[go: up one dir, main page]

JP3599911B2 - 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法 - Google Patents

窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3599911B2
JP3599911B2 JP22233396A JP22233396A JP3599911B2 JP 3599911 B2 JP3599911 B2 JP 3599911B2 JP 22233396 A JP22233396 A JP 22233396A JP 22233396 A JP22233396 A JP 22233396A JP 3599911 B2 JP3599911 B2 JP 3599911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
window glass
garnish
mounting
engaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22233396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1058968A (ja
Inventor
博行 吉井
宏樹 藤井
功 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Nifco Inc
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Nifco Inc filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP22233396A priority Critical patent/JP3599911B2/ja
Publication of JPH1058968A publication Critical patent/JPH1058968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3599911B2 publication Critical patent/JP3599911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法に関する。
【0002】
【従来技術】
窓ガラスの取付構造としては、実公平4−21700号公報に示すように、頭部部材の一部を窓ガラスの挿通孔に、該窓ガラスの外面側から挿入する一方、その挿通孔中の頭部部材に、窓ガラスの内面側からねじ軸を特殊スペ−サを介してねじ込んで、窓ガラスに取付用ねじを植設し、そのねじを取付パネルの取付孔に挿入した上で、そのねじにナットを螺合して、そのナットと頭部部材とにより取付パネルと窓ガラスとを挟持するものがある。
このものにおいては、特殊スペ−サを用いること等により、ガラスに過大な締付力を加えないようにしつつ、ガラスを取付パネルに取付けることができることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記窓ガラスの取付構造においては、頭部部材に対するねじ軸の取付作業、ねじ軸に対するナットの取付作業のいずれの作業も、ねじ締め作業であり、このようなねじ締め作業では、迅速に作業を終えることが困難であるばかりでなく、作業として煩雑である。
【0004】
本発明は上記実情を鑑みてなされたもので、その第1の目的は、簡易迅速に窓ガラスを取付パネルに取付けることができる窓ガラス取付用クリップを提供することにある。
【0005】
第2の目的は、上記窓ガラス取付用クリップを用いた窓ガラスの取付構造を提供することにある。
【0006】
第3の目的は、上記窓ガラス取付用クリップの使用方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために請求項1の発明にあっては、
第1クリップと第2クリップとが備えられ、
前記第1クリップは、窓ガラスの挿通孔に挿通可能な形状とされて、ガ−ニッシュの取付部に対して係合可能とされるガ−ニッシュ用係合部と、前記第2クリップに対して係合可能とされる第2クリップ用係合部とが備えられ、
前記第2クリップは、前記窓ガラスの挿通孔よりも拡径されると共に前記第1クリップの第2クリップ用係合部に対して係合可能とされる第1クリップ用係合部と、取付パネルに対して係合可能とされる取付パネル用係合部とが備えられている、
ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップとした構成としてある。
【0008】
請求項1の好ましい態様としては、請求項2〜8の記載の通りとなる。
【0009】
上記第2の目的を達成するために請求項9の発明にあっては、
ガ−ニッシュの取付部に第1クリップが係合保持され、
前記第1クリップが窓ガラスの挿通孔に挿通され、
前記第1クリップに対して、前記ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップが係合保持されて、該第2クリップと該ガ−ニッシュとにより前記窓ガラスが挟持され、
前記第2クリップが取付パネルに係合保持されている、
ことを特徴とする窓ガラスの取付構造とした構成としてある。
【0010】
上記第3の目的を達成するために請求項10の発明にあっては、
ガ−ニッシュの取付部に第1クリップを係合保持し、
次に、前記第1クリップを窓ガラスの挿通孔に挿通し、
次に、前記第1クリップに対して、前記ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップを係合保持して、該第2クリップと該ガ−ニッシュとで前記窓ガラスを挟持し、
その後、前記第2クリップを取付パネルに係合保持させる、
ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップの使用方法とした構成としてある。
【0011】
請求項10の好ましい態様としては、請求項11、12の記載の通りとなる。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、本クリップを窓ガラス取付け用として用いれば、取付パネルと第2クリップ、第2クリップと第1クリップ、第1クリップとガ−ニッシュとの間の結合は、いずれも、係合保持関係をもって行うことができることになり、煩わしいねじ締め作業が回避できることになる。このため、簡易迅速に窓ガラスを取付パネルに取付けることができることになる。
また、ガ−ニッシュの組付けが、窓ガラスの取付作業の中に組み込まれ、独立したガ−ニッシュの組付け工程を省くことができることになる。
しかも、窓ガラスの取付けにおいて、ガ−ニッシュが一方の挟持部材となり、見栄えを害すことなく、その大きな面積をもって安定的に保持力を与えることができることになる。
【0013】
請求項2の発明によれば、ガ−ニッシュの取付部が、該ガ−ニッシュの裏面に立設される支柱部と該支柱部の先端部に該支柱部よりも拡張された状態で設けられる頭部とで形成され、ガ−ニッシュ用係合部が、そのガ−ニッシュの取付部を嵌合可能な嵌合溝として形成されていることから、その両者の嵌合関係によりガ−ニッシュと第1クリップとは相対回転不能とされると共に、ガ−ニッシュから第1クリップが抜けることとが防止されることになり、簡易な係合関係をもって、ガ−ニッシュと第1クリップとを強固に結合できることになる。
【0014】
請求項3の発明によれば、嵌合溝の一端側に、ガ−ニッシュの取付部の進入を許容するものの、該嵌合溝内からの該ガ−ニッシュの取付部の退出を規制する拡縮爪が備えられ、嵌合溝の他端側が閉塞されていることから、拡縮爪を押し開いて嵌合溝の一端側からガ−ニッシュの取付部を相対的に進入させさえすれば、以後、嵌合溝とガ−ニッシュの取付部との嵌合関係が保持されることになり、簡単に、第1クリップとガ−ニッシュとの係合保持関係を得ることができることになる。
【0015】
請求項4の発明によれば、嵌合溝が、該嵌合溝内において該嵌合溝の延び方向にガ−ニッシュの取付部の移動を許容するガタ空間を有していることから、第1クリップとガ−ニッシュとの若干の移動が可能となり、ガ−ニッシュが熱膨張しても、その膨張をガタ空間により吸収できることになる。
【0016】
請求項5の発明によれば、第2クリップ用係合部が第1クリップ用係合部内部に対して相対的に進退動可能とされると共に、該第2クリップ用係合部が該第1クリップ用係合部内部に進入している状態において、第1クリップと第2クリップとが相対回転して進入状態とは異なる状態となったとき、該第2クリップ用係合部の退出が規制されることから、第1クリップと第2クリップとの間で、挿入してねじる作業を行うだけで、強固な係合保持関係を得ることができることになる。
【0017】
請求項6の発明によれば、第1クリップに、窓ガラスの挿通孔内周面に当接可能な一対の弾性係合爪が備えられていることから、本クリップを使用して、ガ−ニッシュ上の第1クリップに窓ガラスの挿通を挿入さえすれば、その窓ガラスはガ−ニッシュに対して、位置決めされることになる。
【0018】
請求項7の発明によれば、第2クリップの第1クリップ用係合部に第1クリップの第2クリップ用係合部の過剰進入を規制して、該第2クリップと該第1クリップとの相対回転時に摩擦力を付与する規制部が備えられていることから、その摩擦力を利用して安易に第1クリップと第2クリップとが回転することが防止でき、両者の係合保持関係を確実に維持できることになる。
【0019】
請求項8の発明によれば、規制部が、第2クリップと第1クリップとの相対回転が所定角度度以上になると、それ以上の回転を規制するように設定されていることから、所定の係合保持関係になったことを簡単に知ることができることになる。
【0020】
請求項9の発明によれば、ガ−ニッシュの取付部に第1クリップが係合保持され、第1クリップが窓ガラスの挿通孔に挿通され、第1クリップに対して、ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップが係合保持されて、該第2クリップと該ガ−ニッシュとにより前記窓ガラスが挟持され、第2クリップが取付パネルに係合保持されていることから、前述の請求項1に係るクリップを利用して、窓ガラスを車体に取付ける取付構造を得ることができることになる。
【0021】
請求項10の発明によれば、ガ−ニッシュの取付部に第1クリップを係合保持し、次に、第1クリップを窓ガラスの挿通孔に挿通し、次に、第1クリップに対して、ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップを係合保持して、該第2クリップと該ガ−ニッシュとで前記窓ガラスを挟持し、その後、第2クリップを取付パネルに係合保持させることから、前述の請求項1に係るクリップを使用して、窓ガラスを車体に取付けることができることになる。
【0022】
請求項11の発明によれば、第2クリップを取付パネルに係合保持させる前に、窓ガラスの周縁部に接着剤を塗布することから、取付パネルに対する第2クリップの係合保持を、窓ガラスと取付パネルとが強固に接着されるまでの仮止めとして利用できることになり、窓ガラスを適正の状態をもって取付パネルに固定できることになる。
【0023】
請求項12の発明によれば、ガ−ニッシュの複数の取付部に係合保持される複数の第1クリップを窓ガラスの挿通孔にそれぞれ挿通した後、各第1クリップに対する第2クリップの係合保持を開始することから、一の第2クリップを回転させることにより、その第2クリップと第1クリップとの間で摩擦を生じて、第1クリップも回転しようとするけれども、ガ−ニッシュを介して他の第1クリップが窓ガラスの挿通孔の内周面で受け止めて、上記第1クリップが共回りすることを防止できることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1、図2において、1は、車体の窓に適用される本実施形態に係る窓ガラスの取付構造で、この窓ガラスの取付構造1においては、ガ−ニッシュ2の裏面にクリップ3が設けられ、そのクリップ3は、窓ガラスとしてのガラス(サイドガラス)4をガ−ニッシュ2と共に挟持した状態で取付パネルとしての車体パネル(窓枠)5に係止され、しかも、ガラス4は接着剤(図示略)を介して車体パネル5に接着されている。
【0025】
上記ガ−ニッシュ2は、図3に示すように、窓の周縁に沿って延びるように、板体をもって加工されている。このガ−ニッシュ2の裏面側は、樋状に形成されており、その幅方向両側には幅方向外側に斜めに向かって起立する起立壁6a、6bがそれぞれ設けられ、その両起立壁6a、6bの間は平坦部7とされている。そして、起立壁6a、6bのうち、内周側の起立壁(図1中、右側起立壁)6aは外周側の起立壁(図1中、左側起立壁)6bよりもかなり低くなっている。このガ−ニッシュ2の裏面平坦部7には、複数のTスタッド8が所定間隔をあけて立設されている。この各Tスタッド8は、図1に示すように、ガ−ニッシュ2の延び方向(図1中、紙面直交方向)からT字状に見えるように形成されており、その形状を得るべく、Tスタッド8は、角柱部9(支柱部)と該角柱部9よりもガ−ニッシュ2の幅方向(図1中、左右方向)に拡張された頭部10とを備えている。
尚、図3中、11はガラス上側周縁部を係止する係止部である。
【0026】
上記クリップ3は、図1、図2に示すように、樹脂製の第1クリップ12と第2クリップ13とを備え、この第1クリップ12と第2クリップ13とは着脱可能に係合保持されることになっている。
【0027】
第1クリップ12は、図4〜図8に示すように、略直方体形状の本体14を備えており、その本体14の一端面(図4〜図6中、右端面)は平坦面に形成され、その本体14の他端面(図4〜図6中、左端面)は円弧面に形成されている。
【0028】
この本体14には、図4〜図8に示すように、溝15が形成されている。この溝15は、その溝15開口を本体14下面から外部に開口させつつ本体14の一端(図4、図6中、右端)から本体14の他端側(図4、図6中、左端側)に向って延びており、その溝15端の一端は本体14の一端から外部に開口し、その溝15端の他端は本体14の他端を貫かずに内部途中でとどまっている(図6参照)。この溝15の通路断面は、図7に示すように、前記Tスタッド8に対応させるべく、T字状に形成されており、その形状を得るべく、溝15縦壁15aには段部16が形成されている。
このような溝15にTスタッド8が嵌合され、第1クリップ12は、Tスタッド8の立設方向を中心として該Tスタッド8に対して相対回転不能とされると共に、Tスタッド8の頭部10と溝縦壁15aの段部16との係合によりTスタッド8の立設方向に第1クリップ12が抜けることが規制されることになっている。
【0029】
本体14の一端側下部には、図4〜図8に示すように、本体14の幅方向(図4、図6中、上下方向)両側において一対の拡縮爪17が設けられている。この一対の拡縮爪17は、本体14の幅方向に拡縮可能とされていると共に、幅方向内方に向うに従って溝15の一端開口に近づくように延びる先端部形状に基づき、本体14外部からTスタッド8が相対的に溝15内に進入できる一方、進入後は、その一対の拡縮爪17の先端部によりTスタッド8が相対的に退出することが規制されることになっている。
本実施形態においては、ガ−ニッシュ2の熱膨張を吸収するため、本体14の溝15長さ、拡縮爪17の位置設定に基づき、ガタ空間35が設けられ(図2参照)、そのガタ空間35に基づき、第1クリップ12が、溝15の延び方向(ガ−ニッシュ2の延び方向)において、Tスタッド8に対して相対的に若干、移動できることになっている。
【0030】
本体14の幅方向両側には、図4〜図7に示すように、一対の弾性係合爪18が設けられている。この各弾性係合爪18は、図7に示すように、本体14上部から下方に向うに従って該本体14の幅方向外方に向うように傾斜されており、この構成により各弾性係合爪18は本体14の幅方向に拡縮可能とされている。このような各第1クリップ12がガラス4の挿通孔19に挿入されており、このとき(第1、第2クリップ12、13の係合保持前)、図1に示すように、ガラス4がガ−ニッシュ2の内周側起立壁先端に支持されて、一対の弾性係合爪18がガラス4の挿通孔19内周壁に位置(当接)し、これにより、ガ−ニッシュ2の幅方向において、該ガ−ニッシュ2に対するガラス4の相対的位置決めがなされることになっている。
【0031】
本体14の上面部14aは、該本体14の上面を構成するだけでなく、前記一対の拡縮爪17の上方領域にも臨むように拡張されている。この上面部14aの拡張先端面は円弧状に丸みがつけられている。このような本体14の上面部14aには、若干上方に突出した段差部20が形成され、その段差部20の上方には係止板部21が支柱部22を介して設けられている。
【0032】
段差部20は、図4、図7に示すように、本体14の幅方向に狭められた状態で、該本体14の延び方向に延ばされており、その段差部20の上面は平坦面とされ、その幅方向両側面は互いに平行となるように形成されている。
係止板部21は、上記段差部20上面の上方領域において、その段差部20上面に対応した板部を有し、係止板部21も、段差部20と同じ細幅をもって本体14の延び方向に延ばされている。この係止板部21の上下面は平坦面をもって互いに平行とされると共に、それらの上下面は段差部20の上面にも平行とされている。
支柱部22は、係止板部21を支持すべく、本体14の延び方向中央において段差部20の上面上に立設されている。この支柱部22の上端部に係止板部21が設けられており、その支柱部22をもって、段差部20上面と係止板下面との間に一定の間隔があけられて、該両者20、21の間に隙間23が形成されることになっている。
このような第1クリップ12は、ガラス4の挿通孔19に挿入されたとき、支柱部22、係止板部21等がガラス4の挿通孔19から突出することになっている。
【0033】
前記第2クリップ13は、フランジ部24と、該フランジ部24下面の径方向中央部から突出する脚部25とからなる。
【0034】
上記フランジ部24は、図11〜図13に示すように、比較的厚肉の肉厚をもって、上記脚部25よりも径方向外方に拡径されている。このフランジ部24の上面には、円状の案内凹所26が浅い深さをもって形成されており、その案内凹所26は、前記第1クリップ12の上部(本体14の上部他端から本体14の拡張先端面の範囲において)を収納し、その内壁を案内壁として、第2クリップ13が第1クリップ12に対して相対回転可能となるように形成されている。
【0035】
上記案内凹所26の底壁には、図9、図11、図12、図13に示すように、案内溝27が形成されている。この案内溝27は、前記第1クリップ12の係止板部21、段差部20の板面部の大きさに対応して細幅とされ、その案内溝27にその係止板部21等が挿入できることになっている。また、案内凹所26の底壁には、案内溝27の幅方向両側において、第1、第2規制部28、29が対向して設けられている。この第1、第2規制部28、29は、本体14上面部14a(段差部20を除く)と当接して第1クリップ12の所定以上の進入を規制すべく、フランジ部24上面と同一平面となるように盛り上げられていると共に、その第1、第2規制部28、29の側面は、案内溝27の幅方向端から起立する第1規制壁28a(29a)と、案内溝27の延び方向に直交するようにして起立する第2規制壁28b(29b)とを備えている。
【0036】
前記フランジ部24には、図9、図11、図12、図13に示すように、上記案内溝27の下方に該案内溝27に連続して、係止板部回転空間30が形成されている。この係止板部回転空間30は、前記案内凹所26底壁の下方にも広がっており、その係止板部回転空間30に第1クリップ12の前記係止板部21が収まっている状態で、第2クリップ13をその脚部25を中心として回転させたときには、係止板部21が第2クリップ13に対して相対回転できるようになっている。このため、前記係止板部21に対し、案内凹所26と係止板部回転空間30との間の案内凹所26底壁が係止板部31として機能することになり、第1クリップ12に対する第2クリップ13の回転に伴い、その係止板部31が第1クリップ12における前記隙間23に進入して、その係止板部31は、第1クリップ12の係止板部21と段差部20とに挟持されることになっている。
このような第2クリップ13は、その係止板部31と第1クリップ12の係止板部21との上記係止関係に基づき、係合保持され、これにより、その第2クリップ13のフランジ部24は前記ガ−ニッシュ2(内周側起立壁)とでガラス4を挟持することになっている。
【0037】
上記脚部25は、図9、図10に示すように、車体パネル5の取付孔5aに挿通し得る径を有しており、その脚部25は、基端側(図9中、上端側)から先端側(図9中、下端側)に向うに従って縮径されている。この脚部25の基端部には、径方向に拡縮可能とされる一対の係止爪32が設けられており、その係止爪32は、図1、図2に示すように、脚部25が取付孔5aに挿入されるに伴って、その機能に基づき、車体パネル5の取付孔5a周縁部に係止されることになっている。このため、その一対の係止爪32が、前記フランジ部24と協働して、車体パネル5の取付孔5a周縁部を挟持し、ガラス4が、クリップ3を介して車体パネル5に保持されることになっており、このことにより、車体パネル5に対するガラスの接着が終了するまでの仮止めが確保されることになっている。
【0038】
次に、上記取付構造において用いられるクリップ3の使用方法について説明する。
【0039】
先ず、ガ−ニッシュ2の裏面の複数の所定位置(本実施形態においては、2個所)において第1クリップ12をそれぞれ係合保持させる。このため、図14に示すように、ガ−ニッシュ2の裏面上を第1クリップ12を該ガ−ニッシュ2の延び方向にスライドさせ、Tスタッド8により第1クリップ12の一対の拡縮爪17を押し開いて該Tスタッド8を該第1クリップ12内の溝15に進入させる。これにより、その進入後は、Tスタッド8と第1クリップ12内の溝15との嵌合関係、一対の拡縮爪17により、第1クリップ12は、ガ−ニッシュ2(Tスタッド8)に対して相対回転不能且つ上方への抜けが防止される。
この場合、ガ−ニッシュ2の熱膨張を吸収すべく、ガ−ニッシュ2の延び方向に若干ガタを残した状態(若干、第1クリップ12がスライド可能の状態)とされる。
【0040】
次に、図15に示すように、ガラス4(サイドガラス)周縁部の各挿通孔19内に、ガ−ニッシュ2上の各第1クリップ12を挿通させる。これにより、図16、図1、図2に示すように、各第1クリップ12の上部(係合部)がガラス4挿通孔19から突出されると共に、第1クリップ12側部の一対の弾性係合爪18がガラス4挿通孔19の内周面に当接して、ガ−ニッシュ2の幅方向(図1中、左右方向)において、該ガ−ニッシュ2に対するガラス4の相対的位置が適切に位置決められる。
【0041】
次に、各第1クリップ12に第2クリップ13をそれぞれ係合保持させて、複数の第2クリップ13と前記ガ−ニッシュ2とでガラス4周縁部を挟持する。このため、図16に示すように、第1クリップ12の係止板部21に第2クリップ13の案内溝27を挿入した後、該第2クリップ13を略90度回転させる。これにより、図2に示すように、第1クリップ12の係止板部21と段差部20との間の隙間23に第2クリップ13の係止板部31がある程度の摩擦を持ちつつ入り込み、その第2クリップ13の係止板部31は第1クリップ12の係止板部21により規制されて抜け方向の移動が規制されることになる。
この作業工程においては、第1クリップ12の係止板部21が第2クリップ13の案内溝27に挿入される際、第1、第2規制部28、29の上面に本体14の上面部14aが当接して、第1クリップ12が第2クリップ13に対して過剰に進入することを規制し(適正進入とする)、これにより、係止板部21と31との間に適度の摩擦力を生じさせると共に、第1、第2規制部28、29の第1規制壁28a(29a)が第2クリップ13本体14上の段差部20の側面に当接してその当接方向の回転を規制し、一方の方向の回転のみを許容し、第1クリップ12に対して第2クリップ13が所定回転(略90度回転)した後は、第1、第2規制部28、29の第2規制壁28b(29b)が第2クリップ13本体14上の段差部20の側面に当接して第2クリップ13が所定角度以上回転することを規制し、適正な係合状態になったことを知らせることになる。
また、このような第1クリップ12に対する第2クリップ13の回転作業は、ガ−ニッシュ2上の複数の第1クリップ12がガラス4の各挿通孔19にそれぞれ挿通された後に行われることから、一の第2クリップ13を回転させることにより、その第2クリップ13(係止板部31)と第1クリップ12(係止板部21)との間で摩擦が生じて、第1クリップ12も第2クリップ13の回転に伴って回転しようとするけれども、他の第1クリップ12がガラス4挿通孔19の内周面に当接して受け止め、その第1クリップ12の回転を規制することになる。このため、第2クリップ13と第1クリップ12との係合保持に際して、第1クリップ12の共回りを押圧力をもって抑えつつ第2クリップ13を回転させる必要はなくなる。
【0042】
次に、上記のように、ガ−ニッシュ2及びクリップ3が保持されたガラス4を車体パネル5(窓枠)に取付ける。このため、ガラス4の周縁部に接着剤(図示略)を塗布し、その後、図17に示すように、各第2クリップ13の脚部25を車体パネル5(窓枠)の取付孔5aにそれぞれ挿入する。これにより、ガラス4の周縁部が接着剤を介して車体パネル5に当接すると共に、第2クリップ13の脚部25の係止爪32が車体パネル5における取付孔5a周縁部に係止されて、該係止爪32と第2クリップ13のフランジ部24とが車体パネル5取付孔5aの周縁部を挟持することになり、接着剤が硬化して該接着剤を介してガラス4が車体パネル5に接着されるまで、クリップ3は、車体パネル5に対してガラス4を仮止めし、ガラス4が車体パネル5から浮くこと等を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る取付構造を示す部分断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】実施形態に係るガ−ニッシュを示す斜視図。
【図4】実施形態に係る第1クリップを示す平面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】図4の底面図。
【図7】図4の部分断面側面図。
【図8】図4のB−B線断面図。
【図9】実施形態に係る第2クリップを示す正面図。
【図10】図9の底面図。
【図11】図9の平面図。
【図12】図11のC−C線断面図。
【図13】図12のD−D線断面図。
【図14】取付方法を説明する説明図。
【図15】図14からの動作状態図。
【図16】図15からの動作状態図。
【図17】図16からの動作状態図。
【符号の説明】
1 窓ガラス取付構造
2 ガ−ニッシュ
3 クリップ
4 ガラス
5 車体パネル
5a 取付孔
8 Tスタッド
9 角柱部
10 頭部
12 第1クリップ
13 第2クリップ
15 溝
15a 溝縦壁
16 段部
17 一対の拡縮爪
18 一対の弾性係合爪
19 ガラスの挿通孔
21 係止板部
27 案内溝
28 第1規制部
28b 第2規制面
29 第2規制部
29b 第2規制面
30 係止板部回転空間
31 係止板部
32 係止爪
35 ガタ空間

Claims (12)

  1. 第1クリップと第2クリップとが備えられ、
    前記第1クリップは、窓ガラスの挿通孔に挿通可能な形状とされて、ガ−ニッシュの取付部に対して係合可能とされるガ−ニッシュ用係合部と、前記第2クリップに対して係合可能とされる第2クリップ用係合部とが備えられ、
    前記第2クリップは、前記窓ガラスの挿通孔よりも拡径されると共に前記第1クリップの第2クリップ用係合部に対して係合可能とされる第1クリップ用係合部と、取付パネルに対して係合可能とされる取付パネル用係合部とが備えられている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  2. 請求項1において、
    前記ガ−ニッシュの取付部が、該ガ−ニッシュの裏面に立設される支柱部と該支柱部の先端部に該支柱部よりも拡張された状態で設けられる頭部とで形成され、
    前記ガ−ニッシュ用係合部が、前記ガ−ニッシュの取付部を嵌合可能な嵌合溝として形成されている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  3. 請求項2において、
    前記嵌合溝の一端側に、前記ガ−ニッシュの取付部の進入を許容するものの、該嵌合溝内からの該ガ−ニッシュの取付部の退出を規制する拡縮爪が備えられ、
    前記嵌合溝の他端側が閉塞されている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  4. 請求項3において、
    前記嵌合溝が、該嵌合溝内において該嵌合溝の延び方向に前記ガ−ニッシュの取付部の移動を許容するガタ空間を有している、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  5. 請求項1において、
    前記第2クリップの第1クリップ用係合部は、前記第1クリップの第2クリップ用係合部が該第1クリップ用係合部内部に対して相対的に進退動可能とされると共に、該第2クリップ用係合部が該第1クリップ用係合部内部に進入している状態において、該第1クリップと該第2クリップとが相対回転して進入状態とは異なる状態となったときには、該第2クリップ用係合部の退出が規制されるように設定されている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  6. 請求項5において、
    前記第1クリップに、前記窓ガラスの挿通孔内周面に当接可能な一対の弾性係合爪が備えられている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  7. 請求項5において、
    前記第2クリップの第1クリップ用係合部には、前記第1クリップの第2クリップ用係合部の過剰進入を規制して、該第2クリップと該第1クリップとの相対回転時に摩擦力を付与する規制部が備えられている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  8. 請求項7において、
    前記規制部が、前記第2クリップと前記第1クリップとの相対回転が所定角度度以上になると、それ以上の回転を規制するように設定されている、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップ。
  9. ガ−ニッシュの取付部に第1クリップが係合保持され、
    前記第1クリップが窓ガラスの挿通孔に挿通され、
    前記第1クリップに対して、前記ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップが係合保持されて、該第2クリップと該ガ−ニッシュとにより前記窓ガラスが挟持され、
    前記第2クリップが取付パネルに係合保持されている、
    ことを特徴とする窓ガラスの取付構造。
  10. ガ−ニッシュの取付部に第1クリップを係合保持し、
    次に、前記第1クリップを窓ガラスの挿通孔に挿通し、
    次に、前記第1クリップに対して、前記ガ−ニッシュが存在する側とは反対側において第2クリップを係合保持して、該第2クリップと該ガ−ニッシュとで前記窓ガラスを挟持し、
    その後、前記第2クリップを取付パネルに係合保持させる、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップの使用方法。
  11. 請求項10において、
    前記第2クリップを前記取付パネルに係合保持させる前に、前記窓ガラスの周縁部に接着剤を塗布する、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップの使用方法。
  12. 請求項10又は11において、
    前記ガ−ニッシュの取付部を複数設けて、該ガ−ニッシュの各取付部に前記第1クリップをそれぞれ係合保持した上で、該各第1クリップを窓ガラスの挿通孔にそれぞれ挿通し、
    その後、前記各第1クリップに対する前記第2クリップの係合保持を開始する、
    ことを特徴とする窓ガラス取付用クリップの使用方法。
JP22233396A 1996-08-23 1996-08-23 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法 Expired - Fee Related JP3599911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22233396A JP3599911B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22233396A JP3599911B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1058968A JPH1058968A (ja) 1998-03-03
JP3599911B2 true JP3599911B2 (ja) 2004-12-08

Family

ID=16780710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22233396A Expired - Fee Related JP3599911B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3599911B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4494350B2 (ja) * 2006-02-22 2010-06-30 本田技研工業株式会社 車両のウィンドガラス取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1058968A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08270628A (ja) 留め具
JP3599911B2 (ja) 窓ガラス取付用クリップ、窓ガラスの取付構造、窓ガラス取付用クリップの使用方法
JP2599734Y2 (ja) クリップ
JP2997753B2 (ja) 装飾部品の取付構造
KR100218488B1 (ko) 스위블그래스와 힌지 결합용 지그
JP2000142264A (ja) パネル溝部へのモール取付構造
JP2533058Y2 (ja) クリップ
JP2002301993A (ja) モール用クリップ
JPH0610177Y2 (ja) クリツプ
JP2545588Y2 (ja) クリップ
JP2523964Y2 (ja) クリップ
JPH046325Y2 (ja)
JP3115242B2 (ja) 車両のスライド型ルーフキャリア
JP2001020419A (ja) スペーサ
JPH04252752A (ja) ルーフモール取付構造及び取付方法
JPH0529530Y2 (ja)
JPH0542232Y2 (ja)
JPH0531288Y2 (ja)
JP2004144158A (ja) パネル孔への取付け具
JPS5853435Y2 (ja) 押縁取付装置
JPH0788153B2 (ja) ルーフモールの取付構造
JPH0730409Y2 (ja) 自動車フロントガラスの位置決め用クリップ
JPH0214485Y2 (ja)
JPH0732969Y2 (ja) スクリュ・グロメット
JP2561203Y2 (ja) モール保持具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees