JP3615613B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形用金型に設けられるアンダーカット処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の形状のアンダーカット部を有する成形品の成形を行うため、それに対応する射出成形金型においては、アンダーカット処理構造も多種多様に考案され、又実施されてきた。
このようなアンダーカット処理構造は、成形品固有の形状を成形するために考案されたものであり、他の成形品のアンダーカット処理機構として適用することは多くの場合において難しかった。
【0003】
上記のような従来技術の中で、比較的汎用性を有すると考えられるアンダ−カット処理構造が実用新案登録公報第3004752号に記載されている。
この構造は、エジェクタープレートの中に埋設されたスライド部が、エジェクタープレートの突出し動作に連動して、2枚のエジェクタープレートの接合面内を摺動し、傾斜コアを作動させてアンダーカット部を処理するようになっている。
この時、可動側型板から傾斜コアの作動方向に設けられたガイドピンがガイド部を貫通して可動側型板付近まで到達するので、傾斜コアのスライド部は力学的に安定した作動が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の傾斜コアの構造においては スライド部がエジェクタプレート内に埋設され、且つ、連動するようになっているためエジェクタプレートの押し出し距離だけは必ず作動する必要が有り このため、突き出し距離と成形品のアンダーカット処理量の両者を念頭に入れて設計する必要がある。
【0005】
又、傾斜コアの摺動距離が必要以上に長くなることにより摺動部の摩耗が促進され故障に至る危険性が高くなる。
更に、エジェクタプレートの突き出し距離の面からの制約を受け、傾斜コアの移動距離を任意に設定できないので、金型を設計する上でその自由度が制約される等の問題がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に着眼してなされたものであり、その目的とするところは、これらの問題点を解消し、傾斜コアの移動距離を任意に設定でき、且つ、構造上摩耗が少なく耐久性、実用性の高い傾斜コア構造を有する射出成形用金型を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の射出成形用金型においては、固定型と、可動側型板、突出し板、及び可動側取付板がこの順に設けられた可動型よりなり、固定型と可動型の可動側型板との間に形成されたキャビティにアンダーカット部を有する射出成形金型であって、上記可動側型板にアンダーカット部を形成するコアと、このコアに連結され、傾動可能な傾斜ピンとが設けられ、上記傾斜ピンの後端に設けられたスライドピンが、可動側取付板に設けられたガイドブロックのガイド溝にスライド可能に設けられ、上記突出し板に設けられたスライドガイドにより上記スライドピンが案内され、開型時にはコアが傾斜ピンを介して固定型側に傾動され、前記スライドピンがガイド溝の移動終了位置に到達した時、スライドピンはスライドガイドのガイド片から外れコアの傾斜動は停止され、閉型時には突出し板が可動側取付板の方向に向かって作動し始め、スライドピンがその停止位置迄くると、突出し板の穴外周がスライドピンのガイドピン戻しに接触してガイド溝に導かれ、スライドピンを押し戻し、スライドガイドのガイド片上を摺動して突き出し開始位置まで移動されるようになされていることを特徴とする。
【0008】
即ち、本発明の射出成形用金型においては、コアの後端に設けられたスライドピンが、可動側取付板に設けたガイドブロックのガイド溝に案内され、アンダーカット処理に必要な距離だけ移動されるようになっている。
【0009】
又、スライドピンを押し出すスライドガイドが、突出し板内に埋設され、必要距離だけ移動した後、停止する構造となっている。
更に、型閉じ(戻し工程)時には突出し板がスライドピンに突き当たってコアを可動側型板内に後退移動させ、スライドピンは、スライドガイド内に復帰するようになっている。
【0010】
【作用】
本発明の射出成形用金型の傾斜コア構造においては、突出し板が作動すると、突出し板内に埋設されたスライドガイドによってコアに連結された傾斜ピン後端のスライドピンが、コアが成形品のアンダーカット部を離型する距離まで最小限度の移動を行うことによりその作動を完了する。
【0011】
又、スライドガイドの機構により、コアは必要移動の後停止するが、突出し板は、更に残りの移動量を突き出す。
突出し板が戻る時はコアの停止位置にて、スライドピンが突出し板に突き当たって突き出し開始位置迄戻され、スライドガイド内に納まる構造になっている。 従って、コアの移動量を任意に設定する事が可能である。
【0012】
即ち、コアの移動量はガイドブロック内のガイド溝の長さと角度及びスライドガイドに設けられたガイド片の長さによって決定され、突出し板の突き出し量とは無関係となっている。
又、力学的にも傾斜ピンの移動時に受ける曲げモーメントは、ガイドブロックによって負担され、その摺動距離も短く設定できるので磨耗や、故障要因を軽減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の射出成形金型(型閉じ時)の一例を示す断面図、図2は、図3のA矢視の要部の上面図、図3は、上記射出成形金型の型開き時の断面図を示す。
【0014】
図1、及び図2において、本発明の射出成形用金型は、固定型(図示しない)と、可動側型板11、突出し板(8、9)、及び可動側取付板7がこの順に設けられた可動型20よりなり、固定型とこの可動型20の可動側型板11との間に形成されたキャビティ14にアンダーカット部12aを有する構造となっている。
【0015】
上記可動側型板11には、アンダーカット部12aを形成するコア1と、このコア1に連結され、傾動可能な傾斜ピン2とが傾斜移動可能に設けられている。 又、上記傾斜ピン2の後端に設けられたスライドピン4が、可動側取付板7にボルトにより固定されて設けられたガイドブロック3のガイド溝3aにスライド(摺動)可能に設けられている。
【0016】
突出し板(8、9)に設けられたスライドガイド5のガイド片5aにより上記スライドピン4が案内され、開型時にはコア1が傾斜ピン2を介して固定型側に傾動され、閉型時には可動側型板11側に後退されるようになっている。
【0017】
以下に、図1〜図3を参照して、上記可動側型板20の作用を説明する。
上記スライドガイド5のガイド片5aは、突出し板(8、9)の作動に連動してスライドピン4を可動側型板11方向に押し上げると同時に、スライドピン4をガイド溝3aに沿って上方へ摺動させる。
【0018】
スライドピン4は、更にガイドブロック3のガイド溝3aに嵌合されており、ガイド溝3aに沿って摺動、斜め上方向へ移動し、コア1を固定型側に作動させることにより、成形品12のアンダーカット部12aをコア1から離型させることができる。
【0019】
即ち、図3に示すように、コア1の連結された傾斜ピン2の後端のスライドピン4がガイド溝3aの移動終了位置に到達した時、スライドピン4はスライドガイド5のガイド片5aから外れコア1の傾斜動は停止される。
【0020】
更に、突出し板(8、9)は残りの突き出しの移動量の移動を行い、成形品12の離型が完了される。
【0021】
続いて、型閉の工程に入ると、突出し板(8、9)は所謂型閉動作を可動側取付板7の方向に向かって作動し始め、スライドピン4がその停止位置迄くると、突出し板8の穴外周8a(図2に示す)がスライドピン4のガイドピン戻し4aに接触してガイド溝3aに導かれ、スライドピン4を押し戻し、突き出し開始位置まで移動させる。
【0022】
この時スライドピン4は、ガイド溝3aに従って移動することになり、スライドガイド5のガイド片5a上を左方向に摺動して突き出し開始位置(図1に示す)まで戻ることになる。
【0023】
以上説明のように、コア1の突き出し量は、ガイドブロック3のガイド溝3aの長さと角度、及びスライドガイド5のガイド片5の長さを決定することにより任意の設定が可能となる。
従って、上記既述のような従来の問題点が解消され、傾斜コアの移動距離を任意に設定でき、且つ、構造上摩耗が少なく耐久性、実用性の高い傾斜コア構造を有する射出成形用金型とすることが可能となった。
【0024】
上記実施例は本発明の射出成形用金型の一例であって、その他の変形例が種々考えられる。
例えば、図2に示すように、スライドピン4を両端からガイドブロック3で支えるのではなく、いずれか一方より片持ち状態で支えることも可能である。
又、ガイドブロック3に代わってスライドピン4を直接作動させる所謂直動ガイドの構造とすることも可能である。
更に、スライドピン4の突き出し後の停止位置を安定させるために、バネ等を仕組むことにより、可動側型板方向へ付勢することも考えられる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の射出成形用金型においては、ガイドブロックによりコアを任意の角度だけ傾けることが可能であり、又、スライドガイド(のガイド片の長さ)を任意に設定することにより、コアの移動距離を自由に設定することが可能である。
従って、アンダーカット処理の必要な射出成形用金型の構造に対する設計の自由度が増大し、アンダーカット処理に必要な最小摺動距離を押さえることにより摺動負荷や摩耗を軽減させることが可能である。
又、構造的にはコアのスライドピンをガイド溝で案内し、摺動させることにより、スライドピンにかかる曲げモ−メントはガイドブロックにより負担させ、力学的に無理のない構造が得られる。
従って、アンダーカット部を処理する射出成形用金型として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型(型閉じ時)の一例を示す断面図。
【図2】図3に示す要部の上面図(A矢視図)。
【図3】上記射出成形金型の型開き時の断面図。
【符号の説明】
1 コア
2 傾斜ピン
3 ガイドブロック
3a ガイド溝
4 スライドピン
4a スライドピン戻し
5 スライドガイド
5a ガイド片
6 ボルト
7 可動側取付板
8、9 突出し板
8a 穴外周
10 ガイドピン
11 可動側型板
12 成形品
12a アンダーカット部
13 突出しピン
14 キャビティ
Claims (1)
- 固定型と、可動側型板、突出し板、及び可動側取付板がこの順に設けられた可動型よりなり、固定型と可動型の可動側型板との間に形成されたキャビティにアンダーカット部を有する射出成形金型であって、
上記可動側型板にアンダーカット部を形成するコアと、このコアに連結され、傾動可能な傾斜ピンとが設けられ、
上記傾斜ピンの後端に設けられたスライドピンが、可動側取付板に設けられたガイドブロックのガイド溝にスライド可能に設けられ、
上記突出し板に設けられたスライドガイドのガイド片により上記スライドピンが案内され、開型時にはコアが傾斜ピンを介して固定型側に傾動され、前記スライドピンがガイド溝の移動終了位置に到達した時、スライドピンはスライドガイドのガイド片から外れコアの傾斜動は停止され、閉型時には突出し板が可動側取付板の方向に向かって作動し始め、スライドピンがその停止位置迄くると、突出し板の穴外周がスライドピンのガイドピン戻しに接触してガイド溝に導かれ、スライドピンを押し戻し、スライドガイドのガイド片上を摺動して突き出し開始位置まで移動されるようになされていることを特徴とする射出成形用金型。
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