JP3647163B2 - 円筒状スクリーンの壁間距離測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジアルフローリアクターの触媒保持スクリーン等1対の同軸の円筒状スクリーンの壁間の半径方向距離を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油化学産業で使用されるラジアルフローリアクターは垂直方向に立設された1対の同軸の円筒形のスクリーンを備え、これら1対のスクリーンの内筒と外筒との間の環状空間に触媒を充填することによって触媒層を形成し、被処理ガスを外筒から内筒内の中空チャンバに向けてこの触媒層を通過させることによって所望の化学反応を生ぜしめるものである。均一な製品を生産するためにはこの外筒の内壁と内筒の外壁との間の半径方向距離すなわち環状空間の厚みは均一でなくてはならず、このためラジアルフローリアクターを設置する場合は触媒を充填する前にこの内外筒間の半径距離を上下方向および周方向の多数の位置において正確に測定することが必要である。
【0003】
従来この測定を自動的に行う装置として特開平7−146128号記載の計測装置がある。この計測装置は、内側スクリーンに跨がる角度をなして取付けられた2組のホイールおよび外側スクリーンと接触するボール状の接触部材を備えた1対のばね負荷されたプランジャを持つホイール付きカートを有し、ケーブルで内外スクリーン間の環状空間内を下降し、カート内に位置決めされた1対の超音波センサがビームを環状空間の半径方向反対方向に発出することによって内外スクリーン間の半径方向距離を測定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の計測装置は、人手によるはん雑な計測を不必要とする点で便利ではあるが、超音波センサ、レーザセンサ等の検出ビームをスクリーン筒の外壁面および内壁面に向けて発出し、検出ビームの外壁面および内壁面からの再帰反射に要する時間を計測するという計測原理にもとずいて測定を行うものであるため、次の問題を生じる。
【0005】
すなわち、ラジアルフローリアクターの内外筒のスクリーンとしては通常ウェッジワイヤスクリーンが用いられるところ、超音波センサの検出ビームの径は5mm程度であるため、ウェッジワイヤのスリット幅がこれより大きい場合には、検出ビームがウェッジワイヤの平坦面に当れば正確な測定が可能であるが、検出ビームがウェッジワイヤ間のスリットに入ると、検出ビームはスリットを通過して背後にある補強パネルまたはサポートロッドに衝突して反射される結果測定エラーを生じる。また検出ビームがウェッジワイヤ間のスリットに入らないまでも、ウェッジワイヤの平坦部に当らずウェッジワイヤの端部の傾斜した部分に当る場合は正確な再帰反射が得られず測定エラーを生じることになる。
【0006】
本発明は、上記従来の測定装置の有する問題点を解決するためになされたものであって、検出ビームを利用する測定原理に由来する上記測定エラーを生じるおそれのない同軸の円筒状スクリーンの壁間の半径方向距離測定装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1記載の円筒状スクリーンの壁間距離測定装置は、内側円筒状スクリーンの外壁面と該内側円筒状スクリーンの外側にほぼ同軸に配設された外側円筒状スクリーンの内壁面との間に形成される環状空間の半径方向距離を測定する装置であって、
測定装置本体と、
該本体を該環状空間内において昇降させる昇降手段と、
該本体の1側から突出するようにして該本体に取付けられ、該内側円筒状スクリーンの外壁面または該外側円筒状スクリーンの内壁面に接触することにより該本体を該壁面に対し固定する1対の本体固定手段と、
先端部が該本体側に後退した位置と該本体から所定距離突出した位置との間に往復動できるように、かつ該本体が該壁面に対し固定された時該壁面に対し垂直方向に延長するように該本体内の該本体固定手段が突出する側およびその反対側に配置された1対のゲージ棒と、
該1対のゲージ棒を相互に独立して別々に駆動するために該本体内に設けられた1対のゲージ棒駆動用モータと、
該本体内に設けられ、該ゲージ棒駆動用モータの回転が伝達される回転部材と、この回転部材と各ゲージ棒とを連結する連結部材を有し、該モータの回転を該ゲージ棒の直進運動に変換する1対の運動変換手段と、
該本体内に設けられ、該運動変換手段の該回転部材の回転数またはこれに比例する回転数を検出する1対の検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の構成に加えて、該本体固定手段は上下方向に延長する突出端面を有する1対の本体固定用板であり、これら本体固定用板には水平方向に延長する長孔が形成されており、この長穴に挿入されるボルトによって該本体固定用板を該本体に固定することを特徴とする。
【0009】
また請求項3記載の測定装置は、請求項1記載の構成に加えて、該1対のゲージ棒の中該本体固定手段が突出する側の反対側に配置されたゲージ棒の先端に水平面上で回転可能なローラを取付けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明によれば、測定装置の本体を両スクリーン間の環状空間内に吊下げ、昇降手段を操作して本体を降下させることにより、上下方向の複数の被測定位置において環状空間の半径方向距離を順次測定する。
【0011】
本体の昇降時においては、1対のゲージ棒は後退位置にあり、本体は両スクリーンの壁面に接触することなく環状空間内を昇降する。
【0012】
壁面間距離測定時においては、本体の昇降を停止した状態で1対のゲージ棒の中本体固定手段が突出する側の反対側に配置されたゲージ棒を対応するゲージ駆動用モータの回転駆動により後退位置から突出させて対向するスクリーン壁面に当接させ、さらに該ゲージ棒を突出させることによって本体固定手段を押動して対向するスクリーン壁面に当接させることによって本体を両スクリーン壁面に対して固定し、次にもう一方のゲージ棒を対応するゲージ駆動用モータの回転駆動により後退位置から突出させて対向するスクリーン壁面に当接させ、これら両ゲージ棒の後退位置からの突出長さを1対の運動変換手段の回転部材の検出回転数(またはこれに比例する検出回転数)にもとずいて測定することにより環状空間の半径方向距離を測定する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の1実施形態の全体の外観を示す斜視図、図2は測定装置本体およびこれに取付けられた各構成要素を示す斜視図、図6は測定装置を環状空間内に吊下げた状態を示す図である。
【0014】
図6に示すように、内側円筒状スクリーン3の外壁面3aと該内側円筒状スクリーン3の外側にほぼ同軸に配設された外側円筒状スクリーン4の内壁面4aとの間に形成される環状空間(アニユラス)5の半径方向の距離Dを測定する測定装置1は、図1に示すように、本体2と、この本体2を環状空間5内において昇降させる昇降手段6を備えている。
【0015】
昇降手段6は、内側円筒状スクリーン3と外側円筒状スクリーン4の頂面に跨って載置される架台7、7と、これらと直交しこれらを連結する支持板8と、この支持板8の一端に固定されたモータ9と、このモータ9の回転軸に取付けられたスプロケット10と、支持板8のほぼ中央部に固定されたスプロケット11とを有しており、これらスプロケット10、11には一端部が取付金具12を介して本体2の頂部に固定され、他端部には本体2の重量とほぼ釣合う重量のおもり13が取付けられた本体昇降用チェーン14が噛合している。
【0016】
またスプロケット11にはロータリーエンコーダ15が取付けられており、スプロケット11の回転数を検出することができるようになっている。したがってスプロケット11の回転数をエンコーダ15により検出することによりチェーン14の繰出し長さを検出することができ、これによって環状空間5の上下方向の予め設定された測定位置を検出することができる。
【0017】
本体2はそれぞれ測定に必要な1組の構成要素を収納した上部箱体16と下部箱体17からなり、上部箱体16と下部箱体17は段差を形成するようにして溶接、ボルト止め等適宜の方法により相互に固定されている。
【0018】
本体2の下部箱体17の両側には、下部箱体17が上部箱体16に対して突出する端縁から突出するようにして1対の本体固定用板18、18がボルト19により固定されている。本体固定用板18、18は本発明における本体固定手段を構成する。各本体固定用板18には上下2段にそれぞれ2つの水平方向に延長する長穴20が形成されており、ボルト19をこの長穴内に形成されたボルト孔に螺合させるようにして本体固定用板18を上部箱体16に固定することにより、本体固定用板18の突出長さを測定すべき環状空間の距離に応じて調節することができるようになっている。これによって環状空間の距離の大小にかかわらず1台の測定装置で間に合わせることができる。
【0019】
本体固定用板18は、本体2を環状空間5内においていずれの壁面とも非接触の状態で吊下げた時に本体固定用板18の上下方向に延長する突出端面18aが対向する壁面とおおむね並行な面を形成すうように配置されている。
【0020】
上部箱体16の本体固定用板18、18が突出する側の反対側の底板16aの中央にはゲージ棒案内部材21が固定されており、このゲージ棒案内部材21は図5の側断面図に示すように1対のリニアブッシュ22、22を備えており、このリニアブッシュ22、22を貫通するようにしてゲージ棒23が摺動可能に挿入されている。
【0021】
ゲージ棒23は直径10mm程度の丸棒で形成されており、その先端部23aはこれよりも大径に形成されている。なお、ゲージ棒先端部23aはスクリーンのスリット幅に応じてこのスリット幅よりも大径になるように形成すればよい。先端部23aには中央部に空所が形成されており、この空所を上下方向に貫くようにして垂直ピン24が固定されている。この垂直ピン24には図4の平面図および図5に示すように、スクリーン壁面に対しゲージ棒23が当接した場合に生じる摩擦を軽減するためのローラ25が水平面上で回転自在に取付けられている。
【0022】
ゲージ棒23は先端部23aが本体2の上部箱体16側にもっとも後退した位置と上部箱体16から所定距離突出した位置との間に往復動することができ、また後述のように1対の本体固定用板18、18の突出端面18a、18aがスクリーン壁面に当接することにより本体2がスクリーン壁面に固定された時壁面に対し垂直方向に延長するような位置に配置されている。
【0023】
上部箱体16の底板16a上にはゲージ棒駆動用電気モータ26が取付けられており、このモータ26に接続された減速機27の出力軸にはプーリ28が取付けられている。モータ26としてはゲージ棒23を壁面に押付けて保持した時に発生する負荷を受けても安定したトルクを得ることが可能なタイプのモータ、たとえばトルクモータが好適である。
【0024】
また上部箱体の底板16a上には、図2および図3の側断面図に示すように、ねじ棒30が1対のねじ棒支持台31、31に取付けられたボールベアリング32、32によって回転自在に支承されている。なお図3において、符号33はねじ棒30の縮径部30aに装着されたカラーを示し、34は止めナットを示す。また縮径部30aの先端部にはプーリ29が取付けられており、プーリ28とプーリ29との間にはタイミングベルト35が張設されている。
【0025】
ねじ棒30にはスクリューナット36が螺合しておりスクリューナット36の外周には連結金具37の一端部が固着されている。この連結金具37の他端部は図5に示すようにゲージ棒23の縮径後端部23bの外周に固着されている。ねじ棒30、スクリューナット36および連結金具37はゲージ棒駆動用モータ26の回転をゲージ棒23の直進運動に変換する運動変換手段を構成する。またねじ棒30は運動変換手段中の回転部材、スクリューナット36および連結金具37は連結部材を構成する。
【0026】
プーリ29と反対側のねじ棒30の縮径部30aにはプーリ38が取付けられている。このプーリ38に近い支持台31の上方の上部箱体16の壁面にはロータリーエンコーダ41が取付けられており、このロータリーエンコーダ41の入力軸に取付けられたプーリ40とプーリ38との間にはタイミングベルト39が張設されている。したがって、ロータリーエンコーダ41はねじ棒30の回転数を検出する。
【0027】
またゲージ棒駆動用モータ26を駆動するための電気回路にはゲージ棒23の検出が停止した時ロータリーエンコーダ41から発出される回転検出パルス発振終了信号を受けてモータ26の回転を停止するための回路が組込まれている。
【0028】
下部箱体17の頂板17aの下側には、ゲージ棒23′がローラを備えていない以外は上部箱体16内の各構成要素と同一構造でこれらとは逆向きに配置されたゲージ棒案内部材21′、ゲージ棒23′、ゲージ棒駆動用電気モータ26′、減速機27′、プーリ28′、29′、ねじ棒30′、支持台31′、タイミングベルト35′、スクリューナット36′、連結金具37′、プーリ38′、タイミングベルト39′、プーリ40′およびロータリーエンコーダ41′が取付けられている。したがって、1対のゲージ棒23、23′は互いに反対方向に前進、後退するように本体固定用板18が突出する方向およびその反対側に配置され、1対のモータ26、26′によって相互に独立して別々に駆動される。
【0029】
また上記構成の測定装置1の各モータ9、26、26′の回転制御、各ロータリーエンコーダ15、41、41′の回転数読取および回転数読取後の必要な諸操作等を行うために周知の電気回路や操作盤が設けられている。
【0030】
次に上記実施形態の測定装置の動作について説明する。
まず図6に示すように昇降手段6の架台7、7を内側円筒状スクリーン3と外側円筒状スクリーン4の頂面に跨って載置し、チェーン14をスプロケット10、11にかけ渡し、本体2とおもり13が釣り合うようにして本体2を環状空間5のほぼ中間に吊り下す。次に操作盤上で測定原点およびピッチの決定等を行い、モータ9を回転駆動して本体2を環状空間5内で降下させ、第1の測定点の前で本体を停止させる。測定点までの上下方向の距離はロータリーエンコーダ15の回転数に比例するのでこの回転数を読取ることにより検出することができる。
【0031】
本体2の昇降時においては、1対のゲージ棒23、23′は後退位置にあり、ゲージ棒23、23′および本体2の本体固定用板18、18は両スクリーンの壁面3a、4aに接触することなく本体2は環状空間5内を昇降する。
【0032】
第1の測定点においては、本体2を停止した状態で上部箱体16内のゲージ棒駆動用電気モータ26を回転駆動する。モータ26の回転は減速機27、プーリ28、タイミングベルト35、プーリ29を介してねじ棒30に伝達される。ねじ棒30の回転に伴いスクリューナット36がプーリ38側に移動し、連結金具37を介してゲージ棒23が上部箱本体16から突出し、その先端部23のローラ25が対向する壁面4aに当接した後も継続してモータ26の回転を続けるとレージ棒23はさらに突出を続け、これによって本体2は環状空間5内をゲージ棒23の突出する方向と反対方向に移動し、本体固定用板18、18の突出端面18a、18aが壁面3aに当接する。これによってゲージ棒23の突出は停止しねじ棒30の回転も停止し、本体2はゲージ棒23と1対の本体固定板18、18により第1の測定点において両壁面3a、4a間に固定される。
【0033】
なお、ゲージ棒23のローラ25が壁面4aに当接した後ゲージ棒23の突出を続ける場合、図7に示すように、ゲージ棒23が壁面4aに対し垂直でなく斜め方向に延長する状態で当接した場合は本体固定用板18、18の突出端面18a−1、18a−2が同時に壁面3aに当接せず、一方の突出端面18a−1がまず壁面3aに当接した後ゲージ棒23のさらなる突出により突出端面18a−2が壁面3aに当接する。この場合壁面40aに当接しているローラ25が壁面4a上を矢印A方向に回動することにより、ゲージ棒23は壁面4aに対し垂直な位置に位置決めされるので、ローラ25がない場合に生じるゲージ棒23の先端と壁面4a間の摩擦による損傷を防止することができる。
【0034】
ゲージ棒23が突出を続けている間はロータリーエンコーダ41はねじ棒30の回転数を計測し、この回転数が操作盤に設けられた記録装置に記録される。そしてゲージ棒23が突出を停止するとロータリーエンコーダ41は回転検出パルス発振停止信号をモータ26に送出しモータ26は回転を停止する。ロータリーエンコーダ41によって計測された回転数はゲージ棒23の進行した直線距離に比例するので、この計測された回転数により環状空間5のゲージ23側の半径方向距離を測定することができる。
【0035】
次に、上記のとおり本体2がゲージ棒23と1対の本体固定板18、18により両壁面3a、4a間に固定され上部箱体16内のモータ26の回転は停止された状態で、下部箱体17内のゲージ棒駆動用電気モータ26′を回転駆動し、ゲージ棒23′の先端部23a′を壁面3aに当接させる。
【0036】
ゲージ棒23′の先端部23a′が壁面3aに当接すると、ねじ棒30′の回転が停止し、ロータリーエンコーダ41′は回転検出パルス発振信号をモータ26′に送出することによりモータ26′の回転が停止する。ロータリーエンコーダ41′によって計測さらた回転数はゲージ棒23′の進行した直線距離に比例するので、この計測された回転数により環状空間5のゲージ23′側の半径方向距離を測定することができる。したがって、ゲージ棒23側の測定距離とゲージ棒23′側の測定距離を合算することにより、第1の測定点における環状空間5の半径方向距離Dを測定することができる。
【0037】
こうして第1の測定点における測定を終了したら、モータ26、26′をそれぞれ逆方向に回転させてゲージ棒23、23′を後退位置まで引込めることにより本体2の壁面3a、4aに対する固定を解除し、本体2を壁面3a、4aに対し非接触状態とした後昇降手段6のモータ9を回転して本体2を次の測定点に降下させ、以下上記と同様にして本体2の固定および環状空間半径方向距離の測定を繰返す。
【0038】
こうして上下方向の各測定点における測定を終了した後昇降手段6を両スクリーンの周方向上測定が必要な他の位置に移動し上下方向の測定を行う。
【0039】
なお、昇降手段6としては巻上ウインチによって本体2に固定されたワイヤロープを巻上げ、繰出すことによって本体2を昇降させるようにしてもよい。
【0040】
また上記実施例においては、上下方向の測定位置検出のためロータリーエンコーダ15を使用しているが、これに限らず、たとえばチェーンやワイヤロープに所定間隔で目盛をつけ、この目盛りによって測定位置を検出するようにしてもよい。
【0041】
またゲージ棒を突出長さを検出するためのロータリーエンコーダは、上記実施例においてはねじ棒30、30′の回転数を検出しているが、これに限らず、たとえばモータ26の回転数やプーリ28または29の回転数等でもよい。また直接これらの回転数を検出する代りにこれらの回転数に比例する回転数を検出するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、1対の反対方向に往復動可能なゲージ棒をゲージ駆動用モータの回転駆動により後退位置から突出させ対向するスクリーン壁面に当接させ、これら両ゲージ棒の後退位置から突出長さを運動変換手段の回転部材の検出回転数またはこれに比例する検出回転数にもとずいて測定することにより環状空間の半径方向距離を測定するようにしたので、超音波等の検出ビームの再帰反射を利用する計測原理を採用する測定装置のように検出ビームがウェッジワイヤのスリットに入ったりまたはウェッジワイヤの傾斜部分に当るために生じる測定エラーを生じるおそれがなく、常に正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒状スクリーンの壁間距離測定装置の1実施形態を示す斜視図である。
【図2】同実施形態の本体および本体内に収容された各構成要素を本体の外壁の一部を取除いて示す斜視図である。
【図3】ねじ棒およびスクリューナットを含む部分を一部断面で示す側面図である。
【図4】ゲージ棒の先端部を示す平面図である。
【図5】ゲージ棒および案内部材を含む部分を一部断面で示す側面図である。
【図6】本実施形態の測定装置を環状空間内に吊下げた状態を示す模式図である
【図7】ゲージ棒が壁面に対し斜めに当接した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
2 測定装置本体
3 内側円筒状スクリーン
4 外側円筒状スクリーン
5 環状空間
6 昇降手段
18 本体固定用板(本体固定手段)
19 ボルト
20 長穴
23,23′ ゲージ棒
30 ねじ棒(回転部材)
36 スクリューナット
37 連結金具
41 ロータリーエンコーダ(検出手段)
Claims (3)
- 内側円筒状スクリーンの外壁面と該内側円筒状スクリーンの外側にほぼ同軸に配設された外側円筒状スクリーンの内壁面との間に形成される環状空間の半径方向距離を測定する装置であって、
測定装置本体と、
該本体を該環状空間内において昇降させる昇降手段と、
該本体の1側から突出するようにして該本体に取付けられ、該内側円筒状スクリーンの外壁面または該外側円筒状スクリーンの内壁面に接触することにより該本体を該壁面に対し固定する1対の本体固定手段と、
先端部が該本体側に後退した位置と該本体から所定距離突出した位置との間に往復動できるように、かつ該本体が該壁面に対し固定された時該壁面に対し垂直方向に延長するように該本体内の該本体固定手段が突出する側およびその反対側に配置された1対のゲージ棒と、
該1対のゲージ棒を相互に独立して別々に駆動するために該本体内に設けられた1対のゲージ棒駆動用モータと、
該本体内に設けられ、該ゲージ棒駆動用モータの回転が伝達される回転部材と、この回転部材と各ゲージ棒とを連結する連結部材を有し、該モータの回転を該ゲージ棒の直進運動に変換する1対の運動変換手段と、
該本体内に設けられ、該運動変換手段の該回転部材の回転数またはこれに比例する回転数を検出する1対の検出手段とを備えることを特徴とする円筒状スクリーンの壁面距離測定装置。 - 該本体固定手段は上下方向に延長する突出端面を有する1対の本体固定用板であり、これら本体固定用板には水平方向に延長する長孔が形成されており、この長穴に挿入されるボルトによって該本体固定用板を該本体に固定することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
- 該1対のゲージ棒の中該本体固定手段が突出する側の反対側に配置されたゲージ棒の先端に水平面上で回転可能なローラを取付けたことを特徴とする請求項1記載の測定装置。
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