JP3656375B2 - 通信ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LAN(Local Area Network)等にて相互に接続されるファクシミリ装置及び通信端末装置等から構成される通信ネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数のパソコン等の通信端末装置やファクシミリ装置をLAN等の通信ネットワークを用いて相互に接続し、パソコンからのデータをファクシミリ装置を介して送受信する構成が提案されている。このように構成すれば、公衆回線網を介してファクシミリ伝送制御手順に従ってパソコンからのデータを確実に送受信することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通信ネットワークに複数の公衆回線網がファクシミリ装置を介して接続されている場合、それぞれの通信回線状況(例えば使用中、未使用)は、パソコンから把握することは困難である。また、ユーザの意に基づいて、通信を確実に行わせるためには、通信ネットワークに接続されるファクシミリ装置の通信機能(読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別(アナログ、デジタル)等)をユーザが把握していなければならない。すなわち、ユーザは、ファクシミリ装置の通信機能に適合させて、送信画データをパソコン等からファクシミリ装置に対して送信しなければならない。
【0004】
さらに、通信ネットワークに複数のファクシミリ装置が接続されている場合、ユーザは複数のファクシミリ装置の中から、送信画データに応じて、適合するファクシミリ装置を選択しなければならない。加えて、選択したファクシミリ装置が他の処理のために、使用することができない場合は、改めて別のファクシミリ装置を選択し、そのファクシミリ装置の通信機能に適合した設定を行わなければならなかった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その目的は、通信回線を効率良く使用することが可能な通信ネットワークシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、画データを公衆回線網を介して送信する複数のファクシミリ装置と、前記複数のファクシミリ装置の通信機能を収集する収集手段及び送信先のファクシミリ装置の通信機能をそのFAX番号に関連づけて登録する手段を有する通信端末装置とを構内通信網にて相互に接続した通信ネットワークシステムであって、前記登録手段にて登録されているFAX番号に画データを送信する場合に、このFAX番号に関連づけられた送信先のファクシミリ装置の通信機能と前記収集手段にて収集された通信機能とを比較し、前記構内通信網に接続されている複数のファクシミリ装置の中から送信先のファクシミリ装置の通信機能に適合するファクシミリ装置を自動的に選択する。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信ネットワークシステムにおいて、送信先のファクシミリ装置の通信機能と前記収集手段にて収集された通信機能とを比較した際に、それらの通信機能の全項目が適合しない場合には、読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別の順に優先して、画データを送信するファクシミリ装置を選択する。
【0009】
なお、以下に述べる発明の実施の形態において、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に記載の「通知手段」は通信プロトコル制御部23に相当し、「収集手段」は通信プロトコル制御部26に相当し、「制御手段」はMPU11,ROM12及びRAM13に相当し、「通信端末装置」はパソコン4に相当する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を具体化した実施形態及び参考例に共通する構成を図面を用いて説明する。
【0011】
図1に示すように、LANの通信ネットワークは、第1ファクシミリ装置1、第2ファクシミリ装置2、ファイルサーバ3、複数のパソコン4、スキャナ5、複数のプリンタ6の各装置及び各装置1〜6間を接続する同軸ケーブル7から構成されている。
【0012】
第1ファクシミリ装置1、第2ファクシミリ装置2、ファイルサーバ3、複数のパソコン4、スキャナ5、複数のプリンタ6は、同軸ケーブル7に接続するインターフェースを内蔵している。同軸ケーブル7にはトランシーバ33が接続され、インターフェースとトランシーバ33との間はトランシーバケーブル35にて接続されている。
【0013】
図2に示すように、第1ファクシミリ装置1は、MPU11、ROM12、RAM13、読取部14、記録部15、操作部16、表示部17、画像メモリ18、コーデック19、モデム20、NCU21、データ変換部22、通信プロトコル制御部23及びネットワークインターフェース24から構成されるとともに、各部11〜24がバス25を介してそれぞれ接続されている。
【0014】
MPU11は、ファクシミリ装置1を構成する各部を制御する。ROM12は、ファクシミリ装置1を制御するためのプログラムを記憶する。また、ROM12には、SNMPプロトコルに対応するデーモン・プロセスが常駐する。RAM13は、ファクシミリ装置1の送受信に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0015】
読取部14は、原稿上の画像データを読み取って、白黒2値のイメージデータを出力する。記録部15は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画データを記録紙上に記録する。
【0016】
操作部16は、電話番号を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)16a、短縮番号の登録、短縮番号から発信するするための短縮キー16b、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー16c等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる表示部17は、第1ファクシミリ装置1の動作状態等の各種情報の表示を行う。
【0017】
画像メモリ18は、受信画データ、読取部14で読み取られた画データ及びスキャナ5で読み取られた画データを一時的に記憶する。コーデック19は、読取部14及びスキャナ5にて読み取られた画データを送信のためにMH,MR,MMR方式等により符号化(エンコード)する。また、コーデック19は、受信画データを復号(デコード)する。
【0018】
モデム20は、T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等に従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU21は、通信回線L1の閉結及び開放を行うとともに、相手先のFAX番号に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出する機能等を備えている。
【0019】
データ変換部22は、通信回線L1を介して受信したMH、MR、MMR方式等の画データを、LAN上における複数のパソコン4にとって、扱い易い形式にするために、TIFF、BMP、GIF、JPEG、PCX、DCX等に従ったデータ形式に変換する。また、データ変換部22は、パソコン4から送出される前記TIFF等の送信画データを、MH、MR、MMR方式等の画データに変換する。
【0020】
通信プロトコル制御部23は、ネットワークインターフェース24を介してLAN上の装置との間の通信を制御するためのものである。これを便宜上、OSI(Open Systems Interconnection:開放型システム間相互接続)参照モデルを用いて以下に説明する。すなわち、OSI参照モデルにおけるセッション層(第5層)以上では、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol:メール送信プロトコル)、POP(Post Office Protocol:メール受信プロトコル)、FTP(File Transfer Protocol:ファイル転送プロトコル)、TELNET(遠隔コンピュータ操作)等によって通信を制御する。
【0021】
同じく、トランスポート層(第4層)はTCP(Transmission Control Protocol:伝送制御プロトコル)及びUDP(User Datagram Protocol)によって通信を制御する。同じく、ネットワーク層(第3層)及びデータリンク層(第2層)の一部はIP(Internet Protocol:ネットワーク間プロトコル)によって通信を制御する。ちなみに、前記以外のデータリンク層(第2層)及び物理層(第1層)には、例えばIEEE802.3(イーサネット)等がある。なお、第2ファクシミリ装置2も、第1ファクシミリ装置1と同様な構成であって、通信回線L2を有している。
【0022】
図3に示すように、ネットワークインターフェース24はネットワークコントローラ31、シリアルインターフェースアダプタ32及びトランシーバ33(イーサネット規格)から構成されている。なお、ネットワークインターフェース20としては、例えば、ネットワークコントローラ31、シリアルインターフェースアダプタ32及びトランシーバ33を1つのLSIとして構成したものや、ネットワークコントローラ31及びシリアルインターフェースアダプタ32を1つのLSIとして構成したもの等がある。
【0023】
10Base5に対応したネットワークコントローラ31は、データを例えば第1ファクシミリ装置1から同軸ケーブル7上へ適正に送出するために、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式に従って通信ネットワークのアクセス制御を行う機能を有している。シリアルインターフェース33は、第1ファクシミリ装置1から同軸ケーブル7上へ送出されるデータをパラレルデータからシリアルデータに変換する。また、シリアルインターフェース33は、同軸ケーブル7上に伝送されるシリアルデータをパラレルデータに変換して第1ファクシミリ装置1へ出力する。トランシーバ33は、第1ファクシミリ装置1を同軸ケーブル7と接続する。
【0024】
上記ネットワークインターフェース24におけるネットワークコントローラ31及びシリアルインターフェースアダプタ32は、第1ファクシミリ装置1内に一体的に組み込まれている。第1ファクシミリ装置1の側部には、D−Subコネクタ34が設けられている。トランシーバ33はトランシーバケーブル35(イーサネット規格)の一端に接続され、そのトランシーバケーブル35の他端にはD−Subコネクタ36が接続されている。そして、トランシーバ33を例えばタップ37により同軸ケーブル7の途中に接続するとともに、D−Subコネクタ36を第1ファクシミリ装置1のD−Subコネクタ34に接続することにより、第1ファクシミリ装置1と同軸ケーブル7との間でネットワークインターフェース24を介したデータの伝送が可能となる。なお、第2ファクシミリ装置2も同様な構成を有している。
【0025】
ファイルサーバ3は、パソコン4から転送されてくる各種データを蓄積するとともに、パソコン4からの命令に従って指定された各種データを他の装置(例えば第1ファクシミリ装置1、第2ファクシミリ装置2及びプリンタ6等)に転送する機能を有している。
【0026】
図4に示すように、パソコン4は、前記通信プロトコル制御部23及びネットワークインターフェース24と同様な通信プロトコル制御部26及びネットワークインターフェース27を内蔵している。また、パソコン4は、SNMP(Simple Network Management Protocol:簡易ネットワーク管理プロトコル)によってネットワークに接続されているエージェント(例えば第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2等)のもつ管理情報のデータベース(MIB:Management Information Base)にアクセスし、情報を集める。
【0027】
スキャナ5は、パソコン4からの命令に従って、スキャナ5の原稿載置板上に載置された原稿を読み取る。プリンタ6は、パソコン4からの命令に従って、パソコン4及びファイルサーバ3から転送されてくる各種データを記録紙に記録する。
【0028】
次に、マネージャ(パソコン4)とエージェント(第1ファクシミリ装置1又は第2ファクシミリ装置2)との間において、SNMPプロトコルによって行われるやりとりとを、図5に示す説明図を用いて説明する。
【0029】
まず、マネージャから指定の管理情報(例えば第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能等)を要求するための「GET REQUEST」コマンドが発行されると、エージェントは「GET RESPONSE」コマンドによって、その要求に対応する管理情報をマネージャに対して応答する。
【0030】
続いて、マネージャから指定の管理情報の次に位置する管理情報を要求するための「GET NEXT」コマンドが発行されると、エージェントは、前記「GET REQUEST」コマンドと同様に「GET RESPONSE」コマンドによって、その要求に対応する管理情報をマネージャに対して応答する。
【0031】
そして、マネージャからの「GET REQUEST」コマンド及び「GETNEXT」コマンドに対するエージェントからの「GET RESPONSE」コマンドによる応答が、要求する管理情報とは異なる応答であった場合は、これ以上管理情報のデータがないことをマネージャは知る。
【0032】
また、マネージャはエージェントに対して、「SET」コマンドを用いてエージェントが有する管理情報を変更することができる。さらに、エージェントは、マネージャに対して、「TRAP」コマンドを用いて自身の状態を通知することもできる。
【0033】
[参考例1]
以上のように構成された通信ネットワークシステムにおいて、パソコン4から送出する画データを第1ファクシミリ装置1又は第2ファクシミリ装置2に接続された通信回線L1又はL2を介して送信する場合の動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は、パソコン4に搭載されているプログラムと、第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2のROM12に記憶されるプログラムとに基づいて、パソコン4のMPU(図示略)と、第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2のMPU11とにより実行される。
【0034】
まず、S1においては、パソコン4の画面上に表示される項目(例えば、送信先のFAX番号、送信ファイル名、原稿サイズ、解像度、通信回線の種別(アナログ、デジタル)等)に対して、キーボードからデータ入力が行われ、画面上の「送信ボタン」(図示略)がマウス等でクリックされる。
【0035】
S2においては、パソコン4において、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2に対してSNMPプロトコルを実行させるためのアプリケーションが起動される。
【0036】
S3においては、パソコン4から第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2に対して、順次「GET REQUEST」コマンド及び「GET NEXT」コマンドが発行される。
【0037】
S4においは、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2に常駐しているデーモン・プロセスから「GET RESPONSE」コマンドによって、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能(例えば読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別等)が順次パソコン4に対して通知される。
【0038】
S5においては、前記S4において通知された第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能がパソコン4に記憶される。
S6においては、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能が、前記S1において入力された条件を満足しているか否かが判断される。具体的には、前記S4において得られた第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能(記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別等)が、それぞれS1においてユーザにより入力された原稿サイズ、解像度、通信回線の種別を満足しているか否かが判断される。ここで、送信側のパソコン4における原稿サイズとは、受信側の第1ファクシミリ装置1等における記録紙サイズのことである。
【0039】
そして、少なくとも1台のファクシミリ装置(第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2)が条件を満足している場合はS7に移行する。一方、すべてのファクシミリ装置が条件を満足していない場合はS9に移行する。
【0040】
S7においては、前記S1においてユーザが入力した要求条件を満足するファクシミリ装置が、少なくとも1台ある場合は、パソコン4の画面上にその旨が表示される。具体的には、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の両方が条件に満足している場合であれば、例えば「第1ファクシミリ装置1…OK」、「第2ファクシミリ装置2…OK」とパソコン4の画面上に表示される。また、第1ファクシミリ装置1が条件を満足し、第2ファクシミリ装置2が条件を満足していない場合は、例えば「第1ファクシミリ装置1…OK」、「第2ファクシミリ装置2…NG」とパソコン4の画面上に表示される。
【0041】
S8においては、前記S6の条件を満足するファクシミリ装置が、パソコン4により選択される。この選択において、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の両方が条件を満足する場合においては、第1ファクシミリ装置1が優先的に選択される。そして、パソコン4から選択されたファクシミリ装置に対して送信要求を示す信号、FAX番号及び送信ファイル名が送出される。また、パソコン4からファイルサーバ3に対して送信画データが転送される。すると、選択されたファクシミリ装置から、前記S1において入力されたFAX番号に対して発呼が行われる。そして、前記S1において入力された送信ファイル名に基づいて、ファイルサーバ3から送信画データが読み出される。続いて、読み出された画データが選択されたファクシミリ装置を介して送信される。
【0042】
S9においては、前記S6において条件を満足していない旨の表示が、パソコン4の画面上に表示される。具体的には、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の両方が条件に満足していない場合であるため、例えば「第1ファクシミリ装置1…NG」、「第2ファクシミリ装置2…NG」とパソコン4の画面上に表示される。
【0043】
以上、詳述したように参考例1によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
・SNMPプロトコルにより、パソコン4からの要求により、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の通信機能が通知される。このため、パソコン4からの要求により、パソコン4のユーザは、常に最新の通信機能を把握することができる。また、通信ネットワークに複数のファクシミリ装置が接続された場合にあっては、送信画データの原稿サイズ、解像度、通信回線の種別等に基づいて、画データを送信するファクシミリ装置を自動的に選択させることもできる。従って、パソコン4のユーザが、送信画データの内容に応じて、ファクシミリ装置を選択する必要はない。
【0044】
加えて、通信ネットワークにファクシミリ装置が新たに増設された場合であっても、パソコン4のユーザからの要求により、増設されたファクシミリ装置の通信機能を素早く得ることができる。よって、パソコン4のユーザは、通信ネットワークに増設されたファクシミリ装置の通信機能を簡便に知ることができる。
【0045】
[第1の実施形態]
この第1の実施形態は、請求項1に記載の発明を具体化したものである。
【0046】
各パソコン4に登録されている送信先のファクシミリ装置の通信機能に応じて、送信時に通信ネットワークに接続されるファクシミリ装置を選択するときの動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、前記参考例1におけるS2〜S5の処理が予め実行され、パソコン4(クライアント)は、通信ネットワークに接続されたファクシミリ装置の通信機能を既に得ているものとする。
【0047】
S11においては、パソコン4の画面上に表示される項目(例えば、送信先のFAX番号、送信ファイル名、原稿サイズ、解像度、通信回線の種別(アナログ、デジタル)等)に対して、キーボードからデータ入力が行われ、画面上の「送信ボタン」(図示略)がマウス等でクリックされる。
【0048】
S12においては、前記S11において入力されたFAX番号が、自身のパソコン4に登録されているFAX番号であるか否かが判断される。登録されていないFAX番号の場合は、S13に移行する。一方、登録されているFAX番号の場合はS14に移行する。
【0049】
S13においては、前記S11において入力されたFAX番号が登録されていない番号である旨の表示が、送信元のパソコン4の画面上に表示され、この処理が終了される。
【0050】
S14においては、予めSNMPの起動により得らているLANに接続されたファクシミリ装置の通信機能と、図8に示すようにパソコン4に登録されているFAX番号に対応する通信機能(記録紙サイズ、解像度、通信速度等)とが比較される。ここで、通信機能表T1は、送信先のFAX番号に対応した相手先のファクシミリ装置における通信機能を示す表である。
【0051】
S15においては、送信先の通信機能に適合するファクシミリ装置が、LANに接続されているファクシミリ装置の中から選択される。具体的には、第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2のうちのどちらかが選択される。このとき、ファクシミリ通信機能の全項目が適合しない場合は、ファクシミリ通信機能の項目のうち、読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別の順に優先されて決定される。すなわち、パソコン4から選択されたファクシミリ装置に転送する画データの幅(原稿幅)が、第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2の読み取り可能原稿幅よりも大きい場合は、送信原稿が読みとれない。一方、パソコン4から選択されたファクシミリ装置に転送する画データの幅(原稿幅)が、第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2の読み取り可能原稿幅よりも小さい場合は、受信側の記録紙の左右に余白等が発生する。従って、読み取り原稿幅を記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別よりも優先させているのである。
【0052】
次に、送信側の画データ、すなわち原稿サイズ(副走査方向のサイズ)より受信側の記録紙サイズが大きい場合は、受信側の記録紙に余白が生じる。このため、受信側の記録紙が無駄になる。一方、送信側の原稿サイズより受信側の記録紙サイズが小さい場合は、送信画データが縮小されて記録紙に記録される。このため、受信側において、送信画データが見ずらくなるおそれが発生する。従って、記録紙サイズを解像度、通信回線の種別よりも優先させているのである。
【0053】
次に、解像度と通信回線の種別との比較においては、解像度を優先する。すなわち、通信回線L1とL2との通信速度が異なる場合、具体的には、例えば通信回線L1がスーパーG3機能(最高通信速度33.6kbps)に接続され、通信回線L2がG3機能(最高通信速度14.4kbps)に接続されている場合である。従って、通信回線の種別とは、換言すれば通信速度を示すことになる。
【0054】
よって、通信速度が遅ければ通信料金は高くなるが、通信速度を優先して解像度を低下させると、受信側においては画質の劣化が大きくなることは明らかである。このため、解像度は通信速度よりも優先させているのである。従って、FAX番号に対応する通信機能は、読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別の順に優先される。そして、その結果に基づいて、通信ネットワークに接続される第1ファクシミリ装置1または第2ファクシミリ装置2から適合したものが選択されるように構成されている。
【0055】
S16においては、パソコン4から送信要求を示す信号、FAX番号及び送信ファイル名が、前記S15において選択されたファクシミリ装置に対して送出される。また、パソコン4から送信画データがファイルサーバ3に対して転送される。
【0056】
S17においては、選択されたファクシミリ装置から、前記S1において入力されたFAX番号に対して発呼が行われる。S18においては、前記S1において入力された送信ファイル名に基づいて、ファイルサーバ3から送信画データが読み出される。そして、読み出された画データが、選択されたファクシミリ装置を介して送信される。
【0057】
以上、詳述したように第1の実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
・パソコン4に登録されたFAX番号に対して送信する場合は、送信先のファクシミリ装置における通信機能と、送信画データの情報(原稿サイズ、解像度、通信回線の種別等)とが比較され、適合するファクシミリ装置が自動的に選択される。このとき、読み取り原稿可能幅、記録紙サイズ、解像度、通信速度(通信回線の種別)の順に優先される。このため、受信側の記録紙に余白が生じたり、受信側の記録紙が無駄になったりすることはない。また、受信側において、送信画データが縮小されて記録紙に記録されることがなく、送信画データが見ずらくなることはない。従って、送信先の通信機能に基づいて、画データを確実に受信側へ送信することができる。
【0058】
[参考例2]
第1ファクシミリ装置1と第2ファクシミリ装置2との通信機能が、パソコン4から設定された条件(原稿サイズ、解像度、通信回線の種別(アナログ、デジタル)等)と同等であって、且つ第1ファクシミリ装置1と第2ファクシミリ装置2とが同等な通信機能を有している場合において、第1ファクシミリ装置1又は第2ファクシミリ装置2から画データを送信するときの動作について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0059】
S21においては、パソコン4の画面上に表示される項目(例えば、送信先のFAX番号、送信ファイル名、原稿サイズ、解像度、通信回線の種別等)に対して、キーボードからデータ入力が行われ、画面上の「送信ボタン」(図示略)がマウス等でクリックされる。
【0060】
S22においては、先ずパソコン4から第1ファクシミリ装置1に対して送信要求を示す信号、FAX番号及び送信ファイル名が送出される。また、パソコン4からファイルサーバ3に対して送信画データが転送される。
【0061】
S23においては、第1ファクシミリ装置1が使用中か否かが判断される。第1ファクシミリ装置1が使用中の場合はS24に移行する。一方、第1ファクシミリ装置1が使用中でない場合はS28に移行する。
【0062】
S24においては、第1ファクシミリ装置1が第2ファクシミリ装置2に対して送信要求を示す信号を送出する。すなわち、第1ファクシミリ装置1は、現在使用中であるため、パソコン4からの送信要求をすぐには受け入れることができない。このため、第1ファクシミリ装置1は、第2ファクシミリ装置2に送信要求を示す信号を送出しているのである。
【0063】
S25においては、第2ファクシミリ装置2が使用中か否かが判断される。第2ファクシミリ装置2が使用中の場合はS26に移行する。一方、第2ファクシミリ装置2が使用中でない場合はS28に移行する。
【0064】
S26においては、通信ネットワークに接続されている第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の両方とも、現在他の処理のために使用中であるため、使用中である旨の信号が、送信要求を送出したパソコン4に送出される。
【0065】
S27においては、送信要求を送出したパソコン4の画面上に、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2が使用中である旨のメッセージが表示される。
【0066】
一方、前記S25において第1ファクシミリ装置1が使用中でない場合、及び前記S25において第2ファクシミリ装置2が使用中でない場合は、S28に移行して、前記S22においてパソコン4から転送された送信画データが、前記S21において入力された送信ファイル名に基づいて、ファイルサーバ3から読み出される。
【0067】
S29においては、前記S21において入力されたFAX番号に対して発呼が行われる。S30においては、送信先に対して画データが送信される。
以上、詳述したように参考例2によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
【0068】
・第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2との通信機能が、パソコン4から設定された条件(原稿サイズ、解像度、通信回線の種別等)と同等であって、且つ第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2とが同等な通信機能の場合、パソコン4から送信要求を示す信号を第1ファクシミリ装置1に対して送出するとともに、送信画データをファイルサーバ3に対して転送したとき、第1ファクシミリ装置1が使用中の場合、換言すれば現在他の処理を実行しており、送信要求されても、その要求に応答することができない場合は、第1ファクシミリ装置1が第2ファクシミリ装置2に対して送信要求を転送する。
【0069】
そして、第2ファクシミリ装置2が使用可能な場合は、ファイルサーバ3から読み出された送信画データが、第2ファクシミリ装置2を介して送信される。このため、送信可能な他のファクシミリ装置が見いだされるまでは、ファクシミリ装置間において、通信ネットワークを介して送信要求を示す信号のみのやりとりが行われる。すなわち、送信画データは、送信するファクシミリ装置が決定するまで、ファイルサーバ3に記憶されているのみであって、送信要求を示す信号のように、あるファクシミリ装置から他のファクシミリ装置へ転送されることはない。このため、通信ネットワーク上には、送信要求を示す信号のみが転送されることになる。従って、通信ネットワーク上のトラフィックを極力少なくすることができる。
【0070】
・加えて、第1ファクシミリ装置1が使用中の場合は、第1ファクシミリ装置1から第2ファクシミリ装置2へ送信要求を示す信号が転送される。このため、通信ネットワークに接続される第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2を有効に使用することができる通信ネットワークシステムとなる。従って、通信ネットワークシステムに接続されるファクシミリ装置に接続される通信回線を効率良く利用することができる。
【0071】
[参考例3]
先ず、クライアント(例えば第1ファクシミリ装置1、第2ファクシミリ装置2及びパソコン4)とファイルサーバ3との間で行われる電子メールについて説明する。
【0072】
ここで、SMTPについて説明する。SMTPは、TCP/IPのアプリケーション・プロトコルの1つで、テキスト形式の電子メールを送信するためのプロトコルである。このSMTPによれば、電子メールを確実に能率的に伝送することができる。
【0073】
次に、ログイン手順について説明する。図10に示すように、先ずクライアント(第1ファクシミリ装置1、第2ファクシミリ装置2またはパソコン4)とファイルサーバ3との間が接続される。そして、クライアントは、例えばPAP(Password Authentication Protocol)に従って、ユーザIDとパスワードとをファイルサーバ3から「ACK」(Acknowledge;肯定応答)または「NAK」(Negative Acknowledge;否定応答)を受信するまで送信し続ける。「NAK」を受信すると、プロトコルで設定されている回数リトライし、そのすべてが「NAK」であれば接続を一旦開放した後、再接続する。「ACK」を受信すると、ファイルサーバ3へのログインが完了する。
【0074】
ファイルサーバ3へのログイン完了後、図11に示すように、SMTPにより電子メールを送信する。すなわち、まず、クライアントはファイルサーバ3に対してSMTPの接続要求をする。ファイルサーバ3は接続可能であれば、応答コード「220」(ファイルサーバ3の準備完了)をクライアントへ返す。さらに、クライアントが「HELO」コマンドで自分自身のIPアドレスを送信し、ファイルサーバ3がクライアントのIPアドレスを認識できれば、応答コード「250」(リクエストされたコマンドを正常に終了)とファイルサーバ3のIPアドレスとを返す。この後、クライアントがメールの送信を行い、送信が完了すると、「QUIT」コマンドを送信する。これに応じて、ファイルサーバ3が応答コード「221」(コネクションのクローズ(QUITに対する応答))を返すと、SMTPが終了する。電子メールの送信完了後、クライアントは、ファイルサーバ3からログオフして、接続断する。
【0075】
次に、POPについて説明する。前記のSMTPは電子メールを送信するためのプロトコルであるが、POPはファイルサーバ3から電子メールを読み出すためのプロトコルである。POPの基本的な通信手順は、大きく3つのフェーズに分けることができる。最初はファイルサーバ3に接続してユーザの確認を行うフェーズ、次にメールボックスの読み出しを行うフェーズ、最後にメールボックスの状態を更新するフェーズである。ここで、メールボックスの状態とは、メールの受信数や各メールの読み出し状態(既読/未読)等の情報である。
【0076】
次に、クライアント(パソコン4)から通信ネットワークに接続される第1ファクシミリ装置1の通信機能を、電子メールによって通知させる場合のパソコン4、ファイルサーバ3及び第1ファクシミリ装置1の動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0077】
S41においては、パソコン4から第1ファクシミリ装置1に対して、通信機能を電子メールで返信させる旨の電子メールが送信される。具体的には、パソコン4からファイルサーバ3のメールボックス、すなわち第1ファクシミリ装置1のメールボックスに通信機能を電子メールで返信させる旨の電子メールが送信される。
【0078】
S42においては、第1ファクシミリ装置1は、ファイルサーバ3における自身宛のメールボックスに電子メールが到着するのが待たれる。なお、電子メールの到着の検出を頻繁に実行させるためには、第1ファクシミリ装置1におけるメールの到着に関する設定を、例えば数分程度に設定する必要がある。
【0079】
S43においては、到着した電子メールの内容が、第1ファクシミリ装置1が有する通信機能の通知を要求するメールであるか否かが判断される。通信機能の通知を要求する電子メールである場合はS44に移行する。一方、通信機能の通知を要求する電子メールでない場合は、この処理を終了する。
【0080】
S44においては、電子メールを送信してきたパソコン4に対して、第1ファクシミリ装置1の通信機能を電子メールで返信する。すなわち、例えばパソコン4(PC No.2)から第1ファクシミリ装置1が有する通信機能の通知を要求する電子メールが送信された場合には、図13に示すように、「To(宛先)」、「From(差出人)」が入れ替えられるとともに、「Subject(標題)」の欄には、例えば「Setting FAX No.1」が書き込まれる。そして、本文には、第1ファクシミリ装置1の通信機能として、読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別(アナログ、デジタル)等の各種情報を書き込み、電子メールを送信してきたパソコン4に対して返信する。その結果、パソコン4のユーザは、第1ファクシミリ装置1からの返信メールに基づいて、第1ファクシミリ装置1が有する通信機能を知ることができる。
【0081】
S45においては、パソコン4の画面上に表示される項目(例えば、送信先のFAX番号、送信ファイル名、原稿サイズ、解像度、通信回線の種別等)に対して、キーボードからデータ入力が行われ、画面上の「送信ボタン」(図示略)がマウス等でクリックされる。
【0082】
S46においては、第1ファクシミリ装置1の通信機能に応じた送信画データがパソコン4からファイルサーバ3に対して転送される。また、パソコン4から第1ファクシミリ装置1に対して、送信要求を示す信号、FAX番号及び送信ファイル名が送出される。
【0083】
S47においては、第1ファクシミリ装置1から、前記S41において入力されたFAX番号に対して発呼が行われる。S48においては、前記S41において入力された送信ファイル名に基づいて、ファイルサーバ3から送信画データが読み出される。そして、読み出された画データが、選択された第1ファクシミリ装置1を介して送信される。
【0084】
なお、第2ファクシミリ装置2も第1ファクシミリ装置1と同様な構成である。このため、パソコン4から第2ファクシミリ装置2に対して通信機能を要求する旨の電子メールを送信しても、前記第1ファクシミリ装置1と同様に第2ファクシミリ装置2の通信機能を電子メールにて返信させることができる。
【0085】
以上、詳述したように参考例3によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
・パソコン4から第1ファクシミリ装置1に対して通信機能を返信させる旨の電子メールを送信すると、第1ファクシミリ装置1は返信メールにて通信機能を通知する。このため、パソコン4から電子メールを送信したユーザは、第1ファクシミリ装置1の通信機能を知ることができる。
【0086】
また、パソコン4の使用者は、通信ネットワークに接続されているすべてのファクシミリ装置に対して、通信機能を返信させる旨の電子メールを送信すれば、すべてのファクシミリ装置の通信機能を得ることができる。このため、この通信機能に基づいて、通信ネットワークに接続されるファクシミリ装置の中から、所望に合致したファクシミリ装置を選択することができる。そして、選択したファクシミリ装置を介して、パソコン4からの画データを相手先に送信することができる。
【0087】
・既存のSMTP及びPOP、すなわち電子メールの機能を利用して、通信ネットワークに接続されているファクシミリ装置の通信機能を収集することができる。このため、通信ネットワークに接続されているファクシミリ装置の通信機能を収集するための特別なプロトコルを開発する必要はない。
【0088】
なお、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図6に示すフローチャートを実行させた後、図7に示すフローチャートを実行させるとともに、図9に示すフローチャート実行させるように構成しても良い。この場合、図7及び図9に示すデータ入力の処理(S11及びS21)は、省略するものとする。
【0089】
・図6に示すフローチャートにおけるS8において、第1ファクシミリ装置1及び第2ファクシミリ装置2の両方が条件を満足する場合は、ユーザの所望によって任意に選択することができるように構成しても良い。
【0090】
・図7に示すフローチャートにおけるS15において、適合するファクシミリ装置が通信ネットワークに接続されていない場合、送信元のパソコン4に対して、適合するファクシミリ装置が通信ネットワークに接続されていない旨を表示するようにしても良い。
【0091】
・図7に示すフローチャートにおけるS13の処理の後、通信機能表T1をパソコン4に作成する処理を設けても良い。このように構成すれば、パソコン4に登録されていないFAX番号の場合、通信機能表T1に登録を行うことができる。従って、再度この処理を実行させれば、適合するファクシミリ装置が選択されて画データを送信することができる。
【0092】
・図9に示すフローチャートにおいて、通信ネットワークに接続されるファクシミリ装置がn台、すなわち第1ファクシミリ装置1〜第nファクシミリ装置nの場合は、第1ファクシミリ装置1〜第n−1ファクシミリ装置n−1のRAM13には、転送先を示す情報として、第2ファクシミリ装置2〜第nファクシミリ装置nを示す転送内容のみを記憶していれば良い。このように構成すれば、通信ネットワークに接続されるすべてのファクシミリ装置に対して、順次自動的に送信指示を与えることができる。また、第nファクシミリ装置nが使用中の場合、送信要求を送出したパソコン4の画面上にメッセージが表示されるため、通信ネットワークのすべてのファクシミリ装置が使用中であることが分かる。
【0093】
図9に示すフローチャートにおけるS26において、使用中である旨の信号は、送信要求をしてきたパソコン4に対して送信する電子メールであっても良い。
・前記各実施形態では、ファクシミリ伝送制御手順としてITU−T勧告T.30について述べたが、同勧告T.30AnnexFによるファクシミリ通信、いわゆるスーパーG3に適用しても良い。また、デジタル回線でファクシミリ通信を行うG4に適用しても良い。
【0094】
・参考例2において、パソコン4からの送信画データをファイルサーバ3に転送するとともに、選択したファクシミリ装置に対して送信要求を示す信号を送出し、ファイルサーバ3から選択したファクシミリ装置に送信画データを転送する構成に代えて、パソコン4から直接選択したファクシミリ装置に送信画データを転送するように構成しても良い。このように構成すれば、ファイルサーバ3を通信ネットワークから省略することができるとともに、送信要求を示す信号を省略することができる。
【0095】
・パソコン4から電子メールによる要求があった場合に、通信ネットワークに接続されているファクシミリ装置の通信機能を電子メールで返信する構成に代えて、所定時間毎に各ファクシミリ装置から電子メールで、各パソコン4に通知するように構成しても良い。このように構成すれば、パソコン4から電子メールで通信機能を要求する電子メールを送信する必要がなくなるため、通信ネットワークのトラフィックを低減させることができる。
【0096】
さらに、上記実施形態より把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
・請求項1に記載の通信ネットワークシステムにおいて、送信画データをデータ蓄積装置に転送するとともに、送信要求を示す信号を送出する通信端末装置と、前記送信要求を示す旨の信号を受け取ったファクシミリ装置が使用中であって送信できない場合、他のファクシミリ装置に送信を要求する旨の信号を送出するファクシミリ装置とを備えた通信ネットワークシステム。
【0097】
なお、「データ蓄積装置」とは、前記参考例2におけるファイルサーバ3に相当する。
このように構成すれば、送信要求する旨の信号のみが、通信ネットワークを介して、他のファクシミリ装置に送出される。このため、通信ネットワーク上のトラフィックを低減させることができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、送信先となるファクシミリ装置の通信機能に基づいて、通信端末装置は、構内通信網に接続された複数のファクシミリ装置から画データを送信するためのファクシミリ装置を自動的に選択することができる。このため、通信ネットワークに接続されるファクシミリ装置を有効に使用することができる通信ネットワークシステムとなる。従って、通信ネットワークシステムに接続されるファクシミリ装置の通信回線を効率良く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態のLANの構成を示すブロック図。
【図2】ファクシミリ装置の構成を示すブロック図。
【図3】ネットワークインターフェースの構成を示すブロック図。
【図4】パソコンの内部構成を示すブロック図。
【図5】SNMPプロトコルのコマンドを説明するための説明図。
【図6】参考例1における送信時のファクシミリ装置及びパソコンの動作を
示すフローチャート。
【図7】第1の実施形態における送信時のファクシミリ装置及びパソコンの
動作を示すフローチャート。
【図8】FAX番号に対応する通信機能表を説明するための説明図。
【図9】参考例2における送信時のファクシミリ装置及びパソコンの動作を
示すフローチャート。
【図10】ファイルサーバへのログイン手順を示す説明図。
【図11】ファイルサーバへ電子メールを送信する手順を示す説明図。
【図12】参考例3における通信機能を通知させる場合の動作を示すフロー
チャート。
【図13】通信機能の返信メールを説明するための説明図。
【符号の説明】
1…ファクシミリ装置としての第1ファクシミリ装置、2…ファクシミリ装置としての第2ファクシミリ装置、4…通信端末装置としてのパソコン、11…制御手段としてのMPU、12…制御手段としてのROM、13…制御手段としてのRAM、23…通知手段としての通信プロトコル制御部。
Claims (2)
- 画データを公衆回線網を介して送信する複数のファクシミリ装置と、前記複数のファクシミリ装置の通信機能を収集する収集手段及び送信先のファクシミリ装置の通信機能をそのFAX番号に関連づけて登録する手段を有する通信端末装置とを構内通信網にて相互に接続した通信ネットワークシステムであって、
前記登録手段にて登録されているFAX番号に画データを送信する場合に、このFAX番号に関連づけられた送信先のファクシミリ装置の通信機能と前記収集手段にて収集された通信機能とを比較し、前記構内通信網に接続されている複数のファクシミリ装置の中から送信先のファクシミリ装置の通信機能に適合するファクシミリ装置を自動的に選択する通信ネットワークシステム。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、送信先のファクシミリ装置の通信機能と前記収集手段にて収集された通信機能とを比較した際に、それらの通信機能の全項目が適合しない場合には、読み取り可能原稿幅、記録紙サイズ、解像度、通信回線の種別の順に優先して、画データを送信するファクシミリ装置を選択する通信ネットワークシステム。
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