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JP3601177B2 - ゴム複合体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フッ素ゴムとアクリルゴムとが複合されたゴム複合体に関し、更に詳しくは、耐熱性、低温特性および圧縮特性に優れた架橋ゴムを得ることができるゴム複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリルゴムは、耐熱性、耐油性および耐候性を兼ね備えたゴム材料であり、自動車用ゴム部品などとして広範に用いられている。しかして、最近における自動車の高機能化に伴い、自動車用ゴム部品を構成するアクリルゴムには、耐熱性などの諸特性について更なる向上が要請されている。
【0003】
これらの要請に応えるため、耐熱性、耐薬品性などに極めて優れたゴム材料であるフッ素ゴムとの複合化を図ることが検討されている。具体的には、▲1▼アクリルゴムとフッ素ゴムとを、加硫剤とともに機械的に混練することによってブレンドする技術(特開昭55−23128号、特開平6−298899号各公報参照)、▲2▼アクリルゴムを構成する単量体として、フッ素ゴムと親和性の高い単量体を導入することにより、アクリルゴムとフッ素ゴムとの親和性を高める技術(特開平4−100846号、特開平7−26098号公報参照)、▲3▼アクリルゴムを構成する単量体中にフッ素ゴムを溶解/膨潤させた後に前記単量体を重合(高分子量化)することにより、フッ素ゴムとアクリルゴムとの均質化を図る技術(特開平4−363352号、特開平5−98116号公報参照)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術によっても、化学的な親和性の小さいアクリルゴムとフッ素ゴムとを複合化することは極めて困難である。すなわち、上記▲1▼〜▲2▼の技術では、ミクロ状態で十分に均質化された混合物を得ることができない。また、上記▲3▼の技術は、アクリルゴムを構成する単量体中にフッ素ゴムを溶解/分散させることが困難であるため工業的生産に適するものではない。
【0005】
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものである。本発明の目的は、フッ素ゴムとアクリルゴムとがミクロ状態で十分に均質化された複合体であって、耐熱性、低温特性(耐寒性)および圧縮特性に優れた架橋ゴムを得ることができるゴム複合体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のゴム複合体は、〔イ〕少なくともテトラフルオロエチレンおよびプロピレンに由来する重合単位を有するフッ素ゴム20〜70重量%と、〔ロ〕エポキシ基およびビニル基から選ばれる架橋点が導入されたアクリルゴム30〜80重量%とからなり、前記アクリルゴム中に前記フッ素ゴムの粒子が分散含有され、その平均粒子径が20〜600nmであることを特徴とする。
【0007】
本発明のゴム複合体においては、
(1)アクリルゴムを構成する単量体をフッ素ゴムの存在下に重合(例えばグラフト重合)させることにより得られること、
(2)フッ素ゴムラテックスと、アクリルゴムラテックスとを混合分散させることにより得られること、
(3)ゴム複合体を構成するフッ素ゴム(テトラフルオロエチレンおよびプロピレンに由来する重合単位を有するフッ素ゴム)が、更にフッ化ビニリデンに由来する重合単位を有すること、
(4)ゴム複合体を構成するフッ素ゴムが、架橋点を導入し得る共重合性の単量体に由来する重合単位を0.1〜10重量%の割合で有すること、
(5)ゴム複合体を構成するアクリルゴムが、架橋点を導入し得る単量体(エポキシ基含有単量体および分子中に2個以上の不飽和二重結合を含有する単量体)に由来する重合単位を0.1〜10重量%の割合で有することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
<〔イ〕フッ素ゴム>
本発明のゴム複合体を構成するフッ素ゴムは、少なくともテトラフルオロエチレンおよびプロピレンに由来する重合単位を有する共重合体である。斯かるフッ素ゴムの具体例としては、テトラフルオロエチレン/プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/フッ化ビニリデン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/ペンタフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/トリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/パーフルオロヘキシルビニルエーテル共重合体などを挙げることができる。これらのうち、テトラフルオロエチレン/プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/プロピレン/フッ化ビニリデン共重合体が好ましい。
【0009】
また、架橋ゴムにおける物性の向上を図るなどの観点から、本発明のゴム複合体を構成するフッ素ゴムは、架橋点を導入し得る共重合性の単量体に由来する重合単位を有することが好ましい。斯かる共重合性の単量体の具体例としては、グリシジルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセテート、2−クロロエチルアクリレート、ビニルアクリレート、ビニルメタクリレート、アリルメタクリレートなどを挙げることができる。これらのうち、グリシジルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、ビニルアクリレートが好ましい。フッ素ゴム中における前記単量体に由来する重合単位の割合は0〜10重量%であることが好ましく、更に好ましくは0〜8重量%である。この割合が10重量%を超えるとフッ素ゴム本来の特性が損なわれることがある。
【0010】
<〔ロ〕アクリルゴム>
本発明のゴム複合体を構成するアクリルゴムは、エポキシ基およびビニル基(不飽和二重結合)から選ばれる架橋点が導入されたアクリルゴムである。斯かるアクリルゴムは、アクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステルよりなる単量体成分(a)と、エポキシ基含有単量体、および2個以上の不飽和二重結合を分子中に含有する単量体より選ばれる架橋用の単量体成分(b)と、これらと共重合可能な他の単量体成分(c)とよりなる単量体混合物を共重合することにより調製することができる。
【0011】
単量体成分(a)であるアクリル酸アルキルエステルとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレートなどの炭素数が1〜8であるアルキル基を有するものを挙げることができる。これらのうち、エチルアクリレートおよびn−ブチルアクリレートが好ましい。
【0012】
単量体成分(a)であるアクリル酸アルコキシアルキルエステルとしては、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、メトキシエトキシエチルアクリレートなどの炭素数が1〜4であるアルキル基およびアルキレン基を有するものを挙げることができる。これらのうち、メトキシエチルアクリレートが好ましい。
【0013】
単量体混合物中に占める単量体成分(a)の含有割合は、通常99.9〜80重量%であり、好ましくは99.5〜86重量%である。
【0014】
単量体成分(b)は、得られるアクリルゴムに架橋点(エポキシ基またはビニル基)を導入するための架橋用の単量体である。導入される架橋点がエポキシ基および/またはビニル基であることにより、フッ素ゴムとの共架橋が容易となり、耐熱性、圧縮特性、低温特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。
【0015】
アクリルゴムにエポキシ基を導入するためのエポキシ基含有単量体としては、例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテルなどを挙げることができる。これらのうち、グリシジルメタクリレートおよびアリルグリシジルエーテルが好ましい。
【0016】
アクリルゴムにビニル基を導入するために用いられる、2個以上の不飽和二重結合を分子中に含有する単量体としては、例えばビニルメタクリレート、ビニルアクリレート、アリルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、1,1−ジメチルプロペニルメタクリレート、1,1−ジメチルプロペニルアクリレート、1,1−ジメチル−3−ブテニルメタクリレート、1,1−ジメチル−3−ブテニルアクリレート、イタコン酸ジビニル、マレイン酸ジビニル、ビニル1,1−ジメチルプロペニルエーテル、ビニル1,1−ジメチル−3−ブテニルエーテル、1−アクリロイルオキシ−1−フェニルエテンなどを挙げることができる。これらのうち、ビニルメタクリレート、アリルメタクリレートおよびジシクロペンテニルオキシエチルアクリレートが好ましい。
【0017】
単量体混合物中に占める単量体成分(b)の含有割合は、通常0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜8重量%である。架橋用の単量体成分(b)の割合が0.1重量%未満であると、架橋密度が過小となり良好な物性を有する架橋ゴムを得ることができない。一方、この割合が10重量%を超えると、得られるゴム複合体を含有するゴム組成物がスコーチしやすいものとなり、貯蔵安定性の観点から好ましくない。
【0018】
単量体成分(c)としては、上記の単量体成分(a)〜(b)と共重合可能な他のモノマーであれば特に限定されるものではなく、例えばトリフルオロエチルアクリレート、ペンタフルオロエチルアクリレート、パーフルオロアルキルアクリレート、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、アクリロニトリル、α−メチルアクリロニトリル、スチレン、エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを挙げることができる。これらのうち、アクリロニトリルおよびα−メチルアクリロニトリルが好ましい。
【0019】
単量体混合物中に占める単量体成分(c)の含有割合は、通常0〜10重量%であり、好ましくは0〜8重量%である。
【0020】
<フッ素ゴムとアクリルゴムの含有割合>
本発明のゴム複合体を構成するフッ素ゴムとアクリルゴムの含有割合としては、「フッ素ゴム:アクリルゴム(重量比)」が、通常20:80〜70:30であり、好ましくは30:70〜60:40、更に好ましくは35:65〜55:45である。フッ素ゴムの割合が過小であると、最終的に得られる架橋ゴムにおいて耐熱性などの特性改良効果を十分に発現することができない。一方、フッ素ゴムの割合が過大であると、アクリルゴム中におけるフッ素ゴム粒子の均一分散性が低下し、実用上満足できる架橋ゴムを得ることができない。
【0021】
<フッ素ゴムの分散粒子径>
本発明のゴム複合体は、アクリルゴム中にフッ素ゴムの粒子が分散含有されて構成されている。ここで、フッ素ゴムの平均粒子径は、通常20〜600nmであり、好ましくは50〜500nm、更に好ましくは60〜400nmである。平均粒子径が20nm未満のフッ素ゴム粒子はこれを調製することが困難である。一方、フッ素ゴムの平均粒子径が600nmを超えると、ゴム複合体中におけるフッ素ゴムが連続相となり、得られる架橋ゴムにおける耐熱性、低温特性および圧縮特性が低下するので好ましくない。
【0022】
<ゴム複合体の製造方法>
本発明のゴム複合体の製造方法としては、
(1)フッ素ゴムラテックス中に、アクリルゴムを構成する単量体(前記単量体混合物)を添加し、当該単量体をフッ素ゴムの存在下に重合させ、次いで、常法に従って凝固させる方法(以下「グラフト重合法」という)、および
(2)フッ素ゴムラテックスとアクリルゴムラテックスとを混合分散させ、次いで、常法に従って凝固させる方法(以下「ラテックス混合法」という)を挙げることができる。
【0023】
なお、アクリルゴム中に分散されているフッ素ゴム粒子の平均粒子径は、ゴム複合体を製造するために用いる上記のフッ素ゴムラテックスにおけるラテックス粒子径を調整することにより制御することができる。
【0024】
<ゴム組成物の調製および架橋>
本発明のゴム複合体は、ゴム組成物を構成する原料ゴムとして好適に使用することができる。本発明のゴム複合体とともに使用されるゴム用配合剤としては、例えば架橋剤、架橋助剤、架橋遅延剤、補強剤、充填剤、老化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、加工助剤などを挙げることができる。
【0025】
上記のゴム組成物は、本発明のゴム複合体と、ゴム用配合剤とを混合してゴム配合物を得、このゴム配合物を、バンバリー型ミキサー、加圧ニーダー、オープンロールなどを使用して混練することにより調製することができる。
このようにして調製されたゴム組成物を架橋することにより、耐熱性、低温特性および圧縮特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。
本発明のゴム複合体を含有するゴム組成物の架橋方法としては、通常のゴム組成物に適用されるプレス加硫、射出成形加硫、熱空気加硫、蒸気加硫などを採用することができる。架橋方法(条件)の一例を示せば、150〜180℃、50〜150kg/cmの加熱・加圧下において一定時間の一次架橋を行い、次いで、150〜230℃の加熱・常圧下において二次架橋を行う方法を挙げることができる。以上のようにして得られる架橋ゴムは、ロール、シール、ガスケット、パッキン、Oリング、オイルシール、ホース、ダイヤフラムなど、自動車用部品を含めて、更に高い特性が要求される各種工業用ゴム製品として好適である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例において、「部」は「重量部」を意味するものとする。
【0027】
<ゴム複合体の製造>
〔実施例1〕
フッ素ゴムを構成する単量体混合物(テトラフルオロエチレン60重量%,プロピレン15重量%,フッ化ビニリデン25重量%)を常法に従って共重合させることによりフッ素ゴムラテックス(ラテックス粒子の平均粒子径200nm)を得た。
得られたフッ素ゴムラテックス1250g(フッ素ゴムの含有量:375g)を、窒素置換されたガラス製セパラブルフラスコ(容量2リットル)に投入し、次いで、蒸留水に溶解したラウリル硫酸ナトリウム10gと、アクリルゴムを構成する単量体混合物(エチルアクリレート52重量%,ブチルアクリレート30重量%,メトキシエチルアクリレート15重量%,アリルグリシジルエーテル3重量%)375gとを添加して乳化した。この反応混合物を80℃に昇温し、ベンゾイルパーオキサイド0.25gと、硫酸第一鉄0.01gと、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.025gと、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.04gと添加して重合を開始させた。重合転化率が95%に達したところで、N,N−ジエチルヒドロキシアミン0.5gを加え重合反応を停止させた。次いで、セパラブルフラスコから反応生成物を取り出し、水蒸気を吹き込むことにより未反応モノマーを除去してグラフト重合ラテックスを得た。このようにして得られたグラフト重合ラテックスを、0.25%の塩化カルシウム水溶液に加えて凝固させ、凝固物を十分水洗して約90℃で3時間乾燥し、さらに6インチテストロールを用いて3分間にわたる素練を行うことにより、本発明のゴム複合体(G−1)を製造した。
このゴム複合体(G−1)をプレス成形してテストピースを作製し、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径(任意に測定した10個の粒子径の平均値)は220nmであった。
【0028】
〔実施例2〕
下記表1に示す処方に従って、フッ素ゴムを構成する単量体混合物の組成を変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のゴム複合体(G−2)を製造した。得られたゴム複合体(G−2)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は185nmであった。
【0029】
〔実施例3〕
下記表1に示す処方に従って、フッ素ゴムを構成する単量体混合物およびアクリルゴムを構成する単量体混合物の組成を変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のゴム複合体(G−3)を製造した。得られたゴム複合体(G−3)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は180nmであった。
【0030】
〔実施例4〕
下記表1に示す処方に従って、フッ素ゴムを構成する単量体混合物の組成を変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のゴム複合体(G−4)を製造した。得られたゴム複合体(G−4)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は150nmであった。
【0031】
〔実施例5〕
下記表1に示す処方に従って、フッ素ゴムとアクリルゴムの重量割合を60:40に変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のゴム複合体(G−5)を製造した。得られたゴム複合体(G−5)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は380nmであった。
【0032】
〔実施例6〕
下記表1に示す処方に従って、フッ素ゴムとアクリルゴムの重量割合を30:70に変更したこと以外は実施例1と同様にして本発明のゴム複合体(G−6)を製造した。得られたゴム複合体(G−6)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は195nmであった。
【0033】
〔実施例7〕
フッ素ゴムを構成する単量体混合物(テトラフルオロエチレン60重量%,プロピレン15重量%,フッ化ビニリデン25重量%)を常法に従って共重合させることによりフッ素ゴムラテックス(ラテックス粒子の平均粒子径450nm)を得た。
アクリルゴムを構成する単量体混合物(エチルアクリレート52重量%,ブチルアクリレート30重量%,メトキシエチルアクリレート15重量%,アリルグリシジルエーテル3重量%)を常法に従って共重合させることによりアクリルゴムラテックスを得た。
上記のようにして得られたフッ素ゴムラテックスと、アクリルゴムラテックスとを、フッ素ゴムとアクリルゴムの重量割合が50:50となるよう混合分散させ、次いで、混合分散ラテックスを得た。このようにして得られた混合分散ラテックスを、実施例1と同様にして凝固・水洗・乾燥・素練を行うことにより本発明のゴム複合体(M−1)を製造した。
得られたゴム複合体(M−1)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は450nmであった。
【0034】
〔実施例8〕
フッ素ゴムを構成する単量体混合物(テトラフルオロエチレン60重量%,プロピレン15重量%,フッ化ビニリデン25重量%)を常法に従って共重合させることによりフッ素ゴムラテックス(ラテックス粒子の平均粒子径80nm)を得た。
上記のようにして得られたフッ素ゴムラテックスを使用したこと以外は実施例7と同様にして本発明のゴム複合体(M−2)を製造した。
得られたゴム複合体(M−2)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認された。フッ素ゴム粒子の平均粒子径は80nmであった。
【0035】
【表1】
Figure 0003601177
【0036】
〔比較例1〕
フッ素ゴムを構成する単量体混合物(テトラフルオロエチレン60重量%,プロピレン15重量%,フッ化ビニリデン25重量%)を常法に従って共重合させることによりフッ素ゴムラテックス(ラテックス粒子の平均粒子径680nm)を得た。
上記のようにして得られたフッ素ゴムラテックスを使用したこと以外は実施例7と同様にして比較用のゴム複合体(M−3)を製造した。
得られたゴム複合体(M−3)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴムが連続相として存在しており、その平均粒子径は680nmと大きいものであった。
【0037】
〔比較例2〕
下記表2に示す処方に従って、フッ素ゴムとアクリルゴムの重量割合を80:20に変更したこと以外は実施例7と同様にして比較用のゴム複合体(M−4)を製造した。
得られたゴム複合体(M−4)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴムが連続相として存在しており、粒子径の測定はできなかった。
【0038】
〔比較例3〕
下記表2に示す処方に従って、フッ素ゴムとアクリルゴムの重量割合を10:90に変更したこと以外は実施例7と同様にして比較用のゴム複合体(M−5)を製造した。
得られたゴム複合体(M−5)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認され、その平均粒子径は210nmであった。
【0039】
〔比較例4〕
実施例7と同様にして得られたフッ素ゴムラテックスおよびアクリルゴムラテックスの各々を、凝固・水洗・乾燥させることによりフッ素ゴムおよびアクリルゴムを得た。得られたフッ素ゴムとアクリルゴムとを6インチテストロールを用いて混練することにより比較用のゴム複合体(M−6)を製造した。
得られたゴム複合体(M−6)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴムとアクリルゴムが不均一に分散しており、粒子径の測定はできなかった。
【0040】
【表2】
Figure 0003601177
【0041】
〔比較例5〕
下記表3に示す処方に従って、アリルグリシジルエーテルに代えてヒドロキシスチレン3重量%を使用することにより、アクリルゴムに架橋性水酸基を導入したこと以外は実施例1と同様にして比較用のゴム複合体(G−7)を製造した。得られたゴム複合体(G−7)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認され、その平均粒子径は210nmであった。
【0042】
〔比較例6〕
下記表3に示す処方に従って、アリルグリシジルエーテルに代えてクロロメチルスチレン3重量%を使用することにより、アクリルゴムに活性塩素を導入したこと以外は実施例1と同様にして比較用のゴム複合体(G−8)を製造した。
得られたゴム複合体(G−8)について、実施例1と同様にして作製したテストピースを透過型電子顕微鏡により観察したところ、フッ素ゴム粒子が均一に分散されていることが確認され、その平均粒子径は220nmであった。
【0043】
【表3】
Figure 0003601177
【0044】
<ゴム組成物の調製>
〔調製例1〕
上記実施例1により得られたゴム複合体(G−1)100部と、ステアリン酸1.0部と、MTカーボンブラック15.0部と、湿式シリカ「ニップシールER」(日本シリカ社製)10.0部と、ジフェニルアミン誘導体「ナウガード445」(ユニロイヤル社製)1.0部と、酸化マグネシウム「キョウワマグ#30」(共和化学工業社製)5.0部と、水酸化カルシウム「カルビット」(近江化学社製)3.0部と、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.0部と、ヘキサメチレンジアミンカーバメイト「Diak No.1」(デュポン社製)2.0部とからなる配合物を6インチテストロールを用いて混練することにより、本発明のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0045】
〔調製例2〕
ゴム複合体(G−1)に代えて、上記実施例2により得られたゴム複合体(G−2)100部を使用したこと以外は調製例1と同様にして、本発明のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0046】
〔調製例3〕
上記実施例3により得られたゴム複合体(G−3)100部と、ステアリン酸1.0部と、MTカーボンブラック15.0部と、湿式シリカ「ニップシールER」(日本シリカ社製)10.0部と、ジフェニルアミン誘導体「ナウガード445」(ユニロイヤル社製)1.0部と、酸化マグネシウム「キョウワマグ#30」(共和化学工業社製)5.0部と、水酸化カルシウム「カルビット」(近江化学社製)3.0部と、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.0部と、トリアリルイソシアヌレート「タイク」(日本化成社製)3.0部と、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシ−イソプロピル)ベンゼン「パーカドックス14」(化薬アクゾ社製)1.0部とからなる配合物を6インチテストロールを用いて混練することにより、本発明のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0047】
〔調製例4〜8〕
ゴム複合体(G−1)に代えて、上記実施例4〜8により得られたゴム複合体(G−4)〜(G−6)およびゴム複合体(M−1)〜(M−2)の各々100部を使用したこと以外は調製例1と同様にして、本発明のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0048】
〔比較調製例1〜4〕
ゴム複合体(G−1)に代えて、上記比較例1〜4により得られたゴム複合体(M−3)〜(M−6)の各々100部を使用したこと以外は調製例1と同様にして、比較用のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0049】
〔比較調製例5〕
上記比較例5により得られたゴム複合体(G−7)100部と、ステアリン酸1.0部と、MTカーボンブラック15.0部と、湿式シリカ「ニップシールER」(日本シリカ社製)10.0部と、ジフェニルアミン誘導体「ナウガード445」(ユニロイヤル社製)1.0部と、酸化マグネシウム「キョウワマグ#30」(共和化学工業社製)5.0部と、水酸化カルシウム「カルビット」(近江化学社製)3.0部と、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.0部とからなる配合物を6インチテストロールを用いて混練することにより、比較用のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0050】
〔比較調製例6〕
上記比較例6により得られたゴム複合体(G−8)100部と、ステアリン酸1.0部と、MTカーボンブラック15.0部と、湿式シリカ「ニップシールER」(日本シリカ社製)10.0部と、ジフェニルアミン誘導体「ナウガード445」(ユニロイヤル社製)1.0部と、酸化マグネシウム「キョウワマグ#30」(共和化学工業社製)5.0部と、水酸化カルシウム「カルビット」(近江化学社製)3.0部と、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.0部と、粉末硫黄(鶴見化学工業製)0.3部と、脂肪族モノカルボン酸カリウム「ノンサールSK−1」(日本油脂(株)製)0.3部と、脂肪族モノカルボン酸ナトリウム「ノンサールSN−1」(日本油脂(株)製)0.3部とからなる配合物を6インチテストロールを用いて混練することにより、比較用のゴム複合体を含有するゴム組成物を調製した。
【0051】
<ゴム組成物の評価>
以上の調製例および比較調製例により得られたゴム組成物の各々について、表4〜表5に示す架橋条件に従って、ホットプレスによる一次架橋と、ギアオーブンによる二次架橋とを行って、下記の試験法に応じたテストピース(架橋ゴム)を作製した。得られた架橋ゴムのそれぞれについて、常態物性試験(JIS K6251およびJIS K6253に準ずる)、空気加熱老化試験(JIS K6257に準ずる)、浸せき試験(JIS K6258に準ずる)、低温ねじり試験(JIS K6261に準ずる)および圧縮永久歪試験(JIS K6262に準ずる)を行った。評価結果を併せて表4〜表5に示す。
【0052】
【表4】
Figure 0003601177
【0053】
【表5】
Figure 0003601177
【0054】
上記の評価結果から明らかなように、ゴム複合体を構成する単量体の種類および割合が同じゴム組成物であっても、調製例1および調製例5〜6に係る組成物は、フッ素ゴムの分散粒子径が過大な比較調製例1に係る組成物、フッ素ゴムとアクリルゴムとを混練して得られるゴム複合体を含有する比較調製例4に係る組成物よりも、耐熱老化性、低温特性および圧縮特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。
また、フッ素ゴムの割合が60重量%であるゴム複合体(G−5 )を含有する調製例5に係る組成物は、この割合が80重量%であるゴム複合体(M−4)を含有する比較調製例2に係る組成物よりも、耐熱老化性および低温特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。
更に、フッ素ゴムの割合が30重量%であるゴム複合体(G−6)を含有する調製例6に係る組成物は、この割合が10重量%であるゴム複合体(M−5)を含有する比較調製例3に係る組成物よりも、耐熱老化性、圧縮特性および耐薬品性(耐油性)に優れた架橋ゴムを得ることができる。
更に、アクリルゴムの架橋点として、エポキシ基またはビニル基が導入された本発明のゴム複合体を含有する組成物は、水酸基が導入されたゴム複合体(G−7)を含有する比較調製例5の組成物、活性塩素が導入されたゴム複合体(G−8)を含有する比較調製例6の組成物よりも、常態物性、耐熱老化性、低温特性および圧縮特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明のゴム複合体は、フッ素ゴムとアクリルゴムとがミクロ状態で十分に均質化された複合体であるので、耐熱性、低温特性および圧縮特性などの諸特性に優れた架橋ゴムを得ることができる。

Claims (1)

  1. 〔イ〕少なくともテトラフルオロエチレンおよびプロピレンに由来する重合単位を有するフッ素ゴム20〜70重量%と、
    〔ロ〕エポキシ基およびビニル基から選ばれる架橋点が導入されたアクリルゴム30〜80重量%とからなり、
    前記アクリルゴム中に前記フッ素ゴムの粒子が分散含有され、その平均粒子径が20〜600nmであることを特徴とするゴム複合体。
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