JP3604505B2 - 多出力スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多出力スイッチング電源装置に関し、特に互いに磁心を共有すると共に、負荷電流が大きくなった時にそのインダクタンスが小さくなる電流依存性の磁気特性を有するチョークコイルを用いた多出力スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の電子機器の電源装置として、電力容量に比べて安価で小型軽量であり、電力変換効率が高いため電力損失とそれに伴う発熱が少なく、複数の互いに独立した直流電力が得られると共に定電圧制御機能も備えている多出力スイッチング電源装置が広く用いられている。
【0003】
従来の最も一般的な多出力スイッチング電源装置は、例えば図23に示すように、交流電源1から入力する1次交流電力をダイオードブリッジ4と大容量のコンデンサC1とからなる1次整流平滑回路2によって1次直流電力に変換する。トランス6,トランジスタQ,スイッチング制御回路5及び3個の2次整流平滑回路20a〜20cからなる多出力スイッチング電源装置であるDC−DCコンバータ3aは、1次直流電力を入力して、互いに独立した3個の2次直流電力をそれぞれ一対の出力端子8p,8nから出力する。
【0004】
互いに同様な構成からなる2次整流平滑回路の、例えば2次整流平滑回路20cのチョークコイルCHcは、トランジスタQがオンの時に2次巻線N23に誘起される2次交流電力の整流ダイオードDs3を介して流れるコンデンサC23の充電電流によって励起され、トランジスタQがオフの時に励起によって蓄積した磁気エネルギを電流に再変換し、転流ダイオードDt3を介してコンデンサC23をさらに充電する。
【0005】
この場合、チョークコイルCHcに僅かでも常に電流が流れていれば、2次整流平滑回路20cの出力電圧は、トランジスタQオン時の入力電圧(2次巻線N23の端子間電圧)とトランジスタQのオンデューティ比との積になる関係が成立する(2次整流平滑回路20a,20bも同様)から、その出力電圧をスイッチング制御回路5にフィードバックして、出力電圧が予め設定した電圧になるように制御することが出来る。
【0006】
しかしながら、チョークコイルCHcに電流が流れない不連続状態、すなわち電流カットオフが生じると出力電圧が上昇するから、トランジスタQのオンデューティ比が瞬間的にゼロになってスイッチングが停止し、そのため出力電圧が低下すると再びスイッチングが始まるという間欠発振が発生する。間欠発振が始まると、その周波数は可聴周波数域内に入ることが多いから不快なノイズ音が出るようになると共に、その間欠発振の周波数ですべての2次整流平滑回路20a〜20cの出力電圧が変動し不安定になる。
【0007】
また、フィードバック系でない2次整流平滑回路20a又は20bでは、そのチョークコイルCHa又はCHbに電流カットオフが生じると、間欠発振は発生しないが、その2次整流平滑回路の出力電圧が上昇するという問題が発生する。したがって、すべての2次整流平滑回路20a〜20cのコンデンサC21〜C23にそれぞれ並列にダミー抵抗Rd1〜Rd3を接続して、いずれの2次整流平滑回路の負荷電流がゼロになっても、そのチョークコイルの電流がカットオフしないだけのダミー電流を常時流す必要があった。
【0008】
しかしながら、一般にチョークコイルのインダクタンスとそれに流れる電流のリップル分との積は一定すなわち反比例する関係にある。また、無負荷時にもチョークコイルに流れる電流がカットオフしない臨界値は、電流のリップル分のp−p値の略1/2であり、ダミー電流はその臨界値より大きく設定しなければならない。したがって、チョークコイルのインダクタンスが大きければダミー電流は少なくて済むが、インダクタンスが小さいとダミー電流が大きくなるから、それによる電力損失とそれに伴う発熱とが無視出来なくなる。
【0009】
一方、チョークコイルのインダクタンスを大きく設定すると、2次整流平滑回路の出力電流に対してチョークコイルのサイズ,重量が大きくなる。この傾向は、2次整流平滑回路20a〜20cすべてについて同様であるから、最大出力電流が大きく、出力数(2次整流平滑回路の数)が多いスイッチング電源装置であれば、サイズ及び重量の増大とそのコストアップが大きな問題となっていた。
【0010】
そのため、図23に示したような互いに独立したチョークコイルCHa〜CHcにおいては、(詳しくは後述するが、)図20に示すI型コア16と、巻線が巻き付けられた巻線枠を装着する中央脚17aを有するE型コア17とで通常の磁気回路が構成されるが、その磁気回路の一部である中央脚17aの上面に段差を設けて、電流が小さい間はインダクタンスが大きく、電流が大きくなるとインダクタンスが小さくなる磁気特性を形成し、ダミー電流を減少させると共に、コアを小型軽量化したものがあった。
【0011】
さらに、例えば特公平7−50990号公報の第3図に従来例として示されたように、それぞれコンデンサ21,22を備えた2個の2次整流平滑回路の各チョークコイルn1,n2を、互いに磁心(コア)を共有する協調チョークコイル19で構成する例があった。
【0012】
あるいは、同公報の第1図に示された提案のように、それぞれコンデンサ10〜12を備えた3個の2次整流平滑回路の各チョークコイルを協調チョークコイル9で構成すると共に、フィードバック系以外の2次整流平滑回路の各チョークコイルに直列にインダクタ7,8を設け、協調チョークコイル9を構成する各チョークコイルの巻数が回路常数により決定される特別の巻数比を満足出来なかった場合に、それによるトラブルを防止するという提案もあった。
【0013】
このような協調チョークコイルを用いると、巻線の巻数比を上記の特別な巻数比とすることにより、いずれかの2次整流平滑回路の出力電圧が一定電圧になるように制御されていれば、トランスのクロスレギュレーションによって他の2次整流平滑回路の出力電圧も略一定に保持される。
また、協調チョークコイルのいずれかの巻線に臨界値以上の電流が流れていれば、電流カットオフが生じないため、軽負荷時の出力電圧の異常な上昇を防止出来るから、互いに独立したチョークコイルを用いた場合に比べて、コア全体が小型軽量になり、ダミー電流による電力損失を低減することが可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トランジスタQのスイッチング周波数は、トランス及びチョークコイルを小型化するために100kHz以上の高周波域にあり、近年ますます周波数を高くする傾向にあるため、チョークコイルの巻数は数ターン程度と少なくなっている。基本的に巻数は1/2ターンの整数倍であり、1/2ターン未満の端数に設定することは出来ない。そのため、実際の設計に当って、必要なインダクタンスで且つ特別な巻数比を満足する巻数を得ることが困難になる。
【0015】
特別な巻数比が満足されないと、協調チョークコイルの巻線間でエネルギの授受が行なわれたり、希望の出力電圧が得られなくなったり、軽負荷時の出力電圧上昇や不要な発振の発生等のトラブルが生じる。この問題に対して、特公平7−50990号公報に示された提案は極めて有効な解決手段であるが、出力数より1個少ない数のインダクタを追加することによって、多出力スイッチング電源装置の大型化及びコストアップを招くという問題があった。
【0016】
また、協調チョークコイルを用いることによって、互いに独立した複数のチョークコイルに比べて、コアが小型軽量化したことは確かであるが、大電力の多出力スイッチング電源装置においては、協調チョークコイルといえども大型のコアを必要とし、それに伴って巻かれる巻線も太く長いものになるため、その重量と共に銅損,鉄損による電力損失や発熱が大きな問題になってくる。
【0017】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、多出力スイッチング電源装置に用いられる協調チョークコイルをさらに小型軽量化すると共に、電力損失を低減して発熱を抑え、その電力効率を向上することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、1次直流電力をトランスの1次巻線とスイッチング素子との直列回路に入力し、スイッチング素子をスイッチングすることによりトランスの複数の2次巻線に誘起される2次交流電力を、それぞれチョークコイルを備えた複数の2次整流平滑回路により互いに出力電圧が異なる2次直流電力に変換して出力する多出力スイッチング電源装置において、
複数の2次整流平滑回路の各チョークコイルは互いに磁心を共有すると共に、負荷電流が小さい時にはそのインダクタンスが大きく負荷電流が大きい時にはインダクタンスが小さくなる磁気特性にし、上記複数の2次整流平滑回路の各ダミー抵抗に流れるダミー電流の合計値は一定にして、出力電圧が低い2次整流平滑回路のダミー電流を大きく設定し、出力電圧が高い2次整流平滑回路のダミー電流を小さく抑えたものである。
【0019】
また、上記の多出力スイッチング電源装置であって、上記各チョークコイルの共有する磁心が形成する磁気回路の一部にギャップを設けるとよい。
【0020】
あるいは、チョークコイルの共有する磁心を、その厚さ方向に互いに材質の異なる複数の磁心を重ねて構成したものである。
さらに、チョークコイルの重ねて構成した磁心が形成する磁気回路の一部にギャップを設けるとなおよい。
【0021】
これらのチョークコイルのギャップを、磁気回路の断面の一部に段差を設けて構成するとよい。
また、ギャップを磁気回路の断面の全部又はその一部を斜面に形成することにより構成してもよい。
あるいは、ギャップを磁気回路の断面の全部又はその一部を斜面及び段差で形成することにより構成してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態である多出力スイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図である。図1に示した多出力スイッチング電源装置であるDC−DCコンバータ3は、ダイオードブリッジ4と大容量のコンデンサC1とからなる1次整流平滑回路2が交流電源1から入力する交流電力を変換した1次直流電力を入力し、3個の互いに独立した(2次)直流電力をそれぞれの正負の出力端子8p,8nから出力する。
【0023】
DC−DCコンバータ3は、3個の2次巻線N21,N22,N23を有する高周波用フォーワード型のトランス6と、トランス6の1次巻線N1と直列に接続されたスイッチング素子であるトランジスタ(FETでもよい)Qと、2次巻線N21〜N23にそれぞれ接続された各一対の出力端子8p,8nを有する2次整流平滑回路21,22,23と、2次整流平滑回路23の出力電圧を検出してその検出電圧に応じたパルス幅のスイッチングパルスをトランジスタQのベースに出力するスイッチング制御回路(SWC)5とにより構成されている。
【0024】
トランス6の1次巻線N1とトランジスタQとの直列回路の両端には、1次整流平滑回路2により変換された1次直流電力が入力し、トランジスタQがスイッチング制御回路5から入力するスイッチングパルスに応じてスイッチングすることにより、1次巻線N1に流れる電流がオン・オフし、そのオン・オフによって2次巻線N21〜N23にそれぞれ2次交流電力が誘起される。
【0025】
2次整流平滑回路21〜23は互いに構成,作用が同様であるから、例えばフィードバック系である2次整流平滑回路23について説明すると、トランジスタQがオンの時に2次巻線N23に起電力が誘起されると、電流は整流ダイオードDs3を介して流れ、平滑用大容量のコンデンサC23を充電すると共に、チョークコイルCH3を励起して磁気エネルギを蓄積させる。
【0026】
トランジスタQがオフになると、2次巻線N23の起電力の極性が反転し、整流ダイオードDs3に電流が流れなくなる。一方、チョークコイルCH3の極性も反転し、蓄積された磁気エネルギは電流に再変換されて転流ダイオードDt3を流れ、同様にコンデンサC23を充電する。コンデンサC23に並列に接続されたダミー抵抗Rd3には、その抵抗値とコンデンサC23の端子間電圧とに応じたダミー電流が流れている。
【0027】
スイッチング制御回路5は、コンデンサC23の端子間電圧すなわち2次整流平滑回路23の出力電圧を検出して、その検出電圧が予め設定した設定電圧より低ければ、スイッチングパルスのオンの幅を拡げる、即ちオンデューティ比を上げて出力電圧を高くする。検出電圧が設定電圧より高ければパルスオンの幅を狹くする、即ちオンデューティ比を下げて出力電圧を低くする。このようにして、2次整流平滑回路23の出力電圧は、設定電圧を保持するようにフィードバック制御されている。
【0028】
ここまでのDC−DCコンバータ3の構成及び作用の説明は、DC−DCコンバータ3a(図23)と変るところがないが、DC−DCコンバータ3aのチョークコイルCHa〜CHcが互いに独立であったのに対して、DC−DCコンバータ3のチョークコイルCH1〜CH3は互いにコア(磁心)を共有する協調チョークコイル7であることにより、作用及び効果が異なってくる。
【0029】
すなわち、既に説明したように、協調チョークコイルを用いたことにより、トランス6のクロスレギュレーションによって、それぞれフィードバック系でない2次整流平滑回路21,22の出力電圧が、2次整流平滑回路20a,20bの出力電圧に比べて、電圧変動がより少なくなって安定化すると共に、コア全体がより小型軽量化し、コストも安くなる。この点については、従来の協調チョークコイルを用いた多出力スイッチング電源装置及び特公平7−50990号公報に示された提案も、同様な効果が得られている。
【0030】
しかしながら、この発明による多出力スイッチング電源装置に用いる協調チョークコイル7が、従来の協調チョークコイルと大きく異なる特徴は、従来の独立したチョークコイルにおいて行なわれていながら、協調チョークコイルにおいてはその例がなかった「負荷電流が小さい時にはそのインダクタンスが大きく、負荷電流が大きい時にはインダクタンスが小さくなる磁気特性」を有していることである。
【0031】
協調チョークコイル7に上記の磁気特性をもたせることにより、独立したチョークコイルと同様に、そのコアを小型軽量化してコストを下げると共に、ダミー電流を減少して電力損失を低減し、電力効率を向上させることが出来るが、協調チョークコイル7の場合は独立したチョークコイルよりも更にダミー電流を少なくすることが出来るという効果がある。
以下、その理由を各実施形態と共に説明する。
【0032】
図20は、電流の大小に関係なく一定のインダクタンスを有する従来のチョークコイルに用いるコアの構成の一例を示す斜視図である。また、チョークコイルに流れるダミー電流Idと負荷電流Ifを合わせた電流をチョーク電流Ichとして、図20に示したコアを用いたチョークコイルにおいて、図21はチョーク電流Ichに対するインダクタンスLの特性(以下「I−L特性」という)を示す線図であり、図22は無負荷時及び負荷時のそれぞれチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0033】
図20に示したコアは、2点鎖線で示したI型コア16と、実線で示したE型コア17との組み合せで構成され、E型コア17の中央脚17aに、それぞれ図示しない巻線を巻き付けた巻線枠が挿し込まれた後、I型コア16と一体に構成される。E型コア17の中央脚17aとその両側脚17b,17cは、互いに同じ高さでその上端面は同一平面上にあるから、I型コア16との間にはギャップが存在しない。
【0034】
このようにギャップがないコアを用いたチョークコイルのI−L特性は、図21に示したように、インダクタンスLは電流に無関係に一定の値を有し、チョーク電流Ichが或る値を超えてコアが磁気飽和状態になる(以下単に「飽和する」という)と、インダクタンスLは急激に低下する。
この場合のチョーク電流波形は、図22に示したように、無負荷時にはインダクタンスLに応じた臨界値に相当するダミー電流Idのみが流れ、負荷時には負荷電流Ifとダミー電流Idとの和の電流が流れるが、そのリップル分(p−p値)は、インダクタンスLが一定であるから、変化しない。
【0035】
なお、E型コア17の中央脚17aの上端面を、両側脚17b,17cの上側面より僅かに低くして、全面平行ギャップを設けたコアもある。その全面平行ギャップを有するコアを用いたチョークコイルもインダクタンスL一定であるが、そのI−L特性は図21に示したI−L特性に比べて、インダクタンスLが低下する代りに、コアが飽和するチョーク電流Ichが大きくなるから、大電流の回路においてコアを小型化する目的や、オーディオ回路においてコアの飽和による歪の発生を抑制する目的に用いられる場合が多い。
【0036】
この発明が対象とするギャップは、チョークコイルのI−L特性を負荷電流Ifが小さい時にはそのインダクタンスLが大きく、負荷電流Ifが大きい時にはインダクタンスLが小さくなるようにするためのものである。したがって、上記のようにインダクタンスLが一定でチョーク電流Ichを大きくする目的の全面平行ギャップは含まない。
【0037】
図2は、図1に示したDC−DCコンバータ3の各2次整流平滑回路21〜23のチョークコイルCH1,CH2,CH3からなる協調チョークコイル7に用いるギャップを設けた(以下同様にI型コアを省略して示す)共通コアの第1実施形態であるE型コアの構成の一例を示す斜視図である。
図3は、図2に示したE型コア10を用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図であり、図4はそのチョークコイルのチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0038】
図2に示したE型コア10は、図示しないI型コアと共に形成する磁気回路の一部である断面(中央脚10aの上端面)の一部に段差10bを設けたものである。このような段差10bを設けたことにより、このコアを用いたチョークコイルのI−L特性は、図3に示したように、インダクタンスL一定の部分が2段になって、チョーク電流Ichが小さい時にはインダクタンスLが大きく、チョーク電流Ichが大きい時にインダクタンスLが小さくなる特性が得られる。
【0039】
すなわち、図3に示したように、チョーク電流Ichが小さい間は、磁気回路に流れる磁力線が、段差10bに比べて磁気抵抗が小さい中央脚10aの上端面の残りの部分10cに集中し、大きなインダクタンスLが得られる。チョーク電流Ichが増加して上端面の残りの部分10cが飽和に近づくと、磁力線は磁気抵抗が大きい段差10bにも流れるようになって、インダクタンスLが減少し始め、残りの部分10cが完全に飽和すると、磁力線の増加分はすべて段差10bを流れて、段差10bが飽和するまでは、低いインダクタンス値になる。
【0040】
そのため、チョーク電流波形は図4に示したように、無負荷時はインダクタンスLが大きいからリップル分が小さく、ダミー電流Idを小さく設定することが出来る。一方、負荷時にはインダクタンスLが小さくなるからリップル分が大きくなるが、この時には負荷電流Ifが大きいから、ダミー電流Idが小さいままでも、図示したように電流カットオフは発生しない。しかも、ギャップを設けたことにより、コアが飽和する最大チョーク電流は増大する。
【0041】
したがって、コアのサイズが同じであればチョーク電流Ichの最大値が大きくなり、しかもダミー電流Idが小さいままであるから、負荷電流Ifの最大値をさらに大きくとることが出来る。この効果は、互いに独立したチョークコイルについてもいえることであるが、図1に示したチョークコイルCH1〜CH3のように、互いにコアを共有する協調チョークコイル7の場合はさらに有効になってくる。
【0042】
一般に、協調チョークコイルでは、複数の2次整流平滑回路にそれぞれ流れるダミー電流と負荷電流との和のチョーク電流とその巻数との積に応じてコアに発生する磁力線の総計が問題であって、個々の2次整流平滑回路に流れる電流の大小は問題にならない。しかしながら、図1に示した協調チョークコイル7は、特別な巻数比の問題をクリアするために、各チョークコイルCH1〜CH3を互いに同じ巻数比に揃えている。したがって、2次整流平滑回路21〜23の各ダミー抵抗Rd1〜Rd3にそれぞれ流れるダミー電流の合計が、図4に示したダミー電流Idになる。
【0043】
そのため、2次整流平滑回路21〜23の各出力電圧が互いに異なる場合は、出力電圧の最も低い2次整流平滑回路のダミー電流を大きく設定し、出力電圧の高い2次整流平滑回路のダミー電流を小さく抑えることにより、図4に示したダミー電流Idを変えることなく、ダミー電流による電力損失を最小にして、スイッチング電源装置全体の電力変換効率を向上させることが出来る。さらに、その場合に、ダミー電流を小さく抑えた2次整流平滑回路の負荷電流が増大して協調チョークコイル7のインダクタンスが小さくなり、その結果としてリップル分が大きくなっても電流カットオフは発生しないという効果もある。
【0044】
図5は、図2に示した段差つきE型コア10の一実施例の段差の寸法の一例を示す(中央脚10aの先端部のみ示した)側面図であり、図6は、図5に示したE型コアを用いたチョークコイルの(図3に対応する)I−L特性の実測値を示す線図である。この実施例は、図1に示したスイッチング電源装置の2次整流平滑回路23の電力容量が出力電圧24V,最大電流23Aであって、チョーク電流Ich=0の時にインダクタンスL=320μH、Ich=0.3Aの時にL=215μH、Ich=23Aの時にL=30〜60μHのチョークコイルを得るためのものである。
【0045】
そのため、EI44規格のコア(中央脚の幅12mm)を加工して、図5に示したように、段差の深さを2.5mmとし、その横幅をそれぞれ5mm(▲1▼破線)、6mm(▲2▼2点鎖線)、7mm(▲3▼実線)に設定した。図5に示したE型コアをI型コアと組み合せて協調チョークコイルを試作し、そのI−L型特性を実測した結果、図6にそれぞれ▲1▼破線,▲2▼2点鎖線,▲3▼実線で示した結果が得られた。
【0046】
すなわち、▲1▼破線で示した段差幅5mmのコアは、最大電流Ich=23Aで飽和ギリギリであったが、▲2▼2点鎖線,▲3▼実線で示した段差幅6mm,7mmのコアは、それぞれIch=23AでL=30〜40μHであり、Ich=0.3Aの時にL=300〜400μHで略満足する結果が得られている。そのため、同一容量で段差のない従来の協調チョークコイルと比較して、コアはEI50規格からEI44規格になって約10%小型化し、コストは600円から500円と約20%ダウンし、ダミー電流Idを0.2Aから0.1Aに下げる(省エネルギ2.4W)ことが出来た。
【0047】
図7は、図2に示した段差つきE型コアの一変型を示す斜視図である。
図7に示したE型コア11は、図2に示した段差の幅が中央脚の幅の1/2であったコアの代りに、深さが同じで幅が2/3である段差を、その厚さ(奥行)の3/4だけ設け、厚さの残り1/4を段差なしとして構成したものである。
図7に示したような段差でギャップを構成しても、中央脚11aの上端面を上から見た時の段差部11bの有効面積とその深さが同じであれば、図2に示したE型コア10と同等の作用及び効果が得られる。
【0048】
図8は、図1に示したDC−DCコンバータ3の協調チョークコイル7の共通コアの第2実施形態であるE型コアの構成の一例を示す斜視図である。
図9は、図8に示したE型コア12を用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図であり、図10はそのチョークコイルのチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0049】
図8に示したE型コア12は、磁気回路の一部である断面(中央脚12aの上端面)に、ギャップとしての斜面12bを、その一辺が上端面と一致してギャップがゼロになるように設けたことにより、このコアを用いたチョークコイルのI−L特性は、図9に示したように、そのインダクタンスLがチョーク電流Ich=0の時に最高で、チョーク電流Ichの増大と共にリニアに減少して、遂には飽和状態に達する特性が得られる。
【0050】
そのため、チョーク電流波形は図10に示したように、無負荷時はインダクタンスLが大きいからリップル分が小さく、ダミー電流Idを小さく設定することが出来ると共に、負荷電流Ifの増大に伴ってインダクタンスLが減少するから、リップル分も増大してゆくが、ダミー電流Idと負荷電流Ifの和であるチョーク電流Ichは、増大してゆくリップル分(の1/2)より常に大きいから、電流カットオフは発生しない。
【0051】
図11は、図1に示した協調チョークコイル7の共通コアの第3実施形態であるE型コアの構成の一例を示す斜視図である。
図12は、図11に示したE型コア13を用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図であり、図13はそのチョークコイルのチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0052】
図11に示したE型コア13は、その中央脚13aの上端面13bの一部に、ギャップとしての斜面13cと段差13dとを設けたことにより、このコアを用いたチョークコイルのI−L特性は、図12に示したように、図3に示したI−L特性に比べて、2段になっている大小のインダクタンスL一定の部分の幅が狹くなった代りに、その中間が緩やかな斜線で結ばれている。したがって、そのI−L特性は、図3と図9にそれぞれ示したI−L型特性の中間的な特性を示している。
【0053】
したがって、図13に示したチョーク電流Ichの波形図は、無負荷時と最大負荷に近い負荷時とについてのみ示しているから、図4及び図10にそれぞれ示したチョーク電流波形図との差が明らかではないが、中間的な負荷に対するチョーク電流Ichの波形も、E型コア10,12を用いたチョークコイルの間になっている。
【0054】
図14は、図1に示した協調チョークコイル7の共通コアの第4実施形態であり、ギャップを設ける代りに材質の異なるコアを重ねて構成したE型コアの一例を示す斜視図である。
図15は、図14に示したE型コア14を用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図であり、図16はそのチョークコイルのチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0055】
図14に示したE型コア14は、同一サイズであって互いに磁気特性の異なる材質からなる複数のコア14a,14bを、その厚さ方向に重ねて構成したものである。例えばダストコアとフェライトコアとでは、磁気抵抗や飽和限界等の磁気特性が異なるため、ギャップのない磁気回路を形成しても、そのI−L特性はその一例を図15に示したように、上下2段のL特性が現れる。
【0056】
したがって、チョーク電流Ichの波形図も、図16に示したように、無負荷時にはリップル分を抑えてダミー電流Idを少なくし、負荷時にはリップル分が大きくなっても電流カットオフが生じないようにすることが出来る点では、ギャップを設けたE型コア10〜13と同様な効果が得られる。
ギャップを設けたE型コア10〜13は、既に説明したようにギャップの型状を変えることによって、任意のI−L特性が得られるという長所があったが、それに比べて図14に示したE型コアでは、材質の組み合わせやその種類を変えても、I−L特性の選択の自由度は多少狹くなる傾向がある。
【0057】
図17は、図1に示した協調チョークコイル7の共通コアの第5実施形態であり、材質の異なるコアを重ねて構成したものに、さらにギャップを設けたE型コアの一例を示す斜視図である。
図18は、図17に示したE型コア15を用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図であり、図19はそのチョークコイルのチョーク電流Ichの一例を示す波形図である。
【0058】
図17に示したE型コア15は、図14に示したE型コア14と同様に、互いに異なる材質からなるE型コア15a,15bを厚さ方向に重ねて構成したものに、さらに図8に示したE型コア12の斜面12bと同様な、斜面15cからなるギャップを設けたものである。
そのため、E型コア15を用いたチョークコイルのI−L特性は、図18に示したように、チョーク電流Ichの増大に伴ってそれぞれ減少するが、その傾斜が異なる2段のリニア部分からなっている。図19に示したチョーク電流Ichの波形図は、重複するところが多いので、説明を省略する。
【0059】
いうまでもなく、図17に示したE型コア15の全面斜面15cは、ギャップの一例を示したものであり、ギャップは全面斜面に限定されるものではなく、段差(図2,図7)、斜面と段差の組み合わせ(図11)、又は例示しなかったが中央脚の上端面の一部を残した斜面によって構成してもよい。あるいは、異なる材質からなるE型コアの少くともいずれか1つにギャップを設けてもよい。
【0060】
以上、図2,図7,図8,図11,図14,図17にそれぞれ示したE型コア10〜15は、図20に示したE型コア17と同様にI型コアと組み合わせるものとして説明したが、組み合わせるコアは必ずしもI型コアに限定されるものではなく、例えばE型コアとE型コアの組み合わせであってもよい。また、E型コアの中央脚の形状も、図示したような角柱状ではなく、例えば円柱状であっても同様な効果が得られる。
【0061】
以上説明した各種のE型コアを共通コアとする協調チョークコイル7を用いるに当って、図1に示したDC−DCコンバータ3は、各チョークコイルCH1〜CH3をそれぞれ2次整流平滑回路のグランドライン側に設けたが、それぞれホットライン側に設けても同様な効果が得られることはいうまでもない。
また、もし何等かの理由で、各チョークコイルCH1〜CH3が各2次整流平滑回路のグランドラインとホットラインとに分れて設けられたとしても、トランジスタQがオンになって各チョークコイルを励起する電流が流れた時に、それぞれの巻線が共通コアを同方向に磁化する向きに巻かれていれば、同様な効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による多出力スイッチング電源装置はダミー電流による電力損失を低減して発熱を抑え、スイッチング電源装置全体の電力効率を向上することが出来る。また、ダミー電流を小さく抑えた2次整流平滑回路の負荷電流が増大して協調チョークコイル7のインダクタンスが小さくなり、その結果としてリップル分が大きくなっても電流カットオフは発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であり多出力スイッチング電源装置であるDC−DCコンバータの構成を、1次整流平滑回路と共に示す回路図である。
【図2】図1に示したDC−DCコンバータの協調チョークコイルの共通コアに用いられるE型コアの第1実施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図4】図3に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図5】図2に示したE型コアの実施例のサイズの一例を示す側面図である。
【図6】図5に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の実測値を示す線図である。
【図7】図2に示したE型コアの第1実施形態の構成の他の例を示す斜視図である。
【図8】E型コアの第2実施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図10】図9に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図11】E型コアの第3実施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図12】図11に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図13】図12に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図14】E型コアの第4実施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図15】図14に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図16】図15に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図17】E型コアの第5実施形態の構成の一例を示す斜視図である。
【図18】図17に示したE型コアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図19】図18に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図20】一定のインダクタンスを有する従来のチョークコイルのコアの構成の一例を示す斜視図である。
【図21】図20に示したコアを用いたチョークコイルのI−L特性の一例を示す線図である。
【図22】図21に示したI−L特性を有するチョークコイルに流れる電流の一例を示す波形図である。
【図23】従来の多出力スイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1:交流電源 2:1次整流平滑回路
3:DC−DCコンバータ(多出力スイッチング電源装置)
5:スイッチング制御回路 6:トランス
7:協調チョークコイル
11〜15:E型コア(磁心)
21〜23:2次整流平滑回路
C21〜C23:コンデンサ
CH1〜CH3:チョークコイル
N1:1次巻線 N21〜N23:2次巻線
Q:トランジスタ(スイッチング素子)
Claims (7)
- 1次直流電力をトランスの1次巻線とスイッチング素子との直列回路に入力し、前記スイッチング素子をスイッチングすることにより前記トランスの複数の2次巻線に誘起される2次交流電力を、それぞれチョークコイルを備えた複数の2次整流平滑回路により互いに出力電圧が異なる2次直流電力に変換して出力する多出力スイッチング電源装置において、
前記複数の2次整流平滑回路の各チョークコイルは、互いに磁心を共有すると共に、負荷電流が小さい時にはそのインダクタンスが大きく、負荷電流が大きい時にはインダクタンスが小さくなる磁気特性を有し、前記複数の2次整流平滑回路の各ダミー抵抗に流れるダミー電流の合計値は一定にして、出力電圧が低い2次整流平滑回路のダミー電流を大きく設定し、出力電圧が高い2次整流平滑回路のダミー電流を小さく抑えたことを特徴とする多出力スイッチング電源装置。 - 請求項1記載の多出力スイッチング電源装置において、前記各チョークコイルの共有する磁心が形成する磁気回路の一部にギャップを設けたことを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
- 請求項1記載の多出力スイッチング電源装置において、前記各チョークコイルの共有する磁心を、その厚さ方向に互いに材質の異なる複数の磁心を重ねて構成したことを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
- 請求項3記載の多出力スイッチング電源装置において、前記各チョークコイルの共有する磁心が形成する磁気回路の一部にギャップを設けたことを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
- 請求項2又は4記載の多出力スイッチング電源装置において、前記ギャップが前記磁気回路の断面の一部に段差を設けたものであることを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
- 請求項2又は4記載の多出力スイッチング電源装置において、前記ギャップが前記磁気回路の断面の全部又はその一部を斜面に形成したものであることを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
- 請求項2又は4記載の多出力スイッチング電源装置において、前記ギャップが前記磁気回路の断面の全部又はその一部を斜面及び段差で形成したものであることを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
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