JP3624048B2 - 照度測定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光装置の照度測定方法、及びこの照度測定方法を用いて照度の測定を行う露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の微細加工技術の進展は著しく、露光光の波長と同じ長さに至るまでの線幅を精度よく形成することのできる露光装置が求められている。この際、照明光(露光光)の照度ムラがレチクル面上に存在すると、ウエハ面上に精度よく回路パターンの転写を行うことができない。
【0003】
そこで従来は、レチクルを光路から取り除いた状態でウエハ面上の照度分布を測定し、測定した照度分布の誤差が、例えば±1%以下の値となるように照明系を調整することにより、レチクル面上の照度均一性を保っていた。
【0004】
しかし、レチクルを光路から取り除いた状態で照度の均一性が図れても、実際の露光中にはレチクルによって反射された照明光が照明系側に戻り、照明系の内部で再び反射されて戻って来るために生じるゴースト現象が存在する。±5%、あるいはそれ以下の厳しい線幅制御を行おうとすると、従来では無視してきたこのような現象さえも管理する必要が生じてくる。
【0005】
このようなゴーストの測定法には、例えば特開平5−62883に開示されているような特殊なレチクル(テストレチクル)を用いる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法は、あくまでもゴーストの量を推定するための方法に過ぎず、測定に際しては、煩雑な手順を踏むため測定に時間がかかるという問題がある。また、ゴーストによって生じるレチクル面上の照度分布は、レチクルのパターンの粗密、あるいはパターンの形状によって異なるため、テストレチクルを各パターン毎に用意せねばならないという問題もあった。
【0007】
本発明では、実際に露光に用いるレチクルで、直接的にゴーストの分布を測定することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願第1発明の照度測定方法は、照明領域を規定するためのマスキング手段を介した光でレチクルを照明し、該レチクルのパターンでウエハを露光する露光装置のウエハ面上の照度を測定する照度測定方法において、実際の露光に用いるレチクルが装着された状態で前記ウエハ面上の照度を複数の方法によって測定するステップと、該複数の方法により測定された測定値から前記レチクルによって生ずるゴーストの分布を求めるステップとを有し、前記複数の方法は、前記マスキング手段を実際の露光状態まで開いた状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、前記マスキング手段を前記ウエハ面上の照度を測定する領域の近傍のみを照明するように絞った状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、を含むことを特徴としている。
【0012】
本願第2発明の露光装置は、照明領域を規定するためのマスキング手段を介した光でレチクルを照明する照明光学系と、該レチクルのパターンをウエハに投影する投影光学系と、ウエハ面上の照度を測定する照度測定手段と、を備える露光装置において、実際のパターンの露光に用いるレチクルが装着された状態でウエハ面上の照度を複数の方法によって測定し、該複数の方法により測定された測定値から前記レチクルによって生ずるゴーストの分布を求める手段を有し、前記複数の方法は、前記マスキング手段を実際の露光状態まで開いた状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、前記マスキング手段を前記ウエハ面上の照度を測定する領域の近傍のみを照明するように絞った状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、を含むことを特徴としている。
【0015】
本願第3発明は、本願第2発明の露光装置を用いた半導体素子の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、投影露光装置の概略構成図である。図には本発明に関係のある露光部に関する部分のみを示した。
【0017】
図中、11は光源である超高圧水銀灯、12は集光用の楕円鏡、13はシャッタ、14はシャッタの駆動モータである。15はコンデンサレンズ、16は波長選択フィルタ、17はオプティカルインテグレータである。18はオプティカルインテグレータ17から出た光を集光するコンデンサレンズで、アクチュエータ19により構成するレンズ間の距離を変えてレチクル面、ひいてはウエハ面での照度分布を調整することができる。20はマスキングブレードで、レチクル面の所定の部分のみを照明するようにブレード位置が調整できる。このため、マスキングブレード20はレチクルの共役面に置かれている。35はマスキングブレード20を駆動するためのアクチュエータである。マスキングブレード20を通過した露光光は後続のコンデンサレンズ21、22によりレチクル23を照明する。照明されたレチクル23上のパターンは投影光学系24によって、ウエハチャック26に保持されたウエハ25面上に結像される。
【0018】
従来、露光装置の照度均一性のチェックは、レチクル23を外してマスキングブレード20を完全に開いた状態で、ウエハステージ27上に載置された光電検出系により行われていた。光電検出系は、ウエハ25と同じ高さの位置に設けられた直径0.5mm程のピンホール30、その下に配置されたフォトディテクタ31を有しており、ピンホール30を通過した露光光をフォトディテクタ31によって検出する。この光電検出系がウエハステージ27によって移動されながら露光領域内の各点の照度を測定し、測定結果によって得られた照度分布の誤差が±1%以内となるように初期設定される。
【0019】
しかしながら、実際のレチクルは例え3層レチクルを用いたとしても10%程度の反射があり、2層レチクルだとその反射率は60%にも到達する。この反射光が照明系に向かい、照明系で反射して再びレチクルに戻ってくるとレチクル面上の照度分布はレチクル無しで測定したときと異なってしまう。
【0020】
本実施形態では、照度分布の測定を2回、実際のレチクルを載置した状態で行う。これにより、反射光によるゴーストを測定し、測定結果をもとにゴーストの影響を除去すべく照明系を調整する。このため、先ず基準状態として、レチクルの無い状態での照度分布は、予め定められた誤差範囲内、例えば±1%以内に調整されているものとする。
【0021】
第1の測定は、レチクル23を装置に装着した後、マスキングブレード20を実際の露光状態まで開いた状態、すなわち、実際にウエハ25を露光する状態と同じ条件で行われる。したがって、この状態ではレチクル23からの反射光が照明系に戻り、ゴーストとして再びレチクル23に戻ることになる。測定は露光領域の複数点で行われ、例えばマトリックス状に行われる。この場合、測定点の位置は不図示のレーザ測長器(28はレーザ測長器の一部を構成するミラー)で精密に測定され、記憶される。
【0022】
本発明の照度分布の測定において注意しなければならないのは、レチクル23に形成されたパターンを介して測定を行っているので、測定値はパターン自体の存在による透過状態の影響を受けた値となっていることである。これは次に説明する第2の測定においても同様である。
【0023】
次いで第2の測定が行われる。この様子を示したのが図2である。第2の測定においてレチクル23は、第1の測定と装置に対して同一の状態で保持される。すなわち、第1の測定から第2の測定は続けて行うことができる。第2の測定では、ウエハステージ27上の光電検出系に対応した部分だけを照明するようにマスキングブレード20が絞られる。ピンホール30とマスキングブレード20によって絞られた照明領域の関係を示したのが図3である。照明領域は、ピンホール30の径よりも少し大きく、例えばピンホールの径を直径0.5mmとしたとき、ウエハ面で1辺1〜5mm位の大きさの正方形または長方形になるよう絞るとよい。露光領域内の照度分布を測定するため、ウエハステージ27は光電検出系を各測定点に移動させ、照明領域が測定点に対応して移動するよう、マスキングブレード20の開口部の位置も変化する。
【0024】
ゴーストは図4に示すようにレチクル23上のAという位置に入射した光がレチクルで反射を受けて照明系に戻り、照明系内の光学素子で反射を受けて本来の入射位置とは異なるレチクル上の位置Bに入射することによって生ずる現象である。図中、実線は正規にレチクルを照明する光、点線はゴースト光を示す。レチクル23上には、クロムあるいは酸化クロム等によって回路パターンが形成されており、そこで反射する反射光の強度は、回路パターンに依存するためレチクルごとに異なった値を持つ。第2の測定は測定点近傍にしか露光光を当てていないため、例えばBに対応する位置の測定を行っているときに、Aに入射した光の反射光が回り込んでBに再入射するということがない。すなわち、ゴーストの無い状態の測定に対応する。測定時の光電検出系の位置は、不図示のレーザ干渉計でモニタされており、第2の測定の測定点の位置は、第1の測定の測定点の位置と0.1μm以下の精度で一致させることができる。したがって、2つの測定値は対応する同一の測定点において正確に比較することが可能である。ゴーストが全く無ければ両者の測定値は一致する。
【0025】
ここで、m×n個のマトリックス状に配列された点列で露光領域(測定対象領域)の照度分布を測定するとする。第1の測定で得られた各点での測定値をa1(m,n) 、第2の測定で得られた各点での測定値をa2(m,n) とし、測定対象領域の中心近傍の所定位置(p,q)を基準位置と考える。あえて中心近傍としたのは、回路パターンの形成された実際のレチクルを測定しているため、中心位置がクロムで覆われていれば、測定値が0となってしまうためである。したがって(p,q)は、測定値が0ではないある程度以上(例えば、全測定点の最大測定値に対し、30%以上)の値を示す中心近傍の位置から選択する。ウエハ面上での照度分布を測定したのち、第1の測定に対しては、
a1(m,n) / a1(p,q)
を、第2の測定に対しては、
a2(m,n) / a2(p,q)
を計算する。2つの計算結果は、同一測定点においてゴーストがなければ一致するはずであるが、実際にはレチクル23からの反射光によるゴーストのため一致しない。したがって、第1の測定によって得られた測定値を第2の測定によって得られた測定値で割った、
b(m,n)
={a1(m,n) ・a2(p,q) }/{ a1(p,q) ・a2(m,n) }
がゴーストの分布を示しているといえる。この場合、0で割るという操作を防ぐためa2(m,n) ≠0である(m,n) についてこの計算を行い、a2(m,n) =0である(m,n) についてはb(m,n) =0とする。このように強制的に0にした箇所以外のb(m,n) はゴーストが存在しなければ1で、1からのずれがゴーストの分布を示す。簡単のため最も端の4点である(1,1)、(1,n)、(m,1)、(m,n)が、0でない値を持っているものとすると、
{ b(1,1)+b(1,n)+b(m,1)+b(m,n) }/4
が周辺での光量のアップあるいはダウンにつながるものとなる。このような計算を行うことによって、ゴーストの分布を2次元的に得ることができ、同心円状で自乗特性を持つ分布や、直線的に傾いた分布を得ることができる。例えば直線的に傾いた分布の計算では、
{ b(1,1)+b(1,n)−b(m,1)−b(m,n)}/2
が横方向の照度分布の傾きを、また、
{ b(1,1)−b(1,n)+b(m,1)−b(m,n)} /2
が縦方向の照度分布の傾きをあらわす。
【0026】
ここでは簡単のため4隅で計算する例を示したが、実際にはある程度広がりを持った領域で平均化してゴーストの量を求めてもよい。これはゴースト自体がレチクル面、即ちウエハ面上に結像する光ではないので、レチクル面上では緩やかな分布を持っているためである。例えば、m=n=15として225点で測定するとき、隣接する3×3=9点を一つのブロックとして測定対象領域を5×5=25ブロックに分け、各ブロック内での測定値を平均化して、ゴーストの分布を求めることができる。
【0027】
次に、レチクルを均一に照明するために、測定されたゴーストを補正する方法について説明する。
【0028】
同心円状で自乗特性を持つ分布に対しては、例えば、コンデンサレンズ18を構成するレンズの間隔をアクチュエータ19によって調整することによって補正することができる。直線的な傾きを持つ照度分布に対しては、例えば、オプティカルインテグレータ17の前に設置された2枚の回転可能なくさびの回転の組み合わせによって作られる偏向角可変くさびを用いたり、超高圧水銀灯11の位置を照明光学系の光軸と垂直方向に調整したりすることによって補正することができる。
【0029】
この他、フィルタを露光光の光路中に挿入することにより照度分布を補正する方法等も適用可能である。同心円状で自乗特性を持つ分布を補正するフィルタとしては、オプティカルインテグレータ17の直後に挿入した垂直入射光に比して斜入射光の方が透過率の低い角度特性を持つ多層膜を有した反射型フィルタや、図5に示すような、透過率が高く光の吸収がないガラスと光の吸収があるガラスを凹凸に張り合せ、光の吸収があるガラスの効果で同心円状の分布を持たせる吸収型フィルタ等が考えられる。図6は、ゴーストの状況に応じてマスキングブレード20近傍に配置した各種フィルタを交換する装置の例である。図中、36は図5に示した吸収型フィルタ、37は標準状態で挿入する吸収の無い硝材で作られた基準フィルタ、38は各種フィルタを交換するモータである。
【0030】
一方、直線的な傾きを持つ照度分布についても、前述の反射型フィルタを照明系の光軸に対して微小に傾けることで補正が可能である。図7は、そのような多層膜が設けられた反射型フィルタ41をオプテイカルインテグレータ17の後方に配した例である。2回の測定から得られた測定値に基づいてフィルタ41はアクチュエータ42によって傾けられる。この時の傾き量は微小であるため光軸ずれ等の他の性能への影響は特に問題とならず、ゴーストを含めた形でレチクル23上を均一に照明することができる。
【0031】
本実施形態で説明した測定方法によって得られた照明系のゴーストの状況は、照度むら調整部位への駆動指示値としてジョブにファイルすることができる。このため、一度ゴーストの状況を測定したレチクルについては、露光装置にセットする度の測定は必要なく、ファイルされた値を装置側で読み込み、読み込んだ値に基づいて自動的に照明系の状態をセットし、ゴーストを補正することができる。この時、ゴーストの状況(分布)をファイルしておいて、その値に基づいて照明系を駆動してもよい。また、ゴーストの発生状態は露光装置ごとに異なる可能性もあるため、ファイルはレチクルそのものに対してだけでなく、装置自体の固有パラメータとして扱ってもよい。
【0032】
次に図1の露光装置を利用した半導体素子の製造方法の実施例を説明する。
【0033】
図8は半導体素子(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネルやCCD)の製造フローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体素子の回路設計を行う。ステップ2(マスク制作)では設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル23)を制作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ(ウエハ25)を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハとを用いて、リソグラフィー技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウエハを用いてチップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作成された半導体素子の動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体素子が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0034】
図9は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハ(ウエハ25)の表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハにレジスト(感材)を塗布する。ステップ16(露光)では上記露光装置によってマスク(レチクル23)の回路パターンの像でウエハを露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらステップを繰り返し行うことによりウエハ上に回路パターンが形成される。
【0035】
本実施例の製造方法を用いれば、従来は難しかった高集積度の半導体素子を製造することが可能になる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、実際に露光に用いるレチクルで、直接的にゴーストの分布を測定することができる。また、測定されたゴーストの分布に基づいて、レチクルを均一に照明するよう照度分布を補正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の露光装置の概略図であり、第1の測定を行う際の状態を示す図である。
【図2】本実施形態の露光装置の概略図であり、第2の測定を行う際の状態を示す図である。
【図3】第2の測定の際のピンホールとマスキングブレードによって絞られた照明領域の関係を示す図である。
【図4】レチクルで反射した光によってゴーストが発生する様子を説明するための図である。
【図5】2種のガラス部材を用いた吸収型フィルタを示す図である。
【図6】図5に示した吸収型フィルタの露光装置内への配置例である。
【図7】直線的な傾きの照度分布を補正する反射型フィルタの露光装置内への配置例である。
【図8】半導体素子の製造工程を示す図である。
【図9】図8の工程中のウエハプロセスの詳細を示す図である。
【符号の説明】
11 超高圧水銀灯
12 楕円鏡
13 シャッタ
14 シャッタの駆動モータ
15 コンデンサレンズ
16 波長選択フィルタ
17 オプティカルインテグレータ
18 コンデンサレンズ
19 アクチュエータ
20 マスキングブレード
21 コンデンサレンズ
22 コンデンサレンズ
23 レチクル
24 投影光学系
25 ウエハ
26 ウエハチャック
27 ウエハステージ
28 レーザ干渉計のミラー
30 ピンホール
31 フォトディテクタ
35 アクチュエータ
36 吸収型フィルタ
37 基準フィルタ
38 モータ
41 反射型フィルタ
42 アクチュエータ
Claims (17)
- 照明領域を規定するためのマスキング手段を介した光でレチクルを照明し、該レチクルのパターンでウエハを露光する露光装置のウエハ面上の照度を測定する照度測定方法において、
実際の露光に用いるレチクルが装着された状態で前記ウエハ面上の照度を複数の方法によって測定するステップと、
該複数の方法により測定された測定値から前記レチクルによって生ずるゴーストの分布を求めるステップとを有し、
前記複数の方法は、前記マスキング手段を実際の露光状態まで開いた状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、前記マスキング手段を前記ウエハ面上の照度を測定する領域の近傍のみを照明するように絞った状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、を含むことを特徴とする照度測定方法。 - 前記複数の方法により測定された同一の測定点の測定値の比較から前記レチクルによって生ずるゴーストの分布を求めることを特徴とする請求項1記載の照度測定方法。
- 前記複数の方法は、レチクルに形成されたパタ−ン全面を照明した状態で照度を測定する方法と、照度を測定する領域の近傍のみを照明した状態で照度を測定する方法を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の照度測定方法。
- 照明領域を規定するためのマスキング手段を介した光でレチクルを照明する照明光学系と、該レチクルのパターンをウエハに投影する投影光学系と、ウエハ面上の照度を測定する照度測定手段と、を備える露光装置において、
実際のパターンの露光に用いるレチクルが装着された状態でウエハ面上の照度を複数の方法によって測定し、該複数の方法により測定された測定値から前記レチクルによって生ずるゴーストの分布を求める手段を有し、
前記複数の方法は、前記マスキング手段を実際の露光状態まで開いた状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、前記マスキング手段を前記ウエハ面上の照度を測定する領域の近傍のみを照明するように絞った状態で前記ウエハ面上の照度を測定する方法と、を含むことを特徴とする露光装置。 - 求められたゴーストの分布を用いて、前記レチクルが均一に照明されるよう、照度分布を調整する手段を有することを特徴とする請求項4記載の露光装置。
- 前記照度分布を調整する手段は、前記照明光学系を構成するレンズの間隔を変える手段であることを特徴とする請求項5記載の露光装置。
- 前記照度分布を調整する手段は、前記照明光学系中に配された複数の回転可能なくさび型プリズムであることを特徴とする請求項5記載の露光装置。
- 前記照度分布を調整する手段は、光源の位置を変える手段であることを特徴とする請求項5記載の露光装置。
- 前記照度分布を調整する手段は、前記照明光学系の光路中に挿入するフィルタであることを特徴とする請求項5記載の露光装置。
- 前記フィルタは、垂直入射光に対して斜入射光の方が透過率の低い角度特性を持つ多層膜を有した反射型フィルタであることを特徴とする請求項9記載の露光装置。
- 前記フィルタは、透過率が高く光の吸収がない光学部材と光の吸収がある光学部材を張り合せた吸収型フィルタであることを特徴とする請求項9記載の露光装置。
- 前記フィルタを交換する手段を有することを特徴とする請求項9記載の露光装置。
- 照度分布を調整する手段の各レチクル毎のゴーストの分布に基づいて決定された調整量を記憶する手段を有することを特徴とする請求項5乃至12のいずれか一項記載の露光装置。
- 記憶された前記調整量に基づいて、自動的に照度分布を調整することを特徴とする請求項13記載の露光装置。
- 各レチクルに対応したゴーストの分布を記憶する手段を有することを特徴とする請求項5乃至12のいずれか一項記載の露光装置。
- 記憶されたゴーストの分布に基づいて、前記レチクルが均一に照明されるよう、自動的に照度分布を調整することを特徴とする請求項15記載の露光装置。
- 請求項4乃至16のいずれか一項記載の露光装置を用いて半導体素子を製造することを特徴とする半導体素子の製造方法。
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