JP3623903B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動変速機の制御装置に関し、より具体的には変速ショックの低減を意図した自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機の制御において、パワーオンダウンシフト(キックダウン。スロットルが踏まれた状態でのダウンシフト)の際の初期値は、一般に、トルクコンバータのスリップ率などからマップ選択されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パワーオンダウンシフト変速が起こる前の状態は特定することができないため、マップ検索で初期値を決定するには、諸条件を想定して実験を重ねてマップデータを準備する必要があり、準備工数が膨大になると共に、よって得られたマップデータを格納するメモリ容量も増加する不都合があった。
【0004】
さらに、従来技術においては、トルクコンバータのスリップ率などに基づいて初期値を設定しているため、スロットル開度変化などに十分に追従することができず、変速ショックが増加する場合があった。
【0005】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、変速を進行させるのに必要なトルクを算出して入力トルクから変速を進行させるのに必要なトルクを減算することで初期値を算出し、よってマップデータ量を低減すると共に、スロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックを効果的に低減するようにした自動変速機の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、この発明は請求項1項において、車両に搭載された内燃機関の出力を運転状態に応じて予め設定された変速特性に従って摩擦係合要素を介して変速して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置において、前記内燃機関の回転数を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段、前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルクを算出する第1のトルク算出手段、前記変速がダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機において変速を進行するのに必要なトルクを算出する第2のトルク算出手段、前記算出された入力トルクから変速を進行するのに必要なトルクを減算して前記摩擦係合要素の目標トルクを算出する目標トルク算出手段、前記算出された目標トルクに基づいて前記摩擦係合要素に供給すべき油圧量を算出する油圧量算出手段、および前記算出された油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路を備えると共に、前記第1のトルク算出手段は、前記検出された機関回転数が所定値未満か否か判断する機関回転数判断手段、を備え、前記検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とする如く構成した。
【0007】
変速がダウンシフトであるとき、変速を進行するのに必要なトルクを算出し、入力トルクから減算して摩擦係合要素の目標トルクを算出し、それに基づいて供給すべき油圧量を算出する如く構成したので、マップデータ量を低減することができると共に、運転状態、より具体的にはスロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックを効果的に低減することができる。また、検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とする如く構成したので、低回転にあって機関負荷の追従性が低いときもその不都合を良く解消しつつ、前記した作用効果を達成することができる。
【0008】
請求項2項にあっては、前記目標トルク算出手段は、前記変速の開始から所定時間にわたって前記入力トルクから変速を進行するのに必要なトルクを減算して前記目標トルクを算出する如く構成した。
【0009】
これにより、前記した作用効果に加え、所定時間にわたって徐々に油圧量を低減することで、変速ショックを一層効果的に低減することができる。
【0012】
請求項3項にあっては、車両に搭載された内燃機関の出力を運転状態に応じて予め設定された変速特性に従って摩擦係合要素を介して変速して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置において、前記内燃機関の回転数を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段、前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルクを算出する入力トルク算出手段、前記変速がダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機において変速を進行させるのに必要な目標トルクを算出する目標トルク算出手段、前記算出された入力トルクに基づいて入力トルク油圧を算出すると共に、前記算出された目標トルクに基づいて目標トルク油圧を算出する油圧算出手段、変速開始から前記入力トルク油圧まで油圧量をただちに減少させると共に、前記入力トルク油圧から前記目標トルク油圧まで油圧量を徐々に減少させる制御手段、および前記油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路、を備えると共に、前記入力トルク算出手段は、前記検出された機関回転数が所定値未満か否か判断する機関回転数判断手段、を備え、前記検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とする如く構成した。
【0013】
変速がダウンシフトであるとき、入力トルクと変速を進行するのに必要な目標トルクを算出し、入力トルクおよび目標トルクに基づいて供給すべき入力トルク油圧および目標トルク油圧を算出し、変速開始から前記入力トルク油圧まで油圧量をただちに減少させると共に、入力トルク油圧から目標トルク油圧まで油圧量を徐々に減少させる如く構成したので、マップデータ量を低減することができると共に、運転状態、より具体的にはスロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックをより一層効果的に低減することができる。また、検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とする如く構成したので、低回転にあって機関負荷の追従性が低いときもその不都合を良く解消しつつ、前記した作用効果を達成することができる。
【0014】
請求項4項にあっては、前記油圧算出手段は、設定された時間に従って前記目標トルク油圧を算出する如く構成した。
【0015】
これにより、請求項3項の作用効果に加え、さらに効果的に変速ショックを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る自動変速機の制御装置を説明する。
【0017】
図1はその装置を全体的に示す概略図である。
【0018】
以下説明すると、符号Tは自動変速機(以下「トランスミッション」という)を示す。トランスミッションTは車両(図示せず)に搭載されてなると共に、前進5速および後進1速の平行軸式の有段自動変速機からなる。
【0019】
トランスミッションTは、内燃機関(以下「エンジン」という)Eのクランクシャフト10にロックアップ機構Lを有するトルクコンバータ12を介して接続されたメインシャフト(入力軸)MSと、このメインシャフトMSに複数のギヤ列を介して接続されたカウンタシャフト(出力軸)CSとを備える。
【0020】
メインシャフトMSには、メイン1速ギヤ14、メイン2速ギヤ16、メイン3速ギヤ18、メイン4速ギヤ20、メイン5速ギヤ22、およびメインリバースギヤ24が支持される。
【0021】
また、カウンタシャフトCSには、メイン1速ギヤ14に噛合するカウンタ1速ギヤ28、メイン2速ギヤ16と噛合するカウンタ2速ギヤ30、メイン3速ギヤ18に噛合するカウンタ3速ギヤ32、メイン4速ギヤ20に噛合するカウンタ4速ギヤ34、メイン5速ギヤ22に噛合するカウンタ5速ギヤ36、およびメインリバースギヤ24にリバースアイドルギヤ40を介して接続されるカウンタリバースギヤ42が支持される。
【0022】
上記において、メインシャフトMSに相対回転自在に支持されたメイン1速ギヤ14を1速用油圧クラッチC1でメインシャフトMSに結合すると、1速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0023】
メインシャフトMSに相対回転自在に支持されたメイン2速ギヤ16を2速用油圧クラッチC2でメインシャフトMSに結合すると、2速(ギヤ。変速段)が確立する。カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持されたカウンタ3速ギヤ32を3速用油圧クラッチC3でカウンタシャフトCSに結合すると、3速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0024】
カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持されたカウンタ4速ギヤ34をセレクタギヤSGでカウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャフトMSに相対回転自在に支持されたメイン4速ギヤ20を4速−リバース用油圧クラッチC4RでメインシャフトMSに結合すると、4速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0025】
また、カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持されたカウンタ5速ギヤ36を5速用油圧クラッチC5でカウンタシャフトCSに結合すると、5速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0026】
さらに、カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持されたカウンタリバースギヤ42をセレクタギヤSGでカウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャフトMSに相対回転自在に支持されたメインリバースギヤ24を4速−リバース用油圧クラッチC4RでメインシャフトMSに結合すると、後進変速段が確立する。
【0027】
カウンタシャフトCSの回転は、ファイナルドライブギヤ46およびファイナルドリブンギヤ48を介してディファレンシャルDに伝達され、それから左右のドライブシャフト50,50を介し、内燃機関EおよびトランスミッションTが搭載される車両(図示せず)の駆動輪W,Wに伝達される。
【0028】
車両運転席(図示せず)のフロア付近にはシフトレバー54が設けられ、運転者の操作によって、P,R,N,D5,D4,D3,2,1の8種のレンジのいずれか選択される。
【0029】
エンジンEの吸気路(図示せず)に配置されたスロットルバルブ(図示せず)の付近には、スロットル開度センサ56が設けられ、スロットル開度THを示す信号を出力する。またファイナルドリブンギヤ48の付近には車速センサ58が設けられ、ファイナルドリブンギヤ48が1回転するごとに車速Vを示す信号を出力する。
【0030】
更に、カムシャフト(図示せず)の付近にはクランク角センサ60が設けられ、特定気筒の所定クランク角度でCYL信号を、各気筒の所定クランク角度でTDC信号を、所定クランク角度を細分したクランク角度(例えば15度)ごとにCRK信号を出力する。また、エンジンEの吸気路のスロットルバルブ配置位置の下流には絶対圧センサ62が設けられ、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAを示す信号を出力する。
【0031】
また、メインシャフトMSの付近には第1の回転数センサ64が設けられ、メインシャフトMSが1回転する度に信号を出力すると共に、カウンタシャフトCSの付近には第2の回転数センサ66が設けられ、カウンタシャフトCSが1回転する度に信号を出力する。
【0032】
さらに、車両運転席付近に装着されたシフトレバー54の付近にはシフトレバーポジションセンサ68が設けられ、前記した8種のポジション(レンジ)の中、運転者によって選択されたポジションを示す信号を出力する。
【0033】
さらに、トランスミッションT、あるいはその付近の適宜位置には温度センサ70が設けられ、油温(Automatic Transmission Fluid温度。作動油温)TATFに比例した信号を出力すると共に、ブレーキペダル(図示せず)の付近にはブレーキスイッチ72が設けられ、運転者によってブレーキペダルが踏まれると、ON信号を出力する。
【0034】
これらセンサ56などの出力は、ECU(電子制御ユニット)80に送られる。
【0035】
ECU80は、CPU82,ROM84,RAM86、入力回路88、および出力回路90からなるマイクロコンピュータから構成される。マイクロコンピュータはA/D変換器92を備える。
【0036】
前記したセンサ56などの出力は、入力回路88を介してマイクロコンピュータ内に入力され、アナログ出力はA/D変換器92を介してデジタル値に変換されると共に、デジタル出力は波形整形回路などの処理回路(図示せず)を経て処理され、前記RAM86に格納される。
【0037】
前記した車速センサ58の出力およびクランク角センサ60のCRK信号出力はカウンタ(図示せず)でカウントされ、車速Vおよびエンジン回転数NEが検出される。第1の回転数センサ64および第2の回転数センサ66の出力もカウントされ、トランスミッションの入力軸回転数NMおよび出力軸回転数NCが検出される。
【0038】
マイクロコンピュータにおいてCPU82は行先段あるいは目標段(変速比)を決定し、出力回路90および電圧供給回路(図示せず)を介して油圧制御回路Oに配置されたシフトソレノイドSL1からSL5を励磁・非励磁して油圧回路の切替え制御を行うと共に、リニアソレノイドSL6からSL8を励磁・非励磁してトルクコンバータ12のロックアップ機構Lの動作及び各クラッチの油圧を制御する。
【0039】
次いで、この実施の形態に係る自動変速機の制御装置の動作を説明する。
【0040】
図2はその動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、例えば10msecごとに実行される。
【0041】
以下説明すると、S10において検出された車速Vとスロットル開度THから公知のシフトマップ(シフトスケジューリングマップ。図示せず)を検索し、S12に進み、検索値を行先段(変速段)SHと書き換え、S14に進み、現在係合されている現在段(変速段)を検出してGAと書き換えると共に、目標段SHを先行段GBと書き換える。
【0042】
次いでS16に進み、変速モードQATNUMを検索する。変速モードQATNUMは、具体的には、11h(1速から2速へのアップシフト)、21h(2速から1速へのダウンシフト)、31h(1速ホールド(保持))などと標記される。即ち、最初の数字が1であればアップシフトを、2であればダウンシフトを、3であればホールドを示す。尚、以下の説明において、変速モードQATNUMが2*hなどと標記される場合があるが、その場合、*は数字を問わず、ダウンシフトか否か判断することを意味する。
【0043】
次いでS18に進み、S10以降の処理において変速が必要と判断されるとき、制御時期を示すRAM上の値SFTMONを0に初期化し、S20に進み、変速制御を実行する。尚、上記の説明から明らかな如く、変速モードQATNUMが3であれば、現在段(ギア)を保持し、変速制御を実行しない。
【0044】
尚、以下の説明では、ダウンシフト、より具体的にはパワーオンダウンシフトを例にとると共に、特にその場合のOFF側のクラッチ(摩擦係合要素)の油圧制御について説明する。
【0045】
図3はその変速制御、より具体的にはパワーオンダウンシフト制御を全体的に示すフロー・チャートである。
【0046】
図3の制御時期を示す図4タイム・チャートを併せて参照しつつ以下説明すると、S100において前記したSFTMONのビットが0であるか否か判断する。この値は図2フロー・チャートのS18で0に初期化されていることからS100の判断は肯定されてS102に進み、変速開始時の初期値を算出する。
【0047】
図5はその処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0048】
以下説明すると、S200に進み、検出したエンジン回転数NEが所定値#NEKIRS(例えば1500rpm)未満か否か判断し、否定されるときはS202に進み、所定値#TMKIRSをタイマ(ダウンカウンタ)tKIRSにセットして時間計測を開始すると共に(後述)、推定したエンジントルクTEPBKを油圧変換した値QKIRSと書き換える。
【0049】
他方、S200で肯定されるときはS204に進み、同様に所定値#TMKIRSをタイマtKIRSにセットして時間計測を開始すると共に、所定値(固定値)#QKIRSを値QKIRSと書き換える。
【0050】
尚、エンジントルク(推定入力トルク)TEPBKは、図6に示す如く、検出したエンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBAからマップ検索してエンジントルクTEPBを算出すると共に、それから回転数NEから算出したイナーシャトルクDTEIを減算し、よって得た値にトルコントルク比KTRを乗じて算出(推定)する。また、トルコントルク比KTRは、検出したエンジン回転数NEと入力軸回転数NMの比を求めてトルコンスリップ率ETRを算出し、図示するように算出したETRでテーブル検索して算出する。
【0051】
図4および図7を参照してこの実施の形態に係る装置の動作を概説すると、先に述べたように、パワーオンダウンシフト変速が起こる前の状態は特定することができないため、従来技術においては、マップ検索で初期値を決定するには、諸条件を想定して実験を重ねてマップデータを準備する必要があり、準備工数が膨大になると共に、よって得られたマップデータを格納するメモリ容量も増加する不都合があった。
【0052】
さらに、従来技術においては、トルクコンバータのスリップ率などに基づいて初期値を設定しているため、スロットル開度変化などに十分に追従することができず、変速ショックが増加する場合があった。
【0053】
従って、この実施の形態に係る装置においては、入力トルクから初期値を算出し、よってマップデータ量を低減すると共に、スロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックを効果的に低減するようにした。
【0054】
具体的には、図4に示す如く、パワーオンダウンシフトにおいてOFF側のクラッチ圧に関し、変速開始時のエンジントルク(入力トルク)TEPBKを算出(推定)し、その値を油圧値とすると共に、初期値QKIRSとする。
【0055】
前記したタイマtKIRSにセットする所定値#TMKIRSは、図4に示すように減算期間を示し、変速モードQATNUM、車速V、スロットル開度THに応じて可変に設定する。従って、減算期間#TMKIRSの間、OFF側のクラッチ油圧量QATOFを徐々に減少させる。
【0056】
尚、エンジン回転数NEが低い場合、スロットル開度THに応じた吸気管内絶対圧PBAの追従性が低く、また推定入力トルクTEPBKの算出精度も十分ではないことから、図7(a)に示すように推定入力トルクTEPBKをそのまま使用すると、初期値QKIRSが過度に小さくなる恐れがある。従って、図7(b)に示す如く、固定値#QKIRSを使用するようにした。
【0057】
そして、トランスミッションTにおいて変速を進行するのに必要なイナーシャトルクdTQKIRIを算出し、推定入力トルクTEPBKから減算して得た値をOFF側のクラッチに供給すべき油圧量QATOFとするようにした。イナーシャトルクdTQKIRIは、イナーシャEIを目標変速時間TMKIRCで除算して求める。
【0058】
ただし、変速初期から減算して得た値を出力すると、急激なトルク変化が生じて却ってショックが発生することから、所定の時間をかけて徐々に供給油圧量QATOFを初期値より目標値へ減少させるようにした。より詳しくは、プログラムループの度に、図4の(A)の如く、推定入力トルク油圧換算値QKIRSと目標油圧値qof1との差に、前記したタイマtKIRS/所定値#TMKIRSの比を乗じて得た値をqof1に加算するようにした。
【0059】
図3フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS104に進み、SFTMONの値を9*(図4に示す)と書き換え、S106に進み、前記したイナーシャトルクdTQKIRIなどを求めて目標クラッチトルクTQOFを算出する。
【0060】
図8はその処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0061】
以下説明すると、S300において前記した目標変速時間TMKIRCを検索する。目標変速時間TMKIRCは、目標前後方向重力加速度に基づいて予め実験を通じて設定された値であり、スロットル開度THの変化量(スロットル踏み込み速度)および車速Vでテーブル(特性図示省略)を検索して算出する。
【0062】
次いでS302に進み、前記したイナーシャEIを求め、S300で求めた目標変速時間TMKIRCで除算し、前記した変速を進行するのに必要なイナーシャトルクdTQKIRIを算出する。イナーシャEIは、以下のように算出する。
EI=ie*ΔNE*ims*ΔNM
【0063】
上記で、ie:エンジンイナーシャ(実験により求めて設定する固定値)、ΔNE:検出したエンジン回転数NEと変速終了後に生じるであろう予測エンジン回転数(変速後推定ETRより算出)との差、ims:メインシャフトMSのイナーシャ(実験により求めて設定する固定値)、ΔNM:検出した入力軸回転数NMと変速終了後に生じるであろう予測入力軸回転数(入力軸回転数NMとギヤ比より算出)との差である。また、「*」は乗算を示す。
【0064】
次いでS304に進み、推定入力トルクTEPBKからイナーシャトルクdTQKIRIを減算し、よって得た値を前記した目標クラッチトルクTQOFとする。
【0065】
図3フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS108に進み、OFFイナーシャ圧(クラッチ油圧量QATOF)を算出する。
【0066】
図9はその処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0067】
以下説明すると、S400において、算出した目標クラッチトルクTQOFを後述するトルク油圧変換手法を用いて前記した油圧量初期値qof1に変換し、S402に進み、前記したOFF側のクラッチに供給すべきOFFイナーシャ圧(クラッチ油圧量QATOF)を図示の如く算出する。
【0068】
ここで、上記したトルク油圧変換手法について説明すると、トルク油圧変換に際しては、一般に、油圧変換値を油温で補正しているが、油温補正特性が必ずしも一定値とならない不都合がある。さらに、車速V(即ち、差回転)やスロットル開度TH(即ち、油圧)も考慮すべきである。
【0069】
従って、この実施の形態においては、図10に示す如く、ATFの粘性、クラッチ(CL1など)の面圧、クラッチ相対回転によって決定されるゾンマフェルト数(Sommerfeld Number)からクラッチ摩擦係数μを推定してトルク油圧変換を行うようにした。
【0070】
図11を参照して説明すると、S500において算出された目標クラッチトルクTQOFが0未満か、換言すれば負値か否か判断し、肯定されるときはS502に進み、クラッチトルクTQOFを0とする。
【0071】
次いでS504に進み、変速モードQATNUMが2*hか否か、換言すればダウンシフトか否か判断し、否定されるときはS506に進み、計算初回判断フラグf.MYUOFのビットを0にリセットし、S508に進み、アップシフトでのOFF圧制御はクラッチが滑らないことが前提であるため、クラッチディスク摩擦係数μdを静摩擦係数所定値#μSCnとする。
【0072】
尚、S504で肯定されてダウンシフトと判断されるときはS510に進み、前記した計算初回判断フラグf.MYUOFのビットが1にセットされているか否か判断し、肯定されるときはS512に進み、そのフラグのビットを0にリセットし、S514に進み、μを初期値#μDCnに設定する。尚、S510で否定されるときはS516に進み、μの前回値(前回プログラムループ時)μnをμ(今回の)とする。
【0073】
次いでS518に進み、クラッチ差回転domegaを一定値#dOMEGAとし、S520に進んで状態値(ゾンマフェルト数)Sを図示の如く算出する。尚、ηはオイル粘性を示し、検出されたATF油温からテーブル検索して求めた値を使用する。
【0074】
次いでS522に進んでクラッチディスク摩擦係数μdを算出した状態値(ゾンマフェルト数)Sからテーブル検索し、S524に進み、FDISK(油圧によるディスク押力)を図示の如く算出する。
【0075】
次いでS526に進み、図示の如く、FDISKから遠心油圧力Fctfを減算し、リターンスプリング力Frtnを加算して得た値をクラッチのピストン受圧面積Apisで除算してクラッチ油圧量qof1を算出する。尚、Fctfは入力軸回転数NMからテーブル検索して得た値を使用する。
【0076】
図3フロー・チャートの説明に戻ると、次回以降のプログラムループではS100の判断は否定されてS110に進み、SFTMONの値が9*か否か判断する。
【0077】
先のプログラムループにおいてS104でSFTMONの値は9*に書き換えられていることからS110の判断は肯定されてS112に進み、フラグF.ENGAGEのビットが1にセットされているか否か、即ち、ON側のクラッチが係合したか否か判断する。
【0078】
尚、この実施の形態はパワーオンダウンシフトにおけるOFF側のクラッチ油圧制御にあるため、ON側の制御については説明を省略するが、ON側のクラッチ油圧も適宜な手法で決定する。
【0079】
S112で否定されるときはS106,S108と進む。その結果、前記した減算時間#TMKIRSが終了するまで、OFF側のクラッチ油圧量QATOFが徐々に低減させられる。
【0080】
他方、S112で肯定されるときはS114に進み、SFTMONの値を10*と書き換え、S116に進み、クラッチトルクTQOFの値を0とし、S118に進み、OFF漸減圧(クラッチ油圧量QATOF)を算出する。
【0081】
図12はその処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【0082】
以下説明すると、S600において所定値#TMKERF(図4および図7に示す)をタイマtKERF(ダウンカウンタ)にセットして時間計測を開始し、S602に進み、漸減圧dQKERFを図示の如く算出し、S604に進み、クラッチ油圧量QATOFから漸減圧dQKERFを減算して減算補正する。
【0083】
図3フロー・チャートの説明に戻ると、次回以降のプログラムループにおいてはS110の判断は否定されてS120に進み、上記したタイマtKERFの値が零に達したか否か判断し、否定されるときはS116以降に進んで図7に示す如くクラッチ油圧量QATOFを徐々に減少させると共に、肯定されるときはS122に進み、使用したパラメータをリセットするなどの終了処理を行う。
【0084】
この実施の形態においては上記の如く構成したので、マップデータ量を低減することができると共に、スロットル開度THあるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適にOFF側の目標クラッチトルクTQOFの初期値を算出して変速ショックを効果的に低減することができる。また、所定時間#TMKIRSにわたって徐々にOFF側のクラッチ油圧量QATOFを低減することで、変速ショックを一層効果的に低減することができる。
【0085】
さらに、エンジン回転数NEが低い場合、スロットル開度THに応じた吸気管内絶対圧PBAの追従性が低く、また推定入力トルクTEPBKの算出精度も十分ではないことから、図7(a)に示すように推定入力トルクTEPBKをそのまま使用すると、初期値QKIRSが過度に小さくなる恐れがあるが、図7(b)に示す如く、固定値#QKIRSを使用することで上記した不都合を解消することができる。
【0086】
この実施の形態においては、上記の如く、車両に搭載された内燃機関(エンジンE)の出力を運転状態、より具体的には車速(V)とスロットル開度(TH)などに応じて予め設定された変速特性に従って変速して摩擦係合要素(クラッチCn)を介して駆動輪(W)に伝達する自動変速機(トランスミッションT)の制御装置において、前記内燃機関の回転数(エンジン回転数NE)を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段(クランク角センサ60、絶対圧センサ62、スロットル開度センサ56、ECU80)、前記自動変速機の入力軸回転数(NM)を検出する入力軸回転数検出手段(第1の回転数センサ64,ECU80)、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルク(TEPBK)を算出する入力トルク算出手段(ECU80,S20,S102,S202)、前記変速がダウンシフト、より具体的にはパワーオンダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態(検出エンジン回転数NEおよび予測エンジン回転数)と入力軸回転数(NM)に基づいて前記自動変速機において変速を吸収するのに必要なイナーシャトルクdTQKIRIを算出するイナーシャトルク算出手段(ECU80,S20,S106,S300,S302)、前記算出された入力トルクからイナーシャトルクを減算して前記摩擦係合要素の目標トルク(目標クラッチトルクTQOF)を算出する目標トルク算出手段(ECU80,S20,S106,S304)、前記算出された目標トルクに基づいて前記摩擦係合要素に供給すべき油圧量(QATOF)を算出する油圧量算出手段(ECU80,S20,S108,S400からS402,S118,S600からS604)、および前記算出された油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路(O)を備える如く構成した。
【0087】
また、前記目標トルク算出手段、より具体的には前記目標油圧量算出手段は、前記変速の開始から所定時間(#TMKIRS)にわたって前記入力トルクから変速を進行させるのに必要なトルクを減算して前記目標トルク、より具体的には油圧量を算出する(ECU80,S20,S108,S400からS402)如く構成した。
【0088】
また、前記入力トルク算出手段は、前記検出された機関回転数(エンジン回転数NE)が所定値(#NEKIRS)未満か否か判断する機関回転数判断手段を備え、前記検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルク(TEPBK)を所定値とする如く構成した。
【0089】
また、車両に搭載された内燃機関(エンジンE)の出力を運転状態、より具体的には車速(V)とスロットル開度(TH)などに応じて予め設定された変速特性に従って変速して摩擦係合要素(クラッチCn)を介して駆動輪(W)に伝達する自動変速機(トランスミッションT)の制御装置において、前記内燃機関の回転数(エンジン回転数NE)を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段(クランク角センサ60、絶対圧センサ62、スロットル開度センサ56、ECU80)、前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段(第1の回転数センサ64、ECU80)、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルク(TEPBK)を算出する入力トルク算出手段(ECU80,S20,S102,S202)、前記変速がダウンシフト、より具体的にはパワーオンダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態(検出エンジン回転数NEおよび予測エンジン回転数)と入力軸回転数(NM)に基づいて前記自動変速機において変速を進行させるのに必要な目標トルク(目標クラッチトルクTQOF)を算出する目標トルク算出手段(ECU80,S20,S106,S304)、前記算出された入力トルクに基づいて入力トルク油圧(QKIRS)を算出すると共に、前記算出された目標トルクに基づいて目標トルク油圧(QATOF)を算出する油圧算出手段(ECU80,S20,S102,S202,S204,S108,S400から402)、変速開始から前記入力トルク油圧まで油圧量をただちに減少させると共に、前記入力トルク油圧から前記目標トルク油圧まで油圧量を徐々に減少させる制御手段(ECU80,S20,S118,S600からS604)、および前記油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路(O)、を備える如く構成した。
【0090】
また前記油圧算出手段は、設定された時間(#TMKIRS)に従って前記目標トルク油圧を算出する如く構成した。
【0091】
尚、上記においてエンジントルク(入力トルク)を推定(算出)で求めたが、トルクセンサなどを用いて検出しても良い。
【0092】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、変速がダウンシフトであるとき、変速を進行するのに必要なトルクを算出し、入力トルクから減算して摩擦係合要素の目標トルクを算出し、それに基づいて供給すべき油圧量を算出する如く構成したので、マップデータ量を低減することができると共に、スロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックを変速ショックを効果的に低減することができる。また、低回転にあって機関負荷の追従性が低いときもその不都合を良く解消しつつ、前記した作用効果を達成することができる。
【0093】
請求項2項にあっては、前記した作用効果に加え、所定時間にわたって徐々に油圧量を低減することで、変速ショックを一層効果的に低減することができる。
【0095】
請求項3項にあっては、変速がダウンシフトであるとき、入力トルクと変速を進行するのに必要な目標トルクを算出し、入力トルクおよび目標トルクに基づいて供給すべき入力トルク油圧および目標トルク油圧を算出し、変速開始から入力トルク油圧まで油圧量をただちに減少させると共に、入力トルク油圧から目標トルク油圧まで徐々に減少させる如く構成したので、マップデータ量を低減することができると共に、運転状態、より具体的にはスロットル開度あるいはスロットル開度変化の如何に関わらず、最適に初期値を算出して変速ショックをより一層効果的に低減することができる。また、低回転にあって機関負荷の追従性が低いときもその不都合を良く解消しつつ、前記した作用効果を達成することができる。
【0096】
請求項4項にあっては、請求項3項で述べた作用効果に加え、設定された時間に従って前記目標トルク油圧を算出することにより、より一層効果的に変速ショックを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る自動変速機の制御装置を全体的に示す説明図である。
【図2】図1装置の動作を示すメインフロー・チャートである。
【図3】図2フロー・チャートの中の変速制御処理、より具体的にはパワーオンダウンシフトのときの処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図4】図3フロー・チャートの中の制御時点を示すタイム・チャートである。
【図5】図3フロー・チャートの中の初期値算出処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図6】図5フロー・チャートの中のエンジントルク(推定入力トルク)TEPBKの算出手法を示すブロック図である。
【図7】図3に示すパワーオンダウンシフトのときの変速制御を説明するタイム・チャートである。
【図8】図3フロー・チャートの中の目標クラッチトルクTQOFの算出処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図9】図3フロー・チャートの中のOFFイナーシャ圧(クラッチ油圧量QATOF)の算出処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図10】図9フロー・チャートの処理で使用するトルク油圧変換処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【図11】図10の処理を説明するブロック図である。
【図12】図3フロー・チャートの中のOFF漸減圧(クラッチ油圧量QATOF)の算出処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【符号の説明】
T 自動変速機(トランスミッション)
O 油圧制御回路
E 内燃機関(エンジン)
12 トルクコンバータ
56 スロットル開度センサ
60 クランク角センサ
62 絶対圧センサ
64 第1の回転数センサ
66 第2の回転数センサ
70 温度センサ
80 ECU(電子制御ユニット)
Claims (4)
- 車両に搭載された内燃機関の出力を運転状態に応じて予め設定された変速特性に従って摩擦係合要素を介して変速して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置において、
a.前記内燃機関の回転数を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段、
b.前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段、
c.少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルクを算出する第1のトルク算出手段、
d.前記変速がダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機において変速を進行させるのに必要なトルクを算出する第2のトルク算出手段、
e.前記算出された入力トルクから変速を進行させるのに必要なトルクを減算して前記摩擦係合要素の目標トルクを算出する目標トルク算出手段、
f.前記算出された目標トルクに基づいて前記摩擦係合要素に供給すべき油圧量を算出する油圧量算出手段、
および
g.前記算出された油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路、
を備えると共に、前記第1のトルク算出手段は、
h.前記検出された機関回転数が所定値未満か否か判断する機関回転数判断手段、
を備え、前記検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とすることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 前記目標トルク算出手段は、前記変速の開始から所定時間にわたって前記入力トルクから変速を進行させるのに必要なトルクを減算して前記目標トルクを算出することを特徴とする請求項1項記載の自動変速機の制御装置。
- 車両に搭載された内燃機関の出力を運転状態に応じて予め設定された変速特性に従って摩擦係合要素を介して変速して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置において、
a.前記内燃機関の回転数を少なくとも含む運転状態を検出する機関運転状態検出手段、
b.前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段、
c.少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機に入力される入力トルクを算出する入力トルク算出手段、
d.前記変速がダウンシフトであるとき、少なくとも前記検出された機関運転状態と入力軸回転数に基づいて前記自動変速機において変速を進行させるのに必要な目標トルクを算出する目標トルク算出手段、
e.前記算出された入力トルクに基づいて入力トルク油圧を算出すると共に、前記算出された目標トルクに基づいて目標トルク油圧を算出する油圧算出手段、
f.変速開始から前記入力トルク油圧まで油圧量をただちに減少させると共に、前記入力トルク油圧から前記目標トルク油圧まで油圧量を徐々に減少させる制御手段、
および
g.前記油圧量となるように前記摩擦係合要素に油圧を供給する油圧制御回路、
を備えると共に、前記入力トルク算出手段は、
h.前記検出された機関回転数が所定値未満か否か判断する機関回転数判断手段、
を備え、前記検出された機関回転数が所定値未満と判断されるとき、前記入力トルクを所定値とすることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 前記油圧算出手段は、設定された時間に従って前記目標トルク油圧を算出することを特徴とする請求項3項記載の自動変速機の制御装置。
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