JP3642065B1 - 選択透過性分離膜および選択透過性分離膜の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリスルホン系高分子とポリビニルピロリドンよりなる選択透過性分離膜を装填して作製したモジュールに、牛血液を200ml/分、濾過流量20ml/分で流したときのアルブミンの篩い係数が15分後0.01〜0.1で、かつ2時間後0.005〜0.04である選択透過性分離膜である。また、製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率が10〜18質量%であり、内部液がアミド系溶剤を30〜60質量%含む水溶液であり、該内部液を製膜溶液の液温より30〜60℃低くし、かつその液温が0〜40℃で吐出する選択透過性分離膜の製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明に用いる選択透過性分離膜は、ポリビニルピロリドンを含有するポリスルホン系樹脂で構成されているところに特徴を有する。本発明におけるポリスルホン系樹脂とは、スルホン結合を有する樹脂の総称であり特に限定されないが、例を挙げると
該溶解を不活性ガス置換した状態で行うのも好ましい実施態様である。
前記理由により、外表面最表層のポリビニルピロリドンの存在割合は高い方が好ましいが、2.0倍を超えるとポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの含量が高くなりすぎ、強度不足や中空糸膜同士の固着、血液透析使用時のエンドトキシンの逆流入、ポリビニルピロリドン溶出などの問題を引き起こす可能性がある。より好ましくは1.9倍以下、さらに好ましくは1.8倍以下、よりさらに好ましくは1.7倍以下である。
[選択透過性分離膜中の相分離の均一性]
測定はリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−7800(キーエンス社製)を用いて評価した。試料台に3mmピッチで中空糸膜を並べて両面テープで固定し、200倍の倍率で異物の存在有無をスキャンしながら総長1m分の確認を実施した。また、ボイドの観察は中空糸膜をかみそりにて斜め切りにし、切断面が上方を向くように試料台に両面テープで固定して、300倍の倍率で30視野観察してボイドの有無を確認した。
例えば、本発明の乾燥条件を実施する一応の目安として、中空糸膜束1本当たり50gの水分を有する中空糸膜束を20本乾燥した場合、総水分含量は50g×20本=1,000gとなり、この時のマイクロ波の出力は1.5kW、減圧度は5kPaが適当である。
該マイクロ波照射による乾燥は中空糸膜束を均一に加熱し乾燥することが重要である。上記したマイクロ波乾燥においては、マイクロ波照射時に付随発生する反射波による不均一加熱が発生するので、該反射波による不均一加熱を低減する手段を取る事が重要である。該方策は限定されず任意であるが、例えば、特開2000−340356号公報において開示されているオーブン中に反射板を設けて反射波を反射させ加熱の均一化を行う方法が好ましい実施態様の一つである。
(1)熱水洗浄の場合は、中空糸膜を過剰のRO水に浸漬し70〜90℃で15〜60分処理した後、中空糸膜を取り出し遠心脱水を行う。この操作をRO水を更新しながら3、4回繰り返して洗浄処理を行う。
(2)加圧容器内の過剰のRO水に浸漬した中空糸膜を121℃で2時間程度処理する方法をとることもできる。
(3)エタノールまたはイソプロパノール水溶液を使用する場合も、(1)と同様の操作を繰り返すのが好ましい。
(4)遠心洗浄器に中空糸膜を放射状に配列し、回転中心から40℃〜90℃の洗浄水をシャワー状に吹きつけながら30分〜5時間遠心洗浄することも好ましい洗浄方法である。
前記洗浄方法は2つ以上組み合わせて行ってもよい。いずれの方法においても、処理温度が低すぎる場合には、洗浄回数を増やす等が必要になりコストアップにつながることがある。また、処理温度が高すぎるとポリビニルピロリドンの分解が加速し、逆に洗浄効率が低下することがある。上記洗浄を行うことにより、外表面ポリビニルピロリドンの存在率の適正化を行い、固着抑制や溶出物の量を減ずることが可能となる。
(1)ポリビニルピロリドンの溶出量と血液適合性のバランス
(2)エンドトキシンの透過性抑制
(3)残血性の低減
(4)プライミング性の低減
(5)選択透過性分離膜同士の固着性の低減によるモジュール組み立て性の向上
(6)バースト圧の改善による信頼性の向上
(7)選択透過性分離膜の長期保存安定性の確保
従って、本発明の選択透過性分離膜は、血液浄化器用として極めて高い品質を具備しており、血液浄化器用に適用するのが好ましい実施態様である。
中空糸膜束の場合はモジュールケースに装填後、両端をウレタン樹脂により封止し、切削により中空部を開口した中空糸膜モジュールを用いて測定を実施した。サンプルはγ線滅菌されていてもされていなくてもどちらでもよい。
(1%牛血しょうアルブミン溶液の調製)
A液;純水3Lに対してNa2HPO4・12H2O53.72gとNaCl26.30gを溶解する。
B液;純水3Lに対してKH2PO420.42gとNaCl26.30gを溶解する。
A液にB液を添加し、pH=7.5±0.1にあわせる。このリン酸緩衝液3Lに牛血しょうアルブミン(和光純薬社製)30gを溶解させる。溶解後、再度1N−NaOHを用いてpH=7.5±0.1に調整する。
(モジュールの準備)
モジュールの透析液側流路に純水を500mL/minで5分間通液し、ついで血液側流路に200mL/minで5分間通液した。ついでモジュールの透析液側流路に先のリン酸緩衝液500mL/minで5分間通液し、ついで血液側流路に200mL/minで5分間通液した。その後血液側から透析液側にろ過をかけながら3分間通液した。
(測定)
回路を血液側に接続し、透析液側のプライミング液(リン酸緩衝液)を廃棄する。37℃の恒温槽中に置き、透析液側を封止し、血液側を200mL/minで1分間流し、血液側に残っていたプライミング液を除去する。ついで透析液入り口部に回路を接続し、血液側200mL/min、透析液入り口部につないだろ過回路の流量を30mL/minに設定し、血液側透過液、ろ液ともに試験液に戻す循環系で試験を実施する。循環開始から15分後の試験液、血液側透過液、ろ液をそれぞれ採取した。この採取したサンプルを純水で10倍希釈し(ろ液は希釈なしが好ましい)280nmの波長で分光器により吸光度を測定した。アルブミンの篩係数はそれぞれの吸光度より下式を用いて算出した。
SCalb=2×Cf/(Cb+Co)
ここでCfはろ液の吸光度、Cbは試験液の吸光度、Coは血液側透過液の吸光度を表し、希釈した場合にはそれぞれの希釈倍率を乗じるものとする。
ヒトα1マイクログロブリン(カタログ#133007 コスモ・バイオ社)を牛血液(クエン酸ナトリウム添加、ヘマトクリット30%、総蛋白質濃度6〜7g/dlに調整)に溶解し、100mL/Lの濃度になるように調製する。この牛血液を37℃に加温し、内径基準で1.0m2のモジュールの血液側(中空糸内部)へ小型ポンプで10ml/minで送り、透析液側は37℃に加温した透析液を同様に25ml/minで血液側と向流方向に流す。また、血液側出口流量を10ml/minに維持する。流量設定をした後、30分後に血液側入口、出口、透析液側出口からサンプリングをおこなった。イライザ(ELISA)法によりα1MGの濃度を測定して、次式によりクリアランスCLを算出した。
CL=(Cbi−Cbout)/Cbi×Qb
ここで、CL:クリアランス(ml/min)
Cbi:血液側入口濃度
Cbout:血液側出口濃度
Qb:血液流量(ml/min)
中空糸膜束の場合はモジュールケースに装填後、両端をウレタン樹脂により封止し、切削により両端中空部を開口した中空糸膜モジュールを用いて測定を実施した。サンプルはγ線滅菌されていてもされていなくてもどちらでもよい。
(100mg/Lα1MG溶液の調製)
A液;純水3LにNa2HPO4・12H2O53.72gとNaCl26.30gを溶解する。
B液;純水3LにKH2PO420.42gとNaCl26.30gを溶解する。
A液にB液を添加し、pH=7.5±0.1にあわせる。このリン酸緩衝液3Lに牛血しょうアルブミン(和光純薬社製)300mgを溶解させる。溶解後、再度1N−NaOHを用いてpH=7.5±0.1に調製する。
(モジュールの準備)
モジュールの透析液側流路に純水500mL/minで5分間通液し、ついで血液側流路に200mL/minで5分間通液した。ついでモジュールの透析液側流路に先のリン酸緩衝液500mL/minで5分間通液し、ついで血液側流路に200mL/minで5分間通液した。その後血液側から透析液側にろ過をかけながら3分間通液した。
(測定)
測定液回路を血液側に接続し、透析液側のプライミング液(リン酸緩衝液)を廃棄する。37℃の恒温槽中に置き、透析液側を封止し、血液側を200mL/minで1分間流し、血液側に残っていたプライミング液を除去する。ついで透析液入り口部に回路を接続し、血液側200mL/min、透析液入り口部につないだろ過回路の流量を30mL/minに設定し、血液側透過液、ろ液ともに試験液に戻す循環系で試験を実施する。循環開始時と15分後の試験液をそれぞれ採取した。この採取したサンプルをイライザ法により濃度を決定し、吸着量を求めた。
α1MGの吸着量(mg)=Cb0×試験液量−Cb15×試験液量
ここでCb0、Cb15はそれぞれ循環開始時および15分後の試験液の濃度を表し、希釈した場合にはそれぞれの希釈倍率を乗じるものとする。
透析器の血液出口部回路(圧力測定点よりも出口側)を鉗子により流れを止め全ろ過とする。37℃に保温した純水を加圧タンクに入れ、レギュレーターにより圧力を制御しながら、37℃高温槽で保温した透析器へ純水を送り、透析液側から流出した濾液をメスシリンダーで測定する。膜間圧力差(TMP)は
TMP=(Pi+Po)/2
とする。ここでPiは透析器入り口側圧力、Poは透析器出口側圧力である。TMPを4点変化させろ過流量を測定し、それらの関係の傾きから透水性(mL/hr/mmHg)を算出する。このときTMPと濾過流量の相関係数は0.999以上でなくてはならない。また回路による圧力損失誤差を少なくするために、TMPは100mmHg以下の範囲で測定する。中空糸膜の透水性は膜面積と透析器の透水性から算出する。
UFR(H)=UFR(D)/A
ここでUFR(H)は中空糸膜の透水性(mL/m2/hr/mmHg)、UFR(D)は透析器の透水性(mL/hr/mmHg)、Aは透析器の膜面積(m2)である。
透析器の膜面積は中空糸の内径基準として求める。
A=n×π×d×L
ここで、nは透析器内の中空糸本数、πは円周率、dは中空糸の内径(m)、Lは透析器内の中空糸の有効長(m)である。
約10,000本の中空糸膜を装填したモジュールの透析液側を水で満たし栓をする。血液側から室温で乾燥空気または窒素を送り込み1分間に0.5MPaの割合で加圧していく。圧力を上昇させ、中空糸膜が加圧空気によって破裂(バースト)し、透析液側に満たした液に気泡が発生した時の空気圧をバースト圧とする。
中空糸膜100本の断面を200倍の投影機で観察する。一視野中最も膜厚差がある一本の糸断面について、最も厚い部分と最も薄い部分の厚さを測定する。
偏肉度=最薄部/最厚部
偏肉度=1で膜厚が完ぺきに均一となる。
クエン酸を添加し、凝固を抑制した37℃の牛血液を、血液浄化器に200mL/minで送液し、20mL/minの割合で血液をろ過する。このとき、ろ液は血液に戻し、循環系とする。60分間後に血液浄化器のろ液を採取し、赤血球のリークに起因する赤色を目視で観察する。この血液リーク試験を各実施例、比較例ともに30本の血液浄化器を用い、血液リークしたモジュール数を調べる。
親水性高分子の存在割合は、X線光電子分光法(ESCA法)で求めた。
中空糸膜1本を試料台にはりつけてESCAでの測定を行った。測定条件は次に示す通りである。
測定装置:アルバック・ファイ ESCA5800
励起X線:MgKα線
X線出力:14kV,25mA
光電子脱出角度:45°
分析径:400μmφ
パスエネルギー:29.35eV
分解能:0.125eV/step
真空度:約10−7Pa以下
窒素の測定値(N)と硫黄の測定値(S)から、次式により表面でのPVP含有比率を算出した。
<PVP添加PES膜の場合>
PVP含有比率(Hpvp)[%]
=100×(N×111)/(N×111+S×232)
<PVP添加PSf膜の場合>
PVP含有比率(Hpvp)[%]
=100×(N×111)/(N×111+S×442)
サンプルを、真空乾燥器を用いて、80℃で48時間乾燥させ、その10mgをCHNコーダー(ヤナコ分析工業社製、MT−6型)で分析し、窒素含有量からPVPの質量割合を下記式で計算し求めた。
PVPの質量割合(質量%)=窒素含有量(質量%)×111/14
測定は赤外線吸収法分析で行った。上記した親水性高分子の内、外表面の最表層における存在割合と同様の方法で準備した測定サンプルを使用し、表面近傍の測定はATR法で行った。ATR法は、内部反射エレメントとしてダイヤモンド45°を使用した方法により赤外吸収スペクトルを測定した。測定にはSPECTRA TECH社製IRμs/SIRMを使用した。赤外吸収スペクトルにおける1675cm−1付近のPVPのC=Oに由来するピークの吸収強度Apと1580cm−1付近のポリスルホン系高分子に由来するピークの吸収強度Asの比Ap/Asを求めた。ATR法においては吸収強度が測定波数に依存しているため、補正値としてポリスルホン系高分子のピーク位置υsおよびPVPのピーク位置υp(波数)の比υp/υsを実測値にかけた。次の式で血液接触面の近傍層のPVPの存在割合を算出した。
表面近傍層での親水性高分子の存在割合(質量%)=Cav×Ap/As×υp/υs
ただし、Cavは前記10で求めたPVPの質量割合(質量%)である。
中空糸膜外表面を10,000倍の電子顕微鏡で観察し写真(SEM写真)を撮影する。その画像を画像解析処理ソフトで処理して中空糸膜外表面の開孔率を求めた。画像解析処理ソフトは、例えばImage Pro Plus (Media Cybernetics,Inc.)を使用して測定する。取り込んだ画像を孔部と閉塞部が識別されるように強調・フィルタ操作を実施する。その後、孔部をカウントし、孔内部に下層のポリマー鎖が見て取れる場合には孔を結合して一孔とみなしてカウントする。測定範囲の面積(A)、および測定範囲内の孔の面積の累計(B)を求めて開孔率(%)=B/A×100で求めた。これを10視野実施してその平均を求めた。初期操作としてスケール設定を実施するものとし、また、カウント時には測定範囲境界上の孔は除外しないものとする。
前項と同様にカウントし、各孔の面積を求めた。また、カウント時には測定範囲境界上の孔は除外した。これを10視野実施してすべての孔面積の平均を求めた。
倍率200倍の投影機で中空糸膜の断面を投影し、各視野内で最大、最小、中程度の大きさの中空糸の内径(A)および外径(B)を測定し、各中空糸の膜厚を次式で求め、
膜厚=(B−A)/2
1視野5個の中空糸の膜厚の平均を算出した。
本発明における中空糸膜のスキン層の厚みは、以下のようにして求めた。
中空糸膜断面を3000倍の倍率で走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察を行い、明らかに孔が観察されない部分をスキン層と定義した。
中空糸膜約10,000本を束ね、30〜35mmφのモジュールケースに装填し、2液系ポリウレタン樹脂にて封止してモジュールを作成した。各水準5本リークテストを実施し、ウレタン樹脂封止不良となったモジュールの本数をカウントした。
エンドトキシン濃度200EU/Lの透析液をモジュールの透析液入り口より流速500ml/minで送液し、中空糸膜の外側から内側へエンドトキシンを含有する透析液をろ過速度15ml/minで2時間ろ過を行い、中空糸膜の外側から中空糸膜の内側へろ過された透析液を貯留し、該貯留液のエンドトキシン濃度を測定した。エンドトキシン濃度はリムルスESIIテストワコー(和光純薬工業社製)を用い、取り説の方法(ゲル化転倒法)に従って分析を行った。
膜面積1.5m2のモジュールの透析液側を生理食塩水で満たし、健康人から採取したヘパリン加血200mlを血液バッグに詰め、血液バッグとモジュールをチューブで連結し、37℃で血液流速100ml/min、1時間循環する。循環開始前と循環60分との血液をサンプリングし、白血球数、血小板数を測定する。測定した値はヘマトクリットの値で補正する。
補正値=測定値(60分)×ヘマトクリット(0分)/ヘマトクリット(60分)
補正値から白血球と血小板の変化率を算出する。
変化率=補正値(60分)/循環開始前値×100
60分循環終了後、生理食塩水で返血し、残血している糸の本数を数え、以下の基準で判定した。
14本以下:○
15〜50本:△
51本以上:×
透析液側ポートに蓋をした状態で血液側入口ポートから200mL/minで注射用蒸留水を流し、出口側ポートに注射用蒸留水が到達した時点から10秒間カンシで5回モジュールケースを軽くたたき脱泡した後、1分間の気泡の通過個数を目視にて確認した。
以下の基準で判定した。
10個/分以下:○
11〜30個/分:△
30個以上/分:×
モジュールに液体が充填されたモジュールの場合は、まず充填液を抜き、つぎに透析液側流路に純水を500mL/minで5分間流した後、血液側流路に同じように純水を200mL/minで5分間流す。最後に血液側から透析液側に膜を透過するように200mL/minの純水を通液し洗浄処理を終了する。得られたモジュールより中空糸膜束を取り出し、フリーズドライしたものを不溶成分測定用サンプルとした。乾燥中空糸膜束モジュールの場合も、同様の洗浄処理を行い測定用サンプルとした。
本発明におけるポリビニルピロリドンの架橋による不溶化は、架橋後の膜におけるジメチルホルムアミドに対する溶解性で判定される。すなわち、架橋後の膜10gを取り、100mlのジメチルホルムアミドに溶解した溶液を遠心分離機で1500rpm、10分間かけた後上澄みを除去する。残った不溶物に再度、100mlのジメチルホルムアミドを添加して、撹拌をおこなった後、同条件で遠心分離操作をおこない、上澄みを除去する。再び、100mlのジメチルホルムアミドを添加して撹拌し、同様の遠心分離操作をおこなった後、上澄みを除去する。残った固形物を蒸発乾固して、その量から不溶物の含有率を求めた。
透析型人工腎臓装置製造基準に定められた方法で抽出液を得、該抽出液中の過酸化水素を比色法で定量した。該定量は、中空糸膜を長手方向に2.7cmずつ10個に等分し、各々の部位について行った。
乾燥中空糸膜の場合は中空糸膜束1gに純水100mlを加え、70℃で1時間抽出した。得られた抽出液2.6mlに塩化アンモニウム緩衝液(pH8.6)0.2mlとモル比で当量混合したTiCl4の塩化水素溶液と4−(2−ピリジルアゾ)レゾルシノールのNa塩水溶液との混合液を0.4mMに調製した発色試薬0.2mlを加え、50℃で5分間加温後、室温に冷却し508nmの吸光度を測定。標品を用いて同様に測定して求めた検量線にて定量した。
湿潤中空糸膜モジュールの場合は、モジュールの透析液側流路に生理食塩水を500ml/minで5分間通液し、ついで血液側流路に200ml/minで通液した。その後血液側から透析液側に200ml/minでろ過をかけながら3分間通液した後にフリーズドライをして乾燥膜を得て、該乾燥膜を用いて上記定量を行った。
上記方法で抽出した抽出液2.5mlに、0.2molクエン酸水溶液1.25ml、0.006規定のヨウ素水溶液0.5mlを加えよく混合し、室温で10分間放置した後に470nmでの吸光度を測定した。定量は標品のポリビニルピロリドンを用いて上記方法に従い求めた検量線にて行った。
クエン酸を添加し、凝固を抑制した37℃の牛血液を用いた。牛血しょうで希釈し、ヘマトクリットを30%に調製した。該血液を血液浄化器に200mL/minで送液し、20mL/minの割合で血液をろ過した。このとき、ろ液は血液に戻し、循環系とする。溶血を防止する目的で血液浄化器は予め生理食塩水で十分に置換しておく。循環開始後5分後に所定のろ過流量を得ていることを確認し、開始15分後から15分おきにろ液を約1ccサンプリングした。また、開始後15分、60分、120分時に血液浄化器入り口側と出口側の血液をサンプリングし、遠心分離により血しょうを得て、これを試験液とした。採取したサンプルをA/G B−テストワコー(和光純薬工業社製)を用いてブロムクレゾールグリーン(BCG法)により、ろ液及び血液・血しょう中のアルブミン濃度を算出する。その濃度を基にアルブミンの篩係数を次式により求めた。
SCalb=2*Cf/(Ci+Co)
ここでCfはろ液中のアルブミン濃度、Ciは血液浄化器入り口での血液・血しょう中のアルブミン濃度、Coは血液浄化器出口での血液・血しょう中のアルブミン濃度をそれぞれ示す。この式に15分及び120分時のデータを代入することにより、15分及び120分でのアルブミンの篩係数を得ることができる。
また、3L除水換算のアルブミンリーク量は次のように求めることができる。30分、45分、60分、75分、90分、105分、120分でサンプリングし、同様にA/G B−テストワコーのBCG法により、ろ液中のアルブミン濃度を算出する。これらのデータを用い、縦軸にアルブミンリーク(TAL[mg/dL])、横軸にln(時間[min])(lnT)をとり、表計算ソフト(ex.マイクロソフト社製EXCEL−XP)を用いて一次近似によりフィッティングカーブを描き、その関係式TAL=a×lnT+bにおける定数aおよびbを求める(相関係数は0.95以上が好ましく、0.97以上がさらに好ましく、0.99以上がより好ましい)。この式TAL=a×lnT+bを用いてT=0からT=240で積分し、これを240[min]で除することにより、平均のアルブミンリーク濃度[mg/dL]を算出する。求めた平均のアルブミンリーク濃度に30dLを乗ずることにより、本願での3L除水換算でのアルブミンリーク量を得ることができる。
含水率%=100×(Ww−Wd)/Wd
ここで、Wwは選択透過性分離膜重量(g)、Wdは、120℃の乾熱オーブンで2時間乾燥後(絶乾後)の選択透過性分離膜重量(g)である。ここで、Wwは1〜2gの範囲内とすることで、2時間後に絶乾状態(これ以上重量変化がない状態)にすることができる。
ポリエーテルスルホン(住化ケムテックス社製、スミカエクセル5200P)18質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−90)3質量%、DMAc27質量%を2軸のスクリュータイプの混練機で混練した。得られた混練物をDMAc47.5質量%および水4.5質量%を仕込んだ撹拌式の溶解タンクに投入し、3時間撹拌して溶解した。混練および溶解は溶液温度が30℃以上に上がらないように冷却しながら実施した。ついで真空ポンプを用いて溶解タンク内を−500mmHgまで減圧した後、溶媒等が蒸発して製膜溶液組成が変化しないように、直ぐに溶解タンクを密閉し15分間放置した。この操作を3回繰り返して製膜溶液の脱泡を行った。なお、製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は16.7質量%、ポリビニルピロリドンの過酸化水素含有量は100ppmであった。原料供給系の供給タンクや前記の溶解タンク内は窒素ガスで置換した。このときの溶解タンク内の酸素濃度は0.06%であった。また、溶解時のフルード数および撹拌レイノルズ数はそれぞれ1.1および120であった。得られた製膜溶液を15μm、10μmの2段の焼結フィルターに順に通した後、70℃に加温したチューブインオリフィスノズルから吐出量2.3cc/minで吐出し、同時に内部液として予め−700mmHgで30分間脱気処理した25℃の46質量%DMAc水溶液を吐出し、紡糸管により外気と遮断された700mmの乾式部(エアギャップ部)を通過後、70℃の20質量%DMAc水溶液中で凝固させ、湿潤状態のまま綛に捲き上げた。またノズルスリット幅は平均60μmであり、最大61μm、最小59μm、スリット幅の最大値、最小値の比は1.03であった。このときのノズル内の圧力損失は2.9×108Pa・sであり、製膜溶液流路での剪断応力は1.5×106s−1、流路通過時間は1.3×10−3secと計算された。ドラフト比は1.3であった。紡糸工程中の糸道変更のためのローラーは表面が鏡面加工されたものを使用し、固定ガイドは表面が梨地処理されたものを使用した。
実施例1の方法において、製膜溶液組成をポリエーテルスルホン(住化ケムテックス社製、スミカエクセル5200P)18.0質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−90)0.5質量%、ジメチルアセトアミド(DMAc)77.0質量%、RO水4.5質量%に、内液の温度を50℃に、また凝固液をRO水に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例1の中空糸膜およびモジュールを得た。製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は2.8質量%、ノズル吐出時の製膜溶液温度と内部液の温度差は20℃であった。これらの特性を表1および表2に示す。
実施例1の方法において、製膜溶液組成をポリエーテルスルホン(住化ケムテックス社製、スミカエクセル5200P)18.0質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−90)10.0質量%、ジメチルアセトアミド(DMAc)67.5質量%、RO水4.5質量%に、内部液の濃度を65質量%、液温を45℃に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例1の中空糸膜およびモジュールを得た。製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は55.5質量%であった。これらの特性を表1および表2に示す。
比較例2の方法において、50vol%イソプロパノール水溶液での洗浄回数を6回に変更する以外は、比較例2と同様にして比較例3の中空糸膜およびモジュールを得た。得られた中空糸膜およびモジュールの特性を表1および表2に示す。
実施例1と同様の方法でポリエーテルスルホン(住化ケムテックス社製、スミカエクセル5200P)18.0質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−90)5.0質量%、ジメチルアセトアミド(DMAc)75.0質量%、RO水2.0質量%よりなる製膜溶液を得た。製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は27.7質量%であった。なお、上記ポリビニルピロリドンとしては、過酸化水素含有量100ppmのものを用いた。製膜溶液を15μm、10μmの2段の焼結フィルターに順に通した後、70℃に加温したチューブインオリフィスノズルから内部液として予め−700mmHgで30分間脱気処理した25℃の46質量%DMAc水溶液を用いて紡糸速度50m/分で吐出、紡糸管により外気と遮断された700mmの乾式部(エアギャップ部)を通過後、35℃の20wt%DMAc水溶液中で凝固させ、湿潤状態のまま綛に捲き上げた。使用したチューブインオリフィスノズルのノズルスリット幅は、平均60μmであり、最大61μm、最小59μm、スリット幅の最大値、最小値の比は1.03、ドラフト比は1.15であった。凝固浴から引き揚げられた中空糸膜は85℃の水洗槽を45秒間通過させ溶媒と過剰のポリビニルピロリドンを除去した後巻き上げた。
比較例1の方法において、以下の変更製膜溶液のろ過に用いるフィルターをフィルター精度を30μm1段の焼結フィルターに変更し、かつチューブインオリフィスノズルのノズルスリット幅が平均60μmであり、最大65μm、最小55μm、スリット幅の最大値、最小値の比が1.18、ドラフト比を0.95に変更する以外は、比較例1と同様の方法で中空糸膜およびモジュールを得た。
得られた中空糸膜およびモジュールの特性を表1および表2に示す。本比較例で得られた中空糸膜およびモジュールは比較例1で得られた製品と同様の課題に加えて中空糸膜の偏肉度や相分離の均一性が低下するので、バースト圧が低く、牛血液を用いた血液リークテストではモジュール30本中、5本に血球リークがみられ、本比較例で得られた中空糸膜は血液浄化器用として実用性の低いものであった。
比較例1の方法において、以下のごとく変更する以外は、比較例1と同様の方法で比較例6の中空糸膜およびモジュールを得た。
(1)製膜溶液に用いるポリビニルピロリドンとして過酸化水素含有量が500ppmの製品を用いる。
(2)製膜溶液の調製時に混練を行わず、撹拌機付きの溶解槽に各原料を直接、一括して添加し、液温70℃で溶解を行う。
(3)チューブインオリフィスノズルのノズルスリット幅が平均80μmであり、最大81μm、最小79μm、スリット幅の最大値、最小値の比が1.03および製膜溶液流路のL/Dが2.5のノズルを用いる。
(4)ドラフト比を1.00にする。
(5)湿潤状態の中空糸膜の乾燥を含水率が0.2質量%になるまで乾燥する。
得られた中空糸膜およびモジュールの特性を表1および表2に示す。
実施例1と同様の方法で、ポリエーテルスルホン(住化ケムテックス社製、スミカエクセル4800P)18.0質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−90)2.5質量%、ジメチルアセトアミド(DMAc)74.5質量%、RO水5.0質量%よりなる製膜溶液を調製した。なお、製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は13.8質量%であった。原料ポリビニルピロリドンの過酸化水素含有量は100ppmであった。得られた製膜溶液を15μm、10μmの2段の焼結フィルターに順に通した後、70℃に加温したチューブインオリフィスノズルから製膜原液吐出量2.1cc/minで吐出し、同時に内部液として予め−700mmHgで30分間脱気処理した30℃の50質量%DMAc水溶液を吐出し、紡糸管により外気と遮断された750mmのエアギャップ部を通過後、65℃の25質量%DMAc水溶液中で凝固させ、湿潤状態のまま綛に捲き上げた。ノズルスリット幅は、平均60μmであり、最大61μm、最小59μm、スリット幅の最大値、最小値の比は1.03であった。ドラフト比は1.3であった。ノズル内での製膜溶液の圧力損失は2.15×108Pa・sであり、剪断応力は1.1×106s−1、流路通過時間は1.2×10−3secであった。凝固浴から引き揚げられた中空糸膜は85℃の水洗槽を45秒間通過させ溶媒と過剰のポリビニルピロリドンを除去した後巻き上げた。紡糸工程中の糸道変更のためのローラーは表面が鏡面加工されたものを使用し、固定ガイドは表面が梨地処理されたものを使用した。
実施例1と同様の方法で、ポリスルホン(アモコ社製P−3500)18.5質量%、ポリビニルピロリドン(BASF社製コリドンK−60)3.0質量%、ジメチルアセトアミド(DMAc)74.5質量%、RO水4.0質量%よりなる製膜溶液を得た。なお、製膜溶液中のポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率は16.2質量%、原料ポリビニルピロリドン中の過酸化水素含有量は150ppmのものを用いた。得られた製膜溶液を15μm、10μmの2段の焼結フィルターに順に通した後、50℃に加温したチューブインオリフィスノズルから吐出量2.4で吐出し、同時に内部液として予め−700mmHgで30分間脱気処理した15℃の35質量%DMAc水溶液を吐出し、紡糸管により外気と遮断された650mmのエアギャップ部を通過後、60℃の15質量%DMAc水溶液中で凝固させ、湿潤状態のまま綛に捲き上げた。使用したチューブインオリフィスノズルのノズルスリット幅は、平均60μmであり、最大61μm、最小59μm、スリット幅の最大値、最小値の比は1.03であった。ノズル内での製膜溶液の圧力損失は2.3×108Pa・s、剪断応力は1.2×106s−1、流路通過時間は1.5×10−3secであった。ドラフト比は1.3であった。紡糸工程中の糸道変更のためのローラーは表面が鏡面加工されたものを使用し、固定ガイドは表面が梨地処理されたものを使用した。
2:製膜原液吐出孔
L:ランド長
D:ノズル外径
Claims (19)
- (a)主としてポリスルホン系高分子とポリビニルピロリドンよりなる選択透過性分離膜であって、
(b)該選択透過性分離膜の血液非接触側の表面最表層のポリビニルピロリドンの存在割合が25〜50質量%、
(c)かつ(血液非接触側の表面最表層のポリビニルピロリドンの存在割合)/(血液接触側の表面最表層のポリビニルピロリドンの存在割合)が1.1倍以上
(d)スキン層厚みが0.1〜1.2μm
の特性を有し、該選択透過性分離膜を装填して作製したモジュールに
(e)ヘマトクリット30%、総タンパク濃度6〜7g/dl、クエン酸ナトリウムを添加した37℃の牛血液を200ml/分、濾過流量20ml/分で流したとき、15分後のアルブミンの篩い係数[A]が0.01以上0.1以下で、
(f)かつ2時間後のアルブミンの篩い係数[B]が0.005以上0.04未満である
ことを特徴とする選択透過性分離膜。 - 2時間後のアルブミンの篩い係数[B]が15分後のアルブミンの篩い係数[A]より小さいことを特徴とする請求項1に記載の選択透過性分離膜。
- 15分後のアルブミンの篩い係数[A]と2時間後のアルブミンの篩い係数[B]の関係が下記式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の選択透過性分離膜。
[B]/[A]=0.1〜0.4 - α1マイクログロブリンのクリアランスが15ml/min(1.0m2)以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- α1マイクログロブリンの吸着量が2.0〜20mg/m2であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 選択透過性分離膜の膜厚が25〜45μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- ポリビニルピロリドンが実質的に非架橋であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 選択透過性分離膜の血液接触側の表面最表層におけるポリビニルピロリドンの存在割合が20〜40質量%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 選択透過性分離膜の血液接触側の表面近傍層におけるポリビニルピロリドンの存在割合が5〜20質量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 選択透過性分離膜における血液非接触側の表面の開孔率が20〜35%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 選択透過性分離膜が中空糸膜であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 中空糸膜のバースト圧が0.5MPa以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 中空糸膜の偏肉度が0.6以上であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 中空糸膜を長手方向に10分割し、各々より抽出した抽出液について測定した過酸化水素の溶出量が全て5ppm以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の選択透過性分離膜。
- 製膜溶液と内部液をチューブインオリフィス型ノズルから吐出させた後、エアギャップを経て凝固浴で凝固させる選択透過性分離膜の製造方法において、製膜溶液がポリスルホン系高分子、ポリビニルピロリドンおよび溶剤からなり、ポリスルホン系高分子に対するポリビニルピロリドンの比率が10〜18質量%であり、内部液がアミド系溶剤を30〜60質量%含む水溶液であり、該内部液の液温を製膜溶液の液温より30〜60℃低くし、かつその液温が0〜40℃である条件で吐出することを特徴とする選択透過性分離膜の製造方法。
- チューブインオリフィス型ノズルが内部液熱媒循環型ブロックであることを特徴とする請求項15に記載の選択透過性分離膜の製造方法。
- チューブインオリフィス型ノズルのノズルスリット幅の最大値と最小値との比が1.00〜1.11であるノズルを用いることを特徴とする請求項15または16に記載の選択透過性分離膜の製造方法。
- 製膜溶液を濾過精度が25μm以下のフィルターで濾過することを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の選択透過性分離膜の製造方法。
- 過酸化水素含有量が300ppm以下のポリビニルピロリドンを原料として用いることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の選択透過性分離膜の製造方法。
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