JP3654213B2 - 形鋼の冷却装置および冷却方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、形鋼の冷却装置および冷却方法に係り、さらに詳しくは、極厚H形鋼や極厚平行フランジ溝形鋼といった極厚の形鋼の冷却に用いて有効な形鋼の冷却装置および冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高層の建築構造物用の柱材として、フランジおよびウェブの肉厚が厚い極厚のH形鋼や平行フランジ溝形鋼などの形鋼が使用されている。これらの極厚の形鋼は、高強度、高靱性および高溶接性などの性能が求められ、この性能を得るために、前記極厚の形鋼を熱間圧延ライン中で冷却する冷却方法や冷却装置が多数提案されている。
【0003】
例えば、新日鉄技報第368号(1998)の78頁には、極厚H形鋼の中間圧延工程において、ウェブやフランジを水冷装置を用いて冷却しつつ、その厚み方向に圧下するという、いわゆる熱加工制御圧延法による極厚H形鋼の製造方法が記載されている。
【0004】
この熱加工制御圧延法における極厚の形鋼の冷却においては、フランジの外面および内面の冷却に加えて、ウェブ面も積極的に冷却する必要があり、このような極厚のH形鋼の冷却装置が、特開平6−31331号公報、特開平6−71301号公報、特開平6−297028号公報および特開平7−188763号公報に示されている。
【0005】
特開平6−31331号公報に示された冷却装置は、フランジの内面に近接して設けられた内面冷却ノズルを備える。特開平6−71301号公報に示された冷却装置は、粗ユニバーサルミルの前後面にフランジの内面に近接して設けられた内面冷却ノズルとR部内面冷却ノズルとを備える。これらの冷却装置では、内面冷却ノズルやR部内面冷却ノズルがフランジの内面に近接して設けられているために、搬送されるH形鋼の上下方向の反り、左右の曲がりおよび位置ズレなどによって、H形鋼が冷却ノズルと衝突するおそれがある。
【0006】
特開平6−297028号公報に示された冷却装置は、H形鋼のフランジの内面、ウェブの表面およびフィレット(フランジとウェブとの接続部)の内面に沿って設けられた壁面に冷却ノズルを備え、H形鋼の両フランジ間に配置されている。そのため、この冷却装置では、H形鋼の上下方向の反り、左右方向の曲がりやH形鋼の位置ズレなどによって、H形鋼が冷却装置と衝突するおそれがある。また、H形鋼のサイズが変更されるたびに冷却装置の交換が必要となり、生産ラインを停止しなければならない。
【0007】
特開平7−188763号公報に示された冷却装置は、H形鋼のフランジの内面およびウェブの上面に近接して配置される箱型の冷却部材を備える。この冷却装置では、ウェブの幅方向に分割された箱型の冷却部材が両フランジの内面間の寸法(以下、ウェブ内幅と表す)に応じて移動するため、H形鋼のウェブ内幅の変更に伴い冷却装置を交換する必要はない。しかし、箱型の冷却部材がH形鋼の両フランジ間に配置されているため、H形鋼の搬送中の上反り、左右曲がりや位置ズレなどによって、H形鋼が冷却装置と衝突するおそれがある。
【0008】
このように、従来のH形鋼の冷却装置は、いずれもフランジ内面用の冷却装置が両フランジ間に設けられているため、H形鋼の上方向の反り、左右方向の曲がりやH形鋼の位置ズレによって、H形鋼が冷却装置やノズルと衝突するおそれがある。
【0009】
両フランジ間を避けた位置に内面冷却装置が設けられたH形鋼の冷却装置が特開2001−129607号公報に提案されている。
【0010】
図4は、前記特開2001−129607号公報に提案された冷却装置を模式的に示す正面図である。同図において、冷却装置は、サイドガイドを兼ねた多孔板方式のフランジ外面冷却装置1、スプレー方式の上側フランジ内面冷却装置2および下側フランジ内面冷却装置3により構成されている。
【0011】
フランジ外面冷却装置1は、搬送ローラ4により搬送されるH形鋼Hの両側に設けられたサイドガイド1aに水噴射用の孔が複数設けられた構造であり、これらの孔から冷却水を噴射してH形鋼Hの外面を冷却する。
【0012】
上側フランジ内面冷却装置2は、サイドガイド1aの上部から、他方のサイドガイド1aの方向に張り出した上部支持部材2aに設けられたヘッダー管2bに複数の上ノズル2cが設けられている。下側フランジ内面冷却装置3は、サイドガイド1aの下方から他方のサイドガイド1aの方向に張り出した下部支持部材3aに設けられたヘッダー管3bに複数の下ノズル3cが設けられている。
【0013】
そして、同図において右側の上ノズル2cおよび下ノズル3cは、H形鋼Hの右側のフランジの内面に冷却水を噴射するように噴射角度θが設定されている。同様に左側の上ノズル2cおよび下ノズル3cは、H形鋼Hの左側のフランジの内面に冷却水を噴射するように噴射角度θが設定されている。
【0014】
この冷却装置では、上ノズル2cおよび下ノズル3cは、H形鋼Hの両フランジ間に設けられていないため、H形鋼Hの左右方向の曲がりやH形鋼Hの位置ズレによって、H形鋼Hが上ノズル2cまたは下ノズル3cと衝突するおそれはない。また、この冷却装置は、フランジ外面冷却装置1がサイドガイド1aを兼ねているため、H形鋼Hの両フランジの外面間の寸法(以下、ウェブ高さと表す)が変わることにより、上ノズル2cおよび下ノズル3cの水平方向の位置を設定し直す必要はない。
【0015】
しかし、前記の構造の冷却装置では、上側フランジ内面冷却装置2のヘッダー管2bおよび上ノズル2cが他方のサイドガイド1aの方向に張り出した上部支持部材2aにより支持されている。すなわち、上部支持部材2aはH形鋼Hのフランジに比較的近い上方位置に設けられている。そのため、H形鋼Hの上方向の反りにより、H形鋼Hが上部支持部材2aなどに衝突するおそれがある。
【0016】
また、左右のヘッダー管2bが互いに近接しているため、ウェブ内幅が小さいH形鋼Hを冷却する場合に、左右の上ノズル2cを所定の位置に設定しようとすると、左右のヘッダー管2b同士および左右の上ノズル2c同士が互いに干渉することがある。これを避けるために、左右の上ノズル2cを互いに干渉しない位置に設定すると噴射角度θが小さくなり、左右の上ノズル2cから噴射される冷却水によるフランジの内面冷却が効果的におこなえないおそれがある。この現象は、下側フランジ内面冷却装置3の場合にも生じる。
【0017】
さらに、H形鋼Hに高圧の冷却水が噴射されると、H形鋼Hの表面に付着しているスケールが冷却水の噴射により剥離して落下する。このスケールは、熱間圧延により材料の新生面が発生する都度生成するため、H形鋼Hの中間圧延のような複数パスの繰り返し圧延の場合には、冷却水が噴射される各パスにおいてスケールが剥離して落下する。そのため、一方のサイドガイド1aから他方のサイドガイド1aの方向に張り出した下部支持部材3aに設けられた前記下ノズル3cに、冷却時に剥離したスケールが落下して付着するおそれがある。
【0018】
このように、下ノズル3cにスケールが付着すると、徐々にスケールが堆積し、放置するとノズル詰まりが発生し、また、下ノズル3cの噴射角度の設定機構などが機能しなくなるおそれがある。したがって、冷却装置の安定稼働のためには、下ノズル3cに堆積するスケールの除去を頻繁に行う必要があり、そのための工数が必要となる。
【0019】
ところで、極厚の形鋼を熱間圧延ラインで製造する際にフィレットが他の部分より高温となり、圧延された極厚の形鋼の横断面における組織が不均一になることがある。これを避けるために、粗圧延による中間材の圧延の際にフィレットの内面を集中的に冷却する方法が採用されることがある。しかし、前記の特開2001−129607号公報に提案された冷却装置を用いてフィレットの内面を集中的に冷却しようとすると、上ノズル2cの噴射角度θが小さいために冷却水をフィレットの内面に集中して噴射することが極めて難しく、冷却水がフランジの内面にも噴射される。これを防止するために、上ノズル2cの噴射角度θを大きくするために、上部支持部材2aを他側のサイドガイド1aの方向に張り出すと、左右の上ノズル2cの位置がより接近し、冷却可能なH形鋼のウェブ内幅がさらに制限されることになる。これは、下ノズル3cの場合も同様である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、H形鋼や平行フランジ溝形鋼などの形鋼を中間圧延あるいは仕上げ圧延などの熱間圧延後に冷却する際に、ウェブ内幅の小さい形鋼であってもそのフランジおよびフィレットの内面を効果的に冷却することができ、また、冷却水の噴射により落下したスケールがノズルなどに堆積するのを防止することのできる形鋼の冷却装置および冷却方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は次の(1)の形鋼の内面冷却装置と、(2)の形鋼の冷却装置と(3)の形鋼の冷却方法にある。
【0022】
(1)形鋼の搬送経路にパスラインを挟んで設けられ、互いに接離する方向に移動する一対のサイドガイドと、前記一対のサイドガイドそれぞれの上方または下方の少なくとも一方にパスラインに沿って千鳥状に設けられ、パスラインに対して他側のフランジの内面を冷却する複数の内面冷却ノズルと、前記内面冷却ノズルの噴射方向を調整する噴射方向調整機構とを備え、前記一対のサイドガイドの下方に設けられた内面冷却ノズルを、サイドガイドの前面より反パスライン側に設けることを特徴とする形鋼の内面冷却装置。また、一対のサイドガイドの下方に設けられた内面冷却ノズルの先端に向けて水または空気を噴射するスケール除去用のノズルを設けるのが好ましい。さらに、内面冷却ノズルの上下方向の位置を調整するノズル位置調整機構を備えるのが好ましい。
【0023】
(2)上記(1)に記載の内面冷却装置と、一対のサイドガイドそれぞれに設けられ、フランジの外面を冷却する複数の外面冷却ノズルを備える形鋼の冷却装置。
【0024】
(3)上記(1)または(2)に記載した形鋼の冷却装置を用い、一方のサイドガイドに設けられた内面冷却ノズルにより他方のサイドガイド側に位置するフランジの内面を冷却し、他方のサイドガイドに設けられた内面冷却ノズルにより、一方のサイドガイド側に位置するフランジの内面を冷却することを特徴とする形鋼の冷却方法。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の形鋼の冷却装置を図1および図2に基づいて説明する。
【0026】
図1は、本発明の形鋼の冷却装置の一例を模式的に示す正面図である。図2は、図1の上側内面冷却ノズルの配置の態様を示す上面図である。
【0027】
図1において、形鋼の冷却装置(以下、単に冷却装置と表すこともある)は、一対のサイドガイド10a、10bと、外面冷却ノズル20a、20bと、上側内面冷却ノズル30a、30bと、下側内面冷却ノズル50a、50bと、スケール除去用ノズル70と冷却水回収部80とを備える。
【0028】
一対のサイドガイド10a、10bは、冷却される例えばH形鋼HのパスラインP(図2参照)方向に長く、その長手方向の複数位置の下部にスライドベース11を備える。スライドベース11は、H形鋼Hをその軸方向に搬送する複数の搬送ローラ90間に設けられた複数の架台12上に、パスラインPを挟んで搭載されている。このスライドベース11には、図示を省略したラックが設けられ、架台12には、前記ラックに噛み合う図示を省略したピニオンと電動機が設けられ、この電動機の駆動により、一対のサイドガイド10a、10bは互いに接離する方向に同期して水平移動する。
【0029】
このサイドガイド10a、10bは、その対向する前面の間隔が、H形鋼Hのウェブ高さより所定量大きくなるように、前記電動機の駆動によりその位置が調整され、通過するH形鋼Hの大きな左右方向の曲がりや位置ズレを防止している。
【0030】
サイドガイド10a、10bには、その長手方向に長いヘッダー管21が設けられ、このヘッダー管21の長手方向の複数位置に、外面冷却ノズル20a、20bが、その先端をパスラインPの方向に向けて設けられている。なお、この外面冷却ノズル20a、20bを設けるために、前記サイドガイド10a、10bの該当位置の少なくとも前面には図示を省略した孔部が形成されている。
【0031】
ヘッダー管21の例えば両端位置には、リンク23の一端が固定され、リンク23の他端は、前記スライドベース11に設けられた揺動型の油圧シリンダー24のピストンロッドの先端に設けられたピンに支持されている。この揺動型油圧シリンダー24を駆動することにより、ヘッダー管21がその軸まわりに回動して、外面冷却ノズル20a、20bの向きが調整される。このリンク23と揺動型油圧シリンダー24とにより外面冷却ノズルの噴射方向調整機構22が構成される。
【0032】
サイドガイド10a、10bの上方には、下面が前記パスラインP側に向かって低い傾斜面とされ、サイドガイド10a、10bの長手方向に長い上部ベース31が、上面が前記上部ベース31の下面と同じ方向の傾斜面とされたくさび41を介して設けられている。このくさび41には、電動機42とギア43とが設けられ、電動機42を駆動することにより、くさび41がパスラインPの方向に水平移動し、その上部に設けられた上部ベース31を昇降させて、後述する上側内面冷却ノズル30a、30bおよびヘッダー管33の上下位置を調整する。このくさび41、電動機42およびギア43により上側ノズルの位置調整機構40が構成される。
【0033】
上部ベース31の両端付近を含む長手方向の複数の位置には、支持部材32が設けられ、この支持部材32に支持されて、上部ベース31の長手方向に長いヘッダー管33が設けられている。ヘッダー管33の長手方向の複数位置には、上部内面冷却ノズル30a、30bが、その先端をパスラインPに対して他側にあるフランジFb、Faの内面に向けて設けられている。すなわち、一方の上側内面冷却ノズル30aは、その先端をH形鋼Hの他方のフランジFbの内面に向けて設けられ、他方の上側内面冷却ノズル30bは、その先端をH形鋼の一方のフランジFaの内面に向けて設けられている。
【0034】
この上側内面冷却ノズル30a、30bは、図2に示すように一方の上側内面冷却ノズル30aのパスラインP方向の配置間隔と、他方の上側内面冷却ノズル30bのパスラインP方向の配置間隔を同一とし、パスラインP方向の配置位置を異ならせて千鳥状に設けられている。
【0035】
ヘッダー管33の例えば両端位置には、リンク46の一端が固定されている。このリンク46の他端は、前記上部ベース31に設けられた揺動型の油圧シリンダー47のピストンロッドの先端に設けられたピンに支持されている。この揺動型油圧シリンダー47を駆動することにより、ヘッダー管33がその軸まわりに回動して、上側フランジ冷却ノズル30a、30bの向きが調整される。このリンク46と揺動型油圧シリンダー47とにより上側ノズルの噴射方向調整機構45が構成される。
【0036】
サイドガイド10a、10bの下方には、サイドガイド10a、10bの長手方向に長い図示を省略した下部ベースがくさび61を介して設けられ、くさび61には、電動機62とギア63とが設けられている。この電動機62を駆動することにより、くさび61がパスラインPの方向に水平移動して、その下部に設けられた下部ベースを昇降させ、後述する下側内面冷却ノズル50a、50bおよびヘッダー管53の上下位置を調整する。このくさび61、電動機62およびギア63により下側ノズルの位置調整機構60が構成される。
【0037】
下部ベースの長手方向の複数の位置には、支持部材52が設けられ、この支持部材52に支持されて、下部ベースの長手方向に長いヘッダー管53が、前記サイドガイド10a、10bの前面より反パスライP側に設けられている。そして、このヘッダー管53の長手方向の複数位置には、下側内面冷却ノズル50a、50bが、その先端をパスラインPに対して他側にあるフランジFb、Faに向けられている。また、この下側内面冷却ノズル50a、50bは、前記サイドガイド10a、10bの前面より反パスラインP側に設けられている。この下側内面冷却ノズル50a、50bも、上側内面冷却ノズル30a、30bと同様に、パスラインP方向の配置位置を異ならせて千鳥状に設けられている。
【0038】
ヘッダー管53の例えば両端位置には、リンク66の一端が固定され、リンク66の他端は、図示を省略した下部ベースに設けられた揺動型の油圧シリンダー67のピストンロッドの先端に設けられたピンに支持されている。この揺動型油圧シリンダー67を駆動することにより、ヘッダー管53がその軸まわりに回動して、下側内面冷却ノズル50a、50bの向きが調整される。このリンク66と揺動型油圧シリンダー67とにより下側ノズルの噴射方向調整機構65が構成される。
【0039】
複数の下側内面冷却ノズル50a、50bそれぞれの先端に向かってスケール除去用ノズル70が設けらている。このスケール除去用ノズル70は、配管71に接続され、必要時に下側内面冷却ノズル50a、50bの先端に空気または水を吹き付けて、下側内面冷却ノズル50a、50bの詰まりを防止する。
【0040】
一方の上部ベース31の長手方向の両端付近それぞれに設けられた2つの支持部材32には、パスラインPと直交する水平方向に筒状の保持具81が設けられ、この保持具81に配管82が保持されている。なお、配管82は図示を省略した排水装置に接続され、図示を省略した回転駆動機構によりその軸周りに回動する。サイドガイド10a、10bの間を搬送されるH形鋼HのウェブWの上面より若干高い位置には、冷却水回収部80が設けられ、冷却水回収部80はダクト83を介して配管82に接続されている。この冷却水回収部80は、常時は上方の退避位置にあり、必要時に前記回転駆動機構の駆動により、図示の位置に下降する。
【0041】
前記の外面冷却ノズル20a、20bが設けられたヘッダー管21、上側内面冷却ノズル30a、30bが設けられたヘッダー管33、および下側内面冷却ノズル50a、50bが設けられたヘッダー管53には、図示を省略した圧力水供給配管を介して圧力水が供給がされる。
【0042】
なお、図1および図2に示す冷却装置は、外面冷却ノズル20a、20bが設けられたヘッダー管21、上側内面冷却ノズル30a、30bが設けられたヘッダー管33、および下側内面冷却ノズル50a、50bが設けられたヘッダー管53を、一対のサイドガイド10a、10bそれぞれに各1本設けたが複数本設けてもよい。
【0043】
外面冷却ノズルの噴射方向調整機構22は、リンク23と揺動型油圧シリンダー24とにより構成したが、電動モータとギアあるいはリンク機構を組み合わせた構成としてもよい。上側ノズルの噴射方向調整機構45および下側ノズルの噴射方向調整機構65も同様である。
【0044】
上側ノズルの位置調整機構40は、くさび41、電動機42およびギア43により構成したが、例えば油圧シリンダー等他の直線移動機構により構成してもよい。下側ノズルの位置調整機構60も同様である。
【0045】
図1および図2に示す冷却装置のとおり、ヘッダー管53および下側内面ノズル50a、50bをサイドガイド10a、10bの前面より反パスラインP側に設け、また、複数の下側内面冷却ノズル50a、50bそれぞれの先端に向かってスケール除去用ノズル70を設けることが必要である。
【0046】
上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bの向きの調整により、対象とする全ての寸法のH形鋼HのフランジFa、Fbの内面の冷却が可能な場合は、ノズル位置調整機構40、60は設けなくてもよい。
【0047】
形鋼の上面に冷却水が溜まるおそれのないときは、冷却水回収部80を設けなくてもよい。
【0048】
図1および図2に示す冷却装置を用いてH形鋼Hの全面を冷却する場合は、次のようにしておこなう。
【0049】
まず、冷却されるH形鋼Hのウェブ高さに応じて、一対のサイドガイド10a、10bの対向する前面間の間隔を調整する。次に、H形鋼Hのフランジ幅に応じて、外面冷却ノズル20a、20bの向きを調整する。この調整は、外面冷却ノズルの噴射方向調整機構22により、ヘッダー管21を回動させておこなう。また、H形鋼Hのウェブ内幅、フランジ幅に応じて上側内面冷却ノズル30a、30bの向きを調整する。この調整は、上側ノズルの噴射方向調整機構45により、ヘッダー管33を回動させておこなう。この際、必要により、上側ノズルの位置調整機構40により、上側内面冷却ノズル30a、30bおよびヘッダー管33の上下位置を調整する。下側内面冷却ノズル50a、50bも同様の操作によりその向きを調整する。
【0050】
この状態で、搬送ローラ90上を搬送されるH形鋼Hに向かって、前記冷却ノズル20a、20b、30a、30b、50a、50bから冷却水を噴射する。この冷却水の噴射により、H形鋼Hの一方のフランジFaの外面は一方の外面冷却ノズル20aから噴射される冷却水により冷却され、他方のフランジFbの外面は他方の外面冷却ノズル20bから噴射される冷却水により冷却される。
【0051】
また、H形鋼Hの一方のフランジFaの内面のうちウェブWより上部の内面およびその近傍のウェブWの上面は、他方の上側内面冷却ノズル30bから噴射される冷却水により冷却される。他方のフランジFbの内面のうちウェブWより上部の内面およびその近傍のウェブWの上面は、一方の上側内面冷却ノズル30aから噴射される冷却水により冷却される。
【0052】
H形鋼Hの一方のフランジFaの内面のうちウェブWより下部の内面およびその近傍のウェブWの下面は、他方の下側内面冷却ノズル50bから噴射される冷却水により冷却される。他方のフランジFbの内面のうちウェブWより下方の内面およびその近傍のウェブWの下面は、一方の下側内面冷却ノズル50aから噴射される冷却水により冷却される。このようにして、H形鋼Hの全面が冷却される。
【0053】
この冷却により、H形鋼HのウェブWの上面に冷却水が溜まり、冷却水を除去する必要が生じた場合は、冷却水回収部80を図1に示す位置に下降させ、図示を省略した排水装置を作動させて、冷却水を回収して排出する。
【0054】
H形鋼Hが冷却される際、一対のサイドガイド10a、10bによりH形鋼Hの左右方向の曲がりや位置ズレが防止されるため、H形鋼Hが左右方向に変位して冷却ノズル20a、20b、30a、30b、50aおよび50bに衝突することはない。
【0055】
上部内面冷却ノズル30a、30bが、その先端をパスラインPに対して他側にあるフランジFb、Faの内面に向けて設けられているため、上部内面ノズル30a、30bをサイドガイド10a、10bの前面からパスラインP方向に大きく張り出して設ける必要がないから、H形鋼Hがその上方向の反りにより上方に変位しても、H形鋼Hが上側内面冷却ノズル30a、30bなどに衝突することはない。上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bが千鳥状に設けられているので、噴射される冷却水は干渉することがない。
【0056】
下側内面冷却ノズル50a、50bおよびヘッダー管53が、サイドガイド10a、10bの前面より反パスライP側に設けられているので、冷却によって剥離して落下するスケールが、下側内面冷却ノズル50a、50bやヘッダー管53に堆積することはない。また、スケールが散乱して下側内面冷却ノズル50a、50bに付着しても、スケール除去ノズル70から水または空気を噴射することにより、下側内面冷却ノズル50a、50bにスケールが堆積するのを防止することができる。
【0057】
以上の説明は、H形鋼Hの全面を冷却する場合の冷却方法である。H形鋼HのフランジFa、Fbの外面のみを冷却する場合は、上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bからの冷却水の噴射を停止させればよい。H形鋼HのフランジFa、Fbの内面およびウェブWの上下面を冷却する場合は、外面冷却ノズル20a、20bからの冷却水の噴射を停止させればよい。
【0058】
また、H形鋼HのフランジFa、FbおよびウェブWのうち、フィレットの内面を冷却する場合は、外面冷却ノズル20a、20bからの冷却水の噴射を停止させ、上側ノズルの噴射方向調整機構45および下側ノズルの噴射方向調整機構65により、一方の上側内面冷却ノズル30aおよび下側内面冷却ノズル50aが他方のフランジFb側のフィレットの内面に向くように調整する。また、他方の上側内面冷却ノズル30bおよび下側内面冷却ノズル50bが一方のフランジFa側のフィレットの内面に向くように調整する。その後、上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bから冷却水を噴射すればよい。
【0059】
図1および図2に示す冷却装置を用いて平行フランジ溝形鋼(以下、単に溝形鋼と表す)の全面を冷却する場合は、次のようにしておこなう。まず、溝形鋼の搬送姿勢に応じて、上側内面冷却ノズル30a、30bと下側内面冷却ノズル50a、50bとのいずれかを選択する。
【0060】
すなわち、溝形鋼が、ウェブを下側とした姿勢で搬送される場合は、上側内面冷却ノズル30a、30bを選択する。ウェブを上側とした姿勢で搬送される場合は、下側内面冷却ノズル50a、50bを選択する。
【0061】
次に、冷却される溝形鋼のウェブ高さに応じて、一対のサイドガイドの10a、10bの対向する前面間の間隔を調整する。続いて、溝形鋼のフランジ幅に応じて、外面冷却ノズル20a、20bの向きを調整する。この調整は、外面冷却ノズルの噴射方向調整機構22によりおこなう。また、溝形鋼の搬送姿勢に応じて選択された例えば上側内面冷却ノズル30a、30bの向きを、ウェブ内幅、フランジ幅に応じて調整する。この調整は、上側ノズルの噴射方向調整機構45によりおこなう。この際、必要により、上側ノズルの位置調整機構40により、上側内面冷却ノズル30a、30bおよびヘッダー管33の上下位置を調整する。下側内面冷却ノズル50a、50bが選択された場合は、同様の操作によりその向きを調整する。
【0062】
この状態で、搬送ローラ90上を搬送される溝形鋼に向かって、前記ノズル20a、20b、30a(40a)、30b(40b)から冷却水を噴射する。この冷却水の噴射により、溝形鋼一方のフランジの外面は一方の外面冷却ノズル20aから噴射される冷却水により冷却され、他方のフランジの外面は他方の外面冷却ノズル20bから噴射される冷却水により冷却される。
【0063】
また、上側内面冷却ノズル30a、30bが選択された場合は、溝形鋼の一方のフランジの内面およびその近傍のウェブ内面が、他方の上側内面冷却ノズル30bから噴射される冷却水により冷却され、他方のフランジの内面およびその近傍のウェブ内面が、一方の上側内面冷却ノズル30aから噴射される冷却水により冷却される。下側内面冷却ノズル50a、50bが選択された場合は、溝形鋼の一方のフランジの内面およびその近傍のウェブ内面が、他方の下側内面冷却ノズル50bから噴射される冷却水により冷却され、他方のフランジの内面およびその近傍のウェブ内面が、一方の下側内面冷却ノズル50aから噴射される冷却水により冷却される。このようにして、溝形鋼の全面が冷却される。
【0064】
上側内面冷却ノズル30a、30bが選択された場合、冷却により溝形鋼の内面に冷却水が溜まり、冷却水を除去する必要が生じた場合は、冷却水回収部80を図1に示す位置に下降させ、図示を省略した排水装置を作動させて、冷却水を回収して排出する。
【0065】
以上のように、図1および図2に示す冷却装置を用いれば、対象とする形鋼がH形鋼、溝形鋼のいずれであっても、冷却ノズルを選択することにより、その全面、外面および内面のいずれかを選択して冷却することができる。しかし、冷却の対象とされる位置が内面の場合は、外面冷却ノズル20a、20b、ヘッダー管21および外面冷却ノズルの噴射方向調整機構22を設ける必要はない。
【0066】
また、冷却の対象とされる位置が溝形鋼の内面の場合で、溝形鋼のウェブを下側とした姿勢で搬送される場合は、下側内面冷却ノズル50a、50b、支持部材52、ヘッダー管53、下側ノズルの位置調整機構60および下側ノズルの噴射方向調整機構65を設けなくてもよい。ウェブを上側とした姿勢で搬送される場合は、上側内面冷却ノズル30a、30b、上部ベース31、支持部材32、ヘッダー管33、上側ノズルの位置調整機構40および上側ノズルの噴射方向調整機構45を設けなくてもよい。
【0067】
図3は、本発明の冷却装置を備えた形鋼の熱間圧延設備列の一例を示す配置図である。同図において、上流側からブレークダウンミルB、第1の粗ユニバーサルミルC1、エッジャーミルD、第2の粗ユニバーサルミルC2および仕上ユニバーサルミルEが搬送装置を介して設けられている。本発明の例えば図1および図2に示す冷却装置Aは、第1の粗ユニバーサルミルC1の上流側、第2の粗ユニバーサルミルC2の下流側および仕上ユニバーサルミルEの下流側のいずれか1個所以上に設けられる。
【0068】
冷却装置Aが第1の粗ユニバーサルミルC1の上流側および第2の粗ユニバーサルミルC2の下流側に設けられる場合は、第1の粗ユニバーサルミルC1、エッジャーミルDおよび第2の粗ユニバーサルミルC2を往復して粗圧延された中間材が、各パスごとの粗圧延後に冷却される。
【0069】
第1の粗ユニバーサルミルC1、エッジャーミルDおよび第2の粗ユニバーサルミルC2を往復して中間材に圧延する粗圧延では、各パス毎にウェブ厚およびフランジ厚が徐々に圧下されて薄くなるため、一対のサイドガイド10a、10bの間隔をパス毎に徐々に狭め、外面冷却ノズル20a、20bとフランジの外表面までの距離や冷却水の噴射領域を所定範囲に保つ。
【0070】
また、上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bの噴射角度をパス毎に調整し、中間材の比較的高温部である上下4個所のフィレットの内面を集中的に冷却する。
【0071】
中間材を冷却する冷却装置Aは、第1の粗ユニバーサルミルC1の上流側と第2の粗ユニバーサルミルC2の下流側のいずれか一方に設けてもよい。
【0072】
冷却装置Aが仕上げユニバーサルEの下流側に設けられる場合は、仕上圧延された形鋼の全面が冷却される。この場合も、形鋼の寸法に応じて、サイドガイド10a、10bの間隔、上側内面冷却ノズル30a、30bおよび下側内面冷却ノズル50a、50bの噴射角度を寸法に応じて調整する。
【0073】
【実施例】
図3に示す熱間圧延設備列の第1の粗ユニバーサルミルC1の上流側に本発明の冷却装置を設けた。なお、冷却装置は、外面冷却ノズル20a、20bが設けられたヘッダー21を上下に2段備える以外は図1および図2に示す構造とした。
【0074】
この熱間圧延設備列により、幅1600mm、厚さ300mmの連続鋳造スラブを加熱炉で1250〜1300℃に加熱し、ブレークダウンミルBにより10数パスの往復圧延を行って粗形鋼片とし、続いて第1の粗ユニバーサルミルC1、エッジャーミルDおよび第2の粗ユニバーサルミルC2により19パスの往復圧延を行って中間材とし、その後、仕上げユニバーサルミルEにより1パスの整形圧延を行い、フランジ幅612mm、ウェブ内幅520mm、フランジ厚み70mm、ウェブ厚み80mmの引張強度が500MPa級のH形鋼を製造した。
【0075】
このH形鋼の製造工程において、中間材に圧延される際の各パス毎に、冷却装置により中間材のフランジ外面および4個所のフィレットを冷却した。冷却装置の仕様および冷却条件は次のようにした。
【0076】
冷却ゾーンの長さ:10m、
フランジ外面冷却の冷却範囲:300mm、
フランジ1個所当たりの外面冷却の冷却水量:600リットル/m2/分、
フィレット冷却の冷却範囲:100mm、
フィレット1個所当たりの冷却水量:260リットル/m2/分、
冷却時の材料搬送速度:3m/秒。
【0077】
冷却装置で冷却の際に剥離して落下したスケールは、下側内面冷却ノズルに堆積しなかった。製造されたH形鋼を、その圧延方向中央部で切断し、切断面の温度を走査型温度計にて測定した。その結果、H形鋼の断面の温度は、700〜900℃であった。
【0078】
また、比較のために、フィレットの冷却はおこなわず、フランジ外面の冷却を前記の条件でおこなう方法(比較例1)と、フィレットおよびフランジ外面ともに冷却をおこなわない方法(比較例2)とにより、H形鋼を製造した。
【0079】
製造されたH形鋼を、その圧延方向中央部で切断し、切断面の温度を走査型温度計にて測定した。その結果、比較例1により製造されたH形鋼の断面の温度は、700〜950℃であり、とくにフィレット部近傍に950℃を越える高温域が部分的に生じた。比較例2より製造されたH形鋼の断面の温度は、700〜1050℃であり、とくにフィレット部近傍に1050℃を越える高温域が部分的に生じた。
【0080】
【発明の効果】
この発明の形鋼の冷却装置によれば、H形鋼や平行フランジ溝形鋼などの形鋼を中間圧延あるいは仕上げ圧延などの熱間圧延後に冷却する際に、ウェブ内幅の小さい形鋼であってもその内面を容易に冷却することができる。また、下側内面ノズルをサイドガイドの前面より反パスラインP側に設けるから、冷却水の噴射により落下したスケールがノズルなどに堆積するのを防止することができる。下側内面冷却ノズルそれぞれの先端に向かってスケール除去用ノズルを設ければ、前記防止効果はさらに大きい。この発明の形鋼の冷却方法によれば、形鋼のフランジおよびフィレットの内面を効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形鋼の冷却装置の一例を模式的に示す正面図である。
【図2】図1の上側内面冷却ノズルの配置の態様を示す上面図である。
【図3】本発明の形鋼の冷却装置を備えた形鋼の熱間圧延設備列の一例を示す配置図である。
【図4】特開2001−129607号公報に提案された冷却装置を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1:フランジ外面冷却装置、
2:上側フランジ内面冷却装置、
3:下側フランジ内面冷却装置、
4:搬送ローラ、
10a、10b:サイドガイド、
11:スライドベース、
12:架台、
20a、20b:外面冷却ノズル、
21、33、53:ヘッダー管、
22:外面冷却ノズルの噴射方向調整機構、
23、46、66:リンク、
24、47、67:揺動型の油圧シリンダー、
30a、30b:上側内面冷却ノズル、
31:上部ベース、
32、52:支持部材、
40:上側ノズルの位置調整機構、
41、61:くさび、
42、62:電動機、
43、63:ギア、
45:上側ノズルの噴射方向調整機構、
50a、50b:下側内面冷却ノズル、
60:下側ノズルの位置調整機構、
65:下側ノズルの噴射方向調整機構、
70:スケール除去用ノズル、
80:冷却水回収部、
81:保持具、
82:配管、
83:ダクト、
90:搬送ローラ、
H:H形鋼、
Fa、Fb:フランジ、
W:ウェブ、
P:パスライン。
Claims (5)
- 形鋼の搬送経路にパスラインを挟んで設けられ、互いに接離する方向に移動する一対のサイドガイドと、前記一対のサイドガイドそれぞれの上方または下方の少なくとも一方にパスラインに沿って千鳥状に設けられ、パスラインに対して他側のフランジの内面を冷却する複数の内面冷却ノズルと、前記内面冷却ノズルの噴射方向を調整する噴射方向調整機構とを備え、前記一対のサイドガイドの下方に設けられた内面冷却ノズルは、サイドガイドの前面より反パスライン側に設けられていることを特徴とする形鋼の内面冷却装置。
- 一対のサイドガイドの下方に設けられた内面冷却ノズルの先端に向けて水または空気を噴射するスケール除去用のノズルが設けられている請求項1に記載の形鋼の内面冷却装置。
- 内面冷却ノズルの上下方向の位置を調整するノズル位置調整機構を備える請求項1または2に記載の形鋼の内面冷却装置。
- 請求項1〜3に記載したいずれかの内面冷却装置と、一対のサイドガイドそれぞれに設けられ、フランジの外面を冷却する複数の外面冷却ノズルとを備える形鋼の冷却装置。
- 請求項1〜4に記載したいずれかの冷却装置を用いて形鋼を冷却する際に、一方のサイドガイドに設けられた内面冷却ノズルにより他方のサイドガイド側に位置するフランジの内面を冷却し、他方のサイドガイドに設けられた内面冷却ノズルにより一方のサイドガイド側に位置するフランジの内面を冷却することを特徴とする形鋼の冷却方法。
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