JP3664440B2 - 建具枠と防水パンとの接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の出入口として設けられる建具廻りにおいて、特に浴室の防水パンと建具枠の下枠との接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防水パンと建具枠の接合構造では、防水パンの端部に下枠を載置するための載置片部を形成し、この載置片部に建具枠の下枠の全部または一部を載置するようにしている。すなわち、この種の下枠は、その脱衣室側を脱衣室床に固定され(ビス止めあるいは釘止め)され、浴室側を、シール材を介設した状態で防水パンの端部に載置されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−12151号公報(図1)
【特許文献2】
特開平9−96115号公報(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、浴室廻りでは、防水パン(ユニットバス)および脱衣室床を施工した後、浴室の出入口である浴室建具を施工する手順となり、建具枠(下枠)は、施工された防水パン(浴室床)と脱衣室床との間隙に嵌め込むようにして施工される。
このため、従来の建具枠と防水パンとの接合構造において、下枠の脱衣室側は脱衣室床にビス止め等で固定されるが、浴室側はシール材を介在された状態で防水パン上に載置する構造をとらざるを得ない。
したがって、ユーザが下枠上を歩行するなどして下枠に繰り返し荷重が加わると、その都度、下枠の浴室側が浮き上がり、最終的にシール材の部分に隙間が生じ、水漏れの原因となる問題があった。
【0005】
本発明は、従前の施工形態を踏襲しつつ施工が容易で、且つ防水パンに対し下枠の浮き上がりを確実に防止することができる建具枠と防水パンとの接合構造を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の建具枠と防水パンとの接合構造は、浴室床を構成する防水パンと、浴室出入口を構成する建具枠の下枠とを接合する建具枠と防水パンとの接合構造において、防水パンは、下枠の浴室側部位が載置される下枠載置片を有し、下枠は、浴室側部位との間で下枠載置片を挟持する板ばねを有し、板ばねは、下枠載置片に浴室側部位をセットする動作で下枠載置片を挟持装着可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、防水パンの下枠載置片は、これに載置された下枠の浴室側部位と下枠に設けた板ばねとの間に挟持される。すなわち、板ばねにより、防水パンの下枠載置片と下枠の浴室側部位とが一体化(相互に固定)される。このため、下枠に繰り返し荷重が作用しても、浴室側部位が浮き上がることがない。また、板ばねは、下枠載置片に浴室側部位をセットする動作で下枠載置片を挟持装着するため、予め下枠に板ばねを取り付けておけば、下枠をセットしたときに下枠載置片を自動的に挟持状態とすることができる。
【0008】
この場合、板ばねは、下枠載置片を挟持するばね本体と、下枠に固定される固定部とを有し、ばね本体には、下枠載置片を挟持装着するための傾斜ガイド部が形成されていることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、板ばねが下枠載置片を挟持装着するときに、その傾斜ガイド部が挟持装着をガイドするため、板ばねの挟持装着を円滑に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る建具枠と防水パンとの接合構造について説明する。この浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計となっており、いわゆるユニットバスとしての浴室と脱衣室との間の出入口には、浴室建具として折戸が取り付けられている。図1は折戸の縦断面図であり、図2はその横断面図である。両図に示すように、折戸1は、出入口開口部を構成する枠体2と、枠体2に開閉自在に支持された障子である扉体3とで構成され、浴室A側をユニットバスに且つ脱衣室B側を脱衣室の内装材にそれぞれ接合されている。
【0017】
扉体3は、左扉体3aと、右扉体3bと、これらを突き合わせた状態で中折れ自在に連結する連結部材4とで構成されており、左扉体3aの戸尻側を中心に右扉体3bを枠体2に沿ってスライドさせながら浴室A内に折り込むことで開放され、また逆の手順で開放される。そして、浴室Aの浴室床を構成する防水パン5と、後述する枠体2の下枠32と、脱衣室Bの脱衣室床(木質床)6とはほぼ面一に、すなわち段差が生じないように配設されている。
【0018】
左右の各扉体3a,3bは、それぞれアルミニウムの形材等で構成した上框11、下框12および中桟13に、縦框14および連結縦框15を框組みすると共に、これに樹脂製の上下のパネル体16を組み込んで構成されている。中桟13には、脱衣室B側に引手部18が一体に形成され、浴室A側に引手を兼ねるタオル掛け(右扉体3bのみ)19が取り付けられている。右扉体3bの連結縦框15にはラッチ機構20が組み込まれ、また左扉体3aの連結縦框15には閉塞ロック機構21が組み込まれている。さらに、各扉体3a,3bの縦框14には、後述する上スライダ24aを上ガイドレール36から離脱させる離脱機構22が、それぞれ組み込まれている。
【0019】
各扉体3a,3bの縦框14には、上下のピンヒンジ(グラビティヒンジ)23a,23bを介して上スライダ24aおよび下スライダ24bがそれぞれ取り付けられ、各扉体3a,3bは、この上スライダ24aおよび下スライダ24bにより、枠体2の上ガイドレール36および下ガイドレール56に、それぞれスライド自在に支持されている。ただし、片側を開放するために、左扉体3aの上下両スライダ24a,24bは、上下両ガイドレール36,56に固定されている。
【0020】
枠体2は、それぞれアルミニウムの形材等で構成した上枠31、下枠32および両縦枠33,33を枠組みして成り、ユニットバスに対し水密に接合されている。上枠31は、鉛直部分35aと水平部分35bとから成る断面略「L」字状の上枠本体35と、水平部分35bの浴室A側に下向きに突設した上ガイドレール36と、水平部分35bの脱衣室B側に垂設した上シール取付部37とで、一体に形成されている。同様に、各縦枠33は、見付け片部分39aと見込み片部分39bとから成る断面略「L」字状の縦枠本体39と、見込み片部分39bの脱衣室B側において内側に向かって延設した縦シール取付部40とで、一体に形成されている。
【0021】
一方、下枠32は、浴室A側を防水パン5に支持された下枠本体41と、下枠本体41の見込み方向の中間上部に着脱自在に設けた下枠アタッチメント42と、下枠アタッチメント42の脱衣室B側に隣接して下枠本体41の上部に傾動自在に設けた排水阻止プレート43と、下枠本体41の脱衣室B側端部に揺動自在に設けた脱衣室見切り片44と、で構成されている。
【0022】
脱衣室見切り片44は、下枠32において脱衣室床6にビス止め固定される部位であり、基部側を下枠本体41に揺動自在に且つ水密に係合している。これにより、下枠(の上面)32と脱衣室床6の施工上の高さの相違を吸収できるようになっている。排水阻止プレート43は、脱衣室B側基部を下枠本体41のプレート取付部46に水密に係合しており、図外の傾動機構により、扉体3の開放時には水平姿勢に、閉塞時には先上がりに傾斜する起立姿勢との間で傾動する。これにより、閉塞状態の扉体3から浴室Aの排水が漏れ出ることがあっても、これが脱衣室床6に達しないように阻止する。
【0023】
下枠アタッチメント42は、後述する下枠本体41の主排水溝部53を閉蓋するように設けられており、下枠32の上面の一部を構成する上水平片47と、上水平片47の下面から浴室A側に逆「L」字状に延びる浅溝片48とで、一体に形成されている。図示しないが、浅溝片48には見付け方向に多数の水抜き孔が形成されており、浅溝片48は、扉体3と下枠32との間のシールから漏れた排水を受け、これを、水抜き孔を介して主排水溝部53に流下させる。また、下枠アタッチメント42を下枠本体41から取り外すことにより、主排水溝部53の内部清掃が可能となる。
【0024】
下枠本体41は、浴室A側に位置する浴室側中空部51と、脱衣室B側に位置する脱衣室側中空部52と、この両中空部51,52間に配設した主排水溝部(排水溝部)53と、上記のプレート取付部46と、脱衣室側中空部52の上側に位置して主排水溝部53とプレート取付部46との間に配設した副排水溝部54と、で一体に形成されている。浴室側中空部51の上部には、脱衣室B側に屈曲して延びる下ガイドレール56と、下ガイドレール56の直下に位置して主排水溝部53側に延びるアタッチメント取付部57が、一体に形成されている。また、主排水溝部53の下面には、見込み方向のほぼ中間に位置して、後述する板ばね70を取り付けるためのばね取付片58が一体に垂設されている。
【0025】
さらに、脱衣室側中空部52には、その浴室A側から上方に延在するように、中間支持部59が一体に立設されており、中間支持部59の上端に形成した水平受け部59aには、その脱衣室B側半部に上記の排水阻止プレート43が着座し、浴室A側半部には上記の下枠アタッチメント42が着座するようになっている。すなわち、排水阻止プレート43は、水平姿勢の状態において、先端側を中間支持部59の上端に着座し副排水溝部54を閉蓋する。また、下枠アタッチメント42は、浴室A側を下ガイドレール56とアタッチメント取付部57との間に遊嵌させた状態で、脱衣室B側を中間支持部59の上端に着座して主排水溝部53を閉蓋している。
【0026】
副排水溝部54は、排水阻止プレート43まで達した排水を受ける部分であり、副排水溝部54に面して中間支持部59には、図示しないが多数の排水孔が形成されている。多数の排水孔は見付け方向に並んでおり、副排水溝部54で受けた排水は、この多数の排水孔から主排水溝部53に流下する。
【0027】
主排水溝部53の下壁と、見込み方向にこれを挟んで配設された浴室側中空部51および脱衣室側中空部52の下壁とは、水平に且つ直線状に配設され、下枠本体41の下壁41aを構成している。主排水溝部53の下壁には、見付け方向の中間位置(または両端部)に排水金具(目皿)61が水密に取り付けられており、この排水金具61には排水管62が接続されている。すなわち、主排水溝部53で受けた排水は、排水金具61を介して排水管62に流下する。
【0028】
本実施形態では、上述したように、防水パン5の上面と下枠32の上面と脱衣室床6の上面とが、ほぼ面一に配設されている。このため、防水パン5側から下枠32に向かって流れてくる排水を、各扉体3a,3bおよび連結部材4から下ガイドレール56に密接するように延びるシール部材63a,63bで止水するようにしている。すなわち、浴室Aの排水は、このシール部材63a,63bにより構成される止水ラインで止水されるが、この止水ラインから漏れた排水(のみ)を、下枠アタッチメント42の水抜き孔を介して主排水溝部53で受けるようにしている。
【0029】
一方、防水パン5は、その床面が幾分湾曲した形状を有しており、下枠32側の端部には、下枠(下枠本体41)32の浴室側部位を支持する断面「L」字状の下枠載置片7が、一体に形成されている。下枠載置片7は、浴室側中空部51の側壁が面する垂直片部7aと、浴室側中空部51の下壁および主排水溝部53の下壁の一部が面する水平片部7bとから成り、図示しないシール材を介してこれら各壁部分と密接している。すなわち、浴室側中空部51および主排水溝部53の一部により、下枠載置片7に載置される下枠32の浴室側部位が構成されている。
【0030】
これに対し、上記した下枠本体41のばね取付片58には、見付け方向に均等間隔で配置した複数の板ばね(図示では、1個のみ記載)70が固定されており、この複数の板ばね70により、浴室側部位との間に下枠載置片7の水平片部7bを挟持固定するようになっている。各板ばね70は、ばね取付片58の脱衣室B側に固定(ビス止め)される固定部71と、固定部71の下端から横「J」字状に延びるばね本体72とで一体に形成されている。
【0031】
すなわち、ばね本体72の先端部72aにより下枠載置片7の水平片部7bを下枠本体41の下壁41aに押し付けるようにして、水平片部7bが挟持される。また、ばね本体72には、先端部72aの手前に先上がりに傾斜した傾斜ガイド部72bが連なっており、この傾斜ガイド部72bにより、板ばね70の挟持装着がガイドされるようになっている(詳細は後述する)。なお、ばね取付片58は、上記の排水管62に干渉する部分は切り欠かれており、また各板ばね70は、排水管62から見付け方向に外れた位置に配設されている。
【0032】
実施形態の折戸1の施工では、予め防水パン(ユニットバス)5および脱衣室床6が施工された後、折戸(枠体2)1が施工される。このため、防水パン5と脱衣室床6との間に構成される間隙に下枠32を嵌合装着するようにしている。具体的には、下枠(枠体2)32を脱衣室B側にいったん寄せて上記の間隙に挿入し、この状態で下枠32を浴室A側に移動させ、その浴室側部位を下枠載置片7にセットする。このとき、ばね取付片58に取り付けた板ばね70は、傾斜ガイド部72に案内されて下枠載置片7に挟持装着される。
【0033】
このように、板ばね70を予め下枠32に取り付けておくことで、枠体(下枠32)2を防水パン5の下枠載置片7にセットしたときに、板ばね70が下枠載置片7に挟持装着され、下枠32が下枠載置片7に自動的に固定される。これにより、ユーザが下枠32上を歩行しても、その反動で下枠32が防水パン5から浮き上がることがなく、両者間に設けたシー材が損傷することがない。
【0034】
次に、図3を参照して、下枠32廻りの第2実施形態について説明する。第1実施形態と同一となる部分については説明を省略するが、この実施形態では、下枠アタッチメント42を支持するアタッチメント取付部57が、下ガイドレール56の下側に一体に形成され、且つ上記の中間支持部59が脱衣室側中空部52の上面の略中間位置に立設されていて、主排水溝部53の上部が脱衣室B側に幾分寄っている。また、下枠本体41が、脱衣室側中空部52の部分を境に主排水溝部53と副排水溝部54とで別体に構成されている。また、主排水溝部53の浴室A側の溝底には、傾斜部81が一体に形成されている。さらに、板ばね70およびばね取付片58が省略されている。
【0035】
すなわち、この実施形態では、傾斜部81の部分から固定ビス82を斜めに打ち込んで、下枠32を防水パン5の下枠載置片7に固定するようにしている。なお、固定ビス82も上記の板ばね70と同様に、見付け方向に複数本設けられている。傾斜部81は、ほぼ固定ビス82の頭部82aの径に相当する傾斜幅を有し、その中間位置に固定ビス82用の貫通孔81aが下枠載置部7に向かって斜めに形成されている。また、シールおよび緩み止めを考慮して、固定ビス82にはOリング83が装着されている。
【0036】
図4に示すように、固定ビス82のビス打ち作業では、予め下枠アタッチメント42を取り外した状態で、下枠(枠体2)32を防水パン5の下枠載置片7に載置するようにしてセットした後、固定ビス82を専用治具Sに装着し、この専用治具Sを主排水溝部53に挿入し、貫通孔81aから下枠載置部(水平片部7b)7に固定ビス82を螺合する。専用治具Sは、下面が傾斜しており、主排水溝部53に挿入セットすると保持した固定ビス82の先端が、貫通孔81aに合致し且つ固定ビス82を斜めに螺合できるように案内する。
【0037】
このように、専用治具Sを用いることにより、固定ビス82を斜め方向に簡単且つ確実に打ち込むことができる。また、下枠アタッチメント42を取り付けることにより、固定ビス82を下枠32内に隠蔽することができる。さらに、固定ビス82の頭部82aが位置する傾斜部81には、主排水溝部53の溝底に残る水溜まりが接触し難く、上記のOリング83と併せてこの部分からの排水の漏れを確実に防止することができる。そして、固定ビス82により、上記実施形態と同様に、防水パン5の下枠載置片7に下枠(下枠本体41)32が固定され、下枠32の浮き上がりが有効に防止される。
【0038】
次に、第3および第4実施形態として、下ガイドレールの他の実施形態について説明する。一般的な下ガイドレール56は、下部がくびれ且つ上端が平坦な断面形状を有している(図1および図3参照)。ところが、図5に示す第3実施形態の下ガイドレール90は、その上端91の見込み方向の中間部分91aがなだらかな曲線を描いて断面「凹」状に形成されている。言い換えれば、この下ガイドレール90は、見込み方向の両端部分をそれぞれ凸状部91b,91bとした断面形状を有しており、扉体3の戸車93が2点で転接するようになっている。したがって、下ガイドレール90と戸車93との間の摺動抵抗が軽減され、扉体3の開閉(スライド)が円滑に行われると共に、下ガイドレール90の塗膜が経年的に剥がれるなどの支障を生ずることがない。
【0039】
なお、上記の実施形態では折戸1を例に説明したが、本願発明は、折戸の他、3枚引き戸、2引き戸、片引き戸、浴室ドア等にも適用可能である。そこで、図6を参照して、3枚引き戸100について、上記の第3実施形態に対応する第4実施形態について説明する。この実施形態では、下枠101が、下枠本体102と下枠本体102の上部に装着した下枠アタッチメント103とで構成され、この下枠アタッチメント103の上面に、3本の下ガイドレール104がシール部材105と交互に位置するように形成されている(同図(a)参照)。
【0040】
従来の3枚引き戸100では、各下ガイドレール104の上端107は、半円の円弧状断面を有し、これに対応して各扉体100aの戸車109には、下ガイドレール104の半円より幾分太径となる(交差を考慮)断面半円形の戸車溝109aが形成されている。一方、第4実施形態の下ガイドレール104の上端107は、第3実施形態と同様に、円弧状部分から突出するように一対の凸状部107a,107aを有している(同図(b)参照)。したがって、この場合も、戸車109と下ガイドレール104とは2点で接触し両者間の摺動抵抗が軽減され、扉体100aの開閉(スライド)が円滑に行われると共に、下ガイドレール104の塗膜が剥がれるなどの支障を生ずることがない。
【0041】
なお、第3および第4実施形態における凸状部91b,107aは、それぞれ戸車93,109に均一に転接する限り、3個以上(複数)であってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明の建具枠と防水パンとの接合構造によれば、下枠に設けた板ばねにより、防水パンの下枠載置片と下枠の浴室側部位とが一体化されるため、下枠が浮き上がることがなく、この部分のシール切れ等を有効に防止することができる。また、下枠をセットする動作で板ばねが下枠載置片を挟持装着されるため、従前の施工形態を踏襲しつつ、下枠の防水パンへの固定を極めて簡単に行うことができる。
【0043】
また、本発明の他の建具枠と防水パンとの接合構造によれば、固定ビスにより、下枠を防水パンの下枠載置片に固定することができため、下枠が浮き上がることがなく、この部分のシール切れ等を有効に防止することができる。また、排水溝部内から固定ビスを螺合する構成であるため、従前の施工形態を踏襲しつつ、下枠の防水パンへの固定を極めて簡単に行うことができる。しかも、固定ビスが、排水溝部の溝底に連なる傾斜部に設けられているため、この部分からの排水の漏れを、極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る折戸の縦断面図である。
【図2】実施形態に係る折戸の横断面図である。
【図3】第2実施形態に係る折戸の下部を表した縦断面図である。
【図4】固定ビスの取り付け状態を示す拡大断面図である。
【図5】第3実施形態に係る折戸の下ガイドレール廻りの拡大断面図である。
【図6】第4実施形態に係る折戸の下枠廻りの縦断面図(a)、下ガイドレール廻りの拡大断面図(b)である。
【符号の説明】
1 折戸、2 枠体、3 扉体、3a 左扉体、3b 右扉体、5 防水パン、6 脱衣室床、7 下枠載置片、32 下枠、41 下枠本体、42 下枠アタッチメント、53主排水溝部、56 下ガイドレール、58 ばね取付片、62 排水管、63aシール部材、63b シール部材、70 板ばね、71 固定部、72 ばね本体、72b 傾斜ガイド部、81 傾斜部、82 固定ビス、A 浴室、B 脱衣室
Claims (2)
- 浴室床を構成する防水パンと、浴室出入口を構成する建具枠の下枠とを接合する建具枠と防水パンとの接合構造において、
前記防水パンは、前記下枠の浴室側部位が載置される下枠載置片を有し、
前記下枠は、前記浴室側部位との間で前記下枠載置片を挟持する板ばねを有し、
前記板ばねは、前記下枠載置片に前記浴室側部位をセットする動作で前記下枠載置片を挟持装着可能に構成されていることを特徴とする建具枠と防水パンとの接合構造。 - 前記板ばねは、前記下枠載置片を挟持するばね本体と、下枠に固定される固定部とを有し、
前記ばね本体には、前記下枠載置片を挟持装着するための傾斜ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具枠と防水パンとの接合構造。
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