JP3670896B2 - 電子ボードシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの情報入出力装置として用いられる電子ボードシステム、及び電子ボードシステムに用いられる赤外線検出方式の座標入力ペンに関し、特に電子ボード上を光ビームで走査してペン位置を検出する方式の電子ボードにおいて、ペンによる光ビームの検出タイミング信号やペンに設けられたボタンのクリック操作によって発生されるスイッチ信号の取り扱いに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの情報入出力装置として用いられるものの一つに電子ボードがある。電子ボードは、コンピュータの表示画面出力を、プロジェクタによりボード(スクリーン)の前面又は背面から投影し、ボード上での座標入力ペンの指示位置あるいは、ボード上で座標入力ペンがなぞった軌跡を、座標データとして取り込む機能を有するものである。
【0003】
レーザ走査方式の電子ボードにおいては、ボードの左右上端部に設けた2つのレーザスキャナから発生される走査ビームでスクリーン等の大型表示面を走査する。座標入力ペン位置特定のために必要な、座標入力ペンが走査ビームを捕捉したタイミングを表す信号の検出方法としては、(a)座標入力ペンの先端部についている反射面で走査ビームを反射し、反射されたビームをボード上の固定点で検出する方法、(b)座標入力ペンから赤外線信号をリアプロジェクタのスクリーン面に放射してスクリーンの背後でこの信号を検出する方法、(c)座標入力ペンで検出された走査ビーム検出信号を電気信号として座標入力ペンから接続線で送出する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記したタイミング信号の検出方法には、それぞれ次のような欠点がある。
(a)座標入力ペンで反射された走査ビームを検出する方法の場合、二つの赤外線走査ビームが座標入力ペンに当たることでペンプレスの検出を行っているために、ペンプレスの信号が確度高くとりにくい。マウスのようなクリックボタンを設けることができない。座標入力ペンが傾いた場合、軽度の傾きでもペン位置の検出が困難となる。また、電子ボード上を走査するビームの電子ボード板面からの高さについての余裕度が乏しいため、電子ボード板面の歪みや光学走査系の仕上がり精度を厳密に管理する必要がありコスト高となる。
【0005】
(b)座標入力ペンから赤外線信号をリアプロジェクタのスクリーン面に放射する方法の場合、フロントプロジェクタのボードには使えない。また、スクリーンサイズをはじめとするスクリーンから内部のリアプロジェクタの光学的構造によっては、ペンから発する光ビームに必要な到達距離が異なるために、リアプロジェクタの仕様が変わる毎に座標入力ペンの設計仕様が変わりコスト高となる。
【0006】
(c)座標入力ペンから接続線で電気信号として送出する方法の場合、接続線は時には邪魔になる。また、長期にわたって使用しているうちに断線や接触不良により、使えなくなることがある。更に、フロントプロジェクタ方式の場合は、接続線が電子ボード上で影になり、電子ボードを見ている人には見にくくなる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の欠点を除き、座標入力ペンに装備した複数のスイッチ操作によるクリック信号や赤外線走査ビームの検出タイミング信号などを、接続線を用いないでボードの固定位置に設置された電子ボード制御部に伝えることができる電子ボードを提供することを目的とする。
本発明は、また、座標入力ペンの座標特定のための赤外線走査ビームの発生を描画時のみに限定して電子ボードの安全性を高めることを目的とする。
【0008】
本発明は、また、座標入力ペンによる描画に対しデータ取込が充分速く、座標入力ペンのクリックスイッチ出力やペンプレスの信号を座標入力ペンから固定位置に設置された電子ボード制御部に的確に伝達することのできる電子ボードを提供することを目的とする。
本発明は、また、描画の際に座標入力ペンが傾いたとしてもクリック信号や赤外線走査ビーム検出のタイミング信号などを確実に電子ボード制御部に伝えることのできる電子ボードを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明においては、座標入力ペンに可視光又は赤外光を発することのできる発光素子を設け、座標入力ペンによる赤外線走査ビームの検出タイミング信号や座標入力ペンに装備した複数のスイッチ操作によるクリック信号を発光素子から発せられる変調光に乗せて送出し、固定した位置に配置した受光器でこの変調光を受けるようにする。座標入力ペンの中心軸に略直角方向に可視光又は赤外線を放射するように、複数個の発光素子を座標入力ペンの外周上に配置し、座標入力ペンが描画中に傾いてもボード周縁部等の固定点に設けた受光器が作動するのに充分な光線が届くように、発光素子としては座標入力ペンの軸方向に拡がり特性を持った空間放射特性がブロードなものを使用する。また、座標入力ペンは使用時に中心軸まわりの回転具合が変化することから、上記の座標入力ペンの中心軸まわりの放射特性はボード周縁部等の固定点に設ける受光器の位置と個数をも勘案した上で決定する。
【0010】
しかし、単に座標入力ペンからの信号伝送に光を用いだけであると、たとえ光学フィルタにより外光の影響を制限しても光としての信号への混入は避けがたい。そのために伝送すべき信号をコード化して光を変調して伝送する。また、座標入力ペン位置検出のための赤外線走査光と座標入力ペンからの信号伝送に用いられる光線の波長を違える。また、信号の伝送誤りを防止するために、走査光捕捉のタイミング信号やペンスイッチのON/OFF信号の他に、座標入力ペンからの伝送信号に認識符号(IDビット)を複数個付加する。
【0011】
更に、走査光捕捉のタイミングについては、座標入力ペンで受光してから、固定点に設けられた受光器を通り、信号として復調されるまでの時間がマイクロ秒のオーダの確かさを必要とする。本発明では、座標入力ペンの走査光捕捉のタイミング信号、座標入力ペンのクリックスイッチ出力やペンプレスの信号を簡単なコードにして、変復調に時間がかからないようにする。また、走査光捕捉のタイミング信号の時間誤差発生防止のために、伝送コードの先頭に走査光捕捉のタイミングを示す符号(ビット)を配置し、この符号(ビット)の到着と同時に、走査の基準点からの時間計数(走査角度に対応する計数)を停止させ、伝送コードの最後に配置された認識符号(IDビット)を読み取って、この伝送コードが有効と判断できた時点で、上の時間計数値を以後の処理へ回し、座標入力ペンの位置座標を特定する。 このように時間計数(走査角度に対応する計数)を行っても、厳密には走査光捕捉のタイミングと、上の時間計数(走査角度に対応する計数)を停止するまでには若干の時間差が生じることがある。この若干の時間差が常に一定であるように回路を配置して、時間計数(走査角度に対応する計数)を補正することが必要である。例えば、時間計数に常に10マイクロ秒分の遅れがあるならば、時間計数値から常に10マイクロ秒を減じて走査角度を特定し、これをもとに座標値を計算させるようにする。
【0012】
また、赤外線走査光の光源の点滅を座標入力ペンがボードに接触したときに発生されるペンプレス信号を用いて制御することで、座標入力ペンを電子ボード板面に置いて描画(又は、筆書)するときだけ赤外線走査光源を発光させ、必要時以外は赤外線を発光しないようにする。
すなわち、本発明による電子ボードシステムは、表面を交互に回転走査する赤外線走査ビームを発生する第1及び第2の赤外線走査ビーム発生手段を備えるボードと、赤外線走査ビームを検出するための光検出器、先端が前記ボードに対して押されたことを検出するペンプレススイッチ、光検出器の検出信号及びペンプレススイッチのON/OFF信号に基づいて時系列信号を出力する電子回路、及び電子回路から出力された時系列信号により光信号を発生する発光素子を備える座標入力ペンと、座標入力ペンの発光素子から発生された光信号を検出するために座標入力ペンから離れた位置に配置された受光器と、受光器の出力に基づいて座標入力ペンの座標を求める電子ボード制御部とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明による電子ボードシステムは、また、表面を交互に回転走査する赤外線走査ビームを発生する第1及び第2の赤外線走査ビーム発生手段と、第1の赤外線走査ビーム発生手段によって発生された赤外線走査ビームを検出して第1の基準信号を発生する第1の基準センサと、第2の赤外線走査ビーム発生手段によって発生された赤外線走査ビームを検出して第2の基準信号を発生する第2の基準センサとを備えるボードと、赤外線走査ビームを検出するための光検出器、先端がボードに対して押されたことを検出するペンプレススイッチ、光検出器の検出信号及びペンプレススイッチのON/OFF信号に基づいて時系列信号を出力する電子回路、及び電子回路から出力された時系列信号が入力されて光信号を発生する発光素子を含む座標入力ペンと、座標入力ペンの発光素子から発生された光信号を検出するために座標入力ペンから離れた位置に配置された受光器と、第1及び第2の基準センサ並びに前記受光器の出力に基づいて座標入力ペンの位置座標を決定する電子ボード制御部とを備えることを特徴とする。
【0014】
座標入力ペンはクリックスイッチを有することができる。その場合、電子回路は光検出器の検出信号、ペンプレススイッチのON/OFF信号及びクリックスイッチのON/OFF信号に基づいて時系列信号を出力する。
座標入力ペンの電子回路は、光検出器の検出信号及びペンプレススイッチやクリックスイッチ等のスイッチON/OFF信号に認識符号を付加してコード化した時系列信号を出力することが好ましい。認識符号の付加により、信号の伝送誤りを減らし、かつ外来ノイズに対する耐力を上げることができる。
【0015】
電子ボード制御部は、座標入力ペンの光検出器の検出信号に基づく符号を受けると直ちに座標入力ペンの座標を演算し、認識符号を確認した後で演算された座標を追認するように構成するのが好ましい。このような構成により、ペンが赤外線走査ビームを捕捉してから、電子ボード制御部が座標入力ペンの座標情報を出力するまでの時間が短縮され、瞬時性を確保することができる。
【0016】
第1及び第2の赤外線走査ビーム発生手段から発生される赤外線の波長λ1、座標入力ペンの発光素子から発生される光の波長λ2を異なる波長とし、λ1<λ2とするのが好ましい。ここでλ0<λa<λ1<λb<λ2、λ0 を可視光領域として、座標入力ペンに備えられる光検出器の前に波長λaよりも長い波長の光のみを透過する光学フィルタを装着し、座標入力ペンの発光素子から発せられる光信号を受光する受光器の前に波長λbよりも長い波長の光のみを透過する光学フィルタを装着することで、光源の位置や光の強度の点からもお互いの信号が混信しないようにすることができる。
【0017】
電子ボード制御部は、ペンプレススイッチがONになったと判定したとき赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯し、ペンプレススイッチのOFF状態が所定時間以上継続したと判定したとき赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯する制御を行うこと、すなわち、描画(又は、筆書)すべく座標入力ペンをボード面に置いたときに走査赤外線の発光を開始させ、描画(又は、筆書)を終えて座標入力ペンが一定時間以上ボード面から離れたときに走査赤外線の発光を止めるようにすることが好ましい。
【0018】
電子ボード制御部は、第1の赤外線走査ビーム発生手段による赤外線走査ビーム発生中に座標入力ペンから光検出信号が発生されたと判定したときに第1の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯して第2の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯し、第2の赤外線走査ビーム発生手段による赤外線走査ビーム発生中に座標入力ペンから光検出信号が発生されたと判定したときに第2の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯して第1の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯する制御を行うことが望ましい。このような制御を行うことにより、第1の赤外線走査ビーム発生手段と第2の赤外線走査ビーム発生手段が固定周期で交互に走査ビームを発生する場合に比較して座標入力ペンの座標検出の応答性を高めることが可能になる。
【0019】
本発明の電子ボードシステムは、電子ボード制御部から発生される前記座標入力ペンの座標情報が入力されるコンピュータと、コンピュータに接続され前記座標情報で指示された前記ボード上の位置にマークを表示する表示手段とを更に備えることができる。
また、本発明による座標入力ペンは、ボードの表面に平行に2個所から交互に回転走査される2本の赤外線走査ビームを検出してペンの位置座標を特定し座標入力を行うための座標入力ペンにおいて、軸部と、軸部の先端に軸方向に可動に配置された受光部と、受光部の軸方向の位置に応じてON/OFF信号を発生するペンプレススイッチと、受光部による赤外線走査ビームの検出信号及びペンプレススイッチのON/OFF信号に識別信号を付加してコード化した時系列信号を出力する電子回路と、電子回路から出力された時系列信号によって光信号を発生する発光素子とを備えることを特徴とする。
【0020】
受光部は表面が粗面の透明な円錐形状の部材と、前記部材の内部に散乱された赤外線を検出する受光素子とを備えることができる。
本発明の座標入力ペンは、更にクリックスイッチを備えることができる。このとき、電子回路は、受光部からの検出信号、ペンプレススイッチのON/OFF信号及びクリックスイッチのON/OFF信号に識別信号を付加してコード化した時系列信号を出力する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による赤外線検出電子ボードシステムの構成例を示すブロック図である。図示した赤外線検出電子ボードシステムは、キャラクタ及びグラフィック画面を表示するボード(表示板)11、ボード11の左右上端部に設けられた赤外線走査ビーム発生部12a,12b、赤外線走査ビーム発生部12a,12bから図に矢印で示す方向に回転走査される赤外線走査ビーム18a,18bを検出して位置基準信号を発生する基準センサ17a,17b、赤外線走査ビーム18a,18bを検出して検出信号を光信号19として発生する座標入力ペン13、座標入力ペン13から発生された光信号19を検出する受光器20、座標入力ペン13の座標位置を決定したり赤外線走査ビーム発生器12a、12b中の光源を制御する電子ボード制御部14、座標入力ペン13の軌跡を表示させるパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)15、画面表示用プロジェクタ16を備える。受光器20は、座標入力ペン13の姿勢や座標入力ペン13の中心軸まわりの回転具合如何によらず常に有効に座標入力ペン13からの光信号19を捕捉するためには複数個設けておくことが必要である。
【0022】
赤外線走査ビーム発生部12a,12bは、例えば図2に略示するように、光源としての赤外線レーザダイオード25と、一定速度で回転するビーム走査用のポリゴンミラー26を含む構成とすることができる。赤外線走査ビーム発生部12a,12bは、ボード11の表面を一定の角速度で回転走査する赤外線走査ビーム18a,18bを交互に発生する。すなわち、一方の赤外線走査ビーム発生部12aから発生された赤外線走査ビーム18aがボード11の表面を回転走査しているとき、他方の赤外線走査ビーム発生部12bは赤外線走査ビームを発生せず、逆に赤外線走査ビーム発生部12bから発生された赤外線走査ビーム18bがボード11の表面を回転走査しているとき他方の赤外線走査ビーム発生部12aは赤外線走査ビームを発生しない。従って、座標入力ペン13に2本の赤外線走査ビーム18a,18bが同時に入射することはない。
【0023】
座標入力ペン13からは、後述するように、赤外線走査ビーム発生部12a,12bから発生される赤外線とは波長の異なる光線による光信号19が発生される。また、ボード11の上部など適当な場所に複数個配置される受光器20の前面には、赤外線走査ビーム18a,18bの波長を通さず光信号19の波長のみを通す光学フィルタ21が設けられており、受光器20は座標入力ペン13から発せられた光信号19のみを検出する。ボード11は、リアプロジェクタ用スクリーン、フロントプロジェクタ用スクリーン、プラズマディスプレイ、フラットブラウン管、ディスプレー機能のない既存のホワイトボード、黒板等、任意のものとすることができる。
【0024】
図3は、信号の流れを説明するための信号系統図である。図1の左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aから発生される赤外線走査ビーム18aは基準センサ17a及び座標入力ペン13で検出され、図1の右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bから発生される赤外線走査ビーム18bは基準センサ17b及び座標入力ペン13で検出される。座標入力ペン13は赤外線走査ビーム18a,18bの検出信号を光信号19に乗せて送信し、受光器20はそれを検出する。
【0025】
基準センサ17a,17bによる検出信号95a,95b、及び受光器20による検出信号70は電子ボード制御部14に入力され、それらの信号に基づいて座標入力ペン13を見込む図示の角度α、βが求められ、ボード11上における座標入力ペン13の位置が決定される。座標入力ペン13の位置情報はPC15で処理され、画面表示用プロジェクタ16を介してボード11上に座標入力ペン13の軌跡が表示される。電子ボード制御部14は更に、基準センサ17a,17b及び受光器20による検出信号に基づいて赤外線走査ビーム発生部12a,12bを制御し、左右の赤外線走査ビーム18a,18bを交互に発生させるとともに座標入力ペンによる描画が行われていない時には赤外線走査ビーム18a,18bの走査を停止させる。
【0026】
図4は、本発明による座標入力ペンの一例の外観図である。この座標入力ペン13は、先端に赤外線走査ビーム受光部31を有し、軸部32に複数個の発光素子33を備える。また、軸部32に第1クリックスイッチ34と第2クリックスイッチ35を備える。図4では発光素子33を座標入力ペンの先端に近い位置に図示してあるが、座標入力ペンの握り部の先端側又は後尾側(ペン先の反対側)のいずれに設けることも可能である。要は、発光素子33から発生された光信号19が受光器20に確実に受光されればよいのである。軸部32に設けた第1クリックスイッチ34と第2クリックスイッチ35を用いることで、パソコン用マウスの左クリック、右クリック、ダブルクリックと同様の操作を行なうことができる。また、これらのスイッチに、パソコン用キーボードのエンターキーなどの任意のキーの機能を割り付けることも可能である。
【0027】
図5は、座標入力ペン13の内部構造の一例を示す模式図である。赤外線走査ビーム受光部31は、ペン軸32の先端部に軸方向に可動にはめ込まれている。赤外線走査ビーム受光部31の背面の中央部には、光学フィルタ42を備えるフォトダイオード(光検出器)41が固定されており、また、背面の一部は軸部32に固定されたペンプレススイッチ36に接触している。従って、描画のために座標入力ペン13の先端(赤外線走査ビーム受光部31)をボード11に押しつけると、ペンプレススイッチ36がONになる。また、描画が終わって座標入力ペン13をボード11から離すと、ペンプレススイッチ36がOFFになる。このペンプレススイッチ36のON,OFFによって座標入力ペン13が描画状態にあるか否かを判断することができる。その他、ペン軸32内には外部に向かって光線を放出できるように配置された複数の発光素子33、フォトダイオード41やペンプレススイッチ36からの信号を処理して発光素子33を発光させるための電子回路43、電源としての電池44が収容されている。
【0028】
図6は、赤外線走査ビーム受光部31の詳細図である。ここに示す赤外線走査ビーム受光部31は赤外線に透明な材料例えばアクリル等のプラスチックやガラス製のほぼ円錐形のブロックからなり、表面は赤外線走査ビーム18a,18bを赤外線走査ビーム受光部31内で上方(軸方向)に向けて散乱できるように粗面とされている。また、円錐の底面に相当する平面37には小穴38が設けられ、その小穴38に受光面側を下方に向けてフォトダイオード41が埋め込まれている。フォトダイオード41の前面には赤外線走査ビーム18a,18bのみを通し、可視光を遮断する光学フィルタ42が設けられている。
【0029】
座標入力ペン13と交差した赤外線走査ビーム18a(18b)は、座標入力ペン先端部の円錐形をした赤外線走査ビーム受光部31の表面(粗面)にて散乱されて、赤外線走査ビーム受光部31の内部を全体として上方(軸方向)に進行し、フォトダイオード41で受光される。ここで、フォトダイオード41の受光面42の前面に赤外線のみを透過し可視光線を遮断するフイルタ42を設置したことにより、室内光の状態など座標入力ペン13を使用している環境の状態に依存せず赤外線走査ビーム18a,18bを正確に検出することが可能となる。
【0030】
図7は、図4から図6に例示した座標入力ペン13による赤外線走査ビーム18a,18bの受光状態を説明する図である。図7(a)はボード11の表面にひずみがある場合の受光状態を示し、図7(b)は座標入力ペン13が傾いたときの受光状態を示す。
図7(a)に示すように、赤外線走査ビーム18a(18b)は、ボード11に対して座標入力ペン13が予め定められた位置関係にあるとき検知されるように設計されている。いま、ボード11が実線で示す本来の位置から破線11aで示すように変形したとする。この場合、座標入力ペン13aは、赤外線走査ビーム18a(18b)の走査面に対して位置ずれを起こすことになるが、赤外線走査ビーム受光部(矢印の三角形の部分)31を例えば2cm程度の長さにすることにより、通常生じるボードの変形にも十分対応できる。また、図7(b)に示すように、手書き入力中に座標入力ペン13がボード11に垂直な状態から13b、13cのように傾いた場合でも、赤外線走査ビーム受光部(矢印の三角形の部分)31を例えば2cm程度の長さにすることにより、座標入力ペン13の傾きが45°程度となっても赤外線走査ビーム18a(18b)を正常に受光、検出することができる。
【0031】
座標入力ペンを用いた文字や図形の手書き入力時には、ある程度スクリーン等のボードに歪みや変形が生じたり、ボードに対して座標入力ペンが傾斜することが避けられない。この点、図4から図6に例示した座標入力ペン13は赤外線走査ビーム受光部31、すなわち座標入力ペンの赤外線走査ビーム検知部を軸方向に長くとることができるため、ボード11の歪みや変形あるいは座標入力ペン13の傾き等があっても赤外線走査ビーム18a,18bを確実に検知でき、座標入力ペン13の軌跡を正確に再現することができる。
【0032】
図8は、座標入力ペンの内部に備えられている電子回路の一例を示す概略図である。座標入力ペン13のフォトダイオード41による検出信号は波形整形回路51で波形整形されて、論理和回路58に入力される。ペンプレススイッチ36からのON信号は波形整形回路52で波形整形されてバッファレジスタ56に入力されるとともに、切り抜き回路57に入力される。
【0033】
図9は、切り抜き回路57の機能を説明する図である。座標入力ペン13がボード11に押圧されると、ペンプレススイッチ36からは図9(a)に示すように、ON信号110が出力し続ける。切り抜き回路57は、ペンプレススイッチ36のON信号110を、図9(b)に破線111で示すように切り抜く。その結果、切り抜き回路57からは、図9(c)に示すようなパルス信号112が出力される。
【0034】
切り抜き回路57の出力は、論理和回路58にて波形整形回路51の出力との論理和がとられる。論理和回路58の出力はバッファレジスタ56に入力されると共に、シフトレジスタ駆動回路59に入力される。シフトレジスタ駆動回路59は、シフトレジスタ60の各素子61〜68に格納された信号を時系列信号として出力するタイミングを与える回路である。切り抜き回路57と波形整形回路51の出力を論理加算するのは、ペンプレス信号が途絶えてから一定期間が経過して左右の赤外線走査ビーム18a,18bがともに消灯している状態でペンプレスしたときにも、所定の形式の光信号(図示の例の場合8ビットのコード信号)19が送信されるようにするためである。
【0035】
また、第1クリックスイッチ34のON信号は波形整形回路53で波形整形され、第2クリックスイッチ35のON信号は波形整形回路54で波形整形されて、それぞれバッファレジスタ56に入力される。また、認識コード発生器55は、予めセットされている4ビットの認識コードをバッファレジスタ56に入力する。バッファレジスタ56に格納された信号は所定のタイミングでシフトレジスタ60の各素子61〜68に移され、シフトレジスタ60はシフトレジスタ駆動回路59からの信号を待って各素子61〜68に格納されている信号を時系列信号として発光素子駆動回路69に送る。発光素子駆動回路69は発光素子33を駆動して光信号19を発信する。
【0036】
図10は、座標入力ペン13に設けられた発光素子33から送信される光信号19の一変調例を示す模式図である。図10の左から右へ時間が推移している。図10(a)は、各符号の相対的タイミングのみを示す図であり、先頭から、座標入力ペン13のフォトダイオード41が赤外線走査ビーム18a(18b)を検知したことを示すタイミング符号71、ペンプレス符号72、第1クリックスイッチON符号73、第2クリックスイッチON符号74、コード認識用の第1〜第4符号75〜78である。コード認識符号75〜78は、雑音等による誤情報を排除するために付加されている。万一、何らかの外来信号によってコード信号の前の4符号(ビット)71〜74が到来しても、連続して予め取り決められたコード認識符号75〜78、例えば1011が付いていないと後述するID確認信号が発生せず、到来した信号は有効に取り込まれない。
【0037】
符号71〜78のうちコード認識符号75〜78は座標入力ペン13に固定の符号であり座標入力ペン13の使用中不変であるが、他の符号71〜74は座標入力ペン13の使用状態に応じて変化し、それぞれONのときにはコード認識符号75〜78に先だって図示したタイミング位置に光パルスが発生し、OFFのときにはコード認識符号75〜78に先立つ図示したタイミング位置に光パルスが発生しない。例えば、コード認識符号が1011であるとして、ペンプレススイッチ36がON、第1及び第2クリックスイッチ34,35がOFFの状態でフォトダイオード41が赤外線走査ビーム18aを受光したとする。このとき、座標入力ペン13の発光素子33から送信される光信号19は、図10(b)に示すように、符号71,72,75,77,78のみがONとなった光信号である。
【0038】
ペンプレス信号は、座標入力ペンを用いた描画が行われていることを示す信号であり、座標入力ペン13のペン先がボードに押しつけられてペンプレススイッチ36がONになったとき発生される。このペンプレス信号は、赤外線走査ビーム発生部12a,12bに備えられているレーザダイオード25の点灯制御に用いられる。電子ボード制御部14のスイッチを入れたとき、図2に概略を示す赤外線走査ビーム発生部12a,12b中のポリゴンミラー26は一定の角速度で回転を始め、その後、電子ボード制御部14のスイッチを切るまで一定角速度で回転し続ける。しかし、赤外線レーザダイオード25は、電子ボード制御部14のスイッチを投入しただけでは点灯せず、実際に座標入力ペン13を用いた描画が開始されると点灯し、描画動作が終了すると消灯するように構成されている。
【0039】
この描画が行われている間だけ赤外線レーザダイオード25を点灯する制御は、ペンプレス信号を利用することで可能となる。すなわち、電子ボード制御部14は、ペンプレス信号がONのとき左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25を交互に点灯する制御を行い、ペンプレス信号がOFFのとき赤外線レーザダイオード25を消灯する。2つの赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25を交互に点灯させる順序は固定にし、左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25の点灯制御をペアにして行うのが好ましい。例えば、ペンプレス信号がONになったとき、最初に左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオード25を点灯し、次に左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオード25を消灯したうえで、右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオード25を点灯し、更にそののち右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオード25を消灯する制御を1制御単位として制御を行う。
【0040】
ペンプレス信号がONのとき、電子ボード制御部14は左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオードを交互にON/OFFするが、このとき、左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線走査ビーム18aが左基準センサ17aを通り座標入力ペン13で受光された時点で左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオードを消灯し、直ちに右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオード25を点灯させる。同様に、赤外線走査ビーム18bが右基準センサ17bを通り座標入力ペン13で受光された時点で右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオードを消灯し、直ちに左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオード25を点灯させるようにする。左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bをこのように制御することで、座標入力ペン13の座標位置を時間遅れなく計測することが可能になる。
【0041】
なお、座標入力ペン13によって絵を描画したり文字を書く際には、筆順等の関係で瞬間的にペン先がボードから離れることが不可避的に生じる。座標入力ペン13がボード11から離れるとペンプレススイッチ36はOFFになるが、この描画中に瞬間的にペンプレススイッチ36がOFFになった時にも赤外線走査ビーム18a,18bが消えるようでは座標入力ペン13の座標検出に抜けが生じてしまい、座標入力ペン13の軌跡を正確に再現することができない。そのため、電子ボード制御部14は、座標入力ペン13からのペンプレス信号がOFFになっても直ちに赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25を消灯することなく、ペンプレス信号がOFFの状態が一定の時間、例えば5秒間継続したときに始めて描画動作が終了したと判断して左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25を消灯する。
【0042】
図11は、図10に示すように変調された光信号19のコードを復調するために電子ボード制御部14に備えられるコード復調回路の一例を概念的に示したブロック図である。
変調された光信号19が受光器20で受光され、電気信号に変換された検出信号70が8素子のシフトレジスタ80の素子81〜88を順次通り抜ける。コードの中で先頭のタイミング信号71のみは、シフトレジスタ80に入力すると同時に、レジスタ93を通じて時間カウンタ94に送られる。時間カウンタ94は、基準センサ17aが赤外線走査ビーム18aを検出したとき基準センサ17aから発生される基準タイミング信号95a、あるいは基準センサ17bが赤外線走査ビーム18bを検出したとき基準センサ17bから発生される基準タイミング信号95bによって起動されて時間カウントを開始し、レジスタ93を通して送られたタイミング信号71によって時間カウントが停止される。時間カウンタ94の時間カウント値は、そのまま基準点から座標入力ペンまでの暫定角度情報としてレジスタ96に送られ、後述するコードのID確認信号92が発生するまでレジスタ96に保存される。 伝送コードは8素子のシフトレジスタ80の素子81〜88を順次埋め、同時にバッファレジスタ90に蓄えられる。論理積回路91には予め取り決めた第1〜第4認識用符号が回路として組み込まれている。バッファレジスタ90の最後の4桁(ビット)が予め定められた認識コード75〜78に合致すると、論理積回路91からID確認信号92が送出される。レジスタ96は、このID確認信号92が入力されると、保持しているカウント値を確立したペン位置の角度情報として演算回路100に送出する。演算回路100では前記時間カウント値からペンの位置座標を演算し、後述する論理回路102から有効ペンプレス信号103が演算回路100に入力されていれば、その情報を送信回路101に出力する。
【0043】
基準センサ17aによる基準タイミング信号95aによって時間カウントが開始され、信号70に含まれるタイミング信号71によって時間カウントが停止された時間カウンタ94の時間カウント値は、図1に示す角度αに対応する。また、基準センサ17bによる基準タイミング信号95bによって時間カウントが開始され、信号70に含まれるタイミング信号71によって時間カウントが停止された時間カウンタ94の時間カウント値は、図1に示す角度βに対応する。座標入力ペン13から光信号19に乗せたタイミング符号71を電子ボード制御部が受け取ったとき、そのタイミング符号は、直前に光を検出した基準センサからの角度を示す情報として処理される。
【0044】
演算回路100は、角度αと角度βの情報から、例えばボード11の左上隅を原点とし、x軸を右方向に、y軸を下方向に正として座標入力ペン13の(x,y)座標位置を演算する。座標入力ペン13の(x,y)座標位置は、例えば左右の赤外線走査ビーム発生部12a,12bの間の距離をaとするとき、次式で計算される。
【0045】
x=atanβ/(tanα+tanβ)
y=xtanα
【0046】
演算回路100で求められた座標入力ペン13の(x,y)座標位置の情報は、論理回路102からの有効ペンプレス信号103を待って送信回路101に出力される。論理回路102から有効ペンプレス信号103が発生されない場合、レジスタ93に取り込まれた信号はタイミング符号71以外の信号であり、演算回路100の出力は座標入力ペン13の(x,y)座標位置を表すものではないため、送信回路101に出力されない。
【0047】
なお、左右の赤外線走査ビーム18a,18bが発生していない状態で描画を開始すると、前述のように、最初はペンプレススイッチ36のON信号によってタイミング符号が擬似的に発生される。この擬似的なタイミング符号が図11に示すコード復調回路のレジスタ93に取り込まれると、基準タイミング信号95a,95bが発生しておらず時間カウンタ94が計時を開始していないため、演算回路100では図1の角度α=0、β=0に対して定義された座標が求められる。しかし、この座標情報は実際の座標入力ペンの座標に対応しておらず、無効な情報であるため演算回路100から送信回路101に出力されない。
【0048】
無効な座標情報か否かの判断は、演算回路100で基準タイミング信号95a(95b)を参照することによって行うことができる。すなわち、基準タイミング信号95a(95b)が出力されていない状態で演算回路100にレジスタ96から時間カウント値が入力されたときは、その時間カウント値は無効と判断することができる。また、演算回路100で基準タイミング信号95a(95b)を参照するようにすると、レジスタ96から入力された時間カウント値が図1の角度αに対応するものか、角度βに対応するものか容易に確認することができる。
【0049】
演算回路100における無効な座標情報か否かの判断は、また、求められた座標値によって、あるいは演算回路100への時系列的な信号入力状態によって行うことができる。座標入力ペン13で描画を行っているとき、演算回路100にはレジスタ96から一連の信号が時間的に連続して入力されるが、この一連の信号の途中に疑似タイミング信号が含まれることはない。ペンプレススイッチ36のON信号による擬似タイミング信号が発生するのは、レジスタ96から暫く(電子ボード制御部14が赤外線走査ビーム発生部12a,12bの赤外線レーザダイオード25を消灯するのに必要なペンプレス信号OFF継続時間より長い時間)信号入力が無かった後に、時間的に連続した一連の信号入力が開始されたときである。演算回路100は、レジスタ96から供給される信号の時間間隔を監視し、前回の信号入力から規定の時間以上の時間間隔をおいて一連の信号入力があった場合には、その最初の信号は疑似タイミング信号に基づくものと判断して読み捨てる。
【0050】
図11に戻って、レジスタ99に保持されたコードは、ID確認信号92を待ってペンプレス符号として論理回路102に出力される。論理回路102は、バッファレジスタ90の先頭符号とレジスタ99の出力の論理積により、有効ペンプレス信号103及びペンプレス&タイミング信号104を発生する。有効ペンプレス信号103は、前述のように演算回路100に入力され、ペンプレス&タイミング信号104は赤外線源制御部105に入力される。
【0051】
また、レジスタ97,98に保持されたコードもID確認信号92を待って、それぞれ第2クリックスイッチON信号、第1クリックスイッチON信号として送信回路101に出力される。送信回路101は、これらの信号をPC15に送信する。PC15は、ペン位置情報に基づいてプロジェクタ16により座標入力ペン13の位置あるいは軌跡をボード11上に表示する。また、第1クリックスイッチON/OFF信号及び第2クリックスイッチON/OFF信号の状態によって、PCにおけるマウス操作での左ダブルクリックや右クリックなどの動作を行う。
【0052】
赤外線源制御部105は、ペンプレス&タイミング信号104を監視した上で、描画(又は、筆書)を止めて(即ち、ペンプレススイッチ36がOFFになって)一定時間(例えば、5秒間)が経過したときは、赤外線走査ビーム発生部12a,12bを制御し、赤外線走査ビーム18a,18bの発生を停止する。一旦、赤外線ビームの発生を停止した後、再び、ペンプレススイッチ36がONになると切り抜き回路57によって、擬似的に赤外線走査ビーム18a,18bを受光したことになりコード信号が成立して光信号19が送出され、すぐに赤外線走査ビーム18a,18bが発生され、正常の動作状態に入る。赤外線源制御部105には、また基準センサ17a,17bから発生される基準タイミング信号95a,95bも入力されており、論理回路102からペンプレス&タイミング信号104が入力されたとき、その直前に入力された基準タイミング信号の属する赤外線走査ビーム発生部の赤外線レーザダイオードを消灯し、他方の赤外線走査ビーム発生部の赤外線レーザダイオードを点灯することによって、左右の赤外線走査ビーム18a,18bを交互に発生する制御を行う。
【0053】
ここで、赤外線源制御部105における赤外線走査ビーム発生部の赤外線レーザダイオードの点灯、消灯制御は、赤外線走査ビーム発生部12a,12bと基準センサ17a,17bの位置関係、赤外線走査ビーム18a,18bの回転走査方向などを考慮して行われる。例えば、図1に示した基準センサ17a,17bの配置と赤外線走査ビーム18a,18bの回転走査方向の設定の場合、角度αあるいは角度βを求めるには、まず基準タイミング信号95a(95b)が出力され、次に座標入力ペン13から赤外線走査ビーム18a(18b)の検出タイミング符号が送出される必要がある。従って、赤外線源制御部105における赤外線走査ビーム発生部の赤外線レーザダイオードの点灯、消灯制御もそれを考慮したものとされる。
【0054】
すなわち、赤外線走査ビーム発生部12a(12b)におけるポリゴンミラー26の回転状態と赤外線源制御部105からの赤外線レーザダイオード25に対する点灯指示タイミングによっては、基準センサ17a(17b)と座標入力ペン13の中間点から赤外線走査ビーム18a(18b)が回転走査を開始することがある。その場合、電子ボード制御部14に基準センサ17a(17b)から基準タイミング信号が95a(95b)が入力されないうちに、座標入力ペン13からタイミング符号71を含む光信号19が送出され、それを検出した電子ボード制御部14では論理回路102からペンプレス&タイミング信号104が発生される。赤外線源制御部105が、このペンプレス&タイミング信号104に基づいて赤外線レーザダイオード25の消灯制御を行ってしまうと座標入力ペン13の座標計算に必要な角度情報を取得することができない。そこで、赤外線源制御部105は、基準センサ17a(17b)からの基準タイミング信号95a(95b)の入力があって、次にペンプレス&タイミング信号104が入力されたときという条件下において、赤外線走査ビーム発生部12a(12b)の赤外線レーザダイオード25の消灯制御を行う。
【0055】
演算回路100も、一つの基準タイミング信号95a(95b)に対してレジスタ96から2種類の時間カウント値が入力されたときは、時間的に後の方の時間カウント値を真正なカウント値として取り扱う。演算回路100が基準タイミング信号95a(95b)を参照している場合には、基準タイミング信号95a(95b)の入力がない状態で演算回路100にレジスタ96から時間カウント値が入力されたときは、その時間カウント値は無効として読み捨てればよい。
【0056】
図12は、座標入力ペン13の使用状態に応じて変化する光信号19のコードを示す説明図である。図12(a)は描画していない状態を示す。このとき光信号19は発生されない。
図12(b)は、座標入力ペン13をボード11に押しつけて描画を開始した状態を示す。このとき光信号19には、図8にて説明したように、ペンプレススイッチ36がONになったことによるペンプレス符号72と、ペンプレススイッチON信号を切り抜き回路57で切り抜いた信号に基づく疑似タイミング符号71が出現する。最後に、コード認識符号75,77,78が現れる。
【0057】
受光器20からこの符号の検出信号が入力された電子ボード制御部14に備えられるコード復調回路の赤外線制御部105(図11参照)は、赤外線走査ビーム発生部12a,12bの一方、例えば右上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオード25を点灯制御して、赤外線走査ビーム18aを発生させる。また、演算回路100は、演算された座標入力ペンの座標情報を無効な情報と判断して読み捨てる。
【0058】
図12(c)は、座標入力ペン13が左赤外線走査ビーム18aを検出した状態を示す。このときの光信号19は、赤外線走査ビーム18aを検出したことによるタイミング符号71、ペンプレススイッチ36がONであることによるペンプレス符号72、及びコード認識符号75,77,78を含む。
この光信号の先頭符号71が受光器20で検出されると、図11に示すコード復調回路では、これに先だって基準センサ17aからの信号によってカウントを開始している時間カウンタ94のカウントが停止され、カウント値がレジスタ96に移される。その後、検出された全ての符号がシフトレジスタ80からバッファレジスタ90に移され、コード認識符号が入力された論理積回路91からID確認信号92が発生されると、レジスタ96の内容は演算回路100に移される。また、レジスタ99から論理回路102に出力が出され、論理回路102は演算回路100に有効ペンプレス信号103を出力すると共に、赤外線源制御部105にペンプレス&タイミング信号104を出力する。
【0059】
赤外線源制御部105では、基準センサ17aからの基準タイミング信号95aが入力された後でペンプレス&タイミング信号104が入力されたことによって左赤外線走査ビーム18aによる角度αの検知が終了したと判断し、左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオードを消灯し、右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオードを点灯する制御を行う。これによって左赤外線走査ビーム18aが消滅し、代わって右赤外線走査ビーム18bが走査を開始して角度βの計測に取り掛かる。
【0060】
図12(d)は、座標入力ペン13が右赤外線走査ビーム18bを検出した状態を示す。この時の光信号19に含まれる符号は図12(c)と同じであるが、タイミング符号71は右赤外線走査ビーム18bの検出に基づく点が異なる。
この光信号が検出されると、電子ボード制御部14では、左赤外線走査ビーム18aの検出の場合と同様にして、基準センサ17bからの基準タイミング信号95bも用いて角度βを求め、先に求めた角度αの情報と合わせて座標入力ペン13の座標を演算する。演算された座標入力ペン13の座標情報は送信回路101からPC14に送信される。PC15は、その情報を処理して画面表示用プロジェクタ16を介してボード11上の座標入力ペン13による描画位置にペンの軌跡を表示する。
【0061】
また、赤外線源制御部105では、基準センサ17bからの基準タイミング信号95bが入力された後でペンプレス&タイミング信号104が入力されたことによって右赤外線走査ビーム18bによる角度βの検知が終了したと判断し、右上端部の赤外線走査ビーム発生部12bの赤外線レーザダイオードを消灯し、左上端部の赤外線走査ビーム発生部12aの赤外線レーザダイオードを点灯する制御を行う。これによって右赤外線走査ビーム18bが消滅し、代わって左赤外線走査ビーム18aが再び走査を開始して角度αの計測に取り掛かる。
【0062】
図12(e)は、座標入力ペン13をボード11に押しつけて描画しながら第1クリックスイッチ34を操作した状態を示す。この時の光信号19には、赤外線走査ビームを検知したことによるタイミング符号71、ペンプレススイッチ36がONであることによるペンプレス符号72、第1クリックスイッチON符号73、及びコード認識符号75,77,78が含まれる。この光信号が検出されると、電子ボード制御部14は、PC15に第1クリックスイッチON情報を送信し、PCではその情報に基づく処理を行う。タイミング符号71の検出に基づく座標データの演算処理、左右の赤外線走査ビーム18a,18bの切り換え制御は図12(c)あるいは(d)の場合と同様である。
【0063】
図12(f)は、座標入力ペン13をボード11に押しつけて描画しながら第1クリックスイッチ35を操作した状態を示す。この時の光信号19には、赤外線走査ビームを検知したことによるタイミング符号71ペンプレススイッチ36がONであることによるペンプレス符号72、第2クリックスイッチON符号74、及びコード認識符号75,77,78が含まれる。この光信号が検出されると、電子ボード制御部14は、PC15に第2クリックスイッチON情報を送信し、PCではその情報に基づく処理を行う。タイミング符号71の検出に基づく座標データの演算処理、左右の赤外線走査ビーム18a,18bの切り換え制御は図12(e)の場合と同様である。
【0064】
図12(g)は、描画終了した瞬間に座標入力ペン13から送出された光信号19を示す図である。座標入力ペン13がボード11から離れてペンプレススイッチ36がOFFになったときに、赤外線走査ビームが検出されたため、光信号19にはペンプレス符号が含まれず、タイミング符号71とコード認識符号75,77,78だけが含まれている。この光信号が検出されても、図11に示すコード復調回路の論理回路102からは有効ペンプレス信号103もペンプレス&タイミング信号104も出力されないため、電子ボード制御部14は何も行わない。
【0065】
図12(h)は、描画終了して座標入力ペン13がボード11上から完全に離れた状態を示す。ペンプレススイッチ36がOFFであり、フォトダイオード41からも出力がないため、図8に示す電子回路のシフトレジスタ駆動回路59は出力を発生せず、光信号19も送出されない。このような状態が予め定められた一定時間(例えば5秒)継続すると、図11に示すコード復調回路の赤外線源制御部105は、ボード11の表面を回転走査している赤外線走査ビームの光源である赤外線レーザダイオード25を消灯制御し、待機状態に移る。
【0066】
なお、以上では赤外線ビーム受光部31の背面に光検出器(フォトダイオード)42を配置したタイプの座標入力ペン13について説明したが、赤外線ビーム受光部31の先端に光検出器を有するタイプの座標入力ペンを用いてもよい。また、赤外線走査ビーム18a,18bと光信号19の混信を避けるための方法として、両者の波長を異ならせると共に受光器20と座標入力ペン13の光検出器41に透過波長域の異なる光学フィルタを組み合わせるて必要な光線を選択的に検出する例について説明したが、赤外線走査ビーム18a,18bと光信号19を異なる周波数で高周波変調した同じ波長の光線とし、変調周波数(搬送周波数)の違いによって両者を選択的に検出するようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、座標入力ペンに装備した複数のスイッチの信号や赤外線走査ビームの検出タイミング信号などを、接続線を用いることなく電子ボード制御部に伝達することができる。また、座標入力ペンの座標特定のための赤外線走査ビームを描画時のみ発生するようにして電子ボードの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による赤外線検出電子ボードシステムの構成例を示すブロック図。
【図2】赤外線走査ビーム発生部の構成例を示す図。
【図3】信号の流れを説明するための信号系統図。
【図4】座標入力ペンの構成例を示す模式図。
【図5】座標入力ペンの内部構造の一例を示す模式図。
【図6】赤外線走査ビーム受光部の詳細図。
【図7】座標入力ペンによる赤外線走査ビームの受光状態を説明する図。
【図8】座標入力ペンの内部に備えられている電子回路の一例を示す概略図。
【図9】切り抜き回路の機能を説明する図。
【図10】発光素子から送信される光信号の変調例を示す模式図。
【図11】電子ボード制御部に備えられるコード復調回路の一例を概念的に示したブロック図。
【図12】座標入力ペンの使用状態に応じて変化する光信号のコードを示す説明図。
【符号の説明】
11…ボード(表示板)、12a,12b…赤外線走査ビーム発生部、13…座標入力ペン、14…電子ボード制御部、15…パーソナルコンピュータ、16…画面表示用プロジェクタ、17a,17b…基準センサ、18a,18b…赤外線走査ビーム、19…光信号、20…受光器、21…光学フィルタ、25…赤外線レーザダイオード、26…ポリゴンミラー、31…赤外線走査ビーム受光部、32…軸部、33…発光素子、34…第1クリックスイッチ、35…第2クリックスイッチ、36…ペンプレススイッチ、38…小穴、41…フォトダイオード(光検出器)、42…光学フィルタ、43…電子回路、44…電池、51〜54…波形整形回路、55…認識コード発生器、56…バッファレジスタ、57…切り抜き回路、58…論理和回路、59…シフトレジスタ駆動回路、60…シフトレジスタ、61〜68…シフトレジスタの素子、69…発光素子駆動回路、70…入力信号、71…タイミング符号、72…ペンプレス符号、73…第1クリックスイッチON符号、74…第2クリックスイッチON符号、75〜78…コード認識符号、80…シフトレジスタ、81〜88…シフトレジスタの素子、90…バッファレジスタ、91…論理積回路、92…ID確認信号、93…レジスタ、94…時間カウンタ、95a,95b…基準タイミング信号、96…レジスタ、97…レジスタ、98…レジスタ、99…レジスタ、100…演算回路、101…送信回路、102…論理積回路、103…有効ペンプレス信号、104…ペンプレス&タイミング信号、105…赤外線源制御部
Claims (6)
- 表面を交互に回転走査する赤外線走査ビームを発生する第1及び第2の赤外線走査ビーム発生手段と、前記第1の赤外線走査ビーム発生手段によって発生された赤外線走査ビームを検出して第1の基準信号を発生する第1の基準センサと、前記第2の赤外線走査ビーム発生手段によって発生された赤外線走査ビームを検出して第2の基準信号を発生する第2の基準センサとを備えるボードと、
前記赤外線走査ビームを検出するための光検出器、先端が前記ボードに対して押されたことを検出するペンプレススイッチ、前記光検出器の検出信号及び前記ペンプレススイッチのON/OFF信号に基づいて時系列信号を出力する電子回路、及び前記電子回路から出力された時系列信号が入力されて光信号を発生する発光素子を含む座標入力ペンと、
前記座標入力ペンの発光素子から発生された光信号を検出するために前記座標入力ペンから離れた位置に配置された受光器と、
前記第1及び第2の基準センサ並びに前記受光器の出力に基づいて前記座標入力ペンの位置座標を決定する電子ボード制御部とを備え、
前記座標入力ペンの電子回路は、前記光検出器の検出信号及び前記スイッチのON/OFF信号に認識符号を付加してコード化した時系列信号を出力し、
前記第1及び第2の赤外線走査ビーム発生手段から発生される赤外線の波長と前記座標入力ペンの発光素子から発生される光の波長が異なることを特徴とする電子ボードシステム。 - 請求項1記載の電子ボードシステムにおいて、前記座標入力ペンはクリックスイッチを有し、前記電子回路は前記光検出器の検出信号、前記ペンプレススイッチのON/OFF信号及びクリックスイッチのON/OFF信号に認識符号を付加してコード化した時系列信号を出力することを特徴とする電子ボードシステム。
- 請求項1記載の電子ボードシステムにおいて、前記電子ボード制御部は、前記座標入力ペンの光検出器の検出信号に基づく符号を受けると直ちに前記座標入力ペンの角度情報を演算し、前記認識符号を確認した後で前記演算された角度情報を追認することを特徴とする電子ボードシステム。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の電子ボードシステムにおいて、前記電子ボード制御部は、前記ペンプレススイッチがONになったと判定したとき前記赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯し、前記ペンプレススイッチのOFF状態が所定時間以上継続したと判定したとき前記赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯する制御を行うことを特徴とする電子ボードシステム。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の電子ボードシステムにおいて、前記電子ボード制御部は、前記第1の赤外線走査ビーム発生手段による赤外線走査ビーム発生中に前記座標入力ペンから光検出信号が発生されたと判定したときに前記第1の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯して前記第2の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯し、前記第2の赤外線走査ビーム発生手段による赤外線走査ビーム発生中に前記座標入力ペンから光検出信号が発生されたと判定したときに前記第2の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を消灯して前記第1の赤外線走査ビーム発生手段中の光源を点灯する制御を行うことを特徴とする電子ボードシステム。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載の電子ボードシステムにおいて、前記電子ボード制御部から発生される前記座標入力ペンの座標情報が入力されるコンピュータと、前記コンピュータに接続され前記座標情報で指示された前記ボード上の位置にマークを表示する表示手段とを更に備えることを特徴とする電子ボードシステム。
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