JP2000061432A - 有機性廃棄物処理方法およびその装置 - Google Patents
有機性廃棄物処理方法およびその装置Info
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Abstract
率よく調質でき容易に小型化できる有機性廃棄物処理装
置を提供する。 【解決手段】 夾雑物が混入する有機性廃棄物を順次二
軸式破砕機にて2cm〜4cmに破砕した破砕物を、トロン
メルにて順次軽質の夾雑物を分離除去する。破砕物を調
質槽3内に循環する調質液とともに順次投入する。加温
しつつパルパ型スクリュー攪拌機4にて攪拌混合し、含
水率約85%、可溶化率約85%のスラリ状の調質物5
に調質する。調質物5を順次自重により分離槽8に渦巻
き状に流入し、洗浄しつつ重質の夾雑物を分離除去す
る。上澄み分の調質液の一部を循環手段20にて水供給管
21から適宜水を供給して調質槽3に返送して循環し、残
りをメタン発酵処理槽に搬出する。連続処理でき、調質
槽3を小型化でき、効率よく調質できる。
Description
タン発酵処理するために所定の水分量に調質する有機性
廃棄物処理方法およびその装置に関する。
下水汚泥、浄化槽汚泥などの有機性廃棄物をメタン発酵
処理する際には、効率よくメタン発酵処理するために、
あらかじめ所定の水分量、例えば水分量が85%〜90
%程度となるように、あらかじめ有機性廃棄物に水を添
加しつつ攪拌混合して、可溶化率が85%以上のスラリ
状に調質する必要がある。
である有機性廃棄物の処理は、例えば図10に示すよう
に、厨芥などの有機性廃棄物を供給コンベヤ31によりハ
ンマーミルなどの破砕装置32に搬送し、この破砕装置32
にて破砕した有機性廃棄物をコンベヤ33にてトロンメル
などの分別装置34に搬送して軽質の夾雑物を除去した
後、搬送コンベヤ35にて垂下型攪拌翼を有した攪拌装置
36を備えた調質槽37に搬送し、水分を適宜添加しつつ攪
拌混合して調質し、調質した有機性廃棄物を搬送ポンプ
38にてメタン発酵槽へ搬出する構成、あるいは、図12
に示すように、供給コンベヤ41にて搬送された有機性廃
棄物をスクリューミルなどの破砕装置42にて破砕し、こ
の破砕された有機性廃棄物を搬送コンベヤ43にてパルパ
型攪拌装置44を備えた調質槽45に搬送し、水分を適宜添
加しつつ攪拌混合して調質し、調質した有機性廃棄物を
搬送ポンプ46にてメタン発酵槽へ搬出する構成など、各
種方法が知られている。
芥や生ゴミなどのような有機性廃棄物には、ビニール袋
やスチロール皿、紙などの軽質の夾雑物および金属片や
ガラス片、小石、貝殻などの重質の夾雑物が混入する。
この混入する夾雑物により、有機性廃棄物を処理する工
程中に閉塞したり、搬送装置を損傷したり、メタン発酵
処理効率が低下するなどの問題がある。そこで、上述し
た図10および図12に示す従来の各種処理において、
メタン発酵処理する前にあらかじめ夾雑物を除去してい
る。
機性廃棄物を攪拌混合しつつ水を添加して調質する際、
有機性廃棄物を調質する槽の容積に対応して回分処理し
なければならず、順次連続的に効率よく有機性廃棄物を
処理できない問題がある。
入する有機性廃棄物を連続的に効率よく調質でき容易に
小型化できる有機性廃棄物処理方法およびその装置を提
供することを目的とする。
棄物処理方法は、夾雑物が混入する有機性廃棄物を攪拌
混合するとともに前記夾雑物を除去し所定の水分量に調
整することによりメタン発酵処理するための調質を行う
有機性廃棄物処理方法において、前記有機性廃棄物に水
を添加して攪拌混合しつつ循環して調質するものであ
る。
所定の水分量となるように水を添加して攪拌混合しつつ
循環してメタン発酵処理するための調質を行うため、順
次有機性廃棄物が投入されても短時間で略均一に調質さ
れるので、例えば調質するための容積が大きい槽を用い
て順次投入される有機性廃棄物を長時間滞留させて略均
一に調質する必要がなく、連続的に効率よく有機性廃棄
物の調質が可能となる。
請求項1記載の有機性廃棄物処理方法において、循環
は、攪拌混合されている有機性廃棄物の下部から引き抜
いて新たな有機性廃棄物が投入される上部に返送するも
のである。
を下部から引き抜いて新たに有機性廃棄物が投入される
上部に返送して循環するため、略均一な調質が短時間で
容易となる。
請求項1または2記載の有機性廃棄物処理方法におい
て、循環する有機性廃棄物を破砕するものである。
ため、略均一な調質が短時間で容易となる。
請求項1ないし3いずれか一記載の有機性廃棄物処理方
法において、水は、循環する有機性廃棄物に添加するも
のである。
して所定の水分量に調質するため、略均一な調質が短時
間で容易となる。
請求項1ないし4いずれか一記載の有機性廃棄物処理方
法において、有機性廃棄物を調質する前に夾雑物を除去
するものである。
かじめ混入する夾雑物を除去するため、調質の際の攪拌
混合および循環のためのエネルギが損失なく有機性廃棄
物の調質に利用され、効率よく調質できる。
請求項1ないし5いずれか一記載の有機性廃棄物処理方
法において、調質した有機性廃棄物をメタン発酵処理す
る前に夾雑物を除去するものである。
酵処理する前にあらかじめ混入する夾雑物を除去するた
め、調質により有機性廃棄物と夾雑物との分離性が増大
している状態となっており、夾雑物が効率よく容易に除
去可能で、後段でのメタン発酵処理のためのエネルギが
損失なくメタン発酵処理に利用されるとともにメタン発
酵処理の負荷が低減し、メタン発酵処理の効率が向上す
る。
請求項5または6記載の有機性廃棄物処理方法におい
て、添加する水は、夾雑物を洗浄して得られる洗浄排水
であるものである。
去した夾雑物を洗浄して得られる洗浄排水を用いるた
め、洗浄排水を別途処理する工程が不要となり、夾雑物
に付着して除去された有機性廃棄物が洗浄排水として系
外に排出されることなく効率よくメタン発酵処理される
とともに、水が有効利用され、処理効率が向上する。
夾雑物が混入する有機性廃棄物を貯留する貯留槽と、前
記貯留槽に設けられ前記有機性廃棄物を攪拌混合する攪
拌手段と、前記貯留槽に設けられ前記有機性廃棄物を循
環する循環手段と、前記有機性廃棄物に水を添加する水
供給手段とを具備したものである。
た有機性廃棄物に水供給手段にて所定の水分量となるよ
うに水を添加して、攪拌手段にて攪拌混合しつつ循環手
段にて循環し、メタン発酵処理するための調質を行うた
め、順次貯留槽に有機性廃棄物が投入されても短時間で
略均一に調質されるので、例えば貯留槽の容積を大きく
して順次投入される有機性廃棄物を長時間滞留させて略
均一に調質する必要がなく、連続的に効率よく有機性廃
棄物の調質が可能となる。
請求項8記載の有機性廃棄物処理装置において、貯留槽
は、有機性廃棄物が投入される投入口を上部に開口し、
循環手段は、前記貯留槽の底部から前記有機性廃棄物を
引き抜き、この引き抜いた有機性廃棄物を前記貯留槽の
上部に返送するものである。
投入口を開口する循環手段を貯留槽の底部から有機性廃
棄物を引き抜いて貯留槽の有機性廃棄物が投入される投
入口を開口する上部に返送するため、略均一な調質が短
時間で容易となる。
は、請求項8または9記載の有機性廃棄物処理装置にお
いて、循環手段は、有機性廃棄物を破砕する破砕手段を
備えたものである。
る破砕手段を設けたため、略均一な調質が短時間で容易
となる。
は、請求項8ないし10いずれか一記載の有機性廃棄物
処理装置において、水供給手段は、循環手段に設けられ
たものである。
加して所定の水分量に調質する水供給手段を設けたた
め、略均一な調質が短時間で容易となる。
は、請求項8ないし11いずれか一記載の有機性廃棄物
処理装置において、貯留槽に投入する有機性廃棄物から
夾雑物を除去する除渣手段を具備したものである。
除渣手段にてあらかじめ夾雑物を除去するため、調質の
際の攪拌手段による攪拌混合および循環手段による循環
のためのエネルギが損失なく有機性廃棄物の調質に利用
され、効率よく調質できる。
は、請求項8ないし12いずれか一記載の有機性廃棄物
処理装置において、貯留槽内の調質された有機性廃棄物
から夾雑物を除去する夾雑物除去手段を具備したもので
ある。
物から夾雑物除去手段にて混入する夾雑物を除去するた
め、調質により有機性廃棄物と夾雑物との分離性が増大
している状態となっており、夾雑物が効率よく容易に除
去可能で、後段でのメタン発酵処理のためのエネルギが
損失なくメタン発酵処理に利用されるとともにメタン発
酵処理の負荷が低減し、メタン発酵処理の効率が向上す
る。
は、請求項13記載の有機性廃棄物処理装置において、
夾雑物除去手段は、循環手段に設けられたものである。
たため、循環する有機性廃棄物が夾雑物除去手段を複数
回通過して、効率よく夾雑物が除去される。
は、請求項13記載の有機性廃棄物処理装置において、
貯留槽は、調質された有機性廃棄物を排出する排出口を
開口し、夾雑物除去手段は、排気口を閉塞するスクリー
ンを備えたものである。
る排出口を閉塞して夾雑物除去手段のスクリーンを設け
たため、調質した有機性廃棄物を後段のメタン発酵処理
に搬出する際にスクリーンにて混入する夾雑物が除去さ
れ、装置の小型化が図れる。
は、請求項12ないし15いずれか一記載の有機性廃棄
物処理装置において、除去した夾雑物を洗浄する洗浄手
段を具備し、水供給手段は、前記洗浄手段にて生じる洗
浄排水を水分量の調整のために供給する水として利用す
るものである。
めに供給する水として、洗浄手段にて除去した夾雑物を
洗浄して生じる洗浄排水を用いるため、洗浄排水を別途
処理する工程が不要となり、夾雑物に付着して除去され
た有機性廃棄物が洗浄排水として系外に排出されること
なく効率よくメタン発酵処理されるとともに、水が有効
利用され、処理効率が向上する。
装置の実施の一形態の構成を図面を参照して説明する。
装置で、この破砕装置1は、有機性廃棄物、すなわち、
生ゴミなどの厨芥廃棄物、屎尿や浄化槽汚泥などの屎尿
系排水、食品加工汚泥などの有機性の産業廃棄物、集落
排水、下水汚泥、家畜糞尿などの有機物を含有する廃棄
物を破砕する図示しない二軸式破砕機を備えている。こ
の二軸式破砕機は、例えば2cm〜4cmのピッチで一体に
複数設けた破砕刃を軸方向で重ね合わさるように一対の
回転軸を有するように設定されている。すなわち、破砕
刃のピッチが2cmより幅狭の場合、ビニール物やスチロ
ール容器、プラスチック物、紙などの軽質の夾雑物と生
ゴミである野菜屑などの有機物との形状が近似し、後工
程での夾雑物と有機性廃棄物との固液分離性が低下し、
処理効率が低下する。また、破砕刃のピッチが4cmより
幅広の場合、根菜類などの有機性の廃棄物の破砕状態が
不十分となり、後工程での調質性が低下するため、破砕
刃のピッチを2cm以上4cm以下に設定する。
破砕することにより、有機物を2cm〜4cm程度に破砕
し、ビニール物やプラスチック物などの軽質の夾雑物を
これより若干大きな紐状に破砕する。
の分別装置2であるトロンメルが接続されている。この
トロンメルは、内周側に二軸式破砕機にて破砕された有
機性廃棄物が投入される略円筒状で、例えば二軸式破砕
機の破砕の際のピッチ寸法である目幅寸法より若干大き
い2cm〜8cmの目幅寸法で通孔が複数設けられている。
さらに、軸方向が水平方向に対して約2°〜10°傾い
て配設されている。そして、トロンメルは、破砕された
有機性廃棄物を、通孔を通過できないスチロールトレイ
片やプラスチック片、ビニール片などの重量が軽い紐状
に破砕された軽質の夾雑物と、通孔を通過する破砕され
た野菜屑などの重量が重い破砕物とに分離する。
さいと、粉砕された有機性廃棄物のほとんどが夾雑物と
して排出され、後工程でメタン発酵処理するための有機
物が得られなくなる。また、目幅寸法が8cmより大きく
なると、紐状となったビニール片などの軽量の夾雑物ま
で通孔を通過して、夾雑物を分離除去除去できなくなる
ため、目幅寸法を2cm〜8cmに設定する。さらに、傾き
が2°より小さいと、順次投入された破砕された有機性
廃棄物がトロンメルの内周側を移動できなくなり、夾雑
物と破砕物とに分離できなくなる。また、傾きが10°
より大きいと、傾斜が急となり、内周側に投入された有
機性廃棄物が直ちに通過して、夾雑物と破砕物とほとん
ど分離できずに夾雑物として排出されるため、傾きを2
°〜10°に設定する。
に突出する部材がない簡単な構成であるため、内周側を
通過する破砕物が突出する部材に引っ掛かり、通孔が閉
塞されて夾雑物と破砕物との分離性が低下したり、内周
側の通過性が損なわれて処理効率が低下するなどを防止
できるとともに、引っ掛かった破砕物による悪臭の発生
や蛆などの害虫の発生を抑制できる。なお、除去された
夾雑物は、例えば固形燃料などに加工される。
貯留して調質物に調質する貯留槽である調質手段として
の調質槽3が接続されている。そして、この調質槽3に
は、図1に示すように、投入された破砕物を所定の可溶
化率、例えば可溶化率を85%以上に攪拌混合する攪拌
手段としての例えば2〜10kw/m3 の攪拌能力を有し
攪拌抵抗が大きい場合でも攪拌できるパルパ式攪拌装置
であるパルパ型スクリュー攪拌機4が1基設けられてい
るとともに、投入された破砕物を加温する図示しない加
温手段が設けられている。
過する割合で、可溶化率が85%より小さくなると、後
段のメタン発酵処理の際に分解されてメタンを生成する
有機物であるCODに起因する有機物の量が大きく減少
し、効率よくメタン発酵処理できなくなるためである。
また、加温手段は、設けなくてもよいが、調質の際に酸
発酵を進行させて後工程でのメタン発酵処理の効率を向
上させるために設けるとよい。
夾雑物が除去された破砕物が投入される図示しない投入
口が開口形成されている。さらに、調質槽3の底部に
は、例えば破砕物が30分以上加温しつつ攪拌混合さ
れ、加温により酸発酵が若干進行し、攪拌により破砕物
が裁断されてスラリ状に調整されて内部に貯留する調質
物5を排出する図示しない排出口が開口形成されてい
る。そして、この排出口には、第1の開閉弁6を備えた
排出路としての移送管7が、軸方向を水平方向に対して
約30度傾斜し、かつ、調質槽3内の調質物を渦状に自
重による自然落下にて排出するように調質槽3の底部の
周面に対して略接線方向に沿って接続されている。
段としての略円筒形状の分離槽8が接続されている。こ
の移送管7と分離槽8との接続は、移送管7の軸方向が
分離槽8の周面の略接線方向に沿い、かつ、調質槽3か
ら排出する調質物5の渦流方向に分離槽8内に渦状に流
入するように、移送管7が分離槽8の周面上部に接続さ
れている。
がって縮径する漏斗状の沈殿部9が設けられている。ま
た、分離槽8には、水を供給する洗浄手段の洗浄水供給
管10が接続されている。この洗浄水供給管10は二股に分
岐され、一方が流入した調質物5に渦流方向に沿って水
を供給して洗浄するように分離槽8の中間部に接線方向
に接続され、他方が沈殿部9に沈殿した調質物5中に混
入するガラス片や金属片、小石、貝殻などの重量の重い
重質の夾雑物に渦流方向に沿って水を供給して洗浄する
ように沈殿部9に接線方向に接続されている。そして、
沈殿部9の底部には、第2の開閉弁11を備えた夾雑物排
出管12が接続されている。なお、除去された夾雑物は、
建材などに加工されたり、埋め立てられる。
び搬出ポンプ15を備えた搬出管16が接続されている。こ
の搬出管16は、一端が分離槽8の内部略中央に開口し、
他端が外部に導出して設けられ、調質物5から夾雑物が
沈殿分離された上澄み分である調質液を分離槽8外に搬
出する。なお、この搬出管16は、分離槽8の沈殿部9よ
り上方において、分離槽8の上端部から下方に2/3以
下、好ましくは2/3の位置に一端が開口する。すなわ
ち、沈殿部9に沈殿する夾雑物を巻き込むことなく調質
液を排出できるとともに、移送管7から渦状に流入する
調質物5から夾雑物が十分に沈殿分離する位置に、搬出
管16の一端を接続する。
弁14および搬出ポンプ15の間に位置して接続され、他端
が調質槽3の投入口に連通して接続する循環ポンプ18を
備えた循環管19が接続されている。そして、調質槽3の
移送管7、分離槽8、搬出管16および循環管19にて、調
質液を調質槽3に返送して循環させる循環手段20が構成
されている。なお、この調質液の循環は、流速が0.5
m/秒以下となるようにする。すなわち、循環流速が
0.5m/秒より速くなると、重質の夾雑物の除去率が
大きく低減してしまうためである。
は、循環される調質液に水を添加して所定の水分量、例
えば含水率が85%〜90%となるように水を供給する
水供給手段としての水供給管21が接続されている。な
お、含水率が85%より少なくなると攪拌および後工程
への搬送が困難となるとともにメタン発酵の際の有機物
の分解性が低下し、含水率が90%より多くなると濃度
が低下して後工程でのメタン発酵の効率が低下するた
め、含水率を約85%〜約90%程度に設定する。
環されない調整液をメタン発酵処理するための図示しな
いメタン発酵槽に接続されている。
して説明する。
置1の二軸式破砕機にて約2cm〜4cm程度まで破砕され
る。なお、有機性廃棄物中の野菜屑などの有機物は2cm
〜4cm程度に破砕され、ビニール物やプラスチック物な
どの軽量の夾雑物はこれより若干大きな紐状に破砕され
る。
分別装置2のトロンメルに順次投入され、特に紐状に破
砕された重量の軽い軽質の夾雑物はトロンメルの通孔を
通過できず、夾雑物としてトロンメルの内周側から排出
され、2cm〜4cm程度に破砕された有機物は通孔を通過
して破砕物として回収され、夾雑物と破砕物とに分離さ
れる。なお、夾雑物は、別途固形燃料などに加工された
り、焼却処分される。
た調質液とともに順次投入され、可溶化率が約85%以
上となるように、例えば30分以上図示しない加温手段
にて加温されつつパルパ型スクリュー攪拌機4にて攪拌
混合され、スラリ状の調質物5に調質される。
3から渦巻き状に排出口から排出され、順次移送管7を
介して分離槽8に渦巻き状に流入する。この調質物5の
渦流により、重量の重い重質の夾雑物が分離槽8の内周
面に槽用に外周側に位置し、残存する重量の軽い軽量の
夾雑物や有機物を中心側に位置する状態となり、重質の
夾雑物は次第に分離槽8の底部の沈殿部9に沈殿し、有
機物および軽質の夾雑物は渦の中心部分で渦流を形成す
る。
ら水が渦流方向に沿って供給されて沈殿部9に沈殿する
重質の夾雑物を洗浄して付着する有機物や軽質の夾雑物
を洗い流して渦流中に巻き上げるとともに、付着する有
機物と軽質の夾雑物とを分離する。なお、この洗浄水と
して供給される水は、上述した所定の含水率の範囲内と
なるように供給される。そして、沈殿部9に沈殿した重
質の夾雑物は、第2の開閉弁11の開成により夾雑物排出
管12を介して排出され、別途建材などとして利用した
り、埋め立てたりする。
質液は、搬出ポンプ15の駆動により順次搬出管16から分
離槽8外に搬出され、一部は循環ポンプ18の駆動にて循
環管19を介して順次調質槽3に返送されて循環され、残
りは順次メタン発酵槽に搬送されてメタン発酵処理され
る。
液は、水供給管21から上述した所定の含水率となる調質
液に調質されるように水が適宜供給される。
して説明する。
機にて有機性廃棄物である給食センター及び仕出し屋か
ら入手した厨芥を破砕して破砕物とし、この破砕物を容
積が約4.5m3 の調質槽3に投入し、含水率が85%
となるように水を添加して5kw/m3 の攪拌能力を有す
るパルパ型スクリュー攪拌機4にて適宜攪拌し、可溶化
率の異なる調質物5を調質した。その結果を表1および
図3に示す。
%を越えると急激にCODCr回収率が増大し、可溶化率
が85%より高くなってもあまりCODCr回収率が変わ
らない状態となった。そして、メタン発酵処理におい
て、分解生成されるメタンガスは、0.35リットル
(CH4 )/gCODCrでCOD量により生成量がほぼ
決定する。このため、CODCr回収率の上昇が望めなく
なる可溶化率が85%以上とすることにより、効率よく
メタン発酵処理できることがわかる。
垂下型スクリュー撹拌機とパルパ型スクリュー攪拌機4
とを用い、同程度の可溶化率となるまでの時間を測定し
た。その結果を表2に示す。
を用いた場合の方が短時間で良好な可溶化率の調質物5
に調質でき、さらに循環させた方がさらに短時間で調質
できることがわかる。
環との関係を、表3および図4に示す。
スクリュー撹拌機4を用いて攪拌混合しても、循環しな
い場合には攪拌時間が経過するにしたがって略一様に可
溶化率が増大するが、本実施例の循環する場合には攪拌
時間が30分までは攪拌時間が経過するにしたがって可
溶化率が大きく増大して30分を越えるとあまり可溶化
率の増大が認められなくなった。したがって、30分以
上循環しつつパルパ型スクリュー撹拌機4にて攪拌混合
することにより、良好な可溶化率の調質物5に調質でき
ることがわかる。
雑物を除去する際のドラムスクリーンへの調質物5の流
入速度と夾雑物の除去率との関係について測定した。そ
の結果を表4および図5に示す。
夾雑物の除去率が循環しない場合に比して十数%以上良
好であるとともに、流入速度が0.5m/秒を越えると
急激に夾雑物の除去率が低下することがわかった。そし
て、本実施例の場合、連続処理が可能となることから、
図1および図2に示す実施の形態のように、100%の
調質物5が流入する分離槽8における循環流速は、0.
5m/秒以下とすることにより、効率よく夾雑物を除去
できることがわかる。
前9時から午後5時までの就業時間内で20t/日の有
機性廃棄物を調質する際のタイムスケジュールと装置規
模との関係について説明する。なお、実際の処理は午後
4時までに終了し、残りの1時間を片付けなどの予備時
間とする。また、厨芥の固形分の濃度は、約20wt%で
ある。さらに、調質としては、含水率が約85%で可溶
化率が約85%となるようにする。
して、図10に示す構成、すなわち厨芥を供給コンベヤ
31によりハンマーミルなどの破砕装置32に搬送し、この
破砕装置32にて破砕した厨芥をコンベヤ33にてトロンメ
ルなどの分別装置34に搬送して軽質の夾雑物を除去した
後、搬送コンベヤ35にて3kW/m3 の攪拌能力を有する
垂下型攪拌翼を有した攪拌装置36を備えた調質槽37に搬
送し、水分を適宜添加しつつ攪拌混合して調質し、調質
した調質物である厨芥を搬送ポンプ38にてメタン発酵槽
へ搬出する構成を用いる。
て、図12に示す構成、すなわち供給コンベヤ41にて搬
送した厨芥をスクリューミルなどの破砕装置42にて破砕
し、この破砕した厨芥を搬送コンベヤ43にて5kW/m3
の攪拌能力を有するパルパ型攪拌装置44を備えた調質槽
45に搬送し、水分を適宜添加しつつ攪拌混合して調質
し、調質した調質物である厨芥を搬送ポンプ46にてメタ
ン発酵槽へ搬出する構成を用いる。
2に示す実施の形態の分離槽8の代わりに、夾雑物除去
手段としてのドラムスクリーン23およびスクリュープレ
ス24を設けたもの、すなわち、図6に示すように、調質
槽3から導出する移送管7に、調質物5中の夾雑物を除
去するドラムスクリーン23を接続するとともに、ドラム
スクリーン23にて固液分離により生じた汚泥分をさらに
固液分離するスクリュープレス24を接続し、ドラムスク
リーン23およびスクリュープレス24にて固液分離にて固
液分離した濾液を一部循環させつつメタン発酵処理槽に
搬出する構成を用いる。なお、パルパ型攪拌装置の攪拌
能力は図6に示す構成および図12に示す構成のものは
同一とする。
ッチ/日で就業時間内に調質を終了させるためには、図
11に示すように、午後3時30分までに調質が終了
し、かつ所定の性状の調質物5が得られるために昼の1
2時までに厨芥の投入を停止して、午前10時30分か
ら調質を開始する必要がある。このため、20t/日の
厨芥を処理するためには、6.7t/Hを投入すること
となる。また、固形分が20wt%の厨芥を含水率が85
%となるように水を添加すると、調質する量は約25t
となる。このため、調質物5の比重は約1程度であるの
で、調質槽37の容積は約25m3 必要となる。また、約
25m3 の厨芥を攪拌混合するためには、25〔m3 〕
×3〔kW/m3 〕から約75kW必要となることがわか
る。
ッチ/日で就業時間内に調質を終了させるためには、図
13に示すように、1バッチ目の厨芥の投入開始が9時
からで、2バッチ目が同様に午後3時30分までに調質
が終了し、かつ所定の性状の調質物5が得られるために
午後1時30分までに厨芥の投入を停止して、午後1時
15分から調質を開始する必要がある。このため、1バ
ッチ目は、午前10時に厨芥の投入を停止して午前9時
45分から調質を開始して昼の12時に調質を終了さ
せ、1バッチ目が終了する午後12時30分から2バッ
チ目の厨芥の投入を開始し、午後1時30分までに厨芥
の投入を停止して、午後1時15分から調質を開始する
こととなる。
には、10t/Hずつ投入することとなるので、固形分
が20wt%の厨芥を含水率が85%となるように水を添
加すると、調質する量は約12.5tずつとなることか
ら、調質槽45の容積は約12.5m3 必要となる。ま
た、約12.5m3 /バッチの厨芥を攪拌混合するため
には、12.5〔m3 〕×5〔kW/m3 〕から約62.
5kW必要となることがわかる。
のものでは、図7に示すように、就業時間内に調質を終
了させるためには、午後3時30分までに調質が終了す
るとともに、所定の性状の調質物5が得られるために
は、午後2時30分までに厨芥の投入を終了する必要が
ある。このため、20t/日の厨芥を処理するために
は、午前9時から連続的に3.6t/m3 で投入するこ
ととなるので、固形分が20wt%の厨芥を含水率が85
%となるように水を添加すると、調質する量は約4.5
m3 となることから、調質槽3の容積は4.5m3 でよ
いことになる。また、4.5m3 の厨芥を攪拌混合する
ためには、4.5〔m3 〕×5〔kW/m3 〕から約2
2.5kWでよいことになる。
可能となるとともに調質時間が短縮されることにより、
調質槽3の容積を大きく低減でき、装置の小型化が容易
にできるとともに、攪拌混合のための負荷が低減し、攪
拌混合のための単位時間辺りのエネルギを低減でき、効
率よくメタン発酵のための前処理である調質ができるこ
とがわかる。
宜水を添加し所定の可溶化率となるように攪拌混合しつ
つ循環してメタン発酵処理するための調質液を調質する
ため、順次有機性廃棄物が投入されても短時間で略均一
に調質できるので、例えば調質するための容積が大きい
槽を用いて順次投入される有機性廃棄物を長時間滞留さ
せて略均一に調質する必要がなく、連続的に効率よく有
機性廃棄物を調質できる。
投入する調質槽3の上部に、調質槽3の底部から引き抜
いた調質物5の調質液を返送して循環させるため、調質
槽3内で廃棄物および調質液の投入による攪拌が生じる
とともに、破砕物が既に調質された調質液とともに投入
されるため、短時間で容易に略均一に調質できる。
て調質するため、短時間で容易に略均一に調質できる。
刃が軸方向で互いに重なり合う二軸を有した二軸式破砕
機を用いるため、簡単な構造で有機性廃棄物を夾雑物と
ともに破砕できるとともに、ビニール物やプラスチック
物などの軽質の夾雑物は有機物と異なる形状で大きな寸
法となる紐状に破砕でき、これらビニール物やプラスチ
ック物などを容易に分離除去できる。
の水分量に調質するため、短時間で容易に略均一に調質
できる。
除去するため、調質槽3に投入される破砕物中の夾雑物
の割合が低減し、調質槽3での攪拌混合および循環手段
20による循環のためのエネルギを有機物の攪拌混合およ
び循環に効率よく利用でき、効率よく調質できる。
用いるため、簡単な構造で容易に夾雑物を除去できる。
発酵処理する前にあらかじめ混入する特に重質の夾雑物
を分離除去するため、後段でのメタン発酵処理の際の負
荷を低減するとともに、メタン発酵処理に供される調質
液中の有機物の割合が増大して効率よくメタン発酵処理
できる。そして、調質により、夾雑物と有機物との分離
性が増大している状態であるため、容易に夾雑物を分離
除去でき、有機性廃棄物の処理効率を増大できる。
質液の水分量の調整に添加する水として、分離した夾雑
物を洗浄水供給管10から供給される水により洗浄して得
られる洗浄排水を一部に用いるため、洗浄排水を別途処
理する工程が不要となり、夾雑物に付着して除去された
有機物が洗浄排水として系外に排出されることなく効率
よくメタン発酵処理に供されるとともに、水を有効利用
でき、有機性廃棄物の処理効率を向上できる。
にて調質した調質物5を分離槽8にて夾雑物を除去し、
得られた調質液を調質槽3に返送して循環する構成につ
いて説明したが、例えば調質槽3内から引き抜いた調質
物5を調質槽3の上部に返送したり、調質物5を分別装
置2のトロンメルに返送したり、調質液をトロンメルに
返送するなどしてもよい。ここで、分別装置に返送する
ことにより、残存する特に軽質の夾雑物をさらに分離除
去でき、攪拌効率、循環効率、メタン発酵処理効率など
を向上できる。
ータリーポンプなどを用いて循環させる調質液を搬送し
つつ破砕する構成のものを用いるなど、循環手段20に破
砕する構成を設けるとよい。この構成によれば、略均一
な組成のスラリ状の調質物5に調質するまでの時間を短
縮でき、処理効率を向上できる。
雑物を分離除去して説明したが、例えば図6に示すよう
に、ドラムスクリーン23およびスクリュープレス24を用
いたり、図8および図9に示すように、複数の分離槽8
a,8bを接続したり、調質槽3の排出口にスクリーンな
どの夾雑物除去手段を配設し、夾雑物のみスクリーンに
て捕捉して調質槽の底部に滞積させ、調質液のみ調質槽
3の外部に排出可能とし、滞積した夾雑物は別途掻き出
したり、吸い出すなど、いずれの構成の夾雑物除去手段
を用いてもよい。
軽質の夾雑物をも除去できる。また、図8および図9に
示すように、後段の分離槽8bの容積や流入する開口の径
寸法を大きくするなどして後段の分離槽8b内に生じる渦
流の流速を低減させ、砂なども底部に沈殿除去できるよ
うにしてもよい。
除渣手段も、トロンメルに限らず、いずれの構成のもの
でもよい。
は、パルパ型スクリュー攪拌機4に限らず、例えば垂下
型スクリュー撹拌機など、いずれの構成のものでもでき
る。なお、パルパ型スクリュー攪拌機4を用いることに
より、短時間で所定の可溶化率に攪拌混合でき、処理効
率を向上できる。
よれば、有機性廃棄物に所定の水分量となるように水を
添加して攪拌混合しつつ循環してメタン発酵処理するた
めの調質をするため、順次有機性廃棄物が投入されても
短時間で略均一に連続的に調質でき、例えば調質するた
めの容積が大きい槽を用いて順次投入される有機性廃棄
物を長時間滞留させて略均一に調質する必要がなく、連
続的に効率よく有機性廃棄物の調質ができる。
れば、請求項1記載の有機性廃棄物処理方法の効果に加
え、攪拌混合されている有機性廃棄物を下部から引き抜
いて新たに有機性廃棄物が投入される上部に返送して循
環するため、略均一な調質が短時間で容易にできる。
れば、請求項1または2記載の有機性廃棄物処理方法の
効果に加え、循環する有機性廃棄物を破砕するため、略
均一な調質が短時間で容易にできる。
れば、請求項1ないし3いずれか一記載の有機性廃棄物
処理方法の効果に加え、循環する有機性廃棄物に水を添
加して所定の水分量に調質するため、略均一な調質が短
時間で容易にできる。
れば、請求項1ないし4いずれか一記載の有機性廃棄物
処理方法の効果に加え、有機性廃棄物を調質する前にあ
らかじめ混入する夾雑物を除去するため、調質の際の攪
拌混合および循環のためのエネルギ損失を低減でき、効
率よく調質できる。
れば、請求項1ないし5いずれか一記載の有機性廃棄物
処理方法の効果に加え、調質した有機性廃棄物をメタン
発酵処理する前にあらかじめ混入する夾雑物を除去する
ため、調質により有機性廃棄物と夾雑物との分離性が増
大している状態となっており、夾雑物を効率よく容易に
除去でき、後段でのメタン発酵処理のためのエネルギ損
失を低減でき、メタン発酵処理の負荷を低減でき、メタ
ン発酵処理の効率を向上できる。
れば、請求項5または6記載の有機性廃棄物処理方法の
効果に加え、調質の際に添加する水として、除去した夾
雑物を洗浄して得られる洗浄排水を用いるため、洗浄排
水を別途処理する工程が不要となり、夾雑物に付着する
有機性廃棄物を洗浄排水として系外に排出することなく
効率よくメタン発酵処理できるとともに、水を有効利用
でき、処理効率を向上できる。
れば、貯留槽に貯留する有機性廃棄物に水供給手段にて
所定の水分量となるように水を添加し、攪拌手段にて攪
拌混合しつつ循環手段にて循環してメタン発酵処理する
ための調質をするため、順次貯留槽に有機性廃棄物が投
入されても短時間で略均一に連続的に調質でき、例えば
貯留槽の容積を大きくして順次投入される有機性廃棄物
を長時間滞留させて略均一に調質する必要がなく、連続
的に効率よく有機性廃棄物の調質ができる。
れば、請求項8記載の有機性廃棄物処理装置の効果に加
え、循環手段は貯留槽の底部から有機性廃棄物を引き抜
いて貯留槽の有機性廃棄物が投入される投入口を開口す
る上部に返送するため、略均一な調質が短時間で容易に
できる。
よれば、請求項8または9記載の有機性廃棄物処理装置
の効果に加え、循環手段に有機性廃棄物を破砕する破砕
手段を設けたため、略均一な調質が短時間で容易にでき
る。
よれば、請求項8ないし10いずれか一記載の有機性廃
棄物処理装置の効果に加え、有機性廃棄物に水を添加し
て所定の水分量に調質する水供給手段を循環手段に設け
たため、略均一な調質が短時間で容易にできる。
よれば、請求項8ないし11いずれか一記載の有機性廃
棄物処理装置の効果に加え、貯留槽に投入する有機性廃
棄物を除渣手段にてあらかじめ夾雑物を除去するため、
調質の際の攪拌手段による攪拌混合および循環手段によ
る循環のためのエネルギ損失を低減でき、効率よく調質
できる。
よれば、請求項8ないし12いずれか一記載の有機性廃
棄物処理装置の効果に加え、夾雑物除去手段にて貯留槽
内の調質された有機性廃棄物から混入する夾雑物を除去
するため、調質により有機性廃棄物と夾雑物との分離性
が増大している状態となっており、夾雑物を効率よく容
易に除去でき、後段でのメタン発酵処理のためのエネル
ギ損失を低減でき、メタン発酵処理の負荷を低減でき、
メタン発酵処理の効率を向上できる。
よれば、請求項13記載の有機性廃棄物処理装置の効果
に加え、循環手段に夾雑物除去手段を設けたため、循環
する有機性廃棄物が夾雑物除去手段を複数回通過して、
効率よく夾雑物を除去できる。
よれば、請求項13記載の有機性廃棄物処理装置の効果
に加え、調質した有機性廃棄物を排出する排出口を閉塞
して夾雑物除去手段のスクリーンを設けたため、調質し
た有機性廃棄物を後段のメタン発酵処理に搬出する際に
スクリーンにて混入する夾雑物を除去でき、装置の小型
化が図れる。
よれば、請求項12ないし15いずれか一記載の有機性
廃棄物処理装置の効果に加え、水供給手段の供給する水
として、洗浄手段にて除去した夾雑物を洗浄して生じる
洗浄排水を用いるため、洗浄排水を別途処理する工程が
不要となり、夾雑物に付着した有機性廃棄物が洗浄排水
として系外に排出されることなく効率よくメタン発酵処
理できるとともに、水を有効利用でき、処理効率を向上
できる。
る構成を示す調質槽近傍のブロック図である。
ク図である。
グラフである。
ラフである。
の除去率との関係を示すグラフである。
する構成を示すブロック図である。
ある。
を調質する構成を示す分離槽近傍のブロック図である。
ブロック図である。
である。
示すブロック図である。
である。
Claims (16)
- 【請求項1】 夾雑物が混入する有機性廃棄物を攪拌混
合するとともに前記夾雑物を除去し所定の水分量に調整
することによりメタン発酵処理するための調質を行う有
機性廃棄物処理方法において、 前記有機性廃棄物に水を添加して攪拌混合しつつ循環し
て調質することを特徴とする有機性廃棄物処理方法。 - 【請求項2】 循環は、攪拌混合されている有機性廃棄
物の下部から引き抜いて新たな有機性廃棄物が投入され
る上部に返送することを特徴とする請求項1記載の有機
性廃棄物処理方法。 - 【請求項3】 循環する有機性廃棄物を破砕することを
特徴とする請求項1または2記載の有機性廃棄物処理方
法。 - 【請求項4】 水は、循環する有機性廃棄物に添加する
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の有
機性廃棄物処理方法。 - 【請求項5】 有機性廃棄物を調質する前に夾雑物を除
去することを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記
載の有機性廃棄物処理方法。 - 【請求項6】 調質した有機性廃棄物をメタン発酵処理
する前に夾雑物を除去することを特徴とする請求項1な
いし5いずれか一記載の有機性廃棄物処理方法。 - 【請求項7】 添加する水は、夾雑物を洗浄して得られ
る洗浄排水であることを特徴とする請求項5または6記
載の有機性廃棄物処理方法。 - 【請求項8】 夾雑物が混入する有機性廃棄物を貯留す
る貯留槽と、 前記貯留槽に設けられ前記有機性廃棄物を攪拌混合する
攪拌手段と、 前記貯留槽に設けられ前記有機性廃棄物を循環する循環
手段と、 前記有機性廃棄物に水を添加する水供給手段とを具備し
たことを特徴とする有機性廃棄物処理装置。 - 【請求項9】 貯留槽は、有機性廃棄物が投入される投
入口を上部に開口し、 循環手段は、前記貯留槽の底部から前記有機性廃棄物を
引き抜き、この引き抜いた有機性廃棄物を前記貯留槽の
上部に返送することを特徴とした請求項8記載の有機性
廃棄物処理装置。 - 【請求項10】 循環手段は、有機性廃棄物を破砕する
破砕手段を備えたことを特徴とした請求項8または9記
載の有機性廃棄物処理装置。 - 【請求項11】 水供給手段は、循環手段に設けられた
ことを特徴とした請求項8ないし10いずれか一記載の
有機性廃棄物処理装置。 - 【請求項12】 貯留槽に投入する有機性廃棄物から夾
雑物を除去する除渣手段を具備したことを特徴とする請
求項8ないし11いずれか一記載の有機性廃棄物処理装
置。 - 【請求項13】 貯留槽内の調質された有機性廃棄物か
ら夾雑物を除去する夾雑物除去手段を具備したことを特
徴とする請求項8ないし12いずれか一記載の有機性廃
棄物処理装置。 - 【請求項14】 夾雑物除去手段は、循環手段に設けら
れたことを特徴とする請求項13記載の有機性廃棄物処
理装置。 - 【請求項15】 貯留槽は、調質された有機性廃棄物を
排出する排出口を開口し、 夾雑物除去手段は、排気口を閉塞するスクリーンを備え
たことを特徴とする請求項13記載の有機性廃棄物処理
装置。 - 【請求項16】 除去した夾雑物を洗浄する洗浄手段を
具備し、 水供給手段は、前記洗浄手段にて生じる洗浄排水を水分
量の調整のために供給する水として利用することを特徴
とする請求項12ないし15いずれか一記載の有機性廃
棄物処理装置。
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JP23092898A JP3710938B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 有機性廃棄物処理方法およびその装置 |
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- 1998-08-17 JP JP23092898A patent/JP3710938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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