JP3611081B2 - コンベア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主搬送コンベアと、その主搬送コンベアに対して交差状態で合流する複数の合流コンベアと、前記主搬送コンベア及び前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御する搬送制御手段と、前記主搬送コンベアが物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段とが設けられ、前記搬送制御手段は、前記作動量検出手段の検出情報に対応させて一つの搬送単位の物品の存在許容領域を前記主搬送コンベアの搬送経路に沿う方向に複数並ぶ状態で設定し、その設定存在許容領域が前記主搬送コンベアによる搬送作動によって搬送下流側に移動するものとして、前記設定存在許容領域の位置によって前記一つの搬送単位の物品の搬送位置を特定すると共に、前記合流コンベアから前記主搬送コンベアに前記一つの搬送単位の物品を合流させるときに、前記設定存在許容領域の位置情報に基づいて、その物品を前記設定存在許容領域内に位置させるように前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御するように構成されているコンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるコンベア装置は、複数の合流コンベアが主搬送コンベアに接続され、それらの合流コンベアから主搬送コンベアに送りこまれた物品が主搬送コンベアにて搬送される。
主搬送コンベアでは、主搬送コンベアにて搬送される物品の搬送位置を特定しておくことが種々の作業を行う上で便利であり、特に、主搬送コンベアに合流コンベアが接続されている形式では、合流コンベアから主搬送コンベアに合流される物品と、主搬送コンベアを搬送されてきた物品との干渉を避けるのに利用できるので便利である。
【0003】
主搬送コンベアにて搬送される物品の搬送位置を特定するについては、主搬送コンベアが物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段を備え、その作動量検出手段の検出情報に対応させて一つの搬送単位の物品の存在許容領域を主搬送コンベアの搬送経路に沿う方向に複数並ぶ状態で設定し、その設定存在許容領域が主搬送コンベアによる搬送作動によって搬送下流側に移動するものとして、設定存在許容領域の位置によって一つの搬送単位の物品の搬送位置を特定することが考えられている。すなわち、主搬送コンベアの構成を、仮想的に、複数連結した荷台又は荷収納容器等(上記設定存在許容領域に相当)を搬送移動させ、夫々の荷台又は荷収納容器等に一つの搬送単位の物品を支持させて物品の搬送を行うものと考えて、その荷台又は荷収納容器等の存在位置によって搬送物品の位置を特定しようとするものであり、これにより物品の搬送位置の特定及び管理を単純化し、簡単化することができるものである。
【0004】
上述のようにして物品の搬送位置の特定を行う場合に、上記設定存在許容領域を設定するについては、従来、合流コンベアから主搬送コンベアに合流搬送される物品と主搬送コンベアにて搬送されてきた物品との干渉を避けるのに必要な搬送方向での範囲を経験的に決定し、その範囲を上記作動量検出手段の検出量に換算して、上記設定存在許容領域を設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記従来構成では、上記設定存在許容領域が必要以上に長くなってしまい、主搬送コンベアにおける物品の搬送効率が低下してしまう場合があった。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、物品の搬送位置の特定を簡単に行えるようにしながら、搬送効率を向上させる点にある。
【0006】
本願発明のコンベア装置は、主搬送コンベアと、その主搬送コンベアに対して交差状態で合流する複数の合流コンベアと、前記主搬送コンベア及び前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御する搬送制御手段と、前記主搬送コンベアが物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段とが設けられ、前記搬送制御手段は、前記作動量検出手段の検出情報に対応させて一つの搬送単位の物品の存在許容領域を前記主搬送コンベアの搬送経路に沿う方向に複数並ぶ状態で設定し、その設定存在許容領域が前記主搬送コンベアによる搬送作動によって搬送下流側に移動するものとして、前記設定存在許容領域の位置によって前記一つの搬送単位の物品の搬送位置を特定すると共に、前記合流コンベアから前記主搬送コンベアに前記一つの搬送単位の物品を合流させるときに、前記設定存在許容領域の位置情報に基づいて、その物品を前記設定存在許容領域内に位置させるように前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御するように構成されているコンベア装置であって、
第1特長構成は、前記搬送制御手段は、通常搬送モードと、学習モードとに切換自在に構成され、前記学習モードにおいて、前記一つの搬送単位の物品を前記合流コンベア側から前記主搬送コンベア側に合流搬送したときの前記作動量検出手段の検出情報に基づいて、前記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定するように構成され、前記主搬送コンベアにおける前記合流コンベアの接続箇所よりも下流側の搬送確認位置に、搬送物品の存在を検出する合流用物品検出センサが設けられ、前記搬送制御手段は、前記学習モードにおいて、前記一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部を前記合流コンベアの搬送下流側端部の設定位置に位置させ且つ前記一つの搬送単位の物品を前記主搬送コンベアにおける搬送上流側方向の側部に寄せた状態から、前記一つの搬送単位の物品の搬送上流側端部が搬送作動している主搬送コンベアにおける搬送確認位置に位置することが前記合流用物品検出センサにて検出されるまで合流搬送したときの前記作動量検出手段の検出量と、前記合流コンベアにおいて前記一つの搬送単位の物品を前記主搬送コンベアにおける搬送下流側方向の側部に寄せた状態で搬送停止している主搬送コンベアに合流搬送した後に、主搬送コンベアを搬送作動させて前記一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部が前記搬送確認位置に位置することが前記合流用物品検出センサに検出されるまでの前記作動量検出手段の検出量との差を、前記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲として設定するように構成されている点を特徴とする。
つまり、上記請求項1記載の構成を備えることにより、主搬送コンベア及び合流コンベアにおける物品の搬送を制御する搬送制御手段は、通常の搬送作業を実行する通常搬送モードの他に、上記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定するための学習モードが設定されている。
すなわち、上記学習モードにおいて、合流コンベアから主搬送コンベアへ一つの搬送単位の物品を合流搬送させ、主搬送コンベアが物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段によって、その合流搬送のときの主搬送コンベアの作動量を検出し、その検出情報に基づいて上記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定する。
従って、上記設定存在許容領域が、その設定存在許容領域の位置を特定するための基礎となる情報である作動量検出手段の情報によって、物品を実際に合流搬送させて、必要な設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定するので、上記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を過不足なく設定できるものとなる。
もって、物品の搬送位置の特定を簡単に行えるようにしながら、搬送効率を向上させることができるに至った。
【0007】
つまり、上記請求項1記載の構成を備えることにより、上記学習モードにおいて、搬送制御手段は、図16(イ)において概念的に示す、一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部を合流コンベアの搬送下流側端部の設定位置に位置させ且つその一つの搬送単位の物品を主搬送コンベアにおける搬送上流側方向の側部に寄せた状態から、図16(ロ)において概念的に示す、一つの搬送単位の物品の搬送上流側端部が搬送作動している主搬送コンベアにおける搬送確認位置に位置することが合流用物品検出センサにて検出されるまで合流搬送したときの作動量検出手段の検出量を求める。
この場合の作動量検出手段の検出量は、合流コンベアでの横幅方向の一つの搬送単位の物品の位置を、主搬送ラインでの搬送上流側方向の側部に寄せて配置して、上述のように合流搬送を行うことで、主搬送コンベア側の搬送確認位置を暫定的な基準として、その搬送確認位置までの合流搬送が完全に完了するまでの最大の検出量となっている。
【0008】
更に、搬送制御手段は、図17(イ)において概念的に示す、合流コンベアにおいて一つの搬送単位の物品を主搬送コンベアにおける搬送下流側方向の側部に寄せた状態で搬送停止している主搬送コンベアに合流搬送した後に、図17(ロ)において概念的に示す、主搬送コンベアを搬送作動させてその一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部が搬送確認位置に位置することが合流用物品検出センサに検出されるまでの作動量検出手段の検出量を求める。
この場合の作動量検出手段の検出量は、主搬送コンベア側の搬送確認位置を暫定的な基準として、その搬送確認位置まで一つの搬送単位の物品が搬送されるまでの最小の検出量となっている。
【0009】
そして、上記の二つの作動量検出手段の検出量の差を、設定存在許容領域についての搬送方向での範囲として設定する。
すなわち、二つの検出量の差をとることによって、上記搬送確認位置の影響を除外して、合流コンベアの一つの搬送単位の物品を主搬送コンベアに合流搬送したときの、実質的な主搬送コンベアの最大の作動量によって、上記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定するものであり、合流コンベアから主搬送コンベアに合流搬送するときの物品の干渉を的確に防止できる。尚、図16に示す状態での検出と図17に示す状態での検出とは、何れを先に行っても良く、順序は問題とならない。
【0010】
第2特長構成は、前記主搬送コンベアの搬送始端側の始端確認位置に、搬送物品の存在を検出する始端側物品検出センサが設けられ、前記搬送制御手段が、センサ位置検出モードに切換自在に構成され、前記センサ位置検出モードにおいて、前記始端側物品検出センサが物品の存在を検出してから、前記合流用物品検出センサがその物品を検出するまでの、前記作動量検出手段の検出した作動量に基づいて、前記合流コンベアの接続箇所を特定するように構成されている点を特徴とする。
つまり、上記請求項2記載の構成を備えることにより、更にセンサ位置検出モードが設定され、搬送制御手段は、このセンサ位置検出モードにおいて、始端側物品検出センサが物品の存在を検出してから、合流用物品検出センサがその物品を検出するまでの、作動量検出手段の検出した作動量に基づいて、つまり、物品が始端確認位置から上記搬送確認位置まで搬送されたときの作動量に基づいて、合流コンベアの接続箇所を特定する。
始端側物品検出センサ及び合流用物品検出センサの取付け位置と対応する始端確認位置及び搬送確認位置の夫々は、その物理的な位置を特定でき、搬送確認位置は通常各合流コンベアの接続箇所近くに設定されるので、作動量検出手段の検出情報と主搬送コンベアへの合流コンベアの接続箇所の物理的な位置とを正確に対応させることができ、合流搬送の制御のタイミングどりを容易に行える。
【0011】
第3特長構成は、前記主搬送コンベアと前記合流コンベアとの接続箇所において、前記物品を前記主搬送コンベアの搬送方向に沿って、その主搬送コンベアと同速度又は略同速度で搬送する搬送手段と、前記物品を前記主搬送コンベアの搬送方向と直交又は略直交する搬入方向へ搬送して前記主搬送コンベア上へ搬入する搬入手段とが設けられ、前記搬送手段と前記搬入手段とを同時に作動させて、前記物品を前記合流コンベアから前記主搬送コンベアに移載するように構成されている点を特徴とする。
つまり、上記請求項3記載の構成を備えることにより、合流コンベアから主搬送コンベアへ物品を合流搬送するとき、主搬送コンベアの搬送方向に沿って、その主搬送コンベアと同速度又は略同速度で搬送する搬送手段と、主搬送コンベアの搬送方向と直交又は略直交する搬入方向へ搬送して主搬送コンベア上へ搬入する搬入手段とを同時に作動させて、合流搬送を行う。
すなわち、合流搬送される物品は、主搬送コンベアの搬送作動とほぼ同期した状態で、主搬送コンベア側に移動することになるので、上述のように、物品を設定存在許容領域内に位置させるように合流させるのが容易となり、又、上述のようにして設定する設定存在許容領域を小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は自動倉庫を示し、平行姿勢で対向させた2つの物品収納棚1a,1bどうしの間にそれら収納棚1a,1bに対し物品Wを搬出入する物品移載装置としてのスタッカクレーン2の移動経路2aを設けた棚組1を、搬入メインコンベア3の両横側夫々で、搬入メインコンベア3の物品搬送方向に並設し、棚組1の各々と搬入メインコンベア3との間の夫々には、搬入メインコンベア3から送り出される搬入物品Wを受け取って、その受け取り物品Wを対応する棚組1のスタッカクレーン2へ搬入リフタ4を介して受け渡す物品受取手段としての分岐コンベア5を配置してある。
【0013】
搬入メインコンベア3の横一方側に位置する分岐コンベア5の各々と、搬入メインコンベア3の横他方側に位置する分岐コンベア5の各々とは、搬入メインコンベア3の物品搬送方向において同一位置に配置してあり、これにより、搬入メインコンベア3の横一方側における棚組1と横他方側における棚組1とが搬入メインコンベア3の物品搬送方向で同位相となる棚配列形態(すなわち、搬入メインコンベア3の横一方側の棚組1におけるスタッカクレーン2の移動経路2aと横他方側の棚組1におけるスタッカクレーン2の移動経路2aとが横一直線状になる棚配列形態)にして、搬入メインコンベア3の物品搬送方向における倉庫端部で搬入メインコンベア3の横一方側ないし横他方側に棚不存のデッドスペースが生じることを回避するようにしてある。
【0014】
図2に示す如く、搬入メインコンベア3の下方には、それと並行させて主搬送コンベアとしての搬出メインコンベア6を配置し、棚組1の各々と搬出メインコンベア6との間の夫々には、スタッカクレーン2による物品収納棚1a,1bからの取り出し物品Wをスタッカクレーン2から搬出リフタ7を介し受け取って、その受け取り物品Wを搬出メインコンベア6に受け渡す合流コンベア8を配置してある。
【0015】
上述のような配置における、搬入メインコンベア3から分岐コンベア5への分岐搬送並びに合流コンベア8から搬出メインコンベア6への合流搬送のための構成のうち、先ず、上記分岐搬送のための構成について説明する。
搬入メインコンベア3は、図2〜図5に示す如く、物品Wを載置して移動する無端回動式の搬送帯9として1列の物品載置部のみを有する搬送帯を備え、そして、この搬送帯9には、それとともに搬送方向に移動する多数の物品送出具10を1列状態で搬送方向に並べて、かつ、搬送帯9の構成材9aに対する摺接により搬送帯横幅方向への各別の横移動が自在に装備してある。
【0016】
これに対し、搬入メインコンベア3の本体の横幅方向一端部には、物品送出具10の裏面側に付設のガイド輪11を案内することにより、搬送帯9の横幅方向一端部に寄った状態にある物品送出具10を、その一端部位置に保った状態で搬送帯9の移動に伴い搬送方向に移動させる一端側進行レール12aを設け、同様に、搬入メインコンベア3の本体の横幅方向他端部には、上記ガイド輪11を案内することにより、搬送帯9の横幅方向他端部に寄った状態にある物品送出具10を、その他端部位置に保った状態で搬送帯9の移動に伴い搬送方向に移動させる他端側進行レール12bを設けてある。なお、13は搬送帯9を駆動する無端回動チェーンである。
【0017】
また、搬送帯9の移動経路途中において、分岐コンベア5への物品受け渡し箇所の夫々には、搬送方向に対し搬送帯横幅方向に傾斜する姿勢で、上記ガイド輪11に対する案内により物品送出具10を搬送帯9の移動に伴い搬送帯横幅方向へ横移動させる平行な6本の傾斜ガイドレール14を設けてあり、これら6本の傾斜ガイドレール14は、姿勢切換用アクチュエータCより搬送帯9の中央部縦軸芯Q周りで一体的に回転させることにより、図6に示す如く、搬送方向の下流側ほど搬送帯横幅方向の一端部寄りとなる傾斜姿勢で、上記ガイド輪11に対する案内により、搬送帯横幅方向の他端部に寄った状態にある物品送出具10を搬送帯9の移動に伴い搬送帯横幅方向の他端部から一端部へ横移動させる一端側送出用の案内姿勢と、逆に図7に示す如く、搬送方向の下流側ほど搬送帯横幅方向の他端部寄りとなる傾斜姿勢で、上記ガイド輪11に対する案内により、搬送帯横幅方向の一端部に寄った状態にある物品送出具10を搬送帯9の移動に伴い搬送帯横幅方向の一端部から他端部へ横移動させる他端側送出用の案内姿勢とに傾斜方向を反転させるようにしてある。
【0018】
そして、分岐コンベア5への物品受け渡し箇所の夫々において、搬入メインコンベア3の本体の横幅方向他端部には、他端側進行レール12bに案内されて搬送帯横幅方向の他端部に寄った状態で搬送方向に移動する物品送出具10のうち、連続する6個の物品送出具10におけるガイド輪11を、それらガイド輪11の支持軸端部11pに対する案内作用により、他端側進行レール12bから一端側送出用案内姿勢にある6本の傾斜ガイドレール14へ一括に乗り移らせる図6に示す如き作用状態と、上記支持軸端部11pの移動経路から退避して各物品送出具10のガイド輪11をそのまま下流側の他端側進行レール12bに渡らせる図7に示す如き非作用状態とに乗換用アクチュエータ15bにより切り換える他端側乗換操作具16bを設け、同様に、分岐コンベア5への物品受け渡し箇所の夫々において、搬入メインコンベア3の本体の横幅方向一端部には、一端側進行レール12aに案内されて搬送帯横幅方向の一端部に寄った状態で搬送方向に移動する物品送出具10のうち、連続する6個の物品送出具10におけるガイド輪11を、それらガイド輪11の支持軸端部11pに対する案内作用により、一端側進行レール12aから他端側送出用案内姿勢にある6本の傾斜ガイドレール14へ一括に乗り移らせる図7に示す如き作用状態と、上記支持軸端部11pの移動経路から退避して各物品送出具10のガイド輪11をそのまま下流側の一端側進行レール12aに渡らせる図6に示す如き非作用状態とに乗換用アクチュエータ15aにより切り換える一端側乗換操作具16aを設けてある。
【0019】
つまり、この搬入メインコンベア3では、物品Wを1列状態で搬送帯9に載置して搬送することにおいて、上記構造により、搬送帯横幅方向の一端側への物品Wの送り出しと他端側への物品Wの送り出しとを搬送方向の同一位置で択一的に行えるようにし、そのことで、搬入メインコンベア3の横一方側に位置する分岐コンベア5と搬入メインコンベア3の横他方側に位置する分岐コンベア5とを搬入メインコンベア3の物品搬送方向で同一位置に配置することを可能にしてあり、搬送帯9の横一方側に位置する所定の物品収納棚1a,1bに収める物品Wが収納先の棚組1に対する分岐コンベア5への受け渡し位置に至ると(図6参照)、その箇所における6本の傾斜ガイドレール14を予め一端側送出用の案内姿勢に切り換えた状態で、それら傾斜ガイドレール14に対する他端側乗換操作具16bを作用状態にして、対象の物品Wに対応位置する6個の物品送出具10のガイド輪11を他端側進行レール12bから各傾斜ガイドレール14へ一括に乗り移らせることで、それら6個の物品送出具10を、それらが搬送方向に直線状に並ぶ相対位置を保った状態で、一端側送出用案内姿勢の傾斜ガイドレール14によるガイド輪11の案内により搬送帯9の移動に伴い搬送帯9の横幅方向における他端部から一端部へ横移動させ、これにより、これら横移動する6個の物品送出具10による押し出しをもって、対象物品Wを姿勢変化を伴わずに搬送方向とは直交する方向で搬送帯9の横一方側へ送り出して対象の分岐コンベア5ヘ受け渡す。
【0020】
また同様に、搬送帯9の横他方側に位置する所定の物品収納棚1a,1bに収める物品Wが収納先の棚組1に対する分岐コンベア5への受け渡し位置に至ると(図7参照)、その箇所における6本の傾斜ガイドレール14を予め他端側送出用の案内姿勢に切り換えた状態で、それら傾斜ガイドレール14に対する一端側乗換操作具16aを作用状態にして、対象の物品Wに対応位置する6個の物品送出具10のガイド輪11を一端側進行レール12aから各傾斜ガイドレール14へ一括に乗り移らせることで、それら6個の物品送出具10を、それらが搬送方向に直線状に並ぶ相対位置を保った状態で、他端側送出用案内姿勢の傾斜ガイドレール14によるガイド輪11の案内により搬送帯9の移動に伴い搬送帯9の横幅方向における一端部から他端部へ横移動させ、これにより、これら横移動する6個の物品送出具10による押し出しをもって、対象物品Wを姿勢変化を伴わずに搬送方向とは直交する方向で搬送帯9の横他方側へ送り出して対象の分岐コンベア5ヘ受け渡す。
【0021】
なお、一端側送出用案内姿勢の傾斜ガイドレール14による案内で搬送帯9の横幅方向一端部に至った物品送出具10は、その後、一端側進行レール12aによるガイド輪11の案内により一端部位置に保った状態で搬送帯9の移動に伴い搬送方向に移動させ、また、他端側送出用案内姿勢の傾斜ガイドレール14による案内で搬送帯9の横幅方向他端部に至った物品送出具10は、その後、他端側進行レール12bによるガイド輪11の案内により他端部位置に保った状態で搬送帯9の移動に伴い搬送方向に移動させるが、この搬入メインコンベア3では、搬送帯9の復路移動途中において、物品送出具10のうち次の往路移動で搬送帯横幅方向における一端側への物品送り出しに用いることとなる物品送出具10は搬送帯9の横幅方向他端部に予め位置させ、かつ、次の往路移動で搬送帯横幅方向における他端側への物品送り出しに用いることとなる物品送出具10は搬送帯9の横幅方向一端部に予め位置させるように、上記と同様の傾斜ガイドレール列及び乗換操作具をもって物品送出具10の位置を切り換える。
【0022】
また、6本の傾斜ガイドレール14を一端側送出用案内姿勢と他端側送出用案内姿勢とに切り換えること、及び、一端側乗換操作具16aや他端側乗換操作具16bを作用状態と非作用状態とに切り換えること、並びに、復路移動途中での物品送出具10の位置切り換えに用いる傾斜ガイドレール列や乗換操作具の切り換えは、物品搬入を管理する制御装置により自動的に行う。
【0023】
次に、合流コンベア8から搬出メインコンベア6への合流搬送のための構成について説明する。
図2等に示すように、合流コンベア8における搬出メインコンベア6への接続箇所には、合流コンベア8から搬出メインコンベア6へ物品Wを送り込んで移載するために、物品Wを搬出メインコンベア6の搬送方向に沿って、その搬出メインコンベア6と同速度又は略同速度で搬送する搬送手段TRと、物品Wを搬出メインコンベア6の搬送方向と直交又は略直交する搬入方向へ搬送して搬出メインコンベア6上へ搬入する搬入手段TIとが設けられている。
【0024】
上記搬送手段TRと搬入手段TIとは、一部装置部分を共用して構成され、具体的には、図8乃至図10に示すように、平面視で略長方形に枠組みされたフレーム枠27を備え、そのフレーム枠27に搬出メインコンベア6の搬送方向に沿う姿勢で配置された複数の移載用ローラ28が回転自在に軸支され、フレーム枠27に取り付けられたローラ用電動モータ29によって各移載用ローラ28が同速度で回転駆動されるように構成されている。
【0025】
前記移載用ローラ28の下方には、移載用ローラ28に沿って1本の螺軸30が位置されてフレーム枠27に相対回転のみ自在に軸支され、その螺軸30がフレーム枠27に取り付けられた螺軸用電動モータ31に連動連結されるとともに、前記螺軸30の両側方には、ガイド棒32が螺軸30に沿ってぞれぞれ位置されてフレーム枠27に固着されている。
前記螺軸30には、ナット部材33が螺合され、かつ、2本のガイド棒32には、それぞれガイドブロック34がスライド自在に外嵌され、ナット部材33やガイドブロック34を連結保持する保持部材35から連設の部材が移載用ローラ28の間を挿通して上方に延出され、その延出端に物品Wを押圧する押圧部36aを備えたスライド部材36が固着保持されて移載用ローラ28の上方に位置されている。
【0026】
前記スライド部材36は、それの長手方向が搬出メインコンベア6の搬送方向に直交する姿勢で配置され、且つ、移載用ローラ28の存在幅のほぼ全幅にわたる長さを備えた細長い形状に構成され、そのスライド部材36の上方には、その長手方向に沿ってエア駆動式のロッドレスシリンダ37が取り付けられ、そのロッドレスシリンダ37のピストンに連設のピストン部材37aに可動枠38が取り付けられている。
その可動枠38には、上下方向に沿うピン39を介して、物品Wを搬出メインコンベア6側に送り込む押圧部材40が図示しないエアシリンダにより揺動駆動操作自在に取り付けられている。
【0027】
従って、螺軸30,螺軸用電動モータ31及びスライド部材36等によって上記搬送手段TRが構成され、又、移載用ローラ28及びローラ用電動モータ29等、並びに、ロッドレスシリンダ37及び押圧部材40等によって上記搬入手段TIが構成されている。
これらの搬送手段TR及び搬入手段TIの作動は、図11に示すように、送出制御装置SCにより制御され、送出制御装置SCによる搬送手段TR等の制御のために、移載用ローラ28の設置箇所における搬送上流端近くには上流側在荷検出センサ46aが、搬送下流端近くには下流側在荷検出センサ46bが備えられている。
尚、図8に示すように、搬出メインコンベア6における、合流コンベア8の接続箇所よりもわずかに搬送下流側には、合流コンベア8の接続箇所よりも下流側の搬送確認位置に、物品Wの存否を検出する光学式の合流用物品検出センサ47が備えられている。
【0028】
次に、上述の搬送手段TR及び搬入手段TIの作動について、搬出メインコンベア6における物品Wの搬送制御と関係付けて説明する。
図11に示すように、搬出メインコンベア6には、搬出メインコンベア6が物品搬送のために作動した作動量、具体的には、搬出メインコンベア6の駆動源である搬送駆動用モータDMの作動量を検出する作動量検出手段ASとしてパルスエンコーダ41が備えられ、搬出メインコンベア6に備えられたメインコンベア用制御装置MCは、このパルスエンコーダ41の検出情報に基づいて、搬送される物品Wの搬送位置を管理する。
【0029】
具体的に説明すると、メインコンベア用制御装置MCは、図12に概念的に示すように、パルスエンコーダ41の検出情報すなわち検出パルス数に対応させて一つの搬送単位の物品W(本実施の形態では単一の物品Wとしている)の存在許容領域(図12において符号「VT」で示す)を搬出メインコンベア6の搬送経路に沿う方向に複数並ぶ状態で設定し、その設定存在許容領域が搬出メインコンベア6による搬送作動によって搬送下流側に移動するものとして、前記設定存在許容領域の位置によって物品Wの搬送位置を特定する。つまり、パルスエンコーダ41の「n」パルス分の出力に相当する設定存在許容領域を複数並ぶ状態で設定する。尚、後述のように、複数の設定存在許容領域の間には、適当なマージン(図12において符号「M」で示す)が設定される。
【0030】
メインコンベア用制御装置MCは、その「n」パルス分の設定存在許容領域が、現実にパルスエンコーダ41が出力するパルス数だけ、搬出メインコンベア6の搬送上流端から搬送下流端に向けて移動するものとして、その設定存在許容領域の位置すなわち設定存在許容領域内に存在する物品Wの位置を特定する。
従って、合流コンベア8から搬出メインコンベア6に合流搬送する場合には、搬出メインコンベア6上を搬送下流側に向けて移動する設定存在許容領域内に物品Wを送り込む必要がある。
又、上記の設定存在許容領域として設定する「n」パルスは、合流コンベア8から搬出メインコンベア6に合流搬送するときに、合流搬送される物品Wが搬出メインコンベア6を搬送されている物品Wと干渉するのを避けるために必要なパルス数として設定される。
【0031】
メインコンベア用制御装置MCの制御作動には、通常の搬送制御を行う「通常搬送モード」の他に、上記の「n」を設定するための「学習モード」とが設定され、「通常搬送モード」と「学習モード」とに切換え自在としてある。
以下、フローチャートに基づいて上記「n」を求める過程を説明する。
メインコンベア用制御装置MCに操作卓等から学習モードへの移行が指示されると、メインコンベア用制御装置MCは図13に示すフローチャートの処理を開始する。
すなわち、先ず搬出メインコンベア6の搬送作動を停止し(ステップ#1)、学習モードにおいて上記「n」の設定の対象となる合流コンベア8から、合流コンベア8側で物品Wの送り出し準備が完了したことを示す「送出要求」信号が、合流コンベア8の送出制御装置SCから送信されるまで待機する(ステップ#2)。尚、上記の学習モードにおいて上記「n」の設定の対象となる合流コンベア8は、全ての合流コンベア8を対象としても良いし、作業者が任意の合流コンベア8を指定できるようにしても良く、更には、特定の合流コンベア8を固定的に設定しておいても良い。
【0032】
一方、合流コンベア8側では、作業者が、移載用ローラ28の設置箇所よりも搬送上流側の幅狭のコンベア部分において、搬出メインコンベア6における搬送下流側方向の端部に寄せた状態で(図17(イ)参照)、物品Wを合流コンベア8上に置く。
作業者によって合流コンベア8上に置かれた物品Wに対して、合流コンベア8の送出制御装置SCは、図14のフローチャートに示す制御を行う。
すなわち、上流側在荷検出センサ46aが搬送されてきた物品Wの搬送下流側端部を検出すると(ステップ#20)、ローラ用電動モータ29を作動させて、移載用ローラ28により物品Wの搬送を開始する(ステップ#21)。
【0033】
移載用ローラ28の搬送作動により物品Wが下流側に移動して、その物品Wの搬送下流側端部が下流側在荷検出センサ46bに検出されると(ステップ#22)、移載用ローラ28による搬送を停止し(ステップ#23)、押圧部材40を物品Wの後方側に突出作動させ(ステップ#24)た後、メインコンベア用制御装置MCに対して、物品Wを搬出メインコンベア6へ送り出す準備が完了したことを知らせるための「送出要求」信号を送信する(ステップ#25)。
【0034】
メインコンベア用制御装置MCは、図13のフローチャートのステップ#2において、この「送出要求」信号を受信すると、送出制御装置SCに「送出指示」を送信する(ステップ#3)。
送出制御装置SCは、図14のフローチャートのステップ#26において、上記「送出指示」を受信したと判断すると、物品Wの送出作動を実行する。
この送出作動においては、可動枠38を移動させると共に、螺軸用電動モータ31により螺軸30を回転駆動し、スライド部材36を螺軸30に沿って、つまり、搬出メインコンベア6の搬送方向に沿って移動させ、スライド部材36に設けた押圧部36aが物品Wを押圧する。
【0035】
このように、前記スライド部材36を搬出用スラットコンベア6の搬送方向に沿って移動させ、その押圧部36aにより物品Wを搬出用スラットコンベア6の搬送方向に沿って搬送するとともに、そのスライド部材36に沿って移動する押圧部材40により物品Wを搬出用スラットコンベア6の搬送方向と略直交する搬入方向へ搬送するので、物品Wは移載面上を斜めに横切りながら搬出用スラットコンベア6へ押し込み搬入されて移載される。このスライド部材36の移動速度は、搬出メインコンベア6の搬送速度と同速度又は略同速度になるように設定されているので、搬出メインコンベア6が搬送作動している状態であっても、物品Wは搬出メインコンベア6の搬送速度と同期した状態で移載され、移載時における姿勢乱れが防止される。
【0036】
搬出メインコンベア6側では、図13のフローチャートのステップ#3において「送出指示」を送信した後、設定時間経過したか否かを判断することによって、物品Wの合流コンベア8から搬出メインコンベア6への送り出しが完了したものと判断する(ステップ#4)。
この後、パルスエンコーダ41の出力パルスのカウントを開始する(ステップ#5)と共に、搬出メインコンベア6の搬送駆動用モータDMを作動させて、搬送作動を開始する(ステップ#6)。
そして、合流コンベア8の接続箇所からわずかに搬送下流側に配置された合流用物品検出センサ47が、物品Wの搬送下流側端部を検出すると(ステップ#7)、パルスエンコーダ41の出力パルスのカウントを停止して、そのときのカウント値「n1」を記憶して(ステップ#8)、合流コンベア8の送出制御装置SCから再び「送出要求」信号が送信されるまで待機する(ステップ#9)。
【0037】
作業者は、搬出メインコンベア6へ合流搬送された物品Wが、合流用物品検出センサ47の設置箇所を通過したことを確認した後、物品Wを再度合流コンベア8上に置く。このときは、移載用ローラ28の設置箇所よりも搬送上流側の幅狭のコンベア部分において、搬出メインコンベア6における搬送上流側方向の端部に寄せた状態で(図16(イ)参照)、物品Wを置く。
合流コンベア8に物品Wが置かれると、その物品Wは下流側に搬送されて、先に搬送された物品Wの場合と同様に図14のフローチャートに示す処理が実行され、物品Wが下流側在荷検出センサ46bの検出作動により搬送停止されると (ステップ#23)、押圧部材40を突出作動させて(ステップ#24)、メインコンベア用制御装置MCに対して「送出要求」信号を送信する(ステップ#25)。
【0038】
メインコンベア用制御装置MCは、図13のフローチャートのステップ#9において、この「送出要求」信号を受信すると、送出制御装置SCに対して「送出指示」を送信する(ステップ#10)。
この「送出指示」を受信した送出制御装置SCは、先に合流搬送した物品Wの場合と同様の送出作動を実行する(ステップ#27)。但し、先の合流搬送は、搬送停止している搬出メインコンベア6に対して行われたのに対し、このときの合流搬送は、搬送作動している搬出メインコンベア6に対して行われることになる。
【0039】
メインコンベア用制御装置MCでは、上述のようにステップ#10において 「送出指示」を送信した後、パルスエンコーダ41の出力パルスのカウントを開始し(ステップ#11)、搬出メインコンベア6側の合流用物品検出センサ47が物品Wを検出した後(ステップ#12)に非検出となったとき(ステップ#13)、すなわち、物品Wの搬送上流側端部を検出したとき、パルスエンコーダ41の出力パルスのカウントを停止して、そのときのカウント値「n2」を記憶する(ステップ#14)。そして、n=n2−n1として、この「n」を上記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲として設定する。尚、この「n」を設定する処理は、複数回実行して、その平均をとるか、あるいは、最大のものを「n」として設定しても良い。
【0040】
次に、上述のように設定した「n」の設定存在許容領域の搬送位置を、現実のコンベア上の位置と正確且つ容易に対応させるための処理を実行する「センサ位置検出モード」について説明する。
このセンサ位置検出モードも上述の学習モードと同様に、メインコンベア用制御装置MCに設定されている制御作動であり、搬出メインコンベア6に設置した始端側物品検出センサ48の検出対象位置である始端確認位置から、各合流コンベア8に対応して備えられている合流用部品検出センサ47の検出対象位置である搬送確認位置まで、物品Wが搬送されたときのパルスエンコーダ41の出力パルス数をカウントすることにより行う。始端側物品検出センサ48は、図1に概略的に示すように、搬出メインコンベア6の搬送始端位置に配置され、光学式センサにて構成されている。
【0041】
以下、作業者がメインコンベア用制御装置MCに、「センサ位置検出モード」への移行を指示入力したときに実行される、図15のフローチャートに基づいて、その制御作動を説明する。
センサ位置検出モードに移行すると、先ず、作業者が、始端側物品検出センサ48よりも搬送上流側に物品Wを置いて、始端側物品検出センサ48が、物品Wの搬送下流側端部を検出するまで待機する(ステップ#30)。
【0042】
作業者によって搬出メインコンベア6に物品Wが置かれて、物品Wの搬送下流側端部を始端側物品検出センサ48が検出すると、パルスエンコーダ41の出力パルスのカウントを開始し(ステップ#31)、各合流コンベア8に対応する合流側物品検出センサ47に物品Wの搬送下流側端部が検出される都度、その時点のカウント値から所定値を差し引いたものを記憶し(ステップ#32,#33)、全ての合流コンベア8についてカウント値を記憶すると(ステップ#34)、終了する。尚、上述の所定値とは、その合流コンベア8における移載用ローラ28の設置箇所よりも上流側の幅狭部分が、そのまま搬出メインコンベア6の存在位置まで延出したと仮定した場合の、その接続箇所の搬送下流端と搬送確認位置との間の距離(図8において、矢印Aで示す範囲)に相当するパルス数である。
【0043】
メインコンベア用制御装置MCは、上述の「学習モード」及び「センサ位置検出モード」において得た情報等に基づいて、「通常搬送モード」において、搬出メインコンベア6における搬送制御を実行する。
この搬送制御を概略的に説明すると、メインコンベア用制御装置MCは、上述のようにして求めた「n」に基づいて複数設定した設定存在許容領域毎にその位置を特定するためのデータテーブルを有し、上記始端確認位置を原点として、夫々のデータテーブル毎にパルスエンコーダ41の出力パルスを積算することによって、各設定存在許容領域の位置を特定する。尚、各設定存在許容領域の位置は、各設定存在許容領域間に設定されるマージン領域を除いて、夫々の搬送下流端位置によって代表させる。
【0044】
このように、各設定存在許容領域の位置を特定しながら、何れかの合流コンベア8の送出制御装置SCから上記の「送出要求」信号を受信したときは、物品Wが存在していない設定存在許容領域を、その合流コンベア8の物品Wを受け入れるものとして割り付け、その設定存在許容領域のデータテーブルの積算値が、上記「センサ位置検出モード」において記憶しているパルスカウント値に達すると、送出制御部SCに「送出指示」を送信する。
送出制御部SCは、この「送出指示」に基づいて上述の送出作動を実行し、その結果、合流搬送された物品Wは、設定存在許容領域内に位置するものとなる。
【0045】
従って、搬出メインコンベア6のメインコンベア用制御装置MCと合流コンベア8の送出制御装置SCとによって、搬出メインコンベア6及び合流コンベア8における物品Wの搬送を制御する搬送制御手段TCを構成する。
【0046】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
▲1▼ 上記実施の形態では、「学習モード」において、「n1」を求める際、搬出メインコンベア6を搬送停止させた状態で、搬入手段TI及び搬送手段TRを作動させて、物品Wを合流コンベア8から搬出メインコンベア6へ合流搬送しているが、「学習モード」において「n1」を求めるときのみ、合流搬送する物品Wを搬出メインコンベア6と同速度又は略同速度で搬送する搬送手段TRを作動させずに合流搬送を行い、「n1」を求めても良い。
【0047】
つまり、送出制御装置SCは、メインコンベア用制御装置MCからの指示によって、搬入手段TI及び搬送手段TRの両方を作動させて物品Wを搬出メインコンベア6に送り出す標準の「送出作動」と、螺軸用電動モータ31を停止させて搬入手段TIのみによって物品Wを搬出メインコンベア6に送り出す学習モード用の「送出作動」とを選択的に実行し、メインコンベア用制御装置MCは、図13のステップ#3の「送出指示」では、上記学習モード用の「送出作動」を実行するように指示し、ステップ#10の「送出指示」では、上記標準の「送出作動」を指示するのである。
このようにすることで、合流搬送する物品Wを搬出メインコンベア6と同速度又は略同速度で搬送する搬送手段TRを備えることとあいまって、「n」すなわち設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を小さくすることができる。
【0048】
▲2▼ 上記実施の形態では、主に合流コンベア8側の搬入手段TI及び搬送手段TRを備えて、合流コンベア8から搬出メインコンベア6へ物品Wを合流搬送する構成としているが、この合流搬送のための構成は種々変更可能であり、例えば、図18に示すように、搬出メインコンベア6を複数本の幅狭のベルト50aを互いに離間させて横並び状態に配置したベルトコンベアとすると共に、図19に示すように、搬送面の下方側に引退して搬出メインコンベア6による物品搬送を妨害しない姿勢(同図(イ))と、ベルト50aの離間部分から搬送面の上方側に突出して、合流コンベア8から物品Wを受け取る姿勢(同図(ロ))とに切換え自在の合流用搬送ローラ51を設けて、その合流搬送ローラ51をベルト50aの上方側に突出させると共に搬送駆動して、合流コンベア8から物品Wを受け取った後、合流用搬送ローラ51を引退させて物品Wを搬出メインコンベア6に引き渡す構成としても良い。
このような構成としても、上記実施の形態と同様にして、「n」つまり設定存在許容領域を定めることができる。
【0049】
▲3▼ 上記実施の形態では、主搬送コンベアである搬出メインコンベア6が物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段ASとして、搬出メインコンベア6の搬送駆動用モータDMの作動量を検出するパルスエンコーダ41を例示しているが、作動量検出手段ASの具体構成は種々変更可能であり、例えば、搬出メインコンベア6の搬送面に被検出用の帯状の磁気テープ又は光反射テープを貼着し、それらに対して検出作動する磁気センサ及び光センサを備えて、搬出メインコンベアの移動量を検出するように構成しても良い。
【0050】
▲4▼ 上記実施の形態では、本発明のコンベア装置をいわゆる自動倉庫に適用した場合を例示しているが、例えば、トラックに対する荷積み又は荷降ろしのための設備等の種々の用途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる平面視による概略全体構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる要部斜視図
【図3】本発明の実施の形態にかかる搬入メインコンベアの要部平面図
【図4】本発明の実施の形態にかかる搬入メインコンベアの要部拡大図
【図5】本発明の実施の形態にかかる搬入メインコンベアの要部断面図(正面視)
【図6】本発明の実施の形態にかかる搬入メインコンベアの要部断面図(平面視)
【図7】本発明の実施の形態にかかる搬入メインコンベアの要部断面図(平面視)
【図8】本発明の実施の形態にかかる主搬送コンベア及び合流コンベアの平面図
【図9】本発明の実施の形態にかかる合流コンベアの平面図
【図10】本発明の実施の形態にかかる合流コンベアの側断面図
【図11】本発明の実施の形態にかかるブロック構成図
【図12】本発明の実施の形態にかかる物品搬送の説明図
【図13】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図14】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図15】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図16】本発明の動作説明図
【図17】本発明の動作説明図
【図18】本発明の別実施形態にかかる概略平面図
【図19】本発明の別実施形態にかかる概略正面図
【符号の説明】
AS 作動量検出手段
TC 搬送制御手段
TI 搬入手段
TR 搬送手段
6 主搬送コンベア
8 合流コンベア
47 合流用物品検出センサ
48 始端側物品検出センサ
Claims (3)
- 主搬送コンベアと、
その主搬送コンベアに対して交差状態で合流する複数の合流コンベアと、
前記主搬送コンベア及び前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御する搬送制御手段と、
前記主搬送コンベアが物品搬送のために作動した作動量を検出する作動量検出手段とが設けられ、
前記搬送制御手段は、前記作動量検出手段の検出情報に対応させて一つの搬送単位の物品の存在許容領域を前記主搬送コンベアの搬送経路に沿う方向に複数並ぶ状態で設定し、その設定存在許容領域が前記主搬送コンベアによる搬送作動によって搬送下流側に移動するものとして、前記設定存在許容領域の位置によって前記一つの搬送単位の物品の搬送位置を特定すると共に、
前記合流コンベアから前記主搬送コンベアに前記一つの搬送単位の物品を合流させるときに、前記設定存在許容領域の位置情報に基づいて、その物品を前記設定存在許容領域内に位置させるように前記合流コンベアにおける物品の搬送を制御するように構成されているコンベア装置であって、
前記搬送制御手段は、通常搬送モードと、学習モードとに切換自在に構成され、前記学習モードにおいて、前記一つの搬送単位の物品を前記合流コンベア側から前記主搬送コンベア側に合流搬送したときの前記作動量検出手段の検出情報に基づいて、前記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲を設定するように構成され、
前記主搬送コンベアにおける前記合流コンベアの接続箇所よりも下流側の搬送確認位置に、搬送物品の存在を検出する合流用物品検出センサが設けられ、
前記搬送制御手段は、前記学習モードにおいて、前記一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部を前記合流コンベアの搬送下流側端部の設定位置に位置させ且つ前記一つの搬送単位の物品を前記主搬送コンベアにおける搬送上流側方向の側部に寄せた状態から、前記一つの搬送単位の物品の搬送上流側端部が搬送作動している主搬送コンベアにおける搬送確認位置に位置することが前記合流用物品検出センサにて検出されるまで合流搬送したときの前記作動量検出手段の検出量と、前記合流コンベアにおいて前記一つの搬送単位の物品を前記主搬送コンベアにおける搬送下流側方向の側部に寄せた状態で搬送停止している主搬送コンベアに合流搬送した後に、主搬送コンベアを搬送作動させて前記一つの搬送単位の物品の搬送下流側端部が前記搬送確認位置に位置することが前記合流用物品検出センサに検出されるまでの前記作動量検出手段の検出量との差を、前記設定存在許容領域についての搬送方向での範囲として設定するように構成されているコンベア装置。 - 前記主搬送コンベアの搬送始端側の始端確認位置に、搬送物品の存在を検出する始端側物品検出センサが設けられ、
前記搬送制御手段が、センサ位置検出モードに切換自在に構成され、前記センサ位置検出モードにおいて、前記始端側物品検出センサが物品の存在を検出してから、前記合流用物品検出センサがその物品を検出するまでの、前記作動量検出手段の検出した作動量に基づいて、前記合流コンベアの接続箇所を特定するように構成されている請求項1記載のコンベア装置。 - 前記主搬送コンベアと前記合流コンベアとの接続箇所において、
前記物品を前記主搬送コンベアの搬送方向に沿って、その主搬送コンベアと同速度又は略同速度で搬送する搬送手段と、
前記物品を前記主搬送コンベアの搬送方向と直交又は略直交する搬入方向へ搬送して前記主搬送コンベア上へ搬入する搬入手段とが設けられ、
前記搬送手段と前記搬入手段とを同時に作動させて、前記物品を前記合流コンベアから前記主搬送コンベアに移載するように構成されている請求項1又は2記載のコンベア装置。
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