JP3620700B2 - 光記録媒体及び光記録媒体再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CGH(Computor Generated Hologram)と呼ばれるホログラムにより情報を記録した光記録媒体とその再生装置に係り、特に、記録媒体の認証、偽造変造防止等に有効な光記録媒体とその再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アミューズメントパーク、コンサート会場やイベント会場等では、通常主催者が発行したチケットを提示したり、渡すことによって入場が許可される。そして、これらの入場券は紙等でできており、紙面を目で確認し、場合によっては半券をもぎることで入場を許可している。ところが、大量の人が短時間に入場するので、チケットの記録内容を目で確認してその全てを完全にチェックすることは困難であり、精巧に偽造されたチケットを使用されても、すぐには分からないという問題が生じる。
【0003】
また、特開平10−153702号公報には、金券や有価証券に回折格子の角度を変えたホログラム等を設けることにより、コピーを困難にして偽造を防ぐ手段が開示されている。しかしながら、近年のカラーコピー技術の向上などにより、ある程度のコピーは可能である。また、この特開平10−153702号公報で開示されているホログラムは、白色光の干渉による単一ホログラムパターンであり、製造者マーク等の簡単な映像を目視可能な状態にしか記録することができず、チケット内容等の複雑な情報は、別の領域に通常印刷された文字やマークなどの情報を目視することでしか得ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術の欄で説明したような紙製のチケットは、容易にコピーされたりして偽造が可能であり、また、例えば白色光の干渉による単一ホログラムパターンのホログラムを貼付した場合でも、そのホログラムは面積が大きいので、貼付位置や記録されている情報(映像)も見ただけで容易に判明してしまう。これは、偽造等への手がかりをも与えるものであり、また白色光の干渉による単一ホログラムパターンのホログラムは、比較的容易に疑似の像を製造することができるので、偽造品の製造を完全に防止することは不可能であった。
【0005】
そこで本発明は、不法なチケットであるか否かを容易に判断でき、かつ偽造が極めて困難で会場への入場管理を容易にすることができる光記録媒体とこの光記録媒体に記録されている情報を再生することのできる光記録媒体再生装置とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、回折光により所定のパターンを投影するよう構成されたホログラムパターンを光記録媒体の所定の複数の場所に設けておき、単色のコヒーレントな光を照射したときに生じる回折光が示す所定の再生映像パターンを受光素子により認識して画像処理することにより、真贋の判定を可能したものである。これによって、チケットが真正であるかの認証や入場者の管理を機械的に短時間で行うことができる。
【0007】
そして、本発明は、このような目的を達成するための手段として、以下に示す光記録媒体及び光記録媒体再生装置を提供しようとするものである。
【0008】
1.単色光が照射されたときに所定情報を示す回折光が出力される複数のホログラムパターンが情報記録部として基板に形成された光記録媒体であって、前記情報記録部は第1及び第2の情報記録部より形成され、前記光記録媒体は前記第1と第2の情報記録部とで分離可能であり、前記情報記録部として形成される複数のホログラムパターンは、破壊済ホログラムパターンと未破壊ホログラムパターンとを同数比で形成したことを特徴とする光記録媒体。
【0009】
2.請求項1に記載の光記録媒体の光記録媒体再生装置であって、前記第1及び第2の情報記録部に単色光を照射する単色光照射手段と、前記照射に伴って第1及び第2の情報記録部から出力される各回折光を受光する受光手段と、前記受光した各回折光によって得られた2つの情報を照合する認証手段と、前記受光した各回折光によって得られた2つの情報、又は前記認証結果を表示する表示手段と、前記認証された光記録媒体を前記第1と第2の情報記録部とで分離する分離手段と、前記分離された光記録媒体のうち、少なくとも一方を排出する排出手段とを備えたことを特徴とする光記録媒体再生装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、各図面を参照しながら本発明の好ましいいくつかの実施の形態について説明する。図1は本発明の光記録媒体の一実施の形態を示す平面図である。同図に示す光記録媒体1,(10)はカード状の媒体であり、切り込み線5を境にして向かって左側の主カード1aと右側の副カード1bに分割可能となっている。そして、主カード1aと副カード1bのそれぞれには、成型時に一体に設けた複数のホログラム(CGH)4からなる情報記録部2,3が形成されており、第1の情報記録部2と第2の情報記録部3には同一の情報が記録されている。
【0013】
このような光記録媒体1に記録されている情報を再生する原理について図2及び図3を用いて説明する。図2(A)は透過型の光記録媒体1の一実施の形態を示す斜視図であり、図2(B)は、図2(A)に示した透過型の光記録媒体1のA−A断面図である。そして、図2(B)に示すように透過型の光記録媒体1は、基板となる部材6にホログラム4を形成し、その上に異屈折の材料からなる透明な保護膜7をコーティングしている。さらに、部材6の反対面にも透明な保護膜8をコーティングしても良い。そして、図2(A)に示すように、光記録媒体1上の情報記録部2,3に単色光発光部(単色光照射手段)21から出力される単色光を照射すると、ホログラム4で透過回折された回折光により、光記録媒体1の後ろ側にホログラム再生パターン(画像)11を得ることができる。
【0014】
同様に反射型の光記録媒体10の一実施の形態の斜視図を図3(A)に示し、そのB−B断面図を図3(B)に示す。図3(B)に示すように反射型の光記録媒体10は、基板となる部材6にホログラム4を形成し、その上に反射膜9(例えばアルミニウム)をスパッタしている。そして、UV硬化樹脂等の材料からなる保護膜7をその上にコーティングしている。さらに、部材6の反対面にも透明な保護膜8をコーティングしても良い。そして、図3(A)に示すように、光記録媒体10上の情報記録部2,3に単色光発光部(単色光照射手段)21から出力される単色光を照射すると、ホログラム4と反射膜9の作用で反射回折された回折光により、光記録媒体1の単色光発光部21のある側にホログラム再生パターン(画像)11を得ることができる。
【0015】
図5は光記録媒体(カード)1に透過型のCGH4aとCGH4bを成型したものである。CGH4aは前述したCGH4と同様の構造を持つCGHであり、図4(A)に示すように2値の凹凸の段差を持つものである。CGH4bは図4(B)に示すような4値もしくはそれ以上の凹凸の段差を持つCGHであり、例えばカード会社のロゴ、マークまたは使用者の指紋、似顔絵等の複雑なパターンが記録されている。そして、これらのCGH4a,4bに単色光発光部21から出力される単色光を照射すると、透過された回折光によるそれぞれの再生映像パターンを得ることができる。なお、CGH4bを使用する場合でも反射膜を形成することにより、反射型の光記録媒体10とすることができ、この場合は、単色光を照射することにより得られる反射回折光により、単色光発光部21側に再生映像パターンを得ることができる。
【0016】
ここで、ホログラムパターンは回折格子の一態様であり、平行な回折格子であれば1次元的な回折光が発生する。本発明では、平行な回折格子を1つでなく、回折格子を含む平面内で回転させた他の回折格子を組み合わせることによって2次元的に明点を配置させることを可能にしている。そして、この回折光が2次元的に配置される様に、コンピュータを用いて演算を行い、この回折させるパターンであるホログラム、すなわち、CGH(Computor Generated Hologram)を生成している。このようなホログラム(CGH)としては、例えば、月刊誌「OプラスE」(株式会社 新技術コミュニケーションズ発行;No.204;1996年11月号)に開示されているものを応用することができる。
【0017】
図4(A)に示すCGH4aの断面図と図4(B)に示すCGH4bの断面図を参照しながら、簡単に説明すると、これらCGH4a,4bの材質は透明な光透過性樹脂であり、入射光に位相差を生じさせ、光の回折現象を発生させるために、位相差に対応する階段状段差が設けてある。最も単純な位相型CGHの場合は、図4(A)に示す2値のCGH4aであり、入射光の波長の1周期(2π)を2分割するので、1値分の位相差はπとなり、階段は0πを含めて2段となる。また、図4(B)に示す4値のCGH4bの場合は、1周期を4分割して1値分の位相差を1/2πとし、階段は0π(位相変化が行われない部分)を含めて4段となる。さらに、4値以上の場合も波長の1周期(2π)を等分割して各段に割当てることにより、多値のCGHを製造することができる。なお、値数が多くなるほど回折効率が増す一方、製造工程は複雑になる。
【0018】
このような構造の2値のCGH4aで再生される映像パターン11aは、0次光(DC光)に対称なパターンを投影する。このうちの1つを図示したものが図5のCGH4aの再生パターン11aであり、例として”A”のパターンが明点で表示されている。また4値のCGH4bで再生される映像パターン11bは、単色光発光部21から出力されるコヒーレントな光(レーザ光)が4値のCGH4bに照射されることにより生じる透過回折光により、CGH4bの再生パターン11bとして表示される。この映像パターン11bは0次光の点対称ではないパターンとして形成される。図5の例では車影のパターンが明点で表示されている。そして、これらの再生パターン11a,11bは明点の集合であり、この再生パターン(光情報)11a,11bを用いることにより、認証を行うことが可能となる。なお、自由度が要求されるロゴ等のデザイン等では複雑な映像を表示することのできる4値のCGH4bを使用することが望ましいが、上述したように、大きな多値のCGHの製造はICプロセスが複雑となる欠点がある。したがって、どのようなCGHを使用するかは、表示したい映像の種類やコスト等を考慮して最適なものを選択することになる。
【0019】
また、このようなCGHを設けた光記録媒体の具体的な製造方法などは、本出願人が先に出願した特開平10−143929号「光記録媒体原盤の製造方法、光記録媒体への情報記録方法及び光記録媒体の製造装置並びに製造方法」に開示しているので、ここでは、その詳細は省略する。そして、以降の実施の形態では、チケットカード等に使用する際に最適な光記録媒体と、この光記録媒体を再生するのに最適な光記録媒体再生装置について説明する。
【0020】
図6及び図7は図1に示したような光記録媒体(カード)1を発行する際に、個々のカード1に固有の情報(カードを1枚1枚特定することができる情報)をCGH4の列に記録する方法の例を説明するための図である。ここで、CGH4の列に情報を記録するという意味は、CGH4の列に含まれるCGH4のうちの所定数を破壊して、その破壊したCGH4の位置(または破壊されていないCGH4の位置)によって異なる意味を持たせるということである。このCGH4の破壊は図6に示す様にレーザを照射することによってCGH4を溶融破壊するか、図示しないインパクト形式のものでCGH4を物理的に潰しても良い。
【0021】
具体的にどの位置のCGH4を破壊するかは、コンビネーションにより決定する。コンビネーション破壊は、例えば10個のCGH4のうち、必ず5個を破壊するようにした場合には、図7に示す様に、10C5=252通りの意味を持つことができる。そして、この場合には、どの組み合わせにおいても破壊したCGH4の数と非破壊のCGH4の数は共に必ず5個となるので、偽造するためにこの組み合わせを書き変えようとして他のCGH4も破壊した場合には、非破壊のCGH4の数が5個よりも少なくなり、CGH4の示すデータは意味を持たなくなる。このように、CGH4は不可逆性なメモリであり、また、破壊されたCGH4を再現することは不可能なので、一度CGHに情報を記録した後は、書き換えを行うことはできない。仮に同じCGH4の情報を再現しようとする場合には、何らかの方法でCGH4のレプリカをとったり、内容を解析しなければならず、その方法は複雑である。したがって、このCGH4の列に情報を記録することは、偽造などに対し、極めて有効な手段となる。
【0022】
そして、例えばCGH4が30個並んだ列(図6に示すように複数列にしてもかまわない)の場合、30C15=約1.5億通りの表現を行うことができ、日本の人口分の異なる情報を持つカード1を発行することが可能となる。さらに、50個のCGH4を配置した場合には、50C25=約126兆通りの表現が可能であり、全世界の人口以上の数のカード1にユニークな番号を付与することが十分可能となる。また、このようなレーザを用いてカード1のCGH4へデータを記録することは、カード1の発行時(製造時)に行うので、記録装置そのものは工場、またはカード発行所に設置しておけば良い。したがって、実際にカード1の認証を行なうアミューズメント施設やコンサート会場の入場ゲートなどに設置する装置は、CGH4を読み取るだけで記録手段を持たない光記録媒体再生装置で良い。
【0023】
図8は本発明の光記録媒体再生装置の一実施の形態の概略構成図であり、その動作フローチャートを図9に示す。図8に示す光記録媒体再生装置20は、レーザ光等の単色光を各CGH4に向けて分割出力する単色光発光部21と、CGH4aからの回折光による再生パターンを受光するCCD、MOS等の受光素子22と、この受光素子22で受光した再生パターンを解析して得られた情報もしくは認証結果を表示する媒体情報表示部23と、CGH4bからの回折光による再生パターンを表示する画像表示部24とを有し、さらに、図示していないが、光記録媒体1をこの光記録媒体再生装置20内に取り込み・排出する移送機構(排出手段)と、ホスト30とデータの送受信を行うための通信手段と、ホスト30に照会しなくても分かる範囲(例えば破壊されていないCGH4aの数や主カード1aと副カード1bとに記録されている情報同士の照合など)で認証を行う認証手段と、図10に示すような分割手段25を有するものである。なお、再生する光記録媒体1がCGH4bを持たない場合には、CGH4bに単色光を照射する単色光発光部21と画像表示部24とを省略することができる。また、再生装置20内の認証手段だけで認証を行ない、ホスト30への通信を必要としない場合には、その通信手段も不要である。
【0024】
そして、媒体情報表示部23は、主カード1aの第1の情報記録部2のCGH4aに記録されている情報及び副カード1bの第2の情報記録部3のCGH4aに記録されている情報を再生した画像から得たデータ、もしくは、認証手段による認証結果(またはホスト30への照会結果)を表示する液晶などからなる表示部である。そして、受光素子22で得られた画像パターンを認識し、その認識結果に応じて、その内容(またはその一部)を示す電気信号を生成し、この電気信号に応答して内容(またはその一部)を表示することができる。この表示内容の例としては、カード1に記録した入場有効期限や、シリアル番号、イベント内容等を表示することができる。また、カード1に画像情報を記録したCGH4bも合わせて形成した場合には、そのCGH4bからの回折光により再生される情報をそのまま表示する画像表示部24に表示される。そして、画像表示部24は、例えばCGH4bから出力される回折光により再生された映像が投影されて表示されるようなスクリーンや、CGH4bから再生された画像をCCD等で画像を認識してその情報を電気信号に変換し、その電気信号によって画像を表示する表示手段等が用いられる。
【0025】
このような光記録媒体再生装置20の動作について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、カード1を挿入口から挿入すると図示しない駆動装置によって再生装置20の内部にカード1を搬送する(ステップ31)。この搬送を行いながら同時に副カード1b、主カード1aの順に、その情報記録部2,3に記録されている複数個のCGH4a列に、単色発光部21から出力される単色光を分割(この例では3分割)して照射し、CGH4aから出力される回折光を受光素子22で受光することにより、再生される映像パターンを検出して記録されている情報を順次読み出していく(ステップ32)。カード1が所定位置まで挿入されると搬送は停止し、カード1にCGH4bが設けられている場合は、その停止位置でCGH4bに単色光が照射されて画像が再生され、画像表示部24にCGH4bの情報が表示される。ここで目視によって、カードの真贋を容易に判定することができる(ステップ33)。
【0026】
次に、主カード1aと副カード1bの情報記録部2,3に記録されている情報らを認証手段で照合し(ステップ34)、一致すればそのデータの一部もしくは認証結果を表示して、さらに必要な使用形態においては、ホストセンタ30と通信により照合を行い(ステップ35→Y→36)、真性なカード1と判断されれば入場を許可される(ステップ37)。しかし、例えば使用済みの副カードを再度貼り付けた等の変造が行われた場合には、認証手段での照合で情報記録部2,3に記録されている情報が一致しないので(ステップ35→N→40)、この場合や、ホストセンタ30との通信による照合結果が真性なカード1でないと判断した場合には、NGとしてカードの使用が中止され、所定の不正カード処理を行うと共に(ステップ40)、カードを回収し(ステップ41)、ホストセンタ30にもこのカード1の情報を送信する。
【0027】
カード1が真性のチケットである場合には、入場を許可すると同時にチケットとしての使用が終了するので、入場を許可したあとは、副カード1bと主カード1aとを切り込み線5で切断して、副カード1bを再生装置20内に回収し(ステップ38)、主カード1aのみをカード1の使用者に返却する(ステップ39)。
【0028】
ここで、ステップ38における主カード1aと副カード1bの切り込み線5での切断は、図10に示すような構造の切断手段25を使用する。すなわち、チケットカード1を真正なものと判断して入場を許可した後に、主カード1aを主カード保持手段26により所定圧力をかけて保持しておき、主カード1aに切断時の衝撃が及ばないように固定しておく。続いて切断手段25を両カード1a,1bの間に形成されている切り込み線5に当てて、副カード1bを切り落とす。そして、切り落とした後は主カード保持手段26を離間解除して主カード1aを図示せぬ排出手段により排出する。
【0029】
このとき、主カード1a及び副カード1bの情報記録部2,3に記録されているCGH4a,4bを図示せぬインパクト手段等により破壊して再使用されない様にしてから、排出・回収するようにしても良い。
【0030】
以上説明した光記録媒体再生装置20は、透過型のCGHを設けたチケットカード1に記録されている情報を再生する再生装置20であるが、反射型のCGHを設けたチケットカード10に記録されている情報を再生する再生装置であっても、例えば図11に示すように単色光発光部21と受光素子22(画像表示部24を設ける場合にはこれも含めて)を同じ側に配置するだけで、他の構成は同様にして構成することができる。
【0031】
このように、本発明の光記録媒体及び記録再生装置は、書き換えのできない不可逆性のCGHが所定の位置に形成されているので、有効な偽造変造対策となる。そして、このようなチケットの不正品を製造しようとするものは、予め定められたマーク等を投影するよう構成されたCGHをかなり大掛かりな描画装置及び成型装置を用いて製造しなければならず、相当の設備投資を余儀なくされるので、不正による金銭的メリットが無くなり、実質的に偽造不可能なチケットとなる。
【0032】
そして、光記録媒体1と再生装置20は、2種のCGH4a,4bを設けた場合について説明しているが、どちらか一方のCGHだけを設けた場合でも、従来の紙によるチケットよりも遙かにセキュリティが高いことは明らかである。
【0033】
また、このチケットカードは使用後でもCGHに記録された情報は残るので、カード型の記念品としての価値を含ませることができる。さらに、このCGHを付加したカードはチケットとしてでなく、磁気ストライプや、ICをさらに設けた大容量記録媒体として、他の用途に使用しても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明の光記録媒体は、回折光により所定のパターンを投影するように記録されたホログラムパターンを分割可能な複数の場所に形成したので、これらのホログラムパターンを再生することにより、光記録媒体の認証を簡単に行うことができる。
【0035】
また、本発明の光記録媒体再生装置は、チケットが真正であるかの認証や入場者の管理を機械的に短時間で行うことができ、効率的で確実な入場処理を行うことができる。さらに、認証後は光記録媒体を分割して少なくとも一方を排出するので、排出された媒体を記念カードとして保存しておくことも可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明の透過型の光記録媒体の一実施の形態を示す斜視図及び断面図である。
【図3】本発明の反射型の光記録媒体の一実施の形態を示す斜視図及び断面図である。
【図4】光記録媒体のCGHの凹凸断面を説明するための図である。
【図5】本発明の透過型の光記録媒体の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】光記録媒体へのCGHデータの記録方法を説明するための図である。
【図7】CGH列のデータの記録の例を説明するための図である。
【図8】本発明の光記録媒体再生装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図9】本発明の光記録媒体再生装置の一実施の形態の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図10】光記録媒体再生装置の分割手段を説明するための概略図である。
【図11】反射型光記録媒体を再生する光記録媒体再生装置の構成例を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1,10 光記録媒体(カード)
1a 主カード
1b 副カード
2,3 情報記録部
4,4a,4b ホログラム(CGH)
5 切り込み線
20 光記録媒体再生装置
21 単色光発光部(単色光照射手段)
22 受光素子
23 媒体情報表示部
24 画像表示部
25 分割手段
Claims (2)
- 単色光が照射されたときに所定情報を示す回折光が出力される複数のホログラムパターンが情報記録部として基板に形成された光記録媒体であって、
前記情報記録部は第1及び第2の情報記録部より形成され、前記光記録媒体は前記第1と第2の情報記録部とで分離可能であり、
前記情報記録部として形成される複数のホログラムパターンは、破壊済ホログラムパターンと未破壊ホログラムパターンとを同数比で形成したことを特徴とする光記録媒体。 - 請求項1に記載の光記録媒体の光記録媒体再生装置であって、
前記第1及び第2の情報記録部に単色光を照射する単色光照射手段と、
前記照射に伴って第1及び第2の情報記録部から出力される各回折光を受光する受光手段と、
前記受光した各回折光によって得られた2つの情報を照合する認証手段と、
前記受光した各回折光によって得られた2つの情報、又は前記認証結果を表示する表示手段と、
前記認証された光記録媒体を前記第1と第2の情報記録部とで分離する分離手段と、
前記分離された光記録媒体のうち、少なくとも一方を排出する排出手段と
を備えたことを特徴とする光記録媒体再生装置。
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