JP3628832B2 - 電子機器のシールドケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばテレビ放送受信用チューナ等のように高周波回路を備えた電子機器のシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、発振回路等を有する回路基板は、外部への不要な輻射を低減するため、また、高利得の高周波増幅回路を有する回路基板は、他の回路や外部からノイズが混入することを防止するために、導電性金属からなるシールドケース内に装着されている。
【0003】
図3は従来のシールドケースを下面側から見た分解斜視図であり、同図に示すようにシールドケースは、上下両面を開口した金属枠体1と、この金属枠体1の内部に収納された回路基板2と、金属枠体1の両開口に被着された上下一対のカバー3,4とから主として構成されている。金属枠体1の下面側の開口端部における相対向する隅部には一対の取付脚5,6が設けられており、これら取付脚5,6は外側壁の下端部から外側へ直角に折り曲げて形成されている。回路基板2には回路部品が実装されており、図示しない仕切板によって複数の部屋に分割されている。上カバー3と下カバー4は金属枠体1の上面及び下面の開口を覆うように略長方形に形成され、それぞれの周縁に断面「く」の字状の係合片3a,4aが形成されている。
【0004】
このように構成されたシールドケースを組み立てるのに際しては、金属枠体1の内部に回路基板2を収納し、回路基板2のアースパターンを金属枠体1の外側壁1a,1bの内面と図示せぬ仕切板とに半田付けした後、上カバー3と下カバー4の係合片3a,4aを金属枠体1の外側壁1a,1bに弾接させることにより、両カバー3,4を金属枠体1の上面及び下面の開口にそれぞれ被着する。そして、組み立てが完了したシールドケースは図示せぬ外部のプリント基板上に搭載され、該プリント基板にネジ止め等の手段で取付脚5,6を機械的に固定すると共に、プリント基板と回路基板2とが図示せぬコネクタや端子を介して電気的に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のシールドケースでは、両カバー3,4を金属枠体1の上面及び下面の開口に被着したとき、図4の破線で示すように、金属枠体1の外側壁1a,1bが係合片3a,4aからの押圧力を受けて内側へ変形するため、この変形に伴って取付脚5,6が傾く。そして、このように取付脚5,6が傾くと、シールドケースをプリント基板に実装する際に、取付脚5,6のプリント基板に対する取付け位置がずれるため、実装作業が非常に面倒になるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、金属枠体の外側壁の一端にプリント基板へ取付けるための取付脚を設け、この取付脚の近傍に外側壁の一端からカバーの係合片が当接する被当接部の延長線を超える位置まで延びるスリットを形成することとする。このようなスリットを形成すると、カバーを金属枠体に被着させたときの外側壁の変形がスリットで遮断されるため、取付脚が正規の位置からずれることを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による電子機器のシールドケースでは、外側壁の一端に取付脚を有すると共に、少なくともこの一端側の面を開口した金属枠体と、この金属枠体の内部に収納された回路基板と、前記金属枠体の外側壁の被当接部に当接する係合片を有し、前記開口を覆うように被着されたカバーとを備え、前記金属枠体の外側壁に前記取付脚に隣接してスリットを形成し、このスリットを前記開口の端部から前記被当接部の延長線を超える位置まで延長させた。
【0008】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の一実施例に係るシールドケースを下面側から見た分解斜視図、図2は該シールドケースの組立状態における要部を拡大して示す側面図であり、これらの図において前述した図3,図4に示すものと同等のものには同一符号を付してある。
【0009】
図1と図2に示すように、本実施例に係るシールドケースが前述した従来例と相違する点は、金属枠体1の外側壁1a,1bにおける取付脚5,6の近傍にそれぞれスリット7,8を形成し、これらスリット7,8によって金属枠体1の外側壁1a,1bの変形が取付脚5,6に影響を及ぼさないようにしたことにあり、それ以外の構成は基本的に従来例と同様である。一方のスリット7は外側壁1aの下端から垂直方向に沿って上方へ延び、その上端7aは下カバー4の係合片4aが金属枠体1の外側壁1aに当接する個所(以下これを被当接部と称し、符号1cを付す)の延長線より上方に達している。同様に、他方のスリット8も外側壁1bの下端から垂直方向に沿って上方へ延び、その上端も被当接部1cの延長線より上方に達している。すなわち、これらスリット7,8は取付脚5,6と下カバー4の係合片4aとの間に位置し、かつ、被当接部1cの延長線を横切って形成されている。
【0010】
このように構成されたシールドケースでは、下カバー4を金属枠体1の下面の開口に被着させたとき、係合片4aが金属枠体1の外側壁1a,1bに弾接することにより、外側壁1a,1bが内側へ押圧されるが(図4参照)、スリット7,8によって取付脚5,6と被当接部1cとが分離されているため、係合片4aの押圧に起因する変形がスリット7,8でそれぞれ遮断され、取付脚5,6の傾きを防止することができる。したがって、シールドケースを図示せぬ外部のプリント基板に実装する際に、取付脚5,6とプリント基板との取付位置は維持され、実装作業を容易に行うことができる。
【0011】
なお、上記実施例では、金属枠体1の外側壁1a,1bの下端から上方に向けてスリット7,8を形成し、金属枠体1の上端側にスリットを形成しない場合について説明したが、その理由として、取付脚5,6から遠い方の開口に被着される上カバー3からの影響が少ないことと、金属枠体1の上端側は金属枠体1の内部に設けた仕切板によって強度を高められること等が挙げられる。しかしながら、必要に応じて前記スリット7,8の上端を上カバー3の係合片3aが金属枠体1の外側壁1a,1bに当接する被当接部1dより上方まで延ばしたり、金属枠体1の上端側から下方に向けてスリットを形成してもよい。
【0012】
さらに、上記実施例にあっては、金属枠体1の四辺のうち、取付脚5,6が形成された外側壁のみにスリット7,8を形成した場合について説明したが、残りの外側壁にスリットを形成することもできる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載のような効果を奏する。
【0014】
外側壁の一端に取付脚を有すると共に、少なくともこの一端側の面を開口した金属枠体と、この金属枠体の内部に収納された回路基板と、前記金属枠体の外側壁の被当接部に当接する係合片を有し、前記開口を覆うように被着されたカバーとを備え、前記金属枠体の外側壁に前記取付脚に隣接してスリットを形成し、このスリットを前記開口の端部から前記被当接部の延長線を超える位置まで延長させたので、カバーを金属枠体に被着させたときの外側壁の変形がスリットで遮断されるため、取付脚が正規の位置からずれることを防止でき、シールドケースを外部のプリント基板に簡単に実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシールドケースを下面側から見た分解斜視図である。
【図2】該シールドケースの組立状態における要部を拡大して示す側面図である。
【図3】従来のシールドケースを下面側から見た分解斜視図である。
【図4】該シールドケースに備えられるカバーを被着した際の金属枠体の変形状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 金属枠体
1a,1b 外側壁
1c 被当接部
2 回路基板
3 上カバー
4 下カバー
3a,4a 係合片
5,6 取付脚
7,8 スリット
Claims (1)
- 外側壁の一端に取付脚を有すると共に、少なくともこの一端側の面を開口した金属枠体と、この金属枠体の内部に収納された回路基板と、前記金属枠体の外側壁の被当接部に当接する係合片を有し、前記開口を覆うように被着されたカバーとを備え、
前記金属枠体の外側壁に前記取付脚に隣接してスリットを形成し、このスリットを前記開口の端部から前記被当接部の延長線を超える位置まで延長させたことを特徴とする電子機器のシールドケース。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07159797A JP3628832B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 電子機器のシールドケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07159797A JP3628832B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 電子機器のシールドケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10270887A JPH10270887A (ja) | 1998-10-09 |
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ID=13465240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07159797A Expired - Fee Related JP3628832B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 電子機器のシールドケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000269678A (ja) * | 1999-03-16 | 2000-09-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波装置 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP07159797A patent/JP3628832B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10270887A (ja) | 1998-10-09 |
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