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JP3949974B2 - 建具の防水パンへの取付構造 - Google Patents

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JP3949974B2
JP3949974B2 JP2002023252A JP2002023252A JP3949974B2 JP 3949974 B2 JP3949974 B2 JP 3949974B2 JP 2002023252 A JP2002023252 A JP 2002023252A JP 2002023252 A JP2002023252 A JP 2002023252A JP 3949974 B2 JP3949974 B2 JP 3949974B2
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芳隆 平木
賢 姫野
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Ykk Ap株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水パンの縁部の一部を切欠いて形成した切欠き部と、これに臨む建具の下端部とを水密に接合した建具の防水パンへの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の建具の防水パンへの取付構造として、例えば特開平8−177251号公報に記載のものが知られている。この取付構造では、防水パンの立上げ部分を切欠いた切欠き部に、外側からシールブロックを当てがい、建具の下枠が臨む部分を外側から囲ってこの部分全体を一括してシールするようにしている。この場合、シールブロックは、防水パンの切欠き部の両側端とその中間部分とに位置すると共に、防水パンに一体に形成したリブ状の支持プレート部に支持されており、その前面を防水パンの切欠き端部に密着し、且つ両外端面を両側の支持プレート部に密着することで、切欠き部廻りをシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の取付構造では、シールブロックの両外端面は、左右の支持プレート部に接触し、支持プレート部を貫通するビスにより固定されている。このため、ビスの締め付けが弱いと、支持プレートとシールブロックとの間、或いはビス孔から排水漏れが発生し易い問題があった。
【0004】
本発明は、防水パンの切欠き部と枠体の下端部との間を、確実にシールすることができる建具の防水パンへの取付構造を提供することをその課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の建具の防水パンへの取付構造は、防水パンの一部を建具の枠体の下端部の形状に合わせて切欠き、この切欠き部と枠体の下端部とを水密に接合した建具の防水パンへの取付構造において、切欠き部を縁取るように防水パンの下面に一体に形成した左右一対の側部リブおよび正面リブと、正面リブに固定され、枠体の下端部を下支えすると共に一対の側部リブの下端面間に渡した支持枠と、支持枠から正面リブに亘って布設され、一対の側部リブの下端面および枠体の下面と支持枠との間をシールすると共に、正面リブと支持枠との間をシールするシール部材とを備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、枠体の下端部の少なくとも浴室側は、これを下支えするように正面リブに固定した支持枠に支持され、この状態で防水パンの切欠き部に水密に接合されている。また、この支持枠から正面リブに亘って布設されたシール部材は、側部リブの下端面および枠体の下面と支持枠との間をシールすると共に、正面リブと支持枠との間をシールしている。
このため、水密に接合された切欠き部と枠体の下端部との間から排水が漏れることがあっても、シール部材の正面リブと支持枠との間に介設した鉛直部分で、更なる下方への漏れが阻止され、且つ側部リブの下端面および枠体の下面と支持枠との間に介設した水平部分で、更なる後方(脱衣室側)および両側方への漏れが阻止される。
【0007】
この場合、支持枠は、一対の側部リブを越えて見付け方向に延在し、且つシール部材は、見付け方向において支持枠と略同一長さに形成されていることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、各側部リブの下端面がシール部材に接触しこれを押し潰した状態では、各側部リブの両側にシール部材が廻り込むため、この部分のシール性を格段に向上させることができる。すなわち、両側方への排水の漏れを確実に防止することができる。
【0009】
これらの場合、支持枠には、脱衣室側に枠体の下枠の浴室側を支持する下枠支持片が立設されると共に、浴室側に正面リブに固定される取付片が垂設され、下枠の浴室側下面からベース面に至る高さ寸法と、各側部リブの下端面から防水パンの上面に至る高さ寸法とが、略同一に形成されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、下枠の浴室側は、防水パンの正面リブに固定された支持枠の下枠支持片に支持されるが、その際、下枠の浴室側下面からベース面に至る高さ寸法と、各側部リブの下端面から防水パンの上面に至る高さ寸法とが略同一となっているため、一対の側部リブおよび下枠の下面において、すなわちシール部材の水平部分においてその潰れ寸法が均一化し、この部分のシールが安定したものとなる。
【0011】
この場合、支持枠は、シール部材を介在した状態で取付片により正面リブに固定され、且つこの状態で下枠支持片が両側部リブの脱衣室側端面に当接していることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、取付片を正面リブに固定した状態で、下枠支持片が両側部リブの脱衣室側端面に当接するため、シール部材の鉛直部分においてその潰れ寸法が均一化し、この部分のシールが安定したものとなる。
【0013】
この場合、下枠支持片には、脱衣室側に向かって突出する係止部が形成され、下枠の下面には、係止部に対し上方に抜止め状態で係止される係止受け部が形成されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、支持枠に下枠を着座(支持)させた状態で、下枠支持片に形成した係止部が下枠に形成した係止受け部に係止され、上方に抜止め状態となるため、下枠を支持枠にビス止め等しなくても、下枠の脱落を防止することができ、枠体の施工性を向上させることができる。なお、係止部の係止受け部への係止は、下枠の浴室側前端を中心に斜め尻上がりの状態から、回動させて係止する形態とすることが。好ましい。
【0015】
これらの場合、枠体の左右の縦枠と下枠とは縦枠通しで接合され、且つ各縦枠の下端部の一部は切り欠かれて、切欠き部を構成する防水パンの切欠き上縁部に着座し、切欠き上縁部と各縦枠の下端との間に介設されると共に各縦枠の下端に先付けした一対の縦枠シール部材と、正面リブと下枠との間に介設されると共に下枠に先付けした下枠シール部材とにより、切欠き部と枠体の下端部とが水密に接合されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、一対の縦枠シール部材と下枠シール部材とにより、切欠き部と枠体の下端部とが水密に接合されることができる。またその際、各縦枠シール部材を各縦枠の下端に先付けし、且つ下枠シール部材を下枠に先付けしておくことで、枠体の設置と同時に各シール部材の介設を行うことができ、施工性を格段に向上させることができる。
【0017】
この場合、各側部リブの内側に密着する左右一対の側部シール部材を、更に備え、各側部シール部材は、各縦枠シール部材、下枠シール部材およびシール部材に密着していることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、一対の側部シール部材により、各側部リブの内側におけるシールを確実に行うことができ、支持枠廻りのいわゆる二次シールを良好に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る建具の防水パンへの取付構造について説明する。防水パンを浴室床とするこの浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計のユニットバスで構成されており、浴室の防水パンと脱衣室の床との間において、枠体の下枠を浴室に向かって幾分傾斜させ、全体として大きな生じないように設計されている。図1は建具に折戸を用いた浴室(ユニットバス)の出入り口の下枠廻りの拡大縦断面図であり、図2はその横断面図および正面図である。これらの図に示すように、防水パン1の折戸2が臨む部分は、防水パン1の縁部が、折戸枠(枠体)3の下端部におれる浴室側略半部の形状に対応して切り欠かれている。
【0020】
より具体的には、防水パン1は、四周縁部に亘って立ち上げた立上げ部4を有しており、折戸2が取り付けられる部分は、見込み方向において最外端の正面リブ5の部分から立上げ部4にかけて切り欠いた切欠き部6となっている。また、この切欠き部6の見付け方向の切欠き幅は、折戸枠3の下端部の幅に、より厳密には、折戸枠3の両縦枠12,12の主要部間の幅に対応している。
【0021】
さらに、防水パン1の下面には、上記の正面リブ5と共に切欠き部6を縁取るように左右一対の側部リブ7,7が一体に形成されている(図3参照)。すなわち、防水パン1の切欠き部6と共に防水パン1に一体に形成した正面リブ5および一対の側部リブ7,7により、折戸枠3の下端部(主に下枠11)が収容されるスペースが構成されている。そして、本実施形態では、この切欠き部6に臨んだ下枠(折戸枠3の下端部)11を下支えするように、支持枠8が配設されている。
【0022】
切欠き部6に臨む折戸2は、折戸本体(下框部分のみ図示)9とこれを開閉自在に支持する折戸枠3とで構成されている。折戸枠3は、上枠(図示省略)と下枠11と左右一対の縦枠12,12とを四周枠組みして構成されており、これら各構成枠11,12は、それぞれアルミニウムの形材で形成されている。この場合、下枠11は、脱衣室B側を脱衣室床Baに支持され、浴室A側を上記の支持枠8にその略半部を臨ませるようにして支持されている。
【0023】
下枠11は、中空形状を為す下枠本体21と、下枠本体21の浴室A側上面に装着した足着きアタッチメント22と、下枠本体21の脱衣室B側上面に装着した上向きシール部材23とで、構成されている。上向きシール部材23は、先端部に二股の密接片部23aと上向きの水返し片部23bとを有し、その密接片部23aで、折戸本体9の下框14の脱衣室B側下端部に形成した屈曲部分に密接している。
【0024】
下枠本体21は、浴室A側の略半部を薄手の中空部分とし脱衣室側の略半部を厚手の中空部分とした本体中空部25と、本体中空部25の浴室A側上面に形成した一対のアタッチメント取付片26a,26bと、本体中空部25の見込み方向の中間部上面に立設した下ガイドレール27と、本体中空部25の脱衣室B上面に形成したシール取付部28および下枠見切り片29とで、一体に形成されている。
【0025】
本体中空部25は、下枠本体21の主体を為しており、上面が平坦(水平)に形成されると共に下面の見込み方向の略中間位置に窪み部31が形成されている。本体中空部25の上面は下枠11のベース面11aを構成しており、このベース面11aと防水パン1の上面(床面)1aとが面一に配設されている。また、窪み部31の脱衣室B側には、後述する支持枠8の係止部54に係止される係止受け部32が浴室A側に向かって突設されている。
【0026】
一対のアタッチメント取付片26a,26bは、ベース面11aに立設した浴室A側の小突起26aと脱衣室側のL字突起26bとからなり、詳細は後述するが、足着きアタッチメント22はこの小突起26aおよびL字突起26bに係止されている。下ガイドレール27は、ベース面11aに立設されており、その上部には樹脂製のレールキャップ34が装着されている。そして、折戸本体9のスライダ(図示省略)がこのレールキャップ34上をスライドすると共に、折戸本体9の下框14の浴室A側下端部に設けた下向きシール部材15が、このレールキャップ34に密接するようになっている。すなわち、閉塞状態の折戸本体9の下框14と折戸枠3の下枠11との間において、浴室A側の排水は、下向きシール部材15により一次止水され、上向きシール部材23により二次止水されるようになっている。
【0027】
下枠見切り片29は、ベース面11aより幾分高い位置に水平に延在しており、脱衣室Bの床面に固定されている。すなわち、下枠11の脱衣室B側は、この下枠見切り片29で脱衣室床Baに支持されている。シール取付部28は、下枠見切り片29の背面側およびベース面11aにそれぞれ形成した、対向する2つの鉤片28a,28bにより構成されており、この部分に上記の上向きシール部材23が装着されている。
【0028】
足着きアタッチメント22は、防水パン1に向かって前下がりに傾斜する足着きプレート36と、足着きプレート36の下面に突設した浴室A側の短脚片37および脱衣室B側の長脚片38とで、一体に形成されている。また、長脚片38の上部には、脱衣室B側に突出するように係止突起39が形成されており、この係止突起39が上記アタッチメント取付片26a,26bのL字突起26bに係止され、且つ短脚片37が小突起26aに脱衣室B側から当接して、足着きアタッチメント22がアタッチメント取付片26a,26bに掛止めされている。この状態で、足着きプレート36の先端は、下枠11を越えて防水パン(切欠き部6)1の端部近傍まで延びている。すなわち、傾斜した足着きプレート36の延長線上に、切欠き部6の脱衣室B側の端部および下枠見切り片29の浴室A側の端部が位置し、下枠11の傾斜が違和感の無いものとなっている。
【0029】
一方、図2に示すように各縦枠12は、外向き「L」字の中空形状を為す縦枠本体41と、縦枠本体41の脱衣室B側から内側に直角に延びるシール取付片部42と、縦枠本体41から脱衣室B側に延びる縦枠見切り片43とで、一体に形成されている。特に図示しないが、シール取付片部42には、樹脂で構成された鰭状のシール部材とモヘアで構成されたシール部材とが装着され、また縦框には縦枠本体41に向かって延びるシール部材が装着されていて、この部分が3重にシールされている。
【0030】
各縦枠12と下枠11とは、いわゆる縦枠12通しで接合されており、且つ各縦枠12の下端部の一部は切り欠かれて、上記の切欠き部6を構成する防水パン1の切欠き上縁部16に着座している。また、縦枠12の下端部には、切欠いた部分に沿うように小口キャップ44が装着され、この小口キャップ44と防水パン1の切欠き上縁部16との間に、縦枠シール部材46が介設されている。すなわち、左右の縦枠12,12の下端と防水パン1の左右の切欠き上縁部16,16との間は、一対の縦枠シール部材46,46によりシールされている。そして、この各縦枠シール部材46は、先付け形式で小口キャップ44の下面に貼着されている。
【0031】
同様に、下枠(本体中空部25)11の浴室A側前面と正面リブ5との間には、下枠11の長手方向の全長に亘って下枠シール部材47が介設されている。この場合も、下枠シール部材47は、先付け形式で本体中空部25の浴室A側前面に水平に貼着されている。したがって、四周枠組みした折戸枠3を防水パン1の切欠き部6に装着すると、一対の縦枠シール部材46,46が防水パン1の左右の切欠き上縁部16,16に密着し、且つ下枠シール部材47が正面リブ5に密着して、防水パン1との折戸枠3とが水密に接合されるようになっている。
【0032】
図3に示すように、正面リブ5は、防水パン1の下面から下方に長く下垂し、且つ防水パン1を横断するように見付け方向に長く延在している。これに対し、一対の側部リブ7,7は、防水パン1の下面から下方に短く下垂し、且つ正面リブ5から見込み方向に突出するよう形成されている。なお、一対の側部リブ7,7は、建具専用に形成してもよいし、防水パン1の縦断リブ17の端部を小さく切り欠いて形成してもよい。また、切欠き部6の3辺を構成する3つの切欠き端面が、正面リブ5および両側部リブ7,7の側面とそれぞれ面一になるように仕上げられており、この部分において支持枠8は、両側部リブ7,7に下側からあてがわれた状態で正面リブ5に固定されている(図4参照)。
【0033】
図1および図4に示すように、支持枠8はアルミニウムの形材等で構成されており、主体を為す横長の中空部51、中空部51の脱衣室B側端から上方に立設した下枠支持片52と、中空部51の浴室A側端から下方に垂設した取付片53とで、一体に形成されている。この場合、支持枠8は、両側部リブ7,7の下端面間に渡すように、より好ましくは図4に示すように、長手方向において両側部リブ7,7を越えて延在している。取付片53の下端部は、正面リブ5の下端部の形状に合わせて「L」字状に突出しており、この「L」字状部分を正面リブ5の下端部に係合した状態で、取付片53が正面リブ5にねじ止めされている。
【0034】
下枠支持片52は、中空部51の上面から立ち上がっており、その上端部には脱衣室B側に突出するように係止部54が形成されている。そして、この係止部54に下枠(本体中空部25)11に形成した係止受け部32に係止されるようになっている。より具体的には、図6に示すように、四周を枠組した折戸枠3を全体に浴室A側に傾け、下枠11の浴室A側前端を防水パン1の切欠き部6にあてがうようにしてから、これを鉛直姿勢になるように回動させることで、支持枠8の係止部54に下枠11の係止受け部32が係止されるようになっている。係止部54に係止受け部32が係止されると、下枠11は上方に抜止め状態となって設置される。
【0035】
一方、支持枠8の中空部51には、その上面から浴室A側前面に亘って、支持枠シール部材(シール部材)56が直角に屈曲するようにして布設されている。この場合、支持枠シール部材56は支持枠8と略同一長さを有し、図4に示すように、長手方向において両側部リブ7,7を越えて延在している。したがって、支持枠8は、支持枠シール部材56の水平部分56aを介在した状態で両側部リブ7,7の下端面に当てがわれ、また下枠11の脱衣室側下面は、上記水平部分56aを介在した状態で支持枠8上に着座している。
【0036】
同様に、支持枠8は、支持枠シール部材56の鉛直部分56bを介在した状態で、正面リブ5に固定されている。すなわち、支持枠シール部材56の水平部分56aにより、一対の側部リブ7,7の下端面および折戸枠3の下面と支持枠8との間がシールされ、鉛直部分56bにより、正面リブ5と支持枠8との間がシールされている。なお、支持枠シール部材56は、先付け形式で支持枠8に貼着されていることが、好ましい。
【0037】
一方、支持枠8廻りおいて、下枠11の浴室A側下面からベース面11aに至る高さ寸法と、各側部リブ7の下端面から防水パン1の上面1aに至る高さ寸法とが、略同一に形成されている。これにより、支持枠8の下枠支持片52に係止された下枠11は、そのベース面11aが防水パン1の上面1aと略面一に配設され、且つ浴室A側の下面および両側部リブ7,7の下端面7aが、支持枠シール部材56の水平部分56aを幾分押し潰して設置される。したがって、支持枠シール部材56の水平部分56aは、均一且つ適度に押し潰されて安定なシール性を発揮する。
【0038】
同様に、支持枠8は、支持枠シール部材56を介在した状態で取付片53により正面リブ5に固定されるが、この状態で支持枠8の下枠支持片52は両側部リブ7の脱衣室側端面7bに当接するようになっている。すなわち、支持枠8を正面リブ5に適切に固定すると、支持枠シール部材56の鉛直部分56bが幾分押し潰された状態となる。したがって、この場合も、支持枠シール部材56の鉛直部分56bは、均一且つ適度に押し潰されて安定なシール性を発揮する。
【0039】
このように支持枠8廻りでは、支持枠シール部材56により上下方向および見込み方向においてシールが為されるが、見付け方向においては、一方、図2(b)に示すように、各側部リブ7の内側面に配設した一対の側部シール部材58,58により、シールが為されるようになっている。各側部シール部材58は、側部リブ7の内側面に貼着され、その上端面は上記の縦枠シール部材46に、前端面は下枠シール部材47に、さらに下端面は支持枠シール部材56の水平部分56aに密着している。これにより、支持枠8廻りの見付け方向の両側部がシールされている。
【0040】
ここで、図5ないし図7を参照して、折戸枠3の防水パン1および脱衣室床Baへの取付手順について、簡単に説明する。先ず、図5に示すように、支持枠シール部材56を貼着した支持枠8を、両側部リブ7,7間に位置合わせしておいて、正面リブ5にねじ止め固定する。次に、両側部リブ7,7の内側面に、それぞれ側部シール部材58,58を貼着する(図2(b)参照)。
【0041】
ここで、予め四周を枠組みし、且つ両縦枠シール部材46,46および下枠シール部材47を貼着した折戸枠3を持ち込み、下枠11の浴室A側前端を防水パン1の切欠き部6にあてがうように位置合わせしてから、これを鉛直姿勢になるように回動させ、支持枠8の係止部54に下枠11の係止受け部32が係止されるようにして、折戸枠3を設置する(図6参照)。そして、最後に下枠見切り片を脱衣室床にねじ止めする(図7参照)。
【0042】
以上のように、本実施形態では、防水パン1の切欠き部6と折戸枠3との接合部分において、一対の縦枠シール部材46,46と下枠シール部材47とにより一次シールが為され、且つ支持枠シール部材56と一対の側部シール部材58,58とにより二次シールが為されるようになっている。すなわち、経年変化等により縦枠シール部材46や下枠シール部材47の部分から排水が漏れることがあっても、支持枠シール部材56および側部シール部材58により、これを確実にシールすることができる。
【0043】
特に、支持枠シール部材56は、両側部リブ7,7の下端面に密着するため、シールの難しい見付け方向の両端部のシールを確実に行うことができ、排水の側方から漏れを確実に防止することができる。なお、本発明は、上記の折戸は元より、防水パンの切欠き部に設置される2枚引戸、3枚引戸、片引戸、浴室ドア等の各種の建具に適用できることは、いうまでもない。また、浴室の他、シャワー室等の、防水パンを持つ各種水場にも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の建具の防水パンへの取付構造によれば、防水パンの切欠き部と枠体の下端部との間から排水が漏れることがあっても、シール部材の正面リブと支持枠との間に介設した鉛直部分、および側部リブの下端面および枠体の下面と支持枠との間に介設した水平部分で、更なる排水の漏れが阻止されるため、防水パンの切欠き部と枠体の下端部との間を、二重にシールすることができ、この部分を確実にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建具の防水パンへの取付構造を適用した浴室の折戸枠廻りの拡大縦断面図である。
【図2】実施形態に係る建具の防水パンへの取付構造を適用した折戸枠廻りの横断面図(同図(a))および正面図(同図(b))である。
【図3】防水パンの切欠き部廻りの斜視図である。
【図4】防水パンの切欠き部廻りと支持枠との関係を表した斜視図である。
【図5】折戸枠の防水パンへの取付手順(1)を示す折戸枠廻りの拡大縦断面図である。
【図6】折戸枠の防水パンへの取付手順(2)を示す折戸枠廻りの拡大縦断面図である。
【図7】折戸枠の防水パンへの取付手順(3)を示す折戸枠廻りの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 防水パン、1a 上面、2 折戸、3 折戸枠、4 立上げ部、5 正面リブ、6 切欠き部、7 側部リブ、7a 下端面、7b 脱衣室側端面、8 支持枠、11 下枠、11a ベース面、12 縦枠、16 切欠き上縁部、21 下枠本体、25 本体中空部、32 係止受け部、41 縦枠本体、46 縦枠シール部材、47 下枠シール部材、51 中空部、52 下枠支持片、53 取付片、54 係止部、56 支持枠シール部材、56a 水平部分、56b 鉛直部分、58 側部シール部材、A 浴室、B 脱衣室

Claims (7)

  1. 防水パンの一部を建具の枠体の下端部の形状に合わせて切欠き、この切欠き部と前記枠体の下端部とを水密に接合した建具の防水パンへの取付構造において、
    前記切欠き部を縁取るように前記防水パンの下面に一体に形成した左右一対の側部リブおよび正面リブと、
    前記正面リブに固定され、前記枠体の下端部を下支えすると共に前記一対の側部リブの下端面間に渡した支持枠と、
    前記支持枠から前記正面リブに亘って布設され、前記一対の側部リブの下端面および前記枠体の下面と前記支持枠との間をシールすると共に、前記正面リブと前記支持枠との間をシールするシール部材とを備えたことを特徴とする建具の防水パンへの取付構造。
  2. 前記支持枠は、前記一対の側部リブを越えて見付け方向に延在し、
    且つ前記シール部材は、見付け方向において前記支持枠と略同一長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具の防水パンへの取付構造。
  3. 前記支持枠には、脱衣室側に前記枠体の下枠の浴室側を支持する下枠支持片が立設されると共に、浴室側に前記正面リブに固定される取付片が垂設され、
    前記下枠の浴室側下面からベース面に至る高さ寸法と、前記各側部リブの下端面から防水パンの上面に至る高さ寸法とが、略同一に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の建具の防水パンへの取付構造。
  4. 前記支持枠は、前記シール部材を介在した状態で取付片により前記正面リブに固定され、且つこの状態で前記下枠支持片が前記両側部リブの脱衣室側端面に当接していることを特徴とする請求項3に記載の建具の防水パンへの取付構造。
  5. 前記下枠支持片には、脱衣室側に向かって突出する係止部が形成され、
    前記下枠の下面には、前記係止部に対し上方に抜止め状態で係止される係止受け部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の建具の防水パンへの取付構造。
  6. 前記枠体の左右の縦枠と前記下枠とは縦枠通しで接合され、且つ各縦枠の下端部の一部は切り欠かれて、前記切欠き部を構成する防水パンの切欠き上縁部に着座し、
    前記切欠き上縁部と前記各縦枠の下端との間に介設されると共に前記各縦枠の下端に先付けした一対の縦枠シール部材と、
    前記正面リブと前記下枠との間に介設されると共に前記下枠に先付けした下枠シール部材とにより、前記切欠き部と前記枠体の下端部とが水密に接合されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の建具の防水パンへの取付構造。
  7. 前記各側部リブの内側に密着する左右一対の側部シール部材を、更に備え、
    前記各側部シール部材は、前記各縦枠シール部材、前記下枠シール部材および前記シール部材に密着していることを特徴とする請求項6に記載の建具の防水パンへの取付構造。
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