複素乗算することにより干渉レプリカを生成し、この干渉レプリカを受信信号から差し引く。CDMA方式においては、自装置に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードは干渉コードとなる。MUD31〜38は全ての干渉コードについて干渉レプリカを受信信号から差し引く処理を行って所望の復調データを得る。
【0016】
しかし、既知信号として個別ミッドアンブルを採用した場合は、基地局に収容されるMSが増加するとミッドアンブル長が長くなり、伝送スロットに占めるデータ部分の割合が少なくなることから、通信効率が劣化するという問題がある。逆に通信効率を確保すると、使用できるミッドアンブルのパターンが限られて、セルに割り当てられたコードを有効に利用することができないという問題がある。したがって、高速通信が要求されるシステムでは、既知信号としては共通ミッドアンブルを採用することが要請される。
【0017】
次いで、ミッドアンブルとして共通ミッドアンブルを採用した場合について説明する。BS11は、ミッドアンブルシフト1〜ミッドアンブルシフト8のいずれかのミッドアンブルをデータ部の間に設けられたミッドアンブル部に付加して各MS21〜28に報知する。共通ミッドアンブルにおいては、多重されるコードの数がミッドアンブルシフトに対応付けられている。この対応を図7に示す。この図に示す対応関係は、BS及びMSの双方において既知である。図7は、共通ミッドアンブルの基準時間からのシフト数と多重されたコード数との対応を示す表である。
【0018】
MS21〜28は、BS11から送信された信号を受信し、受信信号に含まれているミッドアンブルシフトを検出し、検出したミッドアンブルシフトに対応する送信側で多重されたコード数を図7に示すテーブルを参照して検出する。一方、MS21〜28は、受信信号に対して各MS21〜28に固有の拡散コードでそれぞれ相関処理を施しRAKE合成して、RAKE合成結果を一定期間加算してシンボル電力を算出する。そして、シンボル電力の大きいほうから順に、検出したコード数分のコードを干渉コードとして選択する。シンボル電力は、BSの送信信号に多重されているコードについては略1となり、多重されていないコードについては略0となる。選択結果は自装置に備えられたMUD31〜38に通知される。MUD31〜38は、個別ミッドアンブルの場合と同様に干渉レプリカを生成し、干渉レプリカを受信信号から差し引く処理を行って所望の復調データを得る。
【0019】
ところで、近年、無線通信システムにおいて、基地局装置に複数のアンテナブランチを備えて複数のパスを確保するスペースダイバーシチが採用されている。スペースダイバーシチの1つとして、伝播状態に応じて最適なアンテナブランチを選択する選択ダイバーシチがある。以下、選択ダイバーシチを送信側に用いる技術を送信選択ダイバーシチという。この送信選択ダイバーシチは、複数の伝播路から最も伝播環境の良い伝播路を選択して信号を伝送することができるので、フェージングの影響を軽減することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、既知信号として共通ミッドアンブルを採用し、BSがMUDを備えたMSとCDMA無線通信を行う従来の無線システムに送信選択ダイバーシチを適用すると、干渉コードがどのアンテナブランチから送信されたのか不明であるため、その干渉コードが乗算された信号のチャネル推定値を算出することができず、干渉レプリカを生成することができないという問題がある。
【0021】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、既知信号として共通ミッドアンブルを採用し、BSがMUDを備えたMSとCDMA無線通信を行う無線システムに送信選択ダイバーシチを適用したCDMA無線通信システム、及びこのCDMA無線通信システムに用いることが可能な通信端末装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信端末装置は、複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置と無線通信を行う無線通信端末装置であって、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチ毎に算出するシンボル電力算出手段と、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出する検出手段と、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出されたシンボル電力を参照して前記干渉コード数分の干渉コードを選択する干渉コード選択手段と、選択された干渉コードによる干渉を干渉キャンセラ処理により除去する干渉キャンセラと、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードについてアンテナブランチ毎に算出したシンボル電力に基づいて干渉局をアンテナブランチ毎に選択することにより、各干渉コードが乗算された信号が送信されたアンテナブランチを特定することができる。これにより、各干渉コードが乗算された信号のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0024】
本発明の無線通信端末装置は、上記無線通信端末装置において、前記検出手段は、基準時間からのシフト数とそれぞれの前記アンテナブランチにおける干渉コード数とが対応付けられた共通ミッドアンブルを参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、共通既知信号として共通ミッドアンブルを用いても、送信選択ダイバーシチを行う基地局装置とCDMA無線通信を行う場合に干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0026】
本発明の無線通信端末装置は、上記無線通信端末装置において、前記干渉コード選択手段は、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードについて前記アンテナブランチ毎のシンボル電力を比較し、シンボル電力が最も大きいアンテナブランチのコードを、シンボル電力が大きい順に前記干渉コード数分だけ干渉コードとして選択する構成を採る。
【0027】
この構成によれば、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力をアンテナブランチ毎に算出し、算出したシンボル電力に基づいて干渉コードをアンテナブランチ毎に選択することにより、各干渉コードが乗算された信号が送信されたアンテナブランチを特定することができる。これにより、各干渉コードが乗算された信号のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0028】
本発明の無線通信端末装置は、上記無線通信端末装置において、前記干渉キャンセラは、前記干渉コード選択手段によって選択された干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、次いで、相関処理結果に対して前記干渉コードが送信されたアンテナブランチのチャネル推定値を複素乗算して干渉レプリカを生成する構成を採る。
【0029】
この構成によれば、共通既知信号として共通ミッドアンブルを用いた場合であっても干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0030】
本発明の無線受信方法は、複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置から送信された信号を受信し、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチ毎に算出し、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出し、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出したシンボル電力を参照して検出した干渉コード数分の干渉コードを選択し、選択した干渉コードによる干渉を干渉キャンセラ処理により除去するようにした。
【0031】
この方法によれば、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードについてアンテナブランチ毎に算出したシンボル電力に基づいて干渉局をアンテナブランチ毎に選択することにより、各干渉コードが乗算された信号が送信されたアンテナブランチを特定することができる。これにより、各干渉コードが乗算された信号のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0032】
本発明の干渉キャンセル方法は、複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置から送信された信号を受信し、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチについて算出し、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出し、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出したシンボル電力を参照して検出した干渉コード数分の干渉コードを選択し、選択した干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、相関処理結果に対して前記干渉コードが送信されたアンテナブランチのチャネル推定値を複素乗算して干渉レプリカを生成し、生成した干渉レプリカを受信信号より差し引くようにした。
【0033】
この方法によれば、共通既知信号として共通ミッドアンブルを用いた場合であっても干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置とこの基地局装置と無線通信を行う無線通信端末装置とを備えて構成されるセルラシステムにおいて、無線通信端末装置は、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力をアンテナブランチ毎に算出し、受信信号に含まれる共通ミッドアンブルを参照してアンテナブランチ毎に検出した干渉局数分の干渉コードを、算出したシンボル電力に基づいてアンテナブランチ毎に選択し、選択した干渉コードによる干渉をMUDを用いて軽減することである。MUDは各干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、次いで、相関処理結果に対してその干渉コードが乗算された信号が送信されたアンテナブランチに対応する伝播路におけるチャネル推定値を複素乗算することにより干渉コードの復調データの複製(干渉レプリカ)を生成し、この干渉レプリカを受信信号から差し引くことにより干渉コードによる干渉の影響を軽減する。
【0035】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムを示すブロック図である。本実施の形態は、セルラーシステムにおいて、送信選択ダイバーシチを行う基地局装置(以下「BS」という)とマルチユーザ型干渉キャンセラ(MUD:Multi User Detection)を備えた通信端末装置(以下「MS」という)との間で既知信号として共通ミッドアンブルを採用してCDMA方式で無線通信を行う例である。送信選択ダイバーシチは、基地局装置に複数のアンテナブランチを備えて複数の伝播路を確保するスペースダイバーシチの1つで、伝播状態に応じて最適なアンテナブランチを選択する選択ダイバーシチを送信側に用いる技術である。また、共通ミッドアンブルは、全ての通信端末装置に共通のミッドアンブルである。共通ミッドアンブルは図6に示すように構成され、基準時間からのシフト数とそれぞれのアンテナブランチで送信された信号に多重されているコード数とが対応付けられている。
【0036】
図1に示すように、BS101は、アンテナブランチ102及びアンテナブランチ103とを備えて構成され、MS111−1〜111−10を収容している。図1に示すシステムでは、拡散率16の拡散コード(拡散コード#1〜拡散コード#16)を用いているものとする。したがって、BS101には最大で16ユーザを収容することが可能である。ここでは、拡散コード#1はMS111−1に割り当てられ、その他の拡散コード#2〜拡散コード#16は、MS111−2〜112−10のいずれかに割り当てられているものとする。BS101は、送信選択ダイバーシチで各MS毎に最適なアンテナブランチを選択し、同じアンテナブランチが選択されたMS同士の信号を多重して送信する。本実施の形態では、既知信号として共通ミッドアンブルを採用する。BS101は、共通ミッドアンブルをデータ部の間に設けられたミッドアンブル部に付加して各MS111−1〜111−10用の伝送信号を構成し、この伝送信号のそれぞれに互いに直交する拡散コードを乗算して多重し、各MS111−1〜111−10に送信する。すなわち、BS101の送信信号には複数のコードが多重されている。
【0037】
図3に示すように、共通ミッドアンブルのシフト数(ミッドアンブルシフト)は多重されているコードの数と対応付けられているので、各アンテナブランチから送信される信号には、そのアンテナブランチからの送信信号に多重されているコード数に対応するシフト数(ミッドアンブルシフト)のミッドアンブルが付加される。図3の表1はアンテナブランチ102から送信される信号に多重されているコードの数とミッドアンブルのシフト数(ミッドアンブルシフト)との対応を示し、表2はアンテナブランチ103から送信される信号に多重されているコードの数とミッドアンブルのシフト数(ミッドアンブルシフト)との対応を示している。この表1及び表2は、BS101及び各MS111−1〜111−10において既知であるので、各MS111−1〜111−10はミッドアンブルシフトを検出することにより、受信信号に多重されているコード数の候補を知ることができる。
【0038】
なお、BS101にアンテナブランチが2つ備えられた場合を示したが、アンテナブランチはいくつであっても良い。また、BS101のセルに収容するMSの数はシステムにおいて適宜変更可能である。さらに、図1に示す無線通信システムに用いる拡散率も適宜変更可能である。
【0039】
MS111−1〜111−10はそれぞれMUDを備えている。MS111−1〜111−10は、BS101から送信された信号を受信し、受信信号に多重されているコードのうち自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力をアンテナブランチ毎に算出し、算出したシンボル電力及び受信信号に含まれる共通ミッドアンブルを参照してアンテナブランチ毎に干渉となるコードを選択し、選択したコードによる干渉をMUDを用いて軽減する。
【0040】
図2に、MS111−1の構成を示す。なお、MS111−2〜111−10の構成もMS111−1の構成と同様である。この図に示すように、MS111−1は、アンテナ201から受信した信号にダウンコンバート、A/D変換等の所定の無線受信処理を施す無線受信部202と、システムにおいて用いられる16個の拡散コードのうち自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力をBS101に備えられたアンテナブランチ102及び103のそれぞれについて算出するシンボル電力算出ユニット150と、シンボル電力をアンテナブランチ毎に比較して、比較結果が最も大きいアンテナブランチを選択するアンテナブランチ選択部207と、ミッドアンブルシフトに対応するコード数の候補を検出するコード数検出部208と、受信信号に多重されているコードの中から干渉コードを選び出す干渉コード選択部209と、受信信号から干渉レプリカを差し引いて干渉を軽減するMUD210と、を備えて構成される。
【0041】
シンボル電力算出ユニット150は、受信信号に含まれるミッドアンブルの基準時間からのシフト数(ミッドアンブルシフト)を測定するシフト数測定部203と、受信信号に含まれるミッドアンブルを用いてチャネル推定を行うチャネル推定部204と、それぞれのMS111−1〜111−10に固有の拡散コードで相関処理を行う相関処理部205と、相関処理部205における相関処理結果をRAKE合成し、そのRAKE合成結果を所定期間にわたって加算してシンボル電力を求めるRAKE合成部206と、を備えて構成される。これらの相関処理部205からRAKE合成部206に至る処理系統は、システムにおいて用いられる16個の拡散コード全てについてシンボル電力を算出するために、この拡散率と同じ数だけ設けられている。すなわち、本実施の形態においては16系統設けられている。シンボル電力算出ユニット150は、基地局装置の送信ダイバーシチに用いるアンテナブランチの数、すなわち伝播路の数だけ設けられているので、MS111−1は全てのアンテナブランチについて、システムにおいて用いられる16個の拡散コード全てのコードのシンボル電力を算出することができる。
【0042】
次に、以上のように構成されたMSにおける干渉除去動作について詳しく説明する。各MSにおける動作は同じなので、ここではMS111−1の動作を例に説明する。
【0043】
まず、BS101より、各MS111−1〜111−10宛ての信号が、送信選択ダイバーシチにより同じアンテナブランチが選択された信号同士で多重されて送信される。この送信信号には、多重されたコード数に対応するシフト数(ミッドアンブルシフト)のミッドアンブルが付加される。この対応関係は図3に示されている。
【0044】
MS111−1において、アンテナ201から受信された受信信号は、無線受信部202で所定の無線受信処理を施され、シフト数測定部203及び相関処理部205に出力される。シフト数測定部203では、受信信号に含まれる共通ミッドアンブルのシフト数(ミッドアンブルシフト)を測定する。チャネル推定部204では、ミッドアンブルが参照されてチャネル推定が行われ、チャネル推定値がRAKE合成部206に出力される。相関処理部205では、システムにおいて用いられる16個の拡散コードをそれぞれ乗算する相関処理が行われて受信シンボルが得られる。RAKE合成部206では、受信シンボルにチャネル推定値が複素乗算されて同期検波が行われ、受信シンボルがRAKE合成される。RAKE合成結果は所定期間にわたって加算されてシンボル電力が得られる。シンボル電力は、乗算した拡散コードと受信信号の相関の高さを示す。シンボル電力は正規化されており、BSの送信信号に多重されているコードについては相関が高いので略1となり、多重されていないコードについては相関が低いので略0となる。シンボル電力はそれぞれのアンテナブランチ選択部207に出力される。
【0045】
アンテナブランチ選択部207では、システムにおいて用いられる16個の拡散コードについて各アンテナブランチ毎に算出されたシンボル電力をコード毎に比較して、シンボル電力の最も大きなアンテナブランチがそのコードを乗算した信号を送信したアンテナブランチとして選択される。これにより、自装置に割り当てられたコードを乗算した信号がどのアンテナブランチより送信されたのかを知ることができる。また、干渉となるコード(以下、「干渉コード」という)を乗算した信号がどのアンテナブランチより送信されたのかについても知ることができる。アンテナブランチの選択結果はコード数検出部208に出力される。コード数検出部208では、図3に示す表を参照してシフト数測定部203において測定されたミッドアンブルのシフト数に対応する多重されたコード数の候補が検出される。図3は、共通ミッドアンブルの基準時間からのシフト数とそれぞれのアンテナブランチで送信された信号に多重されたコード数との対応を示す表である。各アンテナブランチから送信される信号に多重されたコードのうち、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードが干渉の原因となる。したがって、アンテナブランチ選択部207において自装置に割り当てられたコードを乗算した信号の送信元として選択されたアンテナブランチより送信された信号に多重された干渉コード数は、多重された全コード数より自装置に割り当てられたコード数を差し引いた数となる。また、自装置に割り当てられたコードを乗算した信号の送信元として選択されなかったアンテナブランチより送信された信号に多重された干渉コード数は、多重された全コード数と同じである。
【0046】
ここでは、アンテナブランチ102が自装置に割り当てられたコードを乗算した信号の送信元として選択されたものとする。したがって、アンテナブランチ102から送信された信号に多重された干渉コード数は、アンテナブランチ102から送信された信号に多重された全コード数より自局に割り当てられたコード数を差し引いた数である。一方、アンテナブランチ103から送信された信号のコード数はそのままである。
【0047】
干渉局選択部209では、コード数検出部208において選択された干渉コード数の候補を参照し、システムにおいて用いられる16個の拡散コードについて算出されたシンボル電力を比較して、システムにおいて用いられる全ての拡散コードの中から干渉コードを選択する。この選択は各アンテナブランチ毎に行われる。
【0048】
以下においては、図4を参照して、アンテナブランチ選択部207、コード数検出部208、及び干渉コード選択部209における干渉コードの選択手順について説明する。図4は各パス毎のシンボル電力の算出結果を示す図である。ここでは、一例として、アンテナブランチ102から送信された信号に含まれるミッドアンブルのシフト数が0であり、アンテナブランチ103から送信された信号に含まれるミッドアンブルのシフト数が5であるとする。図3に示す表1よりミッドアンブルのシフト数が0の場合には多重されたコード数は1、5、9、又は13のいずれかであり、表2よりシフト数が5の場合には多重されたコード数は2、6、10、又は14のいずれかである。
【0049】
図4において、アンテナブランチ102とアンテナブランチ103とのシンボル電力を比較すると、拡散コード#1については、アンテナブランチ102のシンボル電力が最も大きいので、自装置に割り当てられた拡散コードを乗算した信号はアンテナブランチ102より送信されたと判断する。自装置に割り当てられた拡散コードを乗算した信号がアンテナブランチ102より送信され、自装置に割り当てられた拡散コードは1つであることを考慮すると、アンテナブランチ102の干渉コード数の候補は0、4、8、又は12のいずれかであり、アンテナブランチ103の干渉コード数の候補は2、6、10、又は14のいずれかである。
【0050】
図4を参照するに、干渉コードのうち、拡散コード#3、拡散コード#4、拡散コード#6、拡散コード#10、拡散コード#11、拡散コード#12、拡散コード#14、及び拡散コード#15についてはアンテナブランチ102のシンボル電力が大きくなっている。一方、拡散コード#2、拡散コード#5、拡散コード#7、拡散コード#8、拡散コード#9、拡散コード#13、及び拡散コード#16についてはアンテナブランチ103のシンボル電力が大きくなっている。この場合、アンテナブランチ選択部207は、拡散コード#3、拡散コード#4、拡散コード#6、拡散コード#10、拡散コード#11、拡散コード#12、拡散コード#14、及び拡散コード#15を乗算した信号はアンテナブランチ102から送信されたと判断する。すなわち、これらの拡散コードについてはアンテナブランチ102が選択される。一方、拡散コード#2、拡散コード#5、拡散コード#7、拡散コード#8、拡散コード#9、拡散コード#13、及び拡散コード#16を乗算した信号はアンテナブランチ103から送信されたと判断する。すなわち、これらの拡散コードについては、アンテナブランチ103が選択される。
【0051】
次いで、干渉局選択部209は、アンテナブランチ102が選択された拡散コードのうち拡散コード#3、拡散コード#6、拡散コード#11、及び拡散コード#12のシンボル電力が1に近い値を取り、これ以外の拡散コードは0に近い値を取っているので、干渉局数の候補に4が含まれていることを考慮して、この4つの拡散コード(拡散コード#3、拡散コード#6、拡散コード#11、及び拡散コード#12)をアンテナブランチ102から送信された信号に多重された干渉コードとして選択する。図3を参照するに、干渉局数の候補としては4の他に0、8、又は12があるが、アンテナブランチ102が選択された8個の拡散コード、すなわち拡散コード#3、拡散コード#4、拡散コード#6、拡散コード#10、拡散コード#11、拡散コード#12、拡散コード#14、及び拡散コード#15のうち、拡散コード#3、拡散コード#6、拡散コード#11、拡散コード#12のシンボル電力は略1であり、これ以外の拡散コード#4、拡散コード#10、拡散コード#14、及び拡散コード#15のシンボル電力は略0であるので、干渉コード数としては候補の中から容易に4を選択することができる。
【0052】
一方、アンテナブランチ103が選択された拡散コードのうち、拡散コード#5、及び拡散コード#16のシンボル電力が1に近い値を取り、これ以外の拡散コードは0に近い値を取っているので、干渉コード数の候補に2が含まれていることを考慮して、この2つの拡散コード(拡散コード#5、及び拡散コード#16)をアンテナブランチ103から送信された信号に多重された干渉コードとして選択する。この場合も、干渉コード数として2以外を選択する余地は無い。
【0053】
なお、本実施の形態においては、BS101にアンテナブランチが2本備えられた場合について説明したが、本発明はこれに限られず、アンテナブランチは3本以上備えられていても良い。アンテナブランチが3本以上備えられている場合であっても、同様にして干渉局を選択することができる。
【0054】
このようにして選択された干渉局の情報はMUD210に出力される。MUD210は、干渉コード選択部209の出力によりシステムにおいて用いられる全コードのうちどのコードが干渉コードとなっているかをアンテナブランチ毎に知ることができる。MUD210は干渉コードとして選択した拡散コードを用いて受信信号に相関処理を行い、次いで、相関処理結果に対してその干渉コードを乗算した信号が送信されたアンテナブランチに対応する伝搬路のチャネル推定値を複素乗算することにより回線における歪みを補償して干渉局の復調データの複製(干渉レプリカ)を生成し、この干渉レプリカを受信信号から差し引くことにより干渉の影響を軽減する。
【0055】
以上説明したように本実施の形態によれば、MSは、自装置に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードのシンボル電力をアンテナブランチ毎に算出し、算出したシンボル電力に基づいてアンテナブランチ毎に干渉コードを選択することにより、各干渉コードを乗算した信号が送信されたアンテナブランチに対応する伝搬路を特定することができる。これにより、各干渉コードが通った伝搬路のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル処理を行うことができる。
【0056】
なお、本実施の形態においては、干渉キャンセラとしてマルチユーザ型の干渉キャンセラ(MUD)を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限られず、シングルユーザ型又はマルチユーザ型の干渉キャンセラであっても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、無線通信端末装置は、自装置に割り当てられた拡散コード以外の拡散コードについてアンテナブランチ毎に算出したシンボル電力に基づいて干渉コードをアンテナブランチ毎に選択することにより、各干渉コードを乗算した信号が送信されたアンテナブランチに対応する伝搬路を特定することができる。これにより、各干渉コードを乗算した信号が送信されたアンテナブランチに対応する伝搬路のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル処理を行うことができる。したがって、共通既知信号として共通ミッドアンブルを採用し、基地局装置がMUDを備えた無線通信端末装置とCDMA無線通信を行う無線システムに、送信選択ダイバーシチを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る無線通信システムを示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図3】共通ミッドアンブルの基準時間からのシフト数とそれぞれのアンテナブランチの干渉局数との対応を示す表
【図4】各パス毎のシンボル電力の算出結果を示す図
【図5】基地局装置がMUDを備えた無線通信端末装置とCDMA無線通信を行う従来のCDMA無線システムについて示す図
【図6】CDMA無線通信システムにおけるミッドアンブルの作成手順を示す模式図
【図7】共通ミッドアンブルの基準時間からのシフト数と多重されたコード数との対応を示す表
【符号の説明】
101 基地局装置
102、103 アンテナブランチ
111−1〜111−10 無線通信端末装置
203 シフト数測定部
204 チャネル推定部
205 相関処理部
206 RAKE合成部
207 アンテナブランチ選択部
208 コード数検出部
209 干渉コード選択部
210 MUD
Claims (6)
- 複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置と無線通信を行う無線通信端末装置であって、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチ毎に算出するシンボル電力算出手段と、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出する検出手段と、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出されたシンボル電力を参照して前記干渉コード数分の干渉コードを選択する干渉コード選択手段と、選択された干渉コードによる干渉を干渉キャンセラ処理により除去する干渉キャンセラと、を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
- 前記検出手段は、基準時間からのシフト数とそれぞれの前記アンテナブランチにおける干渉コード数とが対応付けられた共通ミッドアンブルを参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出することを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
- 前記干渉コード選択手段は、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードについて前記アンテナブランチ毎のシンボル電力を比較し、シンボル電力が最も大きいアンテナブランチのコードを、シンボル電力が大きい順に前記干渉コード数分だけ干渉コードとして選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信端末装置。
- 前記干渉キャンセラは、前記干渉コード選択手段によって選択された干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、次いで、相関処理結果に対して前記干渉コードが送信されたアンテナブランチのチャネル推定値を複素乗算して干渉レプリカを生成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線通信端末装置。
- 複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置から送信された信号を受信し、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチ毎に算出し、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出し、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出したシンボル電力を参照して検出した干渉コード数分の干渉コードを選択し、選択した干渉コードによる干渉を干渉キャンセラ処理により除去する無線受信方法。
- 複数のアンテナブランチを備えて送信選択ダイバーシチを行う基地局装置から送信された信号を受信し、自装置に割り当てられたコード以外の全てのコードのシンボル電力を前記アンテナブランチについて算出し、受信信号に含まれる共通既知信号を参照して干渉コード数を前記アンテナブランチ毎に検出し、それぞれの前記アンテナブランチについて、算出したシンボル電力を参照して検出した干渉コード数分の干渉コードを選択し、選択した干渉コードを用いて受信信号に相関処理を行い、相関処理結果に対して前記干渉コードが送信されたアンテナブランチのチャネル推定値を複素乗算して干渉レプリカを生成し、生成した干渉レプリカを受信信号より差し引く干渉キャンセル方法。
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