JP3608433B2 - 先行車追従制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先行車を認識して一定の車間距離を保ちつつ追従走行する先行車追従制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の先行車追従制御装置としては、例えば特開平10−114237号公報に記載されたものが知られている。
この従来例には、追従走行制御時に、運転者が追い越しのためにアクセルペダルを踏込んで加速レーンチェンジをしようとしたときに、先行車との車間距離が所定範囲となるように制御される、アクセルペダルによる駆動と独立してスロットルバルブを駆動するスロットル駆動手段のスロットル開度推定値と、実際のスロットル開度検出値との偏差に基づいて加速状態を判別し、追従走行制御を解除するようにした追従走行制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の先行車追従制御装置にあっては、アクセルペダルを踏込んで加速状態として、スロットル開度検出値とスロットル開度推定値との偏差が閾値を越えたときに追従走行制御が解除されるので、運転者の意志に従った走行を行うことができるものであるが、アクセルペダルの踏込を開放したときには自動的に追従走行制御状態に復帰するため、目標車間距離より短い車間距離で先行車を捕捉していたり、相対速度が大きいときには、追従走行制御状態に復帰したときに大きな制動力が作用して運転者に違和感を与えるという未解決の課題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、運転者の意志により加速した状態から先行車を捕捉した追従走行制御状態に復帰する際に、運転者に違和感を与えることなく復帰することができる先行車追従制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る先行車追従制御装置は、先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車速を検出する自車速検出手段と、前記車間距離検出手段で検出した車間距離検出値と前記自車速検出手段で検出した自車速とに基づいて車間距離検出値を目標車間距離に一致させる目標車速を演算する車間距離制御手段と、該車間距離制御手段で演算した目標車速、及び運転者が設定した設定車速のうち小さい方の値を選択した選択目標車速と前記自車速検出手段で検出した自車速とを一致させるように加減速制御する車速制御手段とを備えた先行車追従制御装置において、前記自車速検出手段で検出した自車速が前記設定車速として設定可能な上限車速より高く設定された制御継続判断用車速を越えたことを検出する判断用車速到達検出手段と、加速操作状態を検出する加速操作状態検出手段と、前記車間距離検出手段で先行車を捕捉しているときに、前記判断用車速到達検出手段で自車速が制御継続判断用車速を越えたことを検出した状態で、前記加速操作状態検出手段で加速操作の終了を検出すると、その時点で、現在の自車速と前記設定車速との偏差に基づいて目標減速度を算出すると共に当該目標減速度に応じた目標制動圧を算出し、当該目標制動圧に応じた制動力を発生させて減速状態とし、前記設定車速まで減速させる優先減速制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
この請求項1に係る発明においては、例えば高速道路等で先行車を捕捉することなく運転者の設定車速で定速走行している状態で、運転者の意志により加速操作を行い、自車速が設定可能な上限車速より高い制御継続判断用車速を越えた状態で、アクセルペダルを開放して減速状態となり、且つ先行車を捕捉したときには、車間距離制御手段による減速制御に優先させて優先減速制御手段によって一定の減速度で設定車速まで減速させて急減速を抑制する。
【0007】
また、請求項2に係る先行車追従制御装置は、請求項1に係る発明において、前記加速操作状態検出手段は、アクセルペダルの踏込みを検出する踏込直接検出手段及び前記車速制御手段によるスロットル開度指令値と実際のスロットル開度との偏差に基づいてアクセルペダルの踏込みを検出する踏込間接検出手段の何れかで構成されていることを特徴としている。
【0008】
この請求項2に係る発明においては、運転者の意志による加速操作状態を、アクセルペダルの踏込みを直接検出するか又は車速制御手段で制御しているスロットル開度指令値と実際のスロットル開度との偏差に基づいて間接的に検出することによって、確実に検出する。
【0010】
【発明の効果】
請求項1に係る先行車追従制御装置によれば、例えば先行車を捕捉していない状態で、運転者の意志によって、設定上限車速より高い制御継続判断用車速を越えて加速し、先行車を捕捉してこの加速状態から加速操作を終了したときには、その時点から優先減速制御手段で、そのときの自車速Vsと設定車速VSETとの偏差に基づいて目標減速度を算出すると共にこの目標減速度に応じた目標制動圧を算出し、この目標制動圧に応じた制動力を発生させて設定車速まで減速させるので、車間距離制御手段によって車間距離に基づく過大減速状態となることなく、安定した減速を行うことができ、運転者に違和感を与えることを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0011】
また、請求項2に係る先行車追従制御装置によれば、運転者の意志による加速操作を、アクセルペダルの踏込みを直接検出するか、車速制御手段によるスロットル開度指令値と実際のスロットル開度検出値との偏差に基づいて間接的に検出することにより、確実に検出することができるという効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であって、図中、1FL,1FRは従動輪としての前輪、1RL,1RRは駆動輪としての後輪であって、後輪1RL,1RRは、エンジン2の駆動力が自動変速機3、プロペラシャフト4、最終減速装置5及び車軸6を介して伝達されて回転駆動される。
【0013】
前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1RRには、夫々制動力を発生するディスクブレーキ7が設けられていると共に、これらディスクブレーキ7の制動油圧が制動制御装置8によって制御される。
ここで、制動制御装置8は、図示しないブレーキペダルの踏込みに応じて制動油圧を発生すると共に、追従制御用コントローラ20から供給される制動圧指令値PBDの大きさに応じた制動油圧を発生してディスクブレーキ7に供給するように構成されている。
【0014】
また、エンジン2には、その出力を制御するエンジン出力制御装置9が設けられている。このエンジン出力制御装置9は、エンジン出力の制御方法として、スロットルバルブの開度を調整してエンジン回転数を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの開度を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する方法とが考えられるが、本実施形態では、スロットルバルブの開度を調整する方法が採用されている。
【0015】
さらに、自動変速機3には、その変速位置を制御する変速機制御装置10が設けられている。この変速機制御装置10は、後述する追従制御用コントローラ20より論理値“1”のOD禁止制御信号TSが入力されると、これに応じて自動変速機3における4速(OD)ギヤ位置での変速を禁止して、3速ギヤ位置にシフトダウンし、この3速ギヤ位置にシフトダウンしている状態で、OD禁止制御信号TSが論理値“0”に復帰すると、4速ギヤ位置にシフトアップするように構成されている。
【0016】
一方、車両の前方側の車体下部には、先行車両との間の車間距離Lを検出する車間距離検出手段としてのレーダ装置で構成される車間距離センサ12が設けられている。この車間距離センサ12としては、例えばレーザ光を前方に掃射して先行車両からの反射光を受光することにより、先行車両と自車両との車間距離Lを計測するレーダ装置や電波や超音波を利用して車間距離Lを計測する距離センサを適用することができる。
【0017】
また、車両には、自動変速機3の出力側に配設された出力軸の回転数を検出することにより、自車速Vsを検出する車速センサ13が配設され、さらにアクセルペダル(図示せず)の踏込みを検出し、アクセルペダルの開放時に論理値“0”、踏込み時に論理値“1”のスイッチ信号ASを出力するアクセルスイッチ14が配設されている。
【0018】
そして、車間距離センサ12、車速センサ13及びアクセルスイッチ14の各出力信号が追従制御用コントローラ20に入力され、この追従制御用コントローラ20によって、車間距離センサ12で検出した車間距離L、車輪速度センサ13で検出した自車速Vsに基づいて、制動制御装置8、エンジン出力制御装置9及び変速機制御装置10を制御することにより、先行車両との間に適正な車間距離を維持しながら追従走行する追従走行制御を行うと共に、アクセルスイッチ14のスイッチ信号ASに基づいて運転者の加速意志を判断して、設定上限車速を越えたときの減速制御を行う。
【0019】
この追従制御用コントローラ20は、マイクロコンピュータとその周辺機器を備え、マイクロコンピュータのソフトウェア形態により、図2に示す制御ブロックを構成している。
この制御ブロックは、車間距離センサ12でレーザー光を掃射してから先行車の反射光を受光するまでの時間を計測し、先行車との車間距離Lを演算する測距信号処理部21と、車速センサ13からの車速パルスの周期を計測し、自車速Vsを演算する車速信号処理部30と、測距信号処理部21で演算された車間距離L及び車速信号処理部30で演算した自車速Vsに基づいて車間距離Lを目標車間距離L* に維持する目標車速V* を演算する車間距離制御手段としての車間距離制御部40と、この車間距離制御部40で演算した目標車速V* 及び相対速度ΔVに基づいてスロットルアクチュエータ3、自動変速機T及び制動装置Bを制御して、自車速を目標車速V* に一致するように制御する車速制御手段としての車速制御部50とを備えている。
【0020】
車間距離制御部40は、測距信号処理部21から入力される車間距離Lに基づいて先行車との相対速度ΔVを演算する相対速度演算部41と、車速信号処理部30から入力される自車速Vsに基づいて先行車と自車との間の目標車間距離L* を算出する目標車間距離設定部42と、相対速度演算部41で演算された相対速度ΔV及び目標車間距離設定部42で算出された目標車間距離L* に基づいて減衰係数ζ及び固有振動数ωn を使用する規範モデルによって車間距離Lを目標車間距離L* に一致させるための車間距離指令値LT を演算する車間距離指令値演算部43と、この車間距離指令値演算部43で演算された車間距離指令値LT に基づいて車間距離Lを車間距離指令値LT に一致させるための目標車速V* を演算する目標車速演算部44とを備えている。
【0021】
ここで、相対速度演算部41は、測距信号処理部21から入力される車間距離Lを例えばバンドパスフィルタ処理するバンドパスフィルタで構成されている。このバンドパスフィルタは、その伝達関数が下記(1)式で表すことができ、分子にラプラス演算子sの微分項を有するので、実質的に車間距離Lを微分して相対速度ΔVを近似的に演算することになる。
【0022】
F(s) =ωC 2 s/(s2 +2ζC ωC s+ωC 2 ) …………(1)
但し、ωC =2πfC 、sはラプラス演算子、ζC は減衰係数である。
このように、バンドパスフィルタを使用することにより、車間距離Lの単位時間当たりの変化量から簡易的な微分演算を行って相対速度ΔVを算出する場合のように、ノイズに弱く、追従制御中にふらつきが生じるなど、車両挙動に影響を与えやすいことを回避することができる。なお、(1)式におけるカットオフ周波数fC は、車間距離Lに含まれるノイズ成分の大きさと、短周期の車体前後の加速度変動の許容値とにより決定する。また、相対速度ΔVの算出には、バンドパフィルタを使用する場合に代えて、車間距離Lにハイパスフィルタ処理を行うハイパスフィルタで微分処理を行うようにしてもよい。
【0023】
また、目標車間距離設定部42は、自車速Vsに相対速度ΔVを加算して算出した先行車車速Vt(=Vs+ΔV)と自車が現在の先行車の後方L0 [m]の位置に到達するまでの時間T0 (車間時間)とから下記(2)式に従って先行車と自車との間の目標車間距離L* を算出する。
L* =Vt×T0 +LS …………(2)
この車間時間という概念を取り入れることにより、車速が速くなるほど、車間距離が大きくなるように設定される。なお、LS は停止時車間距離である。
【0024】
さらに、車間距離指令値演算部43は、車間距離L、目標車間距離L* に基づいて、車間距離Lをその目標値L* に保ちながら追従走行するための車間距離指令値LT を演算する。具体的には、入力される目標車間距離L* に対して、車間距離制御系における応答特性を目標の応答特性とするために決定される減衰係数ζ及び固有振動数ωn を用いた下記(3)式で表される規範モデルGT (s) に従った二次遅れ形式のフィルタ処理を行うことにより、車間距離指令値LT を演算する。
【0025】
【数1】
【0026】
さらにまた、目標車速演算部44は、入力される車間距離指令値LT に基づいてフィードバック補償器を使用して目標車速V* を演算する。具体的には、下記(4)式に示すように、先行車車速Vtから車間距離指令値LT と実車間距離Lとの偏差(LT −L)に距離制御ゲインfdを乗じた値と、相対速度ΔVに速度制御ゲインfvを乗じた値との線形結合を減じることにより、目標車速V* を算出する。
【0027】
V* =Vt−{fd(LT −L)+fv・ΔV} …………(4)
そして、車速制御部50は、自車速Vsが目標車速V* となるようにエンジン出力制御装置9に対するスロットルバルブ開度θと、変速機制御装置10に対するシフト位置と、制動制御装置8に対する制動圧指令値PBDとを制御する。
すなわち、車速制御部50は、図2に示すように、入力される目標車速V* に自車速Vsを一致させるための目標加減速度α1及び外乱推定値α2を算出し、これらの偏差に車体質量Mを乗算して目標制・駆動力FORを算出する車速サーボ部51と、この車速サーボ部51で算出された目標制・駆動力FOR及び前述した目標車速V* に基づいて減速力余裕度FDMを算出する減速力余裕度算出部52と、この減速力余裕度算出部52で算出された減速力余裕度FDM及び相対速度演算部41で算出された相対速度ΔVに基づいてシフト位置判断を行うシフト位置判断部53とを備えている。
【0028】
ここで、車速サーボ部51は、道路勾配変動などの外乱に強いサーボ系とするために、ロバストマッチング制御手法で設計されている。このサーボ系は、制御対象の伝達特性をパルス伝達関数P(z−1)と置くと、各補償器は図3に示すように表され、zは遅延演算子であり、z−1を乗じた形式で1サンプリング周期前の値を表す。
【0029】
図3のサーボ系は、モデルマッチング補償器51と、外乱補償器としてのロバスト補償器52と、モデルマッチング補償器51から出力される加減速度指令値α1よりロバスト補償器52から出力される外乱推定値α2を減算して目標加減速度α* を算出する減算器53と、この目標加減速度α* に車体質量Mを乗算して目標制・駆動力FORを算出する乗算器54とを備えている。
【0030】
ここで、モデルマッチング補償器51は、目標車速V* を入力、実際の自車速Vsを出力としたときの制御対象の応答特性が予め定めた一次遅れとむだ時間を持つ規範モデルH(z−1)の特性と一致するように設定されている。
目標加速度を入力、実際の自車速Vsを出力とする部分を制御対象と置くと、パルス伝達関数P(z−1)は下記(5)に示す積分要素P1(z−1)とむだ時間要素P2(z−1)=z−2との積と置くことができる。ただし、Tはサンプリング周期である。
【0031】
P1(z−1)=T・z−1/(1−z−1) …………(5)
このとき、ロバスト補償器52を構成する補償器C1(z−1)及びC2(z−1)は下記(6)及び(7)式で表される。但し、γ=exp(−T/Tb)である。
C1(z−1)=(1−γ)・z−1/(1−γ・z−1) …………(6)
C2(z−1)=(1−γ)・(1−z−1)/T・(1−γ・z−1)……(7)
制御対象のむだ時間を無視して、規範モデルを時定数Taの1次ローパスフィルタとすると、モデルマッチング補償器51のフィードバック補償器C3は、下記(8)式のように定数となる。
【0032】
C3=K={1−exp(−T/Ta)}/T …………(8)
また、減速力余裕度演算部52は、図3に示すように、頻繁なシフトダウンとシフトハンチングとを防止するために、目標制・駆動力FORに例えば0.5Hz程度のフィルタ処理を行って減速力要求値FD を出力するフィルタ52aと、目標車速V* が入力され、これをもとに、4速(OD)でスロットルバルブを全閉にしたときの車速Vに対する減速度αの関係を示す特性記憶テーブルを参照して、最大減速度αMAX を算出する最大減速度算出部52bと、この最大減速度算出部52bで算出した最大減速度αMAX に車両質量Mを総減速比(4速ギヤ比×ファイナルギヤ比)で除した値を乗算して4速(OD)での最大減速力FDMAXを算出する乗算部52cと、減速力要求値FD より最大減速力FDMAXを減算して減速力余裕度FDMを算出する減算器52dとを備えている。
【0033】
さらに、シフト位置判断部53は、車間距離制御部30の相対速度演算部41で演算された相対速度ΔV、減速力余裕度算出部52で算出された減速力余裕度FDM、予め設定されたダウンシフト用閾値THD 及びアップシフト用閾値THU とが入力され、自動変速機3が4速(OD)ギヤ位置であるときに、FDM≦THD 且つΔV≦0であるときに4速(OD)ギヤ位置を禁止する論理値“1”のOD禁止制御信号TSを変速機制御装置10に出力し、自動変速機3が3速ギヤ位置にあるときに、FDM≧THU 且つΔV>0であるときに4速(OD)ギヤ位置を許容する論理値“0”のOD禁止制御信号TSを変速機制御装置10に出力する。
【0034】
そして、車速制御部50では、図4に示す車速制御演算処理を所定サンプリング周期(例えば10msec)毎に所定メインプログラムに対するタイマ割込処理として実行する。
この車速制御演算処理は、図4に示すように、先ず、ステップS1で、自車速Vs、運転者が設定した設定車速VSET 及びアクセルスイッチ14のスイッチ信号ASを読込み、次いでステップS2に移行して、追従制御中であるか否かを判断し、追従制御が解除されているときにはそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、追従制御中であるときにはステップS3に移行する。
【0035】
このステップS3では、自車速Vsが予め設定した設定車速VSET として設定可能な上限車速VLMAXより例えば10km/h程度高い値に設定された制御継続判断用車速VTH以上であるか否かを判定し、Vs≧VTHであるときには、ステップS4に移行して、アクセルスイッチ14のスイッチ信号ASが論理値“0”であるか否かを判定し、スイッチ信号ASが論理値“1”であるときには運転者の意志によってアクセルペダルを踏込んで加速状態にあるものと判断してそのままタイマ割込処理を終了し、スイッチ信号ASが論理値“0”であるときには、運転者の意志による加速状態が終了してアクセルペダルを開放したものと判断してステップS5に移行する。
【0036】
このステップS5では、車間距離センサ12で検出した実車間距離Lを読込み、これが設定値未満であるか否かを判定することにより、先行車を捕捉しているか否かを判定し、先行車を捕捉しているときには、ステップS6に移行して、減速制御状態であるかか否かを表す減速状態フラグFBが減速制御状態を表す“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS10に移行し、“0”にリセットされているときには、ステップS7に移行する。
【0037】
このステップS7では、下記(9)式の演算を行って目標減速度β* を算出する。
β* =KB (Vs−VSET ) …………(9)
ここで、KB は定数である。
次いで、ステップS8に移行して、目標減速度β* に基づいて図5に示す目標制動圧算出用マップを参照して目標制動圧PB * を算出し、これを目標制動圧記憶領域に更新記憶する。この目標制動圧算出用マップは、図5に示すように、横軸に目標減速度β* を取り、縦軸に目標制動圧PB * を取り、目標減速度β* が“0”であるときに目標制動圧PB * も“0”となり、これから目標減速度β* が増加するに応じて目標制動圧PB * も直線的に増加するように設定されている。
【0038】
次いで、ステップS9に移行して、減速状態フラグFBを減速制御状態中であることを表す“1”にセットしてからステップS10に移行する。
このステップS10では、スロットル開度を“0”即ち全閉とするスロットル開度指令値θをエンジン出力制御装置9に出力すると共に、目標制動圧記憶領域に記憶されている目標制動圧PB * を制動制御装置8に出力して、目標制動圧PB * に応じた制動力をディスクブレーキ7で発生させてからステップS11に移行し、自車速Vsが設定車速VSET 以下となったか否かを判定し、Vs>VSET であるときにはそのままタイマ割込処理を終了し、Vs≦VSET であるときにはステップS12に移行して、減速状態フラグFBを“0”にリセットしてからステップS13に移行して、車間距離演算部40で算出した目標車速V* 又は運転者が設定した設定車速VSET に自車速Vsが一致するように制動制御装置8、エンジン出力装置9及び変速制御装置を制御する車速制御処理を実行する。
【0039】
一方、前記ステップS3の判定結果が、Vs<VTHであるときには、ステップS14に移行して、アクセルスイッチ14のスイッチ信号ASが論理値“1”であるか否かを判定し、これが論理値“1”でときには運転者の意志による加速状態であると判断してそのままタイマ割込処理を終了し、論理値“0”であるときには、ステップS15に移行して、減速状態フラグFBが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときには直接前記ステップS13に移行し、“1”にセットされているときには前記ステップS10に移行する。
【0040】
また、前記ステップS5の判定結果が先行車を捕捉していないものであるときには直接前記ステップS13に移行する。
そして、ステップS13の車速制御処理は、図6に示すように、先ず、ステップS21で、車間距離制御部40で算出された目標車速V* を読込むと共に、運転者が設定した設定車速VSET を読込み、これらの内の小さい方を選択し、これを選択目標車速V* sとして設定する。
【0041】
次いで、ステップS22に移行して、自車速Vs(n) 及び実車間距離L(n) を読込み、次いでステップS23に移行し、ロバスト補償器52における補償器C1(z−1)及びC2(z−1)に相当する下記(9)式及び(10)式の演算を行って補償器出力y1(n) 及びy2(n) を算出し、これらに基づいて下記(11)式の演算を行って外乱推定値α2(n) を算出すると共に、選択目標車速V* s及び自車速Vsをもとにモデルマッチング補償器51に相当する下記(12)式の演算を行って補償器出力α1を算出し、算出した補償器出力y1(n) ,y2(n) 及びα1に基づいて下記(13)式の演算を行って目標加減速度α* を算出し、これを今回の目標加減速度α* (n) として目標加減速度今回値記憶領域に更新記憶すると共に、前回の目標加減速度α* (n−1) を目標加減速度前回値記憶領域に更新記憶する。
【0042】
y1(n) =γ・y1(n−1) +(1−γ)・α* (n−1) …………(9)
y2(n) =γ・y2(n−1) +(1−γ)/T・Vs(n) −(1−γ)/T・Vs(n−1) ……(10)
α2(n) =y2(n) −y1(n) …………(11)
α1(n) =K・(V* s(n) −Vs(n) ) …………(12)
α* =α1(n) −α2(n) …………(13)
次いで、ステップS24に移行して、目標加減速度α* (n) に車両質量Mを乗算して目標制・駆動力FOR(=M・α* (n) )を算出し、次いでステップS25に移行して、算出された目標制・駆動力FORより目標エンジントルクTE を算出し、この目標エンジントルクTE をもとにエンジン回転数NE 毎に予め記憶された非線形特性データマップを参照して、スロットル開度θを算出し、これをエンジン出力制御装置9に出力する。
【0043】
次いで、ステップS26に移行して、図3に示す減速力余裕度演算部52に対応する演算処理を行って、目標車速V* をもとに予め記憶された最大減速度算出マップを参照して4速(OD)ギヤ位置での最大減速度αODを算出し、この最大減速度αODに車体質量M/総減速比を乗算して最大減速力FBMAXを算出すると共に、目標制・駆動力をローパスフィルタ処理して要求減速力FD を算出し、この要求減速力FD から最大減速力FBMAXを減算して減速力余裕度FDMを算出し、この減速力余裕度FDMがアップシフト閾値THU を上回り、且つ相対車速ΔVが正であるときには論理値“0”のOD禁止信号TSを変速機制御装置10に出力し、減速力余裕度FBMがダウンシフト閾値THD を下回り、且つ相対速度ΔVが負又は“0”であるときには論理値“1”のOD禁止信号TSを変速制御装置10に出力して、自動変速機3のシフトダウン及びシフトアップを制御する。
【0044】
次いで、ステップS27に移行して、目標制・駆動力FORをもとに図7に示す目標制動圧算出用マップを参照して目標制動圧PB * (n) を算出する。
ここで、目標制動圧算出用マップは、図7に示すように、横軸に目標制・駆動力FORを取り、縦軸に目標制動圧PB * を取り、目標制・駆動力FORが正であるとき及び負であって所定値−Fsを上回っている間は目標制動圧PB * が“0”を維持し、目標制・駆動力FORが所定値−Fsを下回ると、目標制・駆動力FORの負方向への増加に比例して目標制動圧PB * が直線的に増加するように設定されている。
【0045】
次いで、ステップS28に移行して、算出された目標制動圧PB * (n) を制動制御装置8に出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図4の車速制御演算処理において、ステップS3の処理が判断用車速到達検出手段に対応し、ステップS4の処理及びアクセルスイッチ14が加速操作状態検出手段に対応し、ステップS5〜S12の処理が優先減速制御手段に対応し、ステップS13の処理が車速制御手段に対応している。
【0046】
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両が図8(a)に示すように、時点t0で例えば平坦な高速道路を設定車速VSET が設定可能範囲の上限車速VLMAXに近い例えば100km/hに設定された追従制御状態で、アクセルペダルを開放し、且つ先行車を捕捉しないで設定車速VSET で定速走行しているものとする。
【0047】
この走行状態では、車間距離センサ12で検出される実車間距離Lが図8(b)に示すように先行車捕捉しているか否かを判定する閾値LTHを上回っており、図4の車速制御演算処理が実行されたときに、ステップS2からステップS3に移行し、自車速Vsが制御継続判断用車速VTH未満であるので、ステップS14に移行し、制動状態フラグFBが“0”にリセットされているので、直接ステップS13に移行し、図6の車速制御処理が実行される。
【0048】
このとき、車間距離制御部40では、実車間距離Lが図8(b)に示すように閾値LTHを越える上限値に制限されているので、目標車間距離L* が大きな値となっていると共に、目標車速V* も設定車速VSET を越える値となっており、ステップS21で、設定車速VSET が選択目標車速V* sとして設定される。
このため、ステップS23で選択目標車速V* sと自車速Vsとの偏差に応じた“0”に近い正負の値となる目標加減速度α* が算出され、これに車体質量Mを乗算して目標制・駆動力FORが算出されるため、エンジン出力制御装置9で選択目標車速V* sを維持するスロットル開度に制御されると共に、減速力余裕度FDMもシフトダウン閾値THD を上回って論理値“0”のOD禁止信号TSが変速制御装置10に出力され、自動変速機3が4速(OD)ギヤ位置に維持され、目標制・駆動力FORが小さい値となるので、目標制動圧PB * も“0”となり、制動制御装置8でディスクブレーキ7が非制動状態に制御される。
【0049】
この先行車を捕捉していない定速走行状態から時点t1で、運転者の意志によってアクセルペダルを踏込んで加速状態とすると、アクセルスイッチ14のスイッチ信号ASが図8(c)に示すように論理値“1”となり、図4の車速制御演算処理において、ステップS3からステップS14に移行し、そのままタイマ割込処理を終了することになり、ステップS13の設定車速VSET を維持する車速制御処理が実行されない状態となるため、運転者の意志による加速状態が継続される。
【0050】
その後、時点t2で自車速Vsが制御継続判断用車速VTH以上となると、図4の車速制御演算処理におけるステップS3からステップS4に移行し、アクセルペダルの踏込みを継続しているので、ステップS13に移行することなくそのままタイマ割込処理を終了し、運転者の意志による加速状態が継続される。
その後、自車速Vsより遅い先行車に追いつき、実車間距離Lが閾値LTHを下回り、目標車間距離L* も下回る状態となった時点t3で、運転者がアクセルペダルを開放すると、図4の車速制御演算処理におけるステップS4からステップS5に移行し、先行車を捕捉しているので、ステップS6を経てステップS7に移行し、現在の自車速Vsと設定車速VSET との偏差に基づいて目標減速度β* を算出し、これに応じた目標制動圧PB * が算出されてから、減速状態フラグFBが“1”にセットされる。
【0051】
そして、“0”のスロットル開度指令値θがエンジン出力制御装置9に出力されることにより、スロットル開度が全閉状態に維持され、且つ目標制動圧PB * が制動制御装置8に出力されることにより、ディスクブレーキ7で目標制動圧PB * に応じた制動力が発生されて減速状態となり、このとき自車速Vsが設定車速VSET を上回っているので、ステップS11からステップS13に移行することなくタイマ割込処理を終了し、車間距離に基づく車速制御処理が中断状態を維持する。
【0052】
その後、タイマ割込周期が経過して次に図4の車速制御演算処理が行われると、自車速Vsが減速しているが制御継続判断用車速VTH以上を継続するため、ステップS3からステップS4,S5を経てステップS6に移行し、減速状態フラグFBが“1”にセットされているので、直接ステップS10に移行し、スロットル開度が“0”に維持されると共に、目標制動圧PB * に応じた制動力が継続されて発生される。
【0053】
このため、自車速Vsは一定の減速度で減速制御され、時点t4で自車速Vsが制御継続判断用車速VTH未満となると、図4の処理におけるステップS3からステップS14に移行し、アクセルペダルが開放状態でアクセルスイッチ14のスイッチ信号ASが“0”であるので、ステップS15に移行し、減速状態フラグFBが“1”にセットされているので、ステップS10に移行して、一定減速度の減速制御が継続される。
【0054】
そして、減速制御が継続されている状態で、時点t5で自車速Vsが設定車速VSET 以下となると、ステップS11からステップS12に移行して、減速状態フラグFBを“0”にリセットしてからステップS13に移行して、車速制御処理を再開し、実車間距離Lを目標車間距離L* に維持する目標車速V* に従った追従制御に移行する。
【0055】
また、設定車速VSET が設定可能な上限車速VLMAXに近い値に設定された状態で、この設定車速VSET より低い車速で走行する先行車に追従制御している状態で、先行車が設定車速VSET より高い車速となるか先行車が他車線に車線変更して先行車を捕捉しない状態となったときには、自車両は設定車速VSET まで加速されるが、この設定車速VSET で定速走行状態となり、この状態から又はその前から運転者の意志で加速状態とした場合も、前述した場合と同様の処理が行われる。
【0056】
さらに、設定車速VSET での定速走行状態又は設定車速VSET より低い車速で先行車に追従制御している状態から運転者の意志による加速を行って、自車速Vsが制御継続判定用車速VTHに達する以前に、加速状態を終了したときには、図4の処理において、ステップS3からステップS14を経てステップS15に移行し、減速状態フラグFBが“0”にリセットされているので、ステップS13に移行し、前述した減速制御を行うことなく、車速制御処理を開始する。このため、先行車を捕捉している場合には、先行車との車間距離を目標車間距離L* に一致するように車速制御し、先行車を捕捉していない場合には、設定車速VSET に一致するように車速制御する。
【0057】
このように、上記第1の実施形態によれば、高速道路等で設定可能な上限車速VLMAXに近い設定車速VSETで定速走行している状態で、運転者の意志により加速状態とし、自車速Vsが制御継続判断用車速VTHを越えてから先行車を捕捉する状態となって加速操作を終了する状態となると、そのときの自車速Vsと設定車速VSETとの偏差に基づいて目標減速度を算出すると共にこの目標減速度に応じた目標制動圧を算出し、この目標制動圧に応じた制動力を発生させる減速制御が、その時点から車速制御処理に優先させて行われることにより、一時的に急減速状態が発生することなく、安定した減速状態を確保して、減速することができ、運転者に違和感を与えることを確実に防止することができる。このとき、減速制御が自車速Vsが設定車速VSET以下となるまで継続されるので、車間距離による車速制御を開始した時点で急減速感を与えることをより確実に防止することができる。しかも、運転者の意志による加速操作状態をアクセルスイッチ14によって検出するので、誤検出を行うことなく確実に検出することができる。
【0058】
なお、上記第1の実施形態においては、運転者の意志による加速操作をアクセルスイッチ14で検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車速制御処理13におけるスロットル開度指令値θと実際のスロットル開度θR との偏差が設定値以上であるか否かを判定することにより、運転者の加速操作を間接的に検出するようにしてもよい。
【0059】
また、上記第1の実施形態においては、目標制動圧PB * を図5の目標制動圧算出マップを参照して算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図5の特性線を表す方程式を使用して、演算によって目標制動圧PB * を算出するようにしてもよい。
さらに、上記第1の実施形態においては、一定減速度を得るための目標減速度β* を自車速Vsと設定車速VSET とに基づいて算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、予め設定した制動圧を目標制動圧PB * として設定するようにしてもよい。
【0060】
次に、本発明の第2の実施形態を図9及び図10について説明する。
この第2の実施形態は、運転者の意志による加速状態から加速を終了したときに、自動的に減速制御を行う場合に代えて、運転者の意志による減速制御を行ってから追従制御に復帰するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図9に示すように、前述した第1の実施形態における図1において、アクセルスイッチ14が省略され、これに代えて追従制御状態に復帰することを指示する制御復帰指示手段としてのリジュームスイッチ15が運転席の近傍に設けられ、このスイッチ信号RSが追従制御用コントローラ20に入力されていることを除いては図1と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。また、車速制御部50で図4の車速制御演算処理が省略されて図6に示す車速制御処理のみが実行され、これに代えて追従制御用コントローラ20で、図10に示す、追従制御管理処理が所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行される。
【0061】
この追従制御管理処理は、先ず、ステップS31で、自車速Vs、設定車速VSET 及びリジュームスイッチ15のスイッチ信号RSを読込み、次いでステップS32に移行して、追従制御が解除された状態であるか否かを表す制御状態フラグFRが追従制御解除状態を表す“1”にセットされているか否かを判定し、制御状態フラグFRが追従制御状態を表す“0”にリセットされているときには、ステップS33に移行して、自車速Vsが設定可能な上限車速VLMAXより高い値に設定された制御継続判断用車速VTH以上であるか否かを判定し、Vs<VTHであるときには追従制御を継続可能であると判断してそのままタイマ割込処理を終了し、Vs≧VTHであるときには、追従制御を解除するものと判断してステップS34に移行する。
【0062】
このステップS34では、設定車速VSET を所定の記憶領域に記憶し、次いでステップS35に移行して、車間距離制御部40及び車速制御部50による追従制御処理を解除し、次いでステップS36に移行して、制御状態フラグFRを“1”にセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0063】
一方、前記ステップS32の判定結果が、制御状態フラグFRが“1”にセットされているものであるときには、ステップS37に移行して、自車速Vsが設定上限車速VLMAX以下となったか否かを判定し、Vs>VLMAXであるときには、追従制御への復帰は不可能と判断してそのままタイマ割込処理を終了し、Vs≦VLMAXであるときには追従制御への復帰が可能であると判断してステップS38に移行し、リジュームスイッチ15のスイッチ信号RSが論理値“1”であるか否かを判定し、これが論理値“0”であるときには運転者が追従制御への復帰を指示していないものと判断してそのままタイマ割込処理を終了し、論理値“1”であるときには運転者が追従制御への復帰を指示しているものと判断してステップS39に移行し、設定車速記憶領域に記憶されている設定車速VSET をもとに車間距離制御部40及び車速制御部50による追従制御処理を再開させて追従制御状態に復帰させ、次いでステップS40に移行して制御状態フラグFRを“0”にリセットしてからタイマ割込処理を終了する。
【0064】
この第2の実施形態によると、例えば高速道路等を走行していて、先行車が加速するか又は他車線に車線変更するか、さらには自車両が他車線に車線変更して、先行車を捕捉しない状態となることにより、運転者の意志による加速が可能な状態となったときに、運転者の意志によってアクセルペダルを踏込んで加速状態とし、自車速Vsが制御継続判断用車速VTHに達するまでの間は車間距離制御部40及び車速制御部50による追従制御処理を実行しており、加速状態を終了すると直ちに追従制御処理に移行する。
【0065】
しかしながら、自車速Vsが制御継続判断用車速VTH以上となると、図10の処理において、ステップS33からステップS34に移行し、設定車速VSET を設定車速記憶領域に記憶し、次いでステップS35に移行して、車間距離制御部40及び車速制御部50による追従制御処理を解除して、追従制御解除状態とし、このことを表す制御状態フラグFRを“1”にセットする。
【0066】
このため、自車速Vsが制御継続判断用車速VTH以上となってから先行車に追くことにより、アクセルペダルの踏込みを徐々に解除すると、運転者による通常操作状態となっているので、エンジン2の駆動力が減少されて、自車速Vsが徐々に低下する。ところが、自車速Vsが設定上限車速VLMAX以下に低下するまでの間は、ステップS37からそのままタイマ割込処理を終了するので、追従制御状態への復帰が禁止され、自車速Vsが設定上限車速VLMAX以下となると、ステップS37からステップS38に移行するので、この時点で運転者がリジュームスイッチ15を操作して、スイッチ信号RSを論理値“1”とすることにより、ステップS39に移行して、車間距離制御部40及び車速制御部50による追従制御処理状態に復帰させる。このとき、設定車速記憶領域に記憶されている設定車速VSET がそのまま設定されることにより、煩わしい設定車速の設定処理を行うことなく追従制御に復帰することができる。
【0067】
このように、第2の実施形態によれば、運転者の意志によって加速状態として、自車速Vsが制御継続判断用車速VTH以上となると、自動的に追従制御が解除されることにより、加速操作を終了した時点で追従制御に復帰することがないので、追従制御復帰時の急減速が発生することはなく、運転者の意志によるスロットル開度の調整又はブレーキ操作によって設定上限車速VLMAX以下に自車速Vsを低下させて初めて追従制御への復帰が可能となり、このときにリジュームスイッチ15を操作することにより、追従制御状態に復帰することになり、追従制御への復帰時に急減速を伴うことなく、運転者に違和感を与えることを確実に回避することができる。
【0068】
また、上記第1及び第2の実施形態においては、制御継続判断用車速VTHとして、設定車速VSETとして設定可能な上限車速VLMAXより10km/h程度高い値に設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上限車速VLMAXより高い値であれば任意の値に設定することができる。
【0069】
さらに、上記第1及び第2の実施形態では、制御継続判断用車速VTHを同一車速とした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、異なる値の2つの制御継続判断用車速VTH1 及びVTH2 (VTH1 <VTH2 )を設定し、自車速Vsが制御継続判断用車速VTH1 を越えてVTH2 未満であるときに、加速操作を終了したときに前述した第1の実施形態と同様の処理を行い、自車速Vsが制御判断用車速VTH2 以上となったときに前述した第2の実施形態と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0070】
さらにまた、上記実施形態においては、目標車間距離L* を先行車車速Vtに基づいて算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、先行車車速Vtに代えて自車速Vsを適用するようにしてもよい。
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、追従制御用コントローラ5でソフトウェアによる車速演算処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、関数発生器、比較器、演算器等を組み合わせて構成した電子回路でなるハードウェアを適用して構成するようにしてもよい。
【0071】
また、上記第1及び第2の実施形態においては、後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明したが、前輪駆動車に本発明を適用することもでき、また回転駆動源としてエンジン2を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動モータを適用することもでき、さらには、エンジンと電動モータとを使用するハイブリッド仕様車にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の追従制御用コントローラの具体的構成を示すブロック図である。
【図3】車速制御部の具体例を示すブロック線図である。
【図4】車速制御部における車速制御演算処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】目標減速度と目標制動圧との関係を表す目標制動圧算出用マップを示す説明図である。
【図6】車速制御演算処理における車速制御処理の具体例を示すフローチャートである。
【図7】目標制・駆動力と目標制動圧との関係を表す目標制動圧算出用マップを示す説明図である。
【図8】第1の実施形態の動作を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図10】第2の実施形態における追従制御管理処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン
3 自動変速機
7 ディスクブレーキ
8 制動制御装置
9 エンジン出力制御装置
10 変速機制御装置
12 車間距離センサ
13 車速センサ
14 アクセルスイッチ
15 リジュームスイッチ
20 追従制御用コントローラ
40 車間距離制御部
41 相対速度演算部
42 目標車間距離設定部
43 車間距離演算部
44 目標車速演算部
50 車速制御部
51 車速サーボ部
Claims (2)
- 先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車速を検出する自車速検出手段と、前記車間距離検出手段で検出した車間距離検出値と前記自車速検出手段で検出した自車速とに基づいて車間距離検出値を目標車間距離に一致させる目標車速を演算する車間距離制御手段と、該車間距離制御手段で演算した目標車速、及び運転者が設定した設定車速のうち小さい方の値を選択した選択目標車速と前記自車速検出手段で検出した自車速とを一致させるように加減速制御する車速制御手段とを備えた先行車追従制御装置において、前記自車速検出手段で検出した自車速が前記設定車速として設定可能な上限車速より高く設定された制御継続判断用車速を越えたことを検出する判断用車速到達検出手段と、加速操作状態を検出する加速操作状態検出手段と、前記車間距離検出手段で先行車を捕捉しているときに、前記判断用車速到達検出手段で自車速が制御継続判断用車速を越えたことを検出した状態で、前記加速操作状態検出手段で加速操作の終了を検出すると、その時点で、現在の自車速と前記設定車速との偏差に基づいて目標減速度を算出すると共に当該目標減速度に応じた目標制動圧を算出し、当該目標制動圧に応じた制動力を発生させて減速状態とし、前記設定車速まで減速させる優先減速制御手段とを備えたことを特徴とする先行車追従制御装置。
- 前記加速操作状態検出手段は、アクセルペダルの踏込みを検出する踏込直接検出手段及び前記車速制御手段によるスロットル開度指令値と実際のスロットル開度との偏差に基づいてアクセルペダルの踏込みを検出する踏込間接検出手段の何れかで構成されていることを特徴とする請求項1記載の先行車追従制御装置。
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