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JP3596156B2 - 台車使用の搬送設備 - Google Patents

台車使用の搬送設備 Download PDF

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JP3596156B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば被塗装物を載置した台車を、塗装部において走行させるときなどに採用される台車使用の搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の設備としては、塗装部の床側に駆動チェーンが張設されるとともに、この駆動チェーン側に対して、台車側に設けられた受動ピンが係脱すべく構成され、以て塗装搬送ラインが形成されている。そして、上手搬入ラインの終端に達した台車が、プッシャー形式の送り込み装置によって一台ずつ塗装搬送ラインの始端に送り込まれ、その受動ピンが駆動チェーン側に係合されることで、塗装搬送ラインにおいて台車は、駆動チェーンにより所定速度で走行され、以て載置された被塗装物に対して自動塗装機などにより所期の塗装が行われる。
【0003】
このような従来構成によると、プッシャー形式の送り込み装置による送り込み制御が容易に行えない。すなわち、台車の長さよりも被塗装物の長さが短い場合には、前後の台車間が最も近付けたときでも台車の前後端間の当接であることから、送り込みピッチが乱れたとしても支障はないが、台車の長さよりも被塗装物の長さが長くなったとき、送り込みピッチの乱れで被塗装物どうしが衝突する恐れがある。したがって送り込みは、被塗装物の長さを検出して行わなければならず、その制御は容易に行えない。
【0004】
このような問題点を解決するものとして、本体が伸縮される台車を使用する構成が提供されており、この場合、被塗装物の長さに応じて台車本体の長さが調整されることで、被塗装物どうしが衝突しない台車の送り込みが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の台車本体が伸縮される構成によると、台車の構造が複雑になるとともに高価となり、また被塗装物の長さに応じて台車本体の長さを調整する作業は面倒となる。
【0006】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、伸縮されない台車を使用しながらも、被塗装物どうしが衝突しない台車の送り込みを可能とし得、また、送り込みのための往復動装置の作動力によって、クランプ装置を開閉動し得る台車使用の搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の台車使用の搬送設備は、被搬送物を支持自在な台車は、受動体が設けられるとともに、その前後部にそれぞれ被作用部が設けられ、前記台車を作業部搬送ラインで搬送する作業部搬送装置は、前記受動体が係合される無端駆動体を有し、上手の搬入ラインからの台車を作業部搬送ラインの始端部に送り込む送り込み装置が設けられ、この送り込み装置は、先行台車の後位被作用部に作用自在な後押し体が前端部に設けられた従動可動体と、往復動装置に連動された駆動可動体と、後続台車の前位被作用部に作用自在として両可動体間に亘って設けられたクランプ装置とを有し、このクランプ装置は、従動可動体に対して駆動可動体がライン方向に往動したときに、後押し体に対して設定距離後方の位置で前位被作用部にクランプ作用するとともに、駆動可動体の往動を従動可動体に伝動すべく構成し、前記従動可動体に対して駆動可動体がライン方向に復動したときに、クランプ作用を解除したのち従動可動体を一体状に復動させることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、台車の送り込みを行う前に送り込み装置は、両可動体を搬入ライン側に位置させるとともに、そのクランプ装置を解除動させて搬入ライン側に位置させ、また先行台車の後位被作用部に対して後押し体を後側から対向させている。そして、搬入ラインからの後続台車を送り込み装置の始端部分に搬入させ、前位被作用部をクランプ装置に対向させる。この状態で送り込み装置を作動させると、まず往復動装置により駆動可動体を従動可動体側に対して往動させ、その往動を利用してクランプ装置を前位被作用部にクランプ作用させる。次いで、駆動可動体の往動力により、クランプ装置を介して後続台車を往動(前進動)させるとともに、従動可動体を一体的に往動し得、以て先行台車の後位被作用部に対して後押し体を後方から当接させて、先行台車を後押しにより送り込み移動させる。
【0010】
すなわち送り込み装置により、先行台車と後続台車との二台の台車を同時に送り込み移動させ得、その際にクランプ装置が、後押し体に対して設定距離後方の位置において前位被作用部にクランプ作用することから、両台車の間では常に一定の隙間を維持し得、したがって台車本体の前後長さよりも長い被搬送物であったとしても、被搬送物どうしが衝突することのない送り込み移動を行える。
【0011】
この送り込み移動により、先行台車の受動体を作業部搬送装置の無端駆動体に係合させ、以て以降において先行台車を、作業部搬送ライン上において所定速度で搬送し得る。そして送り込み移動を終え送り込み装置を逆作動させると、まず、従動可動体を残した状態で、駆動可動体のみを復動(後退動)させてクランプ装置を解除動させ、次いで両可動体を一体に復動させて、再び元の状態に戻すことになる。
【0014】
そして本発明の請求項2記載の台車使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、駆動可動体は、従動可動体に嵌め込まれ、この従動可動体に支持案内されて往復動自在であることを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項2の発明によると、往復動装置の作動による駆動可動体のみの往動または復動は、従動可動体側に支持案内されて行え、その後に両可動体を一体に移動し得る。
【0016】
さらに本発明の請求項3記載の台車使用の搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、作業部搬送ラインが塗装部搬送ラインであることを特徴としたものである。
【0017】
したがって請求項3の発明によると、塗装部搬送ラインでの被塗装物の搬送を、常に前後で接触することなく、かつ隙間を最小限として行える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、塗装作業ラインに採用した状態として図に基づいて説明する。
【0019】
図3、図4に示される台車1おいて、台車本体2の下面側で前後端部には、それぞれ左右一対のガイドローラ3が縦軸心の周りに遊転自在に設けられ、また、これらガイドローラ3に対して車長方向で内側の部分にそれぞれ左右一対の受動体(トウピン)4が係脱動自在に設けられ、さらに、これら受動体4に対して車長方向の内側の部分でかつガイドローラ3や受動体4に対して車幅方向で外側の部分にそれぞれ左右一対の車輪5が設けられる。
【0020】
そして台車本体2の上面側には、被塗装物(被搬送物)の支持を行う支持部6が立設状に設けられ、ここで支持部6は、長さなどの異なる複数種の被塗装物の支持が行えるように、複数が所定の位置に配設されている。また台車本体2の前後部でかつ車幅方向の中央部分には、それぞれ被作用部が、すなわち前位被作用部7と前位被作用部8とが板体を垂設した状態で設けられている。なお、台車本体2の前後長さMは、短尺被塗装物(短尺被搬送物)80の長さSよりも長く、かつ長尺被塗装物(長尺被搬送物)81の長さLよりも短く、すなわちS<M<Lに設定されている。
【0021】
図2において、作業部の一例である塗装部10には、壁体11により塗装室(作業室)12が区画形成され、この塗装室12内の所定箇所(複数箇所)には自動塗装機(図示せず。)が配設されている。前記塗装室12を貫通して、床側には塗装部搬送装置(作業部搬送装置)20が設けられ、以て塗装室12を貫通した塗装部搬送ライン(作業部搬送ライン)13が形成される。
【0022】
前記台車1を塗装部搬送ライン13で搬送させる前記塗装部搬送装置20は、図2〜図5に示すように、左右一対に設けられるもので、左右は同様に構成される。すなわち床や架設枠などにより形成される支持部21上には支持枠22が配設され、この支持枠22は、支持部21上に載置されるベース体23と、このベース体23上に立設されたU字形の保持体24により形成され、ベース体23に作用する複数の固定具25を介して支持部21側に固定される。
【0023】
前記保持体24内の中間には、左右一対の上位ガイドレール26がスペーサ27などを介して設けられ、また下部には、左右一対の下位ガイドレール28がスペーサ29などを介して設けられている。これらガイドレール26,28は塗装部搬送ライン13のほぼ全長に亘って配設されている。前記保持体24の両側面から上面に亘ってカバー体30が配設され、この左右に振り分けられたカバー体30の上部相対向端は上方への立ち上がり部に形成され、これら立ち上がり部間に前記台車1のガイドローラ3が嵌入されることで、立ち上がり部によりガイド部30Aが形成される。なお塗装部搬送装置20の外側には車輪用レール31が配設されている。
【0024】
前記台車1の受動体4が係合される無端駆動体の一例である駆動チェーン35は、塗装部搬送ライン13の両端に設けられた鎖輪32,33間に巻回され、ライン下流の鎖輪33は駆動装置(図示せず。)に連動され、またライン上流の鎖輪32はテークアップ機構(図示せず。)に支持されている。
【0025】
前記駆動チェーン35は、左右に振り分けられたリンク36と、リンク36間の連結を行う連結ピン37と、この連結ピン37の両端に設けられたローラ38などによりローラチェーン形式に構成され、これらローラ38が前記ガイドレール26,28に支持案内される。左右に振り分けられたリンク36間において、連結ピン37には筒体(ローラ体)39が外嵌され、上位の移動経路において、前後の筒体39間に前記受動体4が突入自在に構成される。以上の22〜39などにより塗装部搬送装置20が構成される。
【0026】
前記塗装部搬送ライン13の上手には、前記塗装部搬送装置20と同様な構成の上手搬送装置15により搬入ライン16が形成され、また塗装部搬送ライン13の下手には、前記塗装部搬送装置20と同様な構成の下手搬送装置17により搬出ライン20が形成される。そして、上手搬送装置15からの台車1を塗装部搬送装置20の始端に送り込むための送り込み装置40が設けられる。なお塗装部搬送装置20の終端側はダウンスロープ状に形成され、塗装部搬送装置20から下手搬送装置17への台車1の移しが自動的に行われるように構成されている。
【0027】
前記送り込み装置40は図1、図6〜図8に示すように、左右一対の固定レール41を有し、これら固定レール41はC字形材からなり、その溝部が左右方向で相対向された状態で、ライン方向に沿って配設されている。
【0028】
前記固定レール41に支持案内されて移動自在な従動可動体50が設けられ、この従動可動体50は、左右一対のレール部51と、これらレール部51の端部間に設けられた板状の連結部52とにより長尺平枠状に形成される。前記レール部51はC字形材からなり、その溝部が左右方向で相対向された状態で、ライン方向に沿って配設されている。
【0029】
そしてレール部51の外面側で前後端部には、それぞれ左右一対の支持輪体53が横軸心の周りに遊転自在に設けられ、これら支持輪体53は前記固定レール41に嵌合される。また両連結部52の外面側には、それぞれ左右一対のガイド輪体54が縦軸心の周りに遊転自在に設けられ、これらガイド輪体54は固定レール41の相対向側面に当接自在となる。
【0030】
さらに従動可動体50の前端部分には、前記台車1における両被作用部7,8の通過を許しかつ後位被作用部8に後方から当接して作用自在な後押し体の一例であるアンチバック形式のプッシャー55が設けられる。すなわち両レール部51側の前端部分にはそれぞれ軸受56が設けられ、これら軸受56間で左右方向の回転軸57が支持される。側面視でV字状のプッシャー55は、その中間部に回転軸57が貫通されて固定され、そして後端(下端)には、両レール部51側に上方から当接されることでストッパーに兼用されるウエイト部58が設けられ、また前端(上端)には、そのウエイト付勢力により両被作用部7,8の移動経路内に突入される後押し部59が設けられる。
【0031】
前記従動可動体50の内部に嵌め込まれ、そのレール部51に支持案内されて移動自在な駆動可動体60が設けられ、この駆動可動体60は左右一対のレール部51間に位置され、その外面側で前後端部には、それぞれ左右一対の支持輪体61が横軸心の周りに遊転自在に設けられ、これら支持輪体61は前記レール部51に嵌合される。また前後端には、それぞれ上下一対のガイド輪体62が縦軸心の周りに遊転自在に設けられ、これらガイド輪体62は前記レール部51の相対向側面に当接自在となる。
【0032】
これにより両可動体50,60は、前後方向で相対的に移動自在となり、その際に、駆動可動体60の後端から後方に連設された当接部63が、従動可動体50の後部の連結部52に対して前方から当接自在に構成される。
【0033】
前記駆動可動体60を往復移動させる往復動装置43が設けられる。すなわち、往復動装置43は、一対の鎖輪44,45と、これら鎖輪44,45間に巻回されたチェーン46と、一方の鎖輪44に連動された正逆回転部(モータなど)47などにより構成され、前記チェーン46の上位移動経路がライン方向に沿うように配設されている。そして上位移動経路の適所が、連結具48を介して前記駆動可動体60に連結されている。
【0034】
両可動体50,60の間に亘っては、前位被作用部7の相対的な通過を許しかつ後位被作用部8を前後から挟持自在なクランプ装置65が設けられる。すなわち、従動可動体50において、両レール部51側の中間部分にはそれぞれ軸受66が設けられ、これら軸受66間で左右方向の回転軸67が支持される。側面視で三角形状の前位クランプ腕68は、一つの角部に前記回転軸67が貫通されて固定され、そして下位の角部には、前記回転軸67に沿ったピン69を介してローラ70が取り付けられ、また上位の角部には、両被作用部7,8の移動経路内に下方から突入自在な前位クランプ部71が設けられる。
【0035】
さらに駆動可動体60の後端部分にはそれぞれ軸受72が設けられ、これら軸受72間で左右方向の回転軸73が支持される。側面視でV字状の後位クランプ腕74はアンチバック形式であって、その中間部に前記回転軸73が貫通されて固定され、そして後端(下端)には、駆動可動体60に上方から当接することでストッパーに兼用されるウエイト部75が設けられ、また前端(上端)には、そのウエイト付勢力により両被作用部7,8の移動経路内に突入される後位クランプ部76が設けられる。
【0036】
前記駆動可動体60の上面側には、前記ローラ70が作用されるカム面77が形成されている。このカム面77は、前部側に位置される下位面部77Aと、この下位面部77Aの後端から後方かつ上方へ連なる傾斜面部77Bと、この傾斜面部77Bの後端に連なりかつ駆動可動体60の上面になる上位面部77Cとにより形成される。そしてカム面77は、その下位面部77Aにローラ70が位置されることで前位クランプ腕68の前位クランプ部71が被作用部7,8の移動経路に対して下方へ退出され、また上位面部77Cにローラ70が位置されることで前位クランプ部71が被作用部7,8の移動経路内に突入されるように形成されている。
【0037】
上記した65〜77などによりクランプ装置65が構成され、以て従動可動体50に対して駆動可動体60が往動(前進動)したときに、プッシャー55に対して設定距離後方の位置で前位被作用部7にクランプ作用されるとともに、駆動可動体60の往動が従動可動体50に伝動され、また前記従動可動体50に対して駆動可動体60が復動(後退動)したときに、クランプ作用が解除されたのち従動可動体50が一体状に復動されることになる。そして、上記した41〜77などにより送り込み装置40が構成される。
【0038】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
台車1の送り込みを行う前において送り込み装置40は、図1や図6の実線に示すように、その駆動可動体60が上手搬送装置15側に位置されており、この駆動可動体60の当接部63が当接されることで、従動可動体50も上手搬送装置15側に位置されている。その際に、クランプ装置65の前位クランプ腕68は、そのローラ70が下位面部77Aに対応されることで回転軸67を介して下方へ回転され、前位クランプ部71が被作用部7,8の移動経路から下方へ退出されている。そして先行台車1の後位被作用部8に対して、プッシャー55が後側から対向されている。
【0039】
このような状態において、上手搬送装置15により後続台車1が送り込み装置40の始端部分に搬入される。すると図6の仮想線イに示すように、前位被作用部7が後位クランプ腕74に当接されて、この後位クランプ腕74が回転軸73を介して回転され、以て前位被作用部7が後位クランプ腕74を乗り越える状態になって、図1や図6の実線に示すように後位クランプ腕74の前方に前位被作用部7が位置される。
【0040】
この状態で送り込み装置40が作動される。すなわち、往復動装置43によりチェーン46を正移動させると、まず、このチェーン46と一体の駆動可動体60が従動可動体50のレール部51に支持案内されて往動され、後位クランプ腕74の後位クランプ部76が前位被作用部7に当接されて後押し状態になる。この前後に、ローラ70に対して傾斜面部77Bが作用されたのち上位面部77Cが作用されることで、前位クランプ腕68は回転軸67を介して上方へ回転され、その前位クランプ部71が被作用部7,8の移動経路に突入される。これにより、図6の仮想線ロに示すように、前位被作用部7がクランプ装置65によりクランプされる。
【0041】
したがって、駆動可動体60の往動力により、クランプ装置65を介して、後続台車1が送り込み移動されるとともに、従動可動体50が固定レール41に支持案内されて一体的に往動される。すると、先行台車1の後位被作用部8に対して、プッシャー55が後方から当接され、以て先行台車1は後押しにより送り込み移動されることになる。
【0042】
以上のようにして、送り込み装置40によって、先行台車1と後続台車1との二台の台車が同時に送り込み移動される。その際にクランプ装置65が、プッシャー55に対して設定距離後方の位置において前位被作用部7にクランプ作用されることから、図1の仮想線に示すように、先行台車1と後続台車1との間では常に一定の隙間が維持され、したがって台車本体2の前後長さMよりも長い被塗装物、すなわち長さLの長尺被塗装物81であったとしても、長尺被塗装物81どうしが衝突することのない送り込み移動を行える。
【0043】
そして、図1の仮想線に示すように送り込み移動の前端近くになると、図3〜図5に示すように先行台車1の前位の受動体4が、塗装部搬送装置20の駆動チェーン35に係合されることになり、以て以降において先行台車1は、塗装部搬送装置20によって塗装部搬送ライン13上を所定速度で搬送される。
【0044】
送り込み移動が前端に達すると、送り込み装置40は停止され、そして逆作動される。すなわち、往復動装置43によりチェーン46を逆移動させると、まず、従動可動体50を前端に残した状態で、チェーン46と一体の駆動可動体60が従動可動体50のレール部51に支持案内されて復動され、これにより後続台車1の前位被作用部7に対して後位クランプ腕74が離間動される。
【0045】
そして、ローラ70に対して傾斜面部77Bが作用されたのち下位面部77 が作用されることで、前位クランプ腕68は回転軸73を介して下方へ回転され、その前位クランプ部71が前位被作用部7の移動経路から退出される。次いで、駆動可動体60の当接部63が従動可動体50の後位連結部52に当接され、以て以降において両可動体50,60は一体に復動される。
【0046】
この復動の際に、退出回転されている前位クランプ腕68は前位被作用部7の下方で通過され、また後位被作用部8に対しては、前位クランプ腕68が下方で通過されるとともに後位クランプ腕74やプッシャー55は回転して通過され、以て後端(始端)に達することで、再び図1や図6の実線の状態に戻ることになる。
【0047】
上記した実施の形態では、作業部搬送ラインとして塗装部搬送ライン13を示したが、これは組立てラインなど他の作業部搬送ラインであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、送り込み装置によって、先行台車と後続台車との二台の台車を同時に送り込み移動でき、その際にクランプ装置が、後押し体に対して設定距離後方の位置において前位被作用部にクランプ作用することから、両台車の間では常に一定の隙間を維持でき、したがって簡単かつ安価な台車を使用し、かつ台車本体の前後長さよりも長い被搬送物であったとしても、被搬送物どうしが衝突することのない送り込み移動を行うことができる。
【0049】
また、台車を送り込みさせるための送り込み装置の作動力によって、クランプ装置を自動的に開閉動でき、以て送り込み装置を簡略化できるとともに、常に確実に作動できる。
【0050】
そして上記した本発明の請求項2によると、往復動装置の作動による駆動可動体のみの往動または復動を、従動可動体側の支持案内により安定して行うことができるとともに、その後に両可動体を一体に移動でき、以て送り込み装置をコンパクトに構成できる。
【0051】
さらに上記した本発明の請求項3によると、塗装部搬送ラインでの被塗装物の搬送を、常に前後で接触することなく、かつ隙間を最小限として行うことができ、塗料の無駄のない経済的でかつ好適な塗装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、台車使用の搬送設備における送り込み装置部分の側面図である。
【図2】同台車使用の搬送設備の概略側面図である。
【図3】同台車使用の搬送設備における塗装部搬送装置部分の一部切り欠き側面図である。
【図4】同台車使用の搬送設備における塗装部搬送装置部分の縦断正面図である。
【図5】同台車使用の搬送設備における塗装部搬送装置部分の要部の縦断正面図である。
【図6】同台車使用の搬送設備における送り込み装置の要部の一部切り欠き側面図である。
【図7】同台車使用の搬送設備における送り込み装置の要部の縦断正面図である。
【図8】同台車使用の搬送設備における送り込み装置の要部の平面図である。
【符号の説明】
1 台車
2 台車本体
4 受動体
7 前位被作用部
8 後位被作用部
10 塗装部(作業部)
13 塗装部搬送ライン(作業部搬送ライン)
16 搬入ライン
18 搬出ライン
20 塗装部搬送装置(作業部搬送装置)
35 駆動チェーン(無端駆動体)
40 送り込み装置
41 固定レール
43 往復動装置
46 チェーン
50 従動可動体
51 レール部
55 プッシャー(後押し体)
60 駆動可動体
63 当接部
65 クランプ装置
68 前位クランプ腕
74 後位クランプ腕
77 カム面
80 短尺被塗装物(短尺被搬送物)
81 長尺被塗装物(長尺被搬送物)
M 台車本体の前後長さ
S 短尺被塗装物の長さ
L 長尺被塗装物の長さ

Claims (3)

  1. 被搬送物を支持自在な台車は、受動体が設けられるとともに、その前後部にそれぞれ被作用部が設けられ、前記台車を作業部搬送ラインで搬送する作業部搬送装置は、前記受動体が係合される無端駆動体を有し、上手の搬入ラインからの台車を作業部搬送ラインの始端部に送り込む送り込み装置が設けられ、この送り込み装置は、先行台車の後位被作用部に作用自在な後押し体が前端部に設けられた従動可動体と、往復動装置に連動された駆動可動体と、後続台車の前位被作用部に作用自在として両可動体間に亘って設けられたクランプ装置とを有し、このクランプ装置は、従動可動体に対して駆動可動体がライン方向に往動したときに、後押し体に対して設定距離後方の位置で前位被作用部にクランプ作用するとともに、駆動可動体の往動を従動可動体に伝動すべく構成し、前記従動可動体に対して駆動可動体がライン方向に復動したときに、クランプ作用を解除したのち従動可動体を一体状に復動させることを特徴とする台車使用の搬送設備。
  2. 駆動可動体は、従動可動体に嵌め込まれ、この従動可動体に支持案内されて往復動自在であることを特徴とする請求項1記載の台車使用の搬送設備。
  3. 作業部搬送ラインが塗装部搬送ラインであることを特徴とする請求項記載の台車使用の搬送設備。
JP11286696A 1996-05-08 1996-05-08 台車使用の搬送設備 Expired - Fee Related JP3596156B2 (ja)

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