JP3640792B2 - 廃棄物処理方法およびその装置 - Google Patents
廃棄物処理方法およびその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3640792B2 JP3640792B2 JP07997698A JP7997698A JP3640792B2 JP 3640792 B2 JP3640792 B2 JP 3640792B2 JP 07997698 A JP07997698 A JP 07997698A JP 7997698 A JP7997698 A JP 7997698A JP 3640792 B2 JP3640792 B2 JP 3640792B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste
- separated
- solid
- impurities
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機性の廃棄物をメタン発酵処理するための前処理を行う廃棄物処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生ゴミや屎尿、下水汚泥、浄化槽汚泥などの有機性の廃棄物をメタン発酵処理する際には、あらかじめスクリーンなどにて夾雑物を除去しているが、除去しきれずに残留する夾雑物が核となり、メタン発酵の際やメタン発酵のために調質する際などにスカムが発生し、メタン発酵や調質を阻害する。
【0003】
そこで、従来において、スカムの発生を抑制するために、例えばビニル袋などに入った生ゴミは破袋機でビニル袋を破り、除袋機で破いたビニル袋を取り除く。この後、カッタやハンマミルなどにて生ゴミを粉砕し、ドラムスクリーンやトロンメルなどにて除袋にて除去できずに残留するビニル片やスチロールトレイ片などの重量の軽い夾雑物と野菜屑などの重量の重い生ゴミなどとを分離する。そして、夾雑物を除去した生ゴミなどの有機性の廃棄物を調質槽にて適宜水を添加して攪拌混合によりさらに裁断して調質し、この調質した廃棄物をメタン発酵処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、破袋や除袋し、粉砕後にさらに夾雑物を除去する複雑な構成で、装置が大型となるとともに、処理する生ゴミなどの性状などにより夾雑物の除去が不十分で、スカムが発生する。また、破袋機や除袋機は構造が複雑で、異臭の発生を防止するために外部との遮断が困難で、遮断するための構成がさらに大型化する問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、装置が複雑・大型化することなく夾雑物の除去率が向上する廃棄物処理方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の廃棄物処理方法は、夾雑物が混入する有機性の廃棄物を攪拌混合することによりメタン発酵処理するための調質を行う廃棄物処理方法において、前記廃棄物を攪拌混合して調質する前に前記廃棄物を破砕し、前記破砕して調質した後に前記廃棄物を前記夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離し、前記調質は、固液分離した前記夾雑物を洗浄して得られた洗浄排液を破砕された前記廃棄物とともに行うものである。
【0007】
そして、有機性の廃棄物を夾雑物とともに破砕し、攪拌混合して調質した後、夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌による裁断などの物理的作用により夾雑物と廃棄物とが容易に分離し、調質後の固液分離が容易となり、構造が簡略化し、夾雑物とともに排出される有機物を低減しつつ夾雑物の除去率が向上する。
【0008】
また、固液分離した夾雑物を洗浄して、夾雑物に付着していた有機物を含有する洗浄排液を破砕された廃棄物とともに調質するため、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。さらに、調質の際に添加する水分が洗浄排液にて補われ、別途水を用いる必要がなく、廃棄物の処理効率が向上する。
【0009】
請求項2記載の廃棄物処理方法は、請求項1記載の廃棄物処理方法において、破砕は、破砕刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕機を用いるものである。
【0010】
そして、廃棄物を破砕刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕機を用いて破砕するため、簡単な構造で廃棄物を夾雑物とともに破砕できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物は紐状に破砕されるので、これらビニル物やプラスチックなどの分離除去が容易となる。
【0011】
請求項3記載の廃棄物処理方法は、請求項2記載の廃棄物処理方法において、二軸式破砕機は、二軸間の距離が1.5cm以上7.0cm以下であるものである。
【0012】
そして、二軸式破砕機の二軸間の距離を1.5cm以上7.0cm以下に設定するため、調質の際の攪拌混合が低負荷で容易にできる形状に廃棄物が破砕されて、調質性が向上するとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物と有機物との形状の違いが生じやすく、固液分離による夾雑物の分離除去が容易となり、処理効率が向上する。なお、二軸間の距離が1.5cmより幅狭の場合、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物と有機物との形状が近似し、夾雑物と有機物との固液分離性が低下し、処理効率が低下する。また、二軸間の距離が7.0cmより幅広の場合、根菜類などの有機性の廃棄物の破砕状態が不十分となり、調質性が低下するため、二軸間の距離を1.5cm以上7.0cm以下に設定する。
【0013】
請求項4記載の廃棄物処理方法は、請求項1記載の廃棄物処理方法において、破砕は、夾雑物が15%以上含有されている場合、金属性の前記夾雑物を除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、この圧搾により調質する濾液を分集するものである。
【0014】
そして、夾雑物を15%以上含有する有機性の廃棄物をスクリュープレスにより破砕・圧搾して調質するための濾液を分集するので、体積当たりの夾雑物の割合が多く破砕したものでも調質の際の攪拌混合が困難となる15%以上の夾雑物を含有する有機性の廃棄物でも、メタン発酵処理が可能となる。
【0015】
請求項5記載の廃棄物処理方法は、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法において、固液分離は、スクリュープレスを用いて行うものである。
【0016】
そして、調質した後の廃棄物をスクリュープレスを用いて圧搾して夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離するため、例えば特に金属性の夾雑物などが混入する割合が低い廃棄物を処理する場合などにおいて、破砕した後に夾雑物を除去しなくても一括で夾雑物を高度に分離除去でき、また夾雑物に付着する有機物を高度に回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。なお、スクリュープレスを損傷するおそれがある金属性の夾雑物を多く含む場合には、あらかじめ金属性の夾雑物を分離除去するとよい。
【0017】
請求項6記載の廃棄物処理方法は、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法において、廃棄物を破砕した後で前記廃棄物を攪拌混合して調質する前に夾雑物を分離除去するものである。
【0018】
そして、破砕した廃棄物から夾雑物を分離除去した後に調質するため、調質の際の攪拌や酸発酵などの調質性が向上するとともに、調質後の固液分離の負荷が低減して簡単な構成で容易に固液分離できるので、夾雑物とともに処理すべき有機物が排出することを低減しつつ簡単な構成で夾雑物の分離除去率が向上する。
【0019】
請求項7記載の廃棄物処理方法は、請求項6記載の廃棄物処理方法において、破砕した廃棄物からの夾雑物の分離除去はトロンメルを用い、調質後の前記廃棄物の固液分離はドラムスクリーンを用いるものである。
【0020】
そして、破砕した廃棄物はトロンメルを用いて特に粗大の夾雑物を分離除去することにより簡単な構成で調質性が向上し、調質するために廃棄物を搬送することが容易となるとともに、調質後の固液分離に簡単な構造のドラムスクリーンを利用できる。また、ドラムスクリーンにて調質後の廃棄物から夾雑物を固液分離するため、ドラムスクリーンでの閉塞を防止しつつ高度に夾雑物を分離除去する。
【0021】
請求項8記載の廃棄物処理方法は、請求項7記載の廃棄物処理方法において、トロンメルは、目幅寸法が廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きいものである。
【0022】
そして、トロンメルの目幅寸法を廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きく設定したため、粗大の夾雑物やビニル物あるいはプラスチック物などの軽量の夾雑物を、この夾雑物とともに有機物が排出される量が低減し、簡単な構成で容易に高度に夾雑物を分離除去する。
【0023】
請求項9記載の廃棄物処理方法は、請求項7または8記載の廃棄物処理方法において、ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、前記ドラムスクリーンにて固液分離した分離液とともにメタン発酵処理されるための圧搾液を分集するものである。
【0024】
そして、ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、得られた圧搾液をドラムスクリーンにて固液分離した分離液とともにメタン発酵処理するため、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。
【0025】
請求項10記載の廃棄物処理方法は、請求項7ないし9いずれか一記載の廃棄物処理方法において、調質は、トロンメルにて分離除去した夾雑物を、前記トロンメルにて前記夾雑物が除去された廃棄物とともに行うものである。
【0026】
そして、トロンメルにて分離除去した夾雑物を、この夾雑物が除去された廃棄物とともに混合して調質するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の外的作用により夾雑物に付着する有機物が容易に分離し、有機物が付着したままの夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して処理効率が向上する。
【0027】
請求項11記載の廃棄物処理方法は、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法において、調質は、内部に廃棄物を貯留可能で底部の前記貯留する廃棄物を排出させる位置に固液分離手段を備えた調質槽を用いて行い、固液分離は、前記内部に貯留する廃棄物を前記固液分離手段を介して前記調質槽の外部に排出させることにより行うものである。
【0028】
そして、破砕した廃棄物を調質する調質槽の底部に設けた固液分離手段を介して調質槽内で調質した廃棄物を外部に排出する際に、固液分離手段にて固液分離して夾雑物を分離除去するので、簡単な構成で調質後の固液分離ができる。
【0029】
請求項12記載の廃棄物処理方法は、請求項11記載の廃棄物処理方法において、固液分離手段にて固液分離した夾雑物を金属性の前記廃棄物を分離除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、メタン発酵処理されるための圧搾液を分集するものである。
【0030】
そして、調質槽内で調質した廃棄物を外部に排出する際に固液分離手段にて固液分離した夾雑物を、金属性の廃棄物を分離除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、メタン発酵処理されるための圧搾液を分集するため、夾雑物に付着する有機物をスクリュープレスを損傷することなく高度に回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。
【0031】
請求項13記載の廃棄物処理装置は、有機性の廃棄物を破砕する破砕手段と、この破砕手段にて破砕された前記廃棄物を攪拌混合して調質する調質手段と、この調質手段にて調製した前記廃棄物から夾雑物を分離除去しメタン発酵処理するための分離液を分集する固液分離手段と、この固液分離手段にて除去した夾雑物を洗浄する洗浄手段と、この洗浄手段からの前記夾雑物の洗浄により生じた洗浄排液を調質手段に返送する返送手段とを具備したものである。
【0032】
そして、有機性の廃棄物を破砕手段にて破砕し、この破砕した廃棄物を調質手段にて攪拌混合して調質し、この調質した廃棄物を固液分離手段にて夾雑物を分離除去してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の外的作用により夾雑物と廃棄物とが容易に分離し、調質後の固液分離が容易となり、構造が簡略化し、夾雑物とともに排出される有機物を低減しつつ夾雑物の除去率が向上する。
【0033】
また、固液分離した夾雑物を洗浄手段にて洗浄して、夾雑物に付着していた有機物を含有する洗浄排液を返送手段にて調質手段に返送して破砕された廃棄物とともに調質するため、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。さらに、調質の際に添加する水分が洗浄排液にて補われ、別途水を用いる必要がなく、廃棄物の処理効率が向上する。
【0034】
請求項14記載の廃棄物処理装置は、請求項13記載の廃棄物処理装置において、破砕手段は、二軸式破砕機を備えたものである。
【0035】
そして、二軸式破砕機を用いて廃棄物を破砕するため、簡単な構造で廃棄物を夾雑物とともに破砕できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物は紐状に破砕されるので、これらビニル物やプラスチックなどの分離除去が容易となる。
【0036】
請求項15記載の廃棄物処理装置は、請求項13記載の廃棄物処理装置において、破砕手段は、廃棄物から金属製の夾雑物を分離除去する金属除去手段と、この金属除去手段にて前記金属製の夾雑物が分離除去された前記廃棄物を破砕するスクリュープレスとを備えたものである。
【0037】
そして、金属除去手段にて金属製の夾雑物が分離除去された廃棄物をスクリュープレスにて破砕するため、例えば体積当たりの夾雑物の割合が多く破砕しても調質の際の攪拌混合が困難となる夾雑物を15%以上含有する有機性の廃棄物でも、メタン発酵処理が可能となる。
【0038】
請求項16記載の廃棄物処理装置は、請求項13ないし15いずれか一記載の廃棄物処理装置において、調質手段は、廃棄物が投入される調質槽と、この調質槽の底部に設けられ貯留する前記廃棄物を排出する排出口とを備え、固液分離手段は、前記調質槽の底部に前記排出口を閉塞して設けられ前記廃棄物から夾雑物を分離するスクリーンを備えたものである。
【0039】
そして、破砕した廃棄物を調質する調質槽の底部に排出口を閉塞して設けた固液分離手段を介して調質した廃棄物を排気口から調質槽外に排出する際に夾雑物を固液分離して除去するので、簡単な構成で容易に調質後の固液分離ができる。
【0040】
請求項17記載の廃棄物処理装置は、請求項13ないし16いずれか一記載の廃棄物処理装置において、固液分離手段は、調質手段にて調質した廃棄物から夾雑物を分離除去する夾雑物分離手段と、この夾雑物分離手段にて夾雑物が分離除去された前記廃棄物を圧搾し分離液を分集するスクリュープレスとを備えたものである。
【0041】
そして、調質後の廃棄物を夾雑物分離手段にて夾雑物を分離除去し、この夾雑物が分離除去された廃棄物をスクリュープレスにて圧搾してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、確実に夾雑物を分離除去でき、メタン発酵の際のスカムの発生を防止する。
【0042】
請求項18記載の廃棄物処理装置は、有機性の廃棄物を破砕する破砕手段と、この破砕手段にて破砕された前記廃棄物から夾雑物を分離除去する夾雑物除去手段と、この夾雑物除去手段にて前記夾雑物が分離除去された前記廃棄物を攪拌混合する調質手段と、この調質手段にて調質した前記廃棄物から夾雑物を分離除去しメタン発酵処理するための分離液を分集する固液分離手段と具備したものである。
【0043】
そして、有機性の廃棄物を破砕手段にて破砕し、この破砕した廃棄物を夾雑物除去手段にて夾雑物を分離除去し、この夾雑物を分離除去した廃棄物を調質手段にて攪拌混合して調質し、この調質した廃棄物を固液分離手段にて夾雑物を分離除去してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、調質する前に夾雑物除去手段にてある程度の夾雑物が分離除去されるので調質の際の攪拌や酸発酵などの調質性が向上するとともに、調質後の固液分離手段による夾雑物の固液分離の負荷が低減して簡単な構成で容易に夾雑物の固液分離ができるので、夾雑物とともに処理すべき有機物が排出することを低減しつつ簡単な構成で夾雑物の分離除去率が向上する。
【0044】
請求項19記載の廃棄物処理装置は、請求項18記載の廃棄物処理装置において、夾雑物除去手段は、トロンメルを備え、固液分離手段は、ドラムスクリーンを備えたものである。
【0045】
そして、破砕した廃棄物はトロンメルを用いて特に粗大の夾雑物を分離除去することにより簡単な構成で調質性が向上し、調質するための廃棄物の搬送が容易となるとともに、調質後の固液分離に簡単な構造のドラムスクリーンを利用できる。また、ドラムスクリーンにて調質後の廃棄物から夾雑物を固液分離するため、ドラムスクリーンでの閉塞を防止しつつ高度に夾雑物を分離除去する。
【0046】
請求項20記載の廃棄物処理装置は、請求項19記載の廃棄物処理装置において、トロンメルは、目幅寸法が廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きいものである。
【0047】
そして、トロンメルの目幅寸法を廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きく設定したため、粗大の夾雑物やビニル物あるいはプラスチック物などの軽量の夾雑物を、この夾雑物とともに有機物が排出される量が低減し、簡単な構成で容易に高度に夾雑物を分離除去する。
【0048】
請求項21記載の廃棄物処理装置は、請求項19または20記載の廃棄物処理装置において、固液分離手段は、ドラムスクリーンにて分離除去した夾雑物を圧搾し、前記ドラムスクリーンにて分離した分離液とともにメタン発酵処理する圧搾液を分集するスクリュープレスを備えたものである。
【0049】
そして、ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、ドラムスクリーンにて分離した分離液とともにメタン発酵処理する圧搾液を分集するため、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。
【0050】
請求項22記載の廃棄物処理装置は、請求項19ないし20いずれか一記載の廃棄物処理装置において、トロンメルにて分離除去した夾雑物を調質手段に投入する再回収手段を備えたものである。
【0051】
そして、トロンメルにて分離除去した夾雑物を再回収手段により調質手段に投入してこのトロンメルにて夾雑物が分離除去された廃棄物とともに調質するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の物理的作用により夾雑物に付着する有機物が容易に分離し、有機物が付着したままの夾雑物を処理する際の悪臭の発生を抑制し、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して処理効率が向上する。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の廃棄物処理装置の実施の一形態の構成を図1を参照して説明する。
【0053】
図1において、1は破砕手段としての二軸式破砕機で、この二軸式破砕機1は、有機性の廃棄物、すなわち、生ゴミなどの厨芥廃棄物、屎尿や浄化槽汚泥などの屎尿系排水、食品加工汚泥などの有機性の産業廃棄物、集落排水、下水汚泥、家畜糞尿などの有機物を含有する廃棄物を破砕するもので、図示しない外周面に所定のピッチ、例えば2cm〜4cmのピッチで一体に複数設けた破砕刃を軸方向で重ね合わさるように一対の回転軸を有している。なお、二軸間の距離は、1.5cm以上7.0cm以下となるように設定する。すなわち、二軸間の距離が1.5cmより幅狭の場合、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物と生ゴミである野菜屑などの有機物との形状が近似し、後工程での夾雑物と廃棄物との固液分離性が低下し、処理効率が低下する。また、二軸間の距離が7.0cmより幅広の場合、根菜類などの有機性の廃棄物の破砕状態が不十分となり、後工程での調質性が低下するため、二軸間の距離を1.5cm以上7.0cm以下に設定する。
【0054】
そして、二軸式破砕機1は、廃棄物を破砕することにより、有機物は2〜4cm程度に破砕し、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物はこれより若干大きな紐状に破砕する。
【0055】
また、この二軸式破砕機1には、夾雑物除去手段としてのトロンメル2が接続されている。このトロンメル2は、図2に示すように、内周側に二軸式破砕機1にて破砕された廃棄物が投入される略円筒状で、例えば二軸式破砕機の破砕の際のピッチ寸法である目幅寸法より若干大きい2cm〜8cmの目幅寸法で通孔3が複数設けられている。さらに、軸方向が水平方向に対して約2°〜10°傾いて配設されている。そして、トロンメル2は、破砕された廃棄物を、通孔3を通過できないスチロールトレイ片やプラスチック片、ビニル片などの重量が軽い紐状に破砕された夾雑物と、通孔3を通過する破砕された野菜屑などの重量が重い破砕物とに分離する。
【0056】
なお、トロンメル2の目幅寸法が2cmより小さいと、粉砕された廃棄物のほとんどが夾雑物として排出され、後工程でメタン発酵処理するための有機物が得られなくなる。また、目幅寸法が8cmより大きくなると、紐状となったビニル片などの軽量の夾雑物まで通孔3を通過して、夾雑物を分離除去除去できなくなるため、目幅寸法を2cm〜8cmに設定する。さらに、傾きが2°より小さいと、順次投入された破砕された廃棄物がトロンメル2の内周側を移動できなくなり、夾雑物と破砕物とに分離できなくなる。また、傾きが10°より大きいと、傾斜が急となり、内周側に投入された廃棄物が直ちに通過して、夾雑物と破砕物とほとんど分離できずに夾雑物として排出されるため、傾きを2°〜10°に設定する。
【0057】
そして、トロンメル2は、略円筒状で内周面に突出する部材がない簡単な構成であるため、内周側を透過する破砕物が突出する部材に引っ掛かり、通孔3が閉塞されて夾雑物と破砕物との分離性が低下したり、内周側の通過性が損なわれて処理効率が低下するなどを防止できるとともに、引っ掛かった破砕物による悪臭の発生や蛆などの害虫の発生を抑制できる。
【0058】
さらに、トロンメル2には、調質手段としての調質槽4が接続されている。そして、この調質槽4には、攪拌手段としての例えば0.8kw/m3の垂下型スクリュー攪拌機が3基吊り下げ支持され、底部に攪拌手段としての例えば4.8kw/m3のパルパ型スクリュー攪拌機が1基設けられているとともに、投入された破砕物を加温する図示しない加温手段が設けられている。なお、この加温手段は、設けなくてもよいが、調質の際に酸発酵を進行させて後工程でのメタン発酵処理の効率を向上させるために設けるとよい。
【0059】
また、調質槽4内に投入された破砕物は、含水率が85%〜90%程度となるように水分を適宜添加され、加温しつつ攪拌混合される。なお、含水率が85%より少なくなると攪拌および後工程への搬送が困難となり、含水率が90%より多くなると濃度が低下して後工程でのメタン発酵の効率が低下するため、含水率を約85%〜約90%程度に設定する。
【0060】
そして、この調質槽4内に投入された破砕物は、例えば1〜15時間加温しつつ攪拌混合され、加温により酸発酵が若干進行し、攪拌により破砕物が裁断され、スラリ状の調質物となる。
【0061】
また、調質槽4には、固液分離手段5を構成するドラムスクリーン6が接続されている。このドラムスクリーン6は、目幅寸法が例えば破砕時の目幅寸法である2cm〜4cmより若干小さい1cm〜3cmに形成されている。ここで、ドラムスクリーン6の目幅寸法が1cmより小さいと調質物中のメタン発酵処理する有機物も夾雑物として排出される割合が増大する。また、目幅寸法が3cmより大きくなると、夾雑物がほとんど通過し、夾雑物を分離除去できなくなるため、目幅寸法を1cm〜3cmに設定する。
【0062】
そして、このドラムスクリーン6により、調質槽4にて調質された破砕物である調質物が、スラリ状の分離液とガラス片や金属片などの重量物とに固液分離される。なお、調質物は、総固形物(TS濃度)が15%以下のスラリ状となっているため、簡単な構成で夾雑物とメタン発酵処理される分離液との分離性が高い湿式分別装置であるドラムスクリーン6を用いて夾雑物と分離液とに固液分離する。
【0063】
また、ドラムスクリーン6には、固液分離手段5を構成するスクリュープレス7が接続されている。そして、このスクリュープレス7は、ドラムスクリーン6にて固液分離された夾雑物を圧搾して圧搾液を分集し、圧搾液はドラムスクリーン6にて分離した分離液とともに後工程のメタン発酵処理工程に搬送される。
【0064】
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0065】
廃棄物は、二軸式破砕機1にて約2cm〜4cm程度まで破砕される。なお、廃棄物中の野菜屑などの有機物は2cm〜4cm程度に破砕され、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物はこれより若干大きな紐状に破砕される。
【0066】
そして、この破砕された廃棄物は、トロンメル2に投入され、特に紐状に破砕された軽量の夾雑物はトロンメル2の通孔3を通過できず、夾雑物としてトロンメル2の内周側から排出され、2cm〜4cm程度に破砕された有機物は通孔3を通過して破砕物として回収され、夾雑物と破砕物とに分離される。なお、夾雑物は、別途固形燃料などに加工されたり、焼却処分される。
【0067】
さらに、破砕物は、調質槽4内に投入され、含水率が85%〜90%程度となるように水分が適宜添加され、図示しない加温手段にて加温されつつ垂下型スクリュー攪拌機およびパルパ型スクリュー攪拌機にて攪拌混合され、スラリ状の調質物となる。
【0068】
次に、調質物は、固液分離手段5のドラムスクリーン6に投入され、スラリ状の分離液とトロンメル2にて分離除去されずに残留するビニルなどの軽量の夾雑物および特にガラス片や金属片などの重量の重い夾雑物とに固液分離される。そして、スラリ状の分離液は、後工程のメタン発酵処理工程に搬送され、メタン発酵処理される。また、ドラムスクリーン6にて固液分離された夾雑物は、スクリュープレス7に投入されて圧搾され、夾雑物と圧搾液とに分離され、圧搾液は分離液と同様に後工程のメタン発酵処理工程に搬送されてメタン発酵処理される。なお、夾雑物は、別途建材などとして利用したり、埋め立てたりする。
【0069】
上述したように、有機性の廃棄物を夾雑物とともに破砕し、加温しつつ攪拌混合して調質した後、夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の外的で機械的な作用である物理的作用により夾雑物と廃棄物とを容易に分離でき、調質後の固液分離が容易となり、構造を簡略化でき、夾雑物とともに排出される有機物を低減しつつ夾雑物の除去率を向上できる。
【0070】
また、廃棄物を破砕刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕機1を用いて破砕したため、簡単な構造で廃棄物を夾雑物とともに破砕できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物は有機物と異なる形状で大きな寸法となる紐状に破砕でき、これらビニル物やプラスチックなどの分離除去が容易にできる。
【0071】
さらに、二軸式破砕機1の二軸間の距離を1.5cm以上7.0cm以下に設定したため、調質の際の攪拌混合が低負荷で容易にできる形状に廃棄物を破砕でき、攪拌などの調質性を向上できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物と有機物との形状の違いが生じやすく、固液分離による夾雑物の分離除去が容易にでき、処理効率を向上できる。
【0072】
また、破砕した廃棄物からトロンメル2にて夾雑物を分離除去した後に調質するため、調質の際の攪拌や酸発酵などの調質性を向上できるとともに、調質後の固液分離の負荷が低減して簡単な構成で容易に固液分離できるので、夾雑物とともに処理すべき有機物が排出することを低減しつつ簡単な構成で夾雑物の分離除去率を向上できる。
【0073】
そして、破砕した廃棄物はトロンメル2を用いて特に粗大の夾雑物を分離除去することにより簡単な構成で調質性を向上でき、調質するために廃棄物を搬送することが容易にできるとともに、調質後の固液分離に簡単な構造のドラムスクリーン6を利用できる。また、ドラムスクリーン6にて調質後の廃棄物から夾雑物を固液分離するため、ドラムスクリーン6での閉塞を防止しつつ高度に夾雑物を分離除去できる。
【0074】
さらに、トロンメル2の目幅寸法を廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きく設定したため、粗大の夾雑物やビニル物あるいはプラスチック物などの軽量の夾雑物を、この夾雑物とともに有機物が排出される量を低減でき、簡単な構成で容易に高度に夾雑物を分離除去できる。
【0075】
また、ドラムスクリーン6にて固液分離した夾雑物をスクリュープレス7を用いて圧搾し、得られた圧搾液をドラムスクリーン6にて固液分離した分離液とともにメタン発酵処理するため、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。
【0076】
なお、上記実施の形態において、固液分離手段5のスクリュープレス7にて圧搾されて脱水された夾雑物を、洗浄手段などにて洗浄し、固液分離して得られた夾雑物は埋め立てたり建材などに加工するなどの処理をし、得られた洗浄排液は調質槽4に返送したり、分離液および圧搾液とともにメタン発酵処理工程に搬送してもよい。この構成によれば、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率が向上する。さらに、調質槽4に洗浄排液を返送する構成では、調質の際に添加する水分が洗浄排液にて補われ、別途水を用いる必要がなく、廃棄物の処理効率を向上できる。
【0077】
また、トロンメル2にて分離した夾雑物を調質槽4に搬送し、分離した破砕物とともに調質してもよい。すなわち、例えばビニル片やスチロールトレイ片などの軽量の夾雑物にこびりついたメタン発酵処理すべき有機物である米粒などは、トロンメル2にて破砕物として回収できず、軽量の夾雑物とともに排出される。このため、有機物の処理効率の向上が望めなくなるとともに、有機物が付着する夾雑物の処理が、悪臭を生じるなど煩雑となるとともに装置が大型化するおそれがある。したがって、一旦調質槽4にて破砕物とともに調質することにより、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の外的作用により夾雑物に付着する有機物が容易に分離でき、有機物が付着したままの夾雑物を処理する際の悪臭の発生を抑制して夾雑物の処理が容易となるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して処理効率を向上できる。
【0078】
そして、破砕手段としては、二軸式破砕機1に限らず、いずれのものでもできる。なお、二軸式破砕機1のように、簡単な構造で夾雑物とともに破砕でき、ビニルなどの軽量の夾雑物の破砕後の形状が分離除去可能な紐状など、他に比べて大きく異形となるように破砕できるものが好ましい。
【0079】
また、夾雑物除去手段としては、トロンメル2に限らず、いずれのものでもでき、またトロンメル2などの夾雑物除去手段を設けなくてもよい。すなわち、破砕後に夾雑物とともに調質し、調質物をスクリュープレス7やドラムスクリーン6などにて固液分離してもよい。なお、この破砕後の時点では総固形物(TS濃度)が15%以上であることから、トロンメルなどの乾式分離装置が好ましい。また、トロンメル2などの構造が簡単で廃棄物が引っ掛かるなどが生じにくい構成が好ましい。
【0080】
さらに、固液分離手段5としては、ドラムスクリーン6に限らず、いずれのものでもよい。なお、上述したように、ドラムスクリーン6のように、構造が簡単で夾雑物の分離除去性が高い特に湿式分別するものが好ましい。
【0081】
また、固液分離手段5として、スクリュープレス7を備えた構成について説明したが、スクリュープレス7を設けなくてもよい。なお、スクリュープレス7にて夾雑物を圧搾する際、夾雑物中に金属やガラス片などが多く含まれるような場合には、一旦金属やガラス片などを除去した後に圧搾し、スクリュープレス7が金属片やガラス片などにて損傷することを防止する構成とする。
【0082】
一方、処理対象の廃棄物が、総固形物(TS濃度)が15%より多い場合には、二軸式破砕機1による破砕およびトロンメル2による夾雑物除去をせずに、スクリュープレスを用いて圧搾し、得られた圧搾液を調質するようにするとよい。すなわち、夾雑物を15%以上含有する有機性の廃棄物をスクリュープレス7により破砕・圧搾して調質するための濾液を分集することにより、体積当たりの夾雑物の割合が多く破砕したものでも調質の際の攪拌混合が困難となる15%以上の夾雑物を含有する有機性の廃棄物でも、メタン発酵処理が可能となる。
【0083】
次に、本発明の他の実施の形態を図3および図4を参照して説明する。
【0084】
この図3および図4に示す実施の形態は、図1および図2に示す実施の形態の調質槽4に固液分離手段5を備えたものである。
【0085】
すなわち、図3において、二軸式破砕機1には、調質手段としての調質槽11が接続されている。そして、この調質槽11は、図4に示すように、二軸式破砕機1にて破砕した廃棄物を投入する投入口12と、底部に開口し内部の調質物を排出する排出口13を開口した密閉型の槽で、この排出口13を閉塞するように固液分離手段としてのスクリーン14を設けている。なお、このスクリーン14は、略円形の挿通孔15が複数開口形成されたパンチングメタル状に形成されている。
【0086】
また、調質槽11には、図1および図2に示す実施の形態と同様に、攪拌手段としての例えば0.8kw/m3の垂下型スクリュー攪拌機17が3基吊り下げ支持され、底部に攪拌手段としての例えば4.8kw/m3のパルパ型スクリュー攪拌機18が1基設けられているとともに、投入された破砕物を加温する図示しない加温手段が設けられている。なお、パルパ型スクリュー撹拌機18には、スクリーン14に対向して放射状に複数のスクレーパ19,19が突設されている。さらに、調質槽11には、スクレーパ19,19にて掻き取られた夾雑物が排出される夾雑物排出口20が開口形成されている。
【0087】
そして、調質槽11内に投入口12から投入された破砕物は、含水率が85%〜90%程度となるように水分を適宜添加され、加温されつつ攪拌混合され、加温により酸発酵が若干進行し、攪拌により破砕物が裁断され、スラリ状の調質物となる。さらに、調質物は、スクリーン14により、スラリ状の分離液とビニル片、ガラス片や金属片などの夾雑物とに固液分離されて、夾雑物はスクリーン14の挿通孔15を通過できずにスクリーン14上に貯留され、分離液は挿通孔15を通過して後工程のメタン発酵処理工程に搬送される。なお、夾雑物は、スクレーパ19,19により掻き取られて夾雑物排出口20から調質槽11外に排出され、スクリーン14が閉塞することはない。
【0088】
このように、上記図3および図4に示す実施の形態によれば、調質槽11の底部に調質物を排出する位置にスクリーン14を設けて夾雑物を除去したため、調質による酸発酵や攪拌による外的作用により夾雑物と廃棄物とが容易に分離することにより、簡単な構成で夾雑物を高度に固液分離できる。
【0089】
また、調質槽11の底部にスクリーン14を設けたため、重力による調質物の排出の際に同時に固液分離できるので、固液分離が容易にできる。
【0090】
なお、上記図3および図4に示す実施の形態において、スクリーン14にて固液分離した分離液をさらにスクリュープレスにて圧搾してメタン発酵処理するための分離液を分集してもよい。この構成によれば、さらに夾雑物を高度に分離除去でき、メタン発酵の際のスカムの発生を防止できる。
【0091】
また、図1および図2に示す実施の形態で説明したように、スクリーン14にて固液分離した夾雑物を、洗浄手段などにて洗浄し、固液分離して得られた夾雑物は埋め立てたり建材などに加工するなどの処理をし、得られた洗浄排液は調質槽11に返送したり、分離液とともにメタン発酵処理工程に搬送してもよい。
【0092】
さらに、図1および図2に示す実施の形態で説明したように、スクリーン14にて固液分離した夾雑物を、スクリュープレス7により圧搾し、得られた圧搾液を調質槽11に返送したり、分離液とともにメタン発酵処理工程に搬送してもよい。
【0093】
そして、固液分離手段としてスクリーン14を用いたが、他の構成でもよい。
【0094】
また、廃棄物中に金属片やガラス片などの硬質の夾雑物の混入量が少ない場合には、スクリーン14を設けず、調質槽11から排出される調質物をスクリュープレス7により圧搾し、圧搾液をメタン発酵処理工程におくってもよい。この構成によれば、簡単な構成で高度に夾雑物を分離除去できるとともに、有機物を高度に回収できる。また、廃棄物中に金属などが混入する場合には、スクリュープレスの前にあらかじめ金属性の夾雑物などを除去すればよい。
【0095】
【発明の効果】
請求項1記載の廃棄物処理方法によれば、有機性の廃棄物を夾雑物とともに破砕し、攪拌混合して調質した後、夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌による裁断などの物理的作用により夾雑物と廃棄物とを容易に分離でき、調質後の固液分離が容易にでき、構造を簡略化でき、夾雑物とともに排出される有機物を低減しつつ夾雑物の除去率を向上できる。
【0096】
また、固液分離した夾雑物を洗浄して、夾雑物に付着していた有機物を含有する洗浄排液を破砕された廃棄物とともに調質するため、有機物が付着した夾雑物を処理する際の悪臭の発生を防止でき、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。さらに、調質の際に添加する水分が洗浄排液にて補われ、別途水を用いる必要がなく、廃棄物の処理効率を向上できる。
【0097】
請求項2記載の廃棄物処理方法によれば、請求項1記載の廃棄物処理方法の効果に加え、廃棄物を破砕刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕機を用いて破砕するため、簡単な構造で廃棄物を夾雑物とともに破砕できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物は紐状に破砕されるので、これらビニル物やプラスチックなどを容易に分離除去できる。
【0098】
請求項3記載の廃棄物処理方法によれば、請求項2記載の廃棄物処理方法の効果に加え、二軸式破砕機の二軸間の距離を1.5cm以上7.0cm以下に設定したため、調質の際の攪拌混合が低負荷で容易にできる形状に廃棄物を破砕でき、調質性を向上できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物と有機物との形状の違いが生じやすく、固液分離による夾雑物の分離除去が容易となり、処理効率を向上できる。
【0099】
請求項4記載の廃棄物処理方法によれば、請求項1記載の廃棄物処理方法の効果に加え、夾雑物を15%以上含有する有機性の廃棄物をスクリュープレスにより破砕・圧搾して調質するための濾液を分集するので、体積当たりの夾雑物の割合が多く破砕したものでも調質の際の攪拌混合が困難となる15%以上の夾雑物を含有する有機性の廃棄物でも、メタン発酵処理ができる。
【0100】
請求項5記載の廃棄物処理方法によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法の効果に加え、調質した後の廃棄物をスクリュープレスを用いて圧搾して夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離するため、例えば特に金属性の夾雑物などが混入する割合が低い廃棄物を処理する場合などにおいて、破砕した後に夾雑物を除去しなくても一括で夾雑物を高度に分離除去でき、また夾雑物に付着する有機物を高度に回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。
【0101】
請求項6記載の廃棄物処理方法によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法の効果に加え、破砕した廃棄物から夾雑物を分離除去した後に調質するため、調質の際の攪拌や酸発酵などの調質性を向上できるとともに、調質後の固液分離の負荷が低減して簡単な構成で容易に固液分離できるので、夾雑物とともに処理すべき有機物が排出することを低減しつつ簡単な構成で夾雑物の分離除去率を向上できる。
【0102】
請求項7記載の廃棄物処理方法によれば、請求項6記載の廃棄物処理方法の効果に加え、破砕した廃棄物はトロンメルを用いて特に粗大の夾雑物を分離除去するため、簡単な構成で調質性を向上でき調質するために廃棄物を容易に搬送できるとともに、調質後の固液分離に簡単な構造のドラムスクリーンを利用できる。また、ドラムスクリーンにて調質後の廃棄物から夾雑物を固液分離するため、ドラムスクリーンでの閉塞を防止しつつ高度に夾雑物を分離除去できる。
【0103】
請求項8記載の廃棄物処理方法によれば、請求項7記載の廃棄物処理方法の効果に加え、トロンメルの目幅寸法を廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きく設定したため、粗大の夾雑物やビニル物あるいはプラスチック物などの軽量の夾雑物を、この夾雑物とともに有機物が排出される量を低減でき、簡単な構成で容易に高度に夾雑物を分離除去できる。
【0104】
請求項9記載の廃棄物処理方法によれば、請求項7または8記載の廃棄物処理方法の効果に加え、ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、得られた圧搾液をドラムスクリーンにて固液分離した分離液とともにメタン発酵処理するため、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。
【0105】
請求項10記載の廃棄物処理方法によれば、請求項7ないし9いずれか一記載の廃棄物処理方法の効果に加え、トロンメルにて分離除去した夾雑物を、この夾雑物が除去された廃棄物とともに混合して調質するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の外的作用により夾雑物に付着する有機物を容易に分離でき、有機物が付着したままの夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して処理効率を向上できる。
【0106】
請求項11記載の廃棄物処理方法によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法の効果に加え、破砕した廃棄物を調質する調質槽の底部に設けた固液分離手段を介して調質槽内の調質した廃棄物を外部に排出する際に、固液分離手段にて固液分離して夾雑物を分離除去するので、簡単な構成で容易に調質後の固液分離ができる。
【0107】
請求項12記載の廃棄物処理方法によれば、請求項11記載の廃棄物処理方法の効果に加え、調質槽内で調質した廃棄物を外部に排出する際に固液分離手段にて固液分離した夾雑物を、金属性の廃棄物を分離除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、メタン発酵処理されるための圧搾液を分集するため、夾雑物に付着する有機物をスクリュープレスを損傷することなく高度に回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。
【0108】
請求項13記載の廃棄物処理装置によれば、有機性の廃棄物を破砕手段にて破砕し、この破砕した廃棄物を調質手段にて攪拌混合して調質し、この調質した廃棄物を固液分離手段にて夾雑物を分離除去してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の物理的作用により夾雑物と廃棄物とを容易に分離でき、調質後の固液分離を容易にでき、構造を簡略化でき、夾雑物とともに排出される有機物を低減しつつ夾雑物の除去率を向上できる。
【0109】
また、固液分離した夾雑物を洗浄手段にて洗浄して、夾雑物に付着していた有機物を含有する洗浄排液を返送手段にて調質手段に返送して破砕された廃棄物とともに調質するため、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。さらに、調質の際に添加する水分が洗浄排液にて補われ、別途水を用いる必要がなく、廃棄物の処理効率を向上できる。
【0110】
請求項14記載の廃棄物処理装置によれば、請求項13記載の廃棄物処理装置の効果に加え、二軸式破砕機を用いて廃棄物を破砕するため、簡単な構造で廃棄物を夾雑物とともに破砕できるとともに、ビニル物やプラスチック物などの軽量の夾雑物は紐状に破砕されるので、これらビニル物やプラスチックなどを容易に分離除去できる。
【0111】
請求項15記載の廃棄物処理装置によれば、請求項13記載の廃棄物処理装置の効果に加え、金属除去手段にて金属製の夾雑物が分離除去された廃棄物をスクリュープレスにて破砕するため、例えば体積当たりの夾雑物の割合が多く破砕しても調質の際の攪拌混合が困難で後工程のメタン発酵処理が困難となる夾雑物を15%以上含有する有機性の廃棄物でも、スクリュープレスの損傷を防止しつつメタン発酵処理ができる。
【0112】
請求項16記載の廃棄物処理装置によれば、請求項13ないし15いずれか一記載の廃棄物処理装置の効果に加え、破砕した廃棄物を調質する調質槽の底部に排出口を閉塞して設けた固液分離手段を介して調質した廃棄物を排気口から調質槽外に排出する際に夾雑物を固液分離して除去するので、簡単な構成で容易に調質後の固液分離ができる。
【0113】
請求項17記載の廃棄物処理装置によれば、請求項13ないし16いずれか一記載の廃棄物処理装置の効果に加え、調質後の廃棄物を夾雑物分離手段にて夾雑物を分離除去し、この夾雑物が分離除去された廃棄物をスクリュープレスにて圧搾してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、確実に夾雑物を分離除去でき、メタン発酵の際のスカムの発生を防止でき、メタン発酵の処理効率を向上できる。
【0114】
請求項18記載の廃棄物処理装置によれば、有機性の廃棄物を破砕手段にて破砕し、この破砕した廃棄物を夾雑物除去手段にて夾雑物を分離除去し、この夾雑物を分離除去した廃棄物を調質手段にて攪拌混合して調質し、この調質した廃棄物を固液分離手段にて夾雑物を分離除去してメタン発酵処理するための分離液を分集するため、調質する前に夾雑物除去手段にてある程度の夾雑物が分離除去されるので調質の際の攪拌や酸発酵などの調質性を向上できるとともに、調質後の固液分離手段による夾雑物の固液分離の負荷を低減でき簡単な構成で容易に夾雑物の固液分離ができるので、夾雑物とともに処理すべき有機物が排出することを低減しつつ簡単な構成で夾雑物の分離除去率を向上できる。
【0115】
請求項19記載の廃棄物処理装置によれば、請求項18記載の廃棄物処理装置の効果に加え、破砕した廃棄物はトロンメルを用いて特に粗大の夾雑物を分離除去するため、簡単な構成で調質性を向上でき調質するための廃棄物の搬送が容易にできるとともに、調質後の固液分離に簡単な構造のドラムスクリーンを利用できる。また、ドラムスクリーンにて調質後の廃棄物から夾雑物を固液分離するため、ドラムスクリーンでの閉塞を防止しつつ高度に夾雑物を分離除去できる。
【0116】
請求項20記載の廃棄物処理装置によれば、請求項19記載の廃棄物処理装置の効果に加え、トロンメルの目幅寸法を廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きく設定したため、粗大の夾雑物やビニル物あるいはプラスチック物などの軽量の夾雑物を、この夾雑物とともに有機物が排出される量を低減しつつ簡単な構成で容易に高度に分離除去できる。
【0117】
請求項21記載の廃棄物処理装置によれば、請求項19または20記載の廃棄物処理装置の効果に加え、ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、ドラムスクリーンにて分離した分離液とともにメタン発酵処理する圧搾液を分集するため、夾雑物に付着する有機物を回収でき、有機物が付着した夾雑物を処理する際に悪臭が生じにくく、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して有機物の処理効率を向上できる。
【0118】
請求項22記載の廃棄物処理装置によれば、請求項19ないし21いずれか一記載の廃棄物処理装置の効果に加え、トロンメルにて分離除去した夾雑物を再回収手段により調質手段に投入してこのトロンメルにて夾雑物が分離除去された廃棄物とともに調質するため、調質の際に生じる酸発酵と攪拌の物理的作用により夾雑物に付着する有機物を容易に分離でき、有機物が付着したままの夾雑物を処理する際の悪臭の発生を抑制でき、夾雑物を容易に処理できるとともに、夾雑物とともに排出される有機物が低減して処理効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃棄物処理装置の実施の一形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 同上トロンメルを示す斜視図である。
【図3】 本発明の廃棄物処理装置の他の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】 同上調質槽を示す断面図である。
【符号の説明】
1 破砕手段としての二軸式破砕機
2 夾雑物除去手段としてのトロンメル
4,11 調質手段としての調質槽
5 固液分離手段
6 固液分離手段を構成するドラムスクリーン
7 固液分離手段を構成するスクリュープレス
14 固液分離手段としてのスクリーン
Claims (22)
- 夾雑物が混入する有機性の廃棄物を攪拌混合することによりメタン発酵処理するための調質を行う廃棄物処理方法において、
前記廃棄物を攪拌混合して調質する前に前記廃棄物を破砕し、
前記破砕して調質した後に前記廃棄物を前記夾雑物とメタン発酵処理するための分離液とに固液分離し、
前記調質は、固液分離した前記夾雑物を洗浄して得られた洗浄排液を破砕された前記廃棄物とともに行う
ことを特徴とする廃棄物処理方法。 - 破砕は、破砕刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕機を用いる
ことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理方法。 - 二軸式破砕機は、二軸間の距離が1.5cm以上7.0cm以下である
ことを特徴とする請求項2記載の廃棄物処理方法。 - 破砕は、夾雑物が15%以上含有されている場合、金属性の前記夾雑物を分離除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、
この圧搾により調質する濾液を分集する
ことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理方法。 - 固液分離は、スクリュープレスを用いて行う
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法。 - 廃棄物を破砕した後で前記廃棄物を攪拌混合して調質する前に夾雑物を分離除去する
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法。 - 破砕した廃棄物からの夾雑物の分離除去はトロンメルを用い、
調質後の前記廃棄物の固液分離はドラムスクリーンを用いる
ことを特徴とする請求項6記載の廃棄物処理方法。 - トロンメルは、目幅寸法が廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きい
ことを特徴とする請求項7記載の廃棄物処理方法。 - ドラムスクリーンにて固液分離した夾雑物をスクリュープレスを用いて圧搾し、前記ドラムスクリーンにて固液分離した分離液とともにメタン発酵処理されるための圧搾液を分集する
ことを特徴とする請求項7または8記載の廃棄物処理方法。 - 調質は、トロンメルにて分離除去した夾雑物を、前記トロンメルにて前記夾雑物が除去された廃棄物とともに行う
ことを特徴とする請求項7ないし9いずれか一記載の廃棄物処理方法。 - 調質は、内部に廃棄物を貯留可能で底部の前記貯留する廃棄物を排出させる位置に固液分離手段を備えた調質槽を用いて行い、
固液分離は、前記内部に貯留する廃棄物を前記固液分離手段を介して前記調質槽の外部に排出させることにより行う
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の廃棄物処理方法。 - 固液分離手段にて固液分離した夾雑物を金属性の前記廃棄物を分離除去した後にスクリュープレスを用いて圧搾し、メタン発酵処理されるための圧搾液を分集する
ことを特徴とする請求項11記載の廃棄物処理方法。 - 有機性の廃棄物を破砕する破砕手段と、
この破砕手段にて破砕された前記廃棄物を攪拌混合して調質する調質手段と、
この調質手段にて調製した前記廃棄物から夾雑物を分離除去しメタン発酵処理するための分離液を分集する固液分離手段と、
この固液分離手段にて除去した夾雑物を洗浄する洗浄手段と、
この洗浄手段からの前記夾雑物の洗浄により生じた洗浄排液を調質手段に返送する返送手段と
を具備したことを特徴とする廃棄物処理装置。 - 破砕手段は、二軸式破砕機を備えた
ことを特徴とする請求項13記載の廃棄物処理装置。 - 破砕手段は、
廃棄物から金属製の夾雑物を分離除去する金属除去手段と、
この金属除去手段にて前記金属製の夾雑物が分離除去された前記廃棄物を破砕するスクリュープレスとを備えた
ことを特徴とする請求項13記載の廃棄物処理装置。 - 調質手段は、
廃棄物が投入される調質槽と、
この調質槽の底部に設けられ貯留する前記廃棄物を排出する排出口とを備え、
固液分離手段は、前記調質槽の底部に前記排出口を閉塞して設けられ前記廃棄物から夾雑物を分離するスクリーンを備えた
ことを特徴する請求項13ないし15いずれか一記載の廃棄物処理装置。 - 固液分離手段は、
調質手段にて調質した廃棄物から夾雑物を分離除去する夾雑物分離手段と、
この夾雑物分離手段にて夾雑物が分離除去された前記廃棄物を圧搾し分離液を分集するスクリュープレスとを備えた
ことを特徴とした請求項13ないし16いずれか一記載の廃棄物処理装置。 - 有機性の廃棄物を破砕する破砕手段と、
この破砕手段にて破砕された前記廃棄物から夾雑物を分離除去する夾雑物除去手段と、
この夾雑物除去手段にて前記夾雑物が分離除去された前記廃棄物を攪拌混合する調質手段と、
この調質手段にて調質した前記廃棄物から夾雑物を分離除去しメタン発酵処理するための分離液を分集する固液分離手段と
を具備したことを特徴とする廃棄物処理装置。 - 夾雑物除去手段は、トロンメルを備え、
固液分離手段は、ドラムスクリーンを備えた
ことを特徴とする請求項18記載の廃棄物処理装置。 - トロンメルは、目幅寸法が廃棄物を破砕する際の目幅寸法より大きい
ことを特徴とする請求項19記載の廃棄物処理装置。 - 固液分離手段は、ドラムスクリーンにて分離した夾雑物を圧搾し、前記ドラムスクリーンにて分離した分離液とともにメタン発酵処理する圧搾液を分集するスクリュープレスを備えた
ことを特徴とする請求項19または20記載の廃棄物処理装置。 - トロンメルにて分離除去した夾雑物を調質手段に投入する再回収手段を備えた
ことを特徴とする請求項19ないし21いずれか一記載の廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07997698A JP3640792B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 廃棄物処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07997698A JP3640792B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 廃棄物処理方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11267623A JPH11267623A (ja) | 1999-10-05 |
JP3640792B2 true JP3640792B2 (ja) | 2005-04-20 |
Family
ID=13705366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07997698A Expired - Fee Related JP3640792B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 廃棄物処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3640792B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4367876B2 (ja) * | 2000-03-31 | 2009-11-18 | アタカ大機株式会社 | 廃棄物処理方法およびその装置 |
JP2002336825A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Kubota Corp | 有機性廃棄物のリサイクル方法 |
KR100445193B1 (ko) * | 2001-05-18 | 2004-08-18 | 디아이(주) | 무인 생활 폐기물 처리 시스템 |
JP4850594B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2012-01-11 | 川崎重工業株式会社 | 有機性廃棄物の処理装置 |
JP4712752B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2011-06-29 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | メタン発酵前処理装置及びこれを用いたメタン発酵処理システム |
JP4949110B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-06-06 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | メタン発酵前処理装置、メタン発酵処理システム及びこれらの方法 |
JP7032696B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2022-03-09 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 廃棄物乾式メタン発酵処理のための前処理装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5613091A (en) * | 1979-07-12 | 1981-02-07 | Ebara Infilco Co Ltd | Treating method of waste containing organic material |
JPS5814995A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 有機系廃棄物のメタン発酵処理方法 |
JPS609879B2 (ja) * | 1982-02-03 | 1985-03-13 | 工業技術院長 | 固形廃棄物の処理方法 |
JPS6325148U (ja) * | 1986-07-30 | 1988-02-19 | ||
DE4120808A1 (de) * | 1991-06-24 | 1993-01-14 | Recycling Energie Abfall | Aufbereitung von abfaellen fuer die anaerobe vergaerung biogen-organischer bestandteile des muells, insbesondere von biomuell, nassmuell, restmuell und gewerbeabfaellen |
JPH07155733A (ja) * | 1993-12-03 | 1995-06-20 | Hitachi Ltd | 厨芥の処理方法及び処理装置 |
JP2965479B2 (ja) * | 1995-04-04 | 1999-10-18 | 株式会社御池鐵工所 | 廃棄物リサイクルプラント |
JP3452439B2 (ja) * | 1996-01-26 | 2003-09-29 | 株式会社クボタ | 有機性廃棄物からの有用物質の回収と資源化方法 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP07997698A patent/JP3640792B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11267623A (ja) | 1999-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3041136B2 (ja) | 有機性廃物の処理方法及び処理装置 | |
JP3755982B2 (ja) | 有機性廃棄物の再資源化方法 | |
JP2002336825A (ja) | 有機性廃棄物のリサイクル方法 | |
EP3370889B1 (en) | Method and device for processing solid waste | |
JP3566547B2 (ja) | 廃棄物処理装置およびメタン発酵処理の前処理装置 | |
EP0557030B1 (en) | Washing apparatus | |
JP3640792B2 (ja) | 廃棄物処理方法およびその装置 | |
JP2002086111A (ja) | 有機性廃棄物の処理方法 | |
CN112139215A (zh) | 一种餐厨垃圾与厨余垃圾协同预处理方法 | |
CN113458125B (zh) | 餐厨垃圾处理系统及方法 | |
KR100663993B1 (ko) | 음식물 쓰레기 자원화 과정의 폐수 처리방법 | |
JPH11300323A (ja) | 有機性廃棄物の処理方法 | |
JP2000061432A (ja) | 有機性廃棄物処理方法およびその装置 | |
JPH11277041A (ja) | 廃棄物処理装置およびメタン発酵処理の前処理装置 | |
JPH1177007A (ja) | 有機性廃棄物の嫌気性消化方法 | |
JPH11319782A (ja) | メタン発酵方法 | |
KR0172570B1 (ko) | 음식물쓰레기 처리장치 | |
KR100426977B1 (ko) | 음식물쓰레기처리장치 | |
KR100663994B1 (ko) | 음식물 쓰레기 자원화 과정의 폐수 처리장치 | |
JPH11197639A (ja) | 有機性廃棄物の処理方法 | |
JP2011167604A (ja) | カルシウム含有夾雑物除去方法、カルシウム含有夾雑物除去部、メタン発酵前処理システム、並びにメタン発酵システム | |
JP2006281106A (ja) | 有機性廃棄物の前処理方法及び装置 | |
KR20010077554A (ko) | 음식물쓰레기의 감량 사료화 처리장치 및 그 처리방법 | |
KR100729956B1 (ko) | 음식쓰레기 일괄 처리장치 | |
KR100352002B1 (ko) | 음식물쓰레기의 비닐봉지 및 협잡물 제거장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041020 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160128 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |